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JP2846318B2 - 筆ペン用ペン体 - Google Patents

筆ペン用ペン体

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Publication number
JP2846318B2
JP2846318B2 JP63157100A JP15710088A JP2846318B2 JP 2846318 B2 JP2846318 B2 JP 2846318B2 JP 63157100 A JP63157100 A JP 63157100A JP 15710088 A JP15710088 A JP 15710088A JP 2846318 B2 JP2846318 B2 JP 2846318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pen
pen body
brush
ink
melt
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63157100A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH026196A (ja
Inventor
歓嗣 手塚
倫弘 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teibow Co Ltd
Original Assignee
Teibow Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teibow Co Ltd filed Critical Teibow Co Ltd
Priority to JP63157100A priority Critical patent/JP2846318B2/ja
Publication of JPH026196A publication Critical patent/JPH026196A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軟かねタッチで筆記および絵をかくのに有用
な筆ペン用のペン体に関する。
(従来の技術) この種の筆ペン用ペン体には否溶融押出成形加工によ
る軟質性ペン体があり、それらの代表的なタイプは次の
通りである。
.多数本の合成繊維のモノフィラメントを束ねた構成
の軟質性ペン体。
.多数本の合成繊維のフィラメントをバインダーにて
束状に接着した構成の軟質性ペン体。
.多孔質体状の構成の軟質性ペン体。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、各タイプともに次の問題がある。
タイプ 合成繊維芯がバラケてインクフローおよび追従性が悪
く且つ強度が弱くて腰がない。
タイプ 合成繊維芯がバラケ易く、しかも摩耗し易く且つ強度
不足により細径化が困難である。
タイプ 気孔率および毛細管間隔の調整が難しく、そして、筆
記時に異音(擦れる音)を発生し、2mmΦ前後の細径に
すると強度不足により使用不能となり、この強度アップ
のために気孔率を下げるとインクフローが低下してしま
い実用に供しえない。
斯様に、否溶融押出成形加工によるものは筆ペンとし
て問題がある。
しかし乍ら、溶融押出成形加工(特公昭49−2132号公
報,特公昭56−17240号公報)は、およびタイプの
ように、成形品にバラケが生じるような問題がなく、し
かも、成形工程が単純で、1〜2mmΦ前後の細径のもの
を成形可能であり、実際、高い曲げ強度および座屈強度
を求められるマーキングペン,サインペンのペン先部門
では、硬度が80以上のたとえばポリアセタール等の溶融
押出成形加工により、軸線方向のインク毛細管通路形状
が目的の設計形状通りで、インクフローおよび耐ドレイ
ンバック性に優れ、しかも弾力性がなくて固く、高い曲
げ強度と座屈強度そして硬筆感を有するペン体を成形し
ている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、イ
ンク毛細管通路形状が設計形状になっていて、インクフ
ローおよび耐ドレインバック性が優れると共に筆ペン用
のペン先として要求される弾力性すなわち軟かさ、そし
てソフトな筆感を有し、且つ耐摩耗性および耐溶剤性に
優れている筆ペン用ペン体を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は叙上の目的を達成するべく鋭意研究の結
果、特定の素材およびそのメルトインデックスと硬度の
特定範囲を選択適用することにより、目的のインク毛細
管通路形状のペン体を得、過不足のない適正なインク引
出し性と軟らかな筆記感そして耐摩耗性および耐溶剤性
を満足させることを見い出したものであり、詳しくは、
合成樹脂の溶融押出成形加工により軸線方向にインク毛
細管通路を形成させるタイプの筆ペン用ペン体におい
て、前記樹脂が熱可塑性のポリウレタンエラストマー,
ポリアミドエラストマーであり、且つこれらの樹脂がメ
ルトインデックス(溶融指数)0.5〜5.0g/10minで、硬
度(ショアD)30〜60の合成樹脂である構成としたこと
を特徴とする。
本発明で選択した前記各樹脂のメルトインデックス
は、0.5g/10minに満たない場合にはダイスから溶融押出
し後の引落しができずに成形不能であり、5.0g/10minを
超える場合では形状保持性が悪くなって断面形状を整形
できなくなる。
又、硬度が30に満たない場合にはペン体としての直線
性を保てなくなり、60を超える場合には硬すぎて筆ペン
に要求される軟かさは望めない。
(実施例および作用) 以下、本発明を詳細に説明する。
第1図乃至第10図は本発明ペン体の各実施例に例示し
ており、各ペン体(1)はメルトインデックスが0.5〜
5.0g/10minで、硬度が30〜60である熱可塑性のポリウレ
タンエラストマー或いはポリアミドエラストマーのいず
れかの合成樹脂により溶融押出成形加工して、軸線方向
にインク毛細管通路(2)を有する横断面形状に成形し
ていて、基本的に特公昭56−17240号公報に例示してい
る成形装置により押出し成形している。
具体的には、第1図乃至第5図に例示する横断面構成
のペン体(1)では、その成形するペン体(1)の横断
面形状と相似形状の成形開口部、そして同開口部の各部
分に対して最適量の溶融樹脂を誘導制御するメルト流量
調整通路を形設したダイスから前記いずれかの合成樹脂
をペン体(1)の拡大横断面形状に溶融押出し、引続い
て所要のペン体(1)径に引落した後、所要長さに切断
し、先端を先鋭状に研削してペン体(1)を成形する。
第6図に例示する横断面構成のペン体(1)では、そ
の内部供給要素(3)の横断面形状と相似形状の成形開
口部、そして同開口部の各部分に対して最適量の溶融樹
脂を誘導制御するメルト流量調整通路を形設したダイス
から前記いずれかの合成樹脂を内部供給要素(3)の拡
大横断面形状に溶融押出し、引続いて所要の内部供給要
素径に引落すと共に被覆成形ダイスに通して内部供給要
素(3)に外被(4)を溶融被覆形成した後、所要の長
さに切断し、先端を先鋭状に研削してペン体(1)を成
形する。
第7図乃至第9図に例示する横断面構成すなわち夫々
がインク毛細管通路を形成していて且つそのインク毛細
管通路を互いに連通状に相互に一体に連成しているイン
ク供給要素(5)の集合体状のペン体(1)では、その
内部供給要素(3)の横断面形状と相似形状の成形開口
部、そして同開口部の各部分に対して最適量の溶融樹脂
を誘導制御するメルト流量調整通路を形設したダイスか
ら前記いずれかの合成樹脂を内部供給要素(3)の拡大
横断面形状に溶融押出し、引続いて所要の内部供給要素
径に引落すと共に被覆成形ダイスに通して内部供給要素
(3)に外被(4)を溶融被覆形成した後、所要長さに
切断し、先端を先鋭状に研削してペン体(1)を成形す
る。
第10図に例示する横断面構成すなわち夫々がインク毛
細管通路を成形して且つ互いにそのインク毛細管通路を
連通させているインク供給要素(6)の集束体状のペン
体(1)では、そのインク供給要素(6)の横断面形状
と相似形状の成形開口部、そして同開口部の各部分に対
して最適量の溶融樹脂を誘導制御するメルト流量調整通
路を形設したダイスから前記いずれかの合成樹脂をイン
ク供給要素(6)の拡大横断面形状に溶融押出し、引続
いて所要のインク供給要素径に引落し、このインク供給
要素(6)を所要本数集束して被覆成形ダイスに通して
外被(4)を溶融被覆形成した後、所要長さに切断し、
先端を先鋭状に研削してペン体(1)を成形する。
又、ペン体(1)の横断面形状は例示した構成に限定
されず、たとえばリブ(7)表面が図面に示す様な凹凸
のないストレート状であったり、第7図乃至第9図に例
示したペン体(1)の外被(4)を除いた横断面構成の
もの等もある。
次表は本発明ペン体(1)の特徴を比較例と対比させ
て示している。
又、比較のため使用ダイスは、本発明I,IIと比較例II
I,IVについて夫々同一のものを使用した。
この表により、本発明ペン体(1)はその横断面形状
が設計通りの所望の構成となり、形状保持性,インクフ
ロー,耐ドレインパック性に優れ、そして復元力,軟か
さ,筆感が良くて、しかも耐摩耗性および耐溶剤性に優
れていて筆ペン用ペン体として十分な性能を有している
ことがわかる。
これに対して、比較例IIIのペン体(A)およびIVの
ペン体(B)は形状保持性,軟かさ,筆感,インクフロ
ー,耐ドレインバック性のいずれについても良好である
ものの、耐溶剤性が悪く使用インクを制限する点で筆ペ
ンとして不適であり、特に比較例IIIのものでは耐摩耗
性に問題があって実用は無理である。
比較例Vのペン体(C)は柔かさ,耐摩耗性について
は良好な結果が得られたものの、メルトインデックスが
9.4/10minと低粘性過ぎて形状保持性に欠けるため、第1
3図の通り、その横断面形状は設計形状通りの構成にな
らず、目的とするインクフロー,耐ドレインバック性が
得られない実用は無理であった。
比較例VIのペン耐(D)は形状保持性が本発明よりも
若干劣るもののほぼ良好で、インクフローおよび耐ドレ
インバック性そして耐摩耗性,耐溶剤性についてもほぼ
良い結果が得られたが、硬度が62であることにより、軟
かさそして筆感が劣り、筆ペン用ペン体として不適であ
った。
比較例VIIのペン体(E)および比較例VIIIのペン体
(F)は硬度が80以上であることにより、軟かさに欠
け、硬い筆感のもので、サインペン用ペン体と同等であ
り、筆ペン用ペン体としては不適であった。
(発明の効果) したがって本発明によれば次の利点がある。
形状保持性が良くして設計通りの横断面形状を呈し
て、目的通りのインクフローおよび耐ドレインバック性
を発揮し、そして、軟かさが有って筆感もソフトで、し
かも筆記用のみならず絵画用のインクまで含めて使用イ
ンクの制限がなく、且つ耐磨耗性の点で良好であり、筆
ペン用ペン体の諸条件を満たして有用である。
ペン体自体が、その横断面形状の構成いかんにかかわ
らず、筆圧に応じて軟かく変形することにより、筆圧が
常に変化する日本語特に漢字の筆記や様々な線の太さを
要求される絵かきにふさわしく、筆跡幅も筆圧の強弱に
見合って変化し、筆ペン用ペン体としてふさわしい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第10図は本発明ペン体の各実施例を例示して
いる横断面図。第11図乃至第16図は本発明のペン体と比
較のために実験した各比較例を示す横断面図である。 図中 (1)はペン体 (2)はインク毛細管通路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂の溶融押出成形加工により軸線方
    向にインク毛細管通路を形成させるタイプの筆ペン用ペ
    ン体において、前記樹脂が熱可塑性のポリウレタンエラ
    ストマー,ポリアミドエラストマーであり、且つこれら
    の樹脂がメルトインデックス(溶融指数)0.5〜5.0g/10
    minで、硬度(ショアD)30〜60の合成樹脂である筆ペ
    ン用ペン体。
JP63157100A 1988-06-24 1988-06-24 筆ペン用ペン体 Expired - Lifetime JP2846318B2 (ja)

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JPH026196A JPH026196A (ja) 1990-01-10
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