JP2748212B2 - 複合コイル - Google Patents
複合コイルInfo
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- JP2748212B2 JP2748212B2 JP4232762A JP23276292A JP2748212B2 JP 2748212 B2 JP2748212 B2 JP 2748212B2 JP 4232762 A JP4232762 A JP 4232762A JP 23276292 A JP23276292 A JP 23276292A JP 2748212 B2 JP2748212 B2 JP 2748212B2
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- Japan
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- coil
- cores
- core
- composite coil
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCフィルタ等に用い
うるコイルの構造に係るもので、特に複数のコイルを一
体化した複合コイルに関するものである。
うるコイルの構造に係るもので、特に複数のコイルを一
体化した複合コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】携帯型電子機器の分野におい
て、LCフィルタ等の小型化に対する要求が益々高まっ
てきている。導体と磁性体を印刷などの手段で交互に積
層し焼結して構成される積層チップ型複合コイルは、小
型化が容易であり、現在では3.5mm角程度の複合コ
イルが実用化されている。ところが、この積層チップ型
は、実装面積を小さくできる反面、インダクタンスのバ
ラツキが増加したり、Qが小さくなるなどの欠点があっ
た。インダクタンスのバラツキが小さくQの大きなコイ
ルを得るには巻線型が有利であるが、従来のドラム型コ
アを使用して、積層チップ型と同等のサイズまで小型化
することは極めて困難であった。
て、LCフィルタ等の小型化に対する要求が益々高まっ
てきている。導体と磁性体を印刷などの手段で交互に積
層し焼結して構成される積層チップ型複合コイルは、小
型化が容易であり、現在では3.5mm角程度の複合コ
イルが実用化されている。ところが、この積層チップ型
は、実装面積を小さくできる反面、インダクタンスのバ
ラツキが増加したり、Qが小さくなるなどの欠点があっ
た。インダクタンスのバラツキが小さくQの大きなコイ
ルを得るには巻線型が有利であるが、従来のドラム型コ
アを使用して、積層チップ型と同等のサイズまで小型化
することは極めて困難であった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、インダクタンスのバラツキが
少なくQの大きな巻線型のコイルを用いながら、著しい
小型化が可能な複合コイルを提供することを目的とす
る。
少なくQの大きな巻線型のコイルを用いながら、著しい
小型化が可能な複合コイルを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による複合コイル
は、巻軸の両端に鍔を有し、鍔の厚みが巻軸の厚みより
も大きい板状の磁性体からなる複数のコアと、それぞれ
のコアの巻軸に巻回され端末がこの鍔に設けられた電極
に接続されたコイルと、この電極に接続固定された外部
端子とを具え、隣合うコアの巻軸が直角に交差するよう
にして、複数のコアを積み重ねて固定した構成を特徴と
する。
は、巻軸の両端に鍔を有し、鍔の厚みが巻軸の厚みより
も大きい板状の磁性体からなる複数のコアと、それぞれ
のコアの巻軸に巻回され端末がこの鍔に設けられた電極
に接続されたコイルと、この電極に接続固定された外部
端子とを具え、隣合うコアの巻軸が直角に交差するよう
にして、複数のコアを積み重ねて固定した構成を特徴と
する。
【0005】
【実施例】図1は本発明の複合コイルの一実施例を示す
斜視図、図2はその分解斜視図、図3は正面断面図であ
る。この複合コイルは、二つの平板型のコイル素子1、
2と、絶縁体からなるスペーサ30と、長さの異なる外部
端子41、42とで構成されている。コイル素子1、2のコ
ア10は、Ni−Zn系フェライトなどの非導電性の磁性
体板で構成されている。図4のように、コア10は、巻軸
13の両端に鍔11、12を有し、上から見て全体の縦の寸法
Aと横の寸法Bが同一のH形をしており、鍔11、12の厚
みが巻軸13の厚みよりも大きい板状の磁性体で構成され
ている。特に、この実施例のコア10は、図5に示すよう
に鍔11、12が厚み方向の片側に突出し厚み方向の一方の
面が平坦で、断面がほぼコ字形になされている。また、
コア10は、一方の鍔11の上面(または下面)から側面に
かけて形成された窪みの中に、銀ペーストを印刷焼付け
する等の手段により、複数の電極14を設けてある。な
お、コア10をMn−Zn系フェライト等の導電性材料で
構成した場合は、コア10の表面に絶縁層を設けてから、
その上に電極14を形成すればよい。
斜視図、図2はその分解斜視図、図3は正面断面図であ
る。この複合コイルは、二つの平板型のコイル素子1、
2と、絶縁体からなるスペーサ30と、長さの異なる外部
端子41、42とで構成されている。コイル素子1、2のコ
ア10は、Ni−Zn系フェライトなどの非導電性の磁性
体板で構成されている。図4のように、コア10は、巻軸
13の両端に鍔11、12を有し、上から見て全体の縦の寸法
Aと横の寸法Bが同一のH形をしており、鍔11、12の厚
みが巻軸13の厚みよりも大きい板状の磁性体で構成され
ている。特に、この実施例のコア10は、図5に示すよう
に鍔11、12が厚み方向の片側に突出し厚み方向の一方の
面が平坦で、断面がほぼコ字形になされている。また、
コア10は、一方の鍔11の上面(または下面)から側面に
かけて形成された窪みの中に、銀ペーストを印刷焼付け
する等の手段により、複数の電極14を設けてある。な
お、コア10をMn−Zn系フェライト等の導電性材料で
構成した場合は、コア10の表面に絶縁層を設けてから、
その上に電極14を形成すればよい。
【0006】そして、コア10の巻軸13にコイル20を巻回
し、コイル20の端末21を電極14に接続して、平板型のコ
イル素子1、2が構成されている。鍔11、12の側面に形
成した凹部15、16は、巻軸13にコイル20を巻回する際に
コア10をチャックで保持するためのものである。枠状の
スペーサ30の二側面には、外部端子41、42を通すための
溝31が設けてある。また、外部端子41、42は、コイル素
子2の下端の位置で外側に折り曲げ成形されている。ス
ペーサ30は、隣接するコイル素子のコイルL同士が接触
したり電極14同士が接触導通したりするのを防ぐために
用いられるもので、通常は耐熱性のプラスチックや、N
i−Zn系のフェライトなどの非導電性磁性体等により
構成される。
し、コイル20の端末21を電極14に接続して、平板型のコ
イル素子1、2が構成されている。鍔11、12の側面に形
成した凹部15、16は、巻軸13にコイル20を巻回する際に
コア10をチャックで保持するためのものである。枠状の
スペーサ30の二側面には、外部端子41、42を通すための
溝31が設けてある。また、外部端子41、42は、コイル素
子2の下端の位置で外側に折り曲げ成形されている。ス
ペーサ30は、隣接するコイル素子のコイルL同士が接触
したり電極14同士が接触導通したりするのを防ぐために
用いられるもので、通常は耐熱性のプラスチックや、N
i−Zn系のフェライトなどの非導電性磁性体等により
構成される。
【0007】二つの平板型のコイル素子1、2は、コア
10の平坦面側を互いに対向させるとともに、コイル20同
士が磁気的に結合するのを防ぐため、それぞれの巻軸13
が直角に交差する向きに配置し、スペーサ30を介して積
み重ねて固定してある。そして、電極14には外部端子4
1、42を半田等によって接続固定してある。なお、コア1
0として、図5に二点鎖線で示すように、鍔11、12を厚
み方向の片側だけでなく両側に突出させた断面H形のも
のを用いれば、スペーサ30を介さずにコイル素子を積み
重ねても、互いのコイル20同士が接触しないように構成
することができる。しかも、その場合、隣り合うコイル
素子の巻軸13を直角に交差させてあると、隣り合ったコ
イル20同士の磁気的結合は極めて少なく、むしろ互いの
コア10の鍔11、12を磁束が通ることによってインダクタ
ンスが増加することになる。
10の平坦面側を互いに対向させるとともに、コイル20同
士が磁気的に結合するのを防ぐため、それぞれの巻軸13
が直角に交差する向きに配置し、スペーサ30を介して積
み重ねて固定してある。そして、電極14には外部端子4
1、42を半田等によって接続固定してある。なお、コア1
0として、図5に二点鎖線で示すように、鍔11、12を厚
み方向の片側だけでなく両側に突出させた断面H形のも
のを用いれば、スペーサ30を介さずにコイル素子を積み
重ねても、互いのコイル20同士が接触しないように構成
することができる。しかも、その場合、隣り合うコイル
素子の巻軸13を直角に交差させてあると、隣り合ったコ
イル20同士の磁気的結合は極めて少なく、むしろ互いの
コア10の鍔11、12を磁束が通ることによってインダクタ
ンスが増加することになる。
【0008】しかし、スペーサ30なしで3個以上のコイ
ル素子を互いに直交させて積み重ねた場合は、離れた二
つのコイル素子の巻軸13が同方向となるため、鍔11、12
を介して磁気的結合が生じることがある。したがって、
3個以上のコイル素子を積み重ねた複合コイルにおいて
も、二つのコイル素子の間の磁気結合を切りたい場合
は、これらのコイル素子の間にスペーサ30を介在させれ
ばよい。設計上、磁気結合を積極的に利用する複合コイ
ルの場合には、スペーサ30をまったく用いない構成とし
ても勿論よい。また、上記実施例では枠状のスペーサ30
を使用したが、図6に示すような棒状のスペーサ35を、
コア10の鍔11、12に接合するようにしてもよい。
ル素子を互いに直交させて積み重ねた場合は、離れた二
つのコイル素子の巻軸13が同方向となるため、鍔11、12
を介して磁気的結合が生じることがある。したがって、
3個以上のコイル素子を積み重ねた複合コイルにおいて
も、二つのコイル素子の間の磁気結合を切りたい場合
は、これらのコイル素子の間にスペーサ30を介在させれ
ばよい。設計上、磁気結合を積極的に利用する複合コイ
ルの場合には、スペーサ30をまったく用いない構成とし
ても勿論よい。また、上記実施例では枠状のスペーサ30
を使用したが、図6に示すような棒状のスペーサ35を、
コア10の鍔11、12に接合するようにしてもよい。
【0009】図7にコアの別な実施例を示す。このコア
50は、鍔51と鍔52の間にもう一つの鍔57を設けて、コイ
ルを二つに分割巻きできるようにしたものである。この
場合は、コイル20の端末あるいはタップを接続するため
の電極54を、図のように鍔57の端部にも設けるとよい。
50は、鍔51と鍔52の間にもう一つの鍔57を設けて、コイ
ルを二つに分割巻きできるようにしたものである。この
場合は、コイル20の端末あるいはタップを接続するため
の電極54を、図のように鍔57の端部にも設けるとよい。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、実装面積が小さく低背
型に構成でき、しかもインダクタンス及びQの大きい複
合コイルを得ることができる。また、あらかじめコイル
を巻回したコイル素子を積み重ねることによって容易に
製造できるので、生産性がよい利点もある。
型に構成でき、しかもインダクタンス及びQの大きい複
合コイルを得ることができる。また、あらかじめコイル
を巻回したコイル素子を積み重ねることによって容易に
製造できるので、生産性がよい利点もある。
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図
【図2】 同、分解斜視図
【図3】 同、正面断面図
【図4】 コアの平面図
【図5】 同、正面断面図
【図6】 スペーサの他の実施例を示す斜視図
【図7】 コアの他の実施例を示す平面図
10 コア 11・12 鍔 13 巻軸 14 電極 20 コイル 30 スペーサ 41・42 外部端子
Claims (4)
- 【請求項1】 巻軸の両端に鍔を有し、鍔の厚みが巻軸
の厚みよりも大きい板状の磁性体からなる複数のコア
と、それぞれのコアの巻軸に巻回され端末が該鍔に設け
られた電極に接続されたコイルと、該電極に接続固定さ
れた外部端子とを具え、隣合うコアの巻軸が直角に交差
するようにして、複数のコアを積み重ねて固定したこと
を特徴とする複合コイル。 - 【請求項2】 鍔が厚み方向の片側に突出し一方の面が
平坦で横断面が略コ字形をした二つのコアを、それぞれ
のコアの平坦面側が互いに対向するよう配置し、絶縁性
のスペーサを介して積み重ねた請求項1の複合コイル。 - 【請求項3】 鍔が厚み方向の両側に突出し横断面が略
H字形の複数のコアを積み重ねた請求項1の複合コイ
ル。 - 【請求項4】 絶縁性のスペーサを、少なくとも二つの
コアの間に介在させた請求項3の複合コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4232762A JP2748212B2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | 複合コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4232762A JP2748212B2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | 複合コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0661060A JPH0661060A (ja) | 1994-03-04 |
JP2748212B2 true JP2748212B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=16944351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4232762A Expired - Fee Related JP2748212B2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | 複合コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748212B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101588700B1 (ko) * | 2013-10-23 | 2016-01-28 | 주식회사 솔루엠 | 코일 부품 및 그 제조 방법 |
JP6743659B2 (ja) * | 2016-11-09 | 2020-08-19 | Tdk株式会社 | コイル装置 |
-
1992
- 1992-08-08 JP JP4232762A patent/JP2748212B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0661060A (ja) | 1994-03-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |