JP2528532Y2 - クランプ装置 - Google Patents
クランプ装置Info
- Publication number
- JP2528532Y2 JP2528532Y2 JP1991085998U JP8599891U JP2528532Y2 JP 2528532 Y2 JP2528532 Y2 JP 2528532Y2 JP 1991085998 U JP1991085998 U JP 1991085998U JP 8599891 U JP8599891 U JP 8599891U JP 2528532 Y2 JP2528532 Y2 JP 2528532Y2
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- Japan
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- clip
- hole
- substrate
- protector
- force
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- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、取付対象部材の孔に弾
撥的に係合するクリップを、取付部材側の基板に突設し
てなるクランプ装置に関する。
撥的に係合するクリップを、取付部材側の基板に突設し
てなるクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクランプ装置は、ワイヤーハー
ネスのプロテクタ等に多く用いられている。図4は、そ
のクランプ装置を備えたプロテクタの例を示す。ワイヤ
ーハーネスWの折曲部を保護するプロテクタ本体20
は、図4(a)に示すように樋状体をその底壁を内側に
してL字状に曲げた形に形成されており、その樋の底壁
に相当する内板(基板)21には、取付対象部材である
パネルPの孔30に弾撥的に係合するクリップ22が一
体に突設されている。
ネスのプロテクタ等に多く用いられている。図4は、そ
のクランプ装置を備えたプロテクタの例を示す。ワイヤ
ーハーネスWの折曲部を保護するプロテクタ本体20
は、図4(a)に示すように樋状体をその底壁を内側に
してL字状に曲げた形に形成されており、その樋の底壁
に相当する内板(基板)21には、取付対象部材である
パネルPの孔30に弾撥的に係合するクリップ22が一
体に突設されている。
【0003】クリップ22は、同図(b)に示すよう
に、パネルPの孔30に係合する頭部23と、内板21
から突出してこの頭部23を支持する軸部24とからな
る。頭部23には、係止段差25を有した弾性羽根26
が設けられており、頭部23をパネルPの孔30に挿入
した状態で係止段差25が孔30の周縁に係合すること
により、クリップ22が固定されるようになっている。
に、パネルPの孔30に係合する頭部23と、内板21
から突出してこの頭部23を支持する軸部24とからな
る。頭部23には、係止段差25を有した弾性羽根26
が設けられており、頭部23をパネルPの孔30に挿入
した状態で係止段差25が孔30の周縁に係合すること
により、クリップ22が固定されるようになっている。
【0004】このプロテクタを利用する場合は、まずワ
イヤーハーネスWをプロテクタ本体20内に収納し、端
部にテープTを巻いて固定する。ついで、クリップ22
をパネルPの孔30に挿入して、弾性羽根26の弾力に
より係止段差25を孔30の周縁に弾撥的に係合させ、
それにより取付を完了する。
イヤーハーネスWをプロテクタ本体20内に収納し、端
部にテープTを巻いて固定する。ついで、クリップ22
をパネルPの孔30に挿入して、弾性羽根26の弾力に
より係止段差25を孔30の周縁に弾撥的に係合させ、
それにより取付を完了する。
【0005】ところで、従来のクランプ装置は、クリッ
プ22を直接内板21に設けており撓みを許さない構造
になっていたので、ワイヤーハーネスWに図5中矢印F
で示すような力が働いた場合、パネルPの孔30に弾撥
的に係合しているクリップ22が外れやすく、また外れ
ない場合はクリップ22の軸部24に無理な力がかかっ
て破損しやすいという問題があった。
プ22を直接内板21に設けており撓みを許さない構造
になっていたので、ワイヤーハーネスWに図5中矢印F
で示すような力が働いた場合、パネルPの孔30に弾撥
的に係合しているクリップ22が外れやすく、また外れ
ない場合はクリップ22の軸部24に無理な力がかかっ
て破損しやすいという問題があった。
【0006】一方、同じようにクリップを有したクラン
プ装置の例として、実開平1−69322号公報、実開
昭64−20021号公報に記載のものが知られてい
る。前者はクリップを可動板を介して基板に取り付けた
もので、クリップが基板の面に沿った方向に移動可能と
なっている。しかし、これは撓みを許す構造となってい
ないので、抜け方向の力に対しては弱い。また、後者は
クリップを可撓性支持部を介して基板に設けたものであ
る。これは撓みを許すものの、抜け方向に撓むようには
できていないので、抜け方向の力に対しては同様に弱
い。しかも構造が非常に複雑である。
プ装置の例として、実開平1−69322号公報、実開
昭64−20021号公報に記載のものが知られてい
る。前者はクリップを可動板を介して基板に取り付けた
もので、クリップが基板の面に沿った方向に移動可能と
なっている。しかし、これは撓みを許す構造となってい
ないので、抜け方向の力に対しては弱い。また、後者は
クリップを可撓性支持部を介して基板に設けたものであ
る。これは撓みを許すものの、抜け方向に撓むようには
できていないので、抜け方向の力に対しては同様に弱
い。しかも構造が非常に複雑である。
【0007】また、それとは別に、実開平2−6041
9号公報には、撓み変形可能な弾性保持片により分岐線
を保持する技術が記載されている。しかし、これはクリ
ップを持たないものであるため、クリップの外れや破損
の問題は生じない。
9号公報には、撓み変形可能な弾性保持片により分岐線
を保持する技術が記載されている。しかし、これはクリ
ップを持たないものであるため、クリップの外れや破損
の問題は生じない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上述したように、従来
のクランプ装置はクリップの抜け方向の撓みを許さない
構造になっていたので、クリップがパネルの孔から外れ
たり、破損したりしやすいという問題があった。また、
従来公報に記載の技術では、このような問題の解決に十
分寄与することが望めなかった。
のクランプ装置はクリップの抜け方向の撓みを許さない
構造になっていたので、クリップがパネルの孔から外れ
たり、破損したりしやすいという問題があった。また、
従来公報に記載の技術では、このような問題の解決に十
分寄与することが望めなかった。
【0009】そこで本考案は、抜け方向の力を確実に吸
収してクリップの外れや破損の問題を解決し、しかもそ
れを簡単な構造で実現し得るようにしたクランプ装置を
提供することを目的とする。
収してクリップの外れや破損の問題を解決し、しかもそ
れを簡単な構造で実現し得るようにしたクランプ装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、取付対象部材の孔に弾撥的に係合するクリ
ップを、取付部材側の平板状の基板に突設してなるクラ
ンプ装置において、上記基板にU字状のスリットを入れ
ることにより、スリットで囲まれて、かつ基板と面一で
撓み変形可能な舌片を形成し、この舌片上に前記クリッ
プを突設したことを特徴としている。
成するため、取付対象部材の孔に弾撥的に係合するクリ
ップを、取付部材側の平板状の基板に突設してなるクラ
ンプ装置において、上記基板にU字状のスリットを入れ
ることにより、スリットで囲まれて、かつ基板と面一で
撓み変形可能な舌片を形成し、この舌片上に前記クリッ
プを突設したことを特徴としている。
【0011】
【作用】本考案のクランプ装置では、基板とクリップと
の間に相対的な抜け方向の力が作用した場合、舌片が撓
むことによりその力を吸収する。したがって、クリップ
には抜け方向の力があまり作用しなくなり、よってクリ
ップの抜けが防止され、しかも無理な力が加わらなくな
って破損の恐れも少なくなる。
の間に相対的な抜け方向の力が作用した場合、舌片が撓
むことによりその力を吸収する。したがって、クリップ
には抜け方向の力があまり作用しなくなり、よってクリ
ップの抜けが防止され、しかも無理な力が加わらなくな
って破損の恐れも少なくなる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
ら説明する。
【0013】図1は本考案を適用したプロテクタ1を示
す。このプロテクタ1は、ワイヤーハーネスWのL字状
の折曲部を保護するプロテクタ本体2を有する。プロテ
クタ本体2は、樋状体をその底壁を内側にしてL字状に
曲げた形に形成されており、その樋の底壁に相当する内
板(基板)3には、取付対象部材であるパネルPの孔3
0に弾撥的に係合するクリップ22が一体に突設されて
いる。
す。このプロテクタ1は、ワイヤーハーネスWのL字状
の折曲部を保護するプロテクタ本体2を有する。プロテ
クタ本体2は、樋状体をその底壁を内側にしてL字状に
曲げた形に形成されており、その樋の底壁に相当する内
板(基板)3には、取付対象部材であるパネルPの孔3
0に弾撥的に係合するクリップ22が一体に突設されて
いる。
【0014】このクリップ22は、先に説明したものと
同じ構造のものであり、図2(b)に示すようにパネル
Pの孔30に係合する頭部23と、内板21から突出し
てこの頭部23を支持する軸部24とからなる。頭部2
3には、係止段差25を有した弾性羽根26が設けられ
ており、頭部23をパネルPの孔30に挿入した状態で
係止段差25が孔30の周縁に係合することにより、ク
リップ22が固定されるようになっている。
同じ構造のものであり、図2(b)に示すようにパネル
Pの孔30に係合する頭部23と、内板21から突出し
てこの頭部23を支持する軸部24とからなる。頭部2
3には、係止段差25を有した弾性羽根26が設けられ
ており、頭部23をパネルPの孔30に挿入した状態で
係止段差25が孔30の周縁に係合することにより、ク
リップ22が固定されるようになっている。
【0015】プロテクタ本体2の内板3には、図2
(a)、(b)に詳細を示すように、上記クリップ22
を囲むようにしてU字状のスリット5が形成されてい
る。このスリット5は、プロテクタ本体2のL字状のコ
ーナー部4に下側を向けて、つまりU字状の開口側をコ
ーナー部4と反対方向に向けて形成されている。そし
て、このスリット5に囲まれた部分が、スリット5を形
成しない部分6(以下、この部分を「連結部」という)
を支点にして撓み変形する舌片7として構成されてお
り、この舌片7上に上記クリップ22が設けられてい
る。この場合、舌片7は、内板3と面一となっており、
クリップ22は、内板3から突設されている。
(a)、(b)に詳細を示すように、上記クリップ22
を囲むようにしてU字状のスリット5が形成されてい
る。このスリット5は、プロテクタ本体2のL字状のコ
ーナー部4に下側を向けて、つまりU字状の開口側をコ
ーナー部4と反対方向に向けて形成されている。そし
て、このスリット5に囲まれた部分が、スリット5を形
成しない部分6(以下、この部分を「連結部」という)
を支点にして撓み変形する舌片7として構成されてお
り、この舌片7上に上記クリップ22が設けられてい
る。この場合、舌片7は、内板3と面一となっており、
クリップ22は、内板3から突設されている。
【0016】このプロテクタを利用する場合は、先に説
明した従来例と同様、ワイヤーハーネスWをプロテクタ
本体2内に収納し、テープTを巻いて固定する。つい
で、クリップ22をパネルPの孔30に挿入して、弾性
羽根26の弾力により係止段差25を孔30の周縁に弾
撥的に係合させ、それにより取付を完了する。
明した従来例と同様、ワイヤーハーネスWをプロテクタ
本体2内に収納し、テープTを巻いて固定する。つい
で、クリップ22をパネルPの孔30に挿入して、弾性
羽根26の弾力により係止段差25を孔30の周縁に弾
撥的に係合させ、それにより取付を完了する。
【0017】この状態で、図3に示すように力F(クリ
ップ22をパネルPの孔30から抜く方向の力)が作用
した場合、プロテクタ本体2側はその力を受けてパネル
Pから離れるが、舌片7が連結部6を支点にして撓むこ
とにより、クリップ22にはその力が及ばなくなる。し
たがって、クリップ22は孔30から外れにくくなり、
しかも破損の恐れも少なくなる。
ップ22をパネルPの孔30から抜く方向の力)が作用
した場合、プロテクタ本体2側はその力を受けてパネル
Pから離れるが、舌片7が連結部6を支点にして撓むこ
とにより、クリップ22にはその力が及ばなくなる。し
たがって、クリップ22は孔30から外れにくくなり、
しかも破損の恐れも少なくなる。
【0018】なお、上記実施例においては、本考案をプ
ロテクタに適用した場合を示したが、本考案のクランプ
装置は、勿論それ以外の部品の固定にも適用することが
できる。
ロテクタに適用した場合を示したが、本考案のクランプ
装置は、勿論それ以外の部品の固定にも適用することが
できる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
舌片が撓むことにより、クリップの抜け方向の力を吸収
する。したがって、クリップの外れや破損を有効に防止
することができる。また、基板にU字状のスリットを入
れるだけで、これを実現し得ているので、構造が簡単で
低コストにて実用化し得る。
舌片が撓むことにより、クリップの抜け方向の力を吸収
する。したがって、クリップの外れや破損を有効に防止
することができる。また、基板にU字状のスリットを入
れるだけで、これを実現し得ているので、構造が簡単で
低コストにて実用化し得る。
【図1】本考案の一実施例の外観図である。
【図2】同実施例の主要部詳細図であり、(a)は正面
図、(b)は斜視図である。
図、(b)は斜視図である。
【図3】同実施例の使用状態における作用の説明図であ
る。
る。
【図4】従来のクランプ装置を備えたプロテクタの例を
示す図であり、(a)は外観図であり、(b)は側断面
図である。
示す図であり、(a)は外観図であり、(b)は側断面
図である。
【図5】上記従来のクランプ装置の問題点の説明に供す
る図である。
る図である。
1 プロテクタ 2 プロテクタ本体 3 内板(基板) 5 スリット 7 舌片
Claims (1)
- 【請求項1】 取付対象物の孔に弾撥的に係合するクリ
ップを、取付部材側の平板状の基板に突設してなるクラ
ンプ装置において、上記基板にU字状のスリットを入れ
ることにより、スリットで囲まれて、かつ基板と面一で
撓み変形可能な舌片を形成し、この舌片上に前記クリッ
プを突設したことを特徴とするクランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991085998U JP2528532Y2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991085998U JP2528532Y2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | クランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536184U JPH0536184U (ja) | 1993-05-18 |
JP2528532Y2 true JP2528532Y2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=13874325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991085998U Expired - Fee Related JP2528532Y2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | クランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2528532Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4599658B2 (ja) * | 2000-05-10 | 2010-12-15 | パナソニック株式会社 | ケーブルクランプ装置 |
JP4414875B2 (ja) * | 2004-12-22 | 2010-02-10 | 矢崎総業株式会社 | 常時給電装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5856272U (ja) * | 1981-10-13 | 1983-04-16 | 北川工業株式会社 | 電線用バンド、クランプ等の取付機構 |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP1991085998U patent/JP2528532Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0536184U (ja) | 1993-05-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |