JP2769282B2 - 粉末消泡剤組成物 - Google Patents
粉末消泡剤組成物Info
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Description
るのに適した粉末ないし粒状の消泡剤組成物に関する。
に用いられている。ドラム型洗濯機を使用する場合、泡
は洗濯効率を下げるので洗濯に用いられる洗剤には一般
に消泡剤が配合されている。
が主流であり、泡は洗濯効率上特に問題にならず、むし
ろ適度な泡を生成する洗剤の方が洗濯習慣上家庭の主婦
には好まれていた。
自動洗濯機の普及に伴う洗濯時の泡に対する意識の変化
や、洗濯時に泡が生成するとフタから泡があふれたり、
また泡が多いとすすぎ時間が長くかかる等の理由から泡
生成を抑制した洗剤が要望されている。
てはシリコーンがよく知られている。シリコーンは粉末
洗剤に添加すると、製造直後では泡生成を効果的に抑制
するが、貯蔵すると消泡効果の低下が起きる。シリコー
ンは空気と水との界面に広がって消泡効果を発揮する
が、貯蔵後の洗剤を水と混合するとシリコーンは水溶液
中に分散され、消泡機能を充分に発揮しない。これは貯
蔵中に界面活性剤とシリコーンが相互作用し、シリコー
ンが水に分散しやすい形になるためと推定される。
は被覆処理してから洗剤成分と直接接触しないような形
態にしてから洗剤中に配合されている。一般的には硫酸
ソーダ、炭酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダ等の洗剤ビ
ルダー物質を担体とし、これにシリコーンを吸着させ、
バインダーの存在下混合して得たシリコーン造粒物が使
われている。
貯蔵時のシリコーンのしみ出しを充分に抑えることはで
きない。特開昭62−57616 号公報には予備ゼラチン化さ
れ、かつ部分水和された水膨潤性、水不溶性の澱粉を担
体とした粒状消泡剤が記載されている。しかしながら、
この粒状消泡剤は水不溶性の澱粉を担体として使用して
おり、日本のような冷水洗濯条件下では溶けにくく、ま
た不溶物として衣類上に残るおそれがある。
311800号公報には、シリコーンの担体として天然澱粉の
使用を示しており、また特開平3−186307号にはシリコ
ーンと水溶性澱粉との併用が示されている。このように
シリコーンの担体として澱粉や、その誘導体を用いるこ
とは公知である。しかしながら、これらの公報記載の澱
粉では、衣料用粉末洗剤組成物中に含まれるアルカリ
剤、例えばソーダ灰と接触させ、長期保存下で澱粉が変
質し、変色する上に長期保存後、充分な性能が得られな
いという問題があり、アルカリ接触下長期保存しても安
定なシリコーンの担体が要求されている。
結果、シリコーンの担体として用いる水溶性澱粉とし
て、非還元末端を有する澱粉と、還元末端と有する澱粉
とを特定の比率で配合して用いることにより、前記課題
を解決し得ることを見出し本発明を完成するに至った。
(a)/(b) 重量比で 0.1〜0.5 の割合で且つ (a)+(b)
が20〜100 重量%で含有してなる粉末消泡剤組成物を提
供するものである。 (a) シリコーン消泡剤、 (b) (I)水溶性の澱粉、化工澱粉又はこれらの誘導体
であって、グルコースユニットの繰り返し単位が7〜20
であり、D.E.値が0〜8の非還元末端澱粉と、(I
I)水溶性の澱粉、化工澱粉又はこれらの誘導体であっ
て、水素添加によりグルコース末端を還元末端とした澱
粉を(II)/(I)=5/95〜50/50(重量比)の割合
で混合した澱粉担体。
ーン消泡剤は特に限定されるものではないが、下記一般
式
基又はアリール基であり、同一でも異なっていてもよ
い。x は約20〜2000の数である。)で表されるポリシロ
キサン類が最もよく使用される。就中、R ,R'がメチル
基であるポリジメチルシロキサンが好適である。
の澱粉、化工澱粉又はこれらの誘導体としては、エステ
ル化澱粉(リン酸澱粉等)、エーテル化澱粉(カルボキ
シメチル化澱粉等)、酵素変性デキストリン(マルトデ
キストリン等)、焙焼デキストリン等が挙げられる。本
発明では、これら澱粉或いはその誘導体のうち、(I)グ
ルコースユニットの繰り返し単位が7〜20、好ましくは
10〜15であり、D.E.値が0〜8の非還元末端澱粉
と、(II)水素添加によりグルコース末端を還元末端と
した澱粉を、(II)/(I)=5/95〜50/50、好まし
くは10/90〜40/60の割合(重量比)で混合し、シリコ
ーン担体として使用される。ここで、非還元末端澱粉と
は両末端が非還元末端である(還元末端を有しない)澱
粉をいう。また、D.E.とは dextrose equivalent
(デキストロース当量)のことであり、還元糖をブドウ
糖として測定し、その還元糖の固形分に対する比であ
る。D.E.値の測定方法は、Wilstatter Schudel法が
一般的である(詳しくは「澱粉化学ハンドブック」に記
載されている)。かかる重量比が5/95未満では、消泡
剤自体が変色する。また、50/50を越えると、消泡剤と
して十分な効果が発揮されない。また、非還元末端澱粉
ではグルコースユニットの繰り返し単位が上記の範囲を
外れると、水中での溶解性、分散性が悪くなる。また、
D.E.値が8を超えると長期保存時の安定性が悪くな
る。
分は (a)/(b) 重量比で 0.1〜0.5、好ましくは0.15〜
0.4 の割合で使用される。かかる重量比が 0.1未満の時
は水に対する溶解性が低下し、0.5 を越えると貯蔵中に
シリコーンがしみ出す。
知られている成分を配合することができる。
ンの担体として、シリカや粘土物質を配合することがで
きる。また溶解性を更に改良する為にアルキル硫酸エス
テル、アルキルベンゼンスルホン酸塩などの陰イオン界
面活性剤や、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど
の非イオン界面活性剤を配合することができる。更に、
粉末物性を改善する為に、融点が40℃以上のポリエチレ
ングリコールなどのポリマーや、芒硝などの水溶性無機
化合物などを配合できる。もちろん、成分に影響をあた
えない香料や色素を配合してもよい。
造ることができ、公知の洗剤の造粒方法を用いることが
できる。例えば、シリコーン消泡剤を澱粉担体に沈積さ
せた後、ポリエチレングリコール等をバインダーとして
押し出し造粒法や転動造粒法により容易に造粒すること
ができる。造粒物は、平均粒径が1300μm以下、好まし
くは1000μm以下が溶解性の上で望ましい。
び本発明の粉末消泡剤組成物を含有する粉末形態の洗浄
剤組成物を提供するものである。本発明の粉末消泡剤組
成物は、洗浄剤組成物を基準にして 0.1〜20重量%の割
合で、洗浄剤組成物に配合することができる。好ましく
は、消泡剤は、洗浄剤組成物を基準にして 0.2〜5重量
%の割合で配合される。
機及び無機ビルダーおよび他の添加剤等を含有する。
ン系、ノニオン系、または両性のものを、単独あるいは
混合して用いることができる。アニオン系界面活性剤と
しては、高級脂肪酸のアルカリ金属石鹸、アルキルアリ
ールスルホネート、例えばドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、長鎖(脂肪)アルコールサルフェート、オ
レフィンサルフェート及びスルホネート、硫酸化モノグ
リセライド、硫酸化エーテル、スルホコハク酸塩、アル
カンスルホネート、リン酸エステル、アルキルイソシア
ネート、ショ糖エステル及びフルオロ界面活性剤を包含
する。カチオン系界面活性剤としては、アルキルアミン
塩、四級アンモニウム塩、スルホニウム塩及びホスホニ
ウム塩を包含する。ノニオン系界面活性剤としては、エ
チレンオキサイドと長鎖(脂肪)アルコール又は、脂肪
酸との縮合物、例えば C14〜15のアルコールとエチレン
オキサイド7モル(ドバノール45-7、シェルジャパン
(株) の商品名)の縮合物、エチレンオキサイドとアミ
ン又はアミドとの縮合物、エチレン及びプロピレンオキ
サイド、脂肪酸アルキロールアミド及び脂肪アミンオキ
サイドの縮合生成物を包含する。両性界面活性剤として
は、イミダゾリン化合物、アルキルアミノ酸塩及びベタ
インを包含する。無機成分としては、ホスフェート及び
ポリホスフェート、シリケート、例えばナトリウムシリ
ケート、カーボネート、サルフェート、酵素放出化合
物、例えば過ホウ酸ナトリウム、及び他の漂白剤及びゼ
オライトである。有機成分としては、再沈着防止剤、例
えばカルボキシメチルセルロース、増白剤、キレート
剤、例えばエチレンジアミン四酢酸、酵素などである。
成物に配合して洗濯に用いられても、洗濯された衣類に
沈着しない。また、アルカリ成分を含む洗浄剤組成物と
接触した状態で長期保存された後も消泡剤の品質劣化が
なく、従来の消泡剤より優れている。
はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、例中
の部、%はそれぞれ重量基準である。
6) マルトデキストリン (D.E.=0、グルコースユニットの繰り返し単位=
15) 100%還元末端マルトデキストリン/ = 30/70
(重量比)混合品 100%還元末端マルトデキストリン/マルトデキスト
リン(D.E.=5、グルコースユニットの繰り返し単
位=8)= 40/60(重量比)混合品 上記〜澱粉担体各々100gに消泡成分として、ダウコ
ーニング社製シリコーン(コンパウンド型・FSアンチ
フォーム)を20g添加混合し、均質混合物を得た。
グリコール、及び中性無水芒硝を下記組成にて70〜80℃
で混合後、不二パウダル株式会社製押出し造粒機(型式
EXKS−1)により造粒して造粒物を得た。 <成分組成> ・均質混合物 50% ・ポリエチレングリコール 25% (PEG-6000,融点58℃) ・中性無水芒硝 25% この造粒物を16,32メッシュの篩にて分級し造粒物の粒
径を調整した。 <造粒物の粒度分布> ・平均粒径 … 800 μm ・粒径1000μm以上 … 5% ・粒径 250μm以下 … 5%。
の水 300mlを入れ、スターラーが回転する程度で攪拌し
ながら 300mgの消泡剤造粒物を添加し、溶解するまでの
時間を測定した。
泡剤組成物を用いて下記の方法により、泡の持続性及び
長期保存後の消泡剤の品質(変色、消泡効果)を評価し
た。
記洗濯条件で洗濯をし、洗濯1,2,3回後の泡の高さ
を測定した。
00g、3日間着用したものを、洗濯1回毎に取り出し、
新たに投入する。) 洗濯時間 … 7分 (2) 長期保存後の消泡剤の品質評価 消泡剤組成物を含有する各粉末洗剤を30℃で40日間貯蔵
し、(1) の洗濯条件と同様に消泡効果を、また、変色を
目視判定した。これらの結果を表2に示す。なお、表2
中、○は「変色しなかった」ことを、×は「変色が生じ
た」ことを意味する。
した番号で表してある。なお、消泡剤組成物の添加量
は、粉末洗剤 100部に対する量を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記 (a)及び(b) を (a)/(b) 重量比で
0.1〜0.5 の割合で且つ (a)+(b) が20〜100 重量%で
含有してなる粉末消泡剤組成物。 (a) シリコーン消泡剤 (b) (I)水溶性の澱粉、化工澱粉又はこれらの誘導体
であって、グルコースユニットの繰り返し単位が7〜20
であり、D.E.値が0〜8の非還元末端澱粉と、(I
I)水溶性の澱粉、化工澱粉又はこれらの誘導体であっ
て、水素添加によりグルコース末端を還元末端とした澱
粉を(II)/(I)=5/95〜50/50(重量比)の割合
で混合した澱粉担体 - 【請求項2】 粉末洗浄剤組成物と、該粉末洗浄剤組成
物の重量に対して 0.1〜20重量%の請求項1記載の粉末
消泡剤組成物を含有する粉末洗浄剤組成物。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21881093A JP2769282B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 粉末消泡剤組成物 |
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