JP2860123B2 - インクジェットプリンター - Google Patents
インクジェットプリンターInfo
- Publication number
- JP2860123B2 JP2860123B2 JP31171189A JP31171189A JP2860123B2 JP 2860123 B2 JP2860123 B2 JP 2860123B2 JP 31171189 A JP31171189 A JP 31171189A JP 31171189 A JP31171189 A JP 31171189A JP 2860123 B2 JP2860123 B2 JP 2860123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording medium
- printing
- heating roller
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンピュータ、ワードプロセッサー、各種測
定器等からの出力を記録するためのインクジェットプリ
ンターに関する。
定器等からの出力を記録するためのインクジェットプリ
ンターに関する。
インクジェット用のノズルを備えた従来のインクジェッ
トプリンターにおいては記録用紙上にノズルからインク
を噴射、印字することによりプリントを得ている。この
場合、印字後の定着はインクを構成する溶剤に蒸発し易
いものを使用するか、或いは溶剤を吸収し易い用紙、又
は用紙に溶剤が吸収され易いインクを用いて自然乾燥に
より行なわて来た。一方、近年記録の高速化に対する要
望がますます高まるにつれてこれらの材料の性能向上が
要求されて来た。しかしこれらの性能向上には限度があ
り、例えばあまり蒸発し易い溶剤を用いると、ノズルの
噴射口にインクの目詰りを起こす等の問題を生じるし、
また、記録用紙として溶剤吸収性、即ち吸油性のすぐれ
た加工紙を用いればペーパーフリー性の点から見てコス
トアップは避けられない。
トプリンターにおいては記録用紙上にノズルからインク
を噴射、印字することによりプリントを得ている。この
場合、印字後の定着はインクを構成する溶剤に蒸発し易
いものを使用するか、或いは溶剤を吸収し易い用紙、又
は用紙に溶剤が吸収され易いインクを用いて自然乾燥に
より行なわて来た。一方、近年記録の高速化に対する要
望がますます高まるにつれてこれらの材料の性能向上が
要求されて来た。しかしこれらの性能向上には限度があ
り、例えばあまり蒸発し易い溶剤を用いると、ノズルの
噴射口にインクの目詰りを起こす等の問題を生じるし、
また、記録用紙として溶剤吸収性、即ち吸油性のすぐれ
た加工紙を用いればペーパーフリー性の点から見てコス
トアップは避けられない。
また用紙へのインクの重ね印字を要するカラー記録に
おいては特に乾燥性が問題となる。
おいては特に乾燥性が問題となる。
本発明の目的は従来技術における以上のような問題を
解決し、インクジェット装置の後に特定の熱定着装置を
付設することにより、高速追従性にすぐれ、しかも普通
紙に対してもすぐれた定着性を示し、従って安価なプリ
ントが得られる上、カラー記録においてもすぐれた乾燥
性を示すインクジェツトプリンターを提供することであ
る。
解決し、インクジェット装置の後に特定の熱定着装置を
付設することにより、高速追従性にすぐれ、しかも普通
紙に対してもすぐれた定着性を示し、従って安価なプリ
ントが得られる上、カラー記録においてもすぐれた乾燥
性を示すインクジェツトプリンターを提供することであ
る。
本発明は、記録媒体に向けてインクを噴射し、前記記
録媒体上に印写を行うインクジェットプリンターにおい
て、前記印写面を定着するための加熱ローラーと加圧ロ
ーラーとを備え、前記印写が行われた記録媒体を前記加
熱ローラーと前記加圧ローラーとの間に挟んで圧接する
とともに、前記記録媒体の印写面を前記加熱ローラーに
直接接触させることにより定着することを特徴とするイ
ンクジェットプリンターである。
録媒体上に印写を行うインクジェットプリンターにおい
て、前記印写面を定着するための加熱ローラーと加圧ロ
ーラーとを備え、前記印写が行われた記録媒体を前記加
熱ローラーと前記加圧ローラーとの間に挟んで圧接する
とともに、前記記録媒体の印写面を前記加熱ローラーに
直接接触させることにより定着することを特徴とするイ
ンクジェットプリンターである。
本発明プリンターの一例を第1図に示す。図中Aはマ
ルチノズルヘッド1とインク液室2とからなるインクジ
ェット装置、Bはヒーター3を内蔵した加熱ローラー4
と加圧ローラー5とからなる定着装置、Pは記録用紙、
6はプラテンローラーである。プラテンローラー6上に
セットされ、ローラーの回転を同期して矢印のように進
行する記録用紙P上にノズルヘッド1のノズルから液室
2内のインクが点線のように噴射、印字される。次に印
字された用紙Pは直ちに加熱ローラー4とこれに圧接す
るように配置された加圧ローラー5間に導入され、印字
面はヒーター3によって加熱された加熱ローラー4によ
って熱定着される。なお加熱ローラー4の表面は離型性
を良くするために弗素樹脂がコートされている。
ルチノズルヘッド1とインク液室2とからなるインクジ
ェット装置、Bはヒーター3を内蔵した加熱ローラー4
と加圧ローラー5とからなる定着装置、Pは記録用紙、
6はプラテンローラーである。プラテンローラー6上に
セットされ、ローラーの回転を同期して矢印のように進
行する記録用紙P上にノズルヘッド1のノズルから液室
2内のインクが点線のように噴射、印字される。次に印
字された用紙Pは直ちに加熱ローラー4とこれに圧接す
るように配置された加圧ローラー5間に導入され、印字
面はヒーター3によって加熱された加熱ローラー4によ
って熱定着される。なお加熱ローラー4の表面は離型性
を良くするために弗素樹脂がコートされている。
第1図で使用した定着装置は用紙の印字面が加熱ロー
ラー4側に直接接触して熱定着されるようになってい
る。インクとマッチング性や省エネルギー等を考慮する
と、第1図で使用されるような表面加熱加圧タイプの定
着装置が好ましい。
ラー4側に直接接触して熱定着されるようになってい
る。インクとマッチング性や省エネルギー等を考慮する
と、第1図で使用されるような表面加熱加圧タイプの定
着装置が好ましい。
次に本発明のインクジェットプリンターに用いられる
インクについて説明する。
インクについて説明する。
インクジェットプリンターによって定着性に優れた高
濃度のプリントを得るためのインクの性能としては、特
に乾燥性が良く、しかもノズルの出口部にインクの目詰
りを起こさないことが要求される。その他、インク中で
気泡が発生し難いことも挙げられる。これらの性能を備
えたインクとしては有機溶剤を要いた油性インクが好適
である。なお水性インクの場合は特にインクの流路内で
気泡が発生し易い上、気泡の除去が難しいという問題が
ある。本発明で好適な油性インクは主溶剤の他に、着色
用染料、定着用樹脂、湿潤剤兼補助溶剤及びシリコーン
オイル系補助溶剤を含んでいる。
濃度のプリントを得るためのインクの性能としては、特
に乾燥性が良く、しかもノズルの出口部にインクの目詰
りを起こさないことが要求される。その他、インク中で
気泡が発生し難いことも挙げられる。これらの性能を備
えたインクとしては有機溶剤を要いた油性インクが好適
である。なお水性インクの場合は特にインクの流路内で
気泡が発生し易い上、気泡の除去が難しいという問題が
ある。本発明で好適な油性インクは主溶剤の他に、着色
用染料、定着用樹脂、湿潤剤兼補助溶剤及びシリコーン
オイル系補助溶剤を含んでいる。
主溶剤となる有機溶剤は、気泡ができ難いよう蒸気圧
が低く、染料や湿潤剤に対する溶解性が高い等の条件を
満足するもので、脂肪族炭化水素が望ましい。具体的に
は、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカ
ン、トリデカン、テトラデカン等、直鎖又は側鎖を有す
る脂肪族炭化水素が好適であり、これらは単独又は混合
して使用される。添加量は低粘度のインクを得るために
インク全量の30〜70wt%,好ましくは30〜50wt%が適当
である。
が低く、染料や湿潤剤に対する溶解性が高い等の条件を
満足するもので、脂肪族炭化水素が望ましい。具体的に
は、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカ
ン、トリデカン、テトラデカン等、直鎖又は側鎖を有す
る脂肪族炭化水素が好適であり、これらは単独又は混合
して使用される。添加量は低粘度のインクを得るために
インク全量の30〜70wt%,好ましくは30〜50wt%が適当
である。
湿潤剤(兼補助溶剤)はインク全体の蒸気圧を下げて
インク中の他の溶剤成分の蒸発を減速させると共に、染
料を溶解することによりノズルの目詰りを防止するもの
である。
インク中の他の溶剤成分の蒸発を減速させると共に、染
料を溶解することによりノズルの目詰りを防止するもの
である。
従って湿潤剤としては特に染料に対する溶解性が高く、
低蒸気圧の有機剤が好ましい点から、液状脂肪酸又はそ
の誘導体、例えばポリエチレングリコールエーテル類が
使用される。具体的にはオレイン酸、リノール酸、ポリ
エチレングリコールモノオレイルエーテル等がある。湿
潤剤の添加量は10〜30wt%が適当である。この範囲より
も少なければノズル中での目詰りが起こり易く、また多
過ぎてはインク全体の粘度が高くなり好ましくない。
低蒸気圧の有機剤が好ましい点から、液状脂肪酸又はそ
の誘導体、例えばポリエチレングリコールエーテル類が
使用される。具体的にはオレイン酸、リノール酸、ポリ
エチレングリコールモノオレイルエーテル等がある。湿
潤剤の添加量は10〜30wt%が適当である。この範囲より
も少なければノズル中での目詰りが起こり易く、また多
過ぎてはインク全体の粘度が高くなり好ましくない。
補助溶剤としてはシリコーンオイルが湿潤剤と添加量
を大巾に増大してその溶解効果を向上するために使用さ
れる。シリコーンオイルを添加しない場合、湿潤剤の添
加量は粘度の増大により5〜30wt%の範囲の限定される
が、シリコーンオイルの添加により10〜60wt%に増大す
ることができる。こゝでシリコーンオイルに必要な条件
としては主溶剤及び湿潤剤と相溶し、湿潤剤の添加量を
増しても増粘することなく油溶性染料の溶解性を著しく
高めるもので、具体的にはジメチルシリコーン(信越シ
リコーン社製KF−96L)、メチルフェニルシリコーン
(同社性KF−56、KF−58)、環状ジメチルポリシロキサ
ン(同社製KF−994、KF−995)等がある。
を大巾に増大してその溶解効果を向上するために使用さ
れる。シリコーンオイルを添加しない場合、湿潤剤の添
加量は粘度の増大により5〜30wt%の範囲の限定される
が、シリコーンオイルの添加により10〜60wt%に増大す
ることができる。こゝでシリコーンオイルに必要な条件
としては主溶剤及び湿潤剤と相溶し、湿潤剤の添加量を
増しても増粘することなく油溶性染料の溶解性を著しく
高めるもので、具体的にはジメチルシリコーン(信越シ
リコーン社製KF−96L)、メチルフェニルシリコーン
(同社性KF−56、KF−58)、環状ジメチルポリシロキサ
ン(同社製KF−994、KF−995)等がある。
染料としては以上のような主溶剤及び補助溶剤に対し
高い溶解性を有すると共に、長期にわたりインク中に安
定して存在できる油溶性染料が使用される。このような
染料としては例えばニグロシンベースEX、HR−2L、AP−
2、AP−8、AY−8,185L、308L、7BL(いずれもオリエ
ント化学製)などがある。染料の添加量としては十分な
コントラストを得るためには多い方がよいが、飽和状態
になるとノズルの目詰りが起こり易くなるので、20wt%
を越えないことが望ましい。
高い溶解性を有すると共に、長期にわたりインク中に安
定して存在できる油溶性染料が使用される。このような
染料としては例えばニグロシンベースEX、HR−2L、AP−
2、AP−8、AY−8,185L、308L、7BL(いずれもオリエ
ント化学製)などがある。染料の添加量としては十分な
コントラストを得るためには多い方がよいが、飽和状態
になるとノズルの目詰りが起こり易くなるので、20wt%
を越えないことが望ましい。
定着用樹脂としては以上の主溶剤及び補助溶剤に対し
高い溶解性を有し、且つ染料と相溶し得る熱架橋性樹脂
が使用される。具体的にはアルキッド樹脂(大日本イン
キ化学社製ベッコゾールJ−820)、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂(同社製ベッカサイトF−231)、ロジン変性
ポリエステル(日立製ベッカサイトF−231)、ロジン
変性ポリエステル(日立化成社製RM−1000)、スチレン
化アルキッド樹脂(大日本インキ化学社製スチレゾール
4440)等がある。これらの定着用樹脂の添加量は10〜50
wt%,好適には10〜25wt%が適当である。
高い溶解性を有し、且つ染料と相溶し得る熱架橋性樹脂
が使用される。具体的にはアルキッド樹脂(大日本イン
キ化学社製ベッコゾールJ−820)、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂(同社製ベッカサイトF−231)、ロジン変性
ポリエステル(日立製ベッカサイトF−231)、ロジン
変性ポリエステル(日立化成社製RM−1000)、スチレン
化アルキッド樹脂(大日本インキ化学社製スチレゾール
4440)等がある。これらの定着用樹脂の添加量は10〜50
wt%,好適には10〜25wt%が適当である。
なおインクの製造方法は例えば次の通りである。まず
撹拌器、還流器を備えた容器に、補助溶剤類を一定量仕
込み、撹拌しながら油溶性染料を徐々に加える。容器を
次第に加熱し、染料が十分に溶解したならば主溶剤を加
えて容器内の温度を80℃に一定に保ちながら、6時間撹
拌を続ける。室温に冷却後、定着用樹脂を溶解させ、約
24時間放置後、約1μmのミリテフロンフィルターで濾
過することにより、目的のインクが得られる。
撹拌器、還流器を備えた容器に、補助溶剤類を一定量仕
込み、撹拌しながら油溶性染料を徐々に加える。容器を
次第に加熱し、染料が十分に溶解したならば主溶剤を加
えて容器内の温度を80℃に一定に保ちながら、6時間撹
拌を続ける。室温に冷却後、定着用樹脂を溶解させ、約
24時間放置後、約1μmのミリテフロンフィルターで濾
過することにより、目的のインクが得られる。
以下に本発明を実施例によって説明する。なお%は全
て重量%である。
て重量%である。
実施例1 ニグロシンベースHR−2L 6.5% ニグロシンベースAP−2 3.5% オレイン酸 20% ベッコゾールJ−820 20% シリコーンオイル 10% n−ドデカン 40% を用いて粘度6.8cp(20℃)、表面張力33.0dyne/cmのイ
ンクを作った。これを第1図に示したインクジェット装
置Aの液室2からマルチノズルヘッド(ポリスルホンで
試作)1に充填し、一方プラテンローラー6に記録用紙
Pをセットし、インクジェットにより印字した後、表面
温度160±20℃の加熱ローラー4と加圧ローラー5間に
通して熱定着したところ、鮮明で高品質の定着黒色記録
が得られた。
ンクを作った。これを第1図に示したインクジェット装
置Aの液室2からマルチノズルヘッド(ポリスルホンで
試作)1に充填し、一方プラテンローラー6に記録用紙
Pをセットし、インクジェットにより印字した後、表面
温度160±20℃の加熱ローラー4と加圧ローラー5間に
通して熱定着したところ、鮮明で高品質の定着黒色記録
が得られた。
なお印字後の記録用紙上でのインクの乾燥時間は5秒
以内で、良好な速乾性を示した。またホウケイ酸ガラス
製容器に上記組成のインクを入れ、密栓して70℃の高温
下で3カ月放置したが、インク中に不要物等の発生は認
められなかった。更にその低蒸気圧により、従来の水性
インクに比べて格段に高温下における流路内の気泡の発
生を抑えることができ、また万一発生した気泡に対して
も簡単な操作で気泡の除去が可能であった。
以内で、良好な速乾性を示した。またホウケイ酸ガラス
製容器に上記組成のインクを入れ、密栓して70℃の高温
下で3カ月放置したが、インク中に不要物等の発生は認
められなかった。更にその低蒸気圧により、従来の水性
インクに比べて格段に高温下における流路内の気泡の発
生を抑えることができ、また万一発生した気泡に対して
も簡単な操作で気泡の除去が可能であった。
次に第1図のインクジェットプリンターを用いて同様
に30分間印字し定着を行なった後、ノズルを大気に放置
したまま約100時間放置した。再び噴射させたところ、
本実施例のインクは一つも目詰りすることなく高濃度の
噴射印字を得た。また高温における保持安定性も良好
で、70℃の環境下で8カ月間放置したところ、インクは
常に安定で、不溶物の発生は認められなかった。
に30分間印字し定着を行なった後、ノズルを大気に放置
したまま約100時間放置した。再び噴射させたところ、
本実施例のインクは一つも目詰りすることなく高濃度の
噴射印字を得た。また高温における保持安定性も良好
で、70℃の環境下で8カ月間放置したところ、インクは
常に安定で、不溶物の発生は認められなかった。
実施例2 ニグロシンベースHR−2L 10% ニグロシンベースAP−2 0.5% オレイン酸 20% ベッカサイトF−231 20% シリコーンオイル 15% アイソパーH 34.5% を用いて粘度7.0cp(20℃)、表面張力30.0yne/cmのイ
ンクを作った。
ンクを作った。
このインクを用いて実施例1と同様な方法で印字、定
着を行なったところ、同様に良好な結果が得られた。ま
たこのインクは実施例1のインクと同様にすぐれた性能
に示した。
着を行なったところ、同様に良好な結果が得られた。ま
たこのインクは実施例1のインクと同様にすぐれた性能
に示した。
実施例3 ニグロシンベースHR−2L 13.5% ニグロシンベースAP−2 0.5% オレイン酸 21% RM−1000 20% シリコーンオイル 15% アイソパーH 30% を用いて粘度6.5cp(20℃)、表面張力31.5dyne/cmのイ
ンクを作った。
ンクを作った。
このインクを用いて実施例1と同様な方法で印字、定
着を行なったところ、同様に良好な結果が得られた。ま
たこのインクは実施例1のインクと同様にすぐれた性能
を示した。
着を行なったところ、同様に良好な結果が得られた。ま
たこのインクは実施例1のインクと同様にすぐれた性能
を示した。
実施例4 ニグロシンベースHR−2L 13.5% ニグロシンベースAP−2 0.5% オレイン酸 21% スチレゾール4440 20% シリコーンオイル 15% アイソパーL 30% を用いて粘度4.0cp(20℃)、表面張力33.4dyne/cmのイ
ンクを作った。
ンクを作った。
このインクを用いて実施例1と同様な方法で印字、定
着を行なったところ、同様に良好な結果が得られた。ま
たこのインクは実施例1のインクと同様にすぐれた性能
を示した。
着を行なったところ、同様に良好な結果が得られた。ま
たこのインクは実施例1のインクと同様にすぐれた性能
を示した。
本発明のインクジェットプリンターはインクジェット
装置の後に加熱ローラー又は加熱板と加圧ローラーとか
らなる熱定着装置を付設して記録用紙上に印字後、直ち
に熱定着できるようにしたので、高速追従性にきわめて
優れている上、カラー記録装置においてもすぐれた乾燥
性を示す。また普通紙に対してもすぐれた定着性を示す
ので、安価なプリントを提供することができる。更に前
述のような熱定着装置を用いたので、記録用紙に効率よ
く熱を与えることが可能になり、余分な熱の消費を極力
抑えることができる。更にまた加熱板上に単に記録用紙
を通す方式や、高温雰囲気中を通す方式では、記録用紙
中の水分の蒸発が異なり、そのムラが用紙の収縮差を生
じさせ記録紙がべこべこになり仕上りが悪くなるが、本
発明装置のような加熱加圧定着方式は記録用紙を均一に
加熱でき、また加圧ローラーの加圧により光沢を生じる
こととも相まって仕上りも良い。
装置の後に加熱ローラー又は加熱板と加圧ローラーとか
らなる熱定着装置を付設して記録用紙上に印字後、直ち
に熱定着できるようにしたので、高速追従性にきわめて
優れている上、カラー記録装置においてもすぐれた乾燥
性を示す。また普通紙に対してもすぐれた定着性を示す
ので、安価なプリントを提供することができる。更に前
述のような熱定着装置を用いたので、記録用紙に効率よ
く熱を与えることが可能になり、余分な熱の消費を極力
抑えることができる。更にまた加熱板上に単に記録用紙
を通す方式や、高温雰囲気中を通す方式では、記録用紙
中の水分の蒸発が異なり、そのムラが用紙の収縮差を生
じさせ記録紙がべこべこになり仕上りが悪くなるが、本
発明装置のような加熱加圧定着方式は記録用紙を均一に
加熱でき、また加圧ローラーの加圧により光沢を生じる
こととも相まって仕上りも良い。
一方、インクとして油性インクを用いれば、高濃度印
字してもノズルの目詰りがなく、また水性インクに見ら
れるように気泡が発生し易い上、流路内に発生した気泡
の除去が難しいという問題も改善できるので、インクジ
ェット記録用として最適である。またインクの樹脂成分
として熱架橋性樹脂を用いれば、定着時の加熱によりイ
ンク間の結合力のみならずインクの用紙に対する結合力
も増大し、加熱ローラ又は加熱板表面へのインク付着が
防止できることから、印字のオフセットもない良質の定
着記録が得られる。同様に熱架橋性樹脂を用いれば、イ
ンク内部に存在する溶剤を完全に蒸発させなくても印字
を定着することができるので、定着温度を低く抑えるこ
とができ、経済的であり、また溶剤蒸気による臭気を低
く抑えることができるし、またインクの臭気を全くなく
すこともでき、さらにの化学的安定性及び常温ではほと
んど蒸発せず、加熱定着時にのみ蒸発する性質から、イ
ンクとしての保存性、印刷装置としての安定性、印刷物
としての品質全てに良い結果を得られる。
字してもノズルの目詰りがなく、また水性インクに見ら
れるように気泡が発生し易い上、流路内に発生した気泡
の除去が難しいという問題も改善できるので、インクジ
ェット記録用として最適である。またインクの樹脂成分
として熱架橋性樹脂を用いれば、定着時の加熱によりイ
ンク間の結合力のみならずインクの用紙に対する結合力
も増大し、加熱ローラ又は加熱板表面へのインク付着が
防止できることから、印字のオフセットもない良質の定
着記録が得られる。同様に熱架橋性樹脂を用いれば、イ
ンク内部に存在する溶剤を完全に蒸発させなくても印字
を定着することができるので、定着温度を低く抑えるこ
とができ、経済的であり、また溶剤蒸気による臭気を低
く抑えることができるし、またインクの臭気を全くなく
すこともでき、さらにの化学的安定性及び常温ではほと
んど蒸発せず、加熱定着時にのみ蒸発する性質から、イ
ンクとしての保存性、印刷装置としての安定性、印刷物
としての品質全てに良い結果を得られる。
第1図は本発明プリンターの一例の構成図である。 1……マルチノズルヘッド、2……インク液室 3……ヒーター、4……加熱ローラー 5……加圧ローラー A……インクジェット装置、B……定着装置 P……記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 学 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−285372(JP,A) 特開 平2−18074(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/01,2/21,29/00 C09D 11/00
Claims (2)
- 【請求項1】記録媒体に向けてインクを噴射し、前記記
録媒体上に印写を行うインクジェットプリンターにおい
て、前記印写面を定着するための加熱ローラーと加圧ロ
ーラーとを備え、前記印写が行われた記録媒体を前記加
熱ローラーと前記加圧ローラーとの間に挟んで圧接する
とともに、前記記録媒体の印写面を前記加熱ローラーに
直接接触させることにより定着することを特徴とするイ
ンクジェットプリンター。 - 【請求項2】インクが油溶性染料、熱架橋性樹脂、液状
脂肪酸又はその誘導体、脂肪族炭化水素及びシリコーン
オイルを主成分とし、かつ10cp以下の粘度を有する油性
インクであることを特徴とする請求項1のインクジェッ
トプリンター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31171189A JP2860123B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | インクジェットプリンター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31171189A JP2860123B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | インクジェットプリンター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03169644A JPH03169644A (ja) | 1991-07-23 |
JP2860123B2 true JP2860123B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=18020549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31171189A Expired - Lifetime JP2860123B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | インクジェットプリンター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2860123B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008035797A1 (en) | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, ink cartridge, ink jet recording apparatus, and ink jet recording method |
CN103935148A (zh) * | 2013-01-23 | 2014-07-23 | 株式会社理光 | 喷墨记录方法和喷墨记录装置 |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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