JP2701035B2 - 新規なアミノ糖誘導体及びその製法 - Google Patents
新規なアミノ糖誘導体及びその製法Info
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- JP2701035B2 JP2701035B2 JP63001707A JP170788A JP2701035B2 JP 2701035 B2 JP2701035 B2 JP 2701035B2 JP 63001707 A JP63001707 A JP 63001707A JP 170788 A JP170788 A JP 170788A JP 2701035 B2 JP2701035 B2 JP 2701035B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] 本発明は、医薬品、免疫薬剤等の原料、中間体等とし
て有用な新規なアミノ糖誘導体及びその製造法に関す
る。
て有用な新規なアミノ糖誘導体及びその製造法に関す
る。
[発明の背景] 細菌細胞壁の骨格を形成しているペチドグリカン部
(特にヒトをはじめとする哺乳動物に寄生する細菌のペ
プチドグリカン)に多彩な生物活性(免疫調節作用、発
熱原性等)が存在していることは古くから知られてい
る。ペプチドグリカンの有する免疫増強活性の最小単位
については1974〜1975年フランスのLedererら、及び大
阪大の小谷、芝らのグループにより、それがN−アセチ
ルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(MD
P)であることが明らかにされている。
(特にヒトをはじめとする哺乳動物に寄生する細菌のペ
プチドグリカン)に多彩な生物活性(免疫調節作用、発
熱原性等)が存在していることは古くから知られてい
る。ペプチドグリカンの有する免疫増強活性の最小単位
については1974〜1975年フランスのLedererら、及び大
阪大の小谷、芝らのグループにより、それがN−アセチ
ルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(MD
P)であることが明らかにされている。
一方、グラム陰性菌の細胞壁外膜に局在するリポ多糖
(LPS)内毒素(エンドトキシン)の主成分として知ら
れ、抗腫瘍活性を含むさまざさな生理活性を有している
ことが同様に知られている。このリポ多糖の本体である
リピッドAについても、西ドイツのWestphal一派ら、及
びMITのKhoranaらにより新たな構造式が提案されてい
る。
(LPS)内毒素(エンドトキシン)の主成分として知ら
れ、抗腫瘍活性を含むさまざさな生理活性を有している
ことが同様に知られている。このリポ多糖の本体である
リピッドAについても、西ドイツのWestphal一派ら、及
びMITのKhoranaらにより新たな構造式が提案されてい
る。
このように、多彩な生物活性を有し、医薬品や免疫薬
剤としての用途が期待できることからペプチドグリカン
やリポ多糖等の生体高分子に関する基礎研究、並びにこ
れらの活性を有効利用しようとする応用研究が各方面に
於いて活発に進められている現状である。
剤としての用途が期待できることからペプチドグリカン
やリポ多糖等の生体高分子に関する基礎研究、並びにこ
れらの活性を有効利用しようとする応用研究が各方面に
於いて活発に進められている現状である。
[発明の目的] 本発明は、上記した如き状況に鑑みなされたもので、
医薬品、免疫薬剤等の、原料或は中間体として有用な新
規なアミノ糖誘導体と、その簡便で且つ効率の良い製造
法を提供することを目的とする。
医薬品、免疫薬剤等の、原料或は中間体として有用な新
規なアミノ糖誘導体と、その簡便で且つ効率の良い製造
法を提供することを目的とする。
[発明の構成] 本発明は、一般式[I] [式中、R0は低級アルキル基を示し、RはR0CO−で示さ
れるアシル基(R0は前記に同じ。)を示す。また、R1は
−OR(Rは前記に同じ。)を示し、R2は水素原子を示
す。] で表わされるアミノ糖誘導体に、2−(トリアルキルシ
リル)エタノールを反応させて、一般式[II] (式中、R、R1及びR2は前記に同じ。また、TASはトリ
アルキルシリル基を示す。) で表わされる化合物とし、次いでこれを水の不存在下に
アルカリ処理して一般式[III] (式中、R及びTASは前記に同じ。また、R3は水酸基を
示し、R4は水素原子を示す。) で表わされる化合物とした後、酸触媒の存在下、アセト
ン化試薬を反応させて一般式[IV b] (式中、R及びTASは前記に同じ。) で表わされる化合物とし、然る後アシル基を脱保護する
ことを特徴とする一般式[V b] (式中、R及びTASは前記に同じ。) で表わされる1−[2−(トリアルキルシリル)エチ
ル]−2−アミノ−2−デオキシ−4,6−0−イソプロ
ピリデン−β−D−ガラクトピラノシドの製造方法の発
明である。
れるアシル基(R0は前記に同じ。)を示す。また、R1は
−OR(Rは前記に同じ。)を示し、R2は水素原子を示
す。] で表わされるアミノ糖誘導体に、2−(トリアルキルシ
リル)エタノールを反応させて、一般式[II] (式中、R、R1及びR2は前記に同じ。また、TASはトリ
アルキルシリル基を示す。) で表わされる化合物とし、次いでこれを水の不存在下に
アルカリ処理して一般式[III] (式中、R及びTASは前記に同じ。また、R3は水酸基を
示し、R4は水素原子を示す。) で表わされる化合物とした後、酸触媒の存在下、アセト
ン化試薬を反応させて一般式[IV b] (式中、R及びTASは前記に同じ。) で表わされる化合物とし、然る後アシル基を脱保護する
ことを特徴とする一般式[V b] (式中、R及びTASは前記に同じ。) で表わされる1−[2−(トリアルキルシリル)エチ
ル]−2−アミノ−2−デオキシ−4,6−0−イソプロ
ピリデン−β−D−ガラクトピラノシドの製造方法の発
明である。
また、本発明は、一般式[VI b] [式中、R5はR0CO−で示されるアシル基(但し、R0は前
記に同じ。)又は水素原子を示し、TASは前記に同
じ。] で表わされるアミノ糖誘導体の発明である。
記に同じ。)又は水素原子を示し、TASは前記に同
じ。] で表わされるアミノ糖誘導体の発明である。
即ち、本発明者らは、一般式[I]で示される化合物
2−(トリアルキルシリル)エタノール(以下、TASEtO
Hと略記する。)を反応させると、1位の水酸基が2−
(トリアルキルシリル)エチル基(TASC2H4基)で保護
された、一般式[II]で示される、β型のアミノ糖誘導
体が選択的に得られ、これを原料として用いれば一般式
[III]、一般式[IV b]及び一般式[Vb]で示される
化合物を容易に且つ収率良く製造できることを見出し、
本発明を完成するに至った。
2−(トリアルキルシリル)エタノール(以下、TASEtO
Hと略記する。)を反応させると、1位の水酸基が2−
(トリアルキルシリル)エチル基(TASC2H4基)で保護
された、一般式[II]で示される、β型のアミノ糖誘導
体が選択的に得られ、これを原料として用いれば一般式
[III]、一般式[IV b]及び一般式[Vb]で示される
化合物を容易に且つ収率良く製造できることを見出し、
本発明を完成するに至った。
本発明に係る一般式[I]に於けるR0は例えばメチル
基,エチル基,プロピル基等の低級アルキル基を表わ
し、一般式[I]、一般式[II]、一般式[II]及び一
般式[IV b]に於けるRはR0CO−で表わされるアシル基
(R0は前記に同じ。)を表わし、該アシル基としては例
えばアセチル基,プロピオニル基,ブタノイル基等が挙
げられる。一般式[II]、一般式[III]、一般式[IV
b]、一般式[Vb]、及び一般式[VI b]に於けるTASは
例えばトリメチルシリル基,トリエチルシリル基,トリ
イソプロピルシリル基,ジメチル t−ブチルシリル基
等のトリアルキルシリル基を表わす。また、一般式
[I]及び一般式[II]に於けるR1は−OR(Rは前記に
同じ。)を表わし、R2は水素原子を表わす。更に、一般
式[III]に於けるR3は水酸基を表わし、R4は水素原子
を表わす。また、一般式[VI b]に於けるR5は水素原子
又はR0CO−で示されるアシル基(R0は前記に同じ。)を
示し、該アシル基としては例えばアセチル基,プロピオ
ニル基,ブタノイル基等が挙げられる。
基,エチル基,プロピル基等の低級アルキル基を表わ
し、一般式[I]、一般式[II]、一般式[II]及び一
般式[IV b]に於けるRはR0CO−で表わされるアシル基
(R0は前記に同じ。)を表わし、該アシル基としては例
えばアセチル基,プロピオニル基,ブタノイル基等が挙
げられる。一般式[II]、一般式[III]、一般式[IV
b]、一般式[Vb]、及び一般式[VI b]に於けるTASは
例えばトリメチルシリル基,トリエチルシリル基,トリ
イソプロピルシリル基,ジメチル t−ブチルシリル基
等のトリアルキルシリル基を表わす。また、一般式
[I]及び一般式[II]に於けるR1は−OR(Rは前記に
同じ。)を表わし、R2は水素原子を表わす。更に、一般
式[III]に於けるR3は水酸基を表わし、R4は水素原子
を表わす。また、一般式[VI b]に於けるR5は水素原子
又はR0CO−で示されるアシル基(R0は前記に同じ。)を
示し、該アシル基としては例えばアセチル基,プロピオ
ニル基,ブタノイル基等が挙げられる。
本発明で用いられる2−(トリアルキルシリル)エタ
ノールとしては、例えばトリメチルシリルエタノール
(以下、TMSEtOHと略記する。),トリエチルシリルメ
タノール,トリイソプロピルシリルエタノール,ジメチ
ル t−ブチルシリルエタノール等が挙げられる。
ノールとしては、例えばトリメチルシリルエタノール
(以下、TMSEtOHと略記する。),トリエチルシリルメ
タノール,トリイソプロピルシリルエタノール,ジメチ
ル t−ブチルシリルエタノール等が挙げられる。
また、本発明で用いられるアセトン化試薬(イソプロ
ピリデン化試薬)としては、例べば2,2−ジメトキシプ
ロパン(以下、DMPと略記する。),2メトキシプロペ
ン,アセトン等が挙げられる。
ピリデン化試薬)としては、例べば2,2−ジメトキシプ
ロパン(以下、DMPと略記する。),2メトキシプロペ
ン,アセトン等が挙げられる。
以下、本発明の製造法について記す。
先ず、一般式[II]で示される化合物は、大略以下の
如くして製造し得る。即ち、一般式[I]で示される化
合物を適当量のジクロロメタン,ジクロロエタン,クロ
ロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒(充分に脱水した
ものが望ましい。)に溶解し、これにTASEtOHを一般式
[I]で示される化合物に対して1〜5倍モル量加え、
更にモレキュラーシーブス4A(以下、MS−4Aと略記す
る。),硫酸カルシウム等の乾燥剤を適当量加えて、充
分乾燥させた後、濃硫酸,p−トルエンスルホン酸(以
下、p−TSOHと略記する。)等の酸触媒を触媒量加え
て、室温乃至50℃で1〜10時間、撹拌下に反応させる。
反応終了後はイオン交換樹脂(OH-型)や例えばNaHCO3
等の弱アルカリによる反応液を中和し、濾別して濾液を
減圧濃縮する。得られた生成物を要すればカラムクロマ
トグラフィ等により精製すれば、1位の水酸基が2−
(トリアルキルシリル)エチル基で保護された目的の一
般式[II]で示される化合物が得られる。
如くして製造し得る。即ち、一般式[I]で示される化
合物を適当量のジクロロメタン,ジクロロエタン,クロ
ロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒(充分に脱水した
ものが望ましい。)に溶解し、これにTASEtOHを一般式
[I]で示される化合物に対して1〜5倍モル量加え、
更にモレキュラーシーブス4A(以下、MS−4Aと略記す
る。),硫酸カルシウム等の乾燥剤を適当量加えて、充
分乾燥させた後、濃硫酸,p−トルエンスルホン酸(以
下、p−TSOHと略記する。)等の酸触媒を触媒量加え
て、室温乃至50℃で1〜10時間、撹拌下に反応させる。
反応終了後はイオン交換樹脂(OH-型)や例えばNaHCO3
等の弱アルカリによる反応液を中和し、濾別して濾液を
減圧濃縮する。得られた生成物を要すればカラムクロマ
トグラフィ等により精製すれば、1位の水酸基が2−
(トリアルキルシリル)エチル基で保護された目的の一
般式[II]で示される化合物が得られる。
尚、この2−(トリアルキルシリル)エチル基は、本
発明に係るアミノ糖誘導体に限らず、一般にβ型の糖類
の1位の水酸基の保護基として広く使用でき、しかも、
従来のベンジル基やアリール基などの保護基と異なり、
脱離に苛酷な条件を要さず、温和な条件で、即ち、例え
ばBF3−エーテル,NaBF4,KBF4,LiBF4等の弗素イオン
(F-)を発生し得る弗素化合物や例えばFeCl3等のルイ
ス酸で処理することにより容易に脱離させることができ
るので、β型糖誘導体の1位の水酸基の保護基として極
めて有用である。
発明に係るアミノ糖誘導体に限らず、一般にβ型の糖類
の1位の水酸基の保護基として広く使用でき、しかも、
従来のベンジル基やアリール基などの保護基と異なり、
脱離に苛酷な条件を要さず、温和な条件で、即ち、例え
ばBF3−エーテル,NaBF4,KBF4,LiBF4等の弗素イオン
(F-)を発生し得る弗素化合物や例えばFeCl3等のルイ
ス酸で処理することにより容易に脱離させることができ
るので、β型糖誘導体の1位の水酸基の保護基として極
めて有用である。
次に、一般式[II]の化合物をメタノール,エタノー
ル等のアルコール系溶媒(充分に脱水したものが望まし
い。)に溶解し、アルカリ、例えばナトリウムメチラー
ト,ナトリウムエチラート等の金属アルコラート等の適
当量加え、0〜50℃で数十分乃至数時間、撹拌下に反応
させて水酸基の保護アシル基を外した後、常法に従って
反応液を中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮すれば、
一般式[III]で示される化合物が得られる。
ル等のアルコール系溶媒(充分に脱水したものが望まし
い。)に溶解し、アルカリ、例えばナトリウムメチラー
ト,ナトリウムエチラート等の金属アルコラート等の適
当量加え、0〜50℃で数十分乃至数時間、撹拌下に反応
させて水酸基の保護アシル基を外した後、常法に従って
反応液を中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮すれば、
一般式[III]で示される化合物が得られる。
次いで一般式[III]の化合物をジメチルホルムアミ
ド(DMF)等の溶媒に溶解し、これにアセトン化試薬、
例えば2−メトキシプロペン,DMP等を一般式[III]の
化合物に対して1〜5倍モル量加え、更に触媒量の酸触
媒、例えばp−TSOH,H2SO4等を加えて、室温乃至若干加
温下で数時間、撹拌、反応させ、反応後は、反応液をイ
オン交換樹脂(OH-型)、或は例えばNaHCO3等の弱アル
カリで中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮する。得ら
れた残渣を要すればカラムクロマトグラフィ等により精
製すると一般式[IV b]で示される化合物(一般式[VI
b]に於いてR5がR0CO−で示されるアシル基のもの)が
得られる。
ド(DMF)等の溶媒に溶解し、これにアセトン化試薬、
例えば2−メトキシプロペン,DMP等を一般式[III]の
化合物に対して1〜5倍モル量加え、更に触媒量の酸触
媒、例えばp−TSOH,H2SO4等を加えて、室温乃至若干加
温下で数時間、撹拌、反応させ、反応後は、反応液をイ
オン交換樹脂(OH-型)、或は例えばNaHCO3等の弱アル
カリで中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮する。得ら
れた残渣を要すればカラムクロマトグラフィ等により精
製すると一般式[IV b]で示される化合物(一般式[VI
b]に於いてR5がR0CO−で示されるアシル基のもの)が
得られる。
更に、一般式[IV b]示される化合物を、水溶媒中水
酸化アルカリ処理し、反応後はジクロロメタン,ジクロ
ロエタン,クロロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒で
抽出し、抽出層を水洗、乾燥後、濃縮して溶媒を留去
し、得られた残渣を要すればカラムクロマトグラフィ等
により精製すると一般式[V b]で示される化合物(一
般式[VI b]に於いてR5が水素原子のもの)が得られ
る。
酸化アルカリ処理し、反応後はジクロロメタン,ジクロ
ロエタン,クロロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒で
抽出し、抽出層を水洗、乾燥後、濃縮して溶媒を留去
し、得られた残渣を要すればカラムクロマトグラフィ等
により精製すると一般式[V b]で示される化合物(一
般式[VI b]に於いてR5が水素原子のもの)が得られ
る。
一般式[I]で示される化合物は、例えばJ.Org.Che
m.,33,3585−3588頁(1968);Carbohydrate Research,2
1,460−464頁(1972)等に報告されている、2−アセト
アミド−1,3,4,6−テトラ−0−アセチル−2−デオキ
シ−β−D−クルコピラノース(ペンタアセチルβ−D
−グルコサミン)を原料とし、縮合剤としてFeCl3或はZ
nCl2等を用いる方法により得られたものを用いてもよい
し、また、本発明者らが新たに見出した下記方法により
得られるものを用いてもよい。即ち、一般式[VII] (R、R1及びR2は前記に同じ。) で示される化合物を、ジクロロメタン,ジクロロエタ
ン,クロロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒(充分に
脱水したものが望ましい。)に溶解し、これにパーフル
オロアルカンスルホン酸トリアルキルシリルエステル、
例えばトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル
エステル(以下、TMSOTfと略記する。)を一般式[VI
I]で示される化合物に対して1〜5倍モル量加え、室
温から70℃で1〜10時間、撹拌下に反応させる。反応後
は常法に従い生成物をジクロロメタン,ジクロロメタ
ン,クロロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒で抽出
し、抽出層をアルカリ溶液及び水で順次洗浄し、乾燥し
た後、溶媒を留去すれば、シロップ状の一般式[I]の
化合物が高収率で得られる。また、これを、必要に応じ
てカラムクロマトグラフィー等自体公知の精製方法によ
り精製する等は任意である。
m.,33,3585−3588頁(1968);Carbohydrate Research,2
1,460−464頁(1972)等に報告されている、2−アセト
アミド−1,3,4,6−テトラ−0−アセチル−2−デオキ
シ−β−D−クルコピラノース(ペンタアセチルβ−D
−グルコサミン)を原料とし、縮合剤としてFeCl3或はZ
nCl2等を用いる方法により得られたものを用いてもよい
し、また、本発明者らが新たに見出した下記方法により
得られるものを用いてもよい。即ち、一般式[VII] (R、R1及びR2は前記に同じ。) で示される化合物を、ジクロロメタン,ジクロロエタ
ン,クロロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒(充分に
脱水したものが望ましい。)に溶解し、これにパーフル
オロアルカンスルホン酸トリアルキルシリルエステル、
例えばトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル
エステル(以下、TMSOTfと略記する。)を一般式[VI
I]で示される化合物に対して1〜5倍モル量加え、室
温から70℃で1〜10時間、撹拌下に反応させる。反応後
は常法に従い生成物をジクロロメタン,ジクロロメタ
ン,クロロホルム,四塩化炭素等の非極性溶媒で抽出
し、抽出層をアルカリ溶液及び水で順次洗浄し、乾燥し
た後、溶媒を留去すれば、シロップ状の一般式[I]の
化合物が高収率で得られる。また、これを、必要に応じ
てカラムクロマトグラフィー等自体公知の精製方法によ
り精製する等は任意である。
一般式[VII]で示される化合物は、D−グルコサミ
ン或はD−ガラクトサミンに、アシル化剤、例えば無水
酢酸等の酸無水物や塩化アセチル等の酸塩化物等を反応
させる常法により、1工程で容易に得ることができるの
でこのようにして得たものを用いることで足りる。
ン或はD−ガラクトサミンに、アシル化剤、例えば無水
酢酸等の酸無水物や塩化アセチル等の酸塩化物等を反応
させる常法により、1工程で容易に得ることができるの
でこのようにして得たものを用いることで足りる。
尚、β型糖類の1位の水酸基を2−(トリアルキルシ
リル)エチル基で保護するには、例えば次のように行え
ばよい。
リル)エチル基で保護するには、例えば次のように行え
ばよい。
即ち、先ず前記した如き常法により糖類をアシル化
し、ついで常法に従い臭化水素等によりその1位にハロ
ゲン基を導入した後、Hg(CN)2とHgBr2,Ag2CO3とAgCl
O4,Ag2CO3とI2,AgClO4,Hg(CN)2等の縮合剤の存在
下、TESEtOHを反応させることにより、1位の水酸基が
2−(トリアルキルシリル)エチル基により保護された
β型の糖誘導体が得られる。
し、ついで常法に従い臭化水素等によりその1位にハロ
ゲン基を導入した後、Hg(CN)2とHgBr2,Ag2CO3とAgCl
O4,Ag2CO3とI2,AgClO4,Hg(CN)2等の縮合剤の存在
下、TESEtOHを反応させることにより、1位の水酸基が
2−(トリアルキルシリル)エチル基により保護された
β型の糖誘導体が得られる。
以下に参考例及び実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定され
るものではない。
説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定され
るものではない。
[実施例] 参考例1. 4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−D−グルコピラノ)−2−メチル−Δ2−オキ
サゾリンの合成 2−アセトアミド−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−2−デオキシ−D−グルコピラノース1gを充分に脱水
したジクロロメタン10mlに溶解し、これにTMSOTf0.55ml
を加え、還流下に5時間撹拌、反応させた。反応終了
後、反応液にジクロロメタンを加えて抽出し、ジクロロ
メタン層を2N−Na2CO3水溶液及び水を順次洗浄した後、
Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮して、シロップ状の4,5−
(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−D−グ
リコピラノ)−2−メチル−Δ2−オキサゾリン0.70g
を得た(収率 83%)。
オキシ−D−グルコピラノ)−2−メチル−Δ2−オキ
サゾリンの合成 2−アセトアミド−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−2−デオキシ−D−グルコピラノース1gを充分に脱水
したジクロロメタン10mlに溶解し、これにTMSOTf0.55ml
を加え、還流下に5時間撹拌、反応させた。反応終了
後、反応液にジクロロメタンを加えて抽出し、ジクロロ
メタン層を2N−Na2CO3水溶液及び水を順次洗浄した後、
Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮して、シロップ状の4,5−
(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−D−グ
リコピラノ)−2−メチル−Δ2−オキサゾリン0.70g
を得た(収率 83%)。
IR(neat):1740〜1750(C=0)、1670(C=N)c
m-1。
m-1。
参考例2. 4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−D−ガラクトピラノ)−2−メチル−Δ2−オ
キサゾリンの合成 2−アセトアミド−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−2−デオキシ−D−ガラクトピラノース0.39gを充分
に脱水したジクロロメタン3mlに溶解し、これにTMSOTf
0.22mlを加え、還流下に5時間撹拌、反応させた。反応
終了後、反応液にジクロロメタンを加えて抽出し、ジク
ロロメタン層を2N−Na2CO3水溶液及び水を順次洗浄した
後、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮して、シロップ状の4,5
−(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−D−
ガラクトピラノ)−2−メチル−Δ2−オキサゾリン0.
32gを得た(収率 97%)。
オキシ−D−ガラクトピラノ)−2−メチル−Δ2−オ
キサゾリンの合成 2−アセトアミド−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−2−デオキシ−D−ガラクトピラノース0.39gを充分
に脱水したジクロロメタン3mlに溶解し、これにTMSOTf
0.22mlを加え、還流下に5時間撹拌、反応させた。反応
終了後、反応液にジクロロメタンを加えて抽出し、ジク
ロロメタン層を2N−Na2CO3水溶液及び水を順次洗浄した
後、Na2SO4で乾燥し、減圧濃縮して、シロップ状の4,5
−(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−D−
ガラクトピラノ)−2−メチル−Δ2−オキサゾリン0.
32gを得た(収率 97%)。
IR(neat):1740〜1750(C=0)、1670(C=N)c
m-1。
m-1。
参考例3. 4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−D−グルコピラノ)−2−メチル−Δ2−オキ
サゾリンの合成 2−アセトアミド−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−2−デオキシ−D−グルコピラノース4gをジクロロメ
タン50mlに溶解し、これにFeCl3 3.2gを加え、室温にて
1.5時間撹拌、反応させた。反応終了後、反応液NaHCO3
にて中和した後水洗し、Na2SO4で乾燥後、溶媒留去し
て、シロップ状の4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチル−
2−デオキシ−D−グリコピラノ)−2−メチル−Δ2
−オキサゾリン3.3gを得た(収率 97%)。
オキシ−D−グルコピラノ)−2−メチル−Δ2−オキ
サゾリンの合成 2−アセトアミド−1,3,4,6−テトラ−O−アセチル
−2−デオキシ−D−グルコピラノース4gをジクロロメ
タン50mlに溶解し、これにFeCl3 3.2gを加え、室温にて
1.5時間撹拌、反応させた。反応終了後、反応液NaHCO3
にて中和した後水洗し、Na2SO4で乾燥後、溶媒留去し
て、シロップ状の4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチル−
2−デオキシ−D−グリコピラノ)−2−メチル−Δ2
−オキサゾリン3.3gを得た(収率 97%)。
尚、物性は参考例1で得られたものと同様であった。
参考例4. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例1で得られた4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−D−グルコピラノ)−2−メチル−
Δ2−オキサゾリン0.7gを充分に脱水したジクロロメタ
ン10mlに溶解し、TMSEtOH0.5ml及びMS−4A1gを加えて、
1時間撹拌下に反応させた後、触媒量の濃硫酸(1滴)
を加え更に5時間撹拌した。反応終了後、アンバーライ
ト IR−410(オルガノ社商品名、OH-型)にて反応液を
中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮した。得られたシ
ロップ状物をカラムクロマトグラフィ[充填剤;Wakogel
C−200(和光純薬工業(株)社商品名)、溶離液;CH2C
l2:CH3OH=150:1]により精製し、シロップ状の1−
[2−(トリメチルシリム)エチル]−2−アセタミド
−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−β−D
−グルコピラノシド0.78gが得られた(収率 81%)。
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例1で得られた4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−D−グルコピラノ)−2−メチル−
Δ2−オキサゾリン0.7gを充分に脱水したジクロロメタ
ン10mlに溶解し、TMSEtOH0.5ml及びMS−4A1gを加えて、
1時間撹拌下に反応させた後、触媒量の濃硫酸(1滴)
を加え更に5時間撹拌した。反応終了後、アンバーライ
ト IR−410(オルガノ社商品名、OH-型)にて反応液を
中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮した。得られたシ
ロップ状物をカラムクロマトグラフィ[充填剤;Wakogel
C−200(和光純薬工業(株)社商品名)、溶離液;CH2C
l2:CH3OH=150:1]により精製し、シロップ状の1−
[2−(トリメチルシリム)エチル]−2−アセタミド
−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デオキシ−β−D
−グルコピラノシド0.78gが得られた(収率 81%)。
mp:152−155℃。
[α]D=−7.7゜(C=0.78,CHCl3)。
IR(film):3280(NH)、1740(C=0)、1650,1560
(NH)、860,830(Si−C)cm-1。
(NH)、860,830(Si−C)cm-1。
1HNMR(CDCl3):δ −0.1〜0.1(m,9H,TMS)、0.87
(m,2H,−CH2 TMS)、1.88,1.96,1.97,2.03(4s,12H,−
COCH3 ×4)、3.50(m,1H、CH−CH2TMS)、3.64(m,1
H、H−5)、3.69(q−1H,J1,2J2,3J2,NH=8.8
Hz,H−2)、3.90(m,1H,CH−CH2TMS)、4.06(bd,1H,
J=12Hz,H−6a)、4.21(dd,1H,Jgem=12Hz,J5,6b=4.7
Hz,H−6b)、4.67(d,1H,J1,2=8.4Hz,H−1)、5.00
(t,1H,J3,4J4,5=10Hz,H−4)、5.27(t,1H,J2,3
=J3,4=10Hz,H−3)、5.48(d,1H,J2,NH=8.8Hz,H−
2)。
(m,2H,−CH2 TMS)、1.88,1.96,1.97,2.03(4s,12H,−
COCH3 ×4)、3.50(m,1H、CH−CH2TMS)、3.64(m,1
H、H−5)、3.69(q−1H,J1,2J2,3J2,NH=8.8
Hz,H−2)、3.90(m,1H,CH−CH2TMS)、4.06(bd,1H,
J=12Hz,H−6a)、4.21(dd,1H,Jgem=12Hz,J5,6b=4.7
Hz,H−6b)、4.67(d,1H,J1,2=8.4Hz,H−1)、5.00
(t,1H,J3,4J4,5=10Hz,H−4)、5.27(t,1H,J2,3
=J3,4=10Hz,H−3)、5.48(d,1H,J2,NH=8.8Hz,H−
2)。
実施例1. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−ガラクトピラノシドの合成 参考例2で得られた4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−D−ガラクトピラノ)−2−メチル
−Δ2−オキサゾリン0.32gを充分に脱水したジクロロ
メタン3mlに溶解し、TMSEtOH0.2ml及びMS−4A300mgを加
えて、1時間撹拌下に反応させた後、触媒量の濃硫酸
(1滴)を加え更に5時間撹拌した。反応終了後、アン
バーライト IR−410(オルガノ社商品名、OH-型)にて
反応液を中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮した。得
られたシロップをカラムクロマトグラフィ[充填剤;Wak
ogel C−200(和光純薬工業(株)社商品名)、溶離液;
CH2Cl2:CH3OH=250:1及びCH2Cl2:CH3OH=150:1]により
精製し、シロップ状の1−[2−(トリメチルシリム)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド0.39g
が得られた(収率 90%)。
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−ガラクトピラノシドの合成 参考例2で得られた4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−D−ガラクトピラノ)−2−メチル
−Δ2−オキサゾリン0.32gを充分に脱水したジクロロ
メタン3mlに溶解し、TMSEtOH0.2ml及びMS−4A300mgを加
えて、1時間撹拌下に反応させた後、触媒量の濃硫酸
(1滴)を加え更に5時間撹拌した。反応終了後、アン
バーライト IR−410(オルガノ社商品名、OH-型)にて
反応液を中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮した。得
られたシロップをカラムクロマトグラフィ[充填剤;Wak
ogel C−200(和光純薬工業(株)社商品名)、溶離液;
CH2Cl2:CH3OH=250:1及びCH2Cl2:CH3OH=150:1]により
精製し、シロップ状の1−[2−(トリメチルシリム)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド0.39g
が得られた(収率 90%)。
元素分析値 理論値(%):C;50.99、H;7.43、N;3.13。
測定値(%):C;51.28、H;7.65、N;3.12。
[α]D=−15.95゜(C=1.128、CHCl3)。
参考例5. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例3で得られた4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−D−グリコピラノ)−2−メチル−
Δ2−オキサゾリン3.3gを充分に脱水したジクロロメタ
ン50mlに溶解し、TMSEtOH1.77gと触媒量のp−TsOHを加
えて、室温にて一夜撹拌下に反応させた。反応液をNaHC
O3にて中和した後、水洗し、Na2SO4で乾燥後、溶媒留去
した。得られたシロップをカラムクロマトグラフィ[充
填剤;Wakogel C−200(和光純薬工業(株)社商品
名)、溶離液;CH2Cl2:CH3OH=400:1]により精製し、シ
ロップ状の1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−グルコピラノシド4.26gを得た(収率
95%)。
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例3で得られた4,5−(3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−D−グリコピラノ)−2−メチル−
Δ2−オキサゾリン3.3gを充分に脱水したジクロロメタ
ン50mlに溶解し、TMSEtOH1.77gと触媒量のp−TsOHを加
えて、室温にて一夜撹拌下に反応させた。反応液をNaHC
O3にて中和した後、水洗し、Na2SO4で乾燥後、溶媒留去
した。得られたシロップをカラムクロマトグラフィ[充
填剤;Wakogel C−200(和光純薬工業(株)社商品
名)、溶離液;CH2Cl2:CH3OH=400:1]により精製し、シ
ロップ状の1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−2−デ
オキシ−β−D−グルコピラノシド4.26gを得た(収率
95%)。
尚、物性は参考例4で得られたものと同様であった。
参考例6. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノ
シドの合成 参考例4で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド448mgを
充分に脱水したメタノール10mlに溶解し、触媒量のナト
リウムメチラートを加えて、1時間撹拌下に反応させた
後、アンバーライト IR−120(オルガノ社商品名、H+
型)にて反応液を中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮
して、1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−2−
アセタミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド
の結晶を定量的に得た。
2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノ
シドの合成 参考例4で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド448mgを
充分に脱水したメタノール10mlに溶解し、触媒量のナト
リウムメチラートを加えて、1時間撹拌下に反応させた
後、アンバーライト IR−120(オルガノ社商品名、H+
型)にて反応液を中和し、濾別して得た濾液を減圧濃縮
して、1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−2−
アセタミド−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド
の結晶を定量的に得た。
元素分析値 理論値(%):C;48.57、H;8.47、N;4.36。
測定値(%):C;48.66、H;8.59、N;4.40。
[α]D=−27.41゜(C=0.868、CH3OH)。
mp:178〜182℃。
実施例2. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラ
ノシドの合成 実施例1で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド390mg
を充分に脱水したメタノール10mlに溶解し、触媒量のナ
トリウムメチラートを加えて、1時間撹拌下に反応させ
た。反応終了後、アンバーライト IR−120(オルガノ
社商品名、H+型)にて反応液を中和し、濾別して得た濾
液を減圧濃縮して、1−[2−(トリメチルシリム)エ
チル]−2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−ガラ
クトピラノシドの結晶を定量的に得た。
2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラ
ノシドの合成 実施例1で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド390mg
を充分に脱水したメタノール10mlに溶解し、触媒量のナ
トリウムメチラートを加えて、1時間撹拌下に反応させ
た。反応終了後、アンバーライト IR−120(オルガノ
社商品名、H+型)にて反応液を中和し、濾別して得た濾
液を減圧濃縮して、1−[2−(トリメチルシリム)エ
チル]−2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−ガラ
クトピラノシドの結晶を定量的に得た。
元素分析値 理論値(%):C;48.57、H;8.47、N;4.36。
測定値(%):C;48.73、H;8.53、N;4.46。
[α]D=−9.13゜(C=0.428、CH3OH)。
mp:192〜193℃。
参考例7. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−2−デオキシ−4.6.O−イソプロピリ
デン−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例6で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド310mgをDMF 10mlに溶解し、DMP 1ml及び
触媒量のp−TsOHを加えて、室温で1時間撹拌下に反応
させた。反応終了後、アンバーライト IR−410(オル
ガノ社商品名、OH-型)にて反応液を中和し、濾別して
得た濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマ
トグラフィ[充填剤;Wakogal C−200(和光純薬工業
(株)社商品名)、溶離液;CH2Cl2:CH3OH=100:1]によ
り精製し、1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−2−デオキシ−4.6−O−イソプロピ
リデン−β−D−グルコピラノシドの結晶を定量的に得
た IR(Film):1660(C=0)、1560(NH)、850(Si−
C,C(CH3)2)cm-1。
2−アセタミド−2−デオキシ−4.6.O−イソプロピリ
デン−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例6で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシド310mgをDMF 10mlに溶解し、DMP 1ml及び
触媒量のp−TsOHを加えて、室温で1時間撹拌下に反応
させた。反応終了後、アンバーライト IR−410(オル
ガノ社商品名、OH-型)にて反応液を中和し、濾別して
得た濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマ
トグラフィ[充填剤;Wakogal C−200(和光純薬工業
(株)社商品名)、溶離液;CH2Cl2:CH3OH=100:1]によ
り精製し、1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−2−デオキシ−4.6−O−イソプロピ
リデン−β−D−グルコピラノシドの結晶を定量的に得
た IR(Film):1660(C=0)、1560(NH)、850(Si−
C,C(CH3)2)cm-1。
mp:123−124.7℃。
[α]D=−73.9゜(C=0.82、CH2Cl2)。
実施例3. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アセタミド−2−デオキシ−4,6−O−イソプロピ
リデン−β−D−ガラクトピラノシドの合成 参考例7に於いて、1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシドの代りに、実施例2で得られた1−[2
−(トリメチルシリル)エチル]−2−アセタミド−2
−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシドを用いた以外
は参考例7と同様の方法により、対応する1−[2−
(トリメチルシリル)エチル]−2−アセタミド−デオ
キシ−4,6−O−イソプロピリデン−β−D−ガラクト
ピラノシドを得た。
2−アセタミド−2−デオキシ−4,6−O−イソプロピ
リデン−β−D−ガラクトピラノシドの合成 参考例7に於いて、1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−2−デオキシ−β−D−グ
ルコピラノシドの代りに、実施例2で得られた1−[2
−(トリメチルシリル)エチル]−2−アセタミド−2
−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシドを用いた以外
は参考例7と同様の方法により、対応する1−[2−
(トリメチルシリル)エチル]−2−アセタミド−デオ
キシ−4,6−O−イソプロピリデン−β−D−ガラクト
ピラノシドを得た。
参考例8. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アミノ−2−デオキシ−4.6.O−イソプロピリデン
−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例5で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド4gをメタ
ノール100mlに溶解し、ナトリウムメチラートの28%メ
タノール溶液を数滴加えて、室温にて30分間撹拌下に反
応させた。アンバーライト IR−120(オルガノ社商品
名、H+型)にて反応液を中和し、濾別して得た濾液を減
圧濃縮した。得られたシロップ状物をDMF100mlに溶解
し、DMP10ml及び触媒量のp−TsOHを加えて、室温で1
時間撹拌下に反応させた。反応液をナトリウムメチラー
トの28%メタノール溶液で中和し、減圧濃縮した後、水
80ml及びBa(OH)2・8H2O6gを加え、還流下に2日間反
応させた。ニンヒドリン発色によりアミノ基の生成を確
認した後、反応液にクロロホルムを加えて抽出し、クロ
ロホルム層を水洗、NaSO4で乾燥後、溶媒を留去してシ
ロップ状物を得た。得られたシロップ状物をカラムクロ
マトグラフィ[充填剤;Wakogal C−200(和光純薬工業
(株)商品名)、溶離液;CH2Cl2:CH3OH=100:1]により
精製し、1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−2
−アミノ−2−デオキシ−4.6−O−イソプロピリデン
−β−D−グルコピラノシド2.6gを得た(収率 92
%)。
2−アミノ−2−デオキシ−4.6.O−イソプロピリデン
−β−D−グルコピラノシドの合成 参考例5で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシド4gをメタ
ノール100mlに溶解し、ナトリウムメチラートの28%メ
タノール溶液を数滴加えて、室温にて30分間撹拌下に反
応させた。アンバーライト IR−120(オルガノ社商品
名、H+型)にて反応液を中和し、濾別して得た濾液を減
圧濃縮した。得られたシロップ状物をDMF100mlに溶解
し、DMP10ml及び触媒量のp−TsOHを加えて、室温で1
時間撹拌下に反応させた。反応液をナトリウムメチラー
トの28%メタノール溶液で中和し、減圧濃縮した後、水
80ml及びBa(OH)2・8H2O6gを加え、還流下に2日間反
応させた。ニンヒドリン発色によりアミノ基の生成を確
認した後、反応液にクロロホルムを加えて抽出し、クロ
ロホルム層を水洗、NaSO4で乾燥後、溶媒を留去してシ
ロップ状物を得た。得られたシロップ状物をカラムクロ
マトグラフィ[充填剤;Wakogal C−200(和光純薬工業
(株)商品名)、溶離液;CH2Cl2:CH3OH=100:1]により
精製し、1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−2
−アミノ−2−デオキシ−4.6−O−イソプロピリデン
−β−D−グルコピラノシド2.6gを得た(収率 92
%)。
mp:110−111℃。
[α]D=−59,0゜(C=0.45、CH2Cl2)。
IR(film):3400(OH,NH)、1580(NH)、850(Si−
C,(CH3)2C)cm-1。
C,(CH3)2C)cm-1。
1HNMR(CDCl3):δ −0.1〜0.1(m,9H,TMS)、1.00
(m,2H,−CH2 TMS)、1.40,1.48[2s,6H,(CH3 )2C
=]、1.92(6s,3H,OH,NH2 )、2.71(t,1H,J=8Hz,H−
2)、3.23(m,1H,H−5)、3.4〜3.6(m,3H,CHCH2TM
S,H−3,4)、3.78(t,1H,J=10Hz,H−6a)、3.89(dd,1
H,Jgem=10Hz,J5,6b=5.5Hz,H−6b)、3.95(m,1H,CHC
H2TMS)、4.21(d,1H,J1,2=8Hz,H−1)。
(m,2H,−CH2 TMS)、1.40,1.48[2s,6H,(CH3 )2C
=]、1.92(6s,3H,OH,NH2 )、2.71(t,1H,J=8Hz,H−
2)、3.23(m,1H,H−5)、3.4〜3.6(m,3H,CHCH2TM
S,H−3,4)、3.78(t,1H,J=10Hz,H−6a)、3.89(dd,1
H,Jgem=10Hz,J5,6b=5.5Hz,H−6b)、3.95(m,1H,CHC
H2TMS)、4.21(d,1H,J1,2=8Hz,H−1)。
実施例4. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2−アミノ−2−デオキシド−4,6−O−イソプロピリ
デン−β−D−ガラクトピラノシドの合成 参考例8に於いて、1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシドの代り
に、実施例1で得られた1−[2−(トリメチルシリ
ル)エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−ア
セチル−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシドを
用いた以外は参考例8と同様の方法により、対応する1
−[2−(トリメチルシリル)エチル]−2−アミノ−
2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−β−D−
ガラクトピラノシドを得た。
2−アミノ−2−デオキシド−4,6−O−イソプロピリ
デン−β−D−ガラクトピラノシドの合成 参考例8に於いて、1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−グルコピラノシドの代り
に、実施例1で得られた1−[2−(トリメチルシリ
ル)エチル]−2−アセタミド−3,4,6−トリ−O−ア
セチル−2−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシドを
用いた以外は参考例8と同様の方法により、対応する1
−[2−(トリメチルシリル)エチル]−2−アミノ−
2−デオキシ−4,6−O−イソプロピリデン−β−D−
ガラクトピラノシドを得た。
参考例9. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]−
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピ
ラノシドの合成 1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−D−ガラクトピ
ラノシド5.04gを充分に脱水したジクロロメタン50lmに
溶解し、0℃にて、臭化水素の30%酢酸溶液25gを加え
た後、室温で1.5時間撹拌下に反応させた。反応終了
後、減圧濃縮してシロップ状物を得、これをジクロロメ
タン25mlに溶解し、MS−4A 5gを加えて5時間撹拌下に
反応させた(反応液−1)。一方、Ag2CO37g、AgClO42.
7g、TMSEtOH3.66ml及びMS−4A 5gを充分に脱水したジク
ロロメタン25mlに懸濁し、5時間撹拌下に反応させた
(反応液−2)。次いで反応液−1と反応液−2を混合
して、撹拌下に一夜反応させた。反応終了後、反応液を
セライト濾過し、濾液を減圧濃縮して、得られたシロッ
プ状物をカラムクロマトグラフィ[充填剤;Wakogal C−
200(和光純薬工業(株)社商品名)、溶離液;CH2Cl2]
により精製して、1−[2−(トリメチルシリル)エチ
ル]−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラ
クトピラノシドのシロップ4.2gを得た(収率 72.5
%)。
2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラクトピ
ラノシドの合成 1,2,3,4,6−ペンタ−O−アセチル−D−ガラクトピ
ラノシド5.04gを充分に脱水したジクロロメタン50lmに
溶解し、0℃にて、臭化水素の30%酢酸溶液25gを加え
た後、室温で1.5時間撹拌下に反応させた。反応終了
後、減圧濃縮してシロップ状物を得、これをジクロロメ
タン25mlに溶解し、MS−4A 5gを加えて5時間撹拌下に
反応させた(反応液−1)。一方、Ag2CO37g、AgClO42.
7g、TMSEtOH3.66ml及びMS−4A 5gを充分に脱水したジク
ロロメタン25mlに懸濁し、5時間撹拌下に反応させた
(反応液−2)。次いで反応液−1と反応液−2を混合
して、撹拌下に一夜反応させた。反応終了後、反応液を
セライト濾過し、濾液を減圧濃縮して、得られたシロッ
プ状物をカラムクロマトグラフィ[充填剤;Wakogal C−
200(和光純薬工業(株)社商品名)、溶離液;CH2Cl2]
により精製して、1−[2−(トリメチルシリル)エチ
ル]−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−ガラ
クトピラノシドのシロップ4.2gを得た(収率 72.5
%)。
元素分析値 理論値(%):C;50.88、H;7.19。
測定値(%):C;50.95、H;7.30。
[α]D=−9.49゜(C=1.01、CHCl3)。
参考例10. 1−[2−(トリメチルシリル)エチル]
−β−D−ガラクピラノシドの合成 参考例9で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−
ガラクトピラノシド3.36gを充分に脱水したメタノール3
0mlに溶解し、触媒量のナトリウムメチラートを加え1
時間撹拌した。反応終了後、アンバーライト IR−120
(オルガノ社商品名、H+型)にて反応液を中和し、濾別
して得た濾液を減圧濃縮して、1−[2−(トリメチル
シリル)エチル]−β−D−ガラクトピラノシドの結晶
を定量的に得た。
−β−D−ガラクピラノシドの合成 参考例9で得られた1−[2−(トリメチルシリル)
エチル]−2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−
ガラクトピラノシド3.36gを充分に脱水したメタノール3
0mlに溶解し、触媒量のナトリウムメチラートを加え1
時間撹拌した。反応終了後、アンバーライト IR−120
(オルガノ社商品名、H+型)にて反応液を中和し、濾別
して得た濾液を減圧濃縮して、1−[2−(トリメチル
シリル)エチル]−β−D−ガラクトピラノシドの結晶
を定量的に得た。
元素分析値 理論値(%):C;47.12、H;8.63。
測定値(%):C;47.35、H;8.71。
[α]D=−22.06゜(C=1.012、CH3OH)。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明は医薬品、免疫薬剤等の原
料、中間体として有用な新規なアミノ糖誘導体とその製
造法を提供するものであり、本発明に係る新規なアミノ
糖誘導体は1位が2−(トリアルキルシリル)エチル基
で保護されたβ体で、しかもその2−(トリアルキルシ
リル)エチル基は従来の保護基と異なりその脱離に苛酷
な条件を必要とせず酸性条件下で容易に脱離させること
ができるので、糖脂質やリピドA等の合成原料あるいは
中間体として極めて有用なものであり、斯業に貢献する
ところ大なる発明である。
料、中間体として有用な新規なアミノ糖誘導体とその製
造法を提供するものであり、本発明に係る新規なアミノ
糖誘導体は1位が2−(トリアルキルシリル)エチル基
で保護されたβ体で、しかもその2−(トリアルキルシ
リル)エチル基は従来の保護基と異なりその脱離に苛酷
な条件を必要とせず酸性条件下で容易に脱離させること
ができるので、糖脂質やリピドA等の合成原料あるいは
中間体として極めて有用なものであり、斯業に貢献する
ところ大なる発明である。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式[I] [式中、R0は低級アルキル基を示し、RはR0CO−で示さ
れるアシル基(R0は前記に同じ。)を示す。また、R1は
−OR(Rは前記に同じ。)を示し、R2は水素原子を示
す。] で表わされるアミノ糖誘導体に、2−(トリアルキルシ
リル)エタノールを反応させて、一般式[II] (式中、R、R1及びR2は前記に同じ。また、TASはトリ
アルキルシリル基を示す。) で表わされる化合物とし、次いでこれを水の不存在下に
アルカリ処理して一般式[III] (式中、R及びTASは前記に同じ。また、R3は水酸基を
示し、R4は水素原子を示す。) で表わされる化合物とした後、酸触媒の存在下、アセト
ン化試薬を反応させて一般式[IV b] (式中、R及びTASは前記に同じ。) で表わされる化合物とし、然る後アシル基を脱保護する
ことを特徴とする一般式[V b] (式中、R及びTASは前記に同じ。) で表わされる1−[2−(トリアルキルシリル)エチ
ル]−2−アミノ−2−デオキシ−4,6−0−イソプロ
ピリデン−β−D−ガラクトピラノシドの製造方法。 - 【請求項2】一般式[III] [式中、RはR0CO−で示されるアシル基(但し、R0は低
級アルキル基を示す。)を示し、TASはトリアルキルシ
リル基を示す。また、R3は水酸基を示し、R4は水素原子
を示す。] で表わされる化合物に酸触媒の存在下、アセトン化試薬
を反応させることを特徴とする、一般式[IV b] (式中、R及びTASは前記に同じ。) で表わされる化合物の製造方法。 - 【請求項3】一般式[VI b] [式中、R5はR0CO−で示されるアシル基(但し、R0は低
級アルキル基を示す。)又は水素原子を示し、TASはト
リアルキルシリル基を示す。] で表わされるアミノ糖誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63001707A JP2701035B2 (ja) | 1988-01-07 | 1988-01-07 | 新規なアミノ糖誘導体及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63001707A JP2701035B2 (ja) | 1988-01-07 | 1988-01-07 | 新規なアミノ糖誘導体及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01180897A JPH01180897A (ja) | 1989-07-18 |
JP2701035B2 true JP2701035B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=11509023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63001707A Expired - Lifetime JP2701035B2 (ja) | 1988-01-07 | 1988-01-07 | 新規なアミノ糖誘導体及びその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701035B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110462090A (zh) | 2017-03-31 | 2019-11-15 | 日本制铁株式会社 | 铁路车轮 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63307896A (ja) * | 1987-06-09 | 1988-12-15 | Toho Yakuhin Kogyo Kk | リピドa単糖類縁体と硫黄含有ペプチドグリカン類縁体とを結合させた新規化合物 |
-
1988
- 1988-01-07 JP JP63001707A patent/JP2701035B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Tetrahedron Lett.,22[46](1981),p.4603−4606 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01180897A (ja) | 1989-07-18 |
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