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JP2724636B2 - 感圧記録用顕色シート - Google Patents

感圧記録用顕色シート

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Publication number
JP2724636B2
JP2724636B2 JP3051455A JP5145591A JP2724636B2 JP 2724636 B2 JP2724636 B2 JP 2724636B2 JP 3051455 A JP3051455 A JP 3051455A JP 5145591 A JP5145591 A JP 5145591A JP 2724636 B2 JP2724636 B2 JP 2724636B2
Authority
JP
Japan
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acid
butyl
benzotriazol
hydroxyphenyl
electron
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Application number
JP3051455A
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JPH04286682A (ja
Inventor
謙 岩倉
伊藤  維成
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP3051455A priority Critical patent/JP2724636B2/ja
Publication of JPH04286682A publication Critical patent/JPH04286682A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧記録材料に関し、特
に発色性を向上させた感圧記録用顕色シートに関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性無色染料と電子受容性化合物
を使用した記録材料は、既によく知られている。たとえ
ば英国特許2140449、米国特許4480052、
同4436920、特開昭62−144,989号,な
どに詳しい。感圧記録材料として、近年 (1)発色濃
度および発色速度 (2)発色体の堅牢性(3)各種使
用条件での耐性の向上等の特性改良に対する研究が鋭意
行われている。本発明者らは、電子供与性無色染料、電
子受容性化合物及び添加剤のそれぞれについて、その油
溶性、水への溶解度、分配係数、pKa、置換基の極
性、置換基の位置、混用での結晶性,溶解性の変化など
の特性に着目し、良好な記録材料用素材および記録材料
の開発を追求してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題は
発色濃度及び発色速度が良好で、しかもその他の具備す
べき条件を満足した感圧記録用顕色シートを提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明の課題は、電子供与性無
色染料、下記一般式(I)で表されるサリチル酸誘導体
の金属塩及びベンゾトリアゾール基を置換基として有す
る脂肪酸アミド誘導体を、該サリチル酸誘導体の金属塩
と同一層に含有する事を特徴とする感圧記録用顕色シー
トにより解決された。 一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】式中、R1 、R2 、R3 およびR4 で表さ
れる基は水素原子、アルキル基またはアリール基を表
す。
【0007】上記一般式(I)中R1 、R2 、R3 およ
びR4 で表される基は更に、アルキル基、アルケニル
基、アリ−ル基、水素原子、アルコキシ基、アリ−ルオ
キシ基、アルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、ヘテロ環等で置換されていてもよい。これらの
置換基はさらに置換基を有していてもよい。R1
2 、R3 およびR4 で表される基としては、水素原
子、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数7〜
20のアラルキル基、炭素原子数6〜20のアリール
基、炭素原子数1〜20のアルコキシ基等が好ましく、
特にはR1 およびR3 が水素原子、炭素原子数1〜20
のアルキル基、炭素原子数7〜20のアラルキル基が好
ましい。
【0008】上記一般式(I)で表されるサリチル酸誘
導体のうち、3,5−ビスアラルキルサリチル酸誘導
体、3−アルキルサリチル酸、3−アルキル−5−アラ
ルキルサリチル酸、または3−アルキル−5−アルキル
サリチル酸が好ましく、その総炭素数が17以上である
ものが好ましい.
【0009】本発明に係わるサリチル酸誘導体の金属塩
としては亜鉛塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩、カ
ルシウム塩、ナトリウム塩、ニッケル塩などが好まし
く,特には亜鉛塩が好ましい。
【0010】本発明に係わるサリチル酸誘導体の具体例
を示す本発明はこれらに限定されるものではない。 3,5−ビス(−α−メチルベンジル)サリチル酸、3
−α−ベンジル化フエニルエチルサリチル酸、3−α−
メチル−α−エチルペンチル−5−α,α−ジメチルベ
ンジルサリチル酸、3−クミル−5−t−オクチルサリ
チル酸、3−クミル−5−t−ブチルサリチル酸、3−
t−ブチル−5−クミルサリチル酸、3,5−ジ−t−
ブチルサリチル酸、3,5−ジ−t−オクチルサリチル
酸、3,5−ジ−t−ノニルサリチル酸、3,5−ビス
(メチルクミル)サリチル酸,3,5−ビスクミルサリ
チル酸、 3−α−メチルベンジル−6−メチルサリチ
ル酸、3−α−ベンジル化フエニルエチル−6−メチル
サリチル酸、3−α−メチル−α−エチルペンチル−6
−メチルサリチル酸、3,5−ビス(−α−ベンジル化
フエニルエチル)サリチル酸、3,5−ビス(ベンジル
化ベンジル)サリチル酸、3,5−ビス(α−メチルベ
ンジル)−6−メチルサリチル酸、3−α−トリルエチ
ル−6−メチルサリチル酸、3,5−ビス(α,α−ジ
メチルベンジル)−6−メチルサリチル酸、3,5−ジ
−t−オクチル−6−メチルサリチル酸、3−α−ジメ
チルフエニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−α−
エチルフエニルエチル−6−メチルサリチル酸、3−α
−イソプロピルフエニルエチル−6−メチルサリチル
酸、3−α−ベンジル化ベンジルフエニルエチル−6−
メチルサリチル酸、3−α−メチル−α−エチルペンチ
ル−6−エチルサリチル酸、等があげられる。
【0011】本発明に係わるベンゾトリアゾール基を置
換基として有する脂肪酸アミド誘導体のうち3−(2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2−ヒドロキシ−
1−アルキルベンゼン骨格を分子内に有するものが好ま
しく、とくには下記一般式(II)で表されるものが好
ましい。 一般式(II)
【0012】
【化3】
【0013】上式中、nは2から10の整数を、Rは炭
素原子数1〜20のアルキル基または炭素原子数6〜2
0のアリール基を、YおよびZは水素原子、アルキル
基、アルコキシ基、ハロゲン原子を、R5 は3級アルキ
ル基を表す。これらの置換基はさらに置換基を有してい
てもよい。本発明に係わるベンゾトリアゾール基を置換
基として有する脂肪酸アミド誘導体は、分子量300以
上であることが好ましく、特には350以上であること
が好ましい。また本発明に係わるベンゾトリアゾール基
を置換基として有する脂肪酸アミド誘導体は、常温で液
体または融点150°C以下のものが好ましい。
【0014】次に本発明に係わるベンゾトリアゾール基
を置換基として有する脂肪酸アミド誘導体の代表的な具
体例を示す. 3−〔5−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニ
ル〕プロピオン酸−N−デシルアミド、3−〔5−t−
ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸
−N−ドデシルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−
(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)
−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−テトラ
デシルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−クロ
ロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒド
ロキシフェニル〕プロピオン酸−N−ヘキサデシルアミ
ド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオン酸−N−オクタデシルアミド、3−
〔5−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベンゾト
リアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プ
ロピオン酸−N−オクチルアミド、3−〔5−t−ブチ
ル−3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−N
−ヘキシルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−
クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−ブチルアミ
ド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオン酸−N−エチルアミド、3−〔5−t
−ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン
酸−N−メチルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロ
キシフェニル〕プロピオン酸−N−デシルアミド、3−
〔5−t−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール−
2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−
N−ドデシルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−(2
H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ
フェニル〕プロピオン酸−N−テトラデシルアミド、3
−〔5−t−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸
−N−ヘキサデシルアミド、3−〔5−t−ブチル−3
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒド
ロキシフェニル〕プロピオン酸−N−オクタデシルアミ
ド、3−〔5−t−ブチル−3−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピ
オン酸−N−オクチルアミド、3−〔5−t−ブチル−
3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒ
ドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−ヘキシルアミ
ド、3−〔5−t−ブチル−3−(2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピ
オン酸−N−ブチルアミド、3−〔5−t−ブチル−3
−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒド
ロキシフェニル〕プロピオン酸−N−エチルアミド、3
−〔5−t−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸
−N−メチルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−(2
H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ
フェニル〕プロピオン酸−N−デシルアミド、3−〔5
−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピ
オン酸−N−ベンジルアミド、3−〔5−t−ブチル−
3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒ
ドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−ベンジルアミ
ド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオン酸−N−フェネチルアミド、3−〔5
−t−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−
フェネチルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−
クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−デシルオキシ
プロピルアミド、3−〔5−t−ブチル−3−(2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオン酸−N−デシルオキシプロピルアミ
ド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオン酸−N−エトキシプロピルアミド、3
−〔5−t−ブチル−3−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸
−N−エトキシプロピルアミド、3−〔5−t−ブチル
−3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−
(2−エチルヘキシル)アミド、3−〔5−t−ブチル
−3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸−N−(2−エチル
ヘキシル)アミド、3−〔5−t−ブチル−3−(5−
クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−
ヒドロキシフェニル〕プロピオン酸アニリド、3−〔5
−t−ブチル−3−(5−クロロ−2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピ
オン酸アニリド等があげられるが、これらに限定される
ものではない。
【0015】本発明に係わる感圧記録用顕色シートで
は、さらに既によく知られている本発明外の、フエノ−
ル誘導体、サリチル酸誘導体、芳香属カルボン酸の金属
塩、酸性白土、ベントナイト、ノボラック樹脂、金属処
理ノボラック樹脂、金属錯体などを併用してもちいても
よい。これらの例は特公昭40−9309号、特公昭4
5−14039号、特開昭52−140483号、特開
昭48−51510号、特開昭57−210886号、
特開昭58−87089号、特開昭59−11286
号、特開昭60−176795号、特開昭61−959
88号等に記載されている。
【0016】本発明に係わる顕色シートを使用した感圧
記録材料は、米国特許第2,505,470号、同2,
505,471号、同2,505,489号、同2,5
48,366号、同2,712,507号、同2,73
0,456号、同2,730,457号、同3,10
3,404号、同3,418,250号、同4,01
0,038号などの先行特許に記載されているように種
々の形態をとりうる。最も一般的には電子供与性無色染
料および電子受容性化合物を別々に含有する少なくとも
一対のシ−トから成る。
【0017】電子供与性無色染料にはトリフエニルメタ
ンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フエノチア
ジン系化合物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオ
−ラミン系化合物、ロ−ダミンラクタム系化合物、トリ
フエニルメタン系化合物、トリアゼン系化合物、スピロ
ピラン系化合物、フルオレン系化合物など各種の化合物
がある。フタリド類の具体例は米国再発行特許明細書第
23,024号、米国特許明細書第3,491,111
号、同第3,491,112号、同第3,491,11
6号および同第3,509,174号、フルオラン類の
具体例は米国特許明細書第3,624,107号、同第
3,627,787号、同第3,641,011号、同
第3,462,828号、同第3,681,390号、
同第3,920,510号、同第3,959,571
号、スピロジピラン類の具体例は米国特許明細書第3,
971,808号、ピリジン系およびピラジン系化合物
類は米国特許明細書第3,775,424号、同第3,
853,869号、同第4,246,318号、フルオ
レン系化合物の具体例は特願昭61−240989号等
に記載されている。
【0018】本発明による感圧記録用顕色シートにおい
て電子受容性化合物は、電子供与性無色染料の50〜5
000重量%使用することが好ましく、さらに好ましく
は100〜2000重量%である。
【0019】カプセルの製造方法については、米国特許
2,800,457号、同2,800,458号に記載
された親水性コロイドゾルのコアセルベ−ションを利用
した方法、英国特許867,797号、同950,44
3号、同989,264号、同1,091,076号な
どに記載された界面重合法あるいは米国特許3,10
3,404号に記載された手法等がある。一般には、電
子供与性無色染料を単独又は混合して、溶媒(アルキル
化ナフタレン、アルキル化ジフェニル、アルキル化ジフ
ェニルメタン、アルキル化タ−フェニル、塩素化パラフ
ィンなどの合成油:木綿油、ヒマシ油などの植物油:動
物油:鉱物油あるいはこれらの混合物など)に溶解し、
これをマイクロカプセル中に含有させ、紙、上質紙、プ
ラスチックシ−ト、樹脂コ−トテッド紙などに塗布する
ことにより発色剤シ−トをうる。
【0020】一方電子受容性化合物は、本発明に係わる
ベンゾトリアゾール基を置換基として有する脂肪酸アミ
ド誘導体と、必要に応じて添加剤を混合して、スチレン
ブタジエンラテックス、ポリビニ−ルアルコ−ルの如き
バインダ−中に分散させ、顔料とともに紙、プラスチッ
クシ−ト、樹脂コ−トテッド紙などの支持体に塗布する
ことにより顕色剤シ−トを形成する。本発明に係わるベ
ンゾトリアゾール基を置換基として有する脂肪酸アミド
誘導体の使用量は、本発明の一般式(I)で表されるサ
リチル酸誘導体の、5〜200重量%用いられ、特には
10〜150重量%用いられる。
【0021】一般的な電子受容性化合物と本発明に係わ
るベンゾトリアゾール基を置換基として有する脂肪酸ア
ミド誘導体の混合方法は、有機溶剤を使用して両者を溶
解後混合するか、両者を別々に乳化または固体分散後混
合してもよい。これをポリビニールアルコール等の水溶
性高分子とともに乳化するが、ここで使用した有機溶媒
は、乳化後、常圧または減圧下に除去されることが好ま
しい。使用する有機溶媒としては、沸点200度以下
の、ハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水素、エステル
類、ケトン類、エーテル類、アミド類、ニトリル類が好
ましい。これらのなかでも常温での水への溶解度が、5
以下のものが好ましい。有機溶媒の具体的な例として
は、クロロホルム、メチルクロロホルム、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロロベンゼン、酢酸エチル、酢酸
ブチル、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、ジメチルアセトアミド等が挙げら
れる。
【0022】水溶性高分子としては、ポリビニールアル
コール、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、アクリルア
ミド−アルキルアクリレート共重合体、エーテル変性ポ
リビニルアルコール、シアノエチル変性ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、澱粉、カゼイン、アラ
ビアゴム、ゼラチン等の合成または天然高分子を用いる
ことができる。また顔料としては、酸化亜鉛、水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、炭酸マグネ
シウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、カオリン、
活性白土、タルク等が挙げられる。このうち平均粒径
5.0 μ以下の炭酸カルシウムを、全顔料の60重量
%以上使用することが特に好ましい。炭酸カルシウムの
使用量が60重量%より少ないと、発色体の耐光性及び
光による顕色面の黄変性について十分な性能が得られな
い。また平均粒径5.0 μ以下の炭酸カルシウムを使
用しないと、十分な顕色能が得られない。平均粒径5.
0 μ以下の炭酸カルシウムは、商品としては例えば、
白石工業のBrilliant−15、Brillia
nt−S15、Brilliant−30、PC,PC
X、Unibur−70等が挙げられる。電子受容性化
合物と顔料は、1:5〜1:15の重量比率で使用する
のが好ましい。顔料の使用比率がこれよりも高くても低
くても、十分な顕色能が得られない。また電子受容性化
合物の一部は、分散剤、水溶性高分子、その他の添加剤
と共に、ボールミル、アトライター、サンドミル等で機
械的に水系で分散処理された分散液で使用されてもよ
い。電子受容性化合物に必要に応じて添加する添加剤と
しては、酸化防止剤、柴外線吸収剤等が挙げられる。
【0023】支持体に塗布される電子受容性化合物の量
は,0.1g/m2 〜2.0g/m 2 、好ましくは0.
2g/m2 〜1.0g/m2 が適当である。電子供与性
無色染料の使用量は所望の塗布厚、感圧記録紙の形態、
カプセルの製法、その他の条件によるのでその条件に応
じて適宜選べばよい。当業者がこの使用量を決定するこ
とは容易である。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。実施例において特に指定のない限
り、重量%を表す。
【0025】実施例−1 1)電子供与性無色染料含有カプセルシ−トの調製 ポリビニルベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩(ナ
シヨナルスタ−チ社製、VERSA、TL500)5部
を熱水95部に溶解した後冷却する。これに水酸化ナト
リウム水溶液を加えてpH4.0とした。一方電子供与
性無色染料の3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノ
フエニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリドを4.5%溶解したジイソプロ
ピルナフタレン100部を前記ポリビニルベンゼンスル
ホン酸の一部ナトリウム塩の5%水溶液100部に乳化
分散して直径4.0μの粒子サイズをもつ乳化液を得
た。別にメラミン6部。37重量%ホルムアルデヒド水
溶液11部。水30部を60°Cに加熱攪拌して30分
後に透明なメラミンホルムアルデヒド初期重合物の水溶
液を得た。この水溶液を上記乳化液と混合した。攪拌し
ながらリン酸2M溶液でpHを6.0に調節し、液温を
65°Cに上げ6時間攪拌を続けた。このカプセル液を
室温まで冷却し水酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に
調節した。この分散液に対して10重量%ポリビニルア
ルコ−ル水溶液200部およびデンプン粒子50部を添
加し、加水してマイクロカプセル分散液の固形分濃度2
0%溶液を調整した。この塗液を50g/m2 の原紙に
5g/m2 の固形分が塗布されるようにエアナイフコ−
タ−にて塗布,乾燥し電子供与性無色染料含有カプセル
シ−トを得た。
【0026】2)電子受容性化合物シ−トの調製 〔顔料分散液の調製〕炭酸カルシウム(白石工業Bri
lliant−15,平均粒径0.5μ)120部、活
性白土10部、酸化亜鉛20部、ヘキサメタリン酸ナト
リウム1部と水200部を用い、サンドグラインダー
で、平均粒径3μになるように均一に分散して、顔料分
散液(A)を得た。 〔電子受容性化合物乳化液の調製〕3,5−ビス(−α
−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛20部と表1に示し
た本発明に係わるベンゾトリアゾール基を置換基として
有する脂肪酸アミド誘導体5部をトルエン18部と混合
し10%PVA−117(クラレ製)水溶液100部を
添加して、ホモジナイザー(日本精機,Au−7型)を
用いて5分間乳化し、平均粒径1.0μの電子受容性化
合物乳化液(B)を得た。顔料分散液(A)300部と
電子受容性化合物乳化液(B)105部に、10%PV
A−117水溶液85部を添加し、さらに固形分濃度が
20%になるように加水調製し塗布液を得た。この塗液
を50g/m2 の原紙に5.1g/m2 の固形分が塗布
されるようにバー塗布し、乾燥し電子受容性化合物シ−
トを得た。
【0027】電子供与性無色染料含有マイクロカプセル
シ−ト面を、電子受容性化合物シ−トに重ね300kg
/cm2 の荷重をかけ室温(25°C)と低温(5°
C)で、発色させた。15秒後の発色濃度をデンシトメ
ーター(マクベス社 RD−514型)で測定した。結
果を表2に示す。
【0028】比較例 本発明に係わるベンゾトリアゾール基を置換基として有
する脂肪酸アミド誘導体の代わりに、表1に示した本発
明外の化合物を使用し、実施例と同様にして電子受容性
化合物シートを得た。実施例1と同様にして発色させ、
15秒後の発色濃度を測定した。結果を表2に示す。 〔高温耐性試験〕得られた電子受容性化合物シートの高
温での耐性を調べるため、表面温度180°Cの熱板上
に電子受容性化合物シートの電子受容性化合物塗布面を
接触させ、煙および臭気の有無を観察した。結果を表2
に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】表2に示すように、本発明に係わる顕色
シートを用いた感圧記録材料は、室温、低温いずれの場
合も発色濃度、発色速度が優れており、さらに高温での
耐性も優れていることがわかる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるサリチル酸
    誘導体の金属塩及びベンゾトリアゾール基を置換基とし
    て有する脂肪酸アミド誘導体を、同一層に含有する事を
    特徴とする感圧記録用顕色シート。 一般式(I) 【化1】 式中、R1 、R2 、R3 およびR4 で表される基は水素
    原子、アルキル基またはアリール基を表す。
  2. 【請求項2】 ベンゾトリアゾール基を置換基として有
    する脂肪酸アミド誘導体が3−(2H−ベンゾトリアゾ
    ール−2−イル)−2−ヒドロキシ−1−アルキルベン
    ゼン骨格を分子内に有するものであることを特徴とする
    請求項1記載の感圧記録用顕色シート。
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