JP2537876Y2 - 梳綿機用シリンダメタリックワイヤ - Google Patents
梳綿機用シリンダメタリックワイヤInfo
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- JP2537876Y2 JP2537876Y2 JP1989037278U JP3727889U JP2537876Y2 JP 2537876 Y2 JP2537876 Y2 JP 2537876Y2 JP 1989037278 U JP1989037278 U JP 1989037278U JP 3727889 U JP3727889 U JP 3727889U JP 2537876 Y2 JP2537876 Y2 JP 2537876Y2
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- Japan
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- metallic wire
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- cylinder
- carding machine
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、梳綿機に巻き付けたシリンダ用メタリック
ワイヤの構成に関するものである。
ワイヤの構成に関するものである。
(従来の技術およびその課題) 近年、紡績工程での細番手化が進んでおり、特にエス
テル、ナイロン等の合成繊維分野においてその傾向が著
しい。合成繊維の細番手糸用としては、従来、0.7d〜1.
2dのファインデニールが適用されていたが、近年は0.5d
程度まで、さらにファイン化が進んでいる。
テル、ナイロン等の合成繊維分野においてその傾向が著
しい。合成繊維の細番手糸用としては、従来、0.7d〜1.
2dのファインデニールが適用されていたが、近年は0.5d
程度まで、さらにファイン化が進んでいる。
従来、ファインデニール用シリンダメタリックワイヤ
は働角度Xを77°以上80°以下、歯深さBを0.8mm以上
1.0mm以下、厚さCを0.75mm以上0.85mm以下、山数Mを1
6山/25.4mm以上18山/25.4mm以下になした仕様が使用さ
れていたが、近年の0.5d程度の極ファインデニール紡出
では、シリンダメタリックワイヤに繊維が巻付き、紡出
できないという問題が生じる。繊維の巻付防止のため
に、紡出ゲレンを軽くし、ドッファ回転数を極低速にす
る方法もあるが、生産量が大幅に低下し、紡績の操業面
で支障をきたすという問題がある。
は働角度Xを77°以上80°以下、歯深さBを0.8mm以上
1.0mm以下、厚さCを0.75mm以上0.85mm以下、山数Mを1
6山/25.4mm以上18山/25.4mm以下になした仕様が使用さ
れていたが、近年の0.5d程度の極ファインデニール紡出
では、シリンダメタリックワイヤに繊維が巻付き、紡出
できないという問題が生じる。繊維の巻付防止のため
に、紡出ゲレンを軽くし、ドッファ回転数を極低速にす
る方法もあるが、生産量が大幅に低下し、紡績の操業面
で支障をきたすという問題がある。
本考案は上記従来の問題点を解消し梳綿機の極ファイ
ンデニール紡出に最適なシリンダメタリックワイヤを提
供することを目的とする。
ンデニール紡出に最適なシリンダメタリックワイヤを提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は梳綿機用シリンダメタリックワイヤにおい
て、歯の働角度を77°以上83°以下、歯深さを0.5mm以
上0.7mm以下、厚さを0.7mm以上0.9mm以下とし、かつ歯
先から0.15mm以上0.25mm以下の範囲を働面直線部に形成
すると共に、上記働面直線部と歯底との間を曲線により
接続した極ファインデニール繊維に用いる梳綿機用シリ
ンダメリックワイヤ。
て、歯の働角度を77°以上83°以下、歯深さを0.5mm以
上0.7mm以下、厚さを0.7mm以上0.9mm以下とし、かつ歯
先から0.15mm以上0.25mm以下の範囲を働面直線部に形成
すると共に、上記働面直線部と歯底との間を曲線により
接続した極ファインデニール繊維に用いる梳綿機用シリ
ンダメリックワイヤ。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図、第2図は本考案の梳綿機用シリンダメタリッ
クワイヤの一実施例を示す。
クワイヤの一実施例を示す。
針高さA:2.8mm、歯深さB:0.5mm、厚さC:0.5mm、縁高
さD:1.5mm、歯先厚さE:0.04mm、歯元厚さF:0.25mm、歯
先長さG:0.05mm、歯の働角度X:80°、歯の背面角度Y:35
°、山数M:16山/25.4mm、針頭数P:580/(25.4mm)2、働
面直線部B′:歯先から0.2mm、働面直線部B′と歯底
との間を曲線により接続するように形成して本考案の梳
綿機用シリンダメタリックワイヤを構成する。
さD:1.5mm、歯先厚さE:0.04mm、歯元厚さF:0.25mm、歯
先長さG:0.05mm、歯の働角度X:80°、歯の背面角度Y:35
°、山数M:16山/25.4mm、針頭数P:580/(25.4mm)2、働
面直線部B′:歯先から0.2mm、働面直線部B′と歯底
との間を曲線により接続するように形成して本考案の梳
綿機用シリンダメタリックワイヤを構成する。
本考案の梳綿機用シリンダメタリックワイヤは歯の働
角度Xを77°以上83°以下、歯深さBを0.5mm以上0.7mm
以下、厚さCを0.7mm以上0.9mm以下、働面直線部B′を
歯先から0.15mm以上0.25mm以下の範囲となるようにする
のが好ましく、極ファインデニール繊維の紡出において
も、シリンダメタリックワイヤの歯へ繊維が巻き付くこ
となく紡出できる。シリンダメタリックワイヤの働角度
X、歯深さBと繊維の巻付の関係を試験した結果を第3
図に示す。本試験では働面直線部B′を0.2mmの一定と
した。なお、本試験に用いたドッファメタリックワイヤ
の働角度Xは63〜65°、歯深さBは2.2〜3.0mm、針頭数
Pは410〜540/(25.4mm)2である。第3図より働角度X
は77°以上83°以下、歯深さBは0.5mm以上0.7mm以下が
適当であることが認められる。歯深さはカーディング中
の気流の制御及びメタリックワイヤの寿命などの総磨針
量(0.2〜0.3mm)を考慮して最低0.5mmを必要とする。
第4図に働面直線部とスライバ中のネップの関係図を示
す。上記試験では下記2種類のシリンダメタリックワイ
ヤにおいて各々働面直線部のみを変化させて試験した。
イは働角度X:83°、歯深さB:0.5mmの場合を示し、ロは
働角度X:77°、歯深さB:0.7mmの場合である。働面直線
部B′を短くすると繊維の把持が弱まり、ネップが増加
する。またB′を長くすると繊維が歯の奥深くまで入り
込み、移行率の低下、及び繊維の巻付をきたし、ネップ
が急増する。第4図のネップの状態から働面直線部B′
は0.15〜0.25mmが適当であることがわかる。
角度Xを77°以上83°以下、歯深さBを0.5mm以上0.7mm
以下、厚さCを0.7mm以上0.9mm以下、働面直線部B′を
歯先から0.15mm以上0.25mm以下の範囲となるようにする
のが好ましく、極ファインデニール繊維の紡出において
も、シリンダメタリックワイヤの歯へ繊維が巻き付くこ
となく紡出できる。シリンダメタリックワイヤの働角度
X、歯深さBと繊維の巻付の関係を試験した結果を第3
図に示す。本試験では働面直線部B′を0.2mmの一定と
した。なお、本試験に用いたドッファメタリックワイヤ
の働角度Xは63〜65°、歯深さBは2.2〜3.0mm、針頭数
Pは410〜540/(25.4mm)2である。第3図より働角度X
は77°以上83°以下、歯深さBは0.5mm以上0.7mm以下が
適当であることが認められる。歯深さはカーディング中
の気流の制御及びメタリックワイヤの寿命などの総磨針
量(0.2〜0.3mm)を考慮して最低0.5mmを必要とする。
第4図に働面直線部とスライバ中のネップの関係図を示
す。上記試験では下記2種類のシリンダメタリックワイ
ヤにおいて各々働面直線部のみを変化させて試験した。
イは働角度X:83°、歯深さB:0.5mmの場合を示し、ロは
働角度X:77°、歯深さB:0.7mmの場合である。働面直線
部B′を短くすると繊維の把持が弱まり、ネップが増加
する。またB′を長くすると繊維が歯の奥深くまで入り
込み、移行率の低下、及び繊維の巻付をきたし、ネップ
が急増する。第4図のネップの状態から働面直線部B′
は0.15〜0.25mmが適当であることがわかる。
(作用) 本考案のシリンダメタリックワイヤを梳綿機に巻付け
て、従来のメタリックワイヤと紡出テストを行なった結
果は次の通りである。
て、従来のメタリックワイヤと紡出テストを行なった結
果は次の通りである。
紡出条件 繊維:エステル0.5d×38mm シリンダ:200rpm ドッファ: 15rpm なおドッファメタリックワイヤの仕様は上記実施例の
記載のワイヤを用いた。
記載のワイヤを用いた。
第5図に本考案のシリンダメタリックワイヤAと従来
のシリンダメタリックワイヤ(X:80°、B:0.8mm)を用
いて紡出した場合のネップ数と紡出ゲレンの関係図を示
し、従来のシリンダメタリックワイヤの場合には繊維の
巻付きを生じ、ネップが急増しているのに対し、本考案
のシリンダメタリックワイヤを用いると繊維の巻付きも
なくネップの増加の程度も少いことがわかる。
のシリンダメタリックワイヤ(X:80°、B:0.8mm)を用
いて紡出した場合のネップ数と紡出ゲレンの関係図を示
し、従来のシリンダメタリックワイヤの場合には繊維の
巻付きを生じ、ネップが急増しているのに対し、本考案
のシリンダメタリックワイヤを用いると繊維の巻付きも
なくネップの増加の程度も少いことがわかる。
(考案の効果) 本考案の梳綿機用シリンダメタリックワイヤは上記構
成であるため、極ファインデニールの合成繊維の紡出に
おいても、メタリックワイヤへの繊維の巻き付きが発生
しない。
成であるため、極ファインデニールの合成繊維の紡出に
おいても、メタリックワイヤへの繊維の巻き付きが発生
しない。
従って、紡出ゲレンを軽くしたり、ドッファ回転数を
低速にしたりする必要がなく、生産性を大幅に向上する
と共に、生産量を大幅に増大することができる。
低速にしたりする必要がなく、生産性を大幅に向上する
と共に、生産量を大幅に増大することができる。
また、紡出ウエッブ中のネップも少なく、良好なウエ
ッブ品質を得ることができる等優れた実用的効果を有す
る考案である。
ッブ品質を得ることができる等優れた実用的効果を有す
る考案である。
第1図(イ)(ロ)は本考案の梳綿機用シリンダメタリ
ックワイヤの1実施例を示し、(イ)は側面図、(ロ)
は要部正面図、第2図は本考案のシリンダメタリックワ
イヤの歯先部の拡大図、第3図は繊維の巻付の発生状態
を示す歯深さと働角度との関係図、第4図はネップ数と
働面直線部との関係図、第5図はネップ数と紡出ゲレン
との関係を示す比較図である。
ックワイヤの1実施例を示し、(イ)は側面図、(ロ)
は要部正面図、第2図は本考案のシリンダメタリックワ
イヤの歯先部の拡大図、第3図は繊維の巻付の発生状態
を示す歯深さと働角度との関係図、第4図はネップ数と
働面直線部との関係図、第5図はネップ数と紡出ゲレン
との関係を示す比較図である。
Claims (1)
- 【請求項1】歯の働角度を77°以上83°以下、歯深さを
0.5mm以上0.7mm以下、厚さを0.7mm以上0.9mm以下とし、
かつ歯先から0.15mm以上0.25mm以下の範囲を働面直線部
に形成すると共に、上記働面直線部と歯底との間を曲線
により接続した極ファインデニール繊維に用いる梳綿機
用シリンダメタリックワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989037278U JP2537876Y2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 梳綿機用シリンダメタリックワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989037278U JP2537876Y2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 梳綿機用シリンダメタリックワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02131561U JPH02131561U (ja) | 1990-11-01 |
JP2537876Y2 true JP2537876Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=31544240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989037278U Expired - Fee Related JP2537876Y2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 梳綿機用シリンダメタリックワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537876Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001162440A (ja) * | 1999-11-10 | 2001-06-19 | Graf & Co Ag | 鋸歯ワイヤー |
JP2004244734A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Kanai Hiroaki | 紡機用メタリックワイヤ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19528976C2 (de) * | 1995-08-07 | 2000-08-10 | Graf & Co Ag | Sägezahndraht für Ganzstahlgarnituren |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4822168U (ja) * | 1971-07-20 | 1973-03-13 | ||
JPH0339491Y2 (ja) * | 1986-12-22 | 1991-08-20 |
-
1989
- 1989-03-30 JP JP1989037278U patent/JP2537876Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001162440A (ja) * | 1999-11-10 | 2001-06-19 | Graf & Co Ag | 鋸歯ワイヤー |
JP2004244734A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Kanai Hiroaki | 紡機用メタリックワイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02131561U (ja) | 1990-11-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |