JP2675868B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録方法Info
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- JP2675868B2 JP2675868B2 JP20306289A JP20306289A JP2675868B2 JP 2675868 B2 JP2675868 B2 JP 2675868B2 JP 20306289 A JP20306289 A JP 20306289A JP 20306289 A JP20306289 A JP 20306289A JP 2675868 B2 JP2675868 B2 JP 2675868B2
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- paper
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジエツト用に特別に調整された指定
紙はもちろんのこと、それ以外のコピー紙,レポート用
紙,ボンド紙,連続伝票用紙等のオフイスや家庭で一般
に使用されている普通紙に対しても、高精細,高画質記
録が可能なインクジエツト記録方法に関する。
紙はもちろんのこと、それ以外のコピー紙,レポート用
紙,ボンド紙,連続伝票用紙等のオフイスや家庭で一般
に使用されている普通紙に対しても、高精細,高画質記
録が可能なインクジエツト記録方法に関する。
熱エネルギーを利用してインクを吐出させるインクジ
エツトプリンターは、既に製品として実用化されている
ものがある。プリンターに搭載されている記録ヘッドは
近年、従来に比べて格段に小型化され、構造もシンプル
なものになっており、高速,高密度記録,カラー化対
応、さらには騒音の発生が少ない理想的な記録装置を提
供できる手段として注目されている。
エツトプリンターは、既に製品として実用化されている
ものがある。プリンターに搭載されている記録ヘッドは
近年、従来に比べて格段に小型化され、構造もシンプル
なものになっており、高速,高密度記録,カラー化対
応、さらには騒音の発生が少ない理想的な記録装置を提
供できる手段として注目されている。
しかしながら、300dpi以上の高密度記録を行うため
に、記録ヘツドとして高密度にオリフイス化されたもの
を用いる場合には、発熱体の増加により吐出時の記録ヘ
ツド自体の温度上昇が従来の記録ヘツドよりも高くなる
ため、記録ヘツドに供給されるインク成分の熱安定性も
無視できなくなる。すなわち、インク成分、特に染料の
高温時での溶解安定性が保持できない場合は、発熱体の
発泡時の高熱により染料が分解され発熱体表面の沈着物
の原因になり、インクの正常な吐出に大きな影響を及ぼ
すことになる。
に、記録ヘツドとして高密度にオリフイス化されたもの
を用いる場合には、発熱体の増加により吐出時の記録ヘ
ツド自体の温度上昇が従来の記録ヘツドよりも高くなる
ため、記録ヘツドに供給されるインク成分の熱安定性も
無視できなくなる。すなわち、インク成分、特に染料の
高温時での溶解安定性が保持できない場合は、発熱体の
発泡時の高熱により染料が分解され発熱体表面の沈着物
の原因になり、インクの正常な吐出に大きな影響を及ぼ
すことになる。
また、高密度にオリフイス化された記録ヘツドを用い
る場合は、吐出するインクの液滴径は、従来の記録ヘツ
ドを用いた場合に比べて小さくなるため、インクドツト
の記録紙上での滲みが小さくなり、高画質を得るに充分
なドツトが得られないという問題を生じる。
る場合は、吐出するインクの液滴径は、従来の記録ヘツ
ドを用いた場合に比べて小さくなるため、インクドツト
の記録紙上での滲みが小さくなり、高画質を得るに充分
なドツトが得られないという問題を生じる。
とりわけ滲みをコントロールできない普通紙に印字す
る場合にこの問題は顕著となる。
る場合にこの問題は顕著となる。
そこで本発明の目的は、高密度記録に際しても常に安
定した吐出を行うことができ、しかも所望の大きさのド
ツトが得られ、高精細で高画質の画像が形成できるイン
クジエツト記録方法を提供することにある。
定した吐出を行うことができ、しかも所望の大きさのド
ツトが得られ、高精細で高画質の画像が形成できるイン
クジエツト記録方法を提供することにある。
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。
即ち本発明は、熱エネルギーを利用してインクを吐出
させ、これを300dpi(ドット/インチ)以上の記録密度
で記録紙に付着させて記録を行うインクジェット記録方
法であって、前記インクが記録剤、尿素、脂肪族一価ア
ルコール及び水を含むことを特徴とするインクジェット
記録方法である。
させ、これを300dpi(ドット/インチ)以上の記録密度
で記録紙に付着させて記録を行うインクジェット記録方
法であって、前記インクが記録剤、尿素、脂肪族一価ア
ルコール及び水を含むことを特徴とするインクジェット
記録方法である。
本発明において、インク中に含まれる尿素の量は、1
〜20重量%が好ましく、脂肪族一価アルコールの量は、
1〜10重量%が好ましい。
〜20重量%が好ましく、脂肪族一価アルコールの量は、
1〜10重量%が好ましい。
本発明で用いる記録剤としては、水溶性の酸性染料,
直接染料,塩基性染料,反応性染料等が好適である。
直接染料,塩基性染料,反応性染料等が好適である。
特に好ましい染料としては、 (式中XはNa又はLiを示す。) C.I.ダイレクトイエロー86 C.I.アシツドイエロー23 C.I.ダイレクトレツド227 C.I.ダイレクトブルー199 C.I.ダイレクトブルー86 から選択される1種もしくは2種以上を併用したもので
ある。
ある。
かかる染料は、高温条件下で尿素との相互作用により
長時間安定であり、しかも良好な色相、十分な濃度,彩
度をもつので特に好ましいものである。
長時間安定であり、しかも良好な色相、十分な濃度,彩
度をもつので特に好ましいものである。
本発明によれば、高密度記録が容易であることはもち
ろん、インクに含まれる尿素が、高温条件下での染料の
溶解安定性を高めるため、発熱体の表面に異物の沈着が
生じたりすることもなく優れた吐出安定性を示し、また
尿素と脂肪族一価アルコールとの併用により、記録紙上
でのインクのにじみが大きく、しかも真円に近い形状の
ドツトが得られるため、高精細で高画質なインクジエツ
ト記録を可能にするものである。
ろん、インクに含まれる尿素が、高温条件下での染料の
溶解安定性を高めるため、発熱体の表面に異物の沈着が
生じたりすることもなく優れた吐出安定性を示し、また
尿素と脂肪族一価アルコールとの併用により、記録紙上
でのインクのにじみが大きく、しかも真円に近い形状の
ドツトが得られるため、高精細で高画質なインクジエツ
ト記録を可能にするものである。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
する。なお、文中、部又は%とあるのは重量基準であ
る。
する。なお、文中、部又は%とあるのは重量基準であ
る。
実施例1〜8、比較例1〜3 下記の成分を混合し、十分撹拌して溶解後ポアサイズ
0.45μmのフロロポアフイルター(住友電工製)にて加
圧ろ過し、11種類のインクを調整した。
0.45μmのフロロポアフイルター(住友電工製)にて加
圧ろ過し、11種類のインクを調整した。
<実施例1のインク組成> 明細書例示No.2の染料(X:Li) 1.5部 明細書例示No.3の染料(X:Li) 1 部 尿素 20 部 グリセリン 10 部 メタノール 8 部 水 59.5部 <実施例2のインク組成> 明細書例示No.4の染料(X:Na) 0.8部 C.I.ダイレクトレツド227 0.8部 C.I.ダイレクトイエロー86 0.5部 尿素 4.5部 エタノール 4.5部 水 88.9部 <実施例3のインク組成> 明細書例示No.4の染料(X:Na) 0.25部 C.I.ダイレクトブルー199 1.5 部 C.I.ダイレクトレツド227 0.25部 尿素 5 部 エタノール 5 部 水 88 部 <実施例4のインク組成> C.I.ダイレクトイエロー86 0.7部 C.I.ダイレクトブルー199 1.3部 尿素 5 部 エタノール 4.5部 水 88.5部 <実施例5のインク組成> C.I.ダイレクトブルー86 3 部 尿素 15 部 ジエチレングリコール 8 部 イソプロパノール 15 部 スコアロール#900(界面活性剤) 0.1部 水 58.9部 <実施例6のインク組成> 明細書例示No.1の染料(X:Na) 3部 尿素 5部 エタノール 5部 水 87部 <実施例7のインク組成> C.I.アシツドイエロー23 4部 尿素 10部 トリエチレングリコール 10部 メタノール 6部 水 70部 <実施例8のインク組成> 明細書例示No.2の染料(X:Li) 0.9部 明細書例示No.3の染料(X:Li) 0.6部 明細書例示No.1の染料(X:Na) 1.5部 尿素 5 部 エタノール 5 部 水 87 部 <比較例1のインク組成> 実施例7のインク組成から、尿素とメタノールを用い
た比較用インク組成。
た比較用インク組成。
<比較例2のインク組成> 実施例7のインク組成から、尿素だけを除いた比較用
インク組成。
インク組成。
<比較例3のインク組成> 実施例7のインク組成から、メタノールだけを除いた
比較用インク組成。
比較用インク組成。
次に、上記の11種のインクを用い、第1図に示す360d
pi記録ヘツド(ノズルピツチ70.5μm、ノズル数64本)
及び第2図に示す400dpi記録ヘツド(ノズルピツチ63.5
μm、ノズル数256本)を用いて、上質紙に印字して、
その評価を行った。その結果を第1表に示す。
pi記録ヘツド(ノズルピツチ70.5μm、ノズル数64本)
及び第2図に示す400dpi記録ヘツド(ノズルピツチ63.5
μm、ノズル数256本)を用いて、上質紙に印字して、
その評価を行った。その結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 以上、述べたように、本発明によればインク吐出口の
高密度化に伴う、記録液の熱安定性の向上が可能なた
め、発熱体表面での染料の熱分解による異物の沈着は見
られず良好な吐出性能を得ることができる。
高密度化に伴う、記録液の熱安定性の向上が可能なた
め、発熱体表面での染料の熱分解による異物の沈着は見
られず良好な吐出性能を得ることができる。
またインクジエツト用に調整されたコート紙はもちろ
ん、にじみの調整ができない普通紙に対しても高解像度
の優れた画実を得ることができる。
ん、にじみの調整ができない普通紙に対しても高解像度
の優れた画実を得ることができる。
第1図,第2図は本発明に係る記録に用いるヘツドの斜
視図である。 1,9:ヒーターボード(シリコン基板) 2,10:発熱体 3,11:ノズル 4,12:インク液室 5,13:インク供給口 6,14:天板 7,15:吐出口 8,16:配線
視図である。 1,9:ヒーターボード(シリコン基板) 2,10:発熱体 3,11:ノズル 4,12:インク液室 5,13:インク供給口 6,14:天板 7,15:吐出口 8,16:配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/05 B41J 3/04 103B
Claims (3)
- 【請求項1】熱エネルギーを利用してインクを吐出さ
せ、これを300dpi(ドット/インチ)以上の記録密度で
記録紙に付着させて記録を行うインクジェット記録方法
であって、前記インクが記録剤、尿素、脂肪族一価アル
コール及び水を含むことを特徴とするインクジェット記
録方法。 - 【請求項2】前記記録紙が、上質紙である請求項第1項
記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項3】前記インク中に前記尿素が1〜20重量%の
範囲で、又前記脂肪族一価アルコールが1〜10重量%の
範囲で含まれる請求項第1項記載のインクジェット記録
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20306289A JP2675868B2 (ja) | 1988-09-14 | 1989-08-04 | インクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23091788 | 1988-09-14 | ||
JP63-230917 | 1988-09-14 | ||
JP20306289A JP2675868B2 (ja) | 1988-09-14 | 1989-08-04 | インクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02167772A JPH02167772A (ja) | 1990-06-28 |
JP2675868B2 true JP2675868B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=26513726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20306289A Expired - Fee Related JP2675868B2 (ja) | 1988-09-14 | 1989-08-04 | インクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675868B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005075849A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-24 | Konica Minolta Holdings Inc | インク、記録方法及びインクジェット記録方法 |
EP1947150B1 (en) | 2005-09-14 | 2012-06-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Mailing ink, mailing ink tank using the ink, mailing ink jet recording method, and mailing ink jet recording device |
JP2009235122A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Fujifilm Corp | インク組成物、インクセット、及び画像記録方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0674391B2 (ja) * | 1986-10-20 | 1994-09-21 | 三菱化成株式会社 | 記録液 |
JPH0726047B2 (ja) * | 1986-12-02 | 1995-03-22 | キヤノン株式会社 | インクジエツト用インク及びそれを用いたインクジエツト記録方法 |
-
1989
- 1989-08-04 JP JP20306289A patent/JP2675868B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02167772A (ja) | 1990-06-28 |
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Legal Events
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