JP2751868B2 - 光記録媒体およびその記録再生方法 - Google Patents
光記録媒体およびその記録再生方法Info
- Publication number
- JP2751868B2 JP2751868B2 JP7124784A JP12478495A JP2751868B2 JP 2751868 B2 JP2751868 B2 JP 2751868B2 JP 7124784 A JP7124784 A JP 7124784A JP 12478495 A JP12478495 A JP 12478495A JP 2751868 B2 JP2751868 B2 JP 2751868B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- groove
- land
- preformat
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光などの照射によ
る熱や光を用いて情報の記録・再生を行う光記録媒体に
関し、特に高密度記録に適する光記録媒体およびその記
録再生方法に関する。
る熱や光を用いて情報の記録・再生を行う光記録媒体に
関し、特に高密度記録に適する光記録媒体およびその記
録再生方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、レーザ光などの照射による熱や光を
用いて情報の記録・再生を行う光ディスクや光カードな
どの光記録媒体では、プリフォーマット信号というアド
レス等の情報をあらかじめ、光記録媒体の基板を製造す
る段階でプリピット(あらかじめ基板上に形成された
穴)という形で基板上に形成している。プリフォーマッ
ト信号は記録するデータ領域の属性等を表す情報である
ため、光記録媒体上のデータを記録しようとする領域に
はプリフォーマット信号が必ず何らかの形で形成されて
いる必要がある。光記録媒体上でこのプリフォーマット
信号が記録されている領域を以下プリフォーマット部と
いう。
用いて情報の記録・再生を行う光ディスクや光カードな
どの光記録媒体では、プリフォーマット信号というアド
レス等の情報をあらかじめ、光記録媒体の基板を製造す
る段階でプリピット(あらかじめ基板上に形成された
穴)という形で基板上に形成している。プリフォーマッ
ト信号は記録するデータ領域の属性等を表す情報である
ため、光記録媒体上のデータを記録しようとする領域に
はプリフォーマット信号が必ず何らかの形で形成されて
いる必要がある。光記録媒体上でこのプリフォーマット
信号が記録されている領域を以下プリフォーマット部と
いう。
【0003】一方、光ディスク等では、トラックに沿っ
てレーザ光スポットを照射することによって情報を記
録、再生するが、トラック上にレーザ光スポットを保持
する方法として、基板上に連続した案内溝が設けられる
ことが多い。例えば、記録・再生可能な光ディスクで
は、回転中心に対してスパイラル状または同心円状に案
内溝が形成されている。
てレーザ光スポットを照射することによって情報を記
録、再生するが、トラック上にレーザ光スポットを保持
する方法として、基板上に連続した案内溝が設けられる
ことが多い。例えば、記録・再生可能な光ディスクで
は、回転中心に対してスパイラル状または同心円状に案
内溝が形成されている。
【0004】従来の案内溝のある光記録媒体の場合、デ
ータを記録する領域は案内溝を基板の膜面側からみたと
き(図2(c)の矢印B参照)の凹部(これを以下「グ
ルーブ部」という)または隣り合うグルーブ部とグルー
ブ部とにはさまれた凸部(これを以下「ランド部」とい
う)のどちらかのみであったので、プリフォーマット信
号を記録するプリピットについても、データを記録する
領域がランド部であればランド部にプリピットが形成さ
れ、データを記録する領域がグルーブ部であればグルー
ブ部にプリピットまたはプリピットに代わる何らかの形
状によりレーザ光を照射してプリフォーマット信号を再
生できるプリフォーマット信号の記録部(この記録部を
以下「マーク」という)が形成されている。
ータを記録する領域は案内溝を基板の膜面側からみたと
き(図2(c)の矢印B参照)の凹部(これを以下「グ
ルーブ部」という)または隣り合うグルーブ部とグルー
ブ部とにはさまれた凸部(これを以下「ランド部」とい
う)のどちらかのみであったので、プリフォーマット信
号を記録するプリピットについても、データを記録する
領域がランド部であればランド部にプリピットが形成さ
れ、データを記録する領域がグルーブ部であればグルー
ブ部にプリピットまたはプリピットに代わる何らかの形
状によりレーザ光を照射してプリフォーマット信号を再
生できるプリフォーマット信号の記録部(この記録部を
以下「マーク」という)が形成されている。
【0005】これらの案内溝やプリピットは、案内溝や
プリピットが彫り込まれたスタンパと呼ばれる原盤金型
(この原盤金型を作製する技術をマスタリング技術とい
う)から樹脂成型によって樹脂基板に転写されることに
よって形成される。
プリピットが彫り込まれたスタンパと呼ばれる原盤金型
(この原盤金型を作製する技術をマスタリング技術とい
う)から樹脂成型によって樹脂基板に転写されることに
よって形成される。
【0006】ところで、現在高密度光記録媒体を作製す
る方法として、案内溝のグルーブ部とランド部の両方に
データの記録を行うランド・グルーブ記録が注目を集め
ている(K.Kayanuma et al., Proc. SPIE Vol. 1316, 1
990 pp.35-39) 。この技術を用いれば、記録密度を従来
の2倍にすることが可能となる。
る方法として、案内溝のグルーブ部とランド部の両方に
データの記録を行うランド・グルーブ記録が注目を集め
ている(K.Kayanuma et al., Proc. SPIE Vol. 1316, 1
990 pp.35-39) 。この技術を用いれば、記録密度を従来
の2倍にすることが可能となる。
【0007】しかしながら、案内溝のグルーブ部とラン
ド部の両方にデータの記録を行うためには、グルーブ部
とランド部の両方にプリフォーマット信号を記録する必
要がある。
ド部の両方にデータの記録を行うためには、グルーブ部
とランド部の両方にプリフォーマット信号を記録する必
要がある。
【0008】図2はグルーブ部とランド部の両方にデー
タの記録を行う光記録媒体5のプリフォーマット部の一
例を示しており、図2(a)は光記録媒体5のプリフォ
ーマット部を模式的に表した断面斜視図、図2(b)は
図2(a)の平面図、図2(c)は図2(b)をA−
A’線で切断した断面図である。図2(b)において網
かけで示した部分は案内溝が形成された凹んでいる部分
である。
タの記録を行う光記録媒体5のプリフォーマット部の一
例を示しており、図2(a)は光記録媒体5のプリフォ
ーマット部を模式的に表した断面斜視図、図2(b)は
図2(a)の平面図、図2(c)は図2(b)をA−
A’線で切断した断面図である。図2(b)において網
かけで示した部分は案内溝が形成された凹んでいる部分
である。
【0009】図2(a)、(b)に示されるように、光
記録媒体5では、基板4上にランド部11とグルーブ部
21とが交互に形成され、ランド部11にはプリフォー
マット信号を記録するプリピット12が形成されてい
る。一方、グルーブ部21には溝の一部を彫り残す形で
プリフォーマット信号を表すマーク22が形成されてい
る。さらに、図2(c)に示されるように、光記録媒体
5では基板4上に干渉膜2、記録膜1、保護膜3が順次
成膜されている。
記録媒体5では、基板4上にランド部11とグルーブ部
21とが交互に形成され、ランド部11にはプリフォー
マット信号を記録するプリピット12が形成されてい
る。一方、グルーブ部21には溝の一部を彫り残す形で
プリフォーマット信号を表すマーク22が形成されてい
る。さらに、図2(c)に示されるように、光記録媒体
5では基板4上に干渉膜2、記録膜1、保護膜3が順次
成膜されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、
光記録媒体の記録密度を高めるために、案内溝の幅も徐
々に狭くなってきており、案内溝のランド部またはグル
ーブ部のどちらか一方に例えばプリピットのような形で
プリフォーマット信号を記録するのが現在のマスタリン
グ技術の限界となっている。すなわち、図2に示したよ
うに案内溝およびそのランド部とグルーブ部の両方への
プリピットまたはマークの形成を行うためのスタンパの
作製は技術上難しくなっている。
光記録媒体の記録密度を高めるために、案内溝の幅も徐
々に狭くなってきており、案内溝のランド部またはグル
ーブ部のどちらか一方に例えばプリピットのような形で
プリフォーマット信号を記録するのが現在のマスタリン
グ技術の限界となっている。すなわち、図2に示したよ
うに案内溝およびそのランド部とグルーブ部の両方への
プリピットまたはマークの形成を行うためのスタンパの
作製は技術上難しくなっている。
【0011】本発明は上記の問題点にかんがみてなされ
たものであり、その目的は、光記録媒体の案内溝のグル
ーブ部とランド部の両方にデータの記録を行うランド・
グルーブ記録技術において、グルーブ部とランド部の両
方にプリピットまたはマークを形成しないでも、グルー
ブ部とランド部のそれぞれに対応したプリフォーマット
信号を記録する技術を提供することにある。
たものであり、その目的は、光記録媒体の案内溝のグル
ーブ部とランド部の両方にデータの記録を行うランド・
グルーブ記録技術において、グルーブ部とランド部の両
方にプリピットまたはマークを形成しないでも、グルー
ブ部とランド部のそれぞれに対応したプリフォーマット
信号を記録する技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、案内溝を有し、該案内溝のランド
部とグルーブ部とをデータの記録領域として用いる光記
録媒体において、該案内溝のプリフォーマット信号記録
領域をランド部またはグルーブ部のいずれか一方のため
のプリフォーマット信号として使用するために蛇行さ
せ、その蛇行させたプリフォーマット信号記録領域をプ
リフォーマット信号として使用しないランド部またはグ
ルーブ部のプリフォーマット記録領域にはプリフォーマ
ット信号としてプリピットを形成したことを特徴とす
る。
に本発明においては、案内溝を有し、該案内溝のランド
部とグルーブ部とをデータの記録領域として用いる光記
録媒体において、該案内溝のプリフォーマット信号記録
領域をランド部またはグルーブ部のいずれか一方のため
のプリフォーマット信号として使用するために蛇行さ
せ、その蛇行させたプリフォーマット信号記録領域をプ
リフォーマット信号として使用しないランド部またはグ
ルーブ部のプリフォーマット記録領域にはプリフォーマ
ット信号としてプリピットを形成したことを特徴とす
る。
【0013】また、前記光記録媒体にレーザ光を照射し
てプリフォーマット信号を再生する方法において、ラン
ド部またはグルーブ部のいずれか一方のプリフォーマッ
ト信号は前記蛇行させた案内溝のプリフォーマット信号
領域を変調信号として使用して再生し、その蛇行させた
プリフォーマット信号記録領域をプリフォーマット信号
として使用しないランド部またはグルーブ部のプリフォ
ーマット信号は、プリピットから再生することを特徴と
する。
てプリフォーマット信号を再生する方法において、ラン
ド部またはグルーブ部のいずれか一方のプリフォーマッ
ト信号は前記蛇行させた案内溝のプリフォーマット信号
領域を変調信号として使用して再生し、その蛇行させた
プリフォーマット信号記録領域をプリフォーマット信号
として使用しないランド部またはグルーブ部のプリフォ
ーマット信号は、プリピットから再生することを特徴と
する。
【0014】
【作用】ランド部とグルーブ部の両方にデータの記録を
行うランド・グルーブ記録技術において、ランド部とグ
ルーブ部との両方にプリピットを形成しないでも、ラン
ド部とグルーブブのそれぞれに対応したプリフォーマッ
ト信号を再生することが可能になる。
行うランド・グルーブ記録技術において、ランド部とグ
ルーブ部との両方にプリピットを形成しないでも、ラン
ド部とグルーブブのそれぞれに対応したプリフォーマッ
ト信号を再生することが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明による実施例について図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0016】図1は本発明による光記録媒体5のプリフ
ォーマット部を示した図であり、図1(a)は光記録媒
体5のプリフォーマット部を模式的に表した断面斜視
図、図1(b)は図1(a)の平面図、図1(c)は図
1(b)をA−A’線で切断した断面図である。図1
(b)において網かけで示した部分は案内溝が形成され
た凹んでいる部分である。
ォーマット部を示した図であり、図1(a)は光記録媒
体5のプリフォーマット部を模式的に表した断面斜視
図、図1(b)は図1(a)の平面図、図1(c)は図
1(b)をA−A’線で切断した断面図である。図1
(b)において網かけで示した部分は案内溝が形成され
た凹んでいる部分である。
【0017】図1(a)、(b)に示されるように、光
記録媒体5では、基板4上にランド部11とグルーブ部
21とが交互に形成され、ランド部11とグルーブ部2
1とで構成される案内溝のプリフォーマット信号記録領
域はトラックの進行方向に沿って平面内で蛇行(ウォブ
リング)している。グルーブ部21には溝の一部を彫り
残す形でプリフォーマット信号を記録するマーク22が
形成されている。さらに、図1(c)に示されるよう
に、基板4上に干渉膜2、記録膜1、保護膜3が順次成
膜されている。
記録媒体5では、基板4上にランド部11とグルーブ部
21とが交互に形成され、ランド部11とグルーブ部2
1とで構成される案内溝のプリフォーマット信号記録領
域はトラックの進行方向に沿って平面内で蛇行(ウォブ
リング)している。グルーブ部21には溝の一部を彫り
残す形でプリフォーマット信号を記録するマーク22が
形成されている。さらに、図1(c)に示されるよう
に、基板4上に干渉膜2、記録膜1、保護膜3が順次成
膜されている。
【0018】図1と図2を比較すればわかるように、本
実施例による光記録媒体5はグルーブ部21にはプリフ
ォーマット信号をマーク22として記録してあるが、ラ
ンド部11にはプリピットを形成していない。一方、案
内溝はある変調をかけて蛇行させているので、蛇行した
案内溝へ照射されたレーザ光の反射光に基づいて再生さ
れる信号には、その変調が強度変調信号として現れる。
したがって、この変調をプリフォーマット信号として使
用することができる。
実施例による光記録媒体5はグルーブ部21にはプリフ
ォーマット信号をマーク22として記録してあるが、ラ
ンド部11にはプリピットを形成していない。一方、案
内溝はある変調をかけて蛇行させているので、蛇行した
案内溝へ照射されたレーザ光の反射光に基づいて再生さ
れる信号には、その変調が強度変調信号として現れる。
したがって、この変調をプリフォーマット信号として使
用することができる。
【0019】図1に示した実施例では、グルーブ部21
にプリフォーマット信号を記録したマーク22が形成さ
れているので、案内溝の蛇行をランド部11のプリフォ
ーマット信号を表すものとして用いれば、ランド部11
にプリフォーマット信号を記録するプリピットを形成し
なくても、ランド部11とグルーブ部21とのそれぞれ
に対応したプリフォーマット信号を再生できる。
にプリフォーマット信号を記録したマーク22が形成さ
れているので、案内溝の蛇行をランド部11のプリフォ
ーマット信号を表すものとして用いれば、ランド部11
にプリフォーマット信号を記録するプリピットを形成し
なくても、ランド部11とグルーブ部21とのそれぞれ
に対応したプリフォーマット信号を再生できる。
【0020】なお、図1に示した実施例では、グルーブ
部21にプリフォーマット信号を記録するマーク22を
形成し、ランド部11のプリフォーマット信号として案
内溝の蛇行を利用するが、ランド部11にプリピットを
形成し、グルーブ部21のプリフォーマット信号として
案内溝の蛇行を利用してもよい。
部21にプリフォーマット信号を記録するマーク22を
形成し、ランド部11のプリフォーマット信号として案
内溝の蛇行を利用するが、ランド部11にプリピットを
形成し、グルーブ部21のプリフォーマット信号として
案内溝の蛇行を利用してもよい。
【0021】本実施例において、プリフォーマット信号
を再生する場合は、レーザ光をプリフォーマット部に照
射し、案内溝の蛇行の形状によるレーザ光の反射光の変
化に基づいて再生される信号と、プリピットまたはマー
クによる凹凸の変化に基づいて再生される信号との周波
数帯域を変えるなどして、それぞれをランド部またはグ
ルーブ部のプリフォーマット信号として使用できる。こ
れは、ランド部およびグルーブ部の双方にデータの記録
を行うランド・グルーブ記録技術を採用する場合に、プ
リフォーマット信号を記録するプリピットまたはマーク
をランド部およびグルーブ部の両方に形成しなければな
らないという困難な技術を克服する必要がないことを意
味し、ランド・グルーブ記録技術を容易に実現可能にさ
せる。
を再生する場合は、レーザ光をプリフォーマット部に照
射し、案内溝の蛇行の形状によるレーザ光の反射光の変
化に基づいて再生される信号と、プリピットまたはマー
クによる凹凸の変化に基づいて再生される信号との周波
数帯域を変えるなどして、それぞれをランド部またはグ
ルーブ部のプリフォーマット信号として使用できる。こ
れは、ランド部およびグルーブ部の双方にデータの記録
を行うランド・グルーブ記録技術を採用する場合に、プ
リフォーマット信号を記録するプリピットまたはマーク
をランド部およびグルーブ部の両方に形成しなければな
らないという困難な技術を克服する必要がないことを意
味し、ランド・グルーブ記録技術を容易に実現可能にさ
せる。
【0022】なお、蛇行した案内溝を持つ光ディスク
は、特開平5−290383号公報、特開平5−264
400号公報、特開昭64−35727号公報で開示さ
れたものなどいくつか知られている。しかし、これらの
公報で開示されている技術は、リードインエリアおよび
リードアウトエリアに記録していたプリピットを、ディ
スク全体の案内溝に形成したウォブリングで代用してリ
ードインエリアおよびリードアウトエリアは他の記録に
用いようとするものや、ウォブリングをトラックエラー
信号を得るために用いようとするものである。従って、
ランド・グルーブ記録技術にウォブリングを使用し、さ
らに、ウォブリングをランド部またはグルーブ部のどち
らかのプリフォーマット信号として利用するというの
は、それらとはまったく異なる、新規な技術である。
は、特開平5−290383号公報、特開平5−264
400号公報、特開昭64−35727号公報で開示さ
れたものなどいくつか知られている。しかし、これらの
公報で開示されている技術は、リードインエリアおよび
リードアウトエリアに記録していたプリピットを、ディ
スク全体の案内溝に形成したウォブリングで代用してリ
ードインエリアおよびリードアウトエリアは他の記録に
用いようとするものや、ウォブリングをトラックエラー
信号を得るために用いようとするものである。従って、
ランド・グルーブ記録技術にウォブリングを使用し、さ
らに、ウォブリングをランド部またはグルーブ部のどち
らかのプリフォーマット信号として利用するというの
は、それらとはまったく異なる、新規な技術である。
【0023】次に、本実施例による光記録媒体の構成お
よび材料についてさらに詳しく説明する。図1に示した
光記録媒体5は、基板4の上に誘電体膜である干渉膜2
および保護膜3と記録膜1しか形成されていないが、記
録膜1の上の誘電体膜(基板から最も遠い誘電体膜)の
上に反射膜などを形成してもよい。記録膜1としては、
磁性体膜、相変化を起こす誘電体膜、反射膜などが考え
られる。反射膜の場合、基板上に直接反射膜だけが成膜
されているCD−ROMのような構成の光記録媒体でも
当然よい。また、磁性体膜を採用した場合、磁性体膜も
1層である必要はなくカー回転角の向上を目的として多
層のものを使用してもよい。また、磁性体膜を基板4上
に直接形成してもよい。
よび材料についてさらに詳しく説明する。図1に示した
光記録媒体5は、基板4の上に誘電体膜である干渉膜2
および保護膜3と記録膜1しか形成されていないが、記
録膜1の上の誘電体膜(基板から最も遠い誘電体膜)の
上に反射膜などを形成してもよい。記録膜1としては、
磁性体膜、相変化を起こす誘電体膜、反射膜などが考え
られる。反射膜の場合、基板上に直接反射膜だけが成膜
されているCD−ROMのような構成の光記録媒体でも
当然よい。また、磁性体膜を採用した場合、磁性体膜も
1層である必要はなくカー回転角の向上を目的として多
層のものを使用してもよい。また、磁性体膜を基板4上
に直接形成してもよい。
【0024】記録膜1の材質については、磁性体膜とし
ては希土類金属と鉄族遷移金属との非晶質合金や、鉄族
遷移金属と貴金属との周期多層膜や、MnBi合金や酸
化物磁性体等を用いることができる。TbFeCoを主
成分とする膜は特に望ましい。また、磁性膜中には、T
i、Cr、Ni、Ta、Pt等の耐食性向上元素を1つ
以上添加するのが望ましい。相変化を起こす誘電体膜と
しては、GeSbTe系の化合物が望ましい。また、反
射膜としては、Al、AlTi等が望ましい。
ては希土類金属と鉄族遷移金属との非晶質合金や、鉄族
遷移金属と貴金属との周期多層膜や、MnBi合金や酸
化物磁性体等を用いることができる。TbFeCoを主
成分とする膜は特に望ましい。また、磁性膜中には、T
i、Cr、Ni、Ta、Pt等の耐食性向上元素を1つ
以上添加するのが望ましい。相変化を起こす誘電体膜と
しては、GeSbTe系の化合物が望ましい。また、反
射膜としては、Al、AlTi等が望ましい。
【0025】基板4の材質としては、ポリカーボネイ
ト、アクリル等の合成樹脂、ガラスなどが使用でき、こ
れらには樹脂等が被覆されているものを用いてもよい。
基板の形状としてはディスク状のものやカード状のもの
を用いる。
ト、アクリル等の合成樹脂、ガラスなどが使用でき、こ
れらには樹脂等が被覆されているものを用いてもよい。
基板の形状としてはディスク状のものやカード状のもの
を用いる。
【0026】次に図3を用いて図1に示した光記録媒体
5に記録したプリフォーマット信号の再生方法について
説明する。ここでは、ウォブリングによる信号を低周波
数帯域、マーク22による信号を高周波数帯域に当てて
いるが、その逆でももちろん構わない。
5に記録したプリフォーマット信号の再生方法について
説明する。ここでは、ウォブリングによる信号を低周波
数帯域、マーク22による信号を高周波数帯域に当てて
いるが、その逆でももちろん構わない。
【0027】光ディスクのプリフォーマット信号記録領
域に照射したレーザ光の反射光は対物レンズ31を介し
てディタクタ32に入射し、強度変調信号に変換された
後、2つに振り分けられてローパスフィルタ33または
ハイパスフィルタ34から出力される。
域に照射したレーザ光の反射光は対物レンズ31を介し
てディタクタ32に入射し、強度変調信号に変換された
後、2つに振り分けられてローパスフィルタ33または
ハイパスフィルタ34から出力される。
【0028】また、ランド・グルーブ切換部35は光デ
ィスクドライブのトラッキングサーボ37からランド・
グルーブ識別信号を受信し、ランド部に記録されたデー
タの再生か、グルーブ部に記録されたデータの再生かを
判断し、スイッチ36を切り換えることによって、ラン
ド部のデータ再生ならローパスフィルタ34を通ってき
た信号をプリフォーマット信号として出力させ、グルー
ブ部のデータ再生ならハイパスフィルタ33を通ってき
た信号をプリフォーマット信号として出力させる。
ィスクドライブのトラッキングサーボ37からランド・
グルーブ識別信号を受信し、ランド部に記録されたデー
タの再生か、グルーブ部に記録されたデータの再生かを
判断し、スイッチ36を切り換えることによって、ラン
ド部のデータ再生ならローパスフィルタ34を通ってき
た信号をプリフォーマット信号として出力させ、グルー
ブ部のデータ再生ならハイパスフィルタ33を通ってき
た信号をプリフォーマット信号として出力させる。
【0029】最後に、本願発明者は3つの異なる記録膜
を用いて本発明による光記録媒体を作成し、記録された
プリフォーマット信号の再生試験を行ったので、以下に
その結果を説明する。
を用いて本発明による光記録媒体を作成し、記録された
プリフォーマット信号の再生試験を行ったので、以下に
その結果を説明する。
【0030】第1の例として、基板4には、直径130
mm、トラックピッチ1.6μmのポリカーボネイト基
板を用い、マスタリング技術を用いてプリフォーマット
部には蛇行した案内溝を有し、さらにランド部にのみプ
リピットのあるものと、グルーブ部にのみマークがある
ものの2種類を作製した。その基板4に干渉膜2として
窒化シリコン膜を80nm、記録膜1としてTbFeC
o膜を50nm、保護膜3として窒化シリコン膜を80
nm順次成膜したものを作製した。
mm、トラックピッチ1.6μmのポリカーボネイト基
板を用い、マスタリング技術を用いてプリフォーマット
部には蛇行した案内溝を有し、さらにランド部にのみプ
リピットのあるものと、グルーブ部にのみマークがある
ものの2種類を作製した。その基板4に干渉膜2として
窒化シリコン膜を80nm、記録膜1としてTbFeC
o膜を50nm、保護膜3として窒化シリコン膜を80
nm順次成膜したものを作製した。
【0031】第2の例として、第1の例と同じ基板4を
用いて、基板4に干渉膜2として窒化シリコン膜を80
nm、記録膜1としてGeSbTe膜を60nm、保護
膜5として窒化シリコン膜を80nm順次成膜したもの
も作製した。
用いて、基板4に干渉膜2として窒化シリコン膜を80
nm、記録膜1としてGeSbTe膜を60nm、保護
膜5として窒化シリコン膜を80nm順次成膜したもの
も作製した。
【0032】第3の例として、第1の例と同じ基板4を
用いて、基板4に直接Al反射膜を50nm性膜したも
のを作製した。
用いて、基板4に直接Al反射膜を50nm性膜したも
のを作製した。
【0033】上記した第1〜第3の各光記録媒体2種類
ずつについて、図3で示したような再生方法を用いて再
生したところ、ランド部にプリピットのあるものも、グ
ルーブ部にマークのあるものも、プリピットまたはマー
クからの信号とウォブリングからの信号を良好に再生で
きた。しかも、両者の信号は、良好に分離することがで
き、プリフォーマット信号として利用することができ
た。
ずつについて、図3で示したような再生方法を用いて再
生したところ、ランド部にプリピットのあるものも、グ
ルーブ部にマークのあるものも、プリピットまたはマー
クからの信号とウォブリングからの信号を良好に再生で
きた。しかも、両者の信号は、良好に分離することがで
き、プリフォーマット信号として利用することができ
た。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光記録
媒体上の案内溝のプリフォーマット信号記録領域を所定
の変調信号が得られるような形状に蛇行させ、ランド部
およびはグルーブ部のいずれか一方のプリフォーマット
信号記録領域にプリフォーマット信号記録部を形成した
ので、光記録媒体の案内溝のグルーブ部とランド部の両
方にデータの記録を行うランド・グルーブ記録技術にお
いて、グルーブ部とランド部の両方にプリピットまたは
マークを形成しないでも、グルーブ部とランド部のそれ
ぞれに対応したプリフォーマット信号を再生することが
できる。これにより、光記録媒体のランド・グルーブ記
録が容易に行えるようになり、高密度記録が可能な光記
録媒体を提供することが可能となる。
媒体上の案内溝のプリフォーマット信号記録領域を所定
の変調信号が得られるような形状に蛇行させ、ランド部
およびはグルーブ部のいずれか一方のプリフォーマット
信号記録領域にプリフォーマット信号記録部を形成した
ので、光記録媒体の案内溝のグルーブ部とランド部の両
方にデータの記録を行うランド・グルーブ記録技術にお
いて、グルーブ部とランド部の両方にプリピットまたは
マークを形成しないでも、グルーブ部とランド部のそれ
ぞれに対応したプリフォーマット信号を再生することが
できる。これにより、光記録媒体のランド・グルーブ記
録が容易に行えるようになり、高密度記録が可能な光記
録媒体を提供することが可能となる。
【図1】(a)〜(c)は本発明による光記録媒体のプ
リフォーマット部を示した図である。
リフォーマット部を示した図である。
【図2】(a)〜(c)は従来技術による光記録媒体の
プリフォーマット部を示した図である。
プリフォーマット部を示した図である。
【図3】本発明による光記録媒体に記録されたプリフォ
ーマット信号の再生方法を示すブロック図である。
ーマット信号の再生方法を示すブロック図である。
1 記録膜 2 干渉膜 3 保護膜 4 基板 5 光ディスク 11 ランド部 12 プリピット 21 グルーブ部 22 マーク
Claims (2)
- 【請求項1】 案内溝を有し、該案内溝のランド部とグ
ルーブ部とをデータの記録領域として用いる光記録媒体
において、 該案内溝のプリフォーマット信号記録領域をランド部ま
たはグルーブ部のいずれか一方のためのプリフォーマッ
ト信号として使用するために蛇行させ、その蛇行させた
プリフォーマット信号記録領域をプリフォーマット信号
として使用しないランド部またはグルーブ部のプリフォ
ーマット記録領域にはプリフォーマット信号としてプリ
ピットを形成したことを特徴とする光記録媒体。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光記録媒体にレーザ光
を照射してプリフォーマット信号を再生する方法におい
て、ランド部またはグルーブ部のいずれか一方のプリフ
ォーマット信号は前記蛇行させた案内溝のプリフォーマ
ット信号領域を変調信号として使用して再生し、その蛇
行させたプリフォーマット信号記録領域をプリフォーマ
ット信号として使用しないランド部またはグルーブ部の
プリフォーマット信号は、プリピットから再生すること
を特徴とする、光記録媒体のプリフォーマット信号再生
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7124784A JP2751868B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 光記録媒体およびその記録再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7124784A JP2751868B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 光記録媒体およびその記録再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08321076A JPH08321076A (ja) | 1996-12-03 |
JP2751868B2 true JP2751868B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=14894045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7124784A Expired - Fee Related JP2751868B2 (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 光記録媒体およびその記録再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2751868B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10143933A (ja) * | 1996-11-13 | 1998-05-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 記録媒体及び情報記録再生装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2822859B2 (ja) * | 1993-03-31 | 1998-11-11 | 日本ビクター株式会社 | 光ディスク記録媒体及びその再生情報信号の補正方法 |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP7124784A patent/JP2751868B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08321076A (ja) | 1996-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7020065B2 (en) | Optical information recording medium, and method and apparatus for recording/reproducing information thereon | |
JP3089280B2 (ja) | 光記録媒体並びにプリフォーマット情報の再生方法及びその再生装置 | |
JP2004507025A (ja) | 情報記録媒体およびその記録・再生方法 | |
JPH05234145A (ja) | 光記録媒体および光記録媒体用基板 | |
JPH04149834A (ja) | 相変化型光学式情報記録媒体 | |
JP3512583B2 (ja) | 光ディスク | |
JP3209948B2 (ja) | 光情報記録媒体及びその原盤露光方法 | |
JPH09320094A (ja) | 光ディスクの再生方法及び光ディスク | |
JP2751868B2 (ja) | 光記録媒体およびその記録再生方法 | |
JP3615054B2 (ja) | 光学記録媒体 | |
JP4337080B2 (ja) | 光学的情報記録媒体 | |
JPH1074321A (ja) | 光ディスク基板及びその製造方法並びに光ディスク及びその再生方法 | |
JPH0917033A (ja) | 光ディスクとその信号再生方法及び光ディスク装置 | |
JP3313961B2 (ja) | 光記録媒体と記録方法 | |
JP4040563B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
JPH09297921A (ja) | 相変化型光記録媒体 | |
US6922387B1 (en) | Optical information recording medium, and method and apparatus for recording/reproducing information thereon | |
JP2636822B2 (ja) | 光学式記録媒体用基板 | |
JPH08321075A (ja) | 光ディスクおよび光ディスクの記録再生方法 | |
JPH09190649A (ja) | 光学的情報記録媒体 | |
JP3455149B2 (ja) | 光記録媒体のアドレス管理方法 | |
JPH0917032A (ja) | 光情報記録媒体 | |
JPH07334868A (ja) | 情報記憶媒体 | |
JP2004055011A (ja) | 光記録媒体および光記録再生装置 | |
JPH1097735A (ja) | 光学的情報記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980127 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |