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JP2779907B2 - ポリイミド膜およびその製造方法 - Google Patents

ポリイミド膜およびその製造方法

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JP2779907B2
JP2779907B2 JP6292683A JP29268394A JP2779907B2 JP 2779907 B2 JP2779907 B2 JP 2779907B2 JP 6292683 A JP6292683 A JP 6292683A JP 29268394 A JP29268394 A JP 29268394A JP 2779907 B2 JP2779907 B2 JP 2779907B2
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polyimide film
polyamic acid
bis
layer
dianhydride
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JP6292683A
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建輝 李
泗銘 何
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KOGYO GIJUTSU KENKYUIN
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KOGYO GIJUTSU KENKYUIN
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0346Organic insulating material consisting of one material containing N

Landscapes

  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリイミド膜およびそ
の製造方法に関するものであり、特に、除去されやすい
ポリイミド膜およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリイミド樹脂は、優れた機械的性質お
よび電気的性質を持ちながら、化学品にも優れた耐性を
持つので、マルチチップモジュル(Multi-chip module:
MCM )、フレキシブル印刷回路(Flexible printed cir
cuit:FPC)や自動接着テープ(Tape automatic bondin
g:TAB)に広く使われている。
【0003】ポリイミド樹脂により、MCM、FPCま
たはTAB、特に多層基板を製造する際には、層を通し
て小さな多数の穴( vial)を開け、穴内に電気伝導材を
埋設することが必要である。このような穴を形成する手
段として、穴の位置に当たるポリイミド膜を除去するこ
とが必要となる。
【0004】しかしながら、完全にイミド化されたポリ
イミドは優れた化学耐性を持つため、エッチングにより
除去されにくい。ここでのイミド化は、ポリアミド酸前
駆体( polyamic acid precursor) から最終生成物のポ
リイミドに変換する反応を意味する。
【0005】直接にレ−ザービームを用いてポリイミド
膜を除去する乾式エッチング法が提案されたが、装置の
コストが高く、エッチング速度が低いなどの欠点を有す
る。
【0006】別法として、部分的にイミド化された膜を
エッチングしてからイミド化を完成させる湿式エッチン
グ法がある。しかし、この湿式エッチング法には、使わ
れた溶媒を除去するソフトベーキング工程を必要とする
他、パターンを形成するためにポリイミド膜を選択的に
エッチングする際、フォトレジストが必要となるなどの
欠点を有する。
【0007】様々な湿式エッチング法の内、フォトレジ
ストをかけた後エッチング溶液でエッチングを行なう伝
統的な化学エッチング方法がある。環境に危害の少ない
エッチング溶液として、たとえば、アメリカ特許第4,
426,253(1984)号、第4,431,479
(1984)号、第4,436,583(1984)号
と第4,848,929(1989)号に記載されるも
のがある。しかし、これらの溶液でよい効率でエッチン
グできるポリイミドの種類は限られる。たとえば、アメ
リカ特許第4,436,583と4,848,929号
に開示されたKapton(商品名)とその前駆体のPyralin
(商品名)が広く用いられる。
【0008】無接着剤TABを生産するには、ポリイミ
ド膜に導電性の金属層を被覆する必要がある。アメリカ
特許第4,863,808号などの、Kaptonに金属を蒸
着することにより、薄い金属層を形成させる技術に関す
る報告もあるが、金属層の蒸着工程を必要とするため、
コストが高い。
【0009】無接着剤TABを生産する方法として、ポ
リイミド薄膜を金属箔にダイカスト(DIE-CAST)するダイ
カスト法もある。しかしながら、ダイカストTABは、
エッチングしにくい他、できた製品の平滑度と粘着性が
両立できないという欠点を有する。
【0010】エッチング効率を向上させるもう一つの方
法として、商品化された感光性ポリイミドまたは可溶性
ポリイミドを使用するものがある。しかしながら、この
ような特殊な物質の機械的・電気的性質や化学耐性が悪
いことも知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、伝
統的なエッチング方法や機械的方法で簡単にかつ高い効
率で経済的に除去できる、ポリイミド膜およびその製造
方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、その最も広い
意味において、次に示す工程を含むポリイミド膜の製造
方法およびその方法により製造されたポリイミド膜に関
する。
【0013】(1) ポリアミド酸樹脂の第1層を基質
に被覆する工程。 (2) ポリアミド酸樹脂の第1層の上に、Cu、C
r、NiおよびFeよりなる群から選ばれた金属の塩が
混入されたポリアミド酸樹脂の第2層を被覆する工程。
【0014】(3) 第1層と第2層を加熱することに
より、ポリアミド酸を環化させてポリイミド膜を形成さ
せる工程。
【0015】前記の基質は、目的に応じて選べばよい
が、普通は電気導電性金属箔、たとえば、金箔、銀箔や
銅箔を使用する。この導電性金属膜は、使用の目的によ
って、ポリイミド膜とは別にエッチングすることによ
り、電気伝導パタン−を形成することができる。
【0016】ポリアミド酸(POLYAMIC ACID )は、ポリ
イミドの前駆体であり、そのイミド化反応の一般式は次
に示す。
【0017】
【化1】
【0018】ここで、Rは芳香族四価有機基を示し、
R’は少なくとも二つの炭素原子を有する芳香族または
脂肪族ジアミンの二価基を示す。但し、ジアミンにある
二つのアミノ基はそれぞれ二価基の別々の炭素原子と結
合する。
【0019】第一層に用いられるポリアミド酸と第二層
に用いられるポリアミド酸は、同一であっても異なるも
のであってもよいが、ジアミンと二無水物の反応により
合成することができる。その反応の一般式を次に示す。
【0020】
【化2】
【0021】ここでのRとR’の意味は、前の通りであ
る。典型的な二無水物は、米国特許第3,853,81
3号に開示されたものがある。本発明において、二無水
物としてビス−(3,4−ジカルボキシフェニル)エー
テル二無水物(bis-(3,4−dicarboxy phenyl)ether
dianhydride, ODPA)、3,3’−4,4’−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物(3,3’−4,4’
−benzophenonetetracarboxylic dianhydride, BTDA )
と3,3’−4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物(3,3’−4,4’−biphenyltetracarboxyli
c dianhydride, bpda )が特に好ましい。
【0022】典型的なジアミンの例として、エチレンジ
アミン、プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、2−エチルヘキシレンジアミン、ノナメチレンジア
ミン、デカメチレンジアミン、2,11−ジアミノ−ド
デカンとその類似物;メタ−フェニレンジアミン、パラ
−フェニレンジアミン、2,2’−ナフタレンジアミ
ン、4,4’−ビフェニレンジアミン、メチレンジアニ
リン−(4,4’−ジアミノジフェニルメタン)、エチ
レンジアニリン−(4,4’−ジアミノジフェニルエタ
ン)、プロピレンジアニリン−(4,4’−ジアミノジ
フェニルプロパン)、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘ
キシル)N−フェニルアミン、ビス−(パラ−アミノ−
シクロヘキシル)N−メチルアミン、ヘキサフルロイソ
プロピリデン−ビス−(4−フェニルアミン)、4,
4’−ジアミノ−ジフェニルメタン、4,4’−ジアミ
ノ−ジフェニルエタン、4,4’−ジアミノ−ジフェニ
ルプロパン、4,4’−ジアミノ−ジフェニルブタン、
2,6−ジアミノ−ピリジン、ビス−(4−アミノ−フ
ェニル)ジエチルシラン、ビス−(4−アミノ−フェニ
ル)ジフェニルシラン、ビス−(4−アミノ−フェニ
ル)エチルフォスフィン オキシド、ビス−(4−アミ
ノ−フェニル)フェニルフォスフィン オキシド、ビス
−(4−アミノ−フェニル)−N−フェニルアミン、ビ
ス−(4−アミノ−フェニル)−N−メチルアミン、
3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ−ビフェニ
ル、3,3’−ジメトキシ−ベンジジン、2,4−ビス
(b−アミノ−t−ブチル)トルエン、ビス−(パラ−
b−アミノ−t−ブチル−フェニル)エーテル、パラ−
ビス−(2−メチル−4−アミノ−フェニル)ベンゼ
ン、パラ−ビス−(1,1−ジメチル−5−アミノ−ペ
ンチル)ベンゼン、m−キシリレン ジアミン、p−キ
シリレンジアミン、オキシジアニリン−(4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル)、ケトジアニリン、4,
4’−ジアミノ−ジフェニル スルフィド、3,3’−
ジアミノ−ジフェニル スルフィド、4,4’−ジアミ
ノ−ジフェニル スルフォン、3,3’−ジアミノ−ジ
フェニル スルフォン、ビス−(パラ−アミノ−シクロ
ヘキシル)メタン、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘキ
シル)エタン、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘキシ
ル)プロパン、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘキシ
ル)スルフィド、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘキシ
ル)スルフォン、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘキシ
ル)エーテル、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘキシ
ル)ジエチルシラン、ビス−(パラ−アミノ−シクロヘ
キシル)ジフェニルシラン、ビス−(パラ−アミノ−シ
クロヘキシル)エチルフォスフィン オキシド、ビス−
(パラ−アミノ−シクロヘキシル)フェニルフォスフィ
ン オキシド、1,2−ビス−(3−アミノ−プロポキ
シ)エタン、2,2−ジメチルプロピレンジアミン、3
−メトキシ−ヘキサメチレンジアミン、2,5−メチル
ヘプタメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジア
ミン、1,4−ジアミノ−シクロヘキサン、1,2−ジ
アミノ−オクタデカンおよび2,5−ジアミノ−1,
3,4−オキサジアゾ−ルがある。
【0023】本発明において、ジアミンとして、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル(4,4’− diami
nodiphenyl ether, 4,4’-ODA)、3,3'−ジアミノジ
フェニルスルフォン(3,3’−diamino diphenyl sul
fone, 3,3’−SO2DA)とパラ−フェニレンジアミン
(para-phenylene diamine, PDA )が特に好ましい。
【0024】粘着性を改善するために、ビスマリミド
(bismalimide, BMI)をさらに添加することができる。
【0025】反応混合液に適した溶媒は、たとえば、N
−メチル−2−ピロリドン(NMP )とジエチレングリコ
ールジメチルエーテル(DEGDE )がある。
【0026】第一層と第二層に使われるポリアミド酸
は、必ずしも同じ組成を有するとは限らない。
【0027】第二層のポリアミド酸にプレミクスされる
金属塩は、Cu、Cr、NiまたはFeの塩である。本
発明で好ましい塩は、CuCl2 ・2H2 O、NiCl
2 ・2H2 O、FeSO4 とCuSO4 である。ポリア
ミド酸対金属塩の重量比は、0.05から20までの間
が好まれる。ポリアミド酸と金属塩は充分に混合する必
要があり、たとえば、0.5から24時間の機械的攪拌
が好ましい。
【0028】本発明の第(3)工程における加熱は、ベ
ーキングともいう。第一と第二層のポリアミド酸をベー
キングする工程は、ポリアミド酸の環化そしてポリイミ
ドの生成に必要である。ベーキングした後に、使った溶
媒を除去する必要がある。ベーキング温度は、100℃
から400℃が好ましい。
【0029】第一層と比べ、第二層のポリアミド酸は金
属塩が含まれるため、粘着性が低く、環化後除去されや
すい。
【0030】このように生成されたポリイミド膜は、伝
統的化学エッチング法や機械的方法で除去されやすい特
徴を持つ。
【0031】化学エッチング方法において、基質に二層
のポリイミド膜を被覆してベーキングした後、化学エッ
チング溶液に1〜2分間漬け、さらに、脱イオン水に2
0〜50秒間漬けた後、ポリイミド膜をエッチングする
ことができる。所望のエッチング結果が得られるまで、
以上の方法を何回か繰り返す。使われたエッチング溶液
は、ポリイミド膜をエッチングできるものであればよ
い。その一例としては、6〜35wt%のKOH、5〜
20wt%のH2 Oと55〜89wt%のエタノールか
らなるエッチング溶液を用いることができる。このエッ
チング溶液に適した温度範囲は、55〜75℃である。
KOHをNaOHに、エタノールをポリプロピルアルコ
ールに代えることもできる。
【0032】
【発明の作用効果】後述の実施例からも明らかなよう
に、本発明に従って作ったポリイミド膜は、基質に対す
る粘着性が優れている一方、エッチングされやすいとい
う利点を有する。それ以外の性質は、従来のポリイミド
膜とは変わらないので、本発明は製品の他の性質を犠牲
せずに高度のエッチング性を実現することを可能にす
る。本発明によりポリイミド膜を簡単かつ効率的にエッ
チングすることが可能である。たとえば、本発明には、
コストの高い乾式エッチング法を必要とせず、伝統の湿
式エッチング法において、エッチングする前の部分イミ
ド化手順も必要でなくなり、直接エッチングし完全にイ
ミド化することができる。一方、先行技術の光感受性ポ
リイミド膜と可溶性ポリイミド膜を使ったエッチング法
は、全体的パーフォマンスが悪い。
【0033】本発明のメリットと改良点は、以下の実施
例から、もっと明らかになる。
【0034】
【実施例】
ポリアミド酸ワニスの調製ポリアミド酸ワニス1 3,3’−4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物(BPDA)、3,3’−4,4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物(BTDA)、パラ−フェニレンジ
アミン(PDA )と4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル(ODA )を1:1:1:1のモル比で混合し、室温で
4時間攪拌し、ビスマリミド(BMI )を加えた後、さら
に1時間攪拌してポリアミド酸を形成させた。得られた
ワニスは、粘度が5000−6000CPSであり、ポ
リアミド酸含有量が15−16wt%であった。
【0035】ポリアミド酸ワニス2 4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(4,4−ODA
、0.08モル)、ビス−(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)エーテル二無水物(ODPA,0.08モル)、ジ
エチレングリコルジメチルエーテル(DEGDE 、130m
l)とN−メチル−3−ピロリドン(NMP 、70ml)
を室温で6時間混合・攪拌することにより、ポリアミド
酸を合成した。得られたワニスの粘度は450cpsで
あった。
【0036】ポリアミド酸ワニス3 3,3’−ジアミノジフェニルスルフォン(3,3’−
SO2DA 、0.08モル)、ビス−(3,4−ジカルボキ
シフェニル)エーテル二無水物(ODPA,0.08モル)
とジエチレングリコールジメチルエーテル(DEGDE 、1
30ml)を室温で6時間混合・攪拌して、ポリアミド
酸を合成した。得られたワニスの粘度は300cpsで
あった。
【0037】ポリアミド酸と金属塩の溶液1 100gのポリアミド酸ワニス2に10gのCuCl2
・2H2 Oを加え、室温で、4時間攪拌した。
【0038】ポリアミド酸と金属塩の溶液2 100gのポリアミド酸ワニス3に10gのFeSO4
を加え、室温で、4時間攪拌した。
【0039】実験方法 銅箔に対する粘着性については、I.P.C.No.
2.4.9の方法に従って試験を行なった。
【0040】エッチングサイクルについては、以下のよ
うに行なった。すなわち、テスト用の膜を交互に撹拌し
ながら水酸化カリウム(13wt%)、蒸留水(11w
t%)とエタノール(76wt%)の水溶液(60℃で
1分間)と脱イオン水(60℃で30秒)に漬けた。水
酸化カリウム/エタノール溶液と脱イオン水で膜をそれ
ぞれ一回処理することは一つのサイクルとする。膜が有
効にエッチングされるまで、このようなサイクルを繰返
す。このエッチングサイクルの数は、ポリイミド膜のエ
ッチングの難易度の指標となる。
【0041】[実施例1]ポリイミド酸を銅箔に被覆
し、80℃で1時間加熱した後にポリイミド膜が形成さ
れた。この膜の上に上記溶液1をドクターブレードで約
360mmの厚さになるように塗り付けた後、室温で1
0分間そして80℃で1時間放置した。膜をさらに真空
オ−ブンで、以下のように加熱した。すなわち、1時間
内に150℃まで加熱し、1時間維持し、また1時間内
に250℃まで加熱して1時間維持し、さらに1時間内
350℃まで加熱し、2時間維持し、2.5時間内に1
50℃まで冷却し、イミド化を完成させた。実験の結
果、銅箔に対する粘着性は、0.3lb/in以下であ
り、化学エッチングによるエッチングサイクルは8であ
った。
【0042】[実施例2]操作は、実施例1と同じであ
るが、溶液1の代わりに溶液2を用いた。実験の結果、
銅箔に対する粘着性は、0.3lb/in以下であり、
化学エッチングによるエッチングサイクルは8である。
【0043】[比較例A]ドクターベレードを用い、銅
箔に厚さ360mmのポリアミド酸を塗り付け、80℃
で1時間放置した後、実施例1のように加熱して、イミ
ド化した膜を得た。実験の結果、銅箔に対する粘着性
は、8lb/in以上であり、化学エッチングによるエ
ッチングサイクルは50よりも多かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 15/00 - 15/20 B32B 27/00 - 27/42 C08J 7/00 - 7/02 H01L 1/03

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1) ポリアミド酸樹脂の第1層を基
    質に被覆するステップと、 (2) 前記ポリアミド酸樹脂の第1層の上に、Cu、
    Cr、NiおよびFeよりなる群から選ばれた金属の塩
    が混入されたポリアミド酸樹脂の第2層を被覆するステ
    ップと、 (3) 前記第1層と前記第2層とを加熱することによ
    り、ポリアミド酸を環化させてポリイミド膜を形成させ
    るステップとを含む、ポリイミド膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱が、100℃から400℃まで
    の温度下で行なわれることを特徴とする、請求項1記載
    のポリイミド膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金属の塩が、塩化銅、塩化ニッケ
    ル、硫酸第一鉄および硫酸銅よりなる群から選ばれた、
    請求項1記載のポリイミド膜の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリアミド酸が、二酸無水物とジア
    ミンの反応生成物である、請求項1記載のホリイミド膜
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記二酸無水物がビス−(3,4−ジカ
    ルボキシフェニル)エーテル二無水物、3,3′−4,
    4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物および
    3,3′−4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無
    水物よりなる群から選ばれた、請求項4記載のポリイミ
    ド膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ジアミンが、4,4′−ジアミノジ
    フェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニルスル
    フォンおよびパラ−フェニレンジアミンよりなる群から
    選ばれた、請求項4記載のポリイミド膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基質が、電気伝導性金属箔である、
    請求項1記載のポリイミド膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基質が銅箔である、請求項7記載の
    ポリイミド膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の方法により製造された、
    ポリイミド膜。
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