JP2852371B2 - 足場装置における足場板の取付具 - Google Patents
足場装置における足場板の取付具Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築現場等で構築
される足場装置における足場板の取付具に関し、足場板
の取付を迅速容易且つ安全に行い得ると共に、足場解体
後も繰返し使用できる取付具を提供するものである。
される足場装置における足場板の取付具に関し、足場板
の取付を迅速容易且つ安全に行い得ると共に、足場解体
後も繰返し使用できる取付具を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築現場等で構築される足場装置
は、縦横にフレームを仮設し、複数本の横フレーム上に
足場板を架設すると共に、該足場板の複数枚を相互に隙
間をあけて横フレームの軸方向に並設して成ることが周
知である。
は、縦横にフレームを仮設し、複数本の横フレーム上に
足場板を架設すると共に、該足場板の複数枚を相互に隙
間をあけて横フレームの軸方向に並設して成ることが周
知である。
【0003】ところで、横フレームに載置された足場板
を固定するためには、軟鉄等から成る丸線材又は帯線材
が用いられ、このような線材により足場板を横フレーム
に結束することが行われている。
を固定するためには、軟鉄等から成る丸線材又は帯線材
が用いられ、このような線材により足場板を横フレーム
に結束することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】線材により足場板を横
フレームに結束する従来の方法では、作業が煩雑で長時
間を要するばかりか、悉く線材を下向きに折曲げておか
ないと、足場板から上方に突出した線材の端部に作業者
が足を引掛ける危険がある。
フレームに結束する従来の方法では、作業が煩雑で長時
間を要するばかりか、悉く線材を下向きに折曲げておか
ないと、足場板から上方に突出した線材の端部に作業者
が足を引掛ける危険がある。
【0005】また、足場解体に際しても、前記結束状態
の線材をねじり戻してほどかなければならず作業が煩雑
であるばかりか、取外した線材は、複雑形状に屈曲され
ており、元の直線状態に復元不能であるから、再使用に
適していないという問題がある。
の線材をねじり戻してほどかなければならず作業が煩雑
であるばかりか、取外した線材は、複雑形状に屈曲され
ており、元の直線状態に復元不能であるから、再使用に
適していないという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した足場装置における足場板の取付具を提供するもの
であり、その第一の手段として構成したところは、複数
本の横フレーム上に足場板を架設すると共に、該足場板
の複数枚を相互に隙間をあけて横フレームの軸方向に並
設して成る足場装置において、足場板を横フレームに取
付ける取付具が、前記隙間に介装される固定部材と、前
記足場板の上面に重合されるクランプ板と、該クランプ
板を前記固定部材に進退自在に締着するボルトとから成
り、前記固定部材が、横フレームに交差する縦枠部と、
該縦枠部の下端より延設され横フレームの下面に係止す
る下顎部と、前記横フレームよりも上方に位置して前記
縦枠部の上端近傍部に固設されたナットとを備え、前記
ボルトによりクランプ板をナットに締着した状態で、ク
ランプ板と下顎部の間に横フレーム及び足場板を挟着す
るように構成した点にある。
決した足場装置における足場板の取付具を提供するもの
であり、その第一の手段として構成したところは、複数
本の横フレーム上に足場板を架設すると共に、該足場板
の複数枚を相互に隙間をあけて横フレームの軸方向に並
設して成る足場装置において、足場板を横フレームに取
付ける取付具が、前記隙間に介装される固定部材と、前
記足場板の上面に重合されるクランプ板と、該クランプ
板を前記固定部材に進退自在に締着するボルトとから成
り、前記固定部材が、横フレームに交差する縦枠部と、
該縦枠部の下端より延設され横フレームの下面に係止す
る下顎部と、前記横フレームよりも上方に位置して前記
縦枠部の上端近傍部に固設されたナットとを備え、前記
ボルトによりクランプ板をナットに締着した状態で、ク
ランプ板と下顎部の間に横フレーム及び足場板を挟着す
るように構成した点にある。
【0007】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、前記固定部材の縦枠部が、ボルトの締着回動
方向に向けて横フレームの軸方向に延び且つ該横フレー
ムの周面に接当自在な回動防止片を備えて成る点にあ
る。
ところは、前記固定部材の縦枠部が、ボルトの締着回動
方向に向けて横フレームの軸方向に延び且つ該横フレー
ムの周面に接当自在な回動防止片を備えて成る点にあ
る。
【0008】更に、本発明が第三の手段として構成した
ところは、前記固定部材の下顎部とクランプ板との間を
横フレームの周りで脱落防止条片により連繋し、該脱落
防止条片の一端又は両端を、下顎部及びクランプ板の一
方又は両方に対して着脱自在に係止して成る点にある。
ところは、前記固定部材の下顎部とクランプ板との間を
横フレームの周りで脱落防止条片により連繋し、該脱落
防止条片の一端又は両端を、下顎部及びクランプ板の一
方又は両方に対して着脱自在に係止して成る点にある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。
しい実施形態を詳述する。
【0010】図1に示すように、足場装置は、多数の支
柱フレーム1に縦横フレーム2、3を水平に組付けてい
る。組付部分は、図示省略しているが、線材により結束
しても良いが、クランプ手段を備えた連結金具等により
連結しても良い。
柱フレーム1に縦横フレーム2、3を水平に組付けてい
る。組付部分は、図示省略しているが、線材により結束
しても良いが、クランプ手段を備えた連結金具等により
連結しても良い。
【0011】複数本の横フレーム3、3には足場板4が
架設されており、複数枚の足場板、図例では3枚を一組
とした足場板4a、4b、4cが相互に隙間5をあけて
横フレーム3の軸方向に並設されている。
架設されており、複数枚の足場板、図例では3枚を一組
とした足場板4a、4b、4cが相互に隙間5をあけて
横フレーム3の軸方向に並設されている。
【0012】以上は、従来公知の足場装置であり、足場
板4は、木製又はスチール製の何れとしても良いが、本
発明の取付具6により、足場板4を横フレーム3に着脱
自在に取付可能である。
板4は、木製又はスチール製の何れとしても良いが、本
発明の取付具6により、足場板4を横フレーム3に着脱
自在に取付可能である。
【0013】取付具6は、図2に示すように、前記隙間
5に介装される固定部材7と、足場板4の上面に重合さ
れるクランプ板8と、該クランプ板8を前記固定部材7
に進退自在に締着するための頭付きボルト9とから構成
されている。
5に介装される固定部材7と、足場板4の上面に重合さ
れるクランプ板8と、該クランプ板8を前記固定部材7
に進退自在に締着するための頭付きボルト9とから構成
されている。
【0014】前記固定部材7は、厚手の金属板をプレス
打抜き成形することにより、横フレーム3に交差する縦
枠部10と、該縦枠部10の下端より延設され横フレー
ム3の下面に係止する下顎部11と、縦枠部10の上端
より延設され横フレーム3の上方に位置する上顎部12
とを一体に備え、該上顎部12にナット13を固設して
いる。尚、前記金属板による成形時に、縦枠部10から
下顎部11にわたるリブ14が形成されており、該リブ
14は、金属板を一側面から他側面に向けて断面ほぼU
字形に変形せしめることにより形成されている。
打抜き成形することにより、横フレーム3に交差する縦
枠部10と、該縦枠部10の下端より延設され横フレー
ム3の下面に係止する下顎部11と、縦枠部10の上端
より延設され横フレーム3の上方に位置する上顎部12
とを一体に備え、該上顎部12にナット13を固設して
いる。尚、前記金属板による成形時に、縦枠部10から
下顎部11にわたるリブ14が形成されており、該リブ
14は、金属板を一側面から他側面に向けて断面ほぼU
字形に変形せしめることにより形成されている。
【0015】前記縦枠部10は、ボルト9の締着回動方
向に向けて横フレーム3の軸方向に延び且つ該横フレー
ム3の周面に接当自在な回動防止片15を備えており、
図例の場合、該回動防止片15は、金属板から固定部材
7を成形する際に、同時に一体に形成される舌片を横向
きに折曲することにより設けられるが、別体の金属片を
溶接等により固着する構成としても良い。
向に向けて横フレーム3の軸方向に延び且つ該横フレー
ム3の周面に接当自在な回動防止片15を備えており、
図例の場合、該回動防止片15は、金属板から固定部材
7を成形する際に、同時に一体に形成される舌片を横向
きに折曲することにより設けられるが、別体の金属片を
溶接等により固着する構成としても良い。
【0016】前記下顎部11は、金属製パイプから成る
横フレーム3の外周面に沿う円弧状の係止縁16を形成
しており、該下顎部11の先端近傍部に係止孔17を開
設している。
横フレーム3の外周面に沿う円弧状の係止縁16を形成
しており、該下顎部11の先端近傍部に係止孔17を開
設している。
【0017】前記ナット13を上顎部12に回動不能に
固設するため、上顎部12には金属製の補助板18が重
合され溶接等により固着されており、上顎部12と補助
板18を相互に離反する方向に折曲することにより筒状
部19を形成し、該筒状部19にナット13を収容して
いる。図例の場合、筒状部19は、上下筒部19a、1
9bにより構成され、その間にナット13を挟持せしめ
ると共に、ナット13の回り止め部20により回動不能
に保持している。尚、図示の実施形態は、ナット13を
係止縁16の直上に配置するため、筒状部19を備えた
上顎部12を縦枠部10から下顎部11と同方向に延設
せしめているが、該上顎部12を下顎部11の反対側に
向くように延設しても良い。また、このような上顎部1
2を設けることなく、縦枠部10の上端にナット13を
溶接等により固着しても良く、要するに、ナット13を
縦枠部10の上端近傍部に固設するものであれば良い。
固設するため、上顎部12には金属製の補助板18が重
合され溶接等により固着されており、上顎部12と補助
板18を相互に離反する方向に折曲することにより筒状
部19を形成し、該筒状部19にナット13を収容して
いる。図例の場合、筒状部19は、上下筒部19a、1
9bにより構成され、その間にナット13を挟持せしめ
ると共に、ナット13の回り止め部20により回動不能
に保持している。尚、図示の実施形態は、ナット13を
係止縁16の直上に配置するため、筒状部19を備えた
上顎部12を縦枠部10から下顎部11と同方向に延設
せしめているが、該上顎部12を下顎部11の反対側に
向くように延設しても良い。また、このような上顎部1
2を設けることなく、縦枠部10の上端にナット13を
溶接等により固着しても良く、要するに、ナット13を
縦枠部10の上端近傍部に固設するものであれば良い。
【0018】前記クランプ板8は、共締め用のクランプ
板8aと、単締め用のクランプ板8bの二種類が用意さ
れている。何れのクランプ板8a、8bも、同一構成の
固定部材7と組合せて使用されるが、図1に示すよう
に、共締め用のクランプ板8aは、相互に隣接する足場
板4a、4b並びに4b、4cに跨設して重合されるの
に対して、単締め用のクランプ板8bは、両端に並設さ
れた足場板4a、4cの側端縁に重合される。
板8aと、単締め用のクランプ板8bの二種類が用意さ
れている。何れのクランプ板8a、8bも、同一構成の
固定部材7と組合せて使用されるが、図1に示すよう
に、共締め用のクランプ板8aは、相互に隣接する足場
板4a、4b並びに4b、4cに跨設して重合されるの
に対して、単締め用のクランプ板8bは、両端に並設さ
れた足場板4a、4cの側端縁に重合される。
【0019】このため、図2に示すように、共締め用の
クランプ板8aは、中央に開設したボルト通し孔21か
ら両側方に延びる両翼部22、22を備えている。尚、
該クランプ板8aは、両翼部22、22にわたりボルト
通し孔21を挟んで一対のリブ23、23を設けてお
り、該リブの外側に位置して長孔となる一対の係止孔2
4、24を開設している。
クランプ板8aは、中央に開設したボルト通し孔21か
ら両側方に延びる両翼部22、22を備えている。尚、
該クランプ板8aは、両翼部22、22にわたりボルト
通し孔21を挟んで一対のリブ23、23を設けてお
り、該リブの外側に位置して長孔となる一対の係止孔2
4、24を開設している。
【0020】一方、単締め用のクランプ板8bは、ボル
ト通し孔21から一側方にのみ延びる片翼部22を備え
ると共に、他側方にはほぼL形に折曲され下向きに延び
る抱持片25を備えており、該抱持片25の下縁に横フ
レーム3の周縁に沿う円弧縁26を形成している。尚、
該クランプ板8bは、翼部22から抱持片25にわたり
ボルト通し孔21を挟んで一対のリブ23、23を設け
ており、該リブの外側に位置して長孔となる一対の係止
孔24、24を開設している。
ト通し孔21から一側方にのみ延びる片翼部22を備え
ると共に、他側方にはほぼL形に折曲され下向きに延び
る抱持片25を備えており、該抱持片25の下縁に横フ
レーム3の周縁に沿う円弧縁26を形成している。尚、
該クランプ板8bは、翼部22から抱持片25にわたり
ボルト通し孔21を挟んで一対のリブ23、23を設け
ており、該リブの外側に位置して長孔となる一対の係止
孔24、24を開設している。
【0021】共締め用のクランプ板8a又は単締め用の
クランプ板8bは、それぞれ固定部材7と組合せてセッ
トされ、クランプ板8(8a、8b)のボルト通し孔2
1にボルト9をスプリングワッシャ9aを介して挿通せ
しめ、該ボルト9をナット13に螺挿する。この際、固
定部材7とクランプ板8とボルト9が分離不能にセット
されるように、ナット13から挿出されたボルト9の軸
端9bに、カシメによる膨出部や或いは切溝形成による
螺糸の分断部により螺脱不能部を形成することが好まし
い。
クランプ板8bは、それぞれ固定部材7と組合せてセッ
トされ、クランプ板8(8a、8b)のボルト通し孔2
1にボルト9をスプリングワッシャ9aを介して挿通せ
しめ、該ボルト9をナット13に螺挿する。この際、固
定部材7とクランプ板8とボルト9が分離不能にセット
されるように、ナット13から挿出されたボルト9の軸
端9bに、カシメによる膨出部や或いは切溝形成による
螺糸の分断部により螺脱不能部を形成することが好まし
い。
【0022】更に、取付作業時における取付具6の落下
を防止するため、固定部材7の下顎部11とクランプ板
8との間を連繋するための脱落防止条片27が設けられ
ている。この脱落防止条片27は、チェーン又は紐等の
屈曲自在な条片から成り、両端にスプリングフック等か
ら着脱手段28、29を設けている。一方の着脱手段2
8は、固定部材7の係止孔17に着脱自在に係止され、
他方の着脱手段29は、クランプ板8の係止孔24に着
脱自在に係止される。従って、脱落防止条片27の両端
がそれぞれ固定部材7及びクランプ板8に着脱自在とさ
れているが、該脱落防止条片27は、少なくとも一方の
端部を固定部材7又はクランプ板8に着脱自在に構成さ
れておれば良く、他方の端部はクランプ板8又は固定部
材7に着脱不能に連結されていても良い。
を防止するため、固定部材7の下顎部11とクランプ板
8との間を連繋するための脱落防止条片27が設けられ
ている。この脱落防止条片27は、チェーン又は紐等の
屈曲自在な条片から成り、両端にスプリングフック等か
ら着脱手段28、29を設けている。一方の着脱手段2
8は、固定部材7の係止孔17に着脱自在に係止され、
他方の着脱手段29は、クランプ板8の係止孔24に着
脱自在に係止される。従って、脱落防止条片27の両端
がそれぞれ固定部材7及びクランプ板8に着脱自在とさ
れているが、該脱落防止条片27は、少なくとも一方の
端部を固定部材7又はクランプ板8に着脱自在に構成さ
れておれば良く、他方の端部はクランプ板8又は固定部
材7に着脱不能に連結されていても良い。
【0023】図3は、共締め用のクランプ板8aと固定
部材7の組合せから成る取付具6を用いて足場板4を横
フレーム3に取付固定した状態を示しており、該クラン
プ板8aは、相互に隣接する足場板4a、4b又は4
b、4cに跨設して重合されている。足場板4の取付け
に際し、脱落防止条片27は、少なくとも一方の着脱手
段28又は29を係止孔17又は24から離脱せしめら
れている。そこで、ボルト9を弛めた状態で、固定部材
7を隙間5に挿入し、下顎部11を横フレーム3の下面
に係止せしめると共に、クランプ板8aを足場板4a、
4b又は4b、4cに跨設して重合せしめた状態で、脱
落防止条片27を縦枠部10の反対側にて横フレーム3
の周りに経由せしめ、前記着脱手段28又は29を係止
孔17又は24に係止する。これにより、固定部材7と
クランプ板8aは、横フレーム3の周りで脱落防止条片
27により連結されるので、万一、固定部材7の下顎部
11が横フレーム3から外れ、クランプ板8aが隙間5
内に脱落するようなことがあっても、取付具6が下方へ
落下して人身事故等を起こす虞れはない。次いで、ボル
ト9を締着すると、横フレーム3及び足場板4は、下顎
部11とクランプ板8aの間に強固に挟着され、足場板
4の取付状態が得られる。この際、ボルト9の回動に追
従して固定部材7が回動偏位しようとするが、回動防止
片15が横フレーム3の周面に接当してこのような回動
偏位を阻止するので、ボルト9を強力に締着することが
できる。
部材7の組合せから成る取付具6を用いて足場板4を横
フレーム3に取付固定した状態を示しており、該クラン
プ板8aは、相互に隣接する足場板4a、4b又は4
b、4cに跨設して重合されている。足場板4の取付け
に際し、脱落防止条片27は、少なくとも一方の着脱手
段28又は29を係止孔17又は24から離脱せしめら
れている。そこで、ボルト9を弛めた状態で、固定部材
7を隙間5に挿入し、下顎部11を横フレーム3の下面
に係止せしめると共に、クランプ板8aを足場板4a、
4b又は4b、4cに跨設して重合せしめた状態で、脱
落防止条片27を縦枠部10の反対側にて横フレーム3
の周りに経由せしめ、前記着脱手段28又は29を係止
孔17又は24に係止する。これにより、固定部材7と
クランプ板8aは、横フレーム3の周りで脱落防止条片
27により連結されるので、万一、固定部材7の下顎部
11が横フレーム3から外れ、クランプ板8aが隙間5
内に脱落するようなことがあっても、取付具6が下方へ
落下して人身事故等を起こす虞れはない。次いで、ボル
ト9を締着すると、横フレーム3及び足場板4は、下顎
部11とクランプ板8aの間に強固に挟着され、足場板
4の取付状態が得られる。この際、ボルト9の回動に追
従して固定部材7が回動偏位しようとするが、回動防止
片15が横フレーム3の周面に接当してこのような回動
偏位を阻止するので、ボルト9を強力に締着することが
できる。
【0024】図4は、単締め用のクランプ板8bと固定
部材7の組合せから成る取付具6を用いて足場板4を横
フレーム3に取付固定した状態を示しており、該クラン
プ板8bは、側端に位置する足場板4a又は4cに重合
されている。足場板4の取付けに際し、脱落防止条片2
7は、少なくとも一方の着脱手段28又は29を係止孔
17又は24から離脱せしめられている。そこで、ボル
ト9を弛めた状態で、固定部材7を隙間5に挿入し、下
顎部11を横フレーム3の下面に係止せしめると共に、
クランプ板8bを足場板4a又は4cに跨設して重合せ
しめた状態で、脱落防止条片27を縦枠部10の反対側
にて横フレーム3の周りに経由せしめ、前記着脱手段2
8又は29を係止孔17又は24に係止する。これによ
り、固定部材7とクランプ板8bは、横フレーム3の周
りで脱落防止条片27により連結されるので、万一、固
定部材7の下顎部11が横フレーム3から外れ、クラン
プ板baが足場板4a又は4cから脱落するようなこと
があっても、取付具6が下方へ落下して人身事故等を起
こす虞れはない。次いで、ボルト9を締着すると、横フ
レーム3及び足場板4a又は4cは、下顎部11とクラ
ンプ板8bの間に強固に挟着され、足場板4a又は4c
の取付状態が得られる。この際、ボルト9の回動に追従
して固定部材7が回動偏位しようとするが、回動防止片
15が横フレーム3の周面に接当してこのような回動偏
位を阻止するので、ボルト9を強力に締着することがで
きる。尚、クランプ板8bの抱持片25は、円弧縁26
を有するので、横フレーム3の上面に干渉することはな
く、翼部22により足場板4a又は4cを好適に押さえ
つけることができる。
部材7の組合せから成る取付具6を用いて足場板4を横
フレーム3に取付固定した状態を示しており、該クラン
プ板8bは、側端に位置する足場板4a又は4cに重合
されている。足場板4の取付けに際し、脱落防止条片2
7は、少なくとも一方の着脱手段28又は29を係止孔
17又は24から離脱せしめられている。そこで、ボル
ト9を弛めた状態で、固定部材7を隙間5に挿入し、下
顎部11を横フレーム3の下面に係止せしめると共に、
クランプ板8bを足場板4a又は4cに跨設して重合せ
しめた状態で、脱落防止条片27を縦枠部10の反対側
にて横フレーム3の周りに経由せしめ、前記着脱手段2
8又は29を係止孔17又は24に係止する。これによ
り、固定部材7とクランプ板8bは、横フレーム3の周
りで脱落防止条片27により連結されるので、万一、固
定部材7の下顎部11が横フレーム3から外れ、クラン
プ板baが足場板4a又は4cから脱落するようなこと
があっても、取付具6が下方へ落下して人身事故等を起
こす虞れはない。次いで、ボルト9を締着すると、横フ
レーム3及び足場板4a又は4cは、下顎部11とクラ
ンプ板8bの間に強固に挟着され、足場板4a又は4c
の取付状態が得られる。この際、ボルト9の回動に追従
して固定部材7が回動偏位しようとするが、回動防止片
15が横フレーム3の周面に接当してこのような回動偏
位を阻止するので、ボルト9を強力に締着することがで
きる。尚、クランプ板8bの抱持片25は、円弧縁26
を有するので、横フレーム3の上面に干渉することはな
く、翼部22により足場板4a又は4cを好適に押さえ
つけることができる。
【0025】建築工事等が終了して足場を解体する際
は、ボルト9を弛めることにより、足場板4を横フレー
ム3から離脱せしめることができる。この解体時におい
ても、足場板4を撤去するまで、脱落防止条片27によ
りクランプ板8と下顎部11を連繋せしめておけば、取
付具6は横フレーム3に吊持されており、落下すること
はないから、作業者の安全性を保証することができる。
尚、取付具6を横フレーム3から取外す際は、脱落防止
条片27の少なくとも一方の着脱手段28又は29を係
止孔17又は24から離脱すれば良く、取外した取付具
6を回収する。尚、回収した取付具6は、次の機会に足
場板を取付けるために使用可能であり、繰返し使用され
る。
は、ボルト9を弛めることにより、足場板4を横フレー
ム3から離脱せしめることができる。この解体時におい
ても、足場板4を撤去するまで、脱落防止条片27によ
りクランプ板8と下顎部11を連繋せしめておけば、取
付具6は横フレーム3に吊持されており、落下すること
はないから、作業者の安全性を保証することができる。
尚、取付具6を横フレーム3から取外す際は、脱落防止
条片27の少なくとも一方の着脱手段28又は29を係
止孔17又は24から離脱すれば良く、取外した取付具
6を回収する。尚、回収した取付具6は、次の機会に足
場板を取付けるために使用可能であり、繰返し使用され
る。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、足場を構成する横フレ
ーム3に対して足場板4を取付固着するに際し、固定部
材7の下顎部11を横フレーム3の下面に係止する一
方、クランプ板8を足場板4に重合した状態で、ボルト
9を締着するという簡単な作業により横フレーム3及び
足場板4を挟着することができるので、足場板4の取付
を迅速容易に行うことができる。そして、取付固着後に
おける足場板4の上面は、平坦なクランプ板8が重合さ
れ、僅かにボルト9の頭部を膨出せしめている程度であ
るから、足場板4上を歩行する作業者が足を引掛けて転
倒するような危険はなく、安全性を確保できる。
ーム3に対して足場板4を取付固着するに際し、固定部
材7の下顎部11を横フレーム3の下面に係止する一
方、クランプ板8を足場板4に重合した状態で、ボルト
9を締着するという簡単な作業により横フレーム3及び
足場板4を挟着することができるので、足場板4の取付
を迅速容易に行うことができる。そして、取付固着後に
おける足場板4の上面は、平坦なクランプ板8が重合さ
れ、僅かにボルト9の頭部を膨出せしめている程度であ
るから、足場板4上を歩行する作業者が足を引掛けて転
倒するような危険はなく、安全性を確保できる。
【0027】しかも、足場の解体に際しても、ボルト9
を弛めるという簡単な作業により横フレーム3及び足場
板4を分解できると共に、取付具6を取外すことができ
るので、解体作業も迅速容易であり、取外し後に回収し
た取付具6を繰返し使用できるという効果がある。
を弛めるという簡単な作業により横フレーム3及び足場
板4を分解できると共に、取付具6を取外すことができ
るので、解体作業も迅速容易であり、取外し後に回収し
た取付具6を繰返し使用できるという効果がある。
【0028】請求項2に記載の本発明によれば、取付具
6により足場板4を横フレーム3に取付固着するためボ
ルト9を締着する際に、該ボルト9の回動に追従して固
定部材7が回動偏位しようとするが、回動防止片15を
横フレーム3の周面に接当せしめて回動偏位を阻止する
ので、ボルト9を強力に締着することができるという効
果がある。
6により足場板4を横フレーム3に取付固着するためボ
ルト9を締着する際に、該ボルト9の回動に追従して固
定部材7が回動偏位しようとするが、回動防止片15を
横フレーム3の周面に接当せしめて回動偏位を阻止する
ので、ボルト9を強力に締着することができるという効
果がある。
【0029】請求項3に記載の本発明によれば、固定部
材7の下顎部11とクランプ板8との間を横フレーム3
の周りで脱落防止条片27により着脱自在に連繋した構
成であるから、取付具6により足場板4を横フレーム3
に取付固着した状態においては勿論のこと、足場板4の
取付固着作業時や、足場板4の取外し撤去作業時に、万
一、作業ミスがあっても、取付具6を横フレーム3に吊
持せしめ、下方に落下せしめることはないので、人身事
故等を生じる虞れはなく極めて安全であるという効果が
ある。
材7の下顎部11とクランプ板8との間を横フレーム3
の周りで脱落防止条片27により着脱自在に連繋した構
成であるから、取付具6により足場板4を横フレーム3
に取付固着した状態においては勿論のこと、足場板4の
取付固着作業時や、足場板4の取外し撤去作業時に、万
一、作業ミスがあっても、取付具6を横フレーム3に吊
持せしめ、下方に落下せしめることはないので、人身事
故等を生じる虞れはなく極めて安全であるという効果が
ある。
【図1】本発明の取付具を用いた足場装置の1例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の取付具の1実施形態を示す分解斜視図
である。
である。
【図3】共締めクランプ板をセットした取付具の実施形
態を示しており、(A)は取付状態を一部断面にて示す
側面図、(B)は(A)の中央縦断面図である。
態を示しており、(A)は取付状態を一部断面にて示す
側面図、(B)は(A)の中央縦断面図である。
【図4】単締めクランプ板をセットした取付具の実施形
態を示しており、(A)は取付状態を一部断面にて示す
側面図、(B)は(A)の中央縦断面図である。
態を示しており、(A)は取付状態を一部断面にて示す
側面図、(B)は(A)の中央縦断面図である。
3 横フレーム 4 足場板 6 取付具 7 固定部材 8 クランプ板 8a 共締めクランプ板 8b 単締めクランプ板 9 ボルト 10 縦枠部 11 下顎部 12 上顎部 13 ナット 15 回動防止片 16 係止縁 19 筒状部 21 ボルト通し孔 22 翼部 25 抱持片 27 脱落防止条片
Claims (3)
- 【請求項1】 複数本の横フレーム上に足場板を架設す
ると共に、該足場板の複数枚を相互に隙間をあけて横フ
レームの軸方向に並設して成る足場装置において、 足場板を横フレームに取付ける取付具が、前記隙間に介
装される固定部材と、前記足場板の上面に重合されるク
ランプ板と、該クランプ板を前記固定部材に進退自在に
締着するボルトとから成り、 前記固定部材が、横フレームに交差する縦枠部と、該縦
枠部の下端より延設され横フレームの下面に係止する下
顎部と、前記横フレームよりも上方に位置して前記縦枠
部の上端近傍部に固設されたナットとを備え、 前記ボルトによりクランプ板をナットに締着した状態
で、クランプ板と下顎部の間に横フレーム及び足場板を
挟着するように構成したことを特徴とする足場装置にお
ける足場板の取付具。 - 【請求項2】 固定部材の縦枠部が、ボルトの締着回動
方向に向けて横フレームの軸方向に延び且つ該横フレー
ムの周面に接当自在な回動防止片を備えて成ることを特
徴とする請求項1に記載の足場装置における足場板の取
付具。 - 【請求項3】 固定部材の下顎部とクランプ板との間を
横フレームの周りで脱落防止条片により連繋し、該脱落
防止条片の一端又は両端を、下顎部及びクランプ板の一
方又は両方に対して着脱自在に係止して成ることを特徴
とする請求項1又は2に記載の足場装置における足場板
の取付具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30361895A JP2852371B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 足場装置における足場板の取付具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30361895A JP2852371B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 足場装置における足場板の取付具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09125691A JPH09125691A (ja) | 1997-05-13 |
JP2852371B2 true JP2852371B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=17923162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30361895A Expired - Fee Related JP2852371B2 (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 足場装置における足場板の取付具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2852371B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6130867B2 (ja) * | 2014-02-04 | 2017-05-17 | 東芝プラントシステム株式会社 | 固定具および固定具の取り付け方法 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP30361895A patent/JP2852371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09125691A (ja) | 1997-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |