JP2862380B2 - クリーニングブレードおよびこれを用いた装置 - Google Patents
クリーニングブレードおよびこれを用いた装置Info
- Publication number
- JP2862380B2 JP2862380B2 JP2408949A JP40894990A JP2862380B2 JP 2862380 B2 JP2862380 B2 JP 2862380B2 JP 2408949 A JP2408949 A JP 2408949A JP 40894990 A JP40894990 A JP 40894990A JP 2862380 B2 JP2862380 B2 JP 2862380B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cleaning blade
- unit
- silicone rubber
- less
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電複写機、プリンター
やファクシミリなどの画像形成装置、特にそのクリーニ
ング装置に用いられ像担持体表面に圧接して表面に残留
するトナーを清掃除去するクリーニングブレードおよび
これを用いた装置に関するものである。
やファクシミリなどの画像形成装置、特にそのクリーニ
ング装置に用いられ像担持体表面に圧接して表面に残留
するトナーを清掃除去するクリーニングブレードおよび
これを用いた装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】像担持体表面に形成した可転写トナー像
を、紙などの転写材に転写する工程を繰り返す周知の画
像形成装置においては、転写工程ごとに、転写されずに
像担持体表面に残るトナーをきれいに除去することが必
要不可欠である。このために、ゴム弾性体に精度の良い
エッジを形成し、このエッジを像担持体表面に均一に精
度良くゴム弾性体を変位させることにより、ブレードと
像担持体間に均一に圧接させ、像担持体表面を摺擦させ
ることにより残留するトナーを清掃除去する方法が広く
用いられ、クリーニングブレードとしてはウレタンゴム
が使われている。
を、紙などの転写材に転写する工程を繰り返す周知の画
像形成装置においては、転写工程ごとに、転写されずに
像担持体表面に残るトナーをきれいに除去することが必
要不可欠である。このために、ゴム弾性体に精度の良い
エッジを形成し、このエッジを像担持体表面に均一に精
度良くゴム弾性体を変位させることにより、ブレードと
像担持体間に均一に圧接させ、像担持体表面を摺擦させ
ることにより残留するトナーを清掃除去する方法が広く
用いられ、クリーニングブレードとしてはウレタンゴム
が使われている。
【0003】しかしながら、ウレタンゴムを用いたクリ
ーニングプロセスは、ウレタンゴムの摩擦係数が大きい
ため、ウレタンゴムと像担持体間の摩擦力も非常に大き
く、像担持体にクリーニングブレードを圧接させただけ
の状態では、初期摺動時に支持部材2で支持されたウレ
タンゴム製のクリーニングブレード3が図1点線のごと
く電子写真感光体ドラム1等の像担持体に対し反転した
り、はずんでしまい、残留するトナーをクリーニング出
来なくなる問題があった。
ーニングプロセスは、ウレタンゴムの摩擦係数が大きい
ため、ウレタンゴムと像担持体間の摩擦力も非常に大き
く、像担持体にクリーニングブレードを圧接させただけ
の状態では、初期摺動時に支持部材2で支持されたウレ
タンゴム製のクリーニングブレード3が図1点線のごと
く電子写真感光体ドラム1等の像担持体に対し反転した
り、はずんでしまい、残留するトナーをクリーニング出
来なくなる問題があった。
【0004】このため、従来、ウレタンゴム製クリーニ
ングブレードの先端や感光体表面にポリフッ化ビニリデ
ンやポリ四フッ化エチレン等のフッ素樹脂系の潤滑性微
粉末等を塗布し、ウレタンゴムと感光体間の初期摺動時
の摩擦力を小さくする方法などが検討され実施されてき
た。しかし、これら潤滑性微粉末は、多く塗布すると電
気特性上画像への影響があるためできるだけ少なく均一
に塗布することが必要であるが、技術的に難しく塗布の
ばらつき等により反転やはずみなどに関する信頼性に問
題を残していた。
ングブレードの先端や感光体表面にポリフッ化ビニリデ
ンやポリ四フッ化エチレン等のフッ素樹脂系の潤滑性微
粉末等を塗布し、ウレタンゴムと感光体間の初期摺動時
の摩擦力を小さくする方法などが検討され実施されてき
た。しかし、これら潤滑性微粉末は、多く塗布すると電
気特性上画像への影響があるためできるだけ少なく均一
に塗布することが必要であるが、技術的に難しく塗布の
ばらつき等により反転やはずみなどに関する信頼性に問
題を残していた。
【0005】また、クリーニングプロセスを繰り返すう
ちに潤滑性微粉末もブレードのエッジ近傍から飛散して
潤滑材としての効果が減少してくるが、これに変わりト
ナーがその役目をするようになるが潤滑性微粉末程の摩
擦力低減はなく、このためにウレタン製ブレードが感光
体特に有機光半導体を傷つけたり摩耗させるなどの点で
感光体の寿命を短くするなどの問題を残していた。
ちに潤滑性微粉末もブレードのエッジ近傍から飛散して
潤滑材としての効果が減少してくるが、これに変わりト
ナーがその役目をするようになるが潤滑性微粉末程の摩
擦力低減はなく、このためにウレタン製ブレードが感光
体特に有機光半導体を傷つけたり摩耗させるなどの点で
感光体の寿命を短くするなどの問題を残していた。
【0006】また、この種のクリーニングブレードに用
いられるウレタンゴム材は、感光体等に対する耐摩耗性
が良いことや、感光体やトナー等に対するウレタンゴム
から浸み出した成分による汚染が無いことなどから、熱
硬化性の注型タイプの液状ウレタン材が用いられてき
た。しかしこの種のウレタン材は、熱硬化するまでの反
応時間が長いことや空気中の水分との反応性が大きいた
め、製造設備上のコスト面や材料品質の点で管理上の問
題などを残しており、これら問題を解消した製造方法が
望まれていた。
いられるウレタンゴム材は、感光体等に対する耐摩耗性
が良いことや、感光体やトナー等に対するウレタンゴム
から浸み出した成分による汚染が無いことなどから、熱
硬化性の注型タイプの液状ウレタン材が用いられてき
た。しかしこの種のウレタン材は、熱硬化するまでの反
応時間が長いことや空気中の水分との反応性が大きいた
め、製造設備上のコスト面や材料品質の点で管理上の問
題などを残しており、これら問題を解消した製造方法が
望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、摩耗係数が小さく従って像担持体表面を傷つけな
いクリーニングブレードを提供する点、また、製造が容
易で品質の一定したクリーニングブレードを提供する点
である。
点は、摩耗係数が小さく従って像担持体表面を傷つけな
いクリーニングブレードを提供する点、また、製造が容
易で品質の一定したクリーニングブレードを提供する点
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体表面
に残留するトナー粉体を清掃除去するクリーニング装置
に使用されるクリーニングブレードにおいて、その材質
が粒径1μ以下の充てん剤を含有するシリコーンゴム組
成物であり、該シリコーンゴム中に含有する低粘度のオ
ルガノシロキサン成分が5重量%以下で、ゴム硬度がJ
ISAで40から90度、圧縮永久歪が20%以下であ
ることを特徴とするクリーニングブレードである。
に残留するトナー粉体を清掃除去するクリーニング装置
に使用されるクリーニングブレードにおいて、その材質
が粒径1μ以下の充てん剤を含有するシリコーンゴム組
成物であり、該シリコーンゴム中に含有する低粘度のオ
ルガノシロキサン成分が5重量%以下で、ゴム硬度がJ
ISAで40から90度、圧縮永久歪が20%以下であ
ることを特徴とするクリーニングブレードである。
【0009】本発明によるクリーニングブレードは摩擦
係数が小さく図2に示されるように、感光体ドラム1の
表面を傷つけずにごく微量ずつ極小な微粉末5に自己摩
耗してゆき、その微量の摩耗粉が潤滑媒体となりトナー
4を低摩擦摺動でクリーニングできるものである。ま
た、製造上もゴム射出成形を応用した簡易で信頼性のあ
るクリーニングブレードである。
係数が小さく図2に示されるように、感光体ドラム1の
表面を傷つけずにごく微量ずつ極小な微粉末5に自己摩
耗してゆき、その微量の摩耗粉が潤滑媒体となりトナー
4を低摩擦摺動でクリーニングできるものである。ま
た、製造上もゴム射出成形を応用した簡易で信頼性のあ
るクリーニングブレードである。
【0010】本発明のクリーニングブレードを用いれ
ば、感光体との初期摺動時の反転を防止することがで
き、感光体などの像担持体への傷の問題もなく寿命を延
ばせ、かつ生産性および品質上優れたクリーニングブレ
ードを生産出来、これにより優れたクリーニング効果を
提供するものである。
ば、感光体との初期摺動時の反転を防止することがで
き、感光体などの像担持体への傷の問題もなく寿命を延
ばせ、かつ生産性および品質上優れたクリーニングブレ
ードを生産出来、これにより優れたクリーニング効果を
提供するものである。
【0011】クリーニングブレードを形成するシリコー
ンゴムのゴム硬度としては、残留トナーのクリーニング
性の点から、所定以上の距離及び荷重で所定の圧力にな
るように像担持体に押し当てるよう設定するが、あまり
硬度が低すぎると圧力不足やゴムの腰が弱くなりクリー
ニングブレードが大きな面で像担持体に接するようにな
り摺動時の摩擦力が増加し摺動性が悪くなる為、JIS
Aで40°以上の硬度が好ましく、また硬度の硬いクリ
ーニング部材では像担持体表面への傷の原因となるた
め、JISAで90°以下のものが好ましい。さらに、
より好ましくは、JISA50°〜80°のものがよ
い。
ンゴムのゴム硬度としては、残留トナーのクリーニング
性の点から、所定以上の距離及び荷重で所定の圧力にな
るように像担持体に押し当てるよう設定するが、あまり
硬度が低すぎると圧力不足やゴムの腰が弱くなりクリー
ニングブレードが大きな面で像担持体に接するようにな
り摺動時の摩擦力が増加し摺動性が悪くなる為、JIS
Aで40°以上の硬度が好ましく、また硬度の硬いクリ
ーニング部材では像担持体表面への傷の原因となるた
め、JISAで90°以下のものが好ましい。さらに、
より好ましくは、JISA50°〜80°のものがよ
い。
【0012】像担持体へのクリーニング部材の圧接力の
変動は、その変動幅が所定の最低圧接力より低下する
と、残留するトナーのクリーニングができなくなる問題
があり、このため圧接力を維持する必要がある。しかし
ゴムには、圧接力に対しゴム内部での塑性流動に起因し
て起こる非可逆的な変形すなわちクリープがあるため、
クリーニング部材としてはこれの小さいものが好まし
く、この目安として圧縮永久歪が20%以下のものが好
ましい。さらに、より好ましくは、圧縮永久歪が10%
以下がよい。
変動は、その変動幅が所定の最低圧接力より低下する
と、残留するトナーのクリーニングができなくなる問題
があり、このため圧接力を維持する必要がある。しかし
ゴムには、圧接力に対しゴム内部での塑性流動に起因し
て起こる非可逆的な変形すなわちクリープがあるため、
クリーニング部材としてはこれの小さいものが好まし
く、この目安として圧縮永久歪が20%以下のものが好
ましい。さらに、より好ましくは、圧縮永久歪が10%
以下がよい。
【0013】通常シリコーンゴムにはシリコーンゴム原
料を合成する際に、低粘度成分として約20センチポイ
ズ以下の低分子量のポリシロキサンのオイルを含有する
が、この成分が多いと、像担持体にエッジを形成したシ
リコーンゴム製クリーニングブレードを圧接した際、そ
の面圧が数十kg/cm2に達し、像担持体表面にこの
低粘度オイルが浸みだし、静電写真プロセスに影響を与
える。この為、この低粘度オイル成分の少ないシリコー
ンゴム材料が好ましく、含有量として5wt%以下のも
のが良好である。さらに好ましくは3wt%以下のもの
がよい。
料を合成する際に、低粘度成分として約20センチポイ
ズ以下の低分子量のポリシロキサンのオイルを含有する
が、この成分が多いと、像担持体にエッジを形成したシ
リコーンゴム製クリーニングブレードを圧接した際、そ
の面圧が数十kg/cm2に達し、像担持体表面にこの
低粘度オイルが浸みだし、静電写真プロセスに影響を与
える。この為、この低粘度オイル成分の少ないシリコー
ンゴム材料が好ましく、含有量として5wt%以下のも
のが良好である。さらに好ましくは3wt%以下のもの
がよい。
【0014】シリコーンゴムの材質としては、室温硬化
型のRTV、低温硬化型のLTV、高温硬化型のHTV
など、どのタイプのものでも前述の条件を満たすもので
あれば使用できるが、ゴムの流れ性が良く、熱に対して
反応性が速く、反応残渣が無く、比較的成形収縮の少な
い付加型の液状シリコーンゴムであるLTVがより好ま
しい。
型のRTV、低温硬化型のLTV、高温硬化型のHTV
など、どのタイプのものでも前述の条件を満たすもので
あれば使用できるが、ゴムの流れ性が良く、熱に対して
反応性が速く、反応残渣が無く、比較的成形収縮の少な
い付加型の液状シリコーンゴムであるLTVがより好ま
しい。
【0015】シリコーンゴム製クリーニングブレードに
極小量の摩耗性を付与するために、一次粒子の平均粒径
の極小さい充てん剤を加えるが、この充てん剤の粒径が
静電写真で用いるトナー粒径より大きいと、シリコーン
ゴムに分散した際の像担持体に圧接するクリーニングブ
レードに形成したエッジ部分の粗さが大きくなり、トナ
ーをクリーニングできなくなったり、またシリコーンゴ
ム製クリーニングブレードの摩耗欠落した部分がトナー
粒径より大きくなる為にクリーニング性能が低下するな
どの問題が生じる。このため、添加する充てん剤は、ト
ナーの粒径よりも小さいものが好ましく、さらに好まし
くは1μ以下のものが良い。また、充てん剤の添加量
は、シリコーンゴム製クリーニングブレードの粘弾性的
機械特性の点や極微量な摩耗性付与の点、及びより耐久
寿命を延ばす点等から、5wt%以上添加した方がより
良い。
極小量の摩耗性を付与するために、一次粒子の平均粒径
の極小さい充てん剤を加えるが、この充てん剤の粒径が
静電写真で用いるトナー粒径より大きいと、シリコーン
ゴムに分散した際の像担持体に圧接するクリーニングブ
レードに形成したエッジ部分の粗さが大きくなり、トナ
ーをクリーニングできなくなったり、またシリコーンゴ
ム製クリーニングブレードの摩耗欠落した部分がトナー
粒径より大きくなる為にクリーニング性能が低下するな
どの問題が生じる。このため、添加する充てん剤は、ト
ナーの粒径よりも小さいものが好ましく、さらに好まし
くは1μ以下のものが良い。また、充てん剤の添加量
は、シリコーンゴム製クリーニングブレードの粘弾性的
機械特性の点や極微量な摩耗性付与の点、及びより耐久
寿命を延ばす点等から、5wt%以上添加した方がより
良い。
【0016】添加する充てん材の材質としては、前述し
た特性を満足するものであれば有機系の樹脂微粉末、た
とえば、超高密度ポリエチレン、ナイロン、フッ素系の
各樹脂などや無機系の微粉末、たとえば、二硫化モリブ
デン、フルオロカーボン、シリカなどの1成分もしくは
多成分系のもので良い。特には、粒径の点やシリコーン
ゴムへの分散性の点や像担持体表面への傷の問題などか
ら微粉末シリカ、例えば湿式シリカや乾式シリカなどで
あり、特に分散性を改良した疎水性処理シリカが好まし
く、また粒径の点では乾式シリカや疎水性乾式処理シリ
カが好ましい。
た特性を満足するものであれば有機系の樹脂微粉末、た
とえば、超高密度ポリエチレン、ナイロン、フッ素系の
各樹脂などや無機系の微粉末、たとえば、二硫化モリブ
デン、フルオロカーボン、シリカなどの1成分もしくは
多成分系のもので良い。特には、粒径の点やシリコーン
ゴムへの分散性の点や像担持体表面への傷の問題などか
ら微粉末シリカ、例えば湿式シリカや乾式シリカなどで
あり、特に分散性を改良した疎水性処理シリカが好まし
く、また粒径の点では乾式シリカや疎水性乾式処理シリ
カが好ましい。
【0017】クリーニングプロセスにおいては、クリー
ニングブレードを像担持体、例えば曲率のある円筒型の
感光体ドラムに精度良く当て、クリーニング性能を向上
する必要があるが、そのためにはクリーニングブレード
の寸法精度そのものを良くする必要がある。このため、
クリーニングブレードの製造方法としては、高寸法精度
な型を高圧で型締めされた型に、射出成形機で成形する
方法が最も寸法精度上良好であり、射出時に高せん断な
ゴム流動が得られる為、射出反応時間も短時間で行え生
産上有利である。また、支持部材と成形したシリコーン
ゴムの接着は強固な接着力が得にくいという問題がある
為、射出成形時にシリコーンゴムと接合する部位にあら
かじめ接着剤を塗った支持部材を型にインサートし、シ
リコーンゴムと一体に成形することにより、シリコーン
ゴムの成形時のゴム化反応を利用して強固に接着できる
様にするのが好適である。このようにして、ウレタンゴ
ム製クリーニングブレードに比べ成形時間が短く、品質
上優れたクリーニングブレードを得ることが出来るもの
である。
ニングブレードを像担持体、例えば曲率のある円筒型の
感光体ドラムに精度良く当て、クリーニング性能を向上
する必要があるが、そのためにはクリーニングブレード
の寸法精度そのものを良くする必要がある。このため、
クリーニングブレードの製造方法としては、高寸法精度
な型を高圧で型締めされた型に、射出成形機で成形する
方法が最も寸法精度上良好であり、射出時に高せん断な
ゴム流動が得られる為、射出反応時間も短時間で行え生
産上有利である。また、支持部材と成形したシリコーン
ゴムの接着は強固な接着力が得にくいという問題がある
為、射出成形時にシリコーンゴムと接合する部位にあら
かじめ接着剤を塗った支持部材を型にインサートし、シ
リコーンゴムと一体に成形することにより、シリコーン
ゴムの成形時のゴム化反応を利用して強固に接着できる
様にするのが好適である。このようにして、ウレタンゴ
ム製クリーニングブレードに比べ成形時間が短く、品質
上優れたクリーニングブレードを得ることが出来るもの
である。
【0018】図3にドラム型感光体を用いた一般的な転
写式電子写真装置の概略構成を示した。
写式電子写真装置の概略構成を示した。
【0019】図3において、11は像担持体としてのド
ラム型感光体であり軸11aを中心に矢印方向に所定の
周速度で回転駆動される。該感光体11はその回転過程
で帯電手段12によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで露光部13にて不図示の像露
光手段により光像露光L(スリット露光・レーザービー
ム走査露光など)を受ける。これにより感光体周面に露
光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
ラム型感光体であり軸11aを中心に矢印方向に所定の
周速度で回転駆動される。該感光体11はその回転過程
で帯電手段12によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで露光部13にて不図示の像露
光手段により光像露光L(スリット露光・レーザービー
ム走査露光など)を受ける。これにより感光体周面に露
光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
【0020】その静電潜像はついで現像手段14でトナ
ー現像されそのトナー現像像が転写手段5により不図示
の給紙部から感光体11と転写手段15との間に感光体
11の回転と同期取りされて給送された転写材Pの面に
順次転写されていく。
ー現像されそのトナー現像像が転写手段5により不図示
の給紙部から感光体11と転写手段15との間に感光体
11の回転と同期取りされて給送された転写材Pの面に
順次転写されていく。
【0021】像転写を受けた転写材Pは感光体面から分
離されて像定着手段18へ導入されて像定着を受けて複
写物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
離されて像定着手段18へ導入されて像定着を受けて複
写物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
【0022】像転写後の感光体11の表面は本発明によ
るクリーニングブレード16にて転写残りトナーの除去
を受けて清浄面化されて、さらに、前露光手段17によ
り除電処理されて繰り返して像形成に使用される。
るクリーニングブレード16にて転写残りトナーの除去
を受けて清浄面化されて、さらに、前露光手段17によ
り除電処理されて繰り返して像形成に使用される。
【0023】感光体11の均一帯電手段12としてはコ
ロナ帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装
置15もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。
電子写真装置として、上述の感光体や現像手段、クリー
ニングブレードなどの構成要素のうち、複数のものを装
置ユニットとして一体に結合して構成し、このユニット
を装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例え
ば、帯電手段および現像手段の少なくとも1つを感光体
およびクリーニングブレードとともに一体に支持してユ
ニットを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニットと
し、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在
の構成にしても良い。このとき、上記の装置ユニットの
ほうに帯電手段および/または現像手段を伴って構成し
ても良い。
ロナ帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装
置15もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。
電子写真装置として、上述の感光体や現像手段、クリー
ニングブレードなどの構成要素のうち、複数のものを装
置ユニットとして一体に結合して構成し、このユニット
を装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例え
ば、帯電手段および現像手段の少なくとも1つを感光体
およびクリーニングブレードとともに一体に支持してユ
ニットを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニットと
し、装置本体のレールなどの案内手段を用いて着脱自在
の構成にしても良い。このとき、上記の装置ユニットの
ほうに帯電手段および/または現像手段を伴って構成し
ても良い。
【0024】また、光像露光Lは、電子写真装置を複写
機やプリンターとして使用する場合には、原稿からの反
射光や透過光、あるいは、原稿を読取り信号化し、この
信号によりレーザービームの走査、LEDアレイの駆
動、または液晶シャッターアレイの駆動などにより行わ
れる。
機やプリンターとして使用する場合には、原稿からの反
射光や透過光、あるいは、原稿を読取り信号化し、この
信号によりレーザービームの走査、LEDアレイの駆
動、または液晶シャッターアレイの駆動などにより行わ
れる。
【0025】また、ファクシミリのプリンターとして使
用する場合には、光像露光Lは受信データをプリントす
るための露光になる。図4はこの場合の1例をブロック
図で示したものである。
用する場合には、光像露光Lは受信データをプリントす
るための露光になる。図4はこの場合の1例をブロック
図で示したものである。
【0026】コントローラ21は画像読取部20とプリ
ンター29を制御する。コントローラ21の全体はCP
U27により制御されている。画像読取部からの読取デ
ータは、送信回路23を通して相手局に送信される。相
手局から受けたデータは受信回路22を通してプリンタ
ー29に送られる。画像メモリには所定の画像データが
記憶される。プリンタコントローラ28はプリンター2
9を制御している。24は電話である。
ンター29を制御する。コントローラ21の全体はCP
U27により制御されている。画像読取部からの読取デ
ータは、送信回路23を通して相手局に送信される。相
手局から受けたデータは受信回路22を通してプリンタ
ー29に送られる。画像メモリには所定の画像データが
記憶される。プリンタコントローラ28はプリンター2
9を制御している。24は電話である。
【0027】回線25から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路22で復調された後、CPU27は画像情報の複合処
理を行ない順次画像メモリ26に格納される。そして、
少なくとも1ページの画像がメモリ26に格納される
と、そのページの画像記録を行う。CPU27は、メモ
リ26より1ページの画像情報を読み出しプリンタコン
トローラ28に複合化された1ページの画像情報を送出
する。プリンタコントローラ28は、CPU27からの
1ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報
記録を行うべく、プリンタ29を制御する。
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路22で復調された後、CPU27は画像情報の複合処
理を行ない順次画像メモリ26に格納される。そして、
少なくとも1ページの画像がメモリ26に格納される
と、そのページの画像記録を行う。CPU27は、メモ
リ26より1ページの画像情報を読み出しプリンタコン
トローラ28に複合化された1ページの画像情報を送出
する。プリンタコントローラ28は、CPU27からの
1ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報
記録を行うべく、プリンタ29を制御する。
【0028】尚、CPU27は、プリンタ29による記
録中に、次のページの受信を行なっている。
録中に、次のページの受信を行なっている。
【0029】以上の様に、画像の受信と記録が行なわれ
る。
る。
【0030】
【実施例】クリーニングブレードの作り方 末端にビニル基を有するポリシロキサンオイル、白金系
触媒およびシリカを含むTSE3032(東芝シリコー
ンの商品名)のA液と、末端にビニル基を有するポリシ
ロキサンオイル、反応抑制剤、ヒドロシランおよびシリ
カを含むTSE3032のB液を用い、成形後における
クリーニングブレードの硬度を第1表に示されるような
値にする為に各液の混合割合、各液に含まれるシリカの
量およびシリカの粒径を調整した。このように調整され
た原料を射出成形材により射出成形する。射出する金型
はあらかじめ170℃に加熱しておき、これに加硫接着
剤で接着処理した支持部材をインサートした状態で、ゴ
ムを型に射出し、射出後60秒間して、成型したブレー
ドを型より取り出し、二次加硫を200℃、4時間行っ
た。この後エッジ加工等をした後、クリーニングブレー
ドとして用いた。
触媒およびシリカを含むTSE3032(東芝シリコー
ンの商品名)のA液と、末端にビニル基を有するポリシ
ロキサンオイル、反応抑制剤、ヒドロシランおよびシリ
カを含むTSE3032のB液を用い、成形後における
クリーニングブレードの硬度を第1表に示されるような
値にする為に各液の混合割合、各液に含まれるシリカの
量およびシリカの粒径を調整した。このように調整され
た原料を射出成形材により射出成形する。射出する金型
はあらかじめ170℃に加熱しておき、これに加硫接着
剤で接着処理した支持部材をインサートした状態で、ゴ
ムを型に射出し、射出後60秒間して、成型したブレー
ドを型より取り出し、二次加硫を200℃、4時間行っ
た。この後エッジ加工等をした後、クリーニングブレー
ドとして用いた。
【0031】以上により成形したクリーニングブレード
について、有機感光体を用いた電子写真複写機(キヤノ
ン製、商品名:パーソナルコピアFC−5)にて初期摺
動時の反転性及3000枚の通紙耐久後の感光体表面の
傷の程度及びクリーニング性を評価した。
について、有機感光体を用いた電子写真複写機(キヤノ
ン製、商品名:パーソナルコピアFC−5)にて初期摺
動時の反転性及3000枚の通紙耐久後の感光体表面の
傷の程度及びクリーニング性を評価した。
【0032】実施例1 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれシリカを下記のように添加分散
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
10 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
1 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対1の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA56 圧縮永久歪(70℃)7%
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
10 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
1 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対1の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA56 圧縮永久歪(70℃)7%
【0033】実施例2 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれシリカを下記のように添加分散
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
20 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
2 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対1の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA66 圧縮永久歪(70℃)7%
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
20 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
2 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対1の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA66 圧縮永久歪(70℃)7%
【0034】実施例3 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれシリカを下記のように添加分散
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
10 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
1 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対3の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA76 圧縮永久歪(70℃)6%
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
10 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
1 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対3の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA76 圧縮永久歪(70℃)6%
【0035】実施例4 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれシリカを下記のように添加分散
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
10 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカRX−200 1 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対0.7の比率になるよう混合しなが
ら射出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA46 圧縮永久歪(70℃)8%
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 疎水性乾式処理シリカ(日本アエロジル)RX−200
10 一次粒子径14mμ 硬化材 TSE3032B 10 疎水性乾式処理シリカRX−200 1 成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対0.7の比率になるよう混合しなが
ら射出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA46 圧縮永久歪(70℃)8%
【0036】実施例5 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれシリカを下記のように添加分散
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 湿式シリカ(トクシールu:商品名;徳山曹達)一次粒
子径20mμ 10 硬化材 TSE3032B 10 湿式シリカ(トクシールu:商品名;徳山曹達)一次粒
子径 20mμ 1成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対1の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA56 圧縮永久歪(70℃)9%
した。 主材 TSE3032A(東芝シリコーン製 二液式付加型液
状シリコーン) 100gr 湿式シリカ(トクシールu:商品名;徳山曹達)一次粒
子径20mμ 10 硬化材 TSE3032B 10 湿式シリカ(トクシールu:商品名;徳山曹達)一次粒
子径 20mμ 1成形条件 あらかじめ加硫接着剤で接着処理した支持部材をゴム射
出成形機の型にインサートし、上述シリカを添加した主
材と硬化材を10対1の比率になるよう混合しながら射
出成形し、所定の形状に加工した。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA56 圧縮永久歪(70℃)9%
【0037】比較例1 ゴム材料 エチレンアジペート系ウレタンプレポマー(日本ポリウ
レタン工業製 Mn1500 NCO 6.2wt%)
100gr 硬化剤 1、4−ブタンジオール 3.9gr トリメチロールプロパン 2.1 成形温度130℃ 成形時間30分 二次加硫温度130℃ 二次加硫時間4時間 加熱溶解したウレタンプレポリマーに硬化剤を混合し、
加熱した型に注型し加熱硬化させ所定の形状に加工し
た。 成形物物性 ゴム硬度JISA62 圧縮永久歪(70℃)9%
レタン工業製 Mn1500 NCO 6.2wt%)
100gr 硬化剤 1、4−ブタンジオール 3.9gr トリメチロールプロパン 2.1 成形温度130℃ 成形時間30分 二次加硫温度130℃ 二次加硫時間4時間 加熱溶解したウレタンプレポリマーに硬化剤を混合し、
加熱した型に注型し加熱硬化させ所定の形状に加工し
た。 成形物物性 ゴム硬度JISA62 圧縮永久歪(70℃)9%
【0038】比較例2 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれハードクレーを添加分散した。
その他は実施例1と同様にしてクリーニングブレードを
形成した。
その他は実施例1と同様にしてクリーニングブレードを
形成した。
【0039】比較例3 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれシリカ及び他の充填材を添加分
散した市販グレード TSE1026 主材A(東芝シリコーン製 二液式付
加型液状シリコーン)100gr TSE1026 硬化材B 100 成形条件 主材と硬化材を1対1の比率になるよう、あらかじめ接
着処理した支持部材をインサートしたゴム射出成形機に
て成形し、2次加硫後、エッジ加工してクリーニングブ
レードとした。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA62 圧縮永久歪(70℃)12%
散した市販グレード TSE1026 主材A(東芝シリコーン製 二液式付
加型液状シリコーン)100gr TSE1026 硬化材B 100 成形条件 主材と硬化材を1対1の比率になるよう、あらかじめ接
着処理した支持部材をインサートしたゴム射出成形機に
て成形し、2次加硫後、エッジ加工してクリーニングブ
レードとした。 成形温度170℃ 成形時間60秒 二次加硫温度200℃ 二次加硫時間4時間 成形物物性 ゴム硬度JISA62 圧縮永久歪(70℃)12%
【0040】比較例4 シリコーンゴム材料 主材と硬化材にそれぞれシリカ及び他の充填材を添加分
散した市販グレード TSE1026 主材A(東芝シリコーン製 二液式付
加型液状シリコーン)100gr TSE1026 硬化材B 100 成形条件 主材と硬化材を1対1の比率になるよう、あらかじめ接
着処理した支持部材をインサートしたゴム射出成形機に
て成形し、エッジ加工してクリーニングブレードとし
た。 成形温度170℃ 成形時間60秒 成形物物性 ゴム硬度JISA58 圧縮永久歪(70℃)30% 以上により成形したクリーニングブレードについて、有
機感光体を用いた電子写真複写機(キヤノン製、商品
名;パーソナルコピアFC−5)にて初期摺動時の反転
性及び3000枚の通紙耐久後の感光体表面の傷の程度
及びクリーニング性を評価した。その結果を表1に示
す。
散した市販グレード TSE1026 主材A(東芝シリコーン製 二液式付
加型液状シリコーン)100gr TSE1026 硬化材B 100 成形条件 主材と硬化材を1対1の比率になるよう、あらかじめ接
着処理した支持部材をインサートしたゴム射出成形機に
て成形し、エッジ加工してクリーニングブレードとし
た。 成形温度170℃ 成形時間60秒 成形物物性 ゴム硬度JISA58 圧縮永久歪(70℃)30% 以上により成形したクリーニングブレードについて、有
機感光体を用いた電子写真複写機(キヤノン製、商品
名;パーソナルコピアFC−5)にて初期摺動時の反転
性及び3000枚の通紙耐久後の感光体表面の傷の程度
及びクリーニング性を評価した。その結果を表1に示
す。
【0041】
【表1】
【0042】注 1)オイル含有量…ソックスレー抽出器にシリコーンゴ
ムサンプル5gを細断し、100CCのヘキサンで20
時間抽出後、ヘキサン抽出液からヘキサンをカットし抽
出物の重量を%表示した。 2)初期反転性…○→反転無し、×→反転有り…ウレタ
ンの場合は、ブレード先端にフッカビニリデン粉末を塗
布したときは○であるが、塗布しないときは反転するた
め、感光体の傷、クリーニング性、オイルしみだしのテ
ストは塗布したときのデータである。 3)感光体傷…本実験で使用したキヤノンファミリーコ
ピアFC−5(商品名)による適正濃度の面だしで、感
光ドラム円周方向の黒線がベタ白部に 有る場合=感光体傷アリ 無い場合=感光体傷ナシ 4)クリーニング性…3)と同様な画だし方法で感光体
円周方向に黒線が発生し、さらにクリーニング後の感光
体上にトナーが有る場合=クリーニング性不良黒線の発
生が無い場合=クリーニング性良好 5)オイルしみだし…3)と同様な画だし方法で、感光
体上のクリーニングブレード圧接位置に長手方向の黒線
が 発生した場合=オイルしみだしアリ 発生しない場合=オイルしみだしナシ 6)圧縮永久歪…JIS規格K6301 7)粒径…一次粒子の平均径であり、電顕によりmμの
単位で表示。 8)摩耗量…図5のように摩耗したブレード3の摩耗し
た部分6の面積(μm2)で表示。
ムサンプル5gを細断し、100CCのヘキサンで20
時間抽出後、ヘキサン抽出液からヘキサンをカットし抽
出物の重量を%表示した。 2)初期反転性…○→反転無し、×→反転有り…ウレタ
ンの場合は、ブレード先端にフッカビニリデン粉末を塗
布したときは○であるが、塗布しないときは反転するた
め、感光体の傷、クリーニング性、オイルしみだしのテ
ストは塗布したときのデータである。 3)感光体傷…本実験で使用したキヤノンファミリーコ
ピアFC−5(商品名)による適正濃度の面だしで、感
光ドラム円周方向の黒線がベタ白部に 有る場合=感光体傷アリ 無い場合=感光体傷ナシ 4)クリーニング性…3)と同様な画だし方法で感光体
円周方向に黒線が発生し、さらにクリーニング後の感光
体上にトナーが有る場合=クリーニング性不良黒線の発
生が無い場合=クリーニング性良好 5)オイルしみだし…3)と同様な画だし方法で、感光
体上のクリーニングブレード圧接位置に長手方向の黒線
が 発生した場合=オイルしみだしアリ 発生しない場合=オイルしみだしナシ 6)圧縮永久歪…JIS規格K6301 7)粒径…一次粒子の平均径であり、電顕によりmμの
単位で表示。 8)摩耗量…図5のように摩耗したブレード3の摩耗し
た部分6の面積(μm2)で表示。
【0043】以上の結果から明らかなように、本発明の
クリーニングブレードは、実施例1から実施例5までの
どのクリーニング部材とも初期摺動時の反転もなく、良
好なクリーニング性を示し、かつオイルしみ出しのない
ことが証明された。
クリーニングブレードは、実施例1から実施例5までの
どのクリーニング部材とも初期摺動時の反転もなく、良
好なクリーニング性を示し、かつオイルしみ出しのない
ことが証明された。
【0044】一方、比較例1のクリーニングブレード
は、フッ化ビニリデンの微粉末がない場合には反転を起
こし、添加すると感光体を傷つける為寿命を短くする原
因となっている。また、比較例2は添加されている充て
ん剤の粒子径が大きいために感光体を傷つけたり、クリ
ーニング性能が悪かったりして、画像不良を起こしてい
る。比較例3は、市販の液状シリコーン材料で、クリー
ニングブレードのエッジ加工後のエッジ粗さが、数μか
ら10μ強あり、感光体の傷、クリーニング性とも問題
があり、かつオイル含有量も多いため、オイルしみだし
の問題もあった。比較例4は、比較例3のゴムで二次加
硫をしなもので、圧縮永久歪が大きいため200〜30
0枚ぐらいでクリーニング不良を起こしてしまい、かつ
オイル含有量が多いためオイルしみ出しの問題もあっ
た。
は、フッ化ビニリデンの微粉末がない場合には反転を起
こし、添加すると感光体を傷つける為寿命を短くする原
因となっている。また、比較例2は添加されている充て
ん剤の粒子径が大きいために感光体を傷つけたり、クリ
ーニング性能が悪かったりして、画像不良を起こしてい
る。比較例3は、市販の液状シリコーン材料で、クリー
ニングブレードのエッジ加工後のエッジ粗さが、数μか
ら10μ強あり、感光体の傷、クリーニング性とも問題
があり、かつオイル含有量も多いため、オイルしみだし
の問題もあった。比較例4は、比較例3のゴムで二次加
硫をしなもので、圧縮永久歪が大きいため200〜30
0枚ぐらいでクリーニング不良を起こしてしまい、かつ
オイル含有量が多いためオイルしみ出しの問題もあっ
た。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクリーニ
ングブレードを用いれば、感光体との初期摺動時の反転
を防止することができ、感光体などの像担持体への傷の
問題もなく寿命を延ばせ、かつ生産性および品質上優れ
たクリーニングブレードを生産出来、これにより優れた
クリーニング効果を提供するものである。
ングブレードを用いれば、感光体との初期摺動時の反転
を防止することができ、感光体などの像担持体への傷の
問題もなく寿命を延ばせ、かつ生産性および品質上優れ
たクリーニングブレードを生産出来、これにより優れた
クリーニング効果を提供するものである。
【図1】クリーニングブレードの反転現象を示す説明図
である。
である。
【図2】クリーニングブレードと感光体ドラムとの摺擦
部における拡大図である。
部における拡大図である。
【図3】本発明によるクリーニングブレードを適用した
一般的な転写式電子写真装置の概略構成図である。
一般的な転写式電子写真装置の概略構成図である。
【図4】本発明によるクリーニングブレードを適用した
電子写真装置をプリンタとして使用したファクシミリの
ブロック図である。
電子写真装置をプリンタとして使用したファクシミリの
ブロック図である。
【図5】耐久後のクリーニングブレードの摩耗状態を示
す説明図である。
す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 将弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柳井 典之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−75182(JP,A) 特開 平1−317760(JP,A) 特開 昭63−200179(JP,A) 特開 昭63−147182(JP,A) 特開 昭63−44681(JP,A) 特開 平2−242855(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 - 21/12
Claims (8)
- 【請求項1】 像担持体表面に残留するトナー粉体を清
掃除去するクリーニング装置に使用されるクリーニング
ブレードにおいて、その材質が粒径1μ以下の充てん剤
を含有するシリコーンゴムであり、該シリコーンゴム中
に含有する低粘度のオルガノシロキサン成分が5重量%
以下で、ゴム硬度がJISAで40から90度、圧縮永
久歪が20%以下であることを特徴とするクリーニング
ブレード。 - 【請求項2】 クリーニングブレードでシリコーンゴム
中に含まれる充てん剤がシリカであることを特徴とする
請求項1のクリーニングブレード。 - 【請求項3】 シリカが疎水性の処理シリカであること
を特徴とする請求項2のクリーニングブレード。 - 【請求項4】 クリーニングブレードを保持する支持部
材を、クリーニングブレードを成形する型内に配置し、
ゴム射出成形時にクリーニングブレードと支持部材とを
一体に成形したことを特徴とする請求項1のクリーニン
グブレード。 - 【請求項5】 クリーニングブレードが付加型の液状シ
リコーンゴムから成形されたものであることを特徴とす
る請求項1のクリーニングブレード。 - 【請求項6】 帯電手段および現像手段の少なくとも1
つを感光体およびクリーニングブレードとともに一体に
支持してユニットを形成し、装置本体に着脱自在の単一
ユニットとして装置ユニットにおいて、該クリーニング
ブレードの材質が粒径1μ以下の充てん剤を含有するシ
リコーンゴムであり、該シリコーンゴム中に含有する低
粘度のオルガノシロキサン成分が5重量%以下で、ゴム
硬度がJISAで40から90度、圧縮永久歪が20%
以下であることを特徴とする装置ユニット。 - 【請求項7】 感光体、潜像形成手段、形成をした潜像
を現像する手段、現像した像を転写材に転写する手段お
よびクリーニングブレードを有する電子写真装置におい
て、該クリーニングブレードの材質が粒径1μ以下の充
てん剤を含有するシリコーンゴムであり、該シリコーン
ゴム中に含有する低粘度のオルガノシロキサン成分が5
重量%以下で、ゴム硬度がJISAで40から90度、
圧縮永久歪が20%以下であることを特徴とする電子写
真装置。 - 【請求項8】 感光体、潜像形成手段、形成した潜像を
現像する手段、現像した像を転写材に転写する手段およ
び、材質が粒径1μ以下の充てん剤を含有するシリコー
ンゴムであり、該シリコーンゴム中に含有する低粘度の
オルガノシロキサン成分が5重量%以下で、ゴム硬度が
JISAで40から90度、圧縮永久歪が20%以下で
あるクリーニングブレードを備えた電子写真装置および
リモート端末からの画像情報を受信する受信手段を有す
ることを特徴とするファクシミリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2408949A JP2862380B2 (ja) | 1989-12-29 | 1990-12-28 | クリーニングブレードおよびこれを用いた装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-343105 | 1989-12-29 | ||
JP34310589 | 1989-12-29 | ||
JP2408949A JP2862380B2 (ja) | 1989-12-29 | 1990-12-28 | クリーニングブレードおよびこれを用いた装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03293388A JPH03293388A (ja) | 1991-12-25 |
JP2862380B2 true JP2862380B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=26577422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2408949A Expired - Fee Related JP2862380B2 (ja) | 1989-12-29 | 1990-12-28 | クリーニングブレードおよびこれを用いた装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2862380B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6282400B1 (en) * | 1998-06-01 | 2001-08-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Image-forming apparatus and image forming method using a controlled dynamic frictional force between a cleaning blade and a photosensitive member |
JP6594036B2 (ja) * | 2015-05-18 | 2019-10-23 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置及び画像形成装置に用いられるユニット、カートリッジ、並びにユニットの製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5875182A (ja) * | 1981-10-29 | 1983-05-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子写真クリ−ニング装置 |
JPS63147182A (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-20 | Tokai Rubber Ind Ltd | クリ−ニングブレ−ドの製法 |
JP2517580B2 (ja) * | 1987-02-16 | 1996-07-24 | キヤノン株式会社 | クリ―ニング部材の製造方法 |
JPH0169263U (ja) * | 1987-10-26 | 1989-05-08 | ||
JPH01317760A (ja) * | 1988-06-17 | 1989-12-22 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 絶縁性ゴム部分と導電性ゴム部分とを有する一体化成形体およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2408949A patent/JP2862380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03293388A (ja) | 1991-12-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0435342B1 (en) | Cleaning blade and apparatus employing the same | |
JP2962843B2 (ja) | クリーニングブレード及びこれを用いた装置 | |
JP4512622B2 (ja) | 画像形成装置及び、プロセスカートリッジ | |
US8649722B2 (en) | Protective agent supply device, process cartridge, and image forming apparatus | |
JP2801349B2 (ja) | クリーニングブレード及びその製造方法及びクリーニングブレードを有するクリーニング装置 | |
EP0384354B1 (en) | Cleaning blade and electrophotographic apparatus making use of it | |
JP2862380B2 (ja) | クリーニングブレードおよびこれを用いた装置 | |
JP4701305B2 (ja) | 画像形成装置及び、プロセスカートリッジ | |
US5260756A (en) | Cleaning blade for electrophotography | |
US5189476A (en) | Developing device for producing a developed image | |
JPH0341833B2 (ja) | ||
JP3533510B2 (ja) | 電子写真装置用ブレード体 | |
JP3066941B2 (ja) | クリーニングブレードおよびこれを用いたプロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2007328147A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005031355A (ja) | 現像ローラとその現像ローラを搭載した現像装置 | |
JP2002023463A (ja) | 電子写真装置用導電性部材 | |
JP2003208070A (ja) | 転写残トナー除去装置及び該装置を備えた画像形成装置 | |
JP2004053810A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2955949B2 (ja) | 画像形成装置のクリーニング装置 | |
JP2001056017A (ja) | 半導電性ロールとこれを備えた現像装置 | |
JPH09218624A (ja) | クリーニングブレード | |
JP2004212865A (ja) | 半導電性ロール及び画像形成装置 | |
JPH1031401A (ja) | クリーニング部材及びその製造方法 | |
JPH11174831A (ja) | 感光体周辺部品 | |
JPH0643738A (ja) | 電子写真装置用現像ブレード |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091211 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091211 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101211 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |