JP2788941B2 - 帯板の巻取り張力付与装置 - Google Patents
帯板の巻取り張力付与装置Info
- Publication number
- JP2788941B2 JP2788941B2 JP1287052A JP28705289A JP2788941B2 JP 2788941 B2 JP2788941 B2 JP 2788941B2 JP 1287052 A JP1287052 A JP 1287052A JP 28705289 A JP28705289 A JP 28705289A JP 2788941 B2 JP2788941 B2 JP 2788941B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- endless belt
- slit
- strip
- slit strip
- endless
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Winding Of Webs (AREA)
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば板金コイルなどの幅広な帯板を該
帯板の長手方向に沿って複数条に裁断するスリッターラ
インにおいて、帯板のスリット後に各スリット帯板を巻
取る際に生じる張力の不均衡を調整し、均等な巻取り張
力を付与する帯板の巻取り張力付与装置に関するもので
ある。
帯板の長手方向に沿って複数条に裁断するスリッターラ
インにおいて、帯板のスリット後に各スリット帯板を巻
取る際に生じる張力の不均衡を調整し、均等な巻取り張
力を付与する帯板の巻取り張力付与装置に関するもので
ある。
通常、帯板の幅方向の厚みは中央が厚く両側が薄くな
っている。これを帯板の長手方向に沿って平行に裁断し
て共通の巻取りドラムに巻取ると、巻取り径に差を生じ
るために各スリット帯板間の巻取り速度にも差が出る。
っている。これを帯板の長手方向に沿って平行に裁断し
て共通の巻取りドラムに巻取ると、巻取り径に差を生じ
るために各スリット帯板間の巻取り速度にも差が出る。
その結果、巻取りドラムに巻取られる各スリット帯板
の巻取り張力が不均衡となり、巻取りドラムに巻取られ
た両端側のスリット帯板では中央で巻取られたものに比
べ柔巻きとなり、巻取りドラムからスリット帯板を抜き
取ったとき、テレスコープ状になったり、楕円状に潰れ
たりして、巻戻し或いは運搬等が不可能な状態になる欠
点があった。
の巻取り張力が不均衡となり、巻取りドラムに巻取られ
た両端側のスリット帯板では中央で巻取られたものに比
べ柔巻きとなり、巻取りドラムからスリット帯板を抜き
取ったとき、テレスコープ状になったり、楕円状に潰れ
たりして、巻戻し或いは運搬等が不可能な状態になる欠
点があった。
このため、板金コイルなどの幅広な帯板を多条のスリ
ット帯板に裁断分割する設備においては、スリット帯板
を巻取る装置に供給する途中に巻取り張力を付与する装
置が設けられ、多条のスリット帯板はこの装置で所定の
巻取り張力が付与された後、共通の巻取りドラムで巻取
られる。
ット帯板に裁断分割する設備においては、スリット帯板
を巻取る装置に供給する途中に巻取り張力を付与する装
置が設けられ、多条のスリット帯板はこの装置で所定の
巻取り張力が付与された後、共通の巻取りドラムで巻取
られる。
従来、この張力付与装置としてスリット帯板の表面に
損傷を与えることなく機能するものとしては、例えば特
公昭51−35458号公報や特開昭56−136748号公報が知ら
れている。
損傷を与えることなく機能するものとしては、例えば特
公昭51−35458号公報や特開昭56−136748号公報が知ら
れている。
特公昭51−35458号公報に示された装置は、裁断した
多条のスリット帯板を巻取る前に方眼状のスリットを刻
設した弾性体表面を持つ調整ロールに接触させて、調整
ロールに作用するブレーキにより巻取り張力を発生させ
て各条の張力変動を自動的に調整することができるよう
になっている。
多条のスリット帯板を巻取る前に方眼状のスリットを刻
設した弾性体表面を持つ調整ロールに接触させて、調整
ロールに作用するブレーキにより巻取り張力を発生させ
て各条の張力変動を自動的に調整することができるよう
になっている。
また、特開昭56−136748号公報に示された装置は、エ
ンドレスベルトを利用したものであって、上下に配置さ
れたエンドレスベルトの相対向する外側表面の間に裁断
した多条のスリット帯板を通し、エンドレスベルトの内
側表面を摩擦片で押圧して上下のエンドレスベルトをス
リット帯板の表裏面に押しつけ圧着させ、移動するスリ
ット帯板と一体となってエンドレスベルトを回転させる
ようにして、摩擦片とエンドレスベルトの内側表面との
間の滑りによる摩擦力で各スリット帯板に巻取り張力を
付与することができるようになっている。
ンドレスベルトを利用したものであって、上下に配置さ
れたエンドレスベルトの相対向する外側表面の間に裁断
した多条のスリット帯板を通し、エンドレスベルトの内
側表面を摩擦片で押圧して上下のエンドレスベルトをス
リット帯板の表裏面に押しつけ圧着させ、移動するスリ
ット帯板と一体となってエンドレスベルトを回転させる
ようにして、摩擦片とエンドレスベルトの内側表面との
間の滑りによる摩擦力で各スリット帯板に巻取り張力を
付与することができるようになっている。
しかしながら、特公昭51−35458号公報に示された装
置を使用した場合におけるスリット帯板表面の擦り疵の
発生や押し付けによる紋様の付着は、スリット帯板の材
質や表面処理の種類によっては、更に極薄板材に発生し
製品品質を損なっている。
置を使用した場合におけるスリット帯板表面の擦り疵の
発生や押し付けによる紋様の付着は、スリット帯板の材
質や表面処理の種類によっては、更に極薄板材に発生し
製品品質を損なっている。
特に、軟らかい材料のスリット帯板のように弱い張力
で巻取る場合や押紋様の発生防止のためにスリット帯板
と調整ロールの間の押圧力を十分に取れない場合、或い
はこれらの接触面が汚れている場合によく発生する。
で巻取る場合や押紋様の発生防止のためにスリット帯板
と調整ロールの間の押圧力を十分に取れない場合、或い
はこれらの接触面が汚れている場合によく発生する。
これに対して、エンドレスベルトを使用した張力付与
装置ではエンドレスベルトとスリット帯板が一体的に移
動し、しかもエンドレスベルトの内側表面に制動を与え
て、エンドレスベルトを介してスリット帯板に巻取り張
力を付与するので、スリット帯板の表面に擦り疵が発生
するのを防ぐことができる利点がある。
装置ではエンドレスベルトとスリット帯板が一体的に移
動し、しかもエンドレスベルトの内側表面に制動を与え
て、エンドレスベルトを介してスリット帯板に巻取り張
力を付与するので、スリット帯板の表面に擦り疵が発生
するのを防ぐことができる利点がある。
このエンドレスベルトを利用した張力付与装置では、
エンドレスベルトの内側表面で滑りを生じさせ、エンド
レスベルトの外側表面はスリット帯板と滑りを生じるこ
となく一体的移動するようにしなければならないので、
エンドレスベルトの内側表面の滑り摩擦係数を常に外側
表面より小さくしなければならない。しかし、スリット
帯板の表面に油脂等が付着している場合にはスリット帯
板と外側表面との滑り摩擦係数が内側表面より小さくな
り、スリット帯板と外側表面との間で滑りが生じて、ス
リット帯板の表面に疵をつけることがあった。
エンドレスベルトの内側表面で滑りを生じさせ、エンド
レスベルトの外側表面はスリット帯板と滑りを生じるこ
となく一体的移動するようにしなければならないので、
エンドレスベルトの内側表面の滑り摩擦係数を常に外側
表面より小さくしなければならない。しかし、スリット
帯板の表面に油脂等が付着している場合にはスリット帯
板と外側表面との滑り摩擦係数が内側表面より小さくな
り、スリット帯板と外側表面との間で滑りが生じて、ス
リット帯板の表面に疵をつけることがあった。
また、これを防ぐために、エンドレスベルトの内側表
面と外側表面の材質のみで調整して、常に内側表面を外
側表面より滑り易い状態に保つは困難であった。
面と外側表面の材質のみで調整して、常に内側表面を外
側表面より滑り易い状態に保つは困難であった。
この発明は、上記のような問題点に鑑み、その問題点
は解決すべく創案されたものであって、その目的とする
ところは、エンドレスベルトの内側表面を押圧する押圧
機構を空気圧力体と巻取り張力付与体とから構成するこ
とにより、エンドレスベルトの外側表面のスリット帯板
への押し付け圧着は押圧機構の空気圧力体を使用して滑
り摩擦抵抗がゼロの状態で行うようにし、エンドレスベ
ルトの内側表面との滑り摩擦は押圧機構の巻取り張力付
与体を使用して所定の巻取り張力を発生させるためにの
み用いられるようにすることで、スリット帯板と外側表
面との滑り摩擦抵抗を内側表面より大きい状態に保ち、
スリット帯板とエンドレスベルトの外側表面とで滑りを
生じないようにすることのできる帯板の巻取り張力付与
装置を提供することにある。
は解決すべく創案されたものであって、その目的とする
ところは、エンドレスベルトの内側表面を押圧する押圧
機構を空気圧力体と巻取り張力付与体とから構成するこ
とにより、エンドレスベルトの外側表面のスリット帯板
への押し付け圧着は押圧機構の空気圧力体を使用して滑
り摩擦抵抗がゼロの状態で行うようにし、エンドレスベ
ルトの内側表面との滑り摩擦は押圧機構の巻取り張力付
与体を使用して所定の巻取り張力を発生させるためにの
み用いられるようにすることで、スリット帯板と外側表
面との滑り摩擦抵抗を内側表面より大きい状態に保ち、
スリット帯板とエンドレスベルトの外側表面とで滑りを
生じないようにすることのできる帯板の巻取り張力付与
装置を提供することにある。
以上の目的を達成するためにこの発明は、循環動自在
に保持されたエンドレスベルトを幅方向に複数並設した
ものを上下に相対向して配設し、上下各エンドレスベル
トの内側表面側に配置した押圧機構で上下各エンドレス
ベルトを、上下のエンドレスベルトの相対向する外側表
面の間に通したスリット帯板に押し付け圧着し、スリッ
ト帯板との圧着でエンドレスベルトを、移動するスリッ
ト帯板と一体となって循環動させ、上記押圧機構とエン
ドレスベルトの内側表面との滑り摩擦力で各スリット帯
板に張力を付与する張力付与装置であって、各エンドレ
スベルトの内側表面を押圧する前記押圧機構を、圧縮空
気をエンドレスベルトの内側表面に噴射してエンドレス
ベルトの内側表面を押圧し内側表面の裏面側となるエン
ドレスベルトの外側表面をスリット帯板に押し付け圧着
させる空気圧力体と、巻取り張力付与体とから構成した
ものよりなる。
に保持されたエンドレスベルトを幅方向に複数並設した
ものを上下に相対向して配設し、上下各エンドレスベル
トの内側表面側に配置した押圧機構で上下各エンドレス
ベルトを、上下のエンドレスベルトの相対向する外側表
面の間に通したスリット帯板に押し付け圧着し、スリッ
ト帯板との圧着でエンドレスベルトを、移動するスリッ
ト帯板と一体となって循環動させ、上記押圧機構とエン
ドレスベルトの内側表面との滑り摩擦力で各スリット帯
板に張力を付与する張力付与装置であって、各エンドレ
スベルトの内側表面を押圧する前記押圧機構を、圧縮空
気をエンドレスベルトの内側表面に噴射してエンドレス
ベルトの内側表面を押圧し内側表面の裏面側となるエン
ドレスベルトの外側表面をスリット帯板に押し付け圧着
させる空気圧力体と、巻取り張力付与体とから構成した
ものよりなる。
以上のような構成を有するこの発明は次のように作用
する。
する。
すなわち、エンドレスベルトの内側表面を押圧する押
圧機構を空気圧力体と巻取り張力付与体とから構成する
ことにより、エンドレスベルトの外側表面のスリット帯
板への押し付け圧着は押圧機構の空気圧力体を使用して
滑り摩擦抵抗がゼロの状態で行うように作用し、エンド
レスベルトの内側表面との滑り摩擦は押圧機構の巻取り
張力付与体を使用して所定の巻取り張力を発生させるよ
うに作用する。
圧機構を空気圧力体と巻取り張力付与体とから構成する
ことにより、エンドレスベルトの外側表面のスリット帯
板への押し付け圧着は押圧機構の空気圧力体を使用して
滑り摩擦抵抗がゼロの状態で行うように作用し、エンド
レスベルトの内側表面との滑り摩擦は押圧機構の巻取り
張力付与体を使用して所定の巻取り張力を発生させるよ
うに作用する。
そして、各エンドレスベルトは、移動する各スリット
帯板との摩擦係合で該スリット帯板と滑りを生じること
なく一体となって各々独立して循環動し、押圧機構を構
成する巻取り張力付与体とエンドレスベルトの内側表面
との間の滑りによる摩擦力で、スリット帯板表面に疵を
つけることなく各スリット帯板に均等な張力を付与する
ように作用する。
帯板との摩擦係合で該スリット帯板と滑りを生じること
なく一体となって各々独立して循環動し、押圧機構を構
成する巻取り張力付与体とエンドレスベルトの内側表面
との間の滑りによる摩擦力で、スリット帯板表面に疵を
つけることなく各スリット帯板に均等な張力を付与する
ように作用する。
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発明をより
具体的に説明する。
具体的に説明する。
ここで、第1図は張力付与装置の正面図である。
図において、張力付与装置1はスリット帯板2に所定
の巻取り張力を付与する装置で、該張力付与装置1は図
示しないスリット帯板の巻取りドラムの前方側でスリッ
ト帯板2の移動通路の途中に配置されている。張力付与
装置1は、上下に相対向して循環動自在に保持されたエ
ンドレスベルト3と、該エンドレスベルト3の内側表面
3aを押圧する押圧機構4とから主に構成されている。
の巻取り張力を付与する装置で、該張力付与装置1は図
示しないスリット帯板の巻取りドラムの前方側でスリッ
ト帯板2の移動通路の途中に配置されている。張力付与
装置1は、上下に相対向して循環動自在に保持されたエ
ンドレスベルト3と、該エンドレスベルト3の内側表面
3aを押圧する押圧機構4とから主に構成されている。
エンドレスベルト3はスリット帯板2の移動方向に循
環動自在に配置され、これが幅方向つまりスリット帯板
2の移動方向に対して直交方向に複数並設して配置さ
れ、更にこれらが上下に相対向して配置されている。そ
して、上下に並設された各エンドレスベルト3は一対の
プーリ5,5間に各々張設されている。
環動自在に配置され、これが幅方向つまりスリット帯板
2の移動方向に対して直交方向に複数並設して配置さ
れ、更にこれらが上下に相対向して配置されている。そ
して、上下に並設された各エンドレスベルト3は一対の
プーリ5,5間に各々張設されている。
エンドレスベルト3の外側表面3bは、スリット帯板2
と一体となってスリット帯板2を移動させる機能を果た
すものである。これに対し、エンドレスベルト3の内側
表面3aは、上記押圧機構4との間の滑りによる摩擦力
で、スリット帯板2に張力を発生させる機能を果たすも
のである。
と一体となってスリット帯板2を移動させる機能を果た
すものである。これに対し、エンドレスベルト3の内側
表面3aは、上記押圧機構4との間の滑りによる摩擦力
で、スリット帯板2に張力を発生させる機能を果たすも
のである。
このような機能の相違から、一般にエンドレスベルト
3の外側表面3bは、内側表面3aよりも摩擦係数の大なる
材質で形成されている。例えば、外側表面3bは軟質ウレ
タン樹脂やゴムなどで形成され、内側表面3aは硬質ナイ
ロンや銅板などで形成されている。
3の外側表面3bは、内側表面3aよりも摩擦係数の大なる
材質で形成されている。例えば、外側表面3bは軟質ウレ
タン樹脂やゴムなどで形成され、内側表面3aは硬質ナイ
ロンや銅板などで形成されている。
各プーリ5は、上部軸受ブラケット6及び下部軸受ブ
ラケット7側に横設された前軸8、後軸9に各々遊転自
在に取付けられている。即ち、各プーリ5は独立してス
リット帯板2の移動方向に回転できるように軸支され、
これにより、各エンドレスベルト3は独立してスリット
帯板2の移動方向に循環動できるようになっている。
ラケット7側に横設された前軸8、後軸9に各々遊転自
在に取付けられている。即ち、各プーリ5は独立してス
リット帯板2の移動方向に回転できるように軸支され、
これにより、各エンドレスベルト3は独立してスリット
帯板2の移動方向に循環動できるようになっている。
また、前軸8,後軸9に遊転自在に軸支された各プーリ
5には駆動源が全く取付けてなく、エンドレスベルト3
は移動するスリット帯板2との摩擦係合で循環動する以
外に、自力で循環動することができない。つまり、エン
ドレスベルト3はスリット帯板2と接しない限り循環動
することはない。
5には駆動源が全く取付けてなく、エンドレスベルト3
は移動するスリット帯板2との摩擦係合で循環動する以
外に、自力で循環動することができない。つまり、エン
ドレスベルト3はスリット帯板2と接しない限り循環動
することはない。
上側のエンドレスベルト3がプーリ5を介して取付け
られている上部軸受ブラケット6は、連結棒10を介して
その上方の油圧シリンダ11に連動連結されており、この
油圧シリンダ11によって昇降できるようになっている。
られている上部軸受ブラケット6は、連結棒10を介して
その上方の油圧シリンダ11に連動連結されており、この
油圧シリンダ11によって昇降できるようになっている。
下側のエンドレスベルト3がプーリ5を介して取付け
られている下部軸受ブラケット7は、スタンド12に固定
されている。また、これらの上部軸受ブラケット6及び
下部軸受ブラケット7には、上下のエンドレスベルト3
を挟み相対向する位置に前記押圧機構4が取付けられて
いる。
られている下部軸受ブラケット7は、スタンド12に固定
されている。また、これらの上部軸受ブラケット6及び
下部軸受ブラケット7には、上下のエンドレスベルト3
を挟み相対向する位置に前記押圧機構4が取付けられて
いる。
スタンド12の上部には上記油圧シリンダ11が固定され
ており、上下のエンドレスベルト3は上下部軸受ブラケ
ット6,7等を介してスタンド12に保持されている。
ており、上下のエンドレスベルト3は上下部軸受ブラケ
ット6,7等を介してスタンド12に保持されている。
第2図は張力付与装置の要ブラケットの側断面図、第
3図は第2図A−A矢視断面図である。
3図は第2図A−A矢視断面図である。
前記各押圧機構4は、上述のように上部軸受ブラケッ
ト6及び下部軸受ブラケット7に、上下のエンドレスベ
ルト3を挟み相対向する位置に各々取付けられ、また、
各押圧機構4は上下各エンドレスベルト3の内側表面3a
側に配置されている。押圧機構4はエンドレスベルト3
の内側表面3aを押圧して、内側表面3aの裏面側となるエ
ンドレスベルト3の外側表面3bをスリット帯板2に押し
付け圧着して、移動するスリット帯板2とエンドレスベ
ルト3を一体的にする機能を有すると共に、移動するス
リット帯板2と一体となって循環動するエンドレスベル
ト3に制動を与えて、エンドレスベルト3を介してスリ
ット帯板2に所定の巻取り張力を付与する機能を有す
る。
ト6及び下部軸受ブラケット7に、上下のエンドレスベ
ルト3を挟み相対向する位置に各々取付けられ、また、
各押圧機構4は上下各エンドレスベルト3の内側表面3a
側に配置されている。押圧機構4はエンドレスベルト3
の内側表面3aを押圧して、内側表面3aの裏面側となるエ
ンドレスベルト3の外側表面3bをスリット帯板2に押し
付け圧着して、移動するスリット帯板2とエンドレスベ
ルト3を一体的にする機能を有すると共に、移動するス
リット帯板2と一体となって循環動するエンドレスベル
ト3に制動を与えて、エンドレスベルト3を介してスリ
ット帯板2に所定の巻取り張力を付与する機能を有す
る。
このような機能を有する押圧機構4は、空気圧力体14
と巻取り張力付与体15から構成されている。
と巻取り張力付与体15から構成されている。
このうち、空気圧力体14は、上述した押圧機構4の機
能の中で、エンドレスベルト3の外側表面3bをスリット
帯板2に押し付け圧着して、移動するスリット帯板2と
エンドレスベルト3を一体的にする機能を果たす。
能の中で、エンドレスベルト3の外側表面3bをスリット
帯板2に押し付け圧着して、移動するスリット帯板2と
エンドレスベルト3を一体的にする機能を果たす。
空気圧力体14は、圧縮空気供給源14a、圧力調整器14
b、圧縮空気の流路となる配管14c、配管接続口14d、圧
縮空気室14e、圧縮空気噴射口14fなどから構成されてい
る。
b、圧縮空気の流路となる配管14c、配管接続口14d、圧
縮空気室14e、圧縮空気噴射口14fなどから構成されてい
る。
空気圧力体14の圧縮空気室14eは一定の幅と長さと厚
みを有する中空状からなり、その長手方向がスリット帯
板2の移動方向に対して直交方向にエンドレスベルト3
の幅方向に分割して配設されている。即ち、圧縮空気室
14eは幅方向に並設された各エンドレスベルト3に対応
して、エンドレスベルト3の幅方向に分割して各々設け
られている。圧縮空気室14eは中空状の内部に圧縮空気
を密封したもので、内部の空気の漏れを生じさせない密
封性の材料からなっている。
みを有する中空状からなり、その長手方向がスリット帯
板2の移動方向に対して直交方向にエンドレスベルト3
の幅方向に分割して配設されている。即ち、圧縮空気室
14eは幅方向に並設された各エンドレスベルト3に対応
して、エンドレスベルト3の幅方向に分割して各々設け
られている。圧縮空気室14eは中空状の内部に圧縮空気
を密封したもので、内部の空気の漏れを生じさせない密
封性の材料からなっている。
圧縮空気室14eの一面側に形成された圧縮空気噴射口1
4fは、エンドレスベルト3の内側表面3aに直接接触して
いる。そして、各圧縮空気噴射口14fの開口幅はエンド
レスベルト3の幅より小さく形成され、エンドレスベル
ト3によって圧縮空気噴射口14fの開口部は完全に塞が
れ、圧縮空気噴射口14fから噴射された圧縮空気が全部
エンドレスベルト3の内側表面3aに作用し、漏れること
がないようになっている。
4fは、エンドレスベルト3の内側表面3aに直接接触して
いる。そして、各圧縮空気噴射口14fの開口幅はエンド
レスベルト3の幅より小さく形成され、エンドレスベル
ト3によって圧縮空気噴射口14fの開口部は完全に塞が
れ、圧縮空気噴射口14fから噴射された圧縮空気が全部
エンドレスベルト3の内側表面3aに作用し、漏れること
がないようになっている。
圧縮空気は圧縮空気供給源14aで造られ、圧力調整器1
4b、配管14c及び配管接続口14dを経て圧縮空気室14eに
入り、圧縮空気室14eに流入した圧縮空気は圧縮空気噴
射口14fからエンドレスベルト3の内側表面3aに噴射さ
れてエンドレスベルト3の内側表面3aを押圧し、内側表
面3aの裏面側のエンドレスベルト3の外側表面3bをスリ
ット帯板2に押し付け圧着させる。
4b、配管14c及び配管接続口14dを経て圧縮空気室14eに
入り、圧縮空気室14eに流入した圧縮空気は圧縮空気噴
射口14fからエンドレスベルト3の内側表面3aに噴射さ
れてエンドレスベルト3の内側表面3aを押圧し、内側表
面3aの裏面側のエンドレスベルト3の外側表面3bをスリ
ット帯板2に押し付け圧着させる。
このとき、空気圧によるエンドレスベルト3の内側表
面3aとの間の滑り摩擦抵抗は非常に小さく、滑り摩擦抵
抗はゼロと考えても問題はない。これに対して、スリッ
ト帯板2の表面に油脂等が付着して非常に滑り易い状態
にあっても、スリット帯板2とエンドレスベルト3の外
側表面3bとの間の滑り摩擦抵抗がゼロとなることはな
い。
面3aとの間の滑り摩擦抵抗は非常に小さく、滑り摩擦抵
抗はゼロと考えても問題はない。これに対して、スリッ
ト帯板2の表面に油脂等が付着して非常に滑り易い状態
にあっても、スリット帯板2とエンドレスベルト3の外
側表面3bとの間の滑り摩擦抵抗がゼロとなることはな
い。
このため、常に、エンドレスベルト3の内側表面3aの
滑り摩擦抵抗を外側表面3bより小さい状態に保つことが
でき、エンドレスベルト3は内側表面3aで滑るのみで外
側表面3bで滑りを生じることがなく、エンドレスベルト
3の外側表面3bとスリット帯板2との間では滑りを生じ
ることがない。
滑り摩擦抵抗を外側表面3bより小さい状態に保つことが
でき、エンドレスベルト3は内側表面3aで滑るのみで外
側表面3bで滑りを生じることがなく、エンドレスベルト
3の外側表面3bとスリット帯板2との間では滑りを生じ
ることがない。
前記押圧機構4の一部を構成する巻取り張力付与体15
は、上述した押圧機構4の機能の中で、移動するスリッ
ト帯板2と一体となって循環動するエンドレスベルト3
に制動を与えて、エンドレスベルト3を介してスリット
帯板2に所定の巻取り張力を付与する機能を果たす。
は、上述した押圧機構4の機能の中で、移動するスリッ
ト帯板2と一体となって循環動するエンドレスベルト3
に制動を与えて、エンドレスベルト3を介してスリット
帯板2に所定の巻取り張力を付与する機能を果たす。
巻取り張力付与体15は、スリット帯板2の移動方向で
圧縮空気室14eの両側に隣接して設けられている。巻取
り張力付与体15はその接触片15aがエンドレスベルト3
の内画表面3aと直接接触してその摩擦により、エンドレ
スベルト3の循環動を制動する。この接触片15aはエン
ドレスベルト3の幅方向に配設されている。
圧縮空気室14eの両側に隣接して設けられている。巻取
り張力付与体15はその接触片15aがエンドレスベルト3
の内画表面3aと直接接触してその摩擦により、エンドレ
スベルト3の循環動を制動する。この接触片15aはエン
ドレスベルト3の幅方向に配設されている。
スリット帯板2は空気圧力体14によってエンドレスベ
ルト3と一体的になっているので、エンドレスベルトの
循環動を制動すると、スリット帯板2も制動され、スリ
ット帯板2の表面を疵つけることなくスリット帯板2に
所定の巻取り張力を付与することが可能となるのであ
る。
ルト3と一体的になっているので、エンドレスベルトの
循環動を制動すると、スリット帯板2も制動され、スリ
ット帯板2の表面を疵つけることなくスリット帯板2に
所定の巻取り張力を付与することが可能となるのであ
る。
次に上記実施例の構成に基づく帯板の巻取り張力付与
装置の作用について説明する。
装置の作用について説明する。
先ず、油圧シリンダ11により上部軸受ブラケット6を
引き上げて、上部エンドレスベルト3群を下部エンドレ
スベルト3群と十分な隙間を取った状態で各スリット帯
板2をこの間に通して、図示しない巻取りドラムに各ス
リット帯板2の先端を係止した後、上部軸受ブラケット
6を停止位置まで降下させて、上下のエンドレスベルト
3で各スリット帯板2を上下から挟む。
引き上げて、上部エンドレスベルト3群を下部エンドレ
スベルト3群と十分な隙間を取った状態で各スリット帯
板2をこの間に通して、図示しない巻取りドラムに各ス
リット帯板2の先端を係止した後、上部軸受ブラケット
6を停止位置まで降下させて、上下のエンドレスベルト
3で各スリット帯板2を上下から挟む。
この状態で、空気圧力体14の一部を構成する圧力調整
器14bで設定された圧縮空気を圧縮空気供給源14aから配
管14c及び配管接続口14dを経て圧縮空気室14eに供給す
る。圧縮空気室14eに供給された圧縮空気は圧縮空気噴
射口14fから噴射されて均一な空気圧でエンドレスベル
ト3の内側表面3aを押圧する。空気圧で押圧された各エ
ンドレスベルト3はスリット帯板2の上下から挟んだ状
態で押圧して、各エンドレスベルト3の外側表面3bをス
リット帯板2に押し付け圧着させる。
器14bで設定された圧縮空気を圧縮空気供給源14aから配
管14c及び配管接続口14dを経て圧縮空気室14eに供給す
る。圧縮空気室14eに供給された圧縮空気は圧縮空気噴
射口14fから噴射されて均一な空気圧でエンドレスベル
ト3の内側表面3aを押圧する。空気圧で押圧された各エ
ンドレスベルト3はスリット帯板2の上下から挟んだ状
態で押圧して、各エンドレスベルト3の外側表面3bをス
リット帯板2に押し付け圧着させる。
また、このとき、巻取り張力付与体15の接触片15aを
各エンドレスベルト3の内側表面3aに押し付けて接触さ
せ、接触片15aとエンドレスベルト3の内側表面3aとの
間で制動が働くようにする。
各エンドレスベルト3の内側表面3aに押し付けて接触さ
せ、接触片15aとエンドレスベルト3の内側表面3aとの
間で制動が働くようにする。
以上のような状態で図示しない巻取りドラムを運転
し、各条のスリット帯板を2を一斉に巻取る。この場
合、各条のスリット帯板2の巻取り速度の差による問題
は各条のスリット帯板2に対応する上下エンドレスベル
ト3の循環動が相互に全く干渉せず独立に行われるので
生じない。即ち、上下エンドレスベルト3は一対のプー
リ5間に張設されているが、各プーリ5は遊転自在に前
軸8及び後軸9に取付けているため、各エンドレスベル
ト3の循環動は相互に全く干渉せず独立に行われること
になるからである。
し、各条のスリット帯板を2を一斉に巻取る。この場
合、各条のスリット帯板2の巻取り速度の差による問題
は各条のスリット帯板2に対応する上下エンドレスベル
ト3の循環動が相互に全く干渉せず独立に行われるので
生じない。即ち、上下エンドレスベルト3は一対のプー
リ5間に張設されているが、各プーリ5は遊転自在に前
軸8及び後軸9に取付けているため、各エンドレスベル
ト3の循環動は相互に全く干渉せず独立に行われること
になるからである。
スリット帯板2の巻取りを開始すると、移動するスリ
ット帯板2の表裏面とエンドレスベルト3の外側表面3b
との摩擦係合により、上下の各エンドレスベルト3は循
環動する。このとき、各エンドレスベルト3は移動する
各スリット帯板2と滑りを生じることなく一体となって
各々独立している循環動する。
ット帯板2の表裏面とエンドレスベルト3の外側表面3b
との摩擦係合により、上下の各エンドレスベルト3は循
環動する。このとき、各エンドレスベルト3は移動する
各スリット帯板2と滑りを生じることなく一体となって
各々独立している循環動する。
その一方で、上記押圧機構4を構成する巻取り張力付
与体15の接触片15aとエンドレスベルト3の内側表面3a
との間の滑りによる摩擦力でつまり、移動するスリット
体板2との摩擦係合で循環動するエンドレスベルト3の
内側表面3aを押圧する接触片15aが所謂ブレーキ的な制
動機構を果たして、図示しない巻取りドラムと張力付与
装置1との間に位置する各スリット帯板2に一定の巻取
り張力を発生させることになる。
与体15の接触片15aとエンドレスベルト3の内側表面3a
との間の滑りによる摩擦力でつまり、移動するスリット
体板2との摩擦係合で循環動するエンドレスベルト3の
内側表面3aを押圧する接触片15aが所謂ブレーキ的な制
動機構を果たして、図示しない巻取りドラムと張力付与
装置1との間に位置する各スリット帯板2に一定の巻取
り張力を発生させることになる。
このような巻取り張力は、スリット帯板2の表面が油
脂等で非常に滑り易くなっている場合でも、各スリット
帯板2とエンドレスベルト3の外側表面3bとの間で滑り
を生じることなく、スリット帯板2に生じさせることが
できる。
脂等で非常に滑り易くなっている場合でも、各スリット
帯板2とエンドレスベルト3の外側表面3bとの間で滑り
を生じることなく、スリット帯板2に生じさせることが
できる。
これは以下の理由によって説明することができる(第
2図参照)。
2図参照)。
即ち、エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構4
側との間では滑りを生じ、エンドレスベルト3の外側表
面3bとスリット帯板2との間では滑りを生じないという
ことは、エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構4
側との間の平均摩擦係数μUがエンドレスベルト3の外
側表面3bとスリット帯板2との間の平均摩擦係数μLよ
り小さくなるときである。
側との間では滑りを生じ、エンドレスベルト3の外側表
面3bとスリット帯板2との間では滑りを生じないという
ことは、エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構4
側との間の平均摩擦係数μUがエンドレスベルト3の外
側表面3bとスリット帯板2との間の平均摩擦係数μLよ
り小さくなるときである。
従って、エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット
帯板2との間で滑りを生じさせないためには、 μU<μL …… となる条件を考えればよい。
帯板2との間で滑りを生じさせないためには、 μU<μL …… となる条件を考えればよい。
いま、F:接触片15aとエンドレスベルト3の内側表面3
aとの接触圧力 p:圧縮空気噴射口14fの空気圧力 A:エンドレスベルト3の内側表面3aにかかる空
気圧作用面積 N:押圧機構4側の全圧下力(=F+p・A) μU:エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構
4側間の平均摩擦係数 μL:エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット
帯板2間の平均摩擦係数 μ0:エンドレスベルト3の内側表面3aと空気圧作
用間の摩擦係数 μ1:エンドレスベルト3の内側表面3aと接触片15
a間の摩擦係数 μ2:エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット
帯板2間の摩擦係数 であるとき、 エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構4側との
滑り摩擦力は、 μU・N=μ0・p・A+μ1・F …… で表される。
aとの接触圧力 p:圧縮空気噴射口14fの空気圧力 A:エンドレスベルト3の内側表面3aにかかる空
気圧作用面積 N:押圧機構4側の全圧下力(=F+p・A) μU:エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構
4側間の平均摩擦係数 μL:エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット
帯板2間の平均摩擦係数 μ0:エンドレスベルト3の内側表面3aと空気圧作
用間の摩擦係数 μ1:エンドレスベルト3の内側表面3aと接触片15
a間の摩擦係数 μ2:エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット
帯板2間の摩擦係数 であるとき、 エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構4側との
滑り摩擦力は、 μU・N=μ0・p・A+μ1・F …… で表される。
ここで、エンドレスベルト3の内側表面3aと空気圧作
用間の摩擦係数μ0は非常に小さくゼロ(μ0=0)と
考えてよいから、上式は、 μU・N=μ1・F となり、また、N=F+p・Aであるから、 μU=μ1・F/(F+p・A) …… となる。
用間の摩擦係数μ0は非常に小さくゼロ(μ0=0)と
考えてよいから、上式は、 μU・N=μ1・F となり、また、N=F+p・Aであるから、 μU=μ1・F/(F+p・A) …… となる。
一方、エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット帯
板2との滑り摩擦力は、 μL・N=μ2・N …… で表されるから、 μL=μ2 …… となる。
板2との滑り摩擦力は、 μL・N=μ2・N …… で表されるから、 μL=μ2 …… となる。
これらの,式を上記式に代入すると、 μ1・F/(F+p・A)<μ2 即ち、エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット帯板
2間で滑りを生じないようにするための条件は、 μ2>μ1・F/(F+p・A) …… となる。
2間で滑りを生じないようにするための条件は、 μ2>μ1・F/(F+p・A) …… となる。
ここで、 F/(F+p・A)<1 …… であるから、例えば、μ2がμ1よりかなり小さいとき
でも、つまり、スリット帯板2の表面に油脂等が付着し
てエンドレスベルト3の外側表面3bとスリット帯板2間
がかなり滑り易い場合でも、式のp・Aの値(空気全
圧力)をF(接触片15a)とエンドレスベルト3の内側
表面3aとの接触圧力)に比べて十分に大きくすることに
より、式を満足させることが可能となり、エンドレス
ベルト3の外側表面3bとスリット帯板2間で滑りを生じ
させないようにすることができる。
でも、つまり、スリット帯板2の表面に油脂等が付着し
てエンドレスベルト3の外側表面3bとスリット帯板2間
がかなり滑り易い場合でも、式のp・Aの値(空気全
圧力)をF(接触片15a)とエンドレスベルト3の内側
表面3aとの接触圧力)に比べて十分に大きくすることに
より、式を満足させることが可能となり、エンドレス
ベルト3の外側表面3bとスリット帯板2間で滑りを生じ
させないようにすることができる。
これに対し、従来の装置では、空気圧力がないから
(p・A=0)、N=Fであり、 エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構4側との
滑り摩擦力は、 μU・N=μ1・F で表されるから、 μU=μ1 …… となる。
(p・A=0)、N=Fであり、 エンドレスベルト3の内側表面3aと押圧機構4側との
滑り摩擦力は、 μU・N=μ1・F で表されるから、 μU=μ1 …… となる。
また、エンドレスベルト3の外側表面3bとスリット帯
板2との滑り摩擦力は、 μL・N=μ2・N で表されるから、 μL=μ2 …… となる。
板2との滑り摩擦力は、 μL・N=μ2・N で表されるから、 μL=μ2 …… となる。
従って、これらの,式を上記式に代入すると、
従来の装置では、エンドレスベルト3の外側表面3bとス
リット帯板2間で滑りを生じないようにするための条件
として、 μ2>μ1 …… を満足しなければならず、常に、エンドレスベルト3の
内側表面3aと押圧機構4側間を、エンドレスベルト3の
外側表面3bとスリット帯板2間より滑り易い状態にする
ことが必要となる。
従来の装置では、エンドレスベルト3の外側表面3bとス
リット帯板2間で滑りを生じないようにするための条件
として、 μ2>μ1 …… を満足しなければならず、常に、エンドレスベルト3の
内側表面3aと押圧機構4側間を、エンドレスベルト3の
外側表面3bとスリット帯板2間より滑り易い状態にする
ことが必要となる。
このため、帯板の表面に油脂等が付着して非常に滑り
易い場合には、エンドレスベルト3の外側表面3bとスリ
ット帯板2間で滑りを生じ易くなる。
易い場合には、エンドレスベルト3の外側表面3bとスリ
ット帯板2間で滑りを生じ易くなる。
この発明は上記実施例に限定されるものではなく、こ
の発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得る
ことは勿論である。
の発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得る
ことは勿論である。
例えば、上記実施例においては、エンドレスベルト3
を一対のプーリ5間に張設した場合で説明したが、例え
ば2個以上のプーリ5間に張設してもよい。
を一対のプーリ5間に張設した場合で説明したが、例え
ば2個以上のプーリ5間に張設してもよい。
以上の記載より明らかなように、この発明に係る帯板
の巻取り張力付与装置によれば、エンドレスベルトの内
側表面を押圧する押圧機構を空気圧力体と巻取り張力付
与体とから構成したことにより、エンドレスベルトの外
側表面のスリット帯板への押し付け圧着は押圧機構の空
気圧力体を使用して滑り摩擦抵抗が殆どゼロの状態で行
うことができる。
の巻取り張力付与装置によれば、エンドレスベルトの内
側表面を押圧する押圧機構を空気圧力体と巻取り張力付
与体とから構成したことにより、エンドレスベルトの外
側表面のスリット帯板への押し付け圧着は押圧機構の空
気圧力体を使用して滑り摩擦抵抗が殆どゼロの状態で行
うことができる。
そして、エンドレスベルトの内側表面との滑り摩擦は
押圧機構の巻取り張力付与体を使用して所定の巻取り張
力を発生させるためにのみ用いられるようにすること
で、エンドレスベルトの内側表面の材質を外側表面の材
質に比べ極端に摩擦抵抗の小さなものを使用しない場合
でも、スリット帯板と外側表面との滑り摩擦抵抗を内側
表面より大きい状態に保つことができ、たとえスリット
帯板が油脂等で非常に滑り易い状態でも、スリット帯板
とエンドレスベルトの外側表面との間で滑りを生じない
ようにすることのできる。
押圧機構の巻取り張力付与体を使用して所定の巻取り張
力を発生させるためにのみ用いられるようにすること
で、エンドレスベルトの内側表面の材質を外側表面の材
質に比べ極端に摩擦抵抗の小さなものを使用しない場合
でも、スリット帯板と外側表面との滑り摩擦抵抗を内側
表面より大きい状態に保つことができ、たとえスリット
帯板が油脂等で非常に滑り易い状態でも、スリット帯板
とエンドレスベルトの外側表面との間で滑りを生じない
ようにすることのできる。
これにより、各スリット帯板を巻取る際に生じる張力
の不均衡を確実に調整して均等な張力を付与することが
でき、この装置が本来有する優れた利点を遺憾なく発揮
させることが可能となる。
の不均衡を確実に調整して均等な張力を付与することが
でき、この装置が本来有する優れた利点を遺憾なく発揮
させることが可能となる。
図面はこの発明に係る帯板の巻取り張力付与装置の実施
例を示すものであって、第1図は張力付与装置の正面
図、第2図は張力付与装置の要部の側断面図、第3図は
第2図A−A矢視断面図である。 〔符号の説明〕 1:張力付与装置、2:スリット帯板 3:エンドレスベルト、3a:内側表面 3b:外側表面、4:押圧機構 5:プーリ 6:上部軸受ブラケット 7:下部軸受ブラケット 8:前軸、9:後軸 10:連結棒、11:油圧シリンダ 12:スタンド 14:空気圧力体 14a:圧縮空気供給源、14b:圧力調整器 14c:配管、14d:配管接続口 14e:圧縮空気室、14f:圧縮空気噴射口 15:巻取り張力付与体 15a:接触片
例を示すものであって、第1図は張力付与装置の正面
図、第2図は張力付与装置の要部の側断面図、第3図は
第2図A−A矢視断面図である。 〔符号の説明〕 1:張力付与装置、2:スリット帯板 3:エンドレスベルト、3a:内側表面 3b:外側表面、4:押圧機構 5:プーリ 6:上部軸受ブラケット 7:下部軸受ブラケット 8:前軸、9:後軸 10:連結棒、11:油圧シリンダ 12:スタンド 14:空気圧力体 14a:圧縮空気供給源、14b:圧力調整器 14c:配管、14d:配管接続口 14e:圧縮空気室、14f:圧縮空気噴射口 15:巻取り張力付与体 15a:接触片
Claims (1)
- 【請求項1】循環動自在に保持されたエンドレスベルト
を幅方向に複数並設したものを上下に相対向して配設
し、上下各エンドレスベルトの内側表面側に配置した押
圧機構で上下各エンドレスベルトを、上下のエンドレス
ベルトの相対向する外側表面の間に通したスリット帯板
に押し付け圧着し、スリット帯板との圧着でエンドレス
ベルトを、移動するスリット帯板と一体となって循環動
させ、上記押圧機構とエンドレスベルトの内側表面との
滑り摩擦力で各スリット帯板に張力を付与する張力付与
装置であって、各エンドレスベルトの内側表面を押圧す
る前記押圧機構を、圧縮空気をエンドレスベルトの内側
表面に噴射してエンドレスベルトの内側表面を押圧し内
側表面の裏面側となるエンドレスベルトの外側表面をス
リット帯板に押し付け圧着させる空気圧力体と、巻取り
張力付与体とから構成したことを特徴とする帯板の巻取
り張力付与装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1287052A JP2788941B2 (ja) | 1989-11-01 | 1989-11-01 | 帯板の巻取り張力付与装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1287052A JP2788941B2 (ja) | 1989-11-01 | 1989-11-01 | 帯板の巻取り張力付与装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03147665A JPH03147665A (ja) | 1991-06-24 |
JP2788941B2 true JP2788941B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=17712432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1287052A Expired - Lifetime JP2788941B2 (ja) | 1989-11-01 | 1989-11-01 | 帯板の巻取り張力付与装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2788941B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60313251T2 (de) * | 2002-07-02 | 2008-01-03 | Japan Development Consultants, Inc., Sasebo | Spannvorrichtung für eine Bandhaspel |
KR20040022029A (ko) * | 2002-09-06 | 2004-03-11 | (주)이스트라인 | 강판 표면처리장치 |
JP4801788B1 (ja) * | 2010-10-07 | 2011-10-26 | 株式会社日本開発コンサルタント | 多条エンドレスベルト式帯板巻取り張力付与装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0774061B2 (ja) * | 1986-07-07 | 1995-08-09 | 株式会社日本開発コンサルタント | 帯板張力付与装置 |
JPS63101109U (ja) * | 1986-12-13 | 1988-07-01 |
-
1989
- 1989-11-01 JP JP1287052A patent/JP2788941B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03147665A (ja) | 1991-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3157723A (en) | Process and apparatus for embossing sheet material | |
US5043036A (en) | Width stretching device | |
JP3548594B2 (ja) | ウエブ材料のログを製造するとともに各ログの巻取り完了時にウエブ材料を切断する方法および装置 | |
US4000242A (en) | Web material treating system including an inflatable platen roller | |
JPH07108741B2 (ja) | 輪転機の紙通し装置 | |
JP2788941B2 (ja) | 帯板の巻取り張力付与装置 | |
GB2072128A (en) | Strapping apparatus feed and tension mechanism | |
DE1956807A1 (de) | Vorrichtung zum Bandtransport | |
JPS6229347B2 (ja) | ||
DE3514042C2 (ja) | ||
CA2111818C (en) | Device for separating perforated sections of a tubular web | |
JPH0533997A (ja) | フイルムドアユニツト | |
JPS6125617B2 (ja) | ||
US3974976A (en) | Apparatus for suppressing rotational fluctuation of supply roll | |
DE69216886T2 (de) | Vorrichtung zum Aufbringen von Klebeband und deren Verfahren | |
JPH0722775B2 (ja) | 金属帯板の張力付与装置 | |
US3276652A (en) | Tension apparatus for travelling webs | |
US5005778A (en) | Web winding apparatus | |
JPH04305315A (ja) | 金属帯の張力付与装置 | |
KR102565686B1 (ko) | 비선형 패턴으로 제1 웹을 베이스 웹에 적용하기 위한 장치 및 방법 | |
DE702998C (de) | Antriebsvorrichtung fuer bandfoermige Tontraeger | |
DE609850C (de) | Antriebsvorrichtung fuer band- oder drahtfoermige Tontraeger | |
US4402179A (en) | Yarn false twisting apparatus having improved thread-up capability | |
JPH0834550A (ja) | 巻取りロール用圧接ローラー | |
JPH0577983A (ja) | 表面駆動式巻取装置と巻取方法 |