JP2719604B2 - フッ素置換ピリジン誘導体 - Google Patents
フッ素置換ピリジン誘導体Info
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- JP2719604B2 JP2719604B2 JP63036212A JP3621288A JP2719604B2 JP 2719604 B2 JP2719604 B2 JP 2719604B2 JP 63036212 A JP63036212 A JP 63036212A JP 3621288 A JP3621288 A JP 3621288A JP 2719604 B2 JP2719604 B2 JP 2719604B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規フッ素置換ピリジン誘導体に関する。
従来技術および発明が解決しようとする課題 含フッ素複素環化合物のなかには強い生理活性、例え
ば抗菌または除草作用等を有するものがあり、このよう
な化合物(例えば含フッ素ピロリドンおよびその誘導
体、含フッ素イミダゾール誘導体、含フッ素核酸関連化
合物等)は医薬や農薬の分野において利用されている。
近年、含フッ素複素環化合物のこのような特性に注目し
て種々の含フッ素複素環化合物の合成が試みられている
が、塩素原子のような他のハロゲン原子に比べて、フッ
素原子を選択的に置換反応させることが困難なために含
フッ素複素環化合物の合成方法は制限されている。
ば抗菌または除草作用等を有するものがあり、このよう
な化合物(例えば含フッ素ピロリドンおよびその誘導
体、含フッ素イミダゾール誘導体、含フッ素核酸関連化
合物等)は医薬や農薬の分野において利用されている。
近年、含フッ素複素環化合物のこのような特性に注目し
て種々の含フッ素複素環化合物の合成が試みられている
が、塩素原子のような他のハロゲン原子に比べて、フッ
素原子を選択的に置換反応させることが困難なために含
フッ素複素環化合物の合成方法は制限されている。
本発明は、新規なフッ素置換ピリジン誘導体を一段階
反応で容易に合成する事を目的とする。
反応で容易に合成する事を目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、一般式[I]: [式中、Xは2−ピリジン基、4−ピリジル基、アルコ
キシカルボニル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、フ
ェニル基、2−(1,3−ジチアニル)基または3−C1〜C
3アルキル−5−イソオキサゾリル基を示し、Yはフェ
ニル基またはピリジル基を示す]で表わされるフッ素置
換ピリジン誘導体およびその製造法に関する。
キシカルボニル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、フ
ェニル基、2−(1,3−ジチアニル)基または3−C1〜C
3アルキル−5−イソオキサゾリル基を示し、Yはフェ
ニル基またはピリジル基を示す]で表わされるフッ素置
換ピリジン誘導体およびその製造法に関する。
一般式[I]で表わされるフッ素置換ピリジン誘導体
は、例えばペルフルオロ−2−メチル−2−ペンテン
(CF3)2C=CFC2F5と一般式(II)で示されるN−シリ
ルエナミンを非水溶媒中、−75℃で4.5時間、その後、
室温で2日間反応させる事によって得られる。
は、例えばペルフルオロ−2−メチル−2−ペンテン
(CF3)2C=CFC2F5と一般式(II)で示されるN−シリ
ルエナミンを非水溶媒中、−75℃で4.5時間、その後、
室温で2日間反応させる事によって得られる。
但し、非水溶媒としては、エーテル類、アセトニトリ
ル、THF、DMF等通常の非水溶媒で良いが、好ましくはジ
エチルエーテルまたはTHFである。反応時間、反応温度
は、溶媒によって適宜、最適条件を選べば良い。又、一
般式(II)で表わされるN−シリルエナミンの合成法
は、既に報告されている合成例によって容易に調製する
ことが出来る[ブレチン・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィー・オブ・ジャパン(Bulletin of Chemical Society
of Japan)56巻、1241〜1242(1983),小中原猛雄ら
著参照]。
ル、THF、DMF等通常の非水溶媒で良いが、好ましくはジ
エチルエーテルまたはTHFである。反応時間、反応温度
は、溶媒によって適宜、最適条件を選べば良い。又、一
般式(II)で表わされるN−シリルエナミンの合成法
は、既に報告されている合成例によって容易に調製する
ことが出来る[ブレチン・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィー・オブ・ジャパン(Bulletin of Chemical Society
of Japan)56巻、1241〜1242(1983),小中原猛雄ら
著参照]。
これを反応式で示せば下記の通りである。
[式中、XおよびYは前記と同意義] 上述の本発明によるフッ素置換ピリジン誘導体は有意
な生理活性を有するので、特に医薬、農薬用原料として
有用である。
な生理活性を有するので、特に医薬、農薬用原料として
有用である。
以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例1 4−フルオロ−5−(3−メチル−5−イソオキサゾリ
ル)−2−ペンタフルオロエチル−6−フェニル−3−
トリフルオロメチルピリジンの合成 3−メチル−5−(トリメチルシリル)メチルイソオ
キサゾール(3.56g,0.02モル)のTHF(54ml)溶液に−7
5℃で、15%n−ブチルリチウムヘキサン溶液(9g,0.02
モル)をゆっくり滴下した。−75℃で30分撹拌後、ベン
ゾニトリル(2.2g,0.02モル)のTHF(10ml)溶液をゆっ
くり滴下し、−75℃で1時間、室温で2時間撹拌するこ
とによりN−シリル−1−アザアリルアニオンのTHF溶
液を得た。この溶液を再び−75℃に冷却し、プルフルオ
ロ−2−メチル−2−ペンテン(6.4g,0.02モル)のTHF
(10ml)溶液をゆっくりと滴下した。その後、−75℃で
4.5時間、室温で2日間撹拌し、冷却下、水50mlを添加
し、反応を停止した。反応混合物をエーテルで抽出し、
無水硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒を除去して褐色の粗生
成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液クロロホルム−エーテル系)で精製
し、目的物を黄白色結晶として52%の収率で得た。
ル)−2−ペンタフルオロエチル−6−フェニル−3−
トリフルオロメチルピリジンの合成 3−メチル−5−(トリメチルシリル)メチルイソオ
キサゾール(3.56g,0.02モル)のTHF(54ml)溶液に−7
5℃で、15%n−ブチルリチウムヘキサン溶液(9g,0.02
モル)をゆっくり滴下した。−75℃で30分撹拌後、ベン
ゾニトリル(2.2g,0.02モル)のTHF(10ml)溶液をゆっ
くり滴下し、−75℃で1時間、室温で2時間撹拌するこ
とによりN−シリル−1−アザアリルアニオンのTHF溶
液を得た。この溶液を再び−75℃に冷却し、プルフルオ
ロ−2−メチル−2−ペンテン(6.4g,0.02モル)のTHF
(10ml)溶液をゆっくりと滴下した。その後、−75℃で
4.5時間、室温で2日間撹拌し、冷却下、水50mlを添加
し、反応を停止した。反応混合物をエーテルで抽出し、
無水硫酸ナトリウム乾燥後、溶媒を除去して褐色の粗生
成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液クロロホルム−エーテル系)で精製
し、目的物を黄白色結晶として52%の収率で得た。
外観:黄白色結晶 融点:97.8〜98.4℃(ヘキサンより再結晶) IR(KBr法): C−Fに基づく吸収 1150〜1310cm-1 イソオキサゾール環に基づく吸収 1620,1400cm-1 ベンゼン環またはピリジン環に基づく吸収1580,1545,
1500,145cm-1 1 H−NMR(60MHz,溶媒:CCl4,内部基準:TMS): δ 2.17(3H,s) 5.66(1H,s) 7.08(5H,s) MS(70eV): m/z 分子イオンピーク 440 なお、この化合物はイソオキサゾール環をα,β−不
飽和ケトンに導くことができるので[J.Org.Chem.,4052
6(1975)]含フッ素ピリジル基を有する化合物の出発
原料として利用できる。
1500,145cm-1 1 H−NMR(60MHz,溶媒:CCl4,内部基準:TMS): δ 2.17(3H,s) 5.66(1H,s) 7.08(5H,s) MS(70eV): m/z 分子イオンピーク 440 なお、この化合物はイソオキサゾール環をα,β−不
飽和ケトンに導くことができるので[J.Org.Chem.,4052
6(1975)]含フッ素ピリジル基を有する化合物の出発
原料として利用できる。
発明の効果 本発明は医薬、農薬等の原料として有用な新規含フッ
素ピリジン化合物を極めて簡単な方法で得ることを可能
にする。
素ピリジン化合物を極めて簡単な方法で得ることを可能
にする。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式[I]: [式中、Xは2−ピリジル基、4−ピリジル基、アルコ
キシカルボニル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、フ
ェニル基、2−(1,3−ジチアニル)基または3−C1〜C
3アルキル−5−イソオキサゾリル基を示し、Yはフェ
ニル基またはピリジル基を示す] で表されるフッ素置換ピリジン誘導体。 - 【請求項2】一般式[II]: [式中、Xは2−ピリジル基、4−ピリジル基、アルコ
キシカルボニル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、フ
ェニル基、2−(1,3−ジチアニル)基または3−C1〜C
3アルキル−5−イソオキサゾリル基を示し、Yはフェ
ニル基またはピリジル基を示す] で表されるN−シリルエナミンとペルフルオロ−2−メ
チル−2−ペンテンを非水溶媒中で反応させることを特
徴とする、 一般式[I]: [式中、XおよびYは前記と同意義である] で表されるフッ素置換ピリジン誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63036212A JP2719604B2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | フッ素置換ピリジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63036212A JP2719604B2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | フッ素置換ピリジン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01211586A JPH01211586A (ja) | 1989-08-24 |
JP2719604B2 true JP2719604B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=12463446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63036212A Expired - Fee Related JP2719604B2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | フッ素置換ピリジン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2719604B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4323916A1 (de) * | 1993-07-16 | 1995-01-19 | Basf Ag | Substituierte 2-Phenylpyridine |
-
1988
- 1988-02-18 JP JP63036212A patent/JP2719604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01211586A (ja) | 1989-08-24 |
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