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JP2700467B2 - スクータ型車両 - Google Patents

スクータ型車両

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Publication number
JP2700467B2
JP2700467B2 JP63112583A JP11258388A JP2700467B2 JP 2700467 B2 JP2700467 B2 JP 2700467B2 JP 63112583 A JP63112583 A JP 63112583A JP 11258388 A JP11258388 A JP 11258388A JP 2700467 B2 JP2700467 B2 JP 2700467B2
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JP
Japan
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seat
handle
box
bottom plate
seat bottom
Prior art date
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JP63112583A
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JPH01285476A (ja
Inventor
博幸 高橋
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、運転シートの下方にヘルメットなどの大型
の荷物を収容できる大型の箱体を設けたスクータ型車両
に関するものである。
(発明の背景) 2、3輪のスクータ型の車両において、運転シートの
下方に大型の箱体を設けこの箱体に運転者のヘルメット
を収納できるようにしたものがある。この種の車両では
メインスタンドを掛ける際に車体を持ち上げるためのハ
ンドルすなわちスタンド掛け用のハンドルを必要とす
る。従来はこのハンドルは車体のフレームに固着するの
が一般的であるが、この場合には箱体や動力ユニットの
側方を覆うリヤカバーにこのハンドルを通すための孔を
あけなければならない。このためハンドルの取付構造が
複雑になるという問題が生じる。箱体にこのハンドルを
設けることも考えられるが、この場合もリヤカバーに孔
を設けねばならず、同様の問題が生じる。
またハンドルを車体内側に位置するフレームや箱体に
固定し、ハンドルを操作上理想的な位置に配置しようと
すると、ハンドルがフレームから車体幅方向に大きくの
びることになり、ハンドルがフレームや箱体から幅方向
に出ていれば片持ち支持となるために強度上不利である
ばかりか、重量の増加を招くことになるという問題があ
った。
特に大型の箱体にヘルメットを収納可能にする場合
は、この箱体の開口も十分に大きく確保する必要があ
る。しかしこの箱体の側縁付近に車体フレームを配置
し、ここにハンドルを固着すると、このハンドルやこれ
を支持する車体フレームのために箱体の開口幅が制限さ
れることになる。このため箱体の開口幅を大きくするの
が困難になる。
(発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、
運転シートの下方にヘルメットなどの大型荷物を収納す
るための大型の箱体を配設したスクータ型車両でスタン
ド掛け用のハンドルを設ける場合に、リヤカバーに孔を
開ける必要がなく、ハンドルの取付構造が簡単で操作性
が良好になり、箱体の開口幅を大きく確保してヘルメッ
トなどの大型の荷物の収納を可能にし、大きなブラケッ
トなども不要で車体の軽量化にも適するスクータ型車両
を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明によればこの目的は、前後に長くその前端を車
体側に軸着しその後部を車体側にロック可能とした運転
シートと、運転シートの下方に配設され上方が開口しヘ
ルメットを収納可能とした大型の箱体とを備え、前記箱
体の開口を運転シートのシート底板により塞ぐようにし
たスクータ型車両において、シート底板の少なくとも一
方の側壁後部の一部を外側方へ膨出させることにより運
転シート側部に外側方へ膨らんで下方へ開いた膨出部を
形成し、前記膨出部内から外側方へ延びて前記膨出部の
下縁付近にほぼ沿うスタンド掛け用のハンドルをシート
底板に取付けたことを特徴とするスクータ型車両、によ
り達成される。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例である2輪スクータの後部
を一部断面した側面図、第2図は同じく後部の平面図、
第3図はフレームの配置を示す平面図、第4図は第1図
におけるA−A線およびB−B線断面図、第5図および
第6図は第1図におけるV−V線断面図とVI−VI線断面
図、第7図はハンドル付近の側面図、第8図はそのVIII
−VIII線断面図、第9図は運転シートの一部を切欠いた
平面図である。
これらの図において符号10、10は左右一対の車体フレ
ームであり、その前端は図示しない操作軸筒から下後方
へ延びるメインチューブの後端に固定され、ここから斜
め上後方に延びるように折曲されている。左右のフレー
ム10は第3図に示すようにブラケット12、14、16などに
より互いに結合されている。18は動力ユニットであり、
強制空冷式単気筒2サイクルエンジン20と伝動装置22と
を一体に形成したものであり、伝動装置22の後端には後
輪24が保持されている。エンジン20のシリンダは前方に
向って略水平に配設され、その前端に点火栓26が前方に
向って設けられている。伝動装置22にはVベルト無段変
速機が収容され、エンジン20の出力はこの変速機を介し
て後輪24に伝達される。動力ユニット18は、エンジン20
の上部をリンク28を介してフレーム10に保持することに
より上下揺動自在となっている。すなわち、フレーム1
0、10には第1図に示すように下方に延びるブラケット3
0(一方のみ図示)が固着され、このブラケット30にリ
ンク28は軸32により軸着され、このリンク30の後端にエ
ンジン20の上部が軸着されている。伝動装置22の後端は
1本のクッションユニット34によりに支持されている。
このクッションユニット34はその上端に予めブラケット
36を軸着して予備組立てした後、このブラケット36を前
記ブラケット14の下面にボルト止めしたものである。
エンジン20の前左側方にはエアクリーナ38が、またエ
ンジン20の上方には気化器40がそれぞれ配設され、吸気
はこのエアクリーナ38、気化器40を通ってエンジン20の
クランクケース上面からクランク室に供給される。42は
後輪24の右側に配置された排気消音器である。
50はヘルメット収納用の箱体であり、合成樹脂により
一体成形されている。この箱体50は、フルフェイス型の
ヘルメット52をその頂部を下方に開口部を上方に位置さ
せて収納するように内底面が略半球面状に形成され、前
記ブラケット12および14にボルトにより取付固定され
る。すなわちこの箱体50の中央よりやや前方の下面に
は、第2図に示すように2つの取付台座54、54が形成さ
れ、これらの台座54が前記ブラケット12の受座54a,54a
(第3図)にボルト止めされる。また箱体50の後面下部
には後側方に突出する台座56、56が形成され、これらの
台座56がブラケット14の受座56a,56a(第3図)にボル
ト止めされる。このように箱体50はブラケット12、14に
4箇所で固定される。
この箱体50の前部には第1、2図に明らかなように、
箱体50の略楕円形の開口にほぼ沿って湾曲し上方に開口
する幅の狭い収納部58が一体成形されている。この収納
部58には保険証などの書類が収納される。箱体50の中央
底部には下方に膨出した横長の収納部60が一体形成され
ている(第4図参照)。この収納部60は箱体50の内部に
開口し、瞬間パンク修理剤62などが収納可能となってい
る。また箱体50の左側の下部側面には、左側に開いた箱
状の収納部64が一体成形されている(第3、5図参
照)。この収納部64には左側からバッテリ66が収納さ
れ、このバッテリ66はこの収納部64の開口に取付けられ
た蓋板68(第1、3図)により保持されている。この蓋
板68はその右縁がヒンジで収納部64に着脱可能に取付け
られ、その左縁がボルトで収納部64に固定される。従っ
てこの蓋板68を箱体50から取外し、バッテリ66を後記の
リヤカバー90の下縁90a(第1図参照)との干渉を避け
つつ斜め下方へ抜き出すことができる。このように箱体
50には、その略半球状の曲面を利用して種種の収納部5
8、60、64が一体成形されている。
70は運転シートである。この運転シート70の合成樹脂
製シート底板72は箱体50に開閉自在に取付けられる。す
なわちシート底板72の前縁は箱体50の前部に突設された
シート支持部74にピンク76、76で回動自在に取付けられ
る。またシート底板72の後部は、左右一対の着座部を箱
体50の後部上面に当接させることにより支持される。す
なわち、箱体50の後部には、上および左右の壁が後方に
向って突設され、上の壁がシート底板72の受座78となっ
てここにシート底板72の左右両側に設けたゴム製のダン
パ(第1、2、6図)80が当接するようになっている。
なおこれらダンパ80、80間すなわち受座78の中央付近に
は、矩型の窓が開口し、この受座78の下面に取付けられ
たロック装置82がこの窓に臨んでいる。シート底板72に
は、この窓を通してロック装置82に係脱するフック84が
突設されている。
従って、箱体50を運転シート70で閉じれば、シート底
板72のフック84がシート受座78の窓に進入してロック装
置82にロックされ、この時ダンパ80がシート受座78に当
接して支持される。
90はリヤカバーであり、箱体50の前後左右からその下
方を覆う。このリヤカバー90の上縁は箱体50の上縁より
も上方に位置し、シート底板70の下面に臨む。シート底
板72の周縁は下方に折曲され、このリヤカバー90の上縁
の外側に垂下している。このシート底板72の周縁の内壁
には、リヤカバー90の上縁に内側から係接するゴム製の
シール材92が取付けられている。
なお箱体50の左右の上縁は、第1図に示すように下が
るように切欠かれている。このため箱体50からのヘルメ
ット52の出し入れが容易になる。またシール材92は箱体
50側でなくシート底板72側に設けたので、ヘルメット52
の出し入れ時にシール材92を傷付ける恐れがなく、シー
ル材92はリヤカバー90の開口縁の内面に接触するのでシ
ール材92がリヤカバー90の横幅を増大させることもなく
なり、ヘルメット52を収納可能にしたにもかかわらず、
車体の横幅を狭くすることが可能になる。
第1、3図において、94は潤滑油を収容するオイルタ
ンクであり、エンジン20の上方に配設される。このオイ
ルタンク94は、その前下部がフレーム10に固定したブラ
ケット96(第1図)に保持され、その後部が前記ブラケ
ット12に突設したブラケット98(第3図)に固定され
る。このオイルタンク94の前方を覆うリヤカバー90の一
部は、前方すなわち運転者の足置き空間側に開閉可能と
なっていて、ここを開くことにより給油ができるように
なっている(第1図)。
第1、2図において、100は燃料タンクであり、箱体5
0後方のフレーム10上方に配設されている。このタンク1
00は、ブラケット14と16とに取付けられ、その給油キャ
ップ102はシート70後方のリヤカバー90上に位置してい
る。なおこのタンク100の前部は、前記箱体50後面に突
設したシート受座78の壁と左右の壁で囲まれる空間内に
膨出し、その燃料収容容積の増大が図られている。
次にスタンド掛け用のハンドル110を第5、7、8、
9図に基いて説明する。このハンドル110は、シール底
板72後部の左側の下縁に取付けられている。すなわちシ
ート底板72の後部左側には外側方に膨らみ下方へ開いた
膨出部112が形成され、この膨出部112の外側の壁となる
垂下部分に下方から嵌め込まれた断面がU字型の金具11
3を介してその内側の面にハンドル110の両端が2本のボ
ルト114、114により固定され、ハンドル110はこの膨出
部112の下縁の下方を通って運転シート70の左縁の下方
に臨んでいる。ここにボルト114が螺入するナット115は
金具113に溶接されている。リヤカバー90は、このハン
ドル110の付近が内側に陥没し(第5図)、ハンドル110
に手を掛けた時に手の指がリヤカバー90に当たらないよ
うになっている。なお第1、9図において116はメイン
スタンドであり、前記動力ユニット18の下面に取付けら
れ、その後端左側の足を掛ける部分がハンドル110の下
方に位置する。
従ってスタンド116を立てる時には、車体の左側に立
って右足をスタンド116に掛けると共に、右手の指をハ
ンドル110に下側から掛ける。そして右足を下方に踏込
むと同時にハンドル110を上方に引き揚げれば、スタン
ド116は第1図で時計方向に回転し起立位置に安定す
る。この時ハンドル110に上向きの力が加わると、その
力はシート底板72、フック84を介してロック装置82に伝
えられ、さらに箱体50を介してフレーム10に伝えられ
る。
(発明の効果) 本発明は以上のように、運転シートの下方にヘルメッ
トなどの大型荷物を収納する大型の箱体を設ける場合
に、シート底板の前端を車体側に軸着し、シート底板の
後部を車体側にロック可能とし、シート底板の少くとも
一方の側壁後部に外側方へ膨出し下方へ開いた膨出部を
形成し、この膨出部内から膨出部の下縁付近にほぼ沿う
ように外側方へ延びるスタンド掛け用のハンドルをシー
ト底板に取付けたものであるから、リヤカバーにハンド
ルを通す孔をあける必要がなく構造が簡単になる。また
シート底板を外側方に膨出させているので箱体の開口幅
を十分大きく確保でき、大型のヘルメットを収納可能な
開口幅を得ることができる。このように箱体の開口幅が
ハンドルの位置により影響を受けないので、ハンドル位
置の設定自由度が大きくなる。
また膨出部は外から容易に目視でき、この膨出部の下
縁にほぼ沿ってハンドルが位置するのでハンドルの操作
性が良い。このハンドルは運転シートの開閉にも用いる
ことができるので、運転シート開閉用のハンドルを別途
設ける必要がなくなり、構造が簡単になる。
さらにこのハンドルは運転シートを開いた時に箱体の
開口から離れるので荷物の出し入れの障害にならず操作
性が良い。
さらにまた運転シートのロックは運転シート後部に位
置し、ハンドルも同様に運転シートの側縁後部にあって
ハンドルはロックに近接することになるから、簡単な構
造であるにもかかわらずハンドルに加わる大きな操作力
をロックを介して車体フレームに伝えることができる。
このようにハンドルをシート底板に取付け、膨出部の下
縁付近に沿わせるようにしたので、ハンドルは小さくて
すみ構造が簡単で特別のブラケットが不要になったり小
さくすることができ、車体の軽量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である2輪スクータの後部を
一部断面した側面図、第2図は同じく後部の平面図、第
3図はフレームの配置を示す平面図、第4図は第1図に
おけるA−A線およびB−B線断面図、第5図および第
6図は第1図におけるV−V線断面図とVI−VI線断面
図、第7図はハンドル付近の側面図、第8図は第7図に
おけるVIII−VIII線断面図、第9図は運転シートの一部
を切欠いた平面図である。 50……箱体、52……ヘルメット、 70……運転シート、 72……シート底板、 82……ロック装置、 110……ハンドル、 112……膨出部、 116……メインスタンド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後に長くその前端を車体側に軸着しその
    後部を車体側にロック可能とした運転シートと、運転シ
    ートの下方に配設され上方が開口しヘルメットを収納可
    能とした大型の箱体とを備え、前記箱体の開口を運転シ
    ートのシート底板により塞ぐようにしたスクータ型車両
    において、 シート底板の少なくとも一方の側壁後部の一部を外側方
    へ膨出させることにより運転シート側部に外側方へ膨ら
    んで下方へ開いた膨出部を形成し、前記膨出部内から外
    側方に延びて前記膨出部の下縁付近にほぼ沿うスタンド
    掛け用のハンドルをシート底板に取付けたことを特徴と
    するスクータ型車両。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4007788B2 (ja) * 2001-10-22 2007-11-14 ヤマハ発動機株式会社 スクータ型自動二輪車の燃料供給装置
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