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JP2662954B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2662954B2
JP2662954B2 JP20375687A JP20375687A JP2662954B2 JP 2662954 B2 JP2662954 B2 JP 2662954B2 JP 20375687 A JP20375687 A JP 20375687A JP 20375687 A JP20375687 A JP 20375687A JP 2662954 B2 JP2662954 B2 JP 2662954B2
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清二 駒村
克邦 加太
正隆 林
文一 杉本
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、操舵力の伝達過程に異常が発生したと
き、マニュアルステアリングに切り替える電動式パワー
ステアリング装置に関する。 (従来の技術) 従来から知られているこの種の装置は、入力トルク信
号とラック軸力信号とを比較し、その入力トルクの方向
と、ラック軸力の方向とが相違しているときに、異常と
判定するようにしていた。 例えば、第6図に示すように、入力トルクの方向が右
方向にもかかわらず、その出力の方向が左方向になって
いるときには、それを異常と判定し、電動モータを停止
するか電磁クラッチを切り離すようにしていた。つま
り、第6図の第II象限及び第IV象限に信号が位置したと
きには、それを異常と判定するようにしていた。 (本発明が解決しようとする問題点) しかし、上記した従来の装置では、ノイズ等の微少電
圧の作用で、入出力ポイントS1が第II象限あるいは第IV
象限に位置したときも、それを異常と判定してマニュア
ルステアリングに切り替えてしまうという問題があっ
た。 また、入出力ポイントS2がY軸線上にあるようなと
き、すなわち入力がほとんどゼロにもかかわらず、出力
が異常に大きい場合にも、その異常をチェックできない
という問題があった。 この発明の目的は、ノイズ等の微少電圧に影響され
ず、しかも、入力トルクがゼロに近い状態で、異常出力
が発生したときにマニュアルステアリングに切り替える
装置を提供することである。 (問題点を解決する手段) この発明は、車輪に連結したナックルアームを両端に
連係してなるラックに、操舵入力軸に連結したピニオン
と、電動モータに連係したピニオンとの両者をかみ合わ
せてなり、しかも、車両の走行条件を検出するトルクセ
ンサ等のセンサを備えるとともに、これらセンサの出力
信号に応じて、上記電動モータの駆動回路を制御するモ
ータ制御装置を備えた電動式パワーステアリング装置を
前提にするものである。 そして、上記トルクセンサから入力する入力信号と、
モータ駆動回路あるいはラック軸力検出回路の出力信号
とを比較する入出力チェック回路を設けるとともに、こ
の入出力チェック回路は、入力信号と出力信号との方向
が相違していると判定する第II、第IV象限内であって出
力の絶対値が小さい|y|≦y0の不感帯域F1、F2と、第I
I、第IV象限内であって上記不感帯域F1、F2を除く第1
出力異常域U1、U2と、入力信号と出力信号との両信号の
方向を正常と判断する第I、第III象限内であって、か
つ、入力がハンドルの中立位置付近を示す0近傍位置で
入出力特性に対して非常に大きな値になる0<x<x0
かつy>y1となる第2出力異常域U3、0>x>−x0でか
つy<y1となる第2出力異常域U4と、第I、第III象限
内であって上記第2出力異常域U3、U4を除く正常域N1
N2とを有し、上記x0がハンドルの中立位置近傍を示す0
近傍の値であり、上記y0が不感帯域を規定する値である
とともに、y1を第2出力異常域を規定する値とし、0<
y0<y1である点に特徴がある。 (本発明の作用) この発明は、ノイズ等の微少電圧の作用で、入力の方
向と出力の方向とが一時的に相違しても、それが上記不
感帯域にあれば、それを異常と判断せず、パワーステア
リングの状態を維持する。 また、入力信号がゼロ近傍にあるにもかかわらず、出
力が異常に高い第2出力異常域にあれば、それを検出し
てマニュアルステアリングに切り替える。 (本発明の効果) この発明のパワーステアリング装置によれば、ノイズ
等の微少電圧に影響されずに安定したパワーステアリン
グ状態を維持できる。 しかも、微少入力信号のもとで過大な出力が生じて
も、それを検出してマニュアルステアリングに切り替え
るので、その安全性が高まる。 (本発明の実施例) 第1〜4図に示した実施例は、ハンドルHに連結した
操舵入力軸2の先端にピニオン3を連結するとともに、
このピニオン3をラック6にかみ合わせている。このラ
ック6の両側は、サイドロック5を介して、車輪1のナ
ックアーム4に連結している。 また、正逆転可能にした電動モータMには減速機7を
連結している。この減速機7の出力軸側に電磁クラッチ
8を設けるとともに、この電磁クラッチ8の出力軸側に
ピニオン9を設け、このピニオン9を上記ラック6にか
み合わせている。 さらに、入力軸2に作用する操舵トルクを検出するト
ルクセンサ10と、当該車両の車速を検出する車速センサ
11と、ラック6の軸力を検出する軸力センサ12とを設け
ているが、これら各センサをモータ制御装置aに接続し
ている。 トルクセンサ10で検出されたトルク信号Tinは、上記
モータ制御装置aに設けたトルク信号処理回路13と、ト
ルクセンサ異常検出回路14とに入力する。 そして、トルク信号処理回路13からの出力信号V1は、
当該トルクの方向を判定する正逆方向判定回路16に入力
するとともに、この判定回路16から出力されたトルク正
逆信号T0が、マイクロプロセッサーPの入力ポートA1
入力する。 また、トルク信号処理回路13からの出力信号V1は、絶
対値回路17にも入力し、そこで絶対値化されるが、この
絶対値|V1|が、A/D変換回路18でディジタル値に変換さ
れる。このディジタル値に変換されたトルクレベル信号
T1がマイクロプロセッサーPの入力ポートA2に入力する
が、このトルクレベル信号T1は、例えば、8bitの場合、
|V1|=0がゼロ、|V1|=maxが255に対応するようにして
いる。 さらに、このトルク信号処理回路13の出力信号は、微
分回路15に入力するが、この微分回路15の機能について
は後述する。 車速センサ11で検出された車速信号vは、モータ制御
装置aの車速信号処理回路19と車速センサ異常検出回路
20とに入力する。そして、上記車速信号処理回路19で処
理された信号は、マイクロプロセッサーの割込みポート
INT1に入力する。 なお、上記車速センサ11からは、車速に応じてパルス
幅の異なるパルス信号が常時出力しているが、このパル
ス信号の立上がりもしくは立下がりのときに割り込みが
発生するようにしている。 軸力センサ12で検出された軸力信号Fは、モータ制御
装置aの軸力信号処理回路21と軸力センサ異常検出回路
22に入力する。そして、この軸力信号処理回路21で処理
された信号は、マイクロプロセッサーPの入力ポートA3
に入力する。 さらに、上記した各異常検出回路14、20、22のそれぞ
れは、ORゲート24を介してマイクロプロセッサーPの割
込みポートINT2に入力するようにしている。 上記マイクロプロセッサーPの出力ポートC1からは、
電動モータMの回転方向を特定する正逆信号M0が出力
し、出力ポートC2からは出力レベル信号M1が出力する
が、これら信号M0、M1は、D/A変換回路25に入力すると
ともに、このD/A変換回路25の出力信号V2は第1加算回
路26に入力する。 この第1加算回路26には前記した微分回路15を接続し
ているもので、したがって、この第1加算回路26では、
微分回路15の出力信号c1 と、上記信号V2とを加算し
て、その加算信号V3をモータ駆動回路27に入力するよう
にしている。 上記のように微分回路15の出力信号を、加算するよう
にしたのは、次の理由からである。 つまり、電動モータMにはロータの慣性が作用するた
めに、第5図に示すように、トルク信号TSに対して、そ
のモータトルクTMの位相が遅れてしまう。そこで、上記
微分回路15を設け、トルク信号V1を微分してc1 を求
め、この微分信号を上記信号V2に加算し、上記遅れを補
正するようにしている。したがって、この第1加算回路
から出力される信号V3は、上記位相遅れを補正されたも
のとなる。 なお、上記微分信号c1 のうち、c1は定数である。 上記のように位相遅れを補正された信号V3はモータ駆
動回路27に入力するとともに、このモータ駆動回路27の
出力信号に応じて電動モータMを制御する。 上記微分回路15は、第1加算回路26とは別に、第2加
算回路28にも接続しているが、この第2加算回路28に
は、上記トルク信号処理回路13も接続し、その処理回路
13の出力信号V1がこの第2加算回路28に入力するように
している。したがって、この第2加算回路28からは、上
記信号V1と微分信号c1 とを加算した信号V4が出力さ
れる。 上記第2加算回路28には、入出力チェック回路29を接
続しているが、この入出力チェック回路29は、電流信号
処理回路30を介して電流センサ31に接続している。そし
て、この電流センサ31は、電動モータMに供給される電
流を検出するとともに、電流信号処理回路30は電流セン
サ31の出力信号に応じて信号V5を出力する。 上記のようにした入出力チェック回路29は、加算回路
28の出力信号V4を入力信号xとし、電流信号処理回路30
の出力信号V5を出力信号yとし、第4図に示すように、
それらx,yの座標点が、正常域N1、N2、不感帯域F1
F2、第1出力異常域U1、U2あるいは第2出力異常域U3
U4のいずれにあるかを判断する。 そして、不感帯域F1、F2のそれぞれは第II象限と第IV
象限に現れるもので、第II象限の不感帯域F1は、入力信
号がx<0、出力信号yが0<y≦y0の範囲に有り、第
IV象限の不感帯域F2は、入力信号xがx>0、出力信号
yが0>y≧y0の範囲となる。 また、第1出力異常域U1、U2は、第II象限および第IV
象限にそれぞれ現れ、第II、第IV象限全域から上記不感
帯域F1、F2を除いた領域である。 つまり、上記第1出力異常域U1は、入力信号xがx<
0、出力信号yがy>y0の範囲であり、別の第1出力異
常域U2は、入力信号xがx>0、出力信号yがy<−y0
の範囲である。 第2出力異常域U3、U4は第I象限、第III象限の入力
がハンドルの中立位置付近を示す0近傍に現れる領域
で、第2出力異常域U3は、入力信号xが0<x<x0、出
力信号y>y1の範囲である。また、別の第2出力異常域
U4は、入力信号xが0>x>−x0、出力信号y<−y1
範囲である。 上記のようにx,yの座標点が、上記第1、2出力異常
域U1〜U4のいずれかにあるときは、入力xに対して出力
yが異常な状況と判断し、モータ駆動回路27を制御して
電動モータMを停止させる。 上記入出力の座標点x,yが、第1、2出力異常域U1〜U
4以外の範囲にあるときには、それを異常と判断せず、
パワーステアリングの状態を継続させる。 そして、この入出力チェック回路29の具体的な構成
は、第3図に示すとおりである。 すなわち、入力部32、33に入力した信号x、yは、フ
ィルタ回路34、35を経由して比較回路CPに入力するが、
この比較回路CPは、第1〜8比較器36〜43を主要素にし
てなる。 そして、上記フィルタ回路34、35は、入出力信号に含
まれるノイズの影響で、このフィルタ回路34、35以下の
比較回路CPや論理回路LGを動作させないためのものであ
る。 また、上記第1、2比較器36、37は、入力信号xがゼ
ロより大きいかどうかを判定し、第1比較器36ではx>
0のとき信号Hを出力し、第2比較器37ではx<0のと
きに信号Hを出力する。 第3比較器38には、上記入力信号x以外に、前記信号
x0が入力し、この入力信号xと信号x0とを比較して、x
<x0のときに信号Hを出力する。 第4比較器39には、上記入力信号x以外に、前記信号
−x0が入力し、この入力信号xと信号−x0とを比較し
て、x>−x0のときに信号Hを出力する。 第5比較器40は、出力信号yと信号y1とを比較し、y
>y1のときに信号Hを出力し、第6比較器41は、出力信
号yと信号−y1とを比較し、y<−y1のときに信号Hを
出力する。さらに、第7比較器42は出力信号yと信号y0
を比較し、y>y0のときに信号Hを出力し、第8比較器
43は入力信号yと信号−y0とを比較し、y<−y0のとき
に信号Hを出力する。 そして、比較回路CPの出力信号は論理回路LGに入力す
るが、この論理回路LGは複数のナンドゲートから構成さ
れている。 つまり、第1ナンドゲート44には上記第1比較器36と
第8比較器43とを接続し、第2ナンドゲート45には第2
比較器37と第7比較器42とを接続している。また、第3
ナンドゲート46には、第1比較器36と第3比較器38とを
接続し、第4ナンドゲート47には第2比較器37と第4比
較器39とを接続している。 そして、第1ナンドゲート44は、入力信号xがx>0
で、出力信号yがy<−y0のとき、すなわち入出力座標
が第IV象限における第1出力異常域U2にあるときに信号
Lを出力し、第2ナンドゲート45は、入力信号xがx<
0で、出力信号yがy<y0のとき、すなわち入出力座標
が第II象限における第1出力異常域U1にあるときに信号
Lを出力する。 さらに、第3ナンドゲート46は、入力信号xがx>0
で、しかもx<x0のとき、すなわち、第I象限における
第2出力異常域U3を含むエリヤZ1にあるときに信号Lを
出力する。この第3ナンドゲート46から出力された信号
Lは、インバータとして機能する第5ナンドゲート48に
入力するとともに、この第5ナンドゲート48から信号H
が出力され、当該信号Hを第6ナンドゲート49に入力す
る。 そして、上記第6ナンドゲート49には、第5比較器40
の信号が入力しているが、この第5比較器40は、前記し
たようにy>y1のときに信号Hを出力するので、この第
6ナンドゲート49からは、出力信号xが0<x<x0で、
かつ出力信号Yがy>y1のときに信号Lを出力する。 第4ナンドゲート47は、入力信号xがx<0で、しか
もx>−x0のとき、すなわち、第III象限における第2
出力異常域U4を含むエリヤZ2にあるときに信号Lを出力
する。この第4ナンドゲート47から出力された信号L
は、インバータとして機能する第7ナンドゲート50に入
力するとともに、この第7ナンドゲート50から信号Hが
出力され、当該信号Hを第8ナンドゲート51に入力す
る。 そして、上記第8ナンドゲート51には、第6比較器41
の信号が入力しているが、この第6比較器41は、前記し
たようにy<−y1のときに信号Hを出力するので、この
第8ナンドゲート51からは、出力信号xが−x0<x<0
で、かつ出力信号Yがy<−y1のときに信号Lを出力す
る。 このようにした論理回路LGから出力された信号Lは、
フィルタ回路52を経由してラッチ回路LTに入力するもの
で、この信号Lが入力すると、当該ラッチ回路LTから異
常信号としての信号Hが出力する。この異常信号Hはモ
ータ駆動回路27に入力して電動モータMを停止させる。 また、上記フィルタ回路52は、比較回路CP及び論理回
路LGで発生するノイズで、上記ラッチ回路LT以下の回路
が動作しないようにするためのものである。 なお、上記比較回路CP及び論理回路LGは、必ずしも上
記のものに限定されるものではなく、同一の機能を果せ
ば、どのようなものでもよい。 上記マイクロプロセッサーPの出力ポートC3からは、
クラッチON−OFF信号が出力され、このON−OFF信号によ
てクラッチ駆動回路53を制御し、電磁クラッチ8をON−
OFFさせるようにしている。 さらに、出力ポートC4からは、当該プログラムが正常
に動いていることを知らせるパルスを出力するが、この
出力信号はウォッチドグ処理回路54を介して前記ORゲー
ト24に入力するようにしている。 しかして、トルク信号処理回路13から出力された信号
V1に微分回路15からの出力信号c1を加算した信号V4
=xと、電流センサ31で検出した信号V5=yとを、入出
力チェック回路29でチェックし、入力信号xの方向に対
して、出力信号yの方向が相違したとき、換言すれば、
入出力座標x,yが第1出力異常域U1、U2にあるとき、異
常信号Hを出力して、モータ駆動回路27を制御し、電動
モータMを停止する。 ただし、入力信号xと出力信号yとの方向が相違して
も、それが上記不感帯域F1、F2にあれば、異常信号Hは
出力されず、電動モータMは駆動状態を継続する。 また、入力信号xがゼロ近傍にあって、出力信号が異
常に高く、しかも、その方向が同じのとき、換言すれ
ば、第2出力異常域U3、U4にあるときは、異常信号Hを
出力して、モータ駆動回路27を制御し、電動モータMを
停止する。 なお、この実施例では、第2加算回路28を設けてV4
V1+c1 を求め、このV4の値を、出力側の信号V5と比
較するようにしたのは、第1加算回路26から出力される
信号V3がすでに微分信号c1 を加算してあるので、そ
れとパランスさせるためである。 したがって、上記した位相遅れを補正しないような装
置、換言すれば、微分回路15を設けない装置において
は、第2加算回路28が不要になり、トルク信号処理回路
13の出力信号V1を入出力チェック回路29に直接入力する
ことになる。 また、トルクセンサ10からの入力信号V1と、軸力信号
処理回路21の出力信号とを入出力チェック回路29で比較
し、それらの信号に基いてクラッチ駆動回路53を制御
し、電磁クラッチ8をON−OFFするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】 図面第1〜5図はこの発明の実施例を示すもので、第1
図は機構図、第2図はモータ制御装置のブロック図、第
3図は入出力チェック回路の具体的な回路図、第4図は
入力信号xと出力信号yとによる制御域を示した図、第
5図はトルク信号とモータトルクとの位相遅れを示した
グラフ、第6図は従来装置の入力信号xと出力信号yと
による制御域を示した図である。 1……車輪、2……操舵入力軸、4……ナックルアー
ム、6……ラック、8……電磁クラッチ、9……ピニオ
ン、10……トルクセンサ、27……モータ駆動回路、29…
…入出力チェック回路、53……クラッチ駆動回路、U1
U2……第1出力異常域、U3、U4……第2出力異常域、
F1、F2不感帯域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 文一 岐阜県可児市土田2548 カヤバ工業株式 会社岐阜北工場内 (56)参考文献 特開 昭63−190562(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.車輪に連結したナックルアームを両端に連係してな
    るラックに、操舵入力軸に連結したピニオンと、電動モ
    ータに連係したピニオンとの両者をかみ合わせてなり、
    しかも、車両の走行条件を検出するトルクセンサ等のセ
    ンサを備えるとともに、これらセンサの出力信号に応じ
    て、上記電動モータの駆動回路を制御するモータ制御装
    置を備えた電動式パワーステアリング装置において、上
    記トルクセンサから入力する入力信号と、モータ駆動回
    路あるいはラック軸力検出回路の出力信号とを比較する
    入出力チェック回路を設けるとともに、この入出力チェ
    ック回路は、上記入力信号をx軸に取り、出力信号をy
    軸に取るグラフにおいて、入力信号と出力信号との方向
    が相違していると判定する第II、第IV象限内であって出
    力の絶対値が小さい|y|≦y0の不感帯域F1、F2と、第I
    I、第IV象限内であって上記不感帯域F1、F2を除く第1
    出力異常域U1、U2と、入力信号と出力信号との両信号の
    方向を正常と判断する第I、第III象限内であって、入
    力がハンドルの中立位置付近を示す0近傍位置で入出力
    特性に対して非常に大きな値になる0<x<x0でかつy
    >y1となる第2出力異常域U3、0>x>−x0でかつy<
    y1となる第2出力異常域U4と、第I、第III象限内であ
    って上記第2出力異常域U3、U4を除く正常域N1、N2とを
    有し、上記x0がハンドルの中立位置近傍を示す0近傍の
    値であり、上記y0が不感帯域を規定する値であるととも
    に、y1を第2出力異常域を規定する値とし、0<y0<y1
    である電動式パワーステアリング装置。
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