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JP2850726B2 - 有機ケイ素化合物及びその製造方法 - Google Patents

有機ケイ素化合物及びその製造方法

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Publication number
JP2850726B2
JP2850726B2 JP5294192A JP29419293A JP2850726B2 JP 2850726 B2 JP2850726 B2 JP 2850726B2 JP 5294192 A JP5294192 A JP 5294192A JP 29419293 A JP29419293 A JP 29419293A JP 2850726 B2 JP2850726 B2 JP 2850726B2
Authority
JP
Japan
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organosilicon compound
carbon atoms
compound
hydrocarbon group
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JP5294192A
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Inventor
隆 近藤
正明 山谷
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な酸無水物基含有
有機ケイ素化合物に関し、無機質と有機質との複合材料
用改質剤、無機質表面の処理剤、有機樹脂の改質材、硬
化剤、接着剤等として有用な有機ケイ素化合物及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】酸無水
物骨格を有するアルコキシシランは、無機質表面を酸無
水物に変性させたり、活性水素を有する物質との反応性
に優れるため、接着剤として有用である。
【0003】しかしながら、従来の酸無水物骨格を有す
るアルコキシシランとしては、例えばブタジエンを有す
るシランと無水マレイン酸をDiels−Alder反
応させることにより導入する方法が知られているが、こ
の方法ではブタジエンを有するシランが不安定な物質で
あるため、取扱いが困難であり、かつ高価であるという
実用上極めて不利な点を有していた。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
合成、ハンドリングが容易で、しかも低コストで製造で
きる新規な酸無水物基含有シラン化合物(有機ケイ素化
合物)及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式
(2)で示されるハイドロシランと下記一般式(3)で
示される酸無水物化合物とをヒドロシリル化反応させる
ことにより、下記一般式(1)で示される有機ケイ素化
合物を容易に合成し得、また低コストで得ることができ
ると共に、この化合物が無機質と有機質との複合材料用
改質剤、無機質表面の処理剤、有機樹脂の改質材、硬化
剤、接着剤等として有用であることを見い出し、本発明
をなすに至ったものである。
【0006】
【化4】 (式中、Rは炭素数1〜3の一価炭化水素基、R
炭素数6〜14及びRは炭素数4〜12の脂肪族二重
結合を有する鎖状の二価炭化水素基、mは1〜3の整数
を示す。)
【0007】従って、本発明は、上記式(1)で示され
る有機ケイ素化合物、及び上記式(2)で示されるハイ
ドロシランと上記式(3)で示される化合物とをヒドロ
シリル触媒の存在下に反応させることを特徴とする上記
式(1)で示される有機ケイ素化合物の製造方法を提供
する。
【0008】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の有機ケイ素化合物は下記式(1)で示されるもの
である。
【0009】
【化5】
【0010】ここで、R1は炭素数1〜3の一価炭化水
素基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基等のアルキル基、イソプロペニル基等のアルケニ
ル基などが例示される。
【0011】また、Rは炭素数6〜14の脂肪族二重
結合を有する鎖状の二価炭化水素基である。この場合、
炭素数が5以下であると、合成、ハンドリングが困難で
ある。即ち、後述する式(3)の化合物を得るに際し、
原料としてα,ω−ジエンと無水マレイン酸と遷移金属
化合物とを使用し、メタセシス反応により合成するた
め、炭素数の少ないものは合成が不可能となる。また、
炭素数が15以上の場合には、原料が高沸点になるため
原料の精製が困難で、高純度のものが得られず、付加反
応に支障がでてくる。
【0012】R2の具体例としては下記のものが挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】従って、上記式(1)で示される化合物
は、下記に挙げるものが例示されるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】
【化14】
【0023】
【化15】
【0024】
【化16】
【0025】
【化25】
【0026】
【化18】
【0027】
【化19】
【0028】
【化20】
【0029】
【化21】
【0030】
【化22】
【0031】
【化23】
【0032】上記式(1)の化合物は、下記式(2)で
示されるハイドロシランと下記式(3)で示される酸無
水物化合物とをヒドロシリル触媒の存在下で反応させる
ことにより合成することができる。
【0033】
【化24】
【0034】ここで、上記式(3)におけるRは炭素
数4〜12の脂肪族二重結合を有する鎖状の二価炭化水
素基を示し、具体的には下記のものが例示されるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0035】
【化25】
【0036】
【化26】
【0037】上記式(2)と上記式(3)の化合物との
ヒドロシリル化反応について、触媒としては公知のヒド
ロシリル化用の遷移金属化合物を用いればよく、特に白
金、ロジウム、パラジウム、ルテニウム系のものが好ま
しく、またこれらをアルコール類、芳香族類、炭化水素
類、ケトン類、塩素系等の溶媒に希釈して用いても差し
支えない。反応条件は室温が150℃、特に50〜10
0℃の範囲で行うことが好ましく、また、各種溶剤の存
在下で行ってもよい。
【0038】なお、この反応の際のハイドロシラン/酸
無水物化合物のモル比を0.5〜2.0、特に0.8〜
1.2とすることがコスト等の面から考慮して好まし
い。
【0039】ここで、本発明の有機ケイ素化合物は、ア
ルコキシシリル基と酸無水物基とのスペーサー長が長い
ため、可撓性を与えることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明における有機ケイ素化合物は、ヒ
ドロシリル化反応により、合成、ハンドリングが容易
で、低コストで製造でき、無機質と有機質との複合材料
用改質剤、無機質表面の処理剤、有機樹脂の改質材、硬
化剤、接着剤等として有用であり、特に複合材料に応用
した場合には、可撓性、疎水性等を付与することができ
る。
【0041】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0042】〔実施例1〕撹拌機、温度計、還流冷却
器、滴下装置を備えた1リットルのセパラブルフラスコ
に、酸無水物として1,8−デカジエニルサクシニルア
ンハイドライド236g(1モル)とトルエン236g
を仕込み、80℃まで昇温し、ここに塩化白金酸0.5
%含有トルエン溶液を1.95g添加し、ハイドロシラ
ンとしてトリメトキシシラン122g(1モル)を80
℃〜90℃の温度を維持するようにゆっくり滴下し、滴
下終了後80℃〜90℃で3時間撹拌した後、加熱減圧
下で低沸分を抜き出したところ、淡褐色透明液体が32
6.5g(収率91.2%)得られ、粘度、比重、屈折
率、不揮発分を測定した結果、粘度49.9cs、比重
1.068、屈折率1.4641、不揮発分95.6%
であった。
【0043】次に、上記化合物について、赤外吸収スペ
クトル分析、核磁気共鳴スペクトル分析及び元素分析を
行った結果、下記に示す構造であることが確認された。
【0044】
【化27】
【0045】
【化28】
【0046】
【表1】
【0047】〔実施例2〕トリメトキシシランの代わり
にメチルジエトキシシラン134g(1モル)を使用
し、それ以外は実施例1と同様な方法で合成を行ったと
ころ、淡褐色透明液体が328.2g(収率88.7
%)得られ、実施例1と同様な物性を測定した結果、粘
度55.5cs、比重1.016、屈折率1.462
6、不揮発分97.7%であった。
【0048】次に、上記化合物について、実施例1と同
様な分析を行った結果、下記に示す構造であることが確
認された。
【0049】
【化29】
【0050】
【化30】
【0051】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた有機ケイ素化合物
のNMRスペクトルを示すチャートである。
【図2】本発明の実施例1で得られた有機ケイ素化合物
の赤外スペクトルを示すチャートである。
【図3】本発明の実施例2で得られた有機ケイ素化合物
のNMRスペクトルを示すチャートである。
【図4】本発明の実施例2で得られた有機ケイ素化合物
の赤外スペクトルを示すチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 7/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される有機ケイ素
    化合物。 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜3の一価炭化水素基、R
    炭素数6〜14の脂肪族二重結合を有する鎖状の二価炭
    化水素基、mは1〜3の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 Rが−(CH−CH=CH−又
    は−(CH−CH=CH−CH−である請求項
    1記載の有機ケイ素化合物。
  3. 【請求項3】 下記一般式(2)で示されるハイドロシ
    ランと下記一般式(3)で示される酸無水物化合物とを
    ヒドロシリル化触媒の存在下に反応させることを特徴と
    する請求項1記載の有機ケイ素化合物の製造方法。 【化2】 (式中、Rは炭素数1〜3の一価炭化水素基、mは1
    〜3の整数を示す。) (式中、Rは炭素数4〜12の脂肪族二重結合を有す
    る鎖状の二価炭化水素基を示す。)
  4. 【請求項4】 式(3)の化合物が 【化3】 である請求項3記載の製造方法。
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JP5759101B2 (ja) * 2009-12-28 2015-08-05 東レ・ダウコーニング株式会社 有機ケイ素化合物およびその製造方法
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