JP2681375B2 - 治療用接着製剤 - Google Patents
治療用接着製剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は治療用接着製剤に関するもので、さらに詳し
くは感圧性接着剤組成物の中に高含量で薬物を含むにも
かかわらず皮膚への接着性が良好な治療用接着製剤及び
該製剤の製法を提供するものである。
くは感圧性接着剤組成物の中に高含量で薬物を含むにも
かかわらず皮膚への接着性が良好な治療用接着製剤及び
該製剤の製法を提供するものである。
<従来技術と解決課題> 可撓性基材の表面に、経皮吸収性の薬物を配合した感
圧性接着剤組成物を薄層状に設けた治療用接着製剤は、
薬物を経口投与等する場合に比して副作用が少ない或い
は投与を持続させることができるなどの利点が認められ
て注目されている。
圧性接着剤組成物を薄層状に設けた治療用接着製剤は、
薬物を経口投与等する場合に比して副作用が少ない或い
は投与を持続させることができるなどの利点が認められ
て注目されている。
これまでの治療用接着製剤は、それ自体良好な皮膚へ
の接着性を示する感圧性接着剤組成物に、目的とする薬
物を配合して作られているのが一般的である。
の接着性を示する感圧性接着剤組成物に、目的とする薬
物を配合して作られているのが一般的である。
しかして、このようにして作られる接着製剤におい
て、含有させてなる薬物が小量で有効血中濃度域に到達
させることができる場合や、感圧性接着剤組成物の飽和
溶解度以内で薬物を配合する場合などのように、比較的
配合量が少ない場合は、薬物の添加によって本質的に感
圧性接着剤組成物の特性を低下させることが少ないので
然程問題はないものである。
て、含有させてなる薬物が小量で有効血中濃度域に到達
させることができる場合や、感圧性接着剤組成物の飽和
溶解度以内で薬物を配合する場合などのように、比較的
配合量が少ない場合は、薬物の添加によって本質的に感
圧性接着剤組成物の特性を低下させることが少ないので
然程問題はないものである。
一方、近時、製剤の持続時間の延長或いは有効血中濃
度域の高い人への適用等のために、感圧性接着剤組成物
に対する飽和溶解度以上の薬物を含有させることが検討
されている(特願昭59−42641号)。しかして、このよ
うに飽和溶解度以上の薬物を感圧性接着剤組成物に配合
すると、該組成物の本質的な特性が低下するという問題
が起生する。例えば、薬物が常温で固体である場合は、
配合されている過飽和分の薬物が接着剤層の表面で結晶
化し、有効接着面積を低下させるという問題がある。
度域の高い人への適用等のために、感圧性接着剤組成物
に対する飽和溶解度以上の薬物を含有させることが検討
されている(特願昭59−42641号)。しかして、このよ
うに飽和溶解度以上の薬物を感圧性接着剤組成物に配合
すると、該組成物の本質的な特性が低下するという問題
が起生する。例えば、薬物が常温で固体である場合は、
配合されている過飽和分の薬物が接着剤層の表面で結晶
化し、有効接着面積を低下させるという問題がある。
従って本発明の目的は、感圧性接着剤組成物に対する
飽和溶解度以上の薬物を配合しても、有効接着面積の低
下が少なく、含有薬物の大部分或いは全部が薬理効果に
寄与する治療用接着製剤を提供することにある。
飽和溶解度以上の薬物を配合しても、有効接着面積の低
下が少なく、含有薬物の大部分或いは全部が薬理効果に
寄与する治療用接着製剤を提供することにある。
<課題を解決するための手段> かかる本発明の目的は、40℃におけるみかけ粘度が2
×106ポイズ以下の感圧性接着剤組成物に、当該感圧性
接着剤組成物に対して飽和溶解度以上になるように、常
温において固体である薬物を良溶媒の存在下で均一に溶
解して薬物含有接着剤層溶液を得、当該溶液を塗布乾燥
して可撓性基材の表面に薬物含有接着剤層を形成した
後、当該薬物の過飽和分を再結晶させて当該薬物含有接
着剤層の40℃におけるみかけ粘度を3×105ポイズ以上
とすることによって達成される。
×106ポイズ以下の感圧性接着剤組成物に、当該感圧性
接着剤組成物に対して飽和溶解度以上になるように、常
温において固体である薬物を良溶媒の存在下で均一に溶
解して薬物含有接着剤層溶液を得、当該溶液を塗布乾燥
して可撓性基材の表面に薬物含有接着剤層を形成した
後、当該薬物の過飽和分を再結晶させて当該薬物含有接
着剤層の40℃におけるみかけ粘度を3×105ポイズ以上
とすることによって達成される。
本発明の「特許請求の範囲」及び本文中において用い
てなる「40℃におけるみかけ粘度」なる用語は、40℃に
おいて、ベークライト板に試料を貼り付け、一定荷重を
加え、所定時間内に動いた距離を読み取り顕微鏡により
観察し、次式から求めた粘度を指称する。
てなる「40℃におけるみかけ粘度」なる用語は、40℃に
おいて、ベークライト板に試料を貼り付け、一定荷重を
加え、所定時間内に動いた距離を読み取り顕微鏡により
観察し、次式から求めた粘度を指称する。
W:荷重(g) l:接着剤層の厚み(μm) A:接触面積(cm2) Δx:Δt時間に動いた距離(cm) 本発明の治療用接着製剤は、40℃におけるみかけ粘度
が2×106ポイズ以下、好ましくは3×104〜2×106、
実用的には1×105〜1.5×106ポイズの感圧性接着剤組
成物が用いられるにもかかわらず、飽和溶解度以上の過
剰の薬物が再結晶し充填剤的に均一に分散し、接着剤組
成物の物性を高め、良好な接着性を保持すると共に皮膚
への残留物なく剥離でき、しかも良好な薬物放出を持続
的に行うものである。
が2×106ポイズ以下、好ましくは3×104〜2×106、
実用的には1×105〜1.5×106ポイズの感圧性接着剤組
成物が用いられるにもかかわらず、飽和溶解度以上の過
剰の薬物が再結晶し充填剤的に均一に分散し、接着剤組
成物の物性を高め、良好な接着性を保持すると共に皮膚
への残留物なく剥離でき、しかも良好な薬物放出を持続
的に行うものである。
次に本発明の実施に当って用いられる各構成材料につ
いて具体的に説明する。
いて具体的に説明する。
可撓性基材は、薬物含有接着剤層を担持する機能を有
するものであって、通常は感圧性接着剤組成物や薬物が
揮散したり、移行したりすることのない材質或いは構成
からなるフィルム又は複合物が選択される。例えばポリ
エステルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルムなどの
プラスチックフイルム単体、或いは該フィルムの表面に
エチレン−酢酸ビニル共重合体層をラミネートした積層
フィルム、ポリテトラフルオロエチレン、ポリオレフィ
ンなどの主材とする微孔性プラスチックフィルム、その
他の不織布、布、箔などであってもよく、厚みは10〜10
0μmのものである。厚みは目的に応じて前記の範囲外
であることもある。
するものであって、通常は感圧性接着剤組成物や薬物が
揮散したり、移行したりすることのない材質或いは構成
からなるフィルム又は複合物が選択される。例えばポリ
エステルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルムなどの
プラスチックフイルム単体、或いは該フィルムの表面に
エチレン−酢酸ビニル共重合体層をラミネートした積層
フィルム、ポリテトラフルオロエチレン、ポリオレフィ
ンなどの主材とする微孔性プラスチックフィルム、その
他の不織布、布、箔などであってもよく、厚みは10〜10
0μmのものである。厚みは目的に応じて前記の範囲外
であることもある。
感圧性接着剤組成物は、該組成物に対する飽和溶解度
以上の量の薬物を保持し、皮膚面から経皮吸収される薬
物を含有する薬物含有接着剤層を構成するものであっ
て、ゴム及び/又はアクリル系樹脂を主体とする単独重
合系及び/又は共重合系の重合体から構成される。
以上の量の薬物を保持し、皮膚面から経皮吸収される薬
物を含有する薬物含有接着剤層を構成するものであっ
て、ゴム及び/又はアクリル系樹脂を主体とする単独重
合系及び/又は共重合系の重合体から構成される。
感圧性接着剤組成物は、40℃におけるみかけ粘度が2
×106ポイズ以下のものであることが望ましく、2×106
ポイズを超えると、該組成物に対する飽和溶解度以上の
薬物を含有させ、過剰分を再結晶させて充填剤的機能を
付与させると、薬物含有接着剤層が硬く、全体として接
着性が劣り、特にミクロ的な皮膚への追従性が低下し
て、有効接着面積の減少を招き、薬物の経皮吸収性が劣
るので好ましくないものである。
×106ポイズ以下のものであることが望ましく、2×106
ポイズを超えると、該組成物に対する飽和溶解度以上の
薬物を含有させ、過剰分を再結晶させて充填剤的機能を
付与させると、薬物含有接着剤層が硬く、全体として接
着性が劣り、特にミクロ的な皮膚への追従性が低下し
て、有効接着面積の減少を招き、薬物の経皮吸収性が劣
るので好ましくないものである。
接着剤組成物のみかけ粘度の下限は、配合される薬物
の量や融点などによって決められるものであって、本発
明者達が繰り返し行った実験によれば3×104ポイズが
一応の目安とされ、より実用的には感圧性接着剤組成物
の40℃におけるみかけ粘度は1×105〜1.5×106ポイズ
の範囲であることが確認された。
の量や融点などによって決められるものであって、本発
明者達が繰り返し行った実験によれば3×104ポイズが
一応の目安とされ、より実用的には感圧性接着剤組成物
の40℃におけるみかけ粘度は1×105〜1.5×106ポイズ
の範囲であることが確認された。
40℃におけるみかけの粘度が2×106ポイズ以下の感
圧性接着剤組成物は、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体、ポリブテンゴム、ポリイソプレンゴ
ム、ポリイソブチレンゴム、シリコーンゴム、天然ゴム
などのゴム及び/又はアクリル系樹脂、ポリビニルエー
テル系樹脂、エチレン系共重合体などの合成樹脂などか
ら得られるが、これらの系において組成物のみかけ粘度
を調整するために粘着付与性樹脂、軟化剤の如き配合剤
の添加や、素練りや分子切断などの処理を施してもよい
ものである。
圧性接着剤組成物は、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体、ポリブテンゴム、ポリイソプレンゴ
ム、ポリイソブチレンゴム、シリコーンゴム、天然ゴム
などのゴム及び/又はアクリル系樹脂、ポリビニルエー
テル系樹脂、エチレン系共重合体などの合成樹脂などか
ら得られるが、これらの系において組成物のみかけ粘度
を調整するために粘着付与性樹脂、軟化剤の如き配合剤
の添加や、素練りや分子切断などの処理を施してもよい
ものである。
感圧性接着剤組成物は、アルキル基の平均C数が4以
上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを少なくとも
50重量%を含むアクリル系共重合物であることができ、
該共重合物には前記エステル類と共重合可能な官能性モ
ノマー及び/又はビニルエステルモノマーとの共重合物
を含ませることができる。官能性モノマーは0〜20重量
%、ビニルエステルモノマーは0〜40重量%の範囲で夫
々配合させることができる。これらの(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、官能性モノマー、ビニルエステル
モノマーは、例えば特開昭60−185713号公報等に記載の
公知のものが全て使用可能である。
上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを少なくとも
50重量%を含むアクリル系共重合物であることができ、
該共重合物には前記エステル類と共重合可能な官能性モ
ノマー及び/又はビニルエステルモノマーとの共重合物
を含ませることができる。官能性モノマーは0〜20重量
%、ビニルエステルモノマーは0〜40重量%の範囲で夫
々配合させることができる。これらの(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、官能性モノマー、ビニルエステル
モノマーは、例えば特開昭60−185713号公報等に記載の
公知のものが全て使用可能である。
薬物は、経皮的に体内に吸収できるもので、望ましく
は常温において固体であることである。薬物もまた上記
公報等に記載の公知のものが全て使用可能である。
は常温において固体であることである。薬物もまた上記
公報等に記載の公知のものが全て使用可能である。
感圧性接着剤組成物に対する薬物の配合量は、該組成
物の40℃におけるみかけ粘度、薬物の融点などに決めら
れるが、一般には前記組成物のみかけ粘度を高めうる範
囲内で且つ約70重量%以下の量であって、前記組成物に
対する飽和溶解度の1.5倍以上、好ましくは2〜10倍で
且つ薬物含有接着剤層の40℃におけるみかけ粘度が3×
105ポイズ以上、好ましくは5×105〜6×106ポイズ、
より実用的には8×105〜4×106ポイズとなるように調
整することが望ましいものである。
物の40℃におけるみかけ粘度、薬物の融点などに決めら
れるが、一般には前記組成物のみかけ粘度を高めうる範
囲内で且つ約70重量%以下の量であって、前記組成物に
対する飽和溶解度の1.5倍以上、好ましくは2〜10倍で
且つ薬物含有接着剤層の40℃におけるみかけ粘度が3×
105ポイズ以上、好ましくは5×105〜6×106ポイズ、
より実用的には8×105〜4×106ポイズとなるように調
整することが望ましいものである。
薬物含有接着剤層の40℃におけるみかけ粘度が3×10
5ポイズを下回ると、製剤を皮膚面から剥がすときに物
理的刺激を伴うことがあったり、皮膚面に残留物ができ
たりするので好ましくないものである。
5ポイズを下回ると、製剤を皮膚面から剥がすときに物
理的刺激を伴うことがあったり、皮膚面に残留物ができ
たりするので好ましくないものである。
接着製剤は、選択されたみかけ粘度を有する感圧性接
着剤組成物に、良溶媒の存在下で、該組成物に対する飽
和溶解度以上の薬物を均一に溶解させることによって、
組成物と薬物とを均一混合となした薬物含有接着剤層溶
液を可撓性基材上に塗布乾燥後、過飽和分の薬物を物理
的刺激を与え又は与えないで再結晶化させて充填的に機
能させて40℃におけるみかけ粘度が3×105ポイズ以上
となさしめることによって得られる。
着剤組成物に、良溶媒の存在下で、該組成物に対する飽
和溶解度以上の薬物を均一に溶解させることによって、
組成物と薬物とを均一混合となした薬物含有接着剤層溶
液を可撓性基材上に塗布乾燥後、過飽和分の薬物を物理
的刺激を与え又は与えないで再結晶化させて充填的に機
能させて40℃におけるみかけ粘度が3×105ポイズ以上
となさしめることによって得られる。
薬物含有接着剤層の厚みは10〜200μmが実用的であ
るが、目的に応じてこの範囲を超えても良いものであ
る。
るが、目的に応じてこの範囲を超えても良いものであ
る。
本発明を構成する前記接着剤層には、増量、賦形、吸
収促進、粘度の増大等のために不活性な配合剤を適量添
加することができる。
収促進、粘度の増大等のために不活性な配合剤を適量添
加することができる。
<効果> 本発明の治療用接着製剤は、40℃におけるみかけ粘度
が2×106ポイズ以下という低粘度の感圧性接着剤組成
物に、該組成物に対する飽和溶解度以上の薬物を配合し
て、過飽和分の薬物を再結晶させて充填剤的に機能さ
せ、治療用接着剤層を40℃におけるみかけ粘度を3×10
5ポイズ以上の貼り付けタイプとしては好適なみかけ粘
度に保つように調整されているので、皮膚への接着性が
良好で、大なる有効接着面積が得られると共に、残留物
なく皮膚から剥がせるという特徴を有する。
が2×106ポイズ以下という低粘度の感圧性接着剤組成
物に、該組成物に対する飽和溶解度以上の薬物を配合し
て、過飽和分の薬物を再結晶させて充填剤的に機能さ
せ、治療用接着剤層を40℃におけるみかけ粘度を3×10
5ポイズ以上の貼り付けタイプとしては好適なみかけ粘
度に保つように調整されているので、皮膚への接着性が
良好で、大なる有効接着面積が得られると共に、残留物
なく皮膚から剥がせるという特徴を有する。
<実施例> 以下本発明の実施例を示す。文中部とあるのは重量部
を意味するものとする。
を意味するものとする。
実施例1 アクリル酸2エチルヘキシル96部とアクリル酸4部と
を4つ口セパラブルフラスコに仕込み、さらに酢酸エチ
ル42.9部及びアソビスイソブチロニトリル0.3部を夫々
添加し、不活性雰囲気下で65℃に昇温して反応を開始
し、酢酸エチル107.1部を分割添加しつつ反応温度65〜6
7℃で18時間重合する。そして昇温して10時間熟成し、
重合率99.9%、ベース30重量%で110ポイズ(at30
℃)、40℃におけるみかけ粘度6.9×105ポイズの感圧性
接着剤組成物の溶液を得る。
を4つ口セパラブルフラスコに仕込み、さらに酢酸エチ
ル42.9部及びアソビスイソブチロニトリル0.3部を夫々
添加し、不活性雰囲気下で65℃に昇温して反応を開始
し、酢酸エチル107.1部を分割添加しつつ反応温度65〜6
7℃で18時間重合する。そして昇温して10時間熟成し、
重合率99.9%、ベース30重量%で110ポイズ(at30
℃)、40℃におけるみかけ粘度6.9×105ポイズの感圧性
接着剤組成物の溶液を得る。
一方、酢酸エチル200部に50部のイソソルビドジナイ
トレートを均一に溶解して混合液を得る(前記接着剤組
成物に対する薬物の飽和溶解度は約7〜8重量%であ
る)。
トレートを均一に溶解して混合液を得る(前記接着剤組
成物に対する薬物の飽和溶解度は約7〜8重量%であ
る)。
前記接着剤組成物の溶液の固形分50部に対して前記混
合液を添加し、厚さ9μmのポリエステルフィルムの表
面に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布乾燥し、こ
の上に剥離性フィルムを仮着して室温で48時間熟成して
治療用接着製剤を得、切断面を顕微鏡で観察したところ
平均粒径が約7μmの再結晶微粒子がみられた。
合液を添加し、厚さ9μmのポリエステルフィルムの表
面に乾燥後の厚みが40μmとなるように塗布乾燥し、こ
の上に剥離性フィルムを仮着して室温で48時間熟成して
治療用接着製剤を得、切断面を顕微鏡で観察したところ
平均粒径が約7μmの再結晶微粒子がみられた。
実施例2 アクリル酸イソノニル65部、アクリル酸エトキシエチ
ル15部及び酢酸ビニル20部からなる配合物を実施例1と
同様の操作で重合及び熟成し重合率94.7%、ベース30重
量%で58ポイズ(at30℃)、みかけ粘度3.1×105ポイズ
の感圧性接着剤組成物の溶液を得る。
ル15部及び酢酸ビニル20部からなる配合物を実施例1と
同様の操作で重合及び熟成し重合率94.7%、ベース30重
量%で58ポイズ(at30℃)、みかけ粘度3.1×105ポイズ
の感圧性接着剤組成物の溶液を得る。
一方、酢酸エチル100部に10部のニフェジピンを均一
に溶解して混合液を得る(飽和溶解度は約3.5重量%で
ある)。
に溶解して混合液を得る(飽和溶解度は約3.5重量%で
ある)。
前記接着剤組成物の溶液の固形分90部に対して前記混
合液を添加し、片面にアルミニウム蒸着を施してなる厚
さ9μmのポリエステルフィルムの非蒸着面に乾燥後の
厚みが60μmとなるように塗布乾燥し、この上にアルミ
ニウム蒸着を施した剥離性フィルムを仮着して室温で2
時間熟成して治療用接着製剤を得た。この製剤には平均
粒径約4μmの再結晶微粒子がみられた。
合液を添加し、片面にアルミニウム蒸着を施してなる厚
さ9μmのポリエステルフィルムの非蒸着面に乾燥後の
厚みが60μmとなるように塗布乾燥し、この上にアルミ
ニウム蒸着を施した剥離性フィルムを仮着して室温で2
時間熟成して治療用接着製剤を得た。この製剤には平均
粒径約4μmの再結晶微粒子がみられた。
実施例3 実施例1の感圧性接着剤組成物の溶液の固形分80部に
対して、両者に良溶媒のクロロホルム50部に20部のプロ
プラノロール(飽和溶解度約5重量%)を均一に溶液を
混合し、これを剥離性フィルムに乾燥後の厚みが80μm
となるように塗布乾燥し、これをポリエチレンとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体との二層フィルムの共重合体面
に重ね合せて加圧し、室温で72時間熟成し、平均粒径が
約10μmの再結晶微粒子を有する治療用接着製剤を得
た。
対して、両者に良溶媒のクロロホルム50部に20部のプロ
プラノロール(飽和溶解度約5重量%)を均一に溶液を
混合し、これを剥離性フィルムに乾燥後の厚みが80μm
となるように塗布乾燥し、これをポリエチレンとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体との二層フィルムの共重合体面
に重ね合せて加圧し、室温で72時間熟成し、平均粒径が
約10μmの再結晶微粒子を有する治療用接着製剤を得
た。
実施例4 シリコーン固形分に対して30重量%に相当する化粧品
用メチルフェニルシリコーンオイルを添加した。40℃に
おけるみかけ粘度が1.1×106ポイズのシリコーン系感圧
性接着剤組成物の不揮発分90部に、酢酸エチルに溶解し
たクロニジン10部を添加して混合溶液を得る(飽和溶解
度約2.8重量%)。
用メチルフェニルシリコーンオイルを添加した。40℃に
おけるみかけ粘度が1.1×106ポイズのシリコーン系感圧
性接着剤組成物の不揮発分90部に、酢酸エチルに溶解し
たクロニジン10部を添加して混合溶液を得る(飽和溶解
度約2.8重量%)。
この溶液を厚さ9μmのポリエステルフィルムの表面
に乾燥後の厚みが80μmとなるように塗布乾燥して、こ
の上に剥離性フィルムを仮着し、室温で24時間熟成し、
平均粒径が約8μmの再結晶微粒子を有する治療用接着
製剤を得た。
に乾燥後の厚みが80μmとなるように塗布乾燥して、こ
の上に剥離性フィルムを仮着し、室温で24時間熟成し、
平均粒径が約8μmの再結晶微粒子を有する治療用接着
製剤を得た。
比較例1 アクリル酸2−エチルヘキシル93部、アクリル酸7部
とした以外は実施例1と同様の操作により治療用接着製
剤を得た。なお感圧性接着剤組成物のみかけ粘度は8.1
×106ポイズ、平均粒径は約9μmである。
とした以外は実施例1と同様の操作により治療用接着製
剤を得た。なお感圧性接着剤組成物のみかけ粘度は8.1
×106ポイズ、平均粒径は約9μmである。
比較例2 アクリル酸ブチル55部、アクリル酸エトキシエチル30
部及び酢酸ビニル25部からなる配合物を用い、以下実施
例2と同様の操作により治療用接着製剤を得た。なお組
成物のみかけ粘度は9.8×106ポイズ、平均粒径は約5μ
mである。
部及び酢酸ビニル25部からなる配合物を用い、以下実施
例2と同様の操作により治療用接着製剤を得た。なお組
成物のみかけ粘度は9.8×106ポイズ、平均粒径は約5μ
mである。
第1表に実施例1〜4及び比較例1〜2の特性結果を
示す。
示す。
第1表中の測定方法 血中濃度:各試料片(4×4cm角)を予め除毛したウサ
ギの背部に貼り付け、1.8及び24時間後に夫々血液を抜
き取り、高速液体クロマトグラフィー(螢光)装置を用
いて薬物の血中濃度を測定する。
ギの背部に貼り付け、1.8及び24時間後に夫々血液を抜
き取り、高速液体クロマトグラフィー(螢光)装置を用
いて薬物の血中濃度を測定する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明見 仁 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−273913(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】40℃におけるみかけ粘度が2×106ポイズ
以下の感圧性接着剤組成物に、当該感圧性接着剤組成物
に対して飽和溶解度以上になるように、常温において固
体である薬物を良溶媒の存在下で均一に溶解して薬物含
有接着剤層溶液を得、当該溶液を塗布乾燥して可撓性基
材の表面に薬物含有接着剤層を形成した後、当該薬物の
過飽和分を再結晶させて当該薬物含有接着剤層の40℃に
おけるみかけ粘度を3×105ポイズ以上とすることを特
徴とする治療用接着製剤の製造方法。 - 【請求項2】感圧性接着剤組成物の40℃におけるみかけ
粘度が3×104〜2×106ポイズである請求項1記載の治
療用接着製剤の製造方法。 - 【請求項3】薬物含有接着剤層の40℃におけるみかけ粘
度が5×105〜6×106ポイズである請求項1記載の治療
用接着製剤の製造方法。 - 【請求項4】薬物の感圧性接着剤組成物への配合量が、
飽和溶解度の1.5〜10倍である請求項1記載の治療用接
着製剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63212753A JP2681375B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 治療用接着製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63212753A JP2681375B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 治療用接着製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0262820A JPH0262820A (ja) | 1990-03-02 |
JP2681375B2 true JP2681375B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=16627845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63212753A Expired - Lifetime JP2681375B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 治療用接着製剤 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2681375B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248996A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Nitto Denko Corp | 経皮吸収型貼付剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH078785B2 (ja) * | 1986-05-23 | 1995-02-01 | 積水化学工業株式会社 | 経皮吸収性製剤の製造方法 |
-
1988
- 1988-08-26 JP JP63212753A patent/JP2681375B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0262820A (ja) | 1990-03-02 |
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