JP2681424B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
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- G03C1/035—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein characterised by the crystal form or composition, e.g. mixed grain
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関するものであり、詳しくは発色性、色再現
性及び色素画像の保存性が改良されたハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に関する。
感光材料に関するものであり、詳しくは発色性、色再現
性及び色素画像の保存性が改良されたハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、芳香族第一級アミン現像主薬の酸化体と反応して発
色色素を形成する写真用カプラーとして、通常イエロ
ー、マゼンタ及びシアンカプラーの組み合わせが用いら
れている。
て、芳香族第一級アミン現像主薬の酸化体と反応して発
色色素を形成する写真用カプラーとして、通常イエロ
ー、マゼンタ及びシアンカプラーの組み合わせが用いら
れている。
【0003】このような各カプラーから得られる発色色
素には以下のような特性が望まれる。すなわち、優れた
分光吸収特性を持つこと、光・熱・湿度等に対して高い
堅牢性を持つことなどである。写真用感光材料に望まれ
る優れた分光吸収特性とは、それぞれのカプラーから形
成される発色色素が望まれるべき主吸収以外の波長領域
に不要な吸収を持たないことを示す。例えば、イエロー
発色色素の場合、形成される色素の主吸収部がブロード
であるため最大吸収波長の長波長側に不要な吸収をもち
黄色及び緑色の色相での色再現が不十分であった。
素には以下のような特性が望まれる。すなわち、優れた
分光吸収特性を持つこと、光・熱・湿度等に対して高い
堅牢性を持つことなどである。写真用感光材料に望まれ
る優れた分光吸収特性とは、それぞれのカプラーから形
成される発色色素が望まれるべき主吸収以外の波長領域
に不要な吸収を持たないことを示す。例えば、イエロー
発色色素の場合、形成される色素の主吸収部がブロード
であるため最大吸収波長の長波長側に不要な吸収をもち
黄色及び緑色の色相での色再現が不十分であった。
【0004】さて、画像の記録保存に用いられているカ
ラー感光材料において、従来ベンゾイルアセトアニリド
型またはピバロイルアセトアニリド型イエローカプラー
が用いられてきた。しかし、これらのカプラーから得ら
れるイエロー色素はその主吸収がブロードであるため色
再現性の点で問題があり、その改良技術が望まれてき
た。さらに、上述のイエローカプラーから得られる発色
色素はマゼンタ及びシアンカプラーから得られる発色色
素より堅牢性が劣るために、保存時におけるカラーバラ
ンスの変動が著しく、特に長期保存を目的とするカラー
プリント材料においてその改良が強く望まれてきた。
ラー感光材料において、従来ベンゾイルアセトアニリド
型またはピバロイルアセトアニリド型イエローカプラー
が用いられてきた。しかし、これらのカプラーから得ら
れるイエロー色素はその主吸収がブロードであるため色
再現性の点で問題があり、その改良技術が望まれてき
た。さらに、上述のイエローカプラーから得られる発色
色素はマゼンタ及びシアンカプラーから得られる発色色
素より堅牢性が劣るために、保存時におけるカラーバラ
ンスの変動が著しく、特に長期保存を目的とするカラー
プリント材料においてその改良が強く望まれてきた。
【0005】そこでこのようなイエロー発色色素の光堅
牢性を改良するために特開昭54−48535号、同6
0−222853号等記載の立体障害フェノール系化合
物や特公昭57−20617号、特開昭59−1167
47号、同59−11935号等記載のポリアルキルピ
ペリジン系化合物や特開昭62−239149号、同6
2−240965号、同62−254149号、同62
−262047号、特開平2−300748号等に記載
の化合物が知られている。イエローカプラーとこれらの
化合物を併用することにより確かに光堅牢性は改良され
た。しかしカプラーの発色性などが悪化することがわか
った。そのため、従来、光堅牢性又は発色性のいずれか
が犠牲になっており、全ての性能を満足できる技術はま
だ得られていなかった。
牢性を改良するために特開昭54−48535号、同6
0−222853号等記載の立体障害フェノール系化合
物や特公昭57−20617号、特開昭59−1167
47号、同59−11935号等記載のポリアルキルピ
ペリジン系化合物や特開昭62−239149号、同6
2−240965号、同62−254149号、同62
−262047号、特開平2−300748号等に記載
の化合物が知られている。イエローカプラーとこれらの
化合物を併用することにより確かに光堅牢性は改良され
た。しかしカプラーの発色性などが悪化することがわか
った。そのため、従来、光堅牢性又は発色性のいずれか
が犠牲になっており、全ての性能を満足できる技術はま
だ得られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は形成されるイエロー発色色素の分光吸収特性に優
れ、さらに発色性などの性能を悪化させることなしにそ
の光堅牢性の改良されたハロゲン化銀カラー写真材料を
提供することにある。
目的は形成されるイエロー発色色素の分光吸収特性に優
れ、さらに発色性などの性能を悪化させることなしにそ
の光堅牢性の改良されたハロゲン化銀カラー写真材料を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は種々の研究の
結果、上記の目的は、支持体上に少なくとも1つの感光
性ハロゲン化銀乳剤層と少なくとも一つの非感光性の親
水性コロイド層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料において、該感光性層の少なくとも一層が下記一般式
(I)で示されるアシル基を有するアシルアセトアミド
型イエローカプラーの少なくとも一種を含有し、かつ該
感光性層または非感光性層の少なくとも一層が下記一般
式(X)または(XI)または(XII)で示される化
合物の少なくとも一種を含有することを特徴とするハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料にて達成しえることを見い
だした。
結果、上記の目的は、支持体上に少なくとも1つの感光
性ハロゲン化銀乳剤層と少なくとも一つの非感光性の親
水性コロイド層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料において、該感光性層の少なくとも一層が下記一般式
(I)で示されるアシル基を有するアシルアセトアミド
型イエローカプラーの少なくとも一種を含有し、かつ該
感光性層または非感光性層の少なくとも一層が下記一般
式(X)または(XI)または(XII)で示される化
合物の少なくとも一種を含有することを特徴とするハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料にて達成しえることを見い
だした。
【化4】 (一般式(I)中、R1は一価の基を表わし、QはCと
ともに3〜5員の炭化水素環またはN、S、O、Pから
選ばれる少なくとも一個のヘテロ原子を環内に有する3
〜5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表
わす。ただし、R1は水素原子であることはなく、ま
た、Qと結合して環を形成することはない。)
ともに3〜5員の炭化水素環またはN、S、O、Pから
選ばれる少なくとも一個のヘテロ原子を環内に有する3
〜5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表
わす。ただし、R1は水素原子であることはなく、ま
た、Qと結合して環を形成することはない。)
【化5】 (一般式(X)中、R a1 及びRa5は各々アルキル基
を表わす。R a2 、R a3 及びR a4 は同一でも異なっ
ても良く、それぞれ水素原子、アルキル基、−A−R
a6 (ここで、−A−は−S−を表わし、R a6 は一価
の有機基を表わす。)、−N(Ra6)(Ra6’)ま
たは−CORa6 ”(ここで、R a6は水素原子を表わ
し、Ra6’は一価の有機基を表わし、Ra6”はヒド
ロキシ基または一価の有機オキシ基を表わす。)を表わ
す。)。(一般式(XI)中、R3は水素原子、−OR
4(R4は水素原子またはアルキル基を表わす。)、オ
キシラジカル基、−SOR4’、−SO2R4’
(R4’はアルキル基またはアリール基を表わす。)、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基または−CO
R4”(R4”は水素原子または一価の有機基を表わ
す。)を表わす。R5’及びR5”は同一でも異なって
もよく各々アルキル基を表わす。Bは窒素原子と共にピ
ペリジン環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
す。前記ピペリジン環はその4位に−OCOR’’’
(R’’’はアルキル基、アミノ基またはアルコキシ基
を表わす。)を有していてもよい。また前記ピペリ ジン
ヂの4位炭素原子をスピロ原子として複素環が形成査れ
ていてもよい。)。(一般式(XII)中、R 9 、R
10 、R 11 及びR 12 はそれぞれ水素原子または炭素
原子数1〜18のアルキル基で、R 9 、R 10 、R 11
及びR 12 の炭素原子数の総和は32以下であり、Y 1
及びY 2 はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール
基、複素環基、アシル基、スルホニル基及びシリル基を
表わし、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、スルホニル
基またはRAを表わし、R 13 とR 14 は水素原子また
は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、pは1〜3
の整数を、nは1または2を表わす。ただし、pが2か
3のとき、各R 13 またはR 14 は同じであっても異な
っていてもよい。)
を表わす。R a2 、R a3 及びR a4 は同一でも異なっ
ても良く、それぞれ水素原子、アルキル基、−A−R
a6 (ここで、−A−は−S−を表わし、R a6 は一価
の有機基を表わす。)、−N(Ra6)(Ra6’)ま
たは−CORa6 ”(ここで、R a6は水素原子を表わ
し、Ra6’は一価の有機基を表わし、Ra6”はヒド
ロキシ基または一価の有機オキシ基を表わす。)を表わ
す。)。(一般式(XI)中、R3は水素原子、−OR
4(R4は水素原子またはアルキル基を表わす。)、オ
キシラジカル基、−SOR4’、−SO2R4’
(R4’はアルキル基またはアリール基を表わす。)、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基または−CO
R4”(R4”は水素原子または一価の有機基を表わ
す。)を表わす。R5’及びR5”は同一でも異なって
もよく各々アルキル基を表わす。Bは窒素原子と共にピ
ペリジン環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
す。前記ピペリジン環はその4位に−OCOR’’’
(R’’’はアルキル基、アミノ基またはアルコキシ基
を表わす。)を有していてもよい。また前記ピペリ ジン
ヂの4位炭素原子をスピロ原子として複素環が形成査れ
ていてもよい。)。(一般式(XII)中、R 9 、R
10 、R 11 及びR 12 はそれぞれ水素原子または炭素
原子数1〜18のアルキル基で、R 9 、R 10 、R 11
及びR 12 の炭素原子数の総和は32以下であり、Y 1
及びY 2 はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール
基、複素環基、アシル基、スルホニル基及びシリル基を
表わし、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、スルホニル
基またはRAを表わし、R 13 とR 14 は水素原子また
は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、pは1〜3
の整数を、nは1または2を表わす。ただし、pが2か
3のとき、各R 13 またはR 14 は同じであっても異な
っていてもよい。)
【化6】
【0008】以下に本発明の具体的構成について詳細に
説明する。本発明のアシルアセトアミド型イエローカプ
ラーにおいて、一般式(I)で表わされるアシル基を除
いた残基は特に制限はなく通常の基を有している。この
アシルアセトアミド型イエローカプラーは好ましくは下
記一般式[Y]により表わされる。
説明する。本発明のアシルアセトアミド型イエローカプ
ラーにおいて、一般式(I)で表わされるアシル基を除
いた残基は特に制限はなく通常の基を有している。この
アシルアセトアミド型イエローカプラーは好ましくは下
記一般式[Y]により表わされる。
【0009】
【化7】
【0010】式〔Y〕においてR1 は水素を除く一価の
置換基を、QはCとともに3〜5員の炭化水素環又は少
なくとも1個のN、S、O、Pから選ばれたヘテロ原子
を環内に含む3〜5員の複素環を形成するのに必要な非
金属原子群を、R15は水素原子、ハロゲン原子(F、C
l、Br、I。以下式〔Y〕の説明において同じ。)、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基又はアミ
ノ基を、R16はベンゼン環上に置換可能な基を、Xは水
素原子又は芳香族第1級アミン現像薬の酸化体とのカッ
プリング反応により離脱可能な基(以下離脱基という)
を、rは0〜4の整数を、それぞれ表わす。ただしrが
複数のとき複数のR16は同じでも異なっていてもよい。
置換基を、QはCとともに3〜5員の炭化水素環又は少
なくとも1個のN、S、O、Pから選ばれたヘテロ原子
を環内に含む3〜5員の複素環を形成するのに必要な非
金属原子群を、R15は水素原子、ハロゲン原子(F、C
l、Br、I。以下式〔Y〕の説明において同じ。)、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル基又はアミ
ノ基を、R16はベンゼン環上に置換可能な基を、Xは水
素原子又は芳香族第1級アミン現像薬の酸化体とのカッ
プリング反応により離脱可能な基(以下離脱基という)
を、rは0〜4の整数を、それぞれ表わす。ただしrが
複数のとき複数のR16は同じでも異なっていてもよい。
【0011】ここでR16の例として、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、ウ
レイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、アルコキシスルホニル基、アシルオキシ
基、ニトロ基、複素環基、シアノ基、アシル基、アシル
オキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アリールスル
ホニルオキシ基があり、離脱基の例として窒素原子でカ
ップリング活性位に結合する複素環基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、アシルオキシ基、アルキルスルホ
ニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、複素環オ
キシ基、ハロゲン原子がある。
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、ウ
レイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、アルコキシスルホニル基、アシルオキシ
基、ニトロ基、複素環基、シアノ基、アシル基、アシル
オキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アリールスル
ホニルオキシ基があり、離脱基の例として窒素原子でカ
ップリング活性位に結合する複素環基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、アシルオキシ基、アルキルスルホ
ニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、複素環オ
キシ基、ハロゲン原子がある。
【0012】式〔Y〕における置換基がアルキル基であ
るか、またはアルキル基を含むとき、特に規定のない限
り、アルキル基は直鎖状、分枝鎖状または環状の、置換
されていても不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基
(例えば、メチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロ
ペンチル、t−ペンチル、シクロヘキシル、2−エチル
ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、ドデ
シル、ヘキサデシル、アリル、3−シクロヘキセニル、
オレイル、ベンジル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ
メチルメトキシエチル、エトキシカルボニルメチル、フ
ェノキシエチル)を意味する。
るか、またはアルキル基を含むとき、特に規定のない限
り、アルキル基は直鎖状、分枝鎖状または環状の、置換
されていても不飽和結合を含んでいてもよいアルキル基
(例えば、メチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロ
ペンチル、t−ペンチル、シクロヘキシル、2−エチル
ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、ドデ
シル、ヘキサデシル、アリル、3−シクロヘキセニル、
オレイル、ベンジル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ
メチルメトキシエチル、エトキシカルボニルメチル、フ
ェノキシエチル)を意味する。
【0013】式〔Y〕における置換基がアリール基であ
るか、またはアリール基を含むとき、特に規定のない限
り、アリール基は置換されてもよい単環もしくは縮合環
のアリール基(例えばフェニル、1−ナフチル、p−ト
リル、o−トリル、p−クロロフェニル、4−メトキシ
フェニル、8−キノリル、4−ヘキサデシルオキシフェ
ニル、ペンタフルオロフェニル、p−ヒドロキシフェニ
ル、p−シアノフェニル、3−ペンタデシルフェニル、
2,4−ジ−t−ペンチルフェニル、p−メタンスルホ
ンアミドフェニル、3,4−ジクロロフェニル)を意味
する。
るか、またはアリール基を含むとき、特に規定のない限
り、アリール基は置換されてもよい単環もしくは縮合環
のアリール基(例えばフェニル、1−ナフチル、p−ト
リル、o−トリル、p−クロロフェニル、4−メトキシ
フェニル、8−キノリル、4−ヘキサデシルオキシフェ
ニル、ペンタフルオロフェニル、p−ヒドロキシフェニ
ル、p−シアノフェニル、3−ペンタデシルフェニル、
2,4−ジ−t−ペンチルフェニル、p−メタンスルホ
ンアミドフェニル、3,4−ジクロロフェニル)を意味
する。
【0014】式[Y]における置換基が複素環基か、ま
たは複素環を含むとき、特に規定のない限り、複素環基
はO、N、S、P、Se、Teから選ばれた少なくとも
1個のヘテロ原子を環内に含む3〜8員の置換されても
よい単環もしくは縮合環の複素環基(例えば2−フリ
ル、2−ピリジル、4−ピリジル、1−ピラゾリル、1
−イミダゾリル、1−ベンゾトリアゾリル、2−ベンゾ
トリアゾリル、スクシンイミド、フタルイミド、1−ベ
ンジル−2,4−イミダゾリジンジオン−3−イル)を
意味する。
たは複素環を含むとき、特に規定のない限り、複素環基
はO、N、S、P、Se、Teから選ばれた少なくとも
1個のヘテロ原子を環内に含む3〜8員の置換されても
よい単環もしくは縮合環の複素環基(例えば2−フリ
ル、2−ピリジル、4−ピリジル、1−ピラゾリル、1
−イミダゾリル、1−ベンゾトリアゾリル、2−ベンゾ
トリアゾリル、スクシンイミド、フタルイミド、1−ベ
ンジル−2,4−イミダゾリジンジオン−3−イル)を
意味する。
【0015】以下、式〔Y〕において好ましく用いられ
る置換基について説明する。式〔Y〕においてR1 は好
ましくはハロゲン原子、シアノ基、またはいずれも置換
されていてもよい総炭素数(以下C数と略す)1〜30
の一価の基(例えばアルキル基、アルコキシ基)また
は、C数6〜30の一価の基(例えばアリール基、アリ
ールオキシ基)であってその置換基としては例えばハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、アミ
ノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アシル基
がある。
る置換基について説明する。式〔Y〕においてR1 は好
ましくはハロゲン原子、シアノ基、またはいずれも置換
されていてもよい総炭素数(以下C数と略す)1〜30
の一価の基(例えばアルキル基、アルコキシ基)また
は、C数6〜30の一価の基(例えばアリール基、アリ
ールオキシ基)であってその置換基としては例えばハロ
ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、アミ
ノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アシル基
がある。
【0016】式〔Y〕においてQは好ましくはCととも
に3〜5員のいずれも置換されていてもよいC数3〜3
0の炭化水素環又は少なくとも1個のN、S、O、Pか
ら選ばれたヘテロ原子を環内に含むC数2〜30の複素
環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。また、
QがCとともに作る環は環内に不飽和結合を含んでいて
もよい。QがCとともに作る環の例としてシクロプロパ
ン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロプロ
ペン環、シクロブテン環、シクロペンテン環、オキセタ
ン環、オキソラン環、1,3−ジオキソラン環、チエタ
ン環、チオラン環、ピロリジン環がある。置換基の例と
してハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルキル基、アリ
ール基、アシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、
アリールチオ基がある。
に3〜5員のいずれも置換されていてもよいC数3〜3
0の炭化水素環又は少なくとも1個のN、S、O、Pか
ら選ばれたヘテロ原子を環内に含むC数2〜30の複素
環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。また、
QがCとともに作る環は環内に不飽和結合を含んでいて
もよい。QがCとともに作る環の例としてシクロプロパ
ン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロプロ
ペン環、シクロブテン環、シクロペンテン環、オキセタ
ン環、オキソラン環、1,3−ジオキソラン環、チエタ
ン環、チオラン環、ピロリジン環がある。置換基の例と
してハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルキル基、アリ
ール基、アシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルチオ基、
アリールチオ基がある。
【0017】式〔Y〕においてR15は好ましくはハロゲ
ン原子、いずれも置換されていてもよい、C数1〜30
のアルコキシ基、C数6〜30のアリールオキシ基、C
数1〜30のアルキル基またはC数0〜30のアミノ基
を表わし、その置換基としては、例えば、ハロゲン原
子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基があ
る。
ン原子、いずれも置換されていてもよい、C数1〜30
のアルコキシ基、C数6〜30のアリールオキシ基、C
数1〜30のアルキル基またはC数0〜30のアミノ基
を表わし、その置換基としては、例えば、ハロゲン原
子、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基があ
る。
【0018】式〔Y〕において、R16は好ましくはハロ
ゲン原子、いずれも置換されてもよい、C数1〜30の
アルキル基、C数6〜30のアリール基、C数1〜30
のアルコキシ基、C数2〜30のアルコキシカルボニル
基、C数7〜30のアリールオキシカルボニル基、C数
1〜30のカルボンアミド基、C数1〜30のスルホン
アミド基、C数1〜30のカルバモイル基、C数0〜3
0のスルファモイル基、C数1〜30のアルキルスルホ
ニル基、C数6〜30のアリールスルホニル基、C数1
〜30のウレイド基、C数0〜30のスルファモイルア
ミノ基、C数2〜30のアルコキシカルボニルアミノ
基、C数1〜30の複素環基、C数1〜30のアシル
基、C数1〜30のアルキルスルホニルオキシ基、C数
6〜30のアリールスルホニルオキシ基を表わし、その
置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、複素環オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホンア
ミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキ
シカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、ウレ
イド基、シアノ基、ニトロ基、アシルオキシ基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アル
キルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基
がある。
ゲン原子、いずれも置換されてもよい、C数1〜30の
アルキル基、C数6〜30のアリール基、C数1〜30
のアルコキシ基、C数2〜30のアルコキシカルボニル
基、C数7〜30のアリールオキシカルボニル基、C数
1〜30のカルボンアミド基、C数1〜30のスルホン
アミド基、C数1〜30のカルバモイル基、C数0〜3
0のスルファモイル基、C数1〜30のアルキルスルホ
ニル基、C数6〜30のアリールスルホニル基、C数1
〜30のウレイド基、C数0〜30のスルファモイルア
ミノ基、C数2〜30のアルコキシカルボニルアミノ
基、C数1〜30の複素環基、C数1〜30のアシル
基、C数1〜30のアルキルスルホニルオキシ基、C数
6〜30のアリールスルホニルオキシ基を表わし、その
置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、複素環オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、複素環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、アシル基、カルボンアミド基、スルホンア
ミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキ
シカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、ウレ
イド基、シアノ基、ニトロ基、アシルオキシ基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アル
キルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基
がある。
【0019】式〔Y〕において、rは好ましくは1また
は2の整数を表わし、R16の置換位置は、
は2の整数を表わし、R16の置換位置は、
【化8】 に対してメタ位またはパラ位が好ましい。
【0020】式〔Y〕において、Xは好ましくは窒素原
子でカップリング活性位に結合する複素環基またはアリ
ールオキシ基を表わす。
子でカップリング活性位に結合する複素環基またはアリ
ールオキシ基を表わす。
【0021】Xが複素環基を表わすとき、Xは好ましく
は置換されてもよい、5〜7員環の単環もしくは縮合環
の複素環の基であり、その例としてスクシンイミド、マ
レインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、ピ
ロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−トリ
アゾール、テトラゾール、インドール、インダゾール、
ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミダゾリ
ジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジン−
2−オン、オキサゾリジン−2−オン、チアゾリジン−
2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキ
サゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2
−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、
インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリ
ン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5
−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミド
ン、6−ピリダゾン−2−ピラゾン、2−アミノ−1,
3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チア
ゾリジン−4−オン等があり、これらの複素環は置換さ
れていてもよい。これらの複素環の置換基の例として
は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、カルボキシル基、スルホ基、アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ウレイド基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基がある。Xが
アリールオキシ基を表わすとき、Xは好ましくはC数6
〜30のアリールオキシ基を表わし、前記Xが複素環で
ある場合に挙げた置換基群から選ばれる基で置換されて
いてもよい。アリールオキシ基の置換基としては、ハロ
ゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、トリ
フルオロメチル基、アルコキシカルボニル基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニ
ル基、またはシアノ基が好ましい。
は置換されてもよい、5〜7員環の単環もしくは縮合環
の複素環の基であり、その例としてスクシンイミド、マ
レインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、ピ
ロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−トリ
アゾール、テトラゾール、インドール、インダゾール、
ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミダゾリ
ジン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−ジオ
ン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジン−
2−オン、オキサゾリジン−2−オン、チアゾリジン−
2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキ
サゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2
−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、
インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリ
ン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5
−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミド
ン、6−ピリダゾン−2−ピラゾン、2−アミノ−1,
3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チア
ゾリジン−4−オン等があり、これらの複素環は置換さ
れていてもよい。これらの複素環の置換基の例として
は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、カルボキシル基、スルホ基、アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリール
スルホニル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、アシル基、アシルオキシ基、アミノ
基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、ウレイド基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基がある。Xが
アリールオキシ基を表わすとき、Xは好ましくはC数6
〜30のアリールオキシ基を表わし、前記Xが複素環で
ある場合に挙げた置換基群から選ばれる基で置換されて
いてもよい。アリールオキシ基の置換基としては、ハロ
ゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、トリ
フルオロメチル基、アルコキシカルボニル基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルフ
ァモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニ
ル基、またはシアノ基が好ましい。
【0022】次に式[Y]において特に好ましく用いら
れる置換基について説明する。R1は、特に好ましく
は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基であって
最も好ましくはエチル基である。Qは特に好ましくはC
とともに作る環が3〜5員の炭化水素環を形成する非金
属原子群であり、例えば−[C(R) 2]2−、−[C
(R) 2]3−、−[C(R) 2)]4−である。ここ
でRは水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表わ
す。ただし、複数のR、C(R) 2は同じでも異なって
いてもよい。
れる置換基について説明する。R1は、特に好ましく
は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基であって
最も好ましくはエチル基である。Qは特に好ましくはC
とともに作る環が3〜5員の炭化水素環を形成する非金
属原子群であり、例えば−[C(R) 2]2−、−[C
(R) 2]3−、−[C(R) 2)]4−である。ここ
でRは水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表わ
す。ただし、複数のR、C(R) 2は同じでも異なって
いてもよい。
【0023】Qは最も好ましくは、結合するCとともに
3員環を形成する−〔CR2 〕2 −である。
3員環を形成する−〔CR2 〕2 −である。
【0024】R15は特に好ましくは、塩素原子、フッ素
原子、C数1〜6のアルキル基(例えばメチル、トリフ
ルオロメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル)、
C数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、メトキシエトキシ、ブトキシ)、またはC数6〜2
4のアリールオキシ基(例えばフェノキシ基、p−トリ
ルオキシ、p−メトキシフェノキシ)であり最も好まし
くは塩素原子、メトキシ基又はトリフルオロメチル基で
ある。
原子、C数1〜6のアルキル基(例えばメチル、トリフ
ルオロメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル)、
C数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、メトキシエトキシ、ブトキシ)、またはC数6〜2
4のアリールオキシ基(例えばフェノキシ基、p−トリ
ルオキシ、p−メトキシフェノキシ)であり最も好まし
くは塩素原子、メトキシ基又はトリフルオロメチル基で
ある。
【0025】R3 は、特に好ましくは、ハロゲン原子、
アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、カルバモイル基またはスルファモイル基であり最も
好ましくはアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、カ
ルボンアミド基またはスルホンアミド基である。Xは特
に好ましくは下記式〔Y−1〕、〔Y−2〕、又は〔Y
−3〕で表わされる基である。
アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
シカルボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、カルバモイル基またはスルファモイル基であり最も
好ましくはアルコキシ基、アルコキシカルボニル基、カ
ルボンアミド基またはスルホンアミド基である。Xは特
に好ましくは下記式〔Y−1〕、〔Y−2〕、又は〔Y
−3〕で表わされる基である。
【0026】
【化9】
【0027】式〔Y−1〕においてZは−O−CR
17(R18)−、−S−CR17(R18)−、−NR19−C
R17(R18)−、−NR19−NR20−、−NR19−C
(O)−、CR17(R18)−CR21(R22)−又は−C
R23=CR24−を表わす。ここでR17、R18、R21、お
よびR22は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基
又はアミノ基を表わし、R19およびR20は水素原子、ア
ルキル基、アリール基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基又はアルコキシカルボニル基を表わし、
R23およびR24は水素原子、アルキル基又はアリール基
を表わす。R23とR24は互いに結合してベンゼン環を形
成してもよい。R17とR18、R18とR19、R19とR20又
はR17とR21は互いに結合して環(例えばシクロブタ
ン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロヘキセ
ン、ピロリジン、ピペリジン)を形成してもよい。
17(R18)−、−S−CR17(R18)−、−NR19−C
R17(R18)−、−NR19−NR20−、−NR19−C
(O)−、CR17(R18)−CR21(R22)−又は−C
R23=CR24−を表わす。ここでR17、R18、R21、お
よびR22は水素原子、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基
又はアミノ基を表わし、R19およびR20は水素原子、ア
ルキル基、アリール基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基又はアルコキシカルボニル基を表わし、
R23およびR24は水素原子、アルキル基又はアリール基
を表わす。R23とR24は互いに結合してベンゼン環を形
成してもよい。R17とR18、R18とR19、R19とR20又
はR17とR21は互いに結合して環(例えばシクロブタ
ン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロヘキセ
ン、ピロリジン、ピペリジン)を形成してもよい。
【0028】式〔Y−1〕で表わされる複素環基のうち
特に好ましいものは式〔Y−1〕においてZが−O−C
R17(R18)−、−NR19−CR17(R18)−または−
NR19−NR20−である複素環基である。式〔Y−1〕
で表わされる複素環基のC数は2〜30、好ましくは4
〜20、さらに好ましくは5〜16である。
特に好ましいものは式〔Y−1〕においてZが−O−C
R17(R18)−、−NR19−CR17(R18)−または−
NR19−NR20−である複素環基である。式〔Y−1〕
で表わされる複素環基のC数は2〜30、好ましくは4
〜20、さらに好ましくは5〜16である。
【0029】
【化10】
【0030】式〔Y−2〕において、R25およびR26の
少なくとも1つはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基またはアシル基から選ばれた
基であり、もう一方は水素原子、アルキル基又はアルコ
キシ基であってもよい。R27はR25またはR26と同じ意
味の基を表わしmは0〜2の整数を表わす。式〔Y−
2〕で表わされるアリールオキシ基のC数は6〜30、
好ましくは6〜24、さらに好ましくは6〜15であ
る。
少なくとも1つはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
トリフルオロメチル基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カ
ルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基またはアシル基から選ばれた
基であり、もう一方は水素原子、アルキル基又はアルコ
キシ基であってもよい。R27はR25またはR26と同じ意
味の基を表わしmは0〜2の整数を表わす。式〔Y−
2〕で表わされるアリールオキシ基のC数は6〜30、
好ましくは6〜24、さらに好ましくは6〜15であ
る。
【0031】
【化11】
【0032】式〔Y−3〕において、WはNとともにピ
ロール環、ピラゾール環、イミダゾール環またはトリア
ゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。
ここで、式〔Y−3〕で表わされる環は置換基を有して
いてもよく、好ましい置換基の例としてハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルキ
ル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリール
オキシ基またはカルバモイル基である。式〔Y−3〕で
表わされる複素環基のC数は2〜30、好ましくは2〜
24、より好ましくは2〜16である。
ロール環、ピラゾール環、イミダゾール環またはトリア
ゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。
ここで、式〔Y−3〕で表わされる環は置換基を有して
いてもよく、好ましい置換基の例としてハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルキ
ル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリール
オキシ基またはカルバモイル基である。式〔Y−3〕で
表わされる複素環基のC数は2〜30、好ましくは2〜
24、より好ましくは2〜16である。
【0033】Xは最も好ましくは式〔Y−1〕で表わさ
れる基である。式〔Y〕で表わされるカプラーは、置換
基R1 、Q、X又は
れる基である。式〔Y〕で表わされるカプラーは、置換
基R1 、Q、X又は
【化12】 において2価以上の基を介して互いに結合する2量体ま
たはそれ以上の多量体を形成してもよい。この場合、前
記の各置換基において示した炭素原子数範囲の規定外と
なってもよい。
たはそれ以上の多量体を形成してもよい。この場合、前
記の各置換基において示した炭素原子数範囲の規定外と
なってもよい。
【0034】以下に式〔Y〕における各置換基の具体例
を示す。
を示す。
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】
【化19】
【0041】
【化20】
【0042】
【化21】
【0043】
【化22】
【0044】以下に式〔Y〕で表わされるイエローカプ
ラーの具体例を示す。
ラーの具体例を示す。
【化23】
【0045】
【化24】
【0046】
【化25】
【0047】
【化26】
【0048】
【化27】
【0049】
【化28】
【0050】
【化29】
【0051】
【化30】
【0052】
【化31】
【0053】
【化32】
【0054】
【化33】
【0055】
【化34】
【0056】
【化35】
【0057】
【化36】
【0058】
【化37】
【0059】式〔Y〕で表わされる本発明のイエローカ
プラーは以下の合成ルートによって合成することができ
る。
プラーは以下の合成ルートによって合成することができ
る。
【0060】
【化38】
【0061】ここで化合物aは、J. Chem. Soc.(C), 19
68, 2548、J. Am. Chem. Soc., 1934, 56, 2710 、Synt
hesis, 1971, 258, J. Org. Chem., 1978, 43, 1729 、
CA,1960, 66, 18533y等に記載の方法により合成され
る。化合物bの合成は塩化チオニル、オキザリルクロラ
イドなどを用いて無溶媒もしくは塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トルエン、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドなどの溶媒中で反応させることにより行なう、反応
温度は通常−20℃〜150℃、好ましくは−10℃〜
80℃である。
68, 2548、J. Am. Chem. Soc., 1934, 56, 2710 、Synt
hesis, 1971, 258, J. Org. Chem., 1978, 43, 1729 、
CA,1960, 66, 18533y等に記載の方法により合成され
る。化合物bの合成は塩化チオニル、オキザリルクロラ
イドなどを用いて無溶媒もしくは塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トルエン、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドなどの溶媒中で反応させることにより行なう、反応
温度は通常−20℃〜150℃、好ましくは−10℃〜
80℃である。
【0062】化合物cはアセト酢酸エチルをマグネシウ
ムメトキサイド等を用いてアニオンとし、その中へbを
加えることにより合成される。反応は無溶媒もしくはテ
トラヒドロフラン、エチルエーテルなどを用い反応温度
は通常−20℃〜60℃、好ましくは−10℃〜30℃
である。化合物dは化合物cおよび塩基としてアンモニ
ア水、NaHCO3 水溶液・水酸化ナトリウム水溶液等
を用いて無溶媒もしくはメタノール、エタノール、アセ
トニトリルなどの溶媒中で反応させることにより合成さ
れる。反応温度は通常−20℃〜50℃好ましくは−1
0℃〜30℃である。
ムメトキサイド等を用いてアニオンとし、その中へbを
加えることにより合成される。反応は無溶媒もしくはテ
トラヒドロフラン、エチルエーテルなどを用い反応温度
は通常−20℃〜60℃、好ましくは−10℃〜30℃
である。化合物dは化合物cおよび塩基としてアンモニ
ア水、NaHCO3 水溶液・水酸化ナトリウム水溶液等
を用いて無溶媒もしくはメタノール、エタノール、アセ
トニトリルなどの溶媒中で反応させることにより合成さ
れる。反応温度は通常−20℃〜50℃好ましくは−1
0℃〜30℃である。
【0063】化合物eは化合物dおよびgを無溶媒で反
応させることにより合成される。反応温度は通常100
〜150℃であり好ましくは100〜120℃である。
XがHでない場合、クロル化またはブロム化後離脱基X
を導入して化合物fを合成する。化合物eはジクロロエ
タン、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、テト
ラヒドロフラン等の溶媒中、塩化スルフリル、N−クロ
ロスクシンイミド等によりクロロ置換体とするか、臭
素、N−ブロモスクシンイミド等によりブロモ置換体と
する。この時、反応温度は−20℃〜70℃、好ましく
は−10℃〜50℃である。
応させることにより合成される。反応温度は通常100
〜150℃であり好ましくは100〜120℃である。
XがHでない場合、クロル化またはブロム化後離脱基X
を導入して化合物fを合成する。化合物eはジクロロエ
タン、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、テト
ラヒドロフラン等の溶媒中、塩化スルフリル、N−クロ
ロスクシンイミド等によりクロロ置換体とするか、臭
素、N−ブロモスクシンイミド等によりブロモ置換体と
する。この時、反応温度は−20℃〜70℃、好ましく
は−10℃〜50℃である。
【0064】次にクロロ置換体またはブロモ置換体と離
脱基のプロトン付加体H−Xとを塩化メチレン、クロロ
ホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリ
ル、ジオキサン、N−メチルピロリドン、N,N′−ジ
メチルイミダゾリジン−2−オン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の溶媒
中、反応温度−20℃〜150℃、好ましくは−10℃
〜100℃で反応させることにより、本発明のカプラー
fを得ることができる。この時、トリエチルアミン、N
−エチルモルホリン、テトラメチルグアニジン、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の塩
基を用いてもよい。
脱基のプロトン付加体H−Xとを塩化メチレン、クロロ
ホルム、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリ
ル、ジオキサン、N−メチルピロリドン、N,N′−ジ
メチルイミダゾリジン−2−オン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の溶媒
中、反応温度−20℃〜150℃、好ましくは−10℃
〜100℃で反応させることにより、本発明のカプラー
fを得ることができる。この時、トリエチルアミン、N
−エチルモルホリン、テトラメチルグアニジン、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の塩
基を用いてもよい。
【0065】以下に本発明のカプラーの合成例を示す。 合成例1 例示化合物Y−25の合成 Gotkis,D.etal,J.Am.Chem.Soc.,1934,56,2710 に記載の
方法により合成された1−メチルシクロプロパンカルボ
ン酸25g、塩化メチレン100ml、N,N−ジメチル
ホルムアミド1mlの混合物中に38.1gのオキザリル
クロライドを室温にて30分かけて滴下した。滴下後室
温にて2時間反応しアスピレーター減圧下塩化メチレ
ン、過剰のオキザリルクロライドを除去することにより
1−メチルシクロプロパンカルボニルクロライドの油状
物を得た。
方法により合成された1−メチルシクロプロパンカルボ
ン酸25g、塩化メチレン100ml、N,N−ジメチル
ホルムアミド1mlの混合物中に38.1gのオキザリル
クロライドを室温にて30分かけて滴下した。滴下後室
温にて2時間反応しアスピレーター減圧下塩化メチレ
ン、過剰のオキザリルクロライドを除去することにより
1−メチルシクロプロパンカルボニルクロライドの油状
物を得た。
【0066】マグネシウム6g、四塩化炭素2mlの混合
物中にメタノール100mlを室温にて30分間かけて滴
下しその後2時間加熱還流したのち3−オキソブタン酸
エチル32.6gを加熱還流下30分間かけて滴下す
る。滴下後さらに2時間加熱還流しメタノールをアスピ
レーター減圧下完全に留去する。テトラヒドロフラン1
00mlを反応物に加えて分散し、室温にて先に得た1−
メチルシクロプロパンカルボニルクロライドを滴下す
る。30分間反応後反応液を酢酸エチル300ml、希硫
酸水で抽出、水洗後有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾
燥後、溶媒を留去して2−(1−メチルシクロプロパン
カルボニル)−3−オキソブタン酸エチルの油状物5
5.3gを得た。
物中にメタノール100mlを室温にて30分間かけて滴
下しその後2時間加熱還流したのち3−オキソブタン酸
エチル32.6gを加熱還流下30分間かけて滴下す
る。滴下後さらに2時間加熱還流しメタノールをアスピ
レーター減圧下完全に留去する。テトラヒドロフラン1
00mlを反応物に加えて分散し、室温にて先に得た1−
メチルシクロプロパンカルボニルクロライドを滴下す
る。30分間反応後反応液を酢酸エチル300ml、希硫
酸水で抽出、水洗後有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾
燥後、溶媒を留去して2−(1−メチルシクロプロパン
カルボニル)−3−オキソブタン酸エチルの油状物5
5.3gを得た。
【0067】2−(1−メチルシクロプロパンカルボニ
ル)−3−オキソブタン酸エチル55g、エタノール1
60mlの溶液を室温で攪拌しその中へ30%アンモニア
水60mlを10分間かけて滴下する。その後1時間攪拌
し酢酸エチル300ml、希塩酸水にて抽出、中和、水洗
後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後溶媒を留去
して(1−メチルシクロプロパンカルボニル)酢酸エチ
ルの油状物43gを得た。
ル)−3−オキソブタン酸エチル55g、エタノール1
60mlの溶液を室温で攪拌しその中へ30%アンモニア
水60mlを10分間かけて滴下する。その後1時間攪拌
し酢酸エチル300ml、希塩酸水にて抽出、中和、水洗
後、有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後溶媒を留去
して(1−メチルシクロプロパンカルボニル)酢酸エチ
ルの油状物43gを得た。
【0068】(1−メチルシクロプロパンカルボニル)
酢酸エチル34gとN−(3−アミノ−4−クロロフェ
ニル)−2−(2,4−ジ−t一ペンチルフェノキシ)
ブタンアミド44.5gを内温100〜120℃にてア
スピレーター減圧下加熱還流する。4時間反応後反応液
をn−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒にてカラムクロ
マト精製し例示化合物Y−25 49gを粘稠油状物と
して得た。化合物の構造は、MSスペクトル、NMRス
ペクトルおよび元素分析により確認した。
酢酸エチル34gとN−(3−アミノ−4−クロロフェ
ニル)−2−(2,4−ジ−t一ペンチルフェノキシ)
ブタンアミド44.5gを内温100〜120℃にてア
スピレーター減圧下加熱還流する。4時間反応後反応液
をn−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒にてカラムクロ
マト精製し例示化合物Y−25 49gを粘稠油状物と
して得た。化合物の構造は、MSスペクトル、NMRス
ペクトルおよび元素分析により確認した。
【0069】合成例2 例示化合物Y−1の合成 例示化合物Y−25 22.8gを塩化メチレン300
mlに溶解し氷冷下塩化スルフリル5.4gを10分間か
けて滴下する。30分間反応後反応液をよく水洗し無水
硫酸ナトリウムにて乾燥後濃縮し例示化合物Y−25の
塩化物を得た。1−ベンジル−5−エトキシヒダントイ
ン18.7g、トリエチルアミン11.2ml、N,N−
ジメチルホルムアミド50mlの溶液の中に先に合成した
例示化合物Y−25の塩化物をN,N−ジメチルホルム
アルデヒド50mlに溶かしたものを30分間かけて室温
にて滴下する。
mlに溶解し氷冷下塩化スルフリル5.4gを10分間か
けて滴下する。30分間反応後反応液をよく水洗し無水
硫酸ナトリウムにて乾燥後濃縮し例示化合物Y−25の
塩化物を得た。1−ベンジル−5−エトキシヒダントイ
ン18.7g、トリエチルアミン11.2ml、N,N−
ジメチルホルムアミド50mlの溶液の中に先に合成した
例示化合物Y−25の塩化物をN,N−ジメチルホルム
アルデヒド50mlに溶かしたものを30分間かけて室温
にて滴下する。
【0070】その後40℃にて4時間反応後、反応液を
酢酸エチル300mlで抽出水洗後、2%トリエチルアミ
ン水溶液300mlにて水洗し、ついで希塩酸水にて中和
する。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を
留去して得られた油状物をn−ヘキサン、酢酸エチルの
混合溶媒から晶析した。析出した結晶を濾過しn−ヘキ
サン、酢酸エチルの混合溶媒で洗浄後、乾燥することに
より例示化合物Y−1の結晶22.8gを得た。化合物
の構造はMSスペクトル、NMRスペクトル、元素分析
により確認した。また融点は132〜133℃であっ
た。
酢酸エチル300mlで抽出水洗後、2%トリエチルアミ
ン水溶液300mlにて水洗し、ついで希塩酸水にて中和
する。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶媒を
留去して得られた油状物をn−ヘキサン、酢酸エチルの
混合溶媒から晶析した。析出した結晶を濾過しn−ヘキ
サン、酢酸エチルの混合溶媒で洗浄後、乾燥することに
より例示化合物Y−1の結晶22.8gを得た。化合物
の構造はMSスペクトル、NMRスペクトル、元素分析
により確認した。また融点は132〜133℃であっ
た。
【0071】上記一般式(I)で表わされるアシル基を
もつアシルアセトアミド型イエローカプラーは2種以上
を組み合わせて用いることができ、本発明以外のイエロ
ーカプラーと併用することもできる。本発明のイエロー
カプラーは、感光層を形成するハロゲン化銀乳剤層中に
そのハロゲン化銀1モル当たり通常0.1〜1.0モル
の範囲で、より好ましくは0.1〜0.5モルの範囲で
含有される。
もつアシルアセトアミド型イエローカプラーは2種以上
を組み合わせて用いることができ、本発明以外のイエロ
ーカプラーと併用することもできる。本発明のイエロー
カプラーは、感光層を形成するハロゲン化銀乳剤層中に
そのハロゲン化銀1モル当たり通常0.1〜1.0モル
の範囲で、より好ましくは0.1〜0.5モルの範囲で
含有される。
【0072】次に前記一般式(X)、(XI)または
(XII)で示される化合物について説明する。 本発明
で用いられる前記一般式(X)で示される化合物と前記
一般式(XII)で示される化合物は下記一般式(I
I)で示される化合物に包含される。
(XII)で示される化合物について説明する。 本発明
で用いられる前記一般式(X)で示される化合物と前記
一般式(XII)で示される化合物は下記一般式(I
I)で示される化合物に包含される。
【化95】 (一般式(II)中、R a1 、R a2 、R a3 、R a4
及びR a5 は同一でも異なっても良く、それぞれ水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環
基、−A−R a6 、−N(R a6 )(R a6 ’)、−C
OR a6 ”、−SO 2 R a6 ”、シアノ基、ハロゲン原
子またはニトロ基を表わす(ここで、−A−は−O−ま
たは−S−を表わし、R a6 は水素原子または一価の有
機基を表わし、R a6 ’及びR a6 ”はヒドロキシ基ま
たは一価の有機基を表わす。)。但し、R a1 、
R a2 、R a3 、R a4 及びR a5 が同時に水素原子で
あることはない。R a1 、R a2 、R a3 、R a4 及び
R a5 の各基のうち、互いにオルト位にある置換基が結
合して、5〜7員環を形成してもよく、その場合スピロ
環あるいはビシクロ環であってもよい)。次に前記一般
式(II)で示される化合物について説明する。Ra1
〜Ra5で示されるアルキル基及びアルケニル基は直
鎖、分岐鎖あるいは環状のものであっても良く、さらに
置換基を有していても良く、この場合の置換基として
は、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、アリール基、アミノ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、ヘテロ環基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基、アシル基、アシルオ
キシ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、ヘテロ環オキシ基、アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基、ウレイド基、ウレタン基等が挙げられる。アル
キル基としては例えば、メチル基、エチル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、オクチル基、
オクタデシル基、メトキシエチル基、ベンジル基等が挙
げられる。アルケニル基としては、例えば、アリル基、
ビニル基、シクロヘキセニル基、1−オクタデセニル基
等が挙げられる。
及びR a5 は同一でも異なっても良く、それぞれ水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環
基、−A−R a6 、−N(R a6 )(R a6 ’)、−C
OR a6 ”、−SO 2 R a6 ”、シアノ基、ハロゲン原
子またはニトロ基を表わす(ここで、−A−は−O−ま
たは−S−を表わし、R a6 は水素原子または一価の有
機基を表わし、R a6 ’及びR a6 ”はヒドロキシ基ま
たは一価の有機基を表わす。)。但し、R a1 、
R a2 、R a3 、R a4 及びR a5 が同時に水素原子で
あることはない。R a1 、R a2 、R a3 、R a4 及び
R a5 の各基のうち、互いにオルト位にある置換基が結
合して、5〜7員環を形成してもよく、その場合スピロ
環あるいはビシクロ環であってもよい)。次に前記一般
式(II)で示される化合物について説明する。Ra1
〜Ra5で示されるアルキル基及びアルケニル基は直
鎖、分岐鎖あるいは環状のものであっても良く、さらに
置換基を有していても良く、この場合の置換基として
は、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ
基、シアノ基、アリール基、アミノ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、ヘテロ環基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ア
シルアミノ基、スルホンアミド基、アシル基、アシルオ
キシ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
基、ヘテロ環オキシ基、アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基、ウレイド基、ウレタン基等が挙げられる。アル
キル基としては例えば、メチル基、エチル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、オクチル基、
オクタデシル基、メトキシエチル基、ベンジル基等が挙
げられる。アルケニル基としては、例えば、アリル基、
ビニル基、シクロヘキセニル基、1−オクタデセニル基
等が挙げられる。
【0073】Ra1〜Ra5で示されるアリール基、ヘテロ
環基は置換基を有していても良く、置換基としては置換
可能なものならば良い。置換基としては、例えば、アル
キル基、ヒドロキシル基、アシルアミノ基、アルキルア
ミノ基、アリールアミノ基、アミノ基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ハロゲン原子、
シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基、アシルオキシ基、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環
オキシ基、ウレイド基、ウレタン基、スルホンアミド基
等が挙げられる。アリール基としては例えばフェニル
基、2−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニ
ル基、2−ベンジルオキシフェニル基、2−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル基、ナフチル基等が挙げら
れる。ヘテロ環基としては、例えば、2−ピリジル基、
4−モルホリニル基、1−インドリニル基等が挙げられ
る。
環基は置換基を有していても良く、置換基としては置換
可能なものならば良い。置換基としては、例えば、アル
キル基、ヒドロキシル基、アシルアミノ基、アルキルア
ミノ基、アリールアミノ基、アミノ基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ハロゲン原子、
シアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基、アシルオキシ基、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環
オキシ基、ウレイド基、ウレタン基、スルホンアミド基
等が挙げられる。アリール基としては例えばフェニル
基、2−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニ
ル基、2−ベンジルオキシフェニル基、2−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル基、ナフチル基等が挙げら
れる。ヘテロ環基としては、例えば、2−ピリジル基、
4−モルホリニル基、1−インドリニル基等が挙げられ
る。
【0074】Ra6、Ra6' 及びRa6" で表わされる一価
の有機基とは、置換可能な基であれば良く、例えば、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、置換アミノ基、アシル基、スルホニル基、ヒドロキ
シル基、ヘテロ環基を表わす。さらに詳しくは、−A−
Ra6としては例えば、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環オキシ
基等が挙げられ、−N(Ra6)(Ra6' )としては、例
えばアルキルアミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミ
ド基等が挙げられる。−CORa6" としては例えば、カ
ルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルボキシル基等が挙げら
れ、−SO2 Ra6" としては例えばアルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、スルファモイル基等が挙げ
られる。
の有機基とは、置換可能な基であれば良く、例えば、ア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、置換アミノ基、アシル基、スルホニル基、ヒドロキ
シル基、ヘテロ環基を表わす。さらに詳しくは、−A−
Ra6としては例えば、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環オキシ
基等が挙げられ、−N(Ra6)(Ra6' )としては、例
えばアルキルアミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミ
ド基等が挙げられる。−CORa6" としては例えば、カ
ルバモイル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルボキシル基等が挙げら
れ、−SO2 Ra6" としては例えばアルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、スルファモイル基等が挙げ
られる。
【0075】Ra1〜Ra5の各基のうち、互いにオルト位
にある置換基が結合して、5〜7員環の例えば、クロマ
ン環、クマラン環、インダン環を形成しても良く、その
場合、スピロ環や、ビシクロ環となっても良い。
にある置換基が結合して、5〜7員環の例えば、クロマ
ン環、クマラン環、インダン環を形成しても良く、その
場合、スピロ環や、ビシクロ環となっても良い。
【0076】本発明において、一般式(II)の化合物の
うち好ましい化合物は以下に示す化合物である。 1)Ra1とRa5の少なくとも一方がアルキル基である化
合物であり、そのアルキル基のα位が分岐である化合物
はさらに好ましい。 2)Ra1〜Ra5の少なくとも1つが置換または無置換の
ベンジル基、アリール基、アリールスルホニル基、アリ
ールチオ基、あるいはアリールオキシ基である化合物。 3)Ra1〜Ra5の各基のうち、互いにオルト位にある置
換基が結合して、クロマン環、インダン環を形成した化
合物であって、スピロ化合物であっても良い。 4)Ra1がアシルアミノ基である化合物。
うち好ましい化合物は以下に示す化合物である。 1)Ra1とRa5の少なくとも一方がアルキル基である化
合物であり、そのアルキル基のα位が分岐である化合物
はさらに好ましい。 2)Ra1〜Ra5の少なくとも1つが置換または無置換の
ベンジル基、アリール基、アリールスルホニル基、アリ
ールチオ基、あるいはアリールオキシ基である化合物。 3)Ra1〜Ra5の各基のうち、互いにオルト位にある置
換基が結合して、クロマン環、インダン環を形成した化
合物であって、スピロ化合物であっても良い。 4)Ra1がアシルアミノ基である化合物。
【0077】本発明において、一般式(II)の化合物の
うち、さらに好ましくは、下記の一般式(II')及び一般
式(II" )で示される化合物である。
うち、さらに好ましくは、下記の一般式(II')及び一般
式(II" )で示される化合物である。
【0078】
【化39】
【0079】一般式(II')中、Ra7及びRa8は各々アル
キル基を表わす。Ra9、Ra10 及びRa11 はアルキル
基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、アルキルアミノ基、アリールアミ
ノ基、アシルアミノ基、カルバモイル基を表わし、Ra9
及びRa11 はさらに水素原子も表わす。Ra7及びRa8で
表わされるアルキル基の好ましくは、炭素原子数1〜1
2個のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素原子数
3〜8個のα位が分岐のアルキル基である。Ra7及びR
a8の特に好ましくはt−ブチル基またはt−ペンチル基
である。Ra9及びRa11 は水素原子である場合が好まし
い。
キル基を表わす。Ra9、Ra10 及びRa11 はアルキル
基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、アルキルアミノ基、アリールアミ
ノ基、アシルアミノ基、カルバモイル基を表わし、Ra9
及びRa11 はさらに水素原子も表わす。Ra7及びRa8で
表わされるアルキル基の好ましくは、炭素原子数1〜1
2個のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素原子数
3〜8個のα位が分岐のアルキル基である。Ra7及びR
a8の特に好ましくはt−ブチル基またはt−ペンチル基
である。Ra9及びRa11 は水素原子である場合が好まし
い。
【0080】一般式(II" )中、R9 、R10、R11及び
R12はそれぞれ水素原子または炭素原子数1〜18のア
ルキル基で、R9 、R10、R11及びR12の炭素原子数の
総和は32以下であり、Y1 及びY2はそれぞれ水素原
子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、ス
ルホニル基及びシリル基を表わし、Xは単結合、酸素原
子、硫黄原子、スルホニル基またはRAを表わし、R13
とR14は水素原子または炭素原子数1〜10のアルキル
基であり、pは1〜3の整数を、nは1または2を表わ
す。pが2か3の時、各複数のR13またはR14は同じで
あっても異なっていても良い。nが2の時、それぞれ複
数のR10、R12またはY2 は同一であっても異なってい
てもよい。但し、Y1 及びY2 の少なくとも1つは水素
原子である。
R12はそれぞれ水素原子または炭素原子数1〜18のア
ルキル基で、R9 、R10、R11及びR12の炭素原子数の
総和は32以下であり、Y1 及びY2はそれぞれ水素原
子、アルキル基、アリール基、複素環基、アシル基、ス
ルホニル基及びシリル基を表わし、Xは単結合、酸素原
子、硫黄原子、スルホニル基またはRAを表わし、R13
とR14は水素原子または炭素原子数1〜10のアルキル
基であり、pは1〜3の整数を、nは1または2を表わ
す。pが2か3の時、各複数のR13またはR14は同じで
あっても異なっていても良い。nが2の時、それぞれ複
数のR10、R12またはY2 は同一であっても異なってい
てもよい。但し、Y1 及びY2 の少なくとも1つは水素
原子である。
【0081】本発明において、一般式(II')及び(II"
)の化合物のうち、さらに好ましくは下記一般式(II
A)及び(IIB)の化合物である。
)の化合物のうち、さらに好ましくは下記一般式(II
A)及び(IIB)の化合物である。
【0082】
【化40】
【0083】一般式(IIA)中、Ra7及びRa8は一般式
(II')で定義したものと同義である。Rkはk価の有機
基を表わす。kは1〜6の整数を表わす。
(II')で定義したものと同義である。Rkはk価の有機
基を表わす。kは1〜6の整数を表わす。
【0084】Rkで表わされるk価の有機基としては、
例えばアルキル基、アルケニル基、多価不飽和炭化水素
基(エチレン、トリメチレン、プロピレン、ヘキサメチ
レン、2−クロロトリメチレン等)、不飽和炭化水素基
(グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリチル、ジ
ペンタエリスリチル等)、脂環式炭化水素基(シクロプ
ロピル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル基等)、ア
リール基(フェニル基等)、アリーレン基(1,2−、
1,3−または1,4−フェニレン基、3,5−ジメチ
ル−1,4−フェニレン基、2−t−ブチル−1,4−
フェニレン基、2−クロロ−1,4−フェニレン基、ナ
フタレン基等)、1,3,5−三置換ベンゼン基等が挙
げられる。
例えばアルキル基、アルケニル基、多価不飽和炭化水素
基(エチレン、トリメチレン、プロピレン、ヘキサメチ
レン、2−クロロトリメチレン等)、不飽和炭化水素基
(グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリチル、ジ
ペンタエリスリチル等)、脂環式炭化水素基(シクロプ
ロピル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル基等)、ア
リール基(フェニル基等)、アリーレン基(1,2−、
1,3−または1,4−フェニレン基、3,5−ジメチ
ル−1,4−フェニレン基、2−t−ブチル−1,4−
フェニレン基、2−クロロ−1,4−フェニレン基、ナ
フタレン基等)、1,3,5−三置換ベンゼン基等が挙
げられる。
【0085】Rkは、さらに上記の基以外に、上記基の
うち任意の基を−O−、−S−、−SO2 −基を介して
結合したk価の有機基を包含する。Rkのさらに好まし
くは、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2,4−ジ
−t−ペンチルフェニル基、p−オクチルフェニル基、
p−ドデシルフェニル基、3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル基、3,5−ジ−t−ペンチル−
4−ヒドロキシフェニル基である。kは好ましくは、1
〜4の整数である。一般式(IIB)中、R9 、R10、R
11、R12及びXは一般式(II" )で定義したものと同義
である。
うち任意の基を−O−、−S−、−SO2 −基を介して
結合したk価の有機基を包含する。Rkのさらに好まし
くは、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2,4−ジ
−t−ペンチルフェニル基、p−オクチルフェニル基、
p−ドデシルフェニル基、3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル基、3,5−ジ−t−ペンチル−
4−ヒドロキシフェニル基である。kは好ましくは、1
〜4の整数である。一般式(IIB)中、R9 、R10、R
11、R12及びXは一般式(II" )で定義したものと同義
である。
【0086】以下に一般式(II)で示される具体的化合
物を挙げるが、これらに限定されない。
物を挙げるが、これらに限定されない。
【0087】
【化41】
【0088】
【化42】
【0089】
【化43】
【0090】
【化44】
【0091】
【化45】
【0092】
【化46】
【0093】
【化47】
【0094】
【化48】
【0095】
【化49】
【0096】
【化50】
【0097】
【化51】
【0098】
【化52】
【0099】
【化53】
【0100】
【化54】
【0101】
【化55】
【0102】
【化56】
【0103】
【化57】
【0104】
【化58】
【0105】
【化59】
【0106】
【化60】
【0107】
【化61】
【0108】
【化62】
【0109】
【化63】
【0110】
【化64】
【0111】
【化65】
【0112】
【化66】
【0113】
【化67】
【0114】
【化68】
【0115】
【化69】
【0116】
【化70】
【0117】
【化71】
【0118】
【化72】
【0119】本発明で用いられる前記一般式(XI)で
示される化合物は下記一般式(III)で示される化合
物に包含される化合物である。
示される化合物は下記一般式(III)で示される化合
物に包含される化合物である。
【化96】 (一般式(III)中、R 3 は水素原子、−OR 4 (R
4 は水素原子またはアルキル基を表わす。)、オキシラ
ジカル基、−SOR 4 ’、−SO 2 R 4 ’(R 4 ’はア
ルキル基またはアリール基を表わす。)、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基または−COR 4 ”
(R 4 ”は水素原子または一価の有機基を表わす。)を
表わす。R 5 ’及びR 5 ”は同一でも異なってもよく各
々アルキル基を表わす。Bは窒素原子と共に5〜7員環
を形成するに必要な非金属原子群を表わす。R 5 ’とR
5 ”は互いに結合し、5〜7員環を形成してもよい。 一
般式(III)においてR 5 ’とR 5 ”はそれぞれ2個
存在するが、この2個のR 5 ’は同一でも異なってもよ
く、同様に2個のR 5 ”は同一でも異なってもよい。)
次に一般式(III)で示される化合物について説明す
る。R3で示されるアルキル基、アルケニル基及びアル
キニル基は直鎖、分岐鎖あるいは環状のものであっても
良く、置換基を有していても良い。この置換基として
は、置換可能な基であれば良い。アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、ヘ
キサデシル基、ベンジル基等であり、好ましい炭素原子
数は1〜12である。アルケニル基としては、例えば、
ビニル基、アリル基等であり、好ましい炭素原子数は2
〜16である。アルキニル基としては、例えばエチニル
基、2−プロピニル基等であり、好ましい炭素原子数は
2〜16である。
4 は水素原子またはアルキル基を表わす。)、オキシラ
ジカル基、−SOR 4 ’、−SO 2 R 4 ’(R 4 ’はア
ルキル基またはアリール基を表わす。)、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基または−COR 4 ”
(R 4 ”は水素原子または一価の有機基を表わす。)を
表わす。R 5 ’及びR 5 ”は同一でも異なってもよく各
々アルキル基を表わす。Bは窒素原子と共に5〜7員環
を形成するに必要な非金属原子群を表わす。R 5 ’とR
5 ”は互いに結合し、5〜7員環を形成してもよい。 一
般式(III)においてR 5 ’とR 5 ”はそれぞれ2個
存在するが、この2個のR 5 ’は同一でも異なってもよ
く、同様に2個のR 5 ”は同一でも異なってもよい。)
次に一般式(III)で示される化合物について説明す
る。R3で示されるアルキル基、アルケニル基及びアル
キニル基は直鎖、分岐鎖あるいは環状のものであっても
良く、置換基を有していても良い。この置換基として
は、置換可能な基であれば良い。アルキル基としては、
例えばメチル基、エチル基、ブチル基、オクチル基、ヘ
キサデシル基、ベンジル基等であり、好ましい炭素原子
数は1〜12である。アルケニル基としては、例えば、
ビニル基、アリル基等であり、好ましい炭素原子数は2
〜16である。アルキニル基としては、例えばエチニル
基、2−プロピニル基等であり、好ましい炭素原子数は
2〜16である。
【0120】R4 及びR4'で示されるアルキル基は直
鎖、分岐鎖あるいは環状であっても良く、置換基を有し
ていても良い。この置換基としては置換可能な基であれ
ば良い。R4'で示されるアリール基は、置換基を有して
いても良く、置換基としては置換可能な基であればよ
い。R4"で示される一価の有機基としては、例えばアル
キル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルアミノ基及びアリールアミノ基等が挙げら
れる。R4 、R4'及びR4"のそれぞれの基の好ましい炭
素原子数は16以下である。さらに詳しくは、−OR4
としては、例えばヒドロキシル基、アルコキシ基、シク
ロアルキルオキシ基等である。−SOR4'としては、例
えばアルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基
等を表わし、−SO2 R4'としては、アルキルスルホニ
ル基、アリールスルホニル基等を表わす。−COR4"と
しては例えばアシル基、アルコキシカルボニル基等を表
わす。
鎖、分岐鎖あるいは環状であっても良く、置換基を有し
ていても良い。この置換基としては置換可能な基であれ
ば良い。R4'で示されるアリール基は、置換基を有して
いても良く、置換基としては置換可能な基であればよ
い。R4"で示される一価の有機基としては、例えばアル
キル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルアミノ基及びアリールアミノ基等が挙げら
れる。R4 、R4'及びR4"のそれぞれの基の好ましい炭
素原子数は16以下である。さらに詳しくは、−OR4
としては、例えばヒドロキシル基、アルコキシ基、シク
ロアルキルオキシ基等である。−SOR4'としては、例
えばアルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基
等を表わし、−SO2 R4'としては、アルキルスルホニ
ル基、アリールスルホニル基等を表わす。−COR4"と
しては例えばアシル基、アルコキシカルボニル基等を表
わす。
【0121】R3 の好ましい基としては、水素原子、ア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基
及びアシル基である。R5'及びR5"で示されるアルキル
基は直鎖又は分岐鎖のアルキル基あるいはR5'及びR5"
で環を形成したシクロアルキル基であり、好ましくは炭
素数1〜5の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、特
に好ましくはメチル基である。
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基
及びアシル基である。R5'及びR5"で示されるアルキル
基は直鎖又は分岐鎖のアルキル基あるいはR5'及びR5"
で環を形成したシクロアルキル基であり、好ましくは炭
素数1〜5の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、特
に好ましくはメチル基である。
【0122】Bは5〜7員環を形成するのに必要な非金
属原子群を表わし、Bで形成される複素環は例えばピペ
ラジン環、モルホリン環、ピペリジン環、ピロリジン環
等を表わし、好ましくは飽和環であり、さらに好ましく
は6員環であってより好ましくはピペラジン環、モルホ
リン環、ピペリジン環の場合である。Bがピペリジン環
を形成するのに必要な原子群を表わす場合が最も好まし
い。
属原子群を表わし、Bで形成される複素環は例えばピペ
ラジン環、モルホリン環、ピペリジン環、ピロリジン環
等を表わし、好ましくは飽和環であり、さらに好ましく
は6員環であってより好ましくはピペラジン環、モルホ
リン環、ピペリジン環の場合である。Bがピペリジン環
を形成するのに必要な原子群を表わす場合が最も好まし
い。
【0123】本発明において一般式(III) で示される化
合物の好ましくは下記一般式(III')で示されるものであ
る。
合物の好ましくは下記一般式(III')で示されるものであ
る。
【0124】
【化73】
【0125】Rbはアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基またはアシル基を表わす。Rbのさらに好ましい
基としては、メチル基、エチル基、ビニル基、アリル
基、プロピニル基、ベンジル基、アセチル基、プロピオ
ニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、クロトノ
イル基である。以下に一般式(III) で表わされる具体的
化合物を挙げるが、これらに限定されない。
ニル基またはアシル基を表わす。Rbのさらに好ましい
基としては、メチル基、エチル基、ビニル基、アリル
基、プロピニル基、ベンジル基、アセチル基、プロピオ
ニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、クロトノ
イル基である。以下に一般式(III) で表わされる具体的
化合物を挙げるが、これらに限定されない。
【0126】
【化74】
【0127】
【化75】
【0128】
【化76】
【0129】
【化77】
【0130】
【化78】
【0131】
【化79】
【0132】本発明のイエローカプラーと一般式
(X)、(XI)または(XII)で示される化合物は
該カプラー1モル当たり通常0.01から2.0モルの
範囲で、より好ましくは0.1から1.0モルの範囲で
含有される。一般式(X)、(XI)または(XII)
で表わされる化合物は任意の層に添加してよいが好まし
くは本発明のイエローカプラーを含有する層またはその
隣接層に、より好ましくは本発明のイエローカプラー含
有層に添加される。
(X)、(XI)または(XII)で示される化合物は
該カプラー1モル当たり通常0.01から2.0モルの
範囲で、より好ましくは0.1から1.0モルの範囲で
含有される。一般式(X)、(XI)または(XII)
で表わされる化合物は任意の層に添加してよいが好まし
くは本発明のイエローカプラーを含有する層またはその
隣接層に、より好ましくは本発明のイエローカプラー含
有層に添加される。
【0133】一般式(X)、(XI)または(XII)
の化合物の添加はカプラーの添加方法と同じように、次
に述べるカプラー用の高沸点有機溶媒に必要に応じて低
沸点有機溶媒(補助溶媒)とともに溶解してゼラチン水
溶液に乳化分散するのが好ましい。イエローカプラーを
含有する層に添加する場合には、一般式(X)、(X
I)または(XII)の化合物とイエローカプラーとを
共乳化するのが好ましい。また次頁に記載されたような
水不溶性ポリマーとともに乳化分散される場合には、高
沸点有機溶媒の使用は必須ではない。
の化合物の添加はカプラーの添加方法と同じように、次
に述べるカプラー用の高沸点有機溶媒に必要に応じて低
沸点有機溶媒(補助溶媒)とともに溶解してゼラチン水
溶液に乳化分散するのが好ましい。イエローカプラーを
含有する層に添加する場合には、一般式(X)、(X
I)または(XII)の化合物とイエローカプラーとを
共乳化するのが好ましい。また次頁に記載されたような
水不溶性ポリマーとともに乳化分散される場合には、高
沸点有機溶媒の使用は必須ではない。
【0134】本発明に用いられるハロゲン化銀として
は、塩化銀、臭化銀、(沃)塩臭化銀、沃臭化銀などを
用いることができるが、特に迅速処理の目的には沃化銀
を実質的に含まない塩化銀含有率が90モル%以上、さ
らには95%以上、特に98%以上の塩臭化銀または塩
化銀乳剤の使用が好ましい。
は、塩化銀、臭化銀、(沃)塩臭化銀、沃臭化銀などを
用いることができるが、特に迅速処理の目的には沃化銀
を実質的に含まない塩化銀含有率が90モル%以上、さ
らには95%以上、特に98%以上の塩臭化銀または塩
化銀乳剤の使用が好ましい。
【0135】本発明に係わる感光材料には、画像のシャ
ープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧
州特許EP0,337,490A2号の第27〜76頁
に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソ
ノール系染料)を該感材の680nmにおける光学反射
濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の
耐水性樹脂層中に2〜4級のアルコール類(例えばトリ
メチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを1
2重量%以上(より好ましくは14重量%以上)含有さ
せるのが好ましい。
ープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層に、欧
州特許EP0,337,490A2号の第27〜76頁
に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでもオキソ
ノール系染料)を該感材の680nmにおける光学反射
濃度が0.70以上になるように添加したり、支持体の
耐水性樹脂層中に2〜4級のアルコール類(例えばトリ
メチロールエタン)等で表面処理された酸化チタンを1
2重量%以上(より好ましくは14重量%以上)含有さ
せるのが好ましい。
【0136】本発明に用いうるシアン、マゼンタ、イエ
ローカプラー等の写真添加剤用高沸点有機溶媒は、融点
が100℃以下、沸点が140℃以上の水と非混和性の
化合物で、カプラーの良溶媒であれば使用できる。高沸
点有機溶媒の融点は好ましくは80℃以下である。高沸
点有機溶媒の沸点は、好ましくは160℃以上であり、
より好ましくは170℃以上である。これらの高沸点有
機溶媒の詳細については、特開昭62−215272号
公開明細書の第137頁右下欄〜144頁右上欄に記載
されている。
ローカプラー等の写真添加剤用高沸点有機溶媒は、融点
が100℃以下、沸点が140℃以上の水と非混和性の
化合物で、カプラーの良溶媒であれば使用できる。高沸
点有機溶媒の融点は好ましくは80℃以下である。高沸
点有機溶媒の沸点は、好ましくは160℃以上であり、
より好ましくは170℃以上である。これらの高沸点有
機溶媒の詳細については、特開昭62−215272号
公開明細書の第137頁右下欄〜144頁右上欄に記載
されている。
【0137】また、シアン、マゼンタまたはイエローカ
プラーを親水性コロイドに乳化分散するには、前記の高
沸点有機溶媒の存在下でまたは不存在下でローダブルラ
テックスポリマー(例えば米国特許第4,203,71
6号)に含浸させる方法が適用できるが、好ましくは前
記の高沸点有機溶媒の存在下で、または不存在下で水不
溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親
水性コロイド水溶液に乳化分散させる方法が適用され
る。
プラーを親水性コロイドに乳化分散するには、前記の高
沸点有機溶媒の存在下でまたは不存在下でローダブルラ
テックスポリマー(例えば米国特許第4,203,71
6号)に含浸させる方法が適用できるが、好ましくは前
記の高沸点有機溶媒の存在下で、または不存在下で水不
溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーとともに溶かして親
水性コロイド水溶液に乳化分散させる方法が適用され
る。
【0138】本発明においては、下記のいずれかの方法
で溶液状態に保った写真有用物質を界面活性重合体の存
在下に、水または親水性コロイド水溶液と混合すること
によって、写真有用物質の微細な分散物を調製する。必
要があれば分散物粒子のサイズをさらに微細にするため
に、後述のような分散機を用いても良い。
で溶液状態に保った写真有用物質を界面活性重合体の存
在下に、水または親水性コロイド水溶液と混合すること
によって、写真有用物質の微細な分散物を調製する。必
要があれば分散物粒子のサイズをさらに微細にするため
に、後述のような分散機を用いても良い。
【0139】本発明を実施するために使用する乳化装置
としては、大きな剪断力を有する高速攪拌型分散機、高
強度の超音波エネルギーを与える分散機などがある。具
体的には、コロイドミル、ホモジナイザー、毛細管式乳
化装置、液体サイレン、電磁歪式超音波発生機、ポール
マン笛を有する乳化装置などがある。本発明で使用する
のに好ましい高速攪拌型分散機は、ディゾルバー、ポリ
トロン、ホモミキサー、ホモブレンダー、ケディミル、
ジェットアジターなど、分散作用する要部が液中で高速
回転(500〜15,000rpm 、好ましくは2,00
0〜4,000rpm )するタイプの分散機である。本発
明で使用する高速攪拌型分散機は、ディゾルバーないし
は高速エインペラー分散機とも呼ばれ、特開昭55−1
29136号にも記載されているように、高速で回転す
る軸に鋸歯状のプレードを交互に上下方向に折り曲げた
インペラーを装着して成るものも好ましい一例である。
としては、大きな剪断力を有する高速攪拌型分散機、高
強度の超音波エネルギーを与える分散機などがある。具
体的には、コロイドミル、ホモジナイザー、毛細管式乳
化装置、液体サイレン、電磁歪式超音波発生機、ポール
マン笛を有する乳化装置などがある。本発明で使用する
のに好ましい高速攪拌型分散機は、ディゾルバー、ポリ
トロン、ホモミキサー、ホモブレンダー、ケディミル、
ジェットアジターなど、分散作用する要部が液中で高速
回転(500〜15,000rpm 、好ましくは2,00
0〜4,000rpm )するタイプの分散機である。本発
明で使用する高速攪拌型分散機は、ディゾルバーないし
は高速エインペラー分散機とも呼ばれ、特開昭55−1
29136号にも記載されているように、高速で回転す
る軸に鋸歯状のプレードを交互に上下方向に折り曲げた
インペラーを装着して成るものも好ましい一例である。
【0140】また、分散物粒子のサイズを微細にする方
法として、欧州特許第361322号記載の被分散化合
物の水混和性有機溶媒溶液を、水または親水性コロイド
水溶液と混合し、分散物粒子を析出させる方法、欧州特
許第374837号、国際公開WO90/16011号
に記載の被分散化合物のアルカリ水性溶液を酸により中
和し、分散物粒子を析出させる方法及び国際公開WO9
1/08516号記載の被分散化合物の水中油滴分散物
を高分子水分散物に吸収させる方法等も好ましく用いる
ことができる。
法として、欧州特許第361322号記載の被分散化合
物の水混和性有機溶媒溶液を、水または親水性コロイド
水溶液と混合し、分散物粒子を析出させる方法、欧州特
許第374837号、国際公開WO90/16011号
に記載の被分散化合物のアルカリ水性溶液を酸により中
和し、分散物粒子を析出させる方法及び国際公開WO9
1/08516号記載の被分散化合物の水中油滴分散物
を高分子水分散物に吸収させる方法等も好ましく用いる
ことができる。
【0141】好ましくは米国特許4,857,449号
及び国際公開WO88/00723号明細書の第12頁
〜30頁に記載の単独重合体または共重合体が用いら
れ、より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリル
アミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの使
用が色像安定化等の上で好ましい。また、本発明に係わ
る感光材料には、カプラーと共に欧州特許EP0,27
7,589A2号に記載のような色像保存性改良化合物
を使用するのが好ましい。特にピラゾロアゾールカプラ
ーとの併用が好ましい。
及び国際公開WO88/00723号明細書の第12頁
〜30頁に記載の単独重合体または共重合体が用いら
れ、より好ましくはメタクリレート系あるいはアクリル
アミド系ポリマー、特にアクリルアミド系ポリマーの使
用が色像安定化等の上で好ましい。また、本発明に係わ
る感光材料には、カプラーと共に欧州特許EP0,27
7,589A2号に記載のような色像保存性改良化合物
を使用するのが好ましい。特にピラゾロアゾールカプラ
ーとの併用が好ましい。
【0142】すなわち、発色現像処理後に残存する芳香
族アミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性で
かつ実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び
/または発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色
現像主薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でか
つ実質的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時
または単独に用いることが、例えば処理後の保存におけ
る膜中残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの
反応による発色色素生成によるステイン発生その他の副
作用を防止する上で好ましい。
族アミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性で
かつ実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)及び
/または発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色
現像主薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でか
つ実質的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時
または単独に用いることが、例えば処理後の保存におけ
る膜中残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの
反応による発色色素生成によるステイン発生その他の副
作用を防止する上で好ましい。
【0143】本発明の感光材料には、種々の褪色防止剤
を併用することができる。シアン、マゼンタ及び/又は
イエロー画像用の有機褪色防止剤としてはハイドロキノ
ン類、6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクマ
ラン類、スピロクロマン類、p−アルコキシフェノール
類、ビスフェノール類を中心としたヒンダードフェノー
ル類、没食子酸誘導体、メチレンジオキシベンゼン類、
アミノフェノール類、ヒンダードアミン類及びこれら各
化合物のフェノール性水酸基をシリル化、アルキル化し
たエーテルもしくはエステル誘導体が代表例として挙げ
られる。また、(ビスサリチルアルドキシマト)ニッケ
ル錯体及び(ビス−N,N−ジアルキルジチオカルバマ
ト)ニッケル錯体に代表される金属錯体なども使用でき
る。
を併用することができる。シアン、マゼンタ及び/又は
イエロー画像用の有機褪色防止剤としてはハイドロキノ
ン類、6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクマ
ラン類、スピロクロマン類、p−アルコキシフェノール
類、ビスフェノール類を中心としたヒンダードフェノー
ル類、没食子酸誘導体、メチレンジオキシベンゼン類、
アミノフェノール類、ヒンダードアミン類及びこれら各
化合物のフェノール性水酸基をシリル化、アルキル化し
たエーテルもしくはエステル誘導体が代表例として挙げ
られる。また、(ビスサリチルアルドキシマト)ニッケ
ル錯体及び(ビス−N,N−ジアルキルジチオカルバマ
ト)ニッケル錯体に代表される金属錯体なども使用でき
る。
【0144】有機褪色防止剤の具体例としては、米国特
許第2,360,290号、同2,418,613号、
同2,700,453号、同2,701,197号、同
2,728,659号、同2,732,300号、同
2,735,765号、同3,982,944号、同
4,430,425号、英国特許第1,363,921
号、米国特許第2,710,801号、同2,816,
028号等に記載のハイドロキノン類;米国特許第3,
432,300号、同3,573,050号、同3,5
74,627号、同3,698,909号、同3,76
4,337号、特開昭52−152225号等に記載の
6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクロマン
類、スピロクロマン類;米国特許第4,360,589
号に記載のスピロインダン類;米国特許第2,735,
765号、英国特許第2,066,975号、特開昭5
9−10539号、特公昭57−19765号等に記載
のp−アルコキシフェノール類;米国特許第3,70
0,455号、同4,228,235号、特開昭52−
72224号、特公昭52−6623号等に記載のヒン
ダードフェノール類;米国特許第3,457,079号
に記載の没食子酸誘導体;米国特許第4,332,88
6号に記載のメチレンジオキシベンゼン類;特公昭56
−21144号記載のアミノフェノール類;米国特許第
3,336,135号、同4,268,593号、英国
特許第1,326,889号、同1,354,313
号、同1,410,846号、特公昭51−1420
号、特開昭58−114036号、同59−53846
号、同59−78344号等に記載のヒンダードアミン
類;米国特許第4,050,938号、同4,241,
155号、英国特許第2,027,731(A)号等に
記載の金属錯体等が挙げられる。これらの化合物は、そ
れぞれ対応するカラーカプラーに対し通常5ないし10
0重量%をカプラーと共乳化して感光層に添加すること
により、目的を達成することができる。
許第2,360,290号、同2,418,613号、
同2,700,453号、同2,701,197号、同
2,728,659号、同2,732,300号、同
2,735,765号、同3,982,944号、同
4,430,425号、英国特許第1,363,921
号、米国特許第2,710,801号、同2,816,
028号等に記載のハイドロキノン類;米国特許第3,
432,300号、同3,573,050号、同3,5
74,627号、同3,698,909号、同3,76
4,337号、特開昭52−152225号等に記載の
6−ヒドロキシクロマン類、5−ヒドロキシクロマン
類、スピロクロマン類;米国特許第4,360,589
号に記載のスピロインダン類;米国特許第2,735,
765号、英国特許第2,066,975号、特開昭5
9−10539号、特公昭57−19765号等に記載
のp−アルコキシフェノール類;米国特許第3,70
0,455号、同4,228,235号、特開昭52−
72224号、特公昭52−6623号等に記載のヒン
ダードフェノール類;米国特許第3,457,079号
に記載の没食子酸誘導体;米国特許第4,332,88
6号に記載のメチレンジオキシベンゼン類;特公昭56
−21144号記載のアミノフェノール類;米国特許第
3,336,135号、同4,268,593号、英国
特許第1,326,889号、同1,354,313
号、同1,410,846号、特公昭51−1420
号、特開昭58−114036号、同59−53846
号、同59−78344号等に記載のヒンダードアミン
類;米国特許第4,050,938号、同4,241,
155号、英国特許第2,027,731(A)号等に
記載の金属錯体等が挙げられる。これらの化合物は、そ
れぞれ対応するカラーカプラーに対し通常5ないし10
0重量%をカプラーと共乳化して感光層に添加すること
により、目的を達成することができる。
【0145】本発明のカラー感光材料が直接ポジカラー
感光材料の場合には、リサーチ・ディスクロージャー誌
No.22534(1983年1月)に記載のようなヒド
ラジン系化合物や四級複素環化合物の如き造核剤や、そ
れら造核剤の効果を高める造核促進剤を使用することが
できる。
感光材料の場合には、リサーチ・ディスクロージャー誌
No.22534(1983年1月)に記載のようなヒド
ラジン系化合物や四級複素環化合物の如き造核剤や、そ
れら造核剤の効果を高める造核促進剤を使用することが
できる。
【0146】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643の VII−G項、米国特許第4,163,67
0号、特公昭57−39413号、米国特許第4,00
4,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。また、
米国特許第4,774,181号に記載のカップリング
時に放出された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補
正するカプラーや、米国特許第4,777,120号に
記載の現像主薬と反応して色素を形成しうる色素プレカ
ーサー基を離脱基として有するカプラーを用いることも
好ましい。
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643の VII−G項、米国特許第4,163,67
0号、特公昭57−39413号、米国特許第4,00
4,929号、同第4,138,258号、英国特許第
1,146,368号に記載のものが好ましい。また、
米国特許第4,774,181号に記載のカップリング
時に放出された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補
正するカプラーや、米国特許第4,777,120号に
記載の現像主薬と反応して色素を形成しうる色素プレカ
ーサー基を離脱基として有するカプラーを用いることも
好ましい。
【0147】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第2,125,570号、欧州特許第96,570号、
西独特許(公開)第3,234,533号に記載のもの
が好ましい。
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
第2,125,570号、欧州特許第96,570号、
西独特許(公開)第3,234,533号に記載のもの
が好ましい。
【0148】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820号、同第4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
第2,102,173号等に記載されている。
例は、米国特許第3,451,820号、同第4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
第2,102,173号等に記載されている。
【0149】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のR
D17643、VII −F項に記載された特許、特開昭5
7−151944号、同57−154234号、同60
−184248号、同63−37346号、米国特許第
4,248,962号、同第4,782,012号に記
載されたものが好ましい。
を放出するカプラーもまた本発明で好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のR
D17643、VII −F項に記載された特許、特開昭5
7−151944号、同57−154234号、同60
−184248号、同63−37346号、米国特許第
4,248,962号、同第4,782,012号に記
載されたものが好ましい。
【0150】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同第2,131,188号、特開昭59
−157638号、同59−170840号に記載のも
のが好ましい。
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同第2,131,188号、特開昭59
−157638号、同59−170840号に記載のも
のが好ましい。
【0151】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同第4,338,393号、同第4,31
0,618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−
185950号、特開昭62−24252号等に記載の
DIRレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー
放出カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物も
しくはDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特
許第173,302A号に記載の離脱後復色する色素を
放出するカプラー、R.D.No. 11449、同2424
1、特開昭61−201247号等に記載の漂白促進剤
放出カプラー、米国特許第4,553,477号等に記
載のリガンド放出カプラー、特開昭63−75747号
に記載のロイコ色素を放出するカプラー、米国特許第
4,774,181号に記載の蛍光色素を放出するカプ
ラー等が挙げられる。
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,
472号、同第4,338,393号、同第4,31
0,618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−
185950号、特開昭62−24252号等に記載の
DIRレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー
放出カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物も
しくはDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特
許第173,302A号に記載の離脱後復色する色素を
放出するカプラー、R.D.No. 11449、同2424
1、特開昭61−201247号等に記載の漂白促進剤
放出カプラー、米国特許第4,553,477号等に記
載のリガンド放出カプラー、特開昭63−75747号
に記載のロイコ色素を放出するカプラー、米国特許第
4,774,181号に記載の蛍光色素を放出するカプ
ラー等が挙げられる。
【0152】また、本発明に係わる感光材料には、親水
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防黴剤を添加するのが好ましい。また、本発明
に係わる感光材料に用いられる支持体としては、ディス
プレイ用に白色ポリエステル系支持体または白色顔料を
含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設
けられた支持体を用いてもよい。さらに鮮鋭性を改良す
るために、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化
銀乳剤層塗布側または裏面に塗設するのが好ましい。特
に反射光でも透過光でもディスプレイが観賞できるよう
に、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定
するのが好ましい。
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防黴剤を添加するのが好ましい。また、本発明
に係わる感光材料に用いられる支持体としては、ディス
プレイ用に白色ポリエステル系支持体または白色顔料を
含む層がハロゲン化銀乳剤層を有する側の支持体上に設
けられた支持体を用いてもよい。さらに鮮鋭性を改良す
るために、アンチハレーション層を支持体のハロゲン化
銀乳剤層塗布側または裏面に塗設するのが好ましい。特
に反射光でも透過光でもディスプレイが観賞できるよう
に、支持体の透過濃度を0.35〜0.8の範囲に設定
するのが好ましい。
【0153】本発明に係わる感光材料は可視光で露光さ
れても赤外光で露光されてもよい。露光方法としては低
照度露光でも高照度短時間露光でもよく、特に後者の場
合には一画素当たりの露光時間が10-4秒より短いレー
ザー走査露光方式が好ましい。また、露光に際して、米
国特許第4,880,726号に記載のバンド・ストッ
プフィルターを用いるのが好ましい。これによって光混
色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
れても赤外光で露光されてもよい。露光方法としては低
照度露光でも高照度短時間露光でもよく、特に後者の場
合には一画素当たりの露光時間が10-4秒より短いレー
ザー走査露光方式が好ましい。また、露光に際して、米
国特許第4,880,726号に記載のバンド・ストッ
プフィルターを用いるのが好ましい。これによって光混
色が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
【0154】露光済の感光材料は慣用のカラー現像処理
が施されうるが、迅速処理の目的からカラー現像の後、
漂白定着処理するのが好ましい。特に前記高塩化銀乳剤
が用いられる場合には、漂白定着液のpHは脱銀促進等
の目的から約6.5以下が好ましく、さらに約6以下が
好ましい。本発明に係わる感光材料に適用されるハロゲ
ン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真構
成層(層配置など)、並びにこの感材を処理するために
適用される処理法や処理用添加剤としては、下記の特許
公報、特に欧州特許EP0,355,660A2号(特
開平2−139544号)に記載されているものが好ま
しく用いられる。
が施されうるが、迅速処理の目的からカラー現像の後、
漂白定着処理するのが好ましい。特に前記高塩化銀乳剤
が用いられる場合には、漂白定着液のpHは脱銀促進等
の目的から約6.5以下が好ましく、さらに約6以下が
好ましい。本発明に係わる感光材料に適用されるハロゲ
ン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および写真構
成層(層配置など)、並びにこの感材を処理するために
適用される処理法や処理用添加剤としては、下記の特許
公報、特に欧州特許EP0,355,660A2号(特
開平2−139544号)に記載されているものが好ま
しく用いられる。
【0155】
【表1】
【0156】
【表2】
【0157】
【表3】
【0158】
【表4】
【0159】
【表5】
【0160】また、シアンカプラーとして、特開平2−
33144号に記載のジフェニルイミダゾール系シアン
カプラーの他に、欧州特許EP0,333,185A2
号に記載の3−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー
(なかでも具体例として列挙されたカプラー(42)の
4当量カプラーに塩素離脱基をもたせて2当量化したも
のや、カプラー(6)や(9)が特に好ましい)や特開
昭64−32260号に記載された環状活性メチレン系
シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプ
ラー例3、8、34が特に好ましい)の使用も好まし
い。また、塩化銀含有率が90モル%以上の高塩化銀乳
剤を使用するハロゲン化銀カラー感光材料の処理方法と
しては、特開平2−207250号の第27頁左上欄〜
34頁右上欄に記載の方法が好ましく適用される。
33144号に記載のジフェニルイミダゾール系シアン
カプラーの他に、欧州特許EP0,333,185A2
号に記載の3−ヒドロキシピリジン系シアンカプラー
(なかでも具体例として列挙されたカプラー(42)の
4当量カプラーに塩素離脱基をもたせて2当量化したも
のや、カプラー(6)や(9)が特に好ましい)や特開
昭64−32260号に記載された環状活性メチレン系
シアンカプラー(なかでも具体例として列挙されたカプ
ラー例3、8、34が特に好ましい)の使用も好まし
い。また、塩化銀含有率が90モル%以上の高塩化銀乳
剤を使用するハロゲン化銀カラー感光材料の処理方法と
しては、特開平2−207250号の第27頁左上欄〜
34頁右上欄に記載の方法が好ましく適用される。
【0161】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが本発明の実施態様はこれらに限定されるものではな
い。
るが本発明の実施態様はこれらに限定されるものではな
い。
【0162】実施例1 下塗りを施したトリアセテートセルロース支持体上に、
乳剤層、紫外線吸収層及び保護層の三層より成る、単層
に発色するイエロー発色感光材料1を以下の表6に示す
ように作製した。数字は塗布量を(g/m2 )単位で表
わしたものである。ハロゲン化銀乳剤は、銀換算塗布量
で示した。
乳剤層、紫外線吸収層及び保護層の三層より成る、単層
に発色するイエロー発色感光材料1を以下の表6に示す
ように作製した。数字は塗布量を(g/m2 )単位で表
わしたものである。ハロゲン化銀乳剤は、銀換算塗布量
で示した。
【0163】
【表6】
【0164】各層用の塗布液は通常の方法で調製した。
またゼラチン硬化剤としては、各層とも1−オキシ−
3,5−ジクロロ−s−トリアジン酸ナトリウム塩を用
いた。以下に塗布液の調製法について第一層を例にとっ
て具体的に述べる。
またゼラチン硬化剤としては、各層とも1−オキシ−
3,5−ジクロロ−s−トリアジン酸ナトリウム塩を用
いた。以下に塗布液の調製法について第一層を例にとっ
て具体的に述べる。
【0165】第一層塗布液調製法 イエローカプラー(ExY1 )19.1gに酢酸エチル
27.2cc及びトリクレジルホスフェート9.5gを
加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン水溶液18
5ccに乳化分散させた。一方、塩臭化銀乳剤(立方
体、平均粒子サイズ0.88μmの大サイズ乳剤と0.
70μmの小サイズ乳剤との3:7混合物(銀モル
比)。粒子サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.08と
0.10、各サイズ乳剤とも臭化銀0.3モル%を粒子
表面の一部に局在含有)が調製された。この乳剤には青
感性増感色素A、Bが銀1モル当たり大サイズ乳剤に対
しては、それぞれ2.0×10-4モル、また小サイズ乳
剤に対してはそれぞれ2.5×10-4モル添加されてい
る。また、この乳剤の化学熟成は硫黄増感剤と金増感剤
が添加して行われた。前記の乳化分散物と、この塩臭化
銀乳剤とを混合溶解し、第一層塗布液を調製した。
27.2cc及びトリクレジルホスフェート9.5gを
加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン水溶液18
5ccに乳化分散させた。一方、塩臭化銀乳剤(立方
体、平均粒子サイズ0.88μmの大サイズ乳剤と0.
70μmの小サイズ乳剤との3:7混合物(銀モル
比)。粒子サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.08と
0.10、各サイズ乳剤とも臭化銀0.3モル%を粒子
表面の一部に局在含有)が調製された。この乳剤には青
感性増感色素A、Bが銀1モル当たり大サイズ乳剤に対
しては、それぞれ2.0×10-4モル、また小サイズ乳
剤に対してはそれぞれ2.5×10-4モル添加されてい
る。また、この乳剤の化学熟成は硫黄増感剤と金増感剤
が添加して行われた。前記の乳化分散物と、この塩臭化
銀乳剤とを混合溶解し、第一層塗布液を調製した。
【0166】
【化80】
【0167】次に、イエローカプラーを本発明のイエロ
ーカプラーに置きかえ、本発明の色像安定剤Sをカプラ
ーに対して20mol%添加する以外は試料1と同様に
して試料2〜22を作製した。
ーカプラーに置きかえ、本発明の色像安定剤Sをカプラ
ーに対して20mol%添加する以外は試料1と同様に
して試料2〜22を作製した。
【0168】上記感光材料1〜22を感光計(富士写真
フイルム株式会社製、FWH型、光源の色温度3200
K)を使用してセンシトメトリー用3色分解フィルター
の階調露光をあたえた。この時の露光時間は、0.1
秒、露光量は250CMSであった。次いで上記露光済
材料を下記の処理工程にて処理した。
フイルム株式会社製、FWH型、光源の色温度3200
K)を使用してセンシトメトリー用3色分解フィルター
の階調露光をあたえた。この時の露光時間は、0.1
秒、露光量は250CMSであった。次いで上記露光済
材料を下記の処理工程にて処理した。
【0169】
【表7】
【0170】
【表8】
【0171】
【表9】
【0172】このようにして得られた試料について、イ
エロー色素画像の透過吸収スペクトルを測定し、その吸
光度が1.0のときの極大吸収波長(λmax)並びにそ
れぞれ0.5及び0.1の濃度を与える長波側の波長と
λmaxとの差(Δλ0.5 、Δλ0.1 )を測定した。結果
は表10に示す。
エロー色素画像の透過吸収スペクトルを測定し、その吸
光度が1.0のときの極大吸収波長(λmax)並びにそ
れぞれ0.5及び0.1の濃度を与える長波側の波長と
λmaxとの差(Δλ0.5 、Δλ0.1 )を測定した。結果
は表10に示す。
【0173】
【表10】
【0174】表10より、一般式(I)で示されるアシ
ル基を有するアシルアセトアミド型イエローカプラーか
ら得られるイエロー発色色素は比較カプラーに比べΔλ
0.5、Δλ0.1 の値が小さくλmax が短波側にあるため
不必要な吸収をもたないシャープな、吸収スペクトルを
与えることが確認された。すなわち比較カプラーExY
1 に比べ分光吸収特性の優れたイエロー発色色素を与え
ることがわかる。
ル基を有するアシルアセトアミド型イエローカプラーか
ら得られるイエロー発色色素は比較カプラーに比べΔλ
0.5、Δλ0.1 の値が小さくλmax が短波側にあるため
不必要な吸収をもたないシャープな、吸収スペクトルを
与えることが確認された。すなわち比較カプラーExY
1 に比べ分光吸収特性の優れたイエロー発色色素を与え
ることがわかる。
【0175】また、一般式(X)、(XI)または(X
II)で示される色像安定剤Sとこれらのイエローカプ
ラーを併用した場合も分光吸収特性に変化は認められ
ず、本発明のイエローカプラーから得られるイエロー発
色色素の性能が優れていることがわかる。
II)で示される色像安定剤Sとこれらのイエローカプ
ラーを併用した場合も分光吸収特性に変化は認められ
ず、本発明のイエローカプラーから得られるイエロー発
色色素の性能が優れていることがわかる。
【0176】実施例2 ポリエチレンで両面ラミネートした紙支持体表面にコロ
ナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して以下に示す層構成の多層カラー印画
紙である試料1を作製した。塗布液は下記のようにして
調製した。
ナ放電処理を施した後、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して以下に示す層構成の多層カラー印画
紙である試料1を作製した。塗布液は下記のようにして
調製した。
【0177】第一層塗布液調製 イエローカプラー(ExY1 )19.1gおよび色像安
定剤(Cpd−6)0.7gに酢酸エチル27.2ccお
よび溶媒(Solv−3)及び(Solv−7)それぞ
れ4.1gを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン
水溶液185ccに乳化分散させて乳化分散物Aを調製し
た。一方、塩臭化銀乳剤A(立方体、平均粒子サイズ
0.88μmの大サイズ乳剤Aと0.70μmの小サイ
ズ乳剤Aとの3:7混合物(銀モル比)。粒子サイズ分
布の変動係数はそれぞれ0.08と0.10、各サイズ
乳剤とも臭化銀0.3モル%を粒子表面の一部に局在含
有)が調製された。この乳剤には下記に示す青感性増感
色素A、Bが銀1モル当たり大サイズ乳剤Aに対して
は、それぞれ2.0×10-4モル、また小サイズ乳剤A
に対しては、それぞれ2.5×10-4モル添加されてい
る。また、この乳剤の化学熟成は硫黄増感剤と金増感剤
が添加して行われた。前記の乳化分散物Aとこの塩臭化
銀乳剤Aとを混合溶解し、以下に示す組成となるように
第一層塗布液を調製した。
定剤(Cpd−6)0.7gに酢酸エチル27.2ccお
よび溶媒(Solv−3)及び(Solv−7)それぞ
れ4.1gを加え溶解し、この溶液を10%ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム8ccを含む10%ゼラチン
水溶液185ccに乳化分散させて乳化分散物Aを調製し
た。一方、塩臭化銀乳剤A(立方体、平均粒子サイズ
0.88μmの大サイズ乳剤Aと0.70μmの小サイ
ズ乳剤Aとの3:7混合物(銀モル比)。粒子サイズ分
布の変動係数はそれぞれ0.08と0.10、各サイズ
乳剤とも臭化銀0.3モル%を粒子表面の一部に局在含
有)が調製された。この乳剤には下記に示す青感性増感
色素A、Bが銀1モル当たり大サイズ乳剤Aに対して
は、それぞれ2.0×10-4モル、また小サイズ乳剤A
に対しては、それぞれ2.5×10-4モル添加されてい
る。また、この乳剤の化学熟成は硫黄増感剤と金増感剤
が添加して行われた。前記の乳化分散物Aとこの塩臭化
銀乳剤Aとを混合溶解し、以下に示す組成となるように
第一層塗布液を調製した。
【0178】第二層から第七層用の塗布液も第一層塗布
液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤とし
ては、1−オキシ−3, 5−ジクロロ−s−トリアジン
ナトリウム塩を用いた。また、各層にCpd−9とCp
d−10をそれぞれ全量が25.0mg/m2と50.0mg
/m2となるように添加した。各感光性乳剤層の塩臭化銀
乳剤には下記の分光増感色素をそれぞれ用いた。
液と同様の方法で調製した。各層のゼラチン硬化剤とし
ては、1−オキシ−3, 5−ジクロロ−s−トリアジン
ナトリウム塩を用いた。また、各層にCpd−9とCp
d−10をそれぞれ全量が25.0mg/m2と50.0mg
/m2となるように添加した。各感光性乳剤層の塩臭化銀
乳剤には下記の分光増感色素をそれぞれ用いた。
【0179】
【化81】 (ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤Aに対して
は各々2.0×10-4モル、また小サイズ乳剤Aに対し
ては各々2.5×10-4モル)
は各々2.0×10-4モル、また小サイズ乳剤Aに対し
ては各々2.5×10-4モル)
【0180】
【化82】 (ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤Bに対して
は4.0×10-4モル、小サイズ乳剤Bに対しては5.
6×10-4モル)
は4.0×10-4モル、小サイズ乳剤Bに対しては5.
6×10-4モル)
【0181】
【化83】
【0182】(ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳
剤Bに対しては7.0×10-5モル、また小サイズ乳剤
Bに対しては1.0×10-5モル)
剤Bに対しては7.0×10-5モル、また小サイズ乳剤
Bに対しては1.0×10-5モル)
【0183】
【化84】 (ハロゲン化銀1モル当たり、大サイズ乳剤Cに対して
は0.9×10-4モル、また小サイズ乳剤Cに対しては
1.1×10-4モル)
は0.9×10-4モル、また小サイズ乳剤Cに対しては
1.1×10-4モル)
【0184】赤感性乳剤層に対しては、下記の化合物を
ハロゲン化銀1モル当たり2.6×10-3モル添加し
た。
ハロゲン化銀1モル当たり2.6×10-3モル添加し
た。
【0185】
【化85】
【0186】また青感性乳剤層、緑感性乳剤層、赤感性
乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−
5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1
モル当たり8.5×10-5モル、7.7×10-4モル、
2.5×10-4モル添加した。
乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)−
5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀1
モル当たり8.5×10-5モル、7.7×10-4モル、
2.5×10-4モル添加した。
【0187】また、青感性乳剤層と緑感性乳剤層に対
し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−
テトラザインデンをそれぞれハロゲン化銀1モル当た
り、1×10-4モルと2×10-4モル添加した。また、
イラジェーション防止のために乳剤層に下記の染料(カ
ッコ内は塗布量を表わす)を添加した。
し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−
テトラザインデンをそれぞれハロゲン化銀1モル当た
り、1×10-4モルと2×10-4モル添加した。また、
イラジェーション防止のために乳剤層に下記の染料(カ
ッコ内は塗布量を表わす)を添加した。
【0188】
【化86】
【0189】(層構成)以下に各層の組成を示す。数字
は塗布量(g/m2)を表わす。ハロゲン化銀乳剤は銀換算
塗布量を表わす。
は塗布量(g/m2)を表わす。ハロゲン化銀乳剤は銀換算
塗布量を表わす。
【0190】
【表11】
【0191】
【表12】
【0192】
【表13】
【0193】
【化87】
【0194】
【化88】
【0195】
【化89】
【0196】
【化90】
【0197】
【化91】
【0198】
【化92】
【0199】
【化93】
【0200】
【化94】
【0201】次に、試料1の第一層のイエローカプラー
と一般式(X)、(XI)または(XII)で示される
色像安定剤Sを表14〜15に示すように変化させた以
外は同様にして試料2〜66を作製した。次に、これら
試料に感光計(富士写真フィルム株式会社製、FWH
型、光源の色温度3200K)を使用し、センシトメト
リー用3色分解フィルターの階調露光を与えた。この時
の露光は0.1秒の露光時間で250CMSの露光量に
なるように行った。
と一般式(X)、(XI)または(XII)で示される
色像安定剤Sを表14〜15に示すように変化させた以
外は同様にして試料2〜66を作製した。次に、これら
試料に感光計(富士写真フィルム株式会社製、FWH
型、光源の色温度3200K)を使用し、センシトメト
リー用3色分解フィルターの階調露光を与えた。この時
の露光は0.1秒の露光時間で250CMSの露光量に
なるように行った。
【0202】露光の終了した試料は、ペーパー処理機を
用いて、実施例1と同様の処理工程および処理液組成の
液を使用し、処理を実施した。
用いて、実施例1と同様の処理工程および処理液組成の
液を使用し、処理を実施した。
【0203】上記処理済の試料について、以下の試験を
行った。 (光堅牢性)キセノンフェードメータ(100,000ルクス)
にて5日間光照射を行い、初濃度(D0 )=1.0に対
する光照射後の濃度(D)の百分率(%)で表わした。
行った。 (光堅牢性)キセノンフェードメータ(100,000ルクス)
にて5日間光照射を行い、初濃度(D0 )=1.0に対
する光照射後の濃度(D)の百分率(%)で表わした。
【0204】(発色性)処理された各試料のイエロー色
素画像の最大反射濃度(Dmax )を測定した。これらの
試験の結果は全て表14、15に記した。
素画像の最大反射濃度(Dmax )を測定した。これらの
試験の結果は全て表14、15に記した。
【0205】
【表14】
【0206】
【表15】
【0207】表中の比較試料8〜24を見ると一般式
(X)、(XI)または(XII)で示される化合物と
比較カプラーExY1及びExY2を併用した場合、イ
エロー発色色素の光堅牢性は確かに改良される。しか
し、その分光吸収特性は依然悪く、またカプラーの発色
性が、逆に、併用しない場合に対して低下していること
がわかる。
(X)、(XI)または(XII)で示される化合物と
比較カプラーExY1及びExY2を併用した場合、イ
エロー発色色素の光堅牢性は確かに改良される。しか
し、その分光吸収特性は依然悪く、またカプラーの発色
性が、逆に、併用しない場合に対して低下していること
がわかる。
【0208】ところが、一般式(I)で表わされるイエ
ローカプラーと一般式(X)、(XI)または(XI
I)で表わされる化合物を併用した本発明は、分光吸収
特性の優れたイエロー発色色素を与えることはもちろ
ん、光堅牢性も改良されている。さらに、カプラーの発
色性が低下していないことがわかる。一方、カラー現像
のタンク容量の2倍補充するまで連続処理(ランニング
テスト)後のペーパー処理液を用いてこれらの試料を処
理し、同様の試験を行っても、上記と同様の効果が認め
られた。
ローカプラーと一般式(X)、(XI)または(XI
I)で表わされる化合物を併用した本発明は、分光吸収
特性の優れたイエロー発色色素を与えることはもちろ
ん、光堅牢性も改良されている。さらに、カプラーの発
色性が低下していないことがわかる。一方、カラー現像
のタンク容量の2倍補充するまで連続処理(ランニング
テスト)後のペーパー処理液を用いてこれらの試料を処
理し、同様の試験を行っても、上記と同様の効果が認め
られた。
【0209】実施例3 特開平2−854号公報に記載の実施例1の試料101
において、第12層のカプラーC−5及び第13層のカ
プラーC−7と一般式(X)、(XI)または(XI
I)で示される色像安定剤Sを表16に示すように変化
させた以外は同様にして試料102〜112を作製し、
青色の階調露光を与えた後、該公報の実施例1同様の現
像処理を行ったところ、本発明のイエローカプラーを用
いた試料は色像安定剤Sを用いることによる発色性低下
を起こすことなく分光吸収特性の優れたイエロー発色色
素を与えた。また、これらの試料をキセノンフェードメ
ータ(80,000ルクス)にて10日間光照射を行
い、イエロー色素の光堅牢性を初濃度3.5に対する光
照射後の濃度の百分率(%)で表わした。この試験の結
果もあわせて表16に記した。
において、第12層のカプラーC−5及び第13層のカ
プラーC−7と一般式(X)、(XI)または(XI
I)で示される色像安定剤Sを表16に示すように変化
させた以外は同様にして試料102〜112を作製し、
青色の階調露光を与えた後、該公報の実施例1同様の現
像処理を行ったところ、本発明のイエローカプラーを用
いた試料は色像安定剤Sを用いることによる発色性低下
を起こすことなく分光吸収特性の優れたイエロー発色色
素を与えた。また、これらの試料をキセノンフェードメ
ータ(80,000ルクス)にて10日間光照射を行
い、イエロー色素の光堅牢性を初濃度3.5に対する光
照射後の濃度の百分率(%)で表わした。この試験の結
果もあわせて表16に記した。
【0210】
【表16】
【0211】このように、一般式(I)で表わされるア
シル基を有する本発明のイエローカプラーと一般式
(X)、(XI)または(XII)で表わされる化合物
を併用することにより、優れた分光吸収特性を持つイエ
ロー発色色素を与えることはもちろん、発色性を落とす
ことなくその光堅牢性が改良されることがわかった。
シル基を有する本発明のイエローカプラーと一般式
(X)、(XI)または(XII)で表わされる化合物
を併用することにより、優れた分光吸収特性を持つイエ
ロー発色色素を与えることはもちろん、発色性を落とす
ことなくその光堅牢性が改良されることがわかった。
【0212】実施例4 特開平1−158431号公報に記載の実施例2の試料
A3において、第11層及び第12層のイエローカプラ
ー(ExY−1)と一般式(X)、(XI)または(X
II)で示される色像安定剤Sを表17に示すように変
化させた以外は同様にして試料B〜Gを作製し、青色の
階調露光を与えた後、同様の現像処理を行ったところ、
本発明のイエローカプラーを用いた試料は色像安定剤S
を用いることによる発色性低下を起こすことなく分光吸
収特性の優れたイエロー発色色素を与えた。また、これ
らの試料をキセノンフェードメータ(100,000ル
クス)にて5日間光照射を行い、イエロー色素の光堅牢
性を初濃度1.5に対する光照射後の濃度の百分率
(%)で表わした。この試験の結果もあわせて表17に
記した。
A3において、第11層及び第12層のイエローカプラ
ー(ExY−1)と一般式(X)、(XI)または(X
II)で示される色像安定剤Sを表17に示すように変
化させた以外は同様にして試料B〜Gを作製し、青色の
階調露光を与えた後、同様の現像処理を行ったところ、
本発明のイエローカプラーを用いた試料は色像安定剤S
を用いることによる発色性低下を起こすことなく分光吸
収特性の優れたイエロー発色色素を与えた。また、これ
らの試料をキセノンフェードメータ(100,000ル
クス)にて5日間光照射を行い、イエロー色素の光堅牢
性を初濃度1.5に対する光照射後の濃度の百分率
(%)で表わした。この試験の結果もあわせて表17に
記した。
【0213】
【表17】
【0214】このように、一般式(I)で表わされるア
シル基を有する本発明のイエローカプラーと一般式
(X)、(XI)または(XII)で表わされる化合物
を併用することにより、優れた分光吸収特性を持つイエ
ロー発色色素を与えることはもちろん、発色性を落とす
ことなくその光堅牢性が改良されることがわかった。
シル基を有する本発明のイエローカプラーと一般式
(X)、(XI)または(XII)で表わされる化合物
を併用することにより、優れた分光吸収特性を持つイエ
ロー発色色素を与えることはもちろん、発色性を落とす
ことなくその光堅牢性が改良されることがわかった。
【0215】実施例5 特開平2−93641号公報に記載の実施例1、感光材
料1において、第11、12及び13層イエローカプラ
ー(Ex−9)と一般式(X)、(XI)または(XI
I)で示される色像安定剤Sを表18に示すように変化
させた以外は同様にして試料2〜7を作製し、青色の階
調露光を与えた後、同様の現像処理を行ったところ、本
発明のイエローカプラーを用いた試料は色像安定剤Sを
用いることによる発色性低下を起こすことなく分光吸収
特性の優れたイエロー発色色素を与えた。また、これら
の試料を20,000ルクスの蛍光灯にて保護層側から
5日間光照射を行い、イエロー色素の光堅牢性を初濃度
1.5に対する光照射後の濃度の百分率(%)で表わし
た。この試験の結果もあわせて表18に記した。
料1において、第11、12及び13層イエローカプラ
ー(Ex−9)と一般式(X)、(XI)または(XI
I)で示される色像安定剤Sを表18に示すように変化
させた以外は同様にして試料2〜7を作製し、青色の階
調露光を与えた後、同様の現像処理を行ったところ、本
発明のイエローカプラーを用いた試料は色像安定剤Sを
用いることによる発色性低下を起こすことなく分光吸収
特性の優れたイエロー発色色素を与えた。また、これら
の試料を20,000ルクスの蛍光灯にて保護層側から
5日間光照射を行い、イエロー色素の光堅牢性を初濃度
1.5に対する光照射後の濃度の百分率(%)で表わし
た。この試験の結果もあわせて表18に記した。
【0216】
【表18】
【0217】このように、一般式(I)で表わされるア
シル基を有する本発明のイエローカプラーと一般式
(X)、(XI)または(XII)で表わされる化合物
を併用することにより、優れた分光吸収特性を持つイエ
ロー発色色素を与えることはもちろん、発色性を落とす
ことなくその光堅牢性が改良されることがわかった。
シル基を有する本発明のイエローカプラーと一般式
(X)、(XI)または(XII)で表わされる化合物
を併用することにより、優れた分光吸収特性を持つイエ
ロー発色色素を与えることはもちろん、発色性を落とす
ことなくその光堅牢性が改良されることがわかった。
【0218】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真材料に
よれば、カプラーの発色性、イエロー発色色素の分光吸
収特性及びその光堅牢性の優れた写真感光材料が得られ
る。またその際、熱や湿度に対する堅牢性、乳化物安定
性などに代表される他の写真性への悪影響がない。本発
明によれば、ベンゾイル系やピバロイル系アシルアセト
アミド型の従来のイエローカプラーを使用する場合に比
べてイエロー色素の主吸収が短波長側にあり、また長波
側の副吸収も比較的少ないので色再現性のよいカラー写
真が得られる。
よれば、カプラーの発色性、イエロー発色色素の分光吸
収特性及びその光堅牢性の優れた写真感光材料が得られ
る。またその際、熱や湿度に対する堅牢性、乳化物安定
性などに代表される他の写真性への悪影響がない。本発
明によれば、ベンゾイル系やピバロイル系アシルアセト
アミド型の従来のイエローカプラーを使用する場合に比
べてイエロー色素の主吸収が短波長側にあり、また長波
側の副吸収も比較的少ないので色再現性のよいカラー写
真が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも1つの感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層と少なくとも一つの非感光性の親水性コ
ロイド層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料にお
いて、該感光性層の少なくとも一層が下記一般式(I)
で示されるアシル基を有するアシルアセトアミド型イエ
ローカプラーの少なくとも1種を含有し、かつ該感光性
または該非感光性層の少なくとも一層が下記一般式
(X)、(XI)または(XII)で示される化合物の
少なくとも一種を含有することを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料。 【化1】 (一般式(I)中、R1は一価の基を表わし、QはCと
ともに3〜5員の炭化水素環またはN、S、O、Pから
選ばれる少なくとも一個のヘテロ原子を環内に有する3
〜5員の複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表
わす。ただし、R1は水素原子であることはなく、ま
た、Qと結合して環を形成することはない。) 【化2】 (一般式(X)中、R a1 及びRa5は各々アルキル基
を表わす。R a2 、R a3 、及びR a4 は同一でも異な
っても良く、それぞれ水素原子、アルキル基、−A−R
a6 (ここで、−A−は−S−を表わし、R a6 は一価
の有機基を表わす。)、−N(Ra6)(Ra6’)ま
たは−CORa6 ”(ここで、R a6は水素原子を表わ
し、Ra6’は一価の有機基を表わし、Ra6”はヒド
ロキシ基または一価の有機オキシ基を表わす。)を表わ
す。)。(一般式(XI)中、R3は水素原子、−OR
4(R4は水素原子またはアルキル基を表わす。)、オ
キシラジカル基、−SOR4’、−SO2R4’
(R4’はアルキル基またはアリール基を表わす。)、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基または−CO
R4”(R4”は水素原子または一価の有機基を表わ
す。)を表わす。R5’及びR5”は同一でも異なって
もよく各々アルキル基を表わす。Bは窒素原子と共にピ
ペリジン環を形成するのに必要な非金属原子群を表わ
す。前記ピペリジン環はその4位に−OCOR’’’
(R’’’はアルキル基、アミノ基またはアルコキシ基
を表わす。)を有していてもよい。また前記ピペリ ジン
環の4位炭素原子をスピロ原子として複素環が形成され
ていてもよい。)。(一般式(XII)中、R 9 、R
10 、R 11 及びR 12 はそれぞれ水素原子または炭素
原子数1〜18のアルキル基で、R 9 、R 10 、R 11
及びR 12 の炭素原子数の総和は32以下であり、Y 1
及びY 2 はそれぞれ水素原子、アルキル基、アリール
基、複素環基、アシル基、スルホニル基及びシリル基を
表わし、Xは単結合、酸素原子、硫黄原子、スルホニル
基またはRAを表わし、R 13 とR 14 は水素原子また
は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、pは1〜3
の整数を、nは1または2を表わす。ただし、pが2か
3のとき、各R 13 または 14 は同じであっても異なっ
ていてもよい。) 【化3】
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3299499A JP2681424B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-10-21 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
EP92106063A EP0508398B1 (en) | 1991-04-12 | 1992-04-08 | Silver halide color photographic material |
DE69226033T DE69226033T2 (de) | 1991-04-12 | 1992-04-08 | Farbphotographisches Silberhalogenidmaterial |
US08/254,425 US5514531A (en) | 1991-04-12 | 1994-06-06 | Silver halide color photographic material |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10880091 | 1991-04-12 | ||
JP18042291 | 1991-06-25 | ||
JP3-108800 | 1991-06-25 | ||
JP3-180422 | 1991-06-25 | ||
JP3299499A JP2681424B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-10-21 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0561165A JPH0561165A (ja) | 1993-03-12 |
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Family
ID=27311320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3299499A Expired - Fee Related JP2681424B2 (ja) | 1991-04-12 | 1991-10-21 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (4)
Country | Link |
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US (1) | US5514531A (ja) |
EP (1) | EP0508398B1 (ja) |
JP (1) | JP2681424B2 (ja) |
DE (1) | DE69226033T2 (ja) |
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DE4320445A1 (de) * | 1993-06-21 | 1994-12-22 | Agfa Gevaert Ag | Farbfotografisches Aufzeichnungsmaterial |
US5426021A (en) * | 1993-07-02 | 1995-06-20 | Krishnamurthy; Sundaram | Liquid or low melting bis-phenol stabilizers for yellow image dye stabilization in ektacolor paper |
JPH07146532A (ja) * | 1993-11-24 | 1995-06-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
US5891613A (en) * | 1997-08-22 | 1999-04-06 | Eastman Kodak Company | Silver halide light-sensitive element |
US6312881B1 (en) * | 2000-01-14 | 2001-11-06 | Eastman Kodak Company | Photographic element with yellow dye-forming coupler and stabilizing compounds |
CN100469776C (zh) | 2002-05-17 | 2009-03-18 | 奥特拉控股公司 | 白内障和其它眼病发展的改善 |
US7825134B2 (en) | 2003-05-19 | 2010-11-02 | Othera Holding, Inc. | Amelioration of cataracts, macular degeneration and other ophthalmic diseases |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5499433A (en) * | 1978-01-20 | 1979-08-06 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Dye image formation method |
US4268591A (en) * | 1978-09-07 | 1981-05-19 | Ciba-Geigy Ag | Material for color photography |
JPS55121439A (en) * | 1979-03-12 | 1980-09-18 | Oriental Shashin Kogyo Kk | Color photographic material |
JPS616652A (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料 |
JPH0715568B2 (ja) * | 1986-01-20 | 1995-02-22 | コニカ株式会社 | ハロゲン化銀カラ−写真感光材料 |
DE3775428D1 (de) * | 1986-02-06 | 1992-02-06 | Konishiroku Photo Ind | Lichtempfindliches photographisches silberhalogenidmaterial. |
US4797350A (en) * | 1986-04-16 | 1989-01-10 | Konishiroku Photo Industry Co., Ltd. | Process for forming dye-image using a developer comprising an image stabilizer, a hydroxylamine and not containing benzyl alcohol |
JPH0812408B2 (ja) * | 1986-11-19 | 1996-02-07 | コニカ株式会社 | 迅速処理に適したハロゲン化銀写真感光材料 |
JPH01196049A (ja) * | 1988-01-30 | 1989-08-07 | Konica Corp | 色再現性が改良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
DE69124126T2 (de) * | 1990-03-15 | 1997-06-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | Gelbkuppler und farbenphotographisches Silberhalogenidmaterial, diesen enthaltend |
US5118599A (en) * | 1991-02-07 | 1992-06-02 | Eastman Kodak Company | Yellow couplers for photographic elements and processes |
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1991
- 1991-10-21 JP JP3299499A patent/JP2681424B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1992
- 1992-04-08 EP EP92106063A patent/EP0508398B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-04-08 DE DE69226033T patent/DE69226033T2/de not_active Expired - Fee Related
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1994
- 1994-06-06 US US08/254,425 patent/US5514531A/en not_active Expired - Fee Related
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