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JP2626030B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2626030B2
JP2626030B2 JP4582789A JP4582789A JP2626030B2 JP 2626030 B2 JP2626030 B2 JP 2626030B2 JP 4582789 A JP4582789 A JP 4582789A JP 4582789 A JP4582789 A JP 4582789A JP 2626030 B2 JP2626030 B2 JP 2626030B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は絶縁ゲート型の構造を持つ電界効果型トラン
ジスタを主な構成要素とする高速度で大容量の半導体記
憶装置の読み出し回路に関する。
[従来の技術] 従来の半導体記憶装置(ここでは、イオン注入切換方
式NAND型MASKROM)の読み出し方法について説明する。
第2−1図は従来のMASKROMの読み出し回路のブロック
図である。第2−2図,第2−3図は、第2−2図の各
ブロックの詳細図である。さて第2−2図においてメモ
リセルMj1lを選択する場合、Y−セレクタ部[106],
ブロックデコーダ部[202],ワードデコーダ部[203]
からの、それぞれの信号は以下のように作用する。
Y−セレクタ部によるデジット線の選択 Y−セレクタ部において、Nチャネルエンハンスメン
トトランジスタ(以下、Nchトランジスタと称す)QYlの
ゲート入力信号Ylは、VCCレベル(以下、高レベルと称
す)が印加され、QYlがオンする。従ってデジット線Dl
が選択状態となる。
一方、NchトランジスタQY1,QY2〜QY(l−1)には、
すべてゲート入力信号は、GNDレベル(以下、低レベル
と称す)が印加され、これらのトランジスタはオフし、
デジット線D1,D2〜D(l−1)は、すべて非選択状態
となる。
ブロックデコーダによる選択 メモリセルアレイをワード線方向にj個に分割し、分
割後1個のセルアレイを1ブロックと称す。例えば、1
ブロックはブロックjl[109]に示すように、ドレイン
がデジット線Dlに接続され、ゲートがブロック選択信号
Bjに接続されたブロック選択用NchトランジスタQjlと、
k段直列に接続されたメモリセル群Mj1l〜Mjklが直列に
接続された構成となっている。
いずれのブロックを選択するかは、ブロックデコーダ
部からの信号B1〜Bjと、先に述べたY−セレクタ部にお
けるデジット線の選択とによる。今、デジット線Dlが選
択状態にあり、ブロック選択用トランジスタQjlのゲー
ト入力信号Bjに高レベルが印加されることによりQjlは
オンし、ブロックjlが選択状態となる。
一方、ブロック選択用トランジスタQ1l,Q2l〜Q(j
−1)lのゲート入力信号B1,B2〜B(j−1)は低レ
ベルが印加されるので、これらのトランジスタはすべて
オフし、jl以外のブロックが非選択状態となる。
ワードデコーダによる選択 今、選択状態にあるブロックjlにおいて、k段縦積み
のメモリセルの内、第何段目を選択するかは、ワードデ
コーダ部からの信号W1〜Wkによる。選択するメモリセル
Mj1lのゲート入力信号W1を低レベルとし、その他のゲー
ト入力信号W2〜Wkには、高レベルを印加する。メモリセ
ルアレイはNチャネルエンハンスメントトランジスタ及
びNチャネルディプレッショントランジスタから構成さ
れている。セルのゲート入力が高レベルであれば、エン
ハンスタイプ,ディプレッションタイプを問わず、メモ
リセルはオンする。つまり、Mj2l〜Mjklは導通状態であ
る。ここで、選択メモリセルMj1lがディプレッションタ
イプであれば、Mj1lはオンし、デジット線Dlに電流が流
れることにより、Dlの電位が降下する。逆にMj1lがエン
ハンスタイプであれば、ゲート入力は低レベルのため、
Mj1lはオフし、デジット線Dlには電流が流れない。この
ように選択メモリセルがディプレッションタイプである
場合と、エンハンスタイプである場合とでは、デジット
線の電位に差異が生じ、この差異をセンスアンプ部で検
出し出力を得る。
以上、述べた通りメモリセルの選択はY−セレクタ
部,ブロックデコーダ部,ワードデコーダ部からの3入
力により行われている。この方式は、ワード線を駆動す
る回路の数がk個(ワードデコーダW1〜Wkに相当)あれ
ば、全ワード線を駆動できるので、レイアウト面におい
て有利である。
[発明が解決しようとする問題点] 上述した従来の半導体記憶装置はワードデコーダ1個
につき、j本ものワード線を駆動しなければならない。
このため第2−4(a)図に示すようにワードデコーダ
部より遠端になるほど、ワード線の持つ負荷容量が信号
W1に加算される。例えばワード線1本あたりの負荷容量
をC[PF]とすると、第7の接点P′j0では、ワード線
の負荷容量は0[PF]であるが、第9の接点P′10では
(j−1)本×C[PF]もの負荷容量がつくことにな
る。第2−4(a)図の各接点のスイッチングスピード
特性を第2−4(b)図に示す。ここでは各接点におけ
る電位の反転動作(高レベル→低レベルまたは、低レベ
ル→高レベル)をスイッチングと称し、スイッチングに
要する時間を遅延時間と称する。第2−4(b)図にお
いて、ワードデコーダ部近端の接点P′J0(第7の接
点)と比較すると、ワードデコーダ部より遠端の接点
P′10(第9の接点)における遅延時間が増大すること
がわかる(遅延時間は信号線につく負荷容量,抵抗が支
配する)。
ここで具体例として、ワード線の本数がj=256本、
ワード線1本当りの負荷容量C=1[PF]である半導体
記憶装置の第9の接点P′j0における負荷容量を算出す
ると、 (j−1)本×C[PF] =(256−1)×1 =255[PF] …第1式 である。
また半導体記憶装置の大容量化を実現するに当たっ
て、メモリセル数の増加に伴い、第1式のJ,Cの値が大
きくなり、負荷容量がさらに増大してしまう。加えて、
大きな負荷容量のついたワード線を駆動するべくトラン
ジスタのゲート幅を大きく設定しなければならず、スイ
ッチング時にノイズが発生しやすいという欠点を有す
る。
このように、従来の半導体記憶装置はスイッチング時
の遅延時間が長く、また、ノイズを発生しやすいという
欠点を有するために、高速度,大容量であることを要求
される半導体記憶装置には適さない。
[発明の従来技術に対する相違点] 上述した従来の半導体記憶装置に対し、本発明はワー
ド線の駆動方式がワードデコーダ部の出力信号と、ブロ
ックデコーダ部の出力信号を入力に持つ、ワード線制御
部を介して、ワード線を駆動することにより、ワードデ
コーダ部の出力信号につく負荷容量を軽減し、ワード線
のスイッチングの高速化が可能であるという相違点を有
する。
また負荷容量の軽減に伴い、ワードデコーダ部の信号
WS1〜WSkを作成するトランジスタのゲート幅を縮小でき
る。これに加えて選択ワード線1本のみを低レベルにす
ることにより、スイッチングによるノイズが発生しにく
いという相違点を有する。
[問題点を解決するための手段] 本願発明の要旨は、デジット線選択回路と、該デジッ
ト線選択回路により選択される複数のデジット線と、各
々が高しきい値または低しきい値を有する直列接続され
た複数の電界効果トランジスタで構成され一端が固定電
源に接続される複数のメモリセル群と、上記複数のメモ
リセル群の上記複数の電界効果トランジスタに選択的に
接続された複数のワード線と、上記複数のメモリセル群
と上記複数のデジット線との間に接続される複数の選択
トランジスタと、第1のアドレス信号に応答してブロッ
ク選択信号を発生させ該ブロック選択信号で上記複数の
選択トランジスタを選択的にオンおよびオフして上記複
数のメモリセル群を上記複数のデジット線に接続するブ
ロックデコーダ部と、第2のアドレス信号に応答してワ
ード線選択信号を発生させ該ワード線選択信号で上記複
数のメモリセル群を構成する上記複数の電界効果トラン
ジスタを選択するワードデコーダ部とを備えた半導体記
憶装置において、上記ブロックデコーダ部は上記ブロッ
ク選択信号の更に相補信号を発生し、該相補信号と上記
ワード線選択信号の組合せで上記複数のワード線を選択
的に選択レベルに移行させるワード線制御部を有するこ
とである。
[実施例] 次に本発明の実施例について、図面を参照して説明す
る。
第1−1図は本発明の第1実施例に含まれる読み出し
回路を示すブロック図であり、ワード線制御部[108]
を有する点が従来例と異なる。
第1−2図,第1−3(a)図は第1−1図の各ブロ
ックの詳細図である。第1−2図に示すように、ワード
線駆動回路[110]は第1−3(b)図の拡大図に示す
ように1対のPチャネルエンハンスメントトランジスタ
(以下、Pchトランジスタと称す)とNチャネルエンハ
ンスメントトランジスタ(以下、Nchトランジスタと称
す)により構成される。例えばPchトランジスタQPj1の
ソースはVCC電源に接続され、ゲート入力信号WS1はNch
トランジスタQnj1と共通である。また、ドレインもQPj
1,Qnj1とも共通で、その出力信号(メモリセルのゲート
入力信号)をGj1とする。Qnj1のソースはブロックデコ
ーダ部からの信号▲▼が入力されている。このワ
ード線駆動回路[110]が、全ワード線に対し、各1個
ずつ接続されており、ワード線制御部[108]を構成し
ている。表1にワード線駆動回路[110]の信号接続例
と動作例を示す、ゲート入力(WS1)が高レベル、Qnj1
のソース入力(▲▼)が低レベルの時のみ出力
(Gj1)が低レベルとなる。
さて、第1−2図において、従来例と同様にメモリセ
ルMj1lを選択する場合について本発明の実施例を説明す
る。ブロックjlの選択方法は、従来例と全く同様であ
る。ブロックjlにおいて、k段縦積みのメモリセルのう
ち、第何段目を選択するかは、ワードデコーダ部からの
信号WS1〜WSkによる。今、信号BSjが高レベル,従ってB
Sjが低レベルであり、WS1が高レベル、WS2〜WSkが低レ
ベルが印加されることにより、Gj1のみが低レベル(選
択状態)となり、Gj1以外の全ワード線が高レベル(非
選択状態)となる。以下、選択メモリセルがエンハンス
タイプであるか、ディプレッションタイプであるかによ
り出力が決定されるのは従来例と同様である。
本発明の第2実施例の詳細図を第3−a図に示す。第
2実施例における第1実施例との相違点は、ワード線駆
動回路(第1−2図[110])を2入力NAND(第3−a
図[310])に置き換えた点にある。
さて、第3−b図には第2実施例のワード線駆動回路
[310]の信号接続例を示し、表2は動作例を示す。第
3図より、ワード線駆動回路[310]は、WS1が高レベル
かBSjが高レベルの時のみ出力Gj1が低レベルとなり、第
1実施例におけるワード線駆動回路[110]と同様の動
作をする。従って第2実施例の読み出し方法は、第1実
施例と同様に行われるので、スイッチング時の遅延時間
を短縮でき、ノイズも発生しにくいという利点がある。
[発明の効果] 以上説明したように本発明はワードデコーダ部より、
ワード線制御部を介して、ワード線を駆動することによ
り以下の効果が得られる。
(1)ワードセレクタ部の出力信号、例えばWS1につく
負荷容量が軽減される。これは前述したワード線1本当
りの負荷容量C[PF]が、ワード線駆動回路部のPchト
ランジスタ及びNchトランジスタのゲート容量CG[PF]
に代わるためである(例:C=1[PF]→CG=0.1[P
F])。
例えば、第1−4(a)図に示すように、信号WS1が
第4の接点P1に至るまでにつく負荷容量は(j−1)本
×CG[PF]に軽減されており、ワード線駆動回路部にお
ける出力レベルの反転時間を考慮しても、従来例より十
分な高速スイッチングが可能である。発明の効果を第1
−4(b)図に示す。第5の接点P10,第6の接点P1lは
それぞれ従来例第2−4(b)図の第9の接点P′10,
第10の接点P′1lに相当する。
(2)負荷容量が軽減されたことによりワードデコーダ
部の信号WS1〜WSkを作成するトランジスタのゲート幅も
縮小することができる。
また、ワード線制御部にブロックデコーダ部の信号を
入力することにより、選択ワード線1本のみを低レベル
とすることが可能となった。つまり、スイッチング時は
高レベル→低レベルとなるワード線1本と、低レベル→
高レベルとなるワード線1本の計2本のみスイッチング
が行われるので従来例に比べノイズが発生しにくいとい
う効果がある。
以上のように本発明はスイッチング時の遅延時間が短
縮でき、また、ノイズが発生しにくいという利点を持つ
ので高速度,大容量の半導体記憶装置に適している。
【図面の簡単な説明】
第1−1図は本発明の第1実施例の読み出し回路を示す
ブロック図、第1−2図は第1実施例の詳細図を示す回
路図、メモリセルのトランジスタ名をMXXXで示す。メ
モリセルのゲート入力となる信号線をワード線と称す。
第1−3(a)図は第1実施例の詳細を示す回路図、第
1−3(b)図はワード線駆動回路の詳細回路図、第1
−4(a)図は第1実施例のワード線の持つ容量,抵抗
を示す回路図、第1−4(b)図は第1−4(a)図に
おける各接点の遅延時間を示すグラフ、第2−1図は従
来の読み出し回路のブロック図、第2−2図は従来例の
詳細を示す回路図、第2−3図は従来例の詳細を示す回
路図、第2−4(a)図は従来例のワード線の持つ容
量,抵抗を示す回路図、第2−4(b)図は第2−4
(a)図における各接点の遅延時間を示すグラフ、第3
−a図は本発明の第2実施例の詳細構成を示す回路図、
第3−b図は第2実施例のワード線駆動回路を示す回路
図である。 101……Xアドレスデコーダ部、 102……ブロックデコーダ部、 103……ワードデコーダ部、 104……メモリセルアレイ部、 105……Y−デコーダ部、 106……Y−セレクタ部、 107……センスアンプ部、 108……ワード線制御部、 109……ブロックjl(部分回路jl)、 110……ワード線駆動回路、 202……ブロックデコーダ部、 203……ワードデコーダ部、 310……ワード線駆動回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジット線選択回路と、該デジット線選択
    回路により選択される複数のデジット線と、各々が高し
    きい値または低しきい値を有する直列接続された複数の
    電界効果トランジスタで構成され一端が固定電源に接続
    される複数のメモリセル群と、上記複数のメモリセル群
    の上記複数の電界効果トランジスタに選択的に接続され
    た複数のワード線と、上記複数のメモリセル群と上記複
    数のデジット線との間に接続される複数の選択トランジ
    スタと、第1のアドレス信号に応答してブロック選択信
    号を発生させ該ブロック選択信号で上記複数の選択トラ
    ンジスタを選択的にオンおよびオフして上記複数のメモ
    リセル群を上記複数のデジット線に接続するブロックデ
    コーダ部と、第2のアドレス信号に応答してワード線選
    択信号を発生させ該ワード線選択信号で上記複数のメモ
    リセル群を構成する上記複数の電界効果トランジスタを
    選択するワードデコーダ部とを備えた半導体記憶装置に
    おいて、上記ブロックデコーダ部は上記ブロック選択信
    号の更に相補信号を発生し、該相補信号と上記ワード線
    選択信号の組合せで上記複数のワード線を選択的に選択
    レベルに移行させるワード線制御部を有することを特徴
    とする半導体記憶装置。
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