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JP2523933B2 - ステ―タの製造方法 - Google Patents

ステ―タの製造方法

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JP2523933B2
JP2523933B2 JP2108640A JP10864090A JP2523933B2 JP 2523933 B2 JP2523933 B2 JP 2523933B2 JP 2108640 A JP2108640 A JP 2108640A JP 10864090 A JP10864090 A JP 10864090A JP 2523933 B2 JP2523933 B2 JP 2523933B2
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stator
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、多数のスロットを有する環状のコアにコ
イルを巻装するステータの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
第10図は従来の車両用交流発電機のコアに巻装される
コイル１の全体斜視図であり、このコイル１は、導線を
円環状に必要数巻き、さらに極数に応じて径方向に凹凸
部を有する、所謂星形コイルに形成されている。
第11図は内径側に複数のスロット２が形成されたコア
３であり、このスロット２にコイル１が挿入されると、
第12図に示すステータ４となる。
第13図ないし第16図はスロット２にコイル１が挿入さ
れる各工程を示す図であり、５はコイルガイドホルダ、
６はコイルガイドホルダ５に支持されたコイルガイド、
７はコイルガイド６に沿って往復動可能でコイル１の内
側を押圧するコイルプッシャーである。
コイル１をスロット２に挿入するには、まず予め導線
を円環状に必要数巻き取り、さらに極数に応じて径方向
に凹凸部を有する形状に成形されたコイル１をコイルガ
イド６に納める（第13図参照）。この状態でコイル１を
コイルプッシャー７で上昇させることにより、コイル１
はコア３に接触し変形する（第14図参照）。さらに、コ
イルプッシャー７を上昇させることにより、コイル１は
スロット２内に完全に挿入された状態となる（第15図参
照）。その後、コイルプッシャー７は下動し、元の位置
に戻る（第16図参照）。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の車両交流発電機のステータの製造方法では、コ
イル１がスロット２に挿入される過程において、コイル
１は挿入圧力により、コア３、コイルガイド６およびコ
イルプッシャー７等に衝突あるいは接触しながら大きく
変形することになり、コイル１の占積率の高いステータ
４を得ようとするときにはコア３およびコイル１の絶縁
被膜を破壊するといった問題点があった。
また、コイル１を整列させて配置しても、コイル１を
コア３に挿入時は全く不規則に挿入され、スロットコイ
ル部およびコイルエンド部は整列せず、コアに対するコ
イルの占積率、スペース効率および冷却効率が悪くなる
という問題点もあった。
この発明のステータの製造方法は、かかる問題点を解
消するためになされたもので、コアに対するコイルの占
積率が高く、かつスペース効率および冷却効率が高いス
テータを得ることができるステータの製造方法を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るステータの製造方法は、コイルをコア
に巻装する前に、コアの内径よりも内側に位置するよう
に、コイルのコアに対する挿入方向に対して内側方向に
折曲させて山形形状のフロント側コイルエンド部を形成
し、また、スロットの径と同じ位置でかつほぼスロット
の形状となるように、コイルのコアの挿入方向と同方向
に折曲させてスロットコイル部を形成し、また、コイル
のコアの挿入方向と同方向に折曲させて山形形状のリヤ
ー側コイルエンド部を形成し、またコイルのコアに対す
る挿入方向に対して内側方向に折曲させて中継コイル部
を形成し、この変形されたコイルをコアの端面から挿入
し、コイルをコア内に挿入後、フロント側コイルエンド
部をコアの内径よりも外側に変形したものである。
〔作用〕 この発明においては、コイルを予めコア挿入後の形状
に成形し、その形状でコイルはコアに挿入される。
［実施例〕 以下、この発明の実施例を図について説明する。第１
図はこの発明の一実施例を示す車両用交流発電機のコア
に巻装されるコイルの斜視図、第２図は第１図の平面図
であり、第10図ないし第16図と同一または相当部分は同
一符号を付し、その説明は省略する。
図において、10はコア３に挿入されるコイルであり、
このコイル10は従来の星形コイル１をコア３に挿入後の
形状に予め変形したものである。11はコア３にコイル10
が挿入された後にフロント側のコイルエンドとなるフロ
ント側コイルエンド部で、コア３の内径よりも内側に位
置している。12はコア３にコイル10が挿入された際にス
ロット２内に納まるスロットコイル部で、このスロット
コイル部12はコア３のスロット２の径と同じ位置でかつ
ほぼスロット２の形状に複数立設されている。13はスロ
ットコイル部12間に位置したリアー側コイルエンド部、
14はフロント側コイルエンド部11とスロットコイル部12
との間に位置した中継コイル部である。
第３図はコイル10を成形する状態を示す図であり、20
はコア３のスロット２の形状とほぼ同形に形成された加
圧成形治具、21は加圧成形治具20に形成された溝22に納
まったコイルを静荷重で加圧するための加圧パンチであ
る。そして、コイル10は、数工程に分けて加圧成形治具
20、加圧パンチ21により成形され、コイル10の絶縁被膜
が成形時に破壊するようなことはない。
第４図、第５図および第６図は第１相のコイル10、第
２相のコイル10および第３相のコイル10をそれぞれコア
３に挿入したときのリアー側コイルエンド部13の状態を
示すが、各相のリアー側コイルエンド部13は各相コイル
10の挿入に障害のならないように異なった形状に成形さ
れる。
上記のようにして形成された山形状のコイル10は、コ
ア３の端面側から挿入されるが、このとき第７図に示す
ように、コイル10の挿入開始から終了までスロットコイ
ル部12はスロット２の径と同じ位置にあり、またフロン
ト側コイルエンド部11は、コア３の内径よりも内側にあ
り、この状態でコア３のティース８を乗り越えてコア３
内に挿入される。また、中継コイル14は縦に積み重ねら
れた状態で、コア３のスロット開口部９を通過する。こ
の後、フロント側コイルエンド部11はコア３の内径より
も外側に変形して、コイル10のコア３に対する巻装は終
了する。なお、この変形は小さな力で行われ、フロント
側コイルエンド部11の絶縁被膜が破壊するようなことは
ない。
第８図は、第９図は上記と同じ方法でスロット２に平
角導線30が挿入されたときのステータのそれぞれの要部
断面図である。
なお、上記実施例では車両用交流発電機のステータの
製造方法について説明したが、この発明は、車両用以外
の交流発電機のステータにも適用することができるのは
勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明のステータの製造方法
は、コイルをコア挿入後の形状に予め成形し、このコイ
ルをコアに挿入したので、コイルをコアに挿入した時に
コイルが変形することなく、従ってコイルおよびコアの
絶縁被膜を破壊することがないという効果がある。ま
た、スロットコイル部がスロット内に整列したままで挿
入されるので、スロット内のコイルの占積率が高く、か
つフロント側およびリヤー側コイルエンド部でも整列さ
れており、スペース効率および冷却効率が高いという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第１図はこの発明の一実施例を示す全体斜視図、第２図
は第１図の平面図、第３図はコイルを加圧成形する状態
を示す図、第４図ないし第６図は第１相コイル、第２相
コイルおよび第３相コイルをそれぞれコアのスロットに
挿入したときのリヤー側コイルエンドの状態を示す図、
第７図は第１図のコイルをコアの端面側から挿入した状
態を示す図、第８図はこの発明の他の実施例を示すコア
の断面図、第９図はこの発明のさらに他の実施例を示す
コアの断面図、第10図は従来のコイルの一例を示す斜視
図、第11図はコアの斜視図、第12図はコアにコイルが巻
装されたステータの斜視図、第13図ないし第16図はコア
にコイルが挿入される各工程を示す状態図である。 図において、２はスロット、３はコア、10はコイル、11
はフロント側コイルエンド部、12はスロットコイル部、
13はリヤー側コイルエンド部、14は中継コイルである。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示すも
のである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】多数のスロットを有する環状のコアに、フ
    ロント側コイルエンド部と、スロットコイル部と、リヤ
    ー側コイルエンド部と、前記フロント側コイルエンド部
    と前記スロットコイル部との間に設けられた中継コイル
    部とを有するコイルを巻装するステータの製造方法にお
    いて、前記コアに前記コイルを巻装する前に、コアの内
    径よりも内側に位置するように、前記コイルの前記コア
    に対する挿入方向に対して内側方向に折曲させて山形形
    状の前記フロント側コイルエンド部を形成し、また、前
    記スロットの径と同じ位置でかつほぼスロットの形状と
    なるように、コイルのコアの挿入方向と同方向に折曲さ
    せて前記スロットコイル部を形成し、また、前記コイル
    の前記コアの挿入方向と同方向に折曲させて山形形状の
    前記リヤー側コイルエンド部を形成し、また前記コイル
    の前記コアに対する挿入方向に対して内側方向に折曲さ
    せて前記中継コイル部を形成し、この変形されたコイル
    を前記コアの端面から挿入し、前記コイルを前記コア内
    に挿入後、前記フロント側コイルエンド部をコアの内径
    よりも外側に変形するステータの製造方法。
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