JP2797025B2 - ジアルキルスルホニウム化合物 - Google Patents
ジアルキルスルホニウム化合物Info
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- hexafluoroantimonate
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- dialkylsulfonium
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C381/00—Compounds containing carbon and sulfur and having functional groups not covered by groups C07C301/00 - C07C337/00
- C07C381/12—Sulfonium compounds
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Description
る。さらに詳しくは、光および熱硬化組成物の硬化開始
剤として有用であり、特にエポキシ樹脂やスチレンなど
のカチオン重合性ビニル化合物の重合硬化開始剤として
の効果を有する新規ジアルキルスルホニウム化合物に関
する。
特開昭54−53181号にはp−ヒドロキシフェニルジメチ
ルスルホニウム ヘキサフルオロアルセネート類が、特
開昭58−37003号にはジアルキルベンジルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート類が公知である。ま
た、特開昭50−29511号にはp−ヒドロキシフェニベン
ジルスルホニウム化合物について開示されており、米国
特許第4034046号にはp−ヒドロキシフェニルベンジル
スルホニウム ハロゲン化物について開示されている。
しかしながら、4−置換オキシフェニルジアルキルスル
ホニウムのポリフルオロ(亜)金属塩は公知ではない。
スルホニウム化合物に関するものであり、本化合物は前
記のとおり、4−置換オキシフェニルジアルキルスルホ
ニウムの(亜)金属ポリフロリドを要件としており、こ
こに新規性が存在する。
基,ベンジルオキシカルボニルオキシ基,ジメチルアミ
ノ基を、R1,R2は独立して水素,C1〜C4のアルキル基のい
ずれかを、R3,R4は独立してC1〜C4のアルキル基のいず
れかを示す。Xは、SbF6,PF6,AsF6,BF4を示す。) 本化合物は、相当するジアルキルスルホニウムクロリ
ド、あるいはジアルキルスルホニウム メチルサルフェ
ートを出発原料として所定の酸のアルカリ金属塩または
アンモニウム塩、例えばNaSbF6,KSbF6,NaPF6,KPF6,NaAs
F6,KAsF6,NH4SbF6のいずれかと所定の無水または含水有
機溶媒中で反応させて合成する。この場合の有機溶媒と
しては、メタノール、アセトン、酢酸エチル、エタノー
ル、アセトニトリルである。これ以外の例えばベンゼ
ン、トルエン類では、無機塩を実質上溶解させないた
め、反応しない。また、DMF、DMSO類では、その溶解性
のため、反応そのものは進行するものの、高沸点のため
に当該反応系からの除去が困難である。
ルジアルキルスルホニウム化合物のヒドロキシ基を、ク
ロル炭酸メチルや塩化アセチル、よう化アセチルといっ
た酸ハロゲン化物と、第三級アミンの存在下に反応させ
て、4−置換オキシフェニル ジアルキルスルホニウム
化合物を得る方法をも提案する。この方法の反応溶媒
は、酢酸メチル類およびアセトニトリルである。その他
の溶媒では好ましい結果が得られない。例えば、水やメ
タノールやエタノールといったプロトン性溶媒では酸ハ
ロゲン化物と反応する。ベンゼンに代表される芳香族溶
媒では、生成物を溶解させないためその純度を低下させ
る。DMF,DMSOに代表される極性溶媒では反応するもの
の、溶媒の沸点が高いために反応系からの除去中に当該
生成物が分解するなど、除去が困難である。また、反応
温度は20℃以下が好ましく、生成物の分解を避ける意味
から、5℃以下が特に好ましい。脱ハロゲン化水素剤と
して添加する第三級アミンは、トリエチルアミン,トリ
メチルアミン,N−メチルモルホリン等が好ましく、これ
らは、1種もしくは2種以上の混合であってもさしつか
えない。
物の硬化開始剤として有用であり、特にエポキシ樹脂や
スチレンなどのカチオン重合性ビニル化合物の重合硬化
開始剤としての硬化を有している。即ち、本来不安定な
スルホニウム化合物のアニオン部をSbF6,PF6,AsF6,BF4
に置き換えることで、結晶性を上げ、これによって良好
な安定性が得られる。
記のみに限定されるものではない。
フルオロアンチモネートの合成 4−アセトキシフェニルジメチルスルホニウム メチ
ルサルフェート9.25g(0.030モル)をメタノール200ml
に溶解させ、撹拌しながら、KSbF6 8.24(0.030モル)
の粉末を加え、更に1時間撹拌する。反応液を減圧濃縮
し、残渣を酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層を水
洗、乾燥後、濃縮する。残渣から白色結晶の4−アセト
キシフェニルジメチルスルホニウム ヘキサフルオロア
ンチモネート10.91g(収率84.0%)を得る。
フルオロアンチモネートの合成 4−アセトキシフェニルジメチルスルホニウム クロ
ライド6.98g(0.030モル)を原料とし、実施例1と同様
な方法で合成し、4−アセトキシフェニルジチルスルホ
ニウム ヘキサフルオロアンチモネート11.09g(収率8
5.4%)を得る。
キサフルオロアンチモネートの合成 4−ジメチルアミノフェニルジメチルスルホニウムク
ロライド2.18g(0.010モル)を原料とし、実施例1と同
様な方法で合成し、4−ジメチルアミノフェニルジメチ
ルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート2.55g
(収率60.9%)を得る。
スルホニウム ヘキサフルオロアンチモネートの合成 4−ベンジルオキシカルボニルオキシフェニルジメチ
ルスルホニウム メチルサルフェート4.00g(0.010モ
ル)をメタノール250mlに溶解させ、撹拌しながら、KSb
F6 2.75g(0.010モル)の粉末を加える。以下、実施例
1と同様にして白色結晶の4−ベンジルオキシカルボニ
ルオキシフェニルジメチルスルホニウム ヘキサフルオ
ロアンチモネート4.22g(収率80.3%)を得る。
ニウム ヘキサフルオロアンチモネートの合成 4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウム ヘキ
サフルオロアンチモネート5.86g(0.015モル)をアセト
ニトリル50mlに溶解させ、10℃以下でトリエチルアミン
1.62g(0.016モル)を加え、5℃以下でクロルギ酸メチ
ル1.51g(0.016モル)を滴下する。3時間撹拌後、副生
するトリエチルアミンの塩酸塩をろ過して除き、アセト
ニトリル層を減圧濃縮する。残渣を再結晶し、白色結晶
の目的物6.26g(収率93.0%)を得る。
ニウム化合物の水酸基に所定の酸クロライドを作用させ
る方法により、各種のスルホニウム化合物を合成した。
収率、ならびに物性値を次表に示した。表中、R1〜R4,
Q,Xについては、発明の詳細な説明の欄に記載された化
学式に使用した記号と同一である。
度を必要とするエポキシ硬化開始剤、更に工業用中間原
料として有利である。よって所期の目的を達成する。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(I)で表わされるジアルキルスル
ホニウム化合物。 (ただしQはメトキシカルボニルオキシ基,アセトキシ
基,ベンジルオキシカルボニルオキシ基,ジメチルアミ
ノ基を、R1,R2は独立して水素,C1〜C4のアルキル基のい
ずれかを、R3,R4は独立してC1〜C4のアルキル基のいず
れかを示す。Xは、SbF6,PF6,AsF6,BF4を示す。) - 【請求項2】ジアルキルスルホニウム化合物が4−アセ
トキシフェニルジメチルスルホニウム ヘキサフルオロ
アンチモネートである請求項1に記載のジアルキルスル
ホニウム化合物。
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