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JP2604135B2 - 口腔骨疾患治療剤 - Google Patents

口腔骨疾患治療剤

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Publication number
JP2604135B2
JP2604135B2 JP61043632A JP4363286A JP2604135B2 JP 2604135 B2 JP2604135 B2 JP 2604135B2 JP 61043632 A JP61043632 A JP 61043632A JP 4363286 A JP4363286 A JP 4363286A JP 2604135 B2 JP2604135 B2 JP 2604135B2
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JP
Japan
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bone
present
bone disease
component
vitamin
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JP61043632A
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信幸 宮島
賢治 波多
盛明 肥後
俊行 早乙女
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Lion Corp
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Lion Corp
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯周病などの口腔骨疾患の治療剤に関する
ものである。
〔従来の技術〕
これまでに、骨疾患の治療に関して種々の検討が行な
われている。例えば、同化ステロイド、エストロゲン、
ポリリン酸塩、活性型ビタミンD3誘導体、プロスタグラ
ジン類、パラサイロイドホルモン(PTH)、フッ化物、
カルシトニン、芳香族カルボン酸類などである。しかし
ながら、同化ステロイド、エストロゲンは副作用が強
く、ポリリン酸塩は副作用が強い上に、骨吸収抑制作用
しか示さないという欠点がある又、活性型ビタミンD3
導体、プロスタグラジン類、パラサイロイドホルモン
は、局所的には骨吸収作用を示し、石灰化と相反する作
用を有しており、使用がむずかしい。フッ化物及びカル
シトニンは、骨吸収抑制作用のみを有し、芳香族カルボ
ン酸類は、骨吸収抑制作用と石灰化作用とを有するが、
石灰化作用が低いという欠点がある。
一方、骨吸収抑制作用や石灰化作用を有する物質とは
異なり、アルミナ、ハイドロキシアパタイト、第三リン
酸カルシウム、シリカ、カーボン、合金等の不溶性の物
質を骨の機械的補強材として用いることも行なわれてい
るが、これらは生体適合性が低く骨疾患治療効果は十分
とはいえなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は、安定性が高く副作用がないととも
に生体適合性にすぐれ、かつ骨吸収抑制作用とすぐれた
石灰化作用とを有する温血動物用の口腔骨疾患治療剤を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、石灰化促進作用を有する特定の物質と特定
の骨補填材とを併用すると、骨補填材により機械的強度
の向上と空間的スペースの確保が図られるうえに石灰化
促進剤により骨形成が促進されることによってそれぞれ
単独では得られないようなすぐれた口腔骨疾患治療効果
を得ることができ、上記問題点を有効に解決できるとの
知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、(A)プロタミン、コンドロイ
チン硫酸、ヘパリン、ヒアルロン酸、デキストラン硫
酸、これらの塩及びビタミンKからなる群から選ばれる
少なくとも一種の有効成分と(B)水不溶性で常温で固
体の骨補填材とを含有することを特徴とする口腔骨疾患
治療剤を提供する。
本発明で用いる成分(A)は石灰化促進作用を有する
ものである。成分(A)として用いるプロタミン及びそ
の塩としては、プロタミン及びその塩酸塩、硫酸塩等が
あげられる。又、プロタミンインシュリン亜鉛水性懸濁
液を用いてもよい。
本発明に用いられるコンドロイチン硫酸及びその塩と
しては、コンドロイチン硫酸A、コンドロイチン硫酸
B、コンドロイチン硫酸C及びコンドロイチンポリ硫酸
とそれらのナトリウム塩、カルシウム塩等があげられ
る。ヘパリン及びその塩としては、ヘパリン、ヘパリン
ナトリウム、ヘパリンナトリウム注射液、ヘパリンカル
シウム等である。ヒアルロン酸及びその塩としては、ヒ
アルロン酸及びそのナトリウム塩、カルシウム塩があげ
られる。
デキストラン硫酸及びその塩としては、分子量500か
ら50,000のデキストランの部分的硫酸エステル(硫黄分
量1〜30%)及びそのナトリウム塩、カルシウム塩等が
あげられる。
ビタミンKとしてはビタミンK1、ビタミンK2及びビタ
ミンK3が例示される。
本発明では上記(A)成分の1種又は2種以上の混合
物を使用する。この際、上記(A)成分のうち、特にコ
ンドロイチン硫酸塩を用いるのが好ましい。
本発明において、(B)成分として用いる骨補填材と
しては、上記の各骨補填材であって、水不溶性(例えば
20℃における水への溶解度が0.05%以下)で常温(50℃
以下で)で固体の化合物であり、具体的には、次のもの
が例示される。アルミナ、水酸化アルミニウムなどのア
ルミニウム系骨補填剤、ハイドロキシアパタイト、フッ
素アパタイト、塩素アパタイト、カルシウムアパタイ
ト、α型第三リン酸カルシウム、β型第三リン酸カルシ
ウム、メタリン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系骨
補填材、二酸化ケイ素、磁器、ガラス等のシリカ系骨補
填材、カーボン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等の有機系補填材、コバルト−クロム合金、ニ
ッケル−コバルト合金、金、銀、プラチナ、ステンレ
ス、チタニウム合金等の金属系骨補填材があげられる。
本発明では、上記(B)成分の1種又は2種以上の混
合物を使用する。この際、上記(B)成分のうち、特に
ハイドロキシアパタイトなどのリン酸カルシウム系骨補
填材を用いるのが好ましい。又、成分(B)の形態は粉
状、粒状等いずれでもよい。
本発明の骨疾患治療剤は、疾患部位への外科的手術に
よる充填投与の方法により用いるのが好ましく、特に歯
周部位の骨疾患治療に有用である。投与量としては、体
重1kg当り、プロタミンでは0.001〜100mg、好ましくは
0.1〜20mgである。コンドロイチン硫酸、ヘパリン、ヒ
アルロン酸、デストラン硫酸では0.01〜1000mg、好まし
くは1〜200mgである。なお、これらの塩については、
遊離の形でその投与量が上記の範囲となるようにするの
がよい。ビタミンKでは0.001〜100mg、好ましくは0.1
〜20mgである。
本発明に用いられる骨補填材の投与量は特に限定はな
いが、通常体重1kg当り1mg〜10g用いられる。
本発明の骨疾患治療剤は、成分(B)の骨補填材に成
分(A)を水溶液または無毒性溶媒希釈液の形で含浸さ
せるか、成分(B)と成分(A)とを粉末状で混合する
か、成分(B)の表面に成分(A)を付着させるかのい
ずれかの方法を採ることができる。成分(A)と成分
(B)の使用比率(A)/(B)は1/10,000,000〜1/1
であり、好ましくは1/100,000〜1/100(重量比)であ
る。
本発明の骨疾患治療剤には、さらに製剤化(安定化)
のためにグリセリン、ソルビトール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、デキストラン、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ゼラチン、アルギン酸塩、トラガン
ト、ペクチン、アラビアゴム、可溶性デンプン等を添加
することができる。
本発明で用いる成分(A)及び(B)は安全性の高い
ものである。
表−1に安全性のデータに示す。
〔発明の効果〕 本発明の骨疾患治療剤によれば、骨補填剤により、骨
疾患部の空間的スペースが確保され、骨形成を司る骨芽
細胞が骨欠損表面に配列し易くなり、同時に用いられる
石灰化促進剤により骨芽細胞が活性化され骨基質の形成
及び骨の石灰化が促進されて、骨の強度向上及び修復作
用が行なわれるので、口腔骨疾患に対してすぐれた効果
を発揮するものである。このうちでも歯槽膿漏や抜歯に
より減少した歯槽骨の補修(人工歯槽骨)や歯芽の代替
(人工歯根、人工歯冠等)を要する様な骨の再形成の望
めない歯周病に対しては、特に効果的である。
次に本実施例により本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 コンドロイチン硫酸Aナトリウム(生化学工業(株)
製)をカチオン交換樹脂で酸型とし、水酸化カルシウム
でカルシウム塩(pH6.5〜7.0)としたものの乾燥品2mg
を第三リン酸カルシウム(純正化学(株)製)10mgとよ
く混合して骨疾患治療剤を調製した。次に体重200gのラ
ット10匹の左右大腿骨の中心部にそれぞれ直径1mmの穴
をドリルであけ、片足側の穴に上記治療剤20mgを埋め込
んだ。もう一方の足側の穴に酸化アルミニウムのみ20mg
を埋め込んだ。これらのラットを1週間飼育後と殺し、
欠損部を含む大腿骨の横断片をとり出しアルコールで脱
水処理後、スチレンモノマーで透撤し、ポリエステルレ
ジンを十分に含浸させて、重合開始剤を加えて重合さ
せ、埋込み部分を固定した。
これから欠損部を含む厚さ約60μmの横断研磨片を作
製し、マイクロラジオグラフを撮影した。判定は同一ラ
ットごとに、マイクロラジオグラフで骨形成度合を比較
した。又、比較用に第三リン酸カルシウムを用いたほか
は、上記の方法と同様にして骨形成効果を調べた。結果
を次に示す。
結 果 第三リン酸カルシウム・コンドロイチン硫酸A カルシウム混合物投与部の方が骨形成量が多い 9 同 等 1 第三リン酸カルシウム投与部の方が骨形成量が 多い 0 実施例2 実施例2 二酸化ケイ素(関東化学(株)製、JIS特級)15mgと
硫酸プロタミン(Sigma社製、P−4020)1mgをよく混合
して骨疾患治療剤を調製した。又、比較のために二酸化
ケイ素を用いたほかは、実施例1と同様にして骨形成効
果を調べた。結果を次に示す。
結 果 二酸化ケイ素・硫酸プロタミン混合物投与部の 方が骨形成量が多い 8 同 等 1 二酸化ケイ素投与部の方が骨形成量が多い 1 実施例3 ポリスチレン−2%ジビニルベンゼンコポリマービー
ズ(関東化学(株)製)1mgとビタミンK2製剤ケーツー
(エーザイ製、10mg/ml)0.1mlをよく混合して骨疾患
治療剤を調製した。又、比較のためにポリスチレンジビ
ニルベンゼンコポリマービーズを用いたほかは実施例1
と同様にして骨形成効果を調べた。結果を次に示す。
結 果 ポリスチレン−2%ジビニルベンゼンコポリマ ービーズ・ビタミンK2製剤混合物投与部の方が 骨形成量が多い 9 同 等 0 ポリスチレン−2%ジビニルベンゼン投与部の 方が骨形成量が多い 1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早乙女 俊行 神奈川県中郡大磯町生沢383番地の1, 1−114 (56)参考文献 特開 昭59−148724(JP,A) Metabolism 32巻 1号 (1983)14−20頁 CZAS.STOMAT.30巻 1号 (1977)75−79頁 「1045−1053頁 CZASOPISMO STOMAT OLOGICZNE 20巻 10号 (1967)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)プロタミン、コンドロイチン硫酸、
    ヘパリン、ヒアルロン酸、デキストラン硫酸、これらの
    塩及びビタミンKからなる群から選ばれる少なくとも一
    種の有効成分と(B)水不溶性で常温で固体の骨補填材
    とを含有することを特徴とする口腔骨疾患治療剤。
JP61043632A 1986-02-28 1986-02-28 口腔骨疾患治療剤 Expired - Lifetime JP2604135B2 (ja)

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