JP2862823B2 - 表面着色擬石 - Google Patents
表面着色擬石Info
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Description
床覆工等の覆工工事に用いる表面着色擬石に関する。
を開示しており、この擬石はコンクリートから成る擬石
本体の表層部に内層着色モルタル層を施し、更にこの内
層着色モルタル層を覆う別の色の外層着色モルタル層を
施し、色の異なる着色モルタル層を二層に層着すること
によって、内層モルタル層と外層モルタル層による複合
色を擬石模様として醸し出すようにしている。
の混練物から成り、この混練物を型枠の内面に重ね塗り
しコンクリートを打ち込んで形成している。
着色モルタル層は、砂の増量効果によって厚く且つ比較
的強固に付着することができるが、逆に砂層が高密度で
存在することによって各モルタル層内及び層間における
顔料の融合性が損なわれ、多様な着色模様を醸成するこ
とが困難であった。
にモルタル層特有の砂地肌が露出し、これが上記顔料融
合作用に乏しいことと相俟って、自然石の多様な地肌模
様を再現することを困難としていた。
提供する。
ンクリートから成る擬石本体の表層として着色モルタル
層を成層すると共に、この着色モルタル層を着色セメン
ト層で覆う表飾構造にした。
混合層であり、着色セメント層はセメントと着色料の混
合層である。
層であるから、擬石本体のコンクリート成形時の水分で
ペースト状になり高流動性を持つ。この結果、着色セメ
ント層内における着色料の流動と融合を活性にしつつ、
着色モルタル層への浸潤を活性にし、この結果、着色料
の配分や散布領域により極めて多様な着色模様を醸成す
ることができる。
面が覆われ、着色モルタル層の砂地肌の表出が防止され
る。殊にこの発明は着色セメント層が比較的脆く欠落し
易い特性に着目し、これを着色モルタル層の被い層とし
て与えた。
覆工時、或いは覆工後の歩行時に比較的容易に極部欠落
を生じ、この極部欠落部に下地となっている着色モルタ
ル層を露出し、着色セメント層の極部欠落形状とこの欠
落部から露出する着色モルタル層とが相俟って独特の岩
肌模様を形成することができるようにした。
製造される。即ち、型枠内面に予めセメントと着色料を
混合した着色セメントを粉体のまま塗布して置き、この
上にコンクリートを流し込む。コンクリートはセメント
と砂と小石を水によって混練したものであり、このコン
クリート混練物の水分が上記着色セメントを高流動ペー
ストにし、着色料の流動と融合を促す。
合粉を型枠内に散布した後、セメントと砂の混合未硬化
材を流し込むか塗布して形成する。又はコンクリートの
打ち込み後適当な時間を経た後、型枠にバイブレーショ
ンを与えることによってコンクリート混練物内から表面
側へ向け砂とセメントと水分を浸出しつつ、上記着色セ
メント層の着色料との融合を促し、上記着色セメント層
の内側に着色モルタル層を形成する。
部に、着色モルタル層とこれを覆う着色セメント層が成
層された擬石が形成される。この擬石は着色セメント層
の高流動性により着色セメント層内及び着色セメント層
と着色モルタル層間における着色料の活性な融合が行な
われて、擬石表層に特異な且つ多様な着色模様を形成す
るのである。
て自然岩石状の凹凸形状を与えたコンクリート製擬石本
体1を形成し、このコンクリート製擬石1の表層部に着
色モルタル層2と、この着色モルタル層2を覆う着色セ
メント層3を形成する。
状の凹凸形状を有し、この凹凸形状を覆う内層着色モル
タル層2と外層着色セメント層3の二層の着色層を有す
る。
(砂利又は砕石)とセメントとを水で混練し、箱形の開
放型枠4に流し込み成形したものである。他方、着色モ
ルタル層2は砂とセメントと着色料の混合材であり、着
色セメント層3はセメントと着色料の混合材である。着
色料とは顔料又は染料であり、顔料は無機顔料と有機顔
料の何れかである。
材には添加剤として顔料分散材と硬化促進剤(凝結剤)
とを添加する。上記分散材はロジン系分散剤、界面活性
剤、樹脂系分散剤、顔料誘導体等であり、ここでは陰イ
オン界面活性剤、一例としてナフタレンスルフォン酸ホ
ルマリン縮合物を添加する。この分散剤は顔料の分散を
促進し、後記するc領域におけるa,b領域に散布した
顔料の融合を活性にする。
3は上記コンクリート混練物又はモルタルの水分によっ
て高流動性のセメントペースト状になり、着色料の流動
と融合が活性になされる。
合材(モルタル)をセメントと顔料の混合材の散布面に
流し込むか塗布することによって形成する。
ブレーションを加えることによって表層部に砂とセメン
トと水分とを浸出せしめる方法によって形成する。この
砂とセメントと水分から成るモルタル層をバイブレーシ
ョンによって成層しながら、ペースト状の着色セメント
層3から着色料が上記モルタル層内へ浸潤し、着色モル
タル層2を形成する。このバイブレーションはコンクリ
ート混練物の充填を確実にし巣の生成を防止するだけで
なく、コンクリート混練物の流度に応じ上記着色モルタ
ル層2を析出するのに充分な時間を設定する。
に、型枠4の内面に脱型材(剥離材)を塗布した上にセ
メントと顔料の混合材を粉体の状態で薄く散布する。
3′はセメントと顔料の混合粉を示している。顔料は単
色又は二色以上を配合して用いることができる。
枠内面のa領域とb領域等の複数の領域に分けて色の異
なるセメント・顔料の混合粉を散布する。例えばa領域
には青色顔料を配合したセメント・顔料粉を、b領域に
は緑色顔料を配合したセメント・顔料粉を散布する。
メント顔料粉とb領域に散布するセメント顔料粉とは予
めc領域においてオーバーラップするように散布し、後
記する両セメント顔料粉の色の融合を確実にする。
顔料粉に流動性を持つに至らない程度の少量の水分をシ
ャワー状又は粉霧状にして与えることができる。
ントと砂の未硬化混練物2′を流し込むか、塗布して上
記セメント顔料粉3′の層を覆う。次に図2Cに示すよ
うに型枠4内にコンクリート混練物を流し込む。前記の
ようにセメント・顔料粉はコンクリートの水分を吸収し
速やかにペースト状になり着色料の流動及び融合が促さ
れる。
型枠4全体にバイブレーション6を与え、コンクリート
の充填を確実にすると共に、上記ペースト状のセメント
顔料層3からの顔料分の浸潤が活性的に促され、着色モ
ルタル層2を形成するのである。
メント層領域aとbの他、セメント顔料ペーストの融合
によって形成された融合着色セメント領域cを有する。
の異なる着色セメント層領域a,bと、各着色セメント
層領域が部分的に融合して形成された融合着色セメント
層領域cとから成る。
A,図4に示すように型枠内面のa領域とb領域等の複
数の領域に分けて色の異なるセメント・顔料の混合粉を
散布し、定着性を良好にするため、このセメント・顔料
粉に流動性を持つに至らない程度の少量の水分をシャワ
ー状又は粉霧状にして与える。
クリート混練物を流し込む。前記のようにセメント・顔
料粉はコンクリートの水分を吸収し速やかにペースト状
になり着色料の流動及び融合が促される。
型枠4全体にバイブレーション6を与え、コンクリート
内から水分を含んだ砂とセメントとを着色セメント層3
の内側に沿い浸出せしめ、モルタル層を形成する。前記
のようにこのバイブレーションはコンクリート混練物の
流度に応じモルタル層2を析出するのに充分な時間に設
定する。
のセメント顔料層3からの顔料分の浸潤が活性的に促さ
れ、着色モルタル層2を形成するのである。
擬石は着色セメント層領域aとbの他、セメント顔料ペ
ーストの融合によって形成された融合着色セメント領域
cを有する。
全擬石成形部に亘るベース成形部とを有する。従ってこ
の型枠4で成形された製品は図5に示すように、コンク
リートから成るベース部5と該ベース部5の表面から一
体に突出成形された複数の擬石本体1とを有し、各擬石
本体1の表層部に着色モルタル層(内層)2と着色セメ
ント層(外層)3とを有する。
設置するためのものであり、その底面は略平坦である。
上記ベース部5或いは擬石本体1部に補強用の鉄筋を埋
め込むか、或いは繊維材を混入することができる。
層部に着色モルタル層2を下地層として有し、これを覆
う着色セメント層3は薄く付着し、しかも比較的脆く一
般的には構造要素として不適である。
モルタル層2の被層として付与することにより、上記着
色セメント層3の性質を積極的構造要素として取り込
み、図5に示すようにこの着色セメント層3が運搬時や
設置時に欠け落ち7を誘発して、この欠け落ち形状と欠
け落ち部7から表出する着色モルタル層2とから岩肌模
様を表出し得る構成としたものである。
流動ペースト状になり、この高流動性により擬石本体の
コンクリート成形時における着色料の層内融合とモルタ
ル層との層間融合が活性になされ、着色料の配合によっ
て多彩な表面模様を適宜醸成することができる。又着色
セメント層の着色料は着色モルタル層内へ浸潤してしっ
かりと定着する。
合させて境界部に第3の色をも鮮明に発生させ、岩石状
の特異な模様(縞や目)を作り出すことができる。
の下から表出される着色モルタル層との相乗により独特
の岩肌模様を作りだす。
工程順に示す断面図である。
工程順に示す断面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】コンクリートから成る擬石本体の表層部
に、セメントと砂と着色料からなる着色モルタル層と、
該着色モルタル層を覆うセメントと着色料からなる着色
セメント層を有し、該着色セメント層が二以上の色の異
なる着色セメント層領域と、各着色セメント層領域が部
分的に融合して形成された融合着色セメント層領域とか
ら成ることを特徴とする表面着色擬石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27177895A JP2862823B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 表面着色擬石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27177895A JP2862823B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 表面着色擬石 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988097A JPH0988097A (ja) | 1997-03-31 |
JP2862823B2 true JP2862823B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=17504727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27177895A Expired - Lifetime JP2862823B2 (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 表面着色擬石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2862823B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109049273A (zh) * | 2018-07-18 | 2018-12-21 | 成都理工大学 | 团块异性岩体相似材料的制作方法 |
-
1995
- 1995-09-25 JP JP27177895A patent/JP2862823B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0988097A (ja) | 1997-03-31 |
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