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JP2709762B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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Publication number
JP2709762B2
JP2709762B2 JP3246478A JP24647891A JP2709762B2 JP 2709762 B2 JP2709762 B2 JP 2709762B2 JP 3246478 A JP3246478 A JP 3246478A JP 24647891 A JP24647891 A JP 24647891A JP 2709762 B2 JP2709762 B2 JP 2709762B2
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carbon atoms
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利秀 江副
和信 加藤
隆 星宮
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関するものであり、特に疎水性のヒドラジン化合物
を安定に分散含有し、超硬調ネガ画像を低pHの安定な
現像液を用いて形成することができるハロゲン化銀写真
感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】種々の目的でヒドラジン化合物をハロゲ
ン化銀乳剤層に存在させることは、例えばMees著「 The
Theory of the Photographic Proess」第3版、(19
66)281頁、リサーチ ディスクロージャー誌23
510(1983)、米国特許第224401号、同4
243739号、同4272614号、同432364
3号、同4385108号、同4268969号等など
で知られている。即ち、ヒドラジン化合物は内部潜像型
のハロゲン化銀と組み合わせて直接ポジ像を形成するた
めに使用されることもあれば、これとは別に表面潜像型
のハロゲン化銀と組み合わされて高感度で超硬調なネガ
像を形成するのに使用できることもある。
【0003】しかし、このヒドラジン化合物を用いる方
法では現像液のpHが非常に高く設定されているためp
H値が変動しやすく、このpH値の変動によって写真特
性の結果にばらつきが現れ易いという問題がある。米国
特許第4,988,604号、同第4,994,365
号には上記問題の解決のため、ヒドラジン化合物の活性
を高めることにより、より低いpHの現像液でヒドラジ
ン化合物の増感、硬調化の効果を発現させることが記載
されている。
【0004】ハロゲン化銀感光材料にヒドラジン化合物
を使用する場合、ヒドラジン化合物が現像液中に溶出し
て液の汚染を引き起こしたり、近傍の乳剤層のハロゲン
化銀に悪作用を及ぼしたりしないように、耐拡散化即ち
水不溶化されたヒドラジン化合物を使用することが望ま
しい。ところが、このように水不溶化された疎水性ヒド
ラジン化合物を親水性のハロゲン化銀乳剤中に安定に分
散することは容易ではない。
【0005】従来、疎水性の写真添加剤をハロゲン化銀
乳剤中に分散させる方法として、メタノールなどの水混
和性有機溶剤に溶解して乳剤に添加する方法が知られて
いる。しかしながら、水に対する溶解性が低いために、
添加の際析出を起こしたり、塗布時分散性を悪化させ、
さらには膜質の劣化あるいはヒドラジン化合物の反応性
の低下を引き起こすという問題がある。米国特許第4,
988,604号、同第4,994,365号において
も疎水性ヒドラジン化合物を大量にハロゲン化銀乳剤中
に添加するため、この問題を解決していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は疎水性ヒドラジン化合物をその使用目的が充分に果た
せるように安定に分散含有するハロゲン化銀写真感光材
料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記一
般式(1)で表されるヒドラジン化合物と下記一般式
(6)または一般式(7)で表されるアニオン性界面活
性剤を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
によって達成された。
【0008】
【化4】
【0009】式中、L、Lは−CONR−基、−
NRCONR−基、−SONR−基または−N
SONR−基を表し、それぞれ同じであっても
異なっていても良い(ここでRおよびRは水素原子
または炭素数1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のア
リール基を表す)。mは0または1である。Lは−C
CHO−基、−CHCH(CH)O−基、ま
たは−CHCH(OH)CHO−基を表し、nは3
以上の整数である。R、R、Rは2価の脂肪族基
または芳香族基またはそれらと−O−基、−CO−基、
−S−基、−SO−基、−SO−基、−NR−基
(RはRと同義)を組み合わせることによってつく
られる2価の基である。Rは脂肪族基または芳香族基
を表す。Gは−CO−基、−COCO−基、−CS−
基、−C(=NG)−基、−SO−基、−SO
−基または−P(O)(G)−基を表す。G
単なる結合手、−O−基、−S−基または−N(R
−基を表し、Rは脂肪族基、芳香族基または水素原子
を表し、分子内に複数のRが存在する場合それらは同
じであっても異なっても良い。A、Aの一方は水素
原子であり、他方は水素原子またはアシル基、アルキル
またはアリールスルホニル基を表す。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】RおよびRとしては、水素原子が好ま
しい。Rとしては好ましくは炭素数1〜10のアルキ
レン基あるいはそれらと−S−基、−SO−基、−SO
−基を組み合わせてつくられる2価の基であり、
、Rとしては好ましくは炭素数6〜20のアリー
レン基である。特にRはフェニレン基が好ましい。R
、RおよびRは置換されていても良く、好ましい
置換基としては、例えばアルキル基、アラルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アリール
基、置換アミノ基、ウレイド基、ウレタン基、アリール
オキシ基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルキ
ルチオ基、アリールチオ基、スルホニル基、スルフィニ
ル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アルコキ
シカルボニル基、アシルオキシ基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、カルボキシル基、リン酸アミド基な
どが挙げられ、好ましい置換基としては直鎖、分岐また
は環状のアルキル基(好ましくは炭素数1〜20のも
の)、アラルキル基(好ましくは炭素数7〜30のも
の)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜30のも
の)、置換アミノ基(好ましくは炭素数1〜30のアル
キル基で置換されたアミノ基)、アシルアミノ基(好ま
しくは炭素数2〜40を持つもの)、スルホンアミド基
(好ましくは炭素数1〜40を持つもの)、ウレイド基
(好ましくは炭素数1〜40を持つもの)、リン酸アミ
ド基(好ましくは炭素数1〜40のもの)などである。
【0015】
【0016】一般式(1) におけるG1 としては-CO-基、
-SO2- 基が好ましく、-CO-基が最も好ましい。A1 、A
2 としては水素原子が好ましい。
【0017】一般式(1)においてRで表わされるア
ルキル基としては、好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基であり、アリール基としては単環または2環のアリー
ル基が好ましい(例えばベンゼン環を含むもの)。G
が−CO−基の場合、Rで表わされる基のうち好まし
いものは、水素原子、アルキル基(例えば、メチル基、
トリフルオロメチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3
−メタンスルホンアミドプロピル基、フェニルスルホニ
ルメチル基など)、アラルキル基(例えば、o−ヒドロ
キシベンジル基など)、アリール基(例えば、フェニル
基、3,5−ジクロロフェニル基、o−メタンスルホン
アミドフェニル基、4−メタンスルホニルフェニル基、
2−ヒドロキシメチルフェニル基など)などであり、特
に水素原子が好ましい。Rは置換されていても良く、
置換基としては、R、RおよびRに関して列挙し
た置換基が適用できる。又、RはG−Rの部分を
残余分子から分裂させ、−G−R部分の原子を含む
環式構造を生成させる環化反応を生起するようなもので
あってもよく、その例としては例えば特開昭63−29
751号などに記載のものが挙げられる。
【0018】一般式(1)のRまたはRはその中に
カプラー等の不動性写真用添加剤において常用されてい
るバラスト基またはポリマーが組み込まれているもので
もよい。バラスト基は8以上の炭素数を有する写真性に
対して比較的不活性な基であり、例えばアルキル基、ア
ルコキシ基、フェニル基、アルキルフェニル基、フェノ
キシ基、アルキルフェノキシ基などの中から選ぶことが
できる。またポリマーとして例えば特開平1−1005
30号に記載のものが挙げられる。
【0019】一般式(1)のRまたはRはその中に
ハロゲン化銀粒子表面に対する吸着を強める基が組み込
まれているものでもよい。かかる吸着基としては、チオ
尿素基、複素環チオアミド基、メルカプト複素環基、ト
リアゾール基などの米国特許第4,385,108号、
同4,459,347号、特開昭59−195,233
号、同59−200,231号、同59−201,04
5号、同59−201,046号、同59−201,0
47号、同59−201,048号、同59−201,
049号、同61−170,733号、同61−27
0,744号、同62−948号、同63−234,2
44号、同63−234,245号、同63−234,
246号に記載された基が挙げられる。
【0020】本発明の一般式(1) の化合物は例えば特開
昭61−213,847号、同62−260,153
号、米国特許第4,684,604号、特願昭63−9
8,803号、米国特許第3,379,529号、同
3,620,746号、同4,377,634号、同
4,332,878号、特開昭49−129,536
号、同56−153,336号、同56−153,34
2号、米国特許4,988,604号、同4,994,
365号などに記載されている方法を利用することによ
り合成できる。以下に本発明に用いられる化合物を列記
するが本発明はこれに限定されるものではない。
【0021】
【化6】
【0022】
【化7】
【0023】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【0032】本発明の一般式(1)の化合物の添加量とし
てはハロゲン化銀1モルあたり1×10-6ないし5×1
-2モル含有されるのが好ましく、特に1×10-5モル
ないし2×10-2モルの範囲が好ましい添加量である。
【0033】本発明の一般式(1) の化合物は、適当な水
混和性有機溶媒、例えば、アルコール類(メタノール、
エタノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブ
などに溶解して用いることができる。また、既に良く知
られている乳化分散法によって、ジブチルフタレート、
トリクレジルフォスフェート、グリセリルトリアセテー
トあるいはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチ
ルやシクロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、
機械的に乳化分散物を作成して用いることもできる。あ
るいは固体分散法として知られている方法によって、レ
ドックス化合物の粉末を水の中にボールミル、コロイド
ミル、あるいは超音波によって分散して用いることもで
きる。
【0034】本発明に使用するに適したアニオン性界面
活性剤は、カルボキシル基、スルホ基、ホスホ基、硫酸
エステル基、リン酸エステル基などの酸性基を含む界面
活性剤であり、その中でも特に8〜14のHLB値(こ
こでHLB値とは有機・無機性法によるものである。詳
しくは辻薦著「乳化・可溶化の技術」第3版(197
9)工業図書(株)発行の第10〜11頁を参照)を持
つものが好ましい。以下に本発明に好ましく用いられる
アニオン界面活性剤の代表的なものを挙げるが本発明は
これに限定されるものではない。
【0035】
【化17】
【0036】但し、R10は炭素数3 〜20の飽和又は不
飽和炭化水素及びそのフッ素置換体であり、R11は水素
原子、メチル基、エチル基又はプロピル基である。nは
1〜20の整数であり、特に1〜8が好ましい。Mは1
価のアルカリ金属であり、特にNa、Kが好ましい。
【0037】
【化18】
【0038】R10、M、nは一般式(6) に於けると同
義。aは0.1又は2を表わす。mは1〜6の整数であ
り、特に2〜4が好ましい。
【0039】
【化19】
【0040】R10、Mは一般式(6) に於けると同義であ
る。
【0041】
【化20】
【0042】但し、R11、Mは一般式(6) に於けると同
義であり、mは一般式(7) に於ると同義である。
【0043】
【化21】
【0044】R14は炭素数3〜22の水素部分がフッ素
化された飽和又は不飽和の炭化水素であり、好ましくは
炭素数7〜18である。R11、Mは一般式(6) に於ける
と同義であり、mは一般式(7) に於けると同義である。
特に好ましく用いられるアニオン界面活性剤の具体例は
以下の如くである。
【0045】
【化22】
【0046】
【化23】
【0047】
【化24】
【0048】
【化25】
【0049】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀乳
剤は塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀等どの組
成でもかまわない。本発明に用いられる感光性ハロゲン
化銀は平均粒子サイズ微粒子(例えば0.7μ以下)の
方が好ましく、特に0.5μ以下が好ましい。粒子サイ
ズ分布は基本的には制限はないが、単分散である方が好
ましい。ここでいう単分散とは重量もしくは粒子数で少
なくともその95%が平均粒子サイズの±40%以内の
大きさを持つ粒子群から構成されていることをいう。写
真乳剤中の感光性ハロゲン化銀粒子は立方体、八面体の
ような規則的(regular) な結晶体を有するものでもよ
く、また球状、板状などのような変則的(irregular) な
結晶を持つもの、あるいはこれらの結晶形の複合形を持
つものであってもよい。ハロゲン化銀粒子は内部と表層
が均一な相から成っていても、異なる相から成っていて
もよい。別々に形成した2種以上のハロゲン化銀乳剤を
混合して使用してもよい。
【0050】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤にはハロ
ゲン化銀粒子の形成または物理熟成の過程においてカド
ミウム塩、亜硫酸塩、鉛塩、タリウム塩、ロジウム塩も
しくはその錯塩、イリジウム塩もしくはその錯塩などを
共存させてもよい。本発明の乳剤層又は、その他の親水
性コロイド層に、フィルター染料として、あるいはイラ
ジエーション防止その他、種々の目的で、水溶性染料を
含有してもよい。フィルター染料としては、写真感度を
さらに低めるための染料、好ましくは、ハロゲン化銀の
固有感度域に分光吸収極大を有する紫外線吸収剤や、明
室感光材料として取り扱われる際のセーフライト光に対
する安全性を高めるための、主として350nm〜600
nmの領域に実質的な光吸収をもつ染料が用いられる。こ
れらの染料は、目的に応じて乳剤層に添加するか、ある
いはハロゲン化銀乳剤層の上部、即ち、支持体に関して
ハロゲン化銀乳剤層より遠くの非感光性親水性コロイド
層に媒染剤とともに添加して固定して用いるのが好まし
い。染料のモル吸光係数により異なるが、通常10-2
/m2〜1g/m2の範囲で添加される。好ましくは50mg
〜500mg/m2である。染料の具体例は特開昭63−6
4039号に詳しく記載されているが、いくつかを次に
示す。
【0051】
【化26】
【0052】
【化27】
【0053】上記染料は適当な溶媒〔例えば水、アルコ
ール(例えばメタノール、エタノール、プロパノールな
ど)、アセトン、メチルセロソルブ、など、あるいはこ
れらの混合溶媒〕に溶解して本発明の非感光性の親水性
コロイド層用塗布液中に添加される。これらの染料は2
種以上組合せて用いることができる。本発明の染料は、
明室取扱いを可能にするに必要な量用いられる。具体的
な染料の使用量は、一般に10-3g/m2〜1 g/m2、特
に10-3g/m2〜0.5g/m2の範囲に好ましい量を見出
すことができる。
【0054】本発明の方法で用いる感光性ハロゲン化銀
乳剤は化学増感されていなくてもよいが、化学増感され
ていてもよい。ハロゲン化銀乳剤の化学増感の方法とし
て、硫黄増感、還元増感及び貴金属増感法が知られてお
り、これらのいずれをも単独で用いても、又併用して化
学増感してもよい。貴金属増感法のうち金増感法はその
代表的なもので金化合物、主として金錯塩を用いる。金
以外の貴金属、たとえば白金、パラジウム、イリジウム
等の錯塩を含有しても差支えない。その具体例は米国特
許2,448,060号、英国特許618,061号な
どに記載されている。硫黄増感剤としては、ゼラチン中
に含まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、たと
えばチオ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾール類、ローダニ
ン類等を用いることができる。還元増感剤としては第一
すず塩、アミン類、ホルムアミジンスルフィン酸、シラ
ン化合物などを用いることができる。
【0055】本発明で用いられるハロゲン化銀乳剤層に
は、公知の分光増感色素を添加してもよい。本発明の感
光材料には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真
処理中のカブリを防止しあるいは写真性能を安定化させ
る目的で、種々の化合物を含有させることができる。こ
れらのものの中で、好ましいのはベンゾトリアゾール類
(例えば、5−メチル−ベンゾトリアゾール)及びニト
ロインダゾール類(例えば5−ニトロインダゾール)で
ある。また、これらの化合物を処理液に含有させてもよ
い。本発明の写真感光材料には、写真乳剤層その他の親
水性コロイド層に無機または有機の硬膜剤を含有してよ
い。例えば活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリ
ロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、1,3−ビニ
ルスルホニル−2−プロパノールなど)、活性ハロゲン
化合物(2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジンなど)、ムコハロゲン酸類、などを単独または組
み合わせて用いることができる。
【0056】本発明を用いて作られる感光材料の写真乳
剤層またはたの親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防
止、スベリ性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改
良(例えば、現像促進、硬調化、増感)等種々の目的
で、種々の界面活性剤を含んでもよい。特に本発明にお
いて好ましくは用いられる界面活性剤は特公昭58−9
412号公報に記載された分子量600以上のポリアル
キレンオキサイド類である。又、寸度安定性の為にポリ
アルキルアクリレートの如きポリマーラテックスを含有
せしめることができる。
【0057】本発明に用いるのに適した現像促進剤ある
いは造核伝染現像の促進剤としては、特開昭53−77
616号、同54−37772号、同53−137,1
33号、同60−140,340号、同60−1495
9号などに開示されている化合物の他、N又はS原子を
含む各種の化合物が有効である。次に具体例を列挙す
る。
【0058】
【化28】
【0059】
【化29】
【0060】
【化30】
【0061】これらの促進剤は、化合物の種類によって
最適添加量が異なるが1.0×10 -3〜0.5g/m2
好ましくは5.0×10-3〜0.1g/m2の範囲で用い
るのが望ましい。本発明のハロゲン化銀感光材料を用い
て超硬調の写真特性を得るには、従来の伝染現像液や米
国特許第2,419,975号に記載されたpH13に
近い高アルカリ現像液を用いる必要はなく、安定な現像
液を用いることができる。すなわち、本発明のハロゲン
化銀感光材料は、保恒剤としての亜硫酸イオンを0.2
0モル/リットル以上、好ましくは0.50モル/リッ
トル含み、pH10.0〜12.3、特にpH10.5
〜11.5の現像液によって充分に超硬調のネガ画像を
得ることができる。本発明の方法において用いうる現像
主薬には特別な制限はなく、例えばジヒドロキシベンゼ
ン類(例えばハイドロキノン)、3−ピラゾリドン類
(例えば1−フェニル−3−ピラゾリドン、4,4−ジ
メチル−1−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフ
ェノール類(例えばN−メチル−p−アミノフェノー
ル)などを単独あるいは組み合わせて用いることができ
る。本発明のハロゲン化銀感光材料は特に、主現像主薬
としてジヒドロキシベンゼン類を、補助現像主薬として
3−ピラゾリドン類またはアミノフェノール類を含む現
像液で処理されるのに適している。好ましくはこの現像
液においてジヒドロキシベンゼン類は0.05〜0.5
モル/リットル、3−ピラゾリドン類またはアミノフェ
ノール類は0.06モル/リットル以下の範囲で併用さ
れる。上記成分以外に用いられる添加剤としてはホウ
酸、ホウ砂などの化合物、臭化ナトリウム、臭化カリウ
ム、沃化カリウムの如き現像抑制剤:エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジメチルホルムアミド、メチルセロソルブ、ヘキシレン
グリコール、エタノール、メタノールの如き有機溶剤:
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、5−ニト
ロインダゾール等のインダゾール系化合物、5−メチル
ベンツトリアゾール等のベンツトリアゾール系化合物な
どのカブリ防止剤又は黒ポツ(black pepper)防止剤:を
含んでもよく、更に必要に応じて色調剤、界面活性剤、
消泡剤、硬水軟化剤、硬膜剤などを含んでもよい。本発
明に使用する現像液には、特開昭56−106244
号、特願平1−29418号記載のアミン化合物などを
含んでもよい。本発明の現像液には銀汚れ防止剤として
特開昭56−24,347号に記載の化合物を用いるこ
とができる。現像液中に添加する溶解助剤として特開昭
61−267759号に記載の化合物を用いることがで
きる。さらに現像液に用いるpH緩衝剤として特開昭6
0−93,433号に記載の化合物あるいは特開昭62
−186259号に記載の化合物を用いることができ
る。定着剤としては一般に用いられる組成のものを用い
ることができる。定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシア
ン酸塩のほか、定着剤としての効果を知られている有機
硫黄化合物を用いることができる。定着液には硬膜剤と
して水溶性アルミニウム(例えば硫酸アルミニウム、明
バンなど)を含んでもよい。ここで水溶性アルミニウム
塩の量としては通常0.4〜2.0g−Al/リットル
である。さらに三価の鉄化合物を酸化剤としてエチレン
ジアミン4酢酸との錯体として用いることができる。本
発明の方法における処理温度は普通18℃から50℃の
間に選ばれる。写真処理には自動現像機を用いるのが好
ましいが、本発明の方法により、感光材料を自動現像機
に入れてから出てくるまでのトータルの処理時間を90
秒〜120秒に設定しても、充分に超硬調のネガ階調の
写真特性が得られる。
【0062】
【実施例】
実施例1 以下のようにして乳剤を調整した。50℃に保ったゼラ
チン水溶液中に硝酸銀水溶液と銀1モルあたり4×10
-7モルのK3 IrCl6 を含んだ沃化カリウムと臭化カ
リウムの水溶液を同時に60分間で加え、その間pAg
を7.5に保つことにより単分散の沃臭化銀乳剤(平均
粒子サイズ0.28μ、沃化銀量0.4モル%)を調整
した。この乳剤を常法に従って水洗し可溶性塩類を除去
したのち乳剤に沃化カリウムを添加して粒子表面をコン
バージョンすることにより粒子平均の沃化銀含有率/粒
子表面の沃化銀含有率=1/3の沃臭化銀乳剤を得た。
これに防腐剤としてフェノキシエタノールを添加した。
【0063】この乳剤に増感色素として銀1モルあたり
3×10-4モルの5,5′−ジクロロ−9−エチル−
3,3′−ビス(3−スルフォプロピル)オキサカルボ
シアニンナトリウム塩を加え、さらに安定剤として4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザ
インデン、5−メチルベンゾトリアゾール、下記化合物
(a)及び(b)をそれぞれ5mg/m2塗布される様添加
した。
【0064】
【化31】
【0065】次に表1に示したようにアニオン性界面活
性剤を0.1mmol/m2になる様添加した。その後表1の
ようにヒドラジン化合物をメタノール溶液として添加し
た。比較用のヒドラジン化合物は下記である。
【0066】
【化32】
【0067】さらに平均分子量600のポリエチレング
リコールを75mg/m2になるように加え、ポリエチルア
クリレートの分散物を固形分で対ゼラチン比30wt
%、硬膜として1,3−ジビニルスルホニル−2−プロ
パノールを加えポリエチレンテレフタレートフィルム上
に銀3.5g/m2になる様に塗布した。(ゼラチン2g
/m2)この上に保護層としてゼラチン1.2g/m2、粒
子サイズ約3μの不定型なSiO2 マット剤40mg/
m2、メタノールシリカ0.1g/m2、ポリアクリルアミ
ド100mg/m2、ハイドロキノン200mg/m2とシリコ
ーンオイル、防腐剤として下記化合物
【0068】
【化33】
【0069】とフェノキシエタノール及び塗布助剤とし
て下記構造式で示されるフッ素系界面活性剤
【0070】
【化34】
【0071】とドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ムを含む層を同時に塗布行ない表1のような試料を作製
した。
【0072】またバック層は次に示す処方にて塗布し
た。 〔バック層処方〕 ゼラチン 4g/m2 マット剤 ポリメチルメタアクリレート(粒子径3.0 〜4.0μ) 10mg/m2 ラテックス ポリエチルアクリレート 2g/m2 界面活性剤 p−ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリ ウム 40mg/m2
【0073】フッ素系界面活性剤
【0074】
【化35】
【0075】ゼラチン硬化剤
【0076】
【化36】
【0077】 染料 染料〔a〕、〔b〕及び〔c〕の混合物 染料〔a〕 50mg/m2 染料〔b〕 100mg/m2 染料〔c〕 50mg/m2
【0078】
【化37】
【0079】またバック層塗布液には防腐剤として下記
化合物
【0080】
【化38】
【0081】とフェノキシエタノールを加えた。
【0082】また、上記試料を塗布するとき、次の2つ
の条件で塗布を行った。 条件1 感光乳剤層の塗布液で、添加剤を添加したのち、すみや
かに(長くしても1時間以内)塗布する。 条件2 感光乳剤層の塗布液で、硬膜剤とポリエチルアクリレー
ト以外の添加剤を加えて40℃で24時間経時させた
後、硬膜剤とポリエチルアクリレートを添加し、すみや
かに塗布する。ここで、塗布液中のヒドラジン化合物の
析出の状態を評価するために、条件1、条件2それぞれ
について塗布液の濾過時間を(注1)の条件で測定し
た。これらの試料をタングステン光で光学ウエッジを通
して露光後、富士写真フイルム(株)製自動現像機FG
−660Fにて下記組成現像液により34℃30秒間現
像し、定着、水洗及び乾燥を順次行った。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】注1 塗布液の濾過時間;塗布液100ml
を平均孔径10μm、直径1.2cmのミクロフィルター
で1pound /cm2 の圧力をかけて濾過した時の所要時間
である。 注2 写真性のSは、濃度3.0を与える露光量の逆数
の相対値(相対感度)を示す。 注3 フィルターが目詰まりし、100mlのうち一部し
か濾過出来なかった。
【0086】表−1の結果から、試料1−2,1−3で
は、塗布液が経時すると、液中に析出物が生じ、フィル
ターの目詰まりを起こし、濾過不能になるのに対して、
本発明の試料1−5,1−6ではほとんど目詰まりを起
こさないことがわかる。さらに本発明の試料1−8,1
−9では本発明のヒドラジン化合物で特異的に濾過性が
顕著に改善されることがわかる。写真性については、本
発明のヒドラジン化合物(試料1−5,1−6)は比較
例のヒドラジン化合物(試料1−4)の半分量で同等以
上の感度を与える。また本発明の試料1−5,1−6は
アニオン性界面活性剤を添加しない試料1−2,1−3
と較べ経時しない時(条件1)の感度を上げ、かつ経時
した時(条件2)でも性能の変化が少ないことがわか
る。またその効果は、試料1−8,1−9で、本発明の
ヒドラジン化合物で特異的に大きくなる。以上のよう
に、本発明の試料は、疎水性のヒドラジン化合物が安定
に分散されており、ヒドラジン化合物自身の反応性も損
なわれず、逆に活性が上がり、その結果、低pHの現像
液で超硬調な画像を得ることができる。また本発明の試
料の塗布液は長時間に渡り溶解経時しても安定であり、
極めて製造安定性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−153336(JP,A) 特開 昭60−140339(JP,A) 特開 昭62−89958(JP,A) 特開 昭63−294552(JP,A) 特開 平1−235943(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表されるヒドラジン化
    合物と下記一般式(6)または一般式(7)で表される
    アニオン性界面活性剤を含むことを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料。 【化1】 式中、L、Lは−CONR−基、−NRCON
    −基、−SONR−基または−NRSO
    −基を表し、それぞれ同じであっても異なっていて
    も良い(ここでRおよびRは水素原子または炭素数
    1〜6のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基を表
    す)。mは0または1である。Lは−CHCH
    −基、−CHCH(CH)O−基、または−CH
    CH(OH)CHO−基を表し、nは3以上の整数で
    ある。R、R、Rは2価の脂肪族基または芳香族
    基またはそれらと−O−基、−CO−基、−S−基、−
    SO−基、−SO−基、−NR−基(RはR
    同義)を組み合わせることによってつくられる2価の基
    である。Rは脂肪族基または芳香族基を表す。G
    −CO−基、−COCO−基、−CS−基、−C(=N
    )−基、−SO−基、−SO−基または−P
    (O)(G)−基を表す。Gは単なる結合手、
    −O−基、−S−基または−N(R)−基を表し、R
    は脂肪族基、芳香族基または水素原子を表し、分子内
    に複数のRが存在する場合それらは同じであっても異
    なっても良い。A、Aの一方は水素原子であり、他
    方は水素原子またはアシル基、アルキルまたはアリール
    スルホニル基を表す。 【化2】 但し、R10は炭素数3〜20の飽和又は不飽和炭化水
    素基またはそのフッ素置換体であり、R11は水素原
    子、メチル基、エチル基又はプロピル基である。Mは1
    価のアルカリ金属である。nは1〜20の整数である。 【化3】 10、M、nは一般式(6)におけると同義である。
    aは0.1又は2を表し、mは1〜6の整数である。」
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