JP2520879B2 - ビスフエノ−ルの製造方法 - Google Patents
ビスフエノ−ルの製造方法Info
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- JP2520879B2 JP2520879B2 JP61125979A JP12597986A JP2520879B2 JP 2520879 B2 JP2520879 B2 JP 2520879B2 JP 61125979 A JP61125979 A JP 61125979A JP 12597986 A JP12597986 A JP 12597986A JP 2520879 B2 JP2520879 B2 JP 2520879B2
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- Japan
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- acetone
- reactor
- bisphenol
- phenol
- ion exchange
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C37/00—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
- C07C37/11—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
- C07C37/20—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms using aldehydes or ketones
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明以前には、グローバー(Grouver)らの米国特
許第3,221,061号「ビスフェノールAの製造方法」に示
されているように、転位反応器を用いてo,p−ビスフェ
ノールAのような副生物BPA異性体をp,p−ビスフェノー
ルAに転化して全体的なBPA生成物の収率を向上させて
いた。本出願人に譲渡されたメンディラッタ(Mendirat
ta)の米国特許大4,400,555号に示されているように、
ビスェノールA合成において、イオン交換触媒を加えた
BPA合成過程でアセトンを多数回注入することにより、
反応流出液の生成物分布を向上させることも行われてい
る。
許第3,221,061号「ビスフェノールAの製造方法」に示
されているように、転位反応器を用いてo,p−ビスフェ
ノールAのような副生物BPA異性体をp,p−ビスフェノー
ルAに転化して全体的なBPA生成物の収率を向上させて
いた。本出願人に譲渡されたメンディラッタ(Mendirat
ta)の米国特許大4,400,555号に示されているように、
ビスェノールA合成において、イオン交換触媒を加えた
BPA合成過程でアセトンを多数回注入することにより、
反応流出液の生成物分布を向上させることも行われてい
る。
本発明は、ビスフェノールAの合成において、通常縮
合反応器に供給されるアセトンの一部を転位反応器に分
流することにより、アセトン転化率を高めるとともにBP
A生産性を改良できることを見出してなしたものであ
る。本発明者は、分流するアセトンの量を後述するよう
なある限度内に保てば、縮合反応器流出液の生産物分布
を実質的に維持できることも見出した。このようにアセ
トン転化率が高くなる結果として、ビスフェノールAの
製造効率の向上が実現される。
合反応器に供給されるアセトンの一部を転位反応器に分
流することにより、アセトン転化率を高めるとともにBP
A生産性を改良できることを見出してなしたものであ
る。本発明者は、分流するアセトンの量を後述するよう
なある限度内に保てば、縮合反応器流出液の生産物分布
を実質的に維持できることも見出した。このようにアセ
トン転化率が高くなる結果として、ビスフェノールAの
製造効率の向上が実現される。
発明の概要 本発明の方法は、フェノールとアセトンを縮合反応器
に約50℃−約120℃の温度でイオン交換触媒の存在下で
供給してビスフェノールA、フェノールおよびビスフェ
ノールA異性体類の混合物を生成し、その後これらを晶
出器で分離してビスフェノールAを回収するとともにフ
ェノールとビスフェノールA異性体類の混合物を転位反
応器を経て縮合反応器に戻すことによりビスフェノール
Aを製造するにあたり、最初に縮合反応器に供給するア
セトンの一部を転位反応器に分流し、これにより縮合反
応器流出液の生成物分布を実質的に維持したまゝ、総合
アセトン転化率を高めることを特徴とする。
に約50℃−約120℃の温度でイオン交換触媒の存在下で
供給してビスフェノールA、フェノールおよびビスフェ
ノールA異性体類の混合物を生成し、その後これらを晶
出器で分離してビスフェノールAを回収するとともにフ
ェノールとビスフェノールA異性体類の混合物を転位反
応器を経て縮合反応器に戻すことによりビスフェノール
Aを製造するにあたり、最初に縮合反応器に供給するア
セトンの一部を転位反応器に分流し、これにより縮合反
応器流出液の生成物分布を実質的に維持したまゝ、総合
アセトン転化率を高めることを特徴とする。
本発明の方法は、縮合反応器および転位反応器から生
じる水が反応混合物中で2%以下、好ましくは1.5%以
下である実質的に無水の条件下で行うことができる。本
発明の方法を実施する際に用いるフェノール対アセトン
のモル比は、約2:1から約30:1までにでき、約10:1とす
るのが好ましい。
じる水が反応混合物中で2%以下、好ましくは1.5%以
下である実質的に無水の条件下で行うことができる。本
発明の方法を実施する際に用いるフェノール対アセトン
のモル比は、約2:1から約30:1までにでき、約10:1とす
るのが好ましい。
本発明の方法を実施する際には通常のイオン交換樹脂
触媒を使用できる。例えば、複数のスルホン酸側基を有
する強酸イオン交換樹脂(樹脂または重合体を含む)を
使用できる。これらのイオン交換樹脂の例には、スルホ
ン化ポリスチレンまたはポリ(スチレン−ジビニルベン
ゼン)共重合体およびスルホン化フェノールホルムアル
デヒド樹脂がある。使用できる市販の樹脂の特定例に
は、ローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas)製の
アンバーライト(Amberlite )およびアンバーリスト
(Amberlyst )、ダウ・ケミカル社(Dow Chemical Ca
mpany)製のダウェックス(Dowex )、ケミカル・プロ
セス社(Chemical Process Company)製のパムティット
QH(Permutit QH )、ケミカル・プロセス社製のC−2
0 およびダイアモンド・シャムロック社(Diamond Sha
mrock)製のデュオライト(DUOLITE )がある。前述し
たように、酸イオン交換樹脂は、酸性基をメルカプトア
ルキルアミンまたはチアゾリジン類のようなアルキルア
ミン前駆物質と反応させたり、酸樹脂をメルカプトアル
コールで部分的にエステル化したりして、部分的に変性
することができる。変性してないイオン交換樹脂は好ま
しくは約2.0ミリ当量以上のH+のイオン交換容量を有
し、通常イオン交換樹脂容量は乾燥樹脂1グラム当り約
3−約5ミリ当量のH+の範囲にある。酸部位をメルカプ
ト基と反応させることにより、約5%−約35%以上、好
ましくは約10%−約25%の酸部位を変性する。
触媒を使用できる。例えば、複数のスルホン酸側基を有
する強酸イオン交換樹脂(樹脂または重合体を含む)を
使用できる。これらのイオン交換樹脂の例には、スルホ
ン化ポリスチレンまたはポリ(スチレン−ジビニルベン
ゼン)共重合体およびスルホン化フェノールホルムアル
デヒド樹脂がある。使用できる市販の樹脂の特定例に
は、ローム・アンド・ハース社(Rohm and Haas)製の
アンバーライト(Amberlite )およびアンバーリスト
(Amberlyst )、ダウ・ケミカル社(Dow Chemical Ca
mpany)製のダウェックス(Dowex )、ケミカル・プロ
セス社(Chemical Process Company)製のパムティット
QH(Permutit QH )、ケミカル・プロセス社製のC−2
0 およびダイアモンド・シャムロック社(Diamond Sha
mrock)製のデュオライト(DUOLITE )がある。前述し
たように、酸イオン交換樹脂は、酸性基をメルカプトア
ルキルアミンまたはチアゾリジン類のようなアルキルア
ミン前駆物質と反応させたり、酸樹脂をメルカプトアル
コールで部分的にエステル化したりして、部分的に変性
することができる。変性してないイオン交換樹脂は好ま
しくは約2.0ミリ当量以上のH+のイオン交換容量を有
し、通常イオン交換樹脂容量は乾燥樹脂1グラム当り約
3−約5ミリ当量のH+の範囲にある。酸部位をメルカプ
ト基と反応させることにより、約5%−約35%以上、好
ましくは約10%−約25%の酸部位を変性する。
定常状態反応条件下での個々の反応領域中の反応時間
を広い範囲で変えても、良好な結果が得られることを確
かめた。反応は約50℃−約120℃、好ましくは約60℃−
約80℃の温度で行うことができる。縮合反応器および転
位反応器への反応器供給材料の重量空間速度(WHSV)
は、約0.05−約15重量部の供給材料/1部の触媒/時間の
限度内で変えることができる。毎時縮合反応器に供給す
るアセトン供給材料の全重量に基づいて、毎時約5−70
重量%、好ましくは10−40重量%のアセトン供給材料を
転位反応器に分流することができる。
を広い範囲で変えても、良好な結果が得られることを確
かめた。反応は約50℃−約120℃、好ましくは約60℃−
約80℃の温度で行うことができる。縮合反応器および転
位反応器への反応器供給材料の重量空間速度(WHSV)
は、約0.05−約15重量部の供給材料/1部の触媒/時間の
限度内で変えることができる。毎時縮合反応器に供給す
るアセトン供給材料の全重量に基づいて、毎時約5−70
重量%、好ましくは10−40重量%のアセトン供給材料を
転位反応器に分流することができる。
本発明の方法は、ビス(ヒドロキシフェニル)化合物
の製造に適用でき、このような化合物はフェノールに代
えてまたはこれに加えて他のフェノール系反応物質を用
いることにより誘導される。フェノール系反応物質の例
には、o−およびm−クレゾール、2,6−ジメチルフェ
ノール、o−s−ブチルフェノール、o−t−ブチルフ
ェノール、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、1,3,5−キ
シレノール、テトラメチルフェノール、2−メチル−6
−t−ブチルフェノール、o−フェニルフェノール、o
−およびm−クロロフェノール、o−ブロモフェノー
ル、p−クロロ−o−クレゾール、2,6−ジクロロフェ
ノールなどがある。フェノールがフェノール系反応物質
として好適である。
の製造に適用でき、このような化合物はフェノールに代
えてまたはこれに加えて他のフェノール系反応物質を用
いることにより誘導される。フェノール系反応物質の例
には、o−およびm−クレゾール、2,6−ジメチルフェ
ノール、o−s−ブチルフェノール、o−t−ブチルフ
ェノール、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、1,3,5−キ
シレノール、テトラメチルフェノール、2−メチル−6
−t−ブチルフェノール、o−フェニルフェノール、o
−およびm−クロロフェノール、o−ブロモフェノー
ル、p−クロロ−o−クレゾール、2,6−ジクロロフェ
ノールなどがある。フェノールがフェノール系反応物質
として好適である。
アセトンに加えて、本発明の方法はアセトンをアルデ
ヒドや他のケトンに代えても行うことができる。具体例
を挙げると、メチルエチルケトン、メチルプロピルケト
ン、アセトフェノン、メチルビニルケトン、シクロペン
タノン、シクロヘキサノン、ベンゾフェノン、ヘキサフ
ルオロアセトンなどがある。
ヒドや他のケトンに代えても行うことができる。具体例
を挙げると、メチルエチルケトン、メチルプロピルケト
ン、アセトフェノン、メチルビニルケトン、シクロペン
タノン、シクロヘキサノン、ベンゾフェノン、ヘキサフ
ルオロアセトンなどがある。
当業者が本発明の実施の仕方をよく理解できるよう
に、以下図面を参照しながら説明する。
に、以下図面を参照しながら説明する。
第1図において、10はフェノールの供給ライン、20は
アセトンの供給ライン、30はリサイクルされたフェノー
ル/p,p−ビスフェノールA/o,p−ビスフェノールAおよ
び定常状態反応副生物のラインを示し、ライン30の流れ
は温度を約60℃−80℃に保った縮合反応器に送られる。
縮合反応器からの流出液をライン40を経てアセトン/水
/フェノール蒸発器に送り、ここで無水フェノールとア
セトンを回収し、ライン50を経て縮合反応器に戻す(リ
サイクルする)。粗ビスフェノールA、フェノール、着
色物および他の副生物を含む蒸発器からの流出液をライ
ン60を経て晶出器に送り、フェノールとビスフェノール
Aの1:1(モル比)アダクト複合物を得る。母液と1:1ア
ダクトとを遠心分離機(図示せず)で分離する。分離
後、粗ビスフェノールAは1:1(モル比)BPA/フェノー
ル結晶性アダクトを有し、これからフェノールをストリ
ッピング除去し、さらに結晶化して高純度ビスフェノー
ルA生成物の結晶を得る。フェノール、BPA異性体類お
よび種々の副生物の混合物よりなる母液を、次にライン
70を経て転位反応機に送給してp,p−ビスフェノールA
の収率を増し、得られる生成物を次に縮合反応器に送給
する。80は、本発明に従ってアセトン補給供給ラインか
ら転位反応器に通じるラインを示す。
アセトンの供給ライン、30はリサイクルされたフェノー
ル/p,p−ビスフェノールA/o,p−ビスフェノールAおよ
び定常状態反応副生物のラインを示し、ライン30の流れ
は温度を約60℃−80℃に保った縮合反応器に送られる。
縮合反応器からの流出液をライン40を経てアセトン/水
/フェノール蒸発器に送り、ここで無水フェノールとア
セトンを回収し、ライン50を経て縮合反応器に戻す(リ
サイクルする)。粗ビスフェノールA、フェノール、着
色物および他の副生物を含む蒸発器からの流出液をライ
ン60を経て晶出器に送り、フェノールとビスフェノール
Aの1:1(モル比)アダクト複合物を得る。母液と1:1ア
ダクトとを遠心分離機(図示せず)で分離する。分離
後、粗ビスフェノールAは1:1(モル比)BPA/フェノー
ル結晶性アダクトを有し、これからフェノールをストリ
ッピング除去し、さらに結晶化して高純度ビスフェノー
ルA生成物の結晶を得る。フェノール、BPA異性体類お
よび種々の副生物の混合物よりなる母液を、次にライン
70を経て転位反応機に送給してp,p−ビスフェノールA
の収率を増し、得られる生成物を次に縮合反応器に送給
する。80は、本発明に従ってアセトン補給供給ラインか
ら転位反応器に通じるラインを示す。
ライン70には、望ましくないタール状生成物を減少す
るパージラインも示されている。
るパージラインも示されている。
第2図は、リサイクル流を直接転位反応器に供給する
実施例に用いた模擬実験配置を示す。
実施例に用いた模擬実験配置を示す。
以下に実施例を限定としてはなく例示として示す。特
記しない限り、部はすべて重量基準である。
記しない限り、部はすべて重量基準である。
実 施 例 2つのガラス管形堅型反応器(1インチ×12インチ)
を第2図に示す通りに接続した。各反応器の底部に穿孔
円板を設け、イオン交換樹脂床を支持した。反応器ジャ
ケットには高温オイルを循環させて各反応器に恒温操作
を維持した。「転位反応器」と名づけた片方の反応器に
は、38gのデュオライト(DUOLITE)ES−291を用いた。
これは、その酸部位の10%が2−メルカプトエチルアミ
ンで中和されたマクロ孔質ポリスチレンジビニルベンゼ
ン・イオン交換樹脂である。「縮合反応器」と名づけた
他方の反応器には、14g(乾燥重量)のアンバーライト
(Amberlite)118を用いた。これは、その酸部位の約20
%が2−メルカプトエチルアミンで中和された微細網状
スルホン化ポリスチレンジビニルベンゼン・イオン交換
樹脂である。
を第2図に示す通りに接続した。各反応器の底部に穿孔
円板を設け、イオン交換樹脂床を支持した。反応器ジャ
ケットには高温オイルを循環させて各反応器に恒温操作
を維持した。「転位反応器」と名づけた片方の反応器に
は、38gのデュオライト(DUOLITE)ES−291を用いた。
これは、その酸部位の10%が2−メルカプトエチルアミ
ンで中和されたマクロ孔質ポリスチレンジビニルベンゼ
ン・イオン交換樹脂である。「縮合反応器」と名づけた
他方の反応器には、14g(乾燥重量)のアンバーライト
(Amberlite)118を用いた。これは、その酸部位の約20
%が2−メルカプトエチルアミンで中和された微細網状
スルホン化ポリスチレンジビニルベンゼン・イオン交換
樹脂である。
合成供給混合物をリサイクル流として用いた。その組
成は次の通り(wt%)。
成は次の通り(wt%)。
フェノール 83.21% p,p−BPA 12.12% o,p−BPA 2.95% IPP−LD 0.05% IPP−CD 0.56% BPX−1 0.52% クロマンI 0.23% SBI 0.18% BPX−2 0.17% DMX 0.01% 上記リサイクル流を2つの反応器を経て連続的に供給
し、温度70℃に保った反応器に入口でフェノールとアセ
トンを注入した。計量ポンプを用いて両反応器での供給
物流量を制御した。供給材料と反応流出液のサンプルを
高圧液体クロマトグラフィで分析した。
し、温度70℃に保った反応器に入口でフェノールとアセ
トンを注入した。計量ポンプを用いて両反応器での供給
物流量を制御した。供給材料と反応流出液のサンプルを
高圧液体クロマトグラフィで分析した。
グローバーらの米国特許第3,221,061号の方法を具体
化した比較実験では、実験中114g/時のリサイクル流を
転位反応器に供給する状態を保った。また縮合反応器に
57g/時のフェノール、12.3g/時のアセトンおよび転位反
応器からの流出液を供給した。定常状態での縮合反応器
の流出液の分析値は次の通りであった。
化した比較実験では、実験中114g/時のリサイクル流を
転位反応器に供給する状態を保った。また縮合反応器に
57g/時のフェノール、12.3g/時のアセトンおよび転位反
応器からの流出液を供給した。定常状態での縮合反応器
の流出液の分析値は次の通りであった。
生成物の全重量% 22.9% (p,p−BPA+o,p−BPA+他の生成物) 生成物分布(重量%) 84.2/8.3/7.5 (p,p−BPA/o,p−BPA他の生成物) アセトン転化率(総合、重量%) 48 % 30重量%のアセトンを転位反応器に供給し、70重量%
のアセトンを縮合反応器に供給した以外は、上記と同じ
手順を繰返した。下記の結果が得られた。
のアセトンを縮合反応器に供給した以外は、上記と同じ
手順を繰返した。下記の結果が得られた。
生成物の全重量% 25.2% (p,p−BPA+o,p−BPA+他の生成物) 生成物分布(重量%) 83.9/8.9/7.2 (p,p−BPA/o,p−BPA他の生成物) アセトン転化率(総合、重量%) 59 % 全アセトン供給原料の約60重量%の転位反応器に供給
し、約40重量%の縮合反応器に供給した以外は、上記と
同じ手順を繰返した。下記の結果が得られた。
し、約40重量%の縮合反応器に供給した以外は、上記と
同じ手順を繰返した。下記の結果が得られた。
生成物の全重量% 26.9% (p,p−BPA+o,p−BPA+他の生成物) 生成物分布(重量%) 82.7/9.3/8.0 (p,p−BPA/o,p−BPA/他の生成物) アセトン転化率(総合、重量%) 65 % 上記の結果は、アセトンの約30重量%を転位反応器に
分流すると、生成物選択率を何ら低下させずにアセトン
転化率が約23%高まることを示している。しかし、全ア
セトンの約60重量%を転位反応器に分流すると、アセト
ンの転化率は約35%上昇するものの、生成物選択率が著
しく低下した。従ってこれらの結果は、反応を先に定義
した通りの本発明の限界内で行うならば、プロセス全体
の生成物分布を下げることなく転化率を高めるのにアセ
トンを利用できることを示している。
分流すると、生成物選択率を何ら低下させずにアセトン
転化率が約23%高まることを示している。しかし、全ア
セトンの約60重量%を転位反応器に分流すると、アセト
ンの転化率は約35%上昇するものの、生成物選択率が著
しく低下した。従ってこれらの結果は、反応を先に定義
した通りの本発明の限界内で行うならば、プロセス全体
の生成物分布を下げることなく転化率を高めるのにアセ
トンを利用できることを示している。
上記実施例は本発明を実施するにあたって使用できる
極めて多数の変数のごく一部に関するものであるが、本
発明は縮合反応器や転位反応器に用いる反応物質の重量
パーセントならびにイオン交換樹脂のような材料の使用
について、実施例に先立つ説明に示したもっと広い変更
を包含するものである。
極めて多数の変数のごく一部に関するものであるが、本
発明は縮合反応器や転位反応器に用いる反応物質の重量
パーセントならびにイオン交換樹脂のような材料の使用
について、実施例に先立つ説明に示したもっと広い変更
を包含するものである。
第1図は本発明の方法を説明する流れ工程図、そして 第2図はリサイクル流を直接転位反応器に供給する例に
用いる実験装置の流れ工程図である。
用いる実験装置の流れ工程図である。
Claims (5)
- 【請求項1】フェノールとアセトンを縮合反応器に50℃
−120℃の温度でイオン交換触媒の存在下で供給してビ
スフェノールA、フェノールおよびビスフェノールA異
性体類の混合物を生成し、その後これらを晶出器で分離
してビスフェノールAを回収するとともにフェノールと
ビスフェノールA異性体類の混合物を転位反応器を経て
縮合反応器に戻すことによりビスフェノールAを製造す
るにあたり、使用するアセトンの全重量に基づいて最初
に縮合反応器に供給するアセトンの5−70%を転位反応
器に分流し、イオン交換触媒として強酸イオン交換樹脂
を使用し、そして縮合反応器および転位反応器から生ず
る水が反応混合物中で2%以下である無水の条件下で行
うことを特徴とするビスフェノールAの製造方法。 - 【請求項2】イオン交換触媒が10−30重量%のアルキル
メルカプタンで中和されている特許請求の範囲第1項記
載の方法。 - 【請求項3】反応温度を50−80℃とする特許請求の範囲
第1項記載の方法。 - 【請求項4】使用するアセトンの全重量に基づいて10−
40%のアセトンを転位反応器に分流する特許請求の範囲
第1項記載の方法。 - 【請求項5】アセトン1モル当り10モルのフェノールを
使用する特許請求の範囲第1項記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US06/740,688 US4590303A (en) | 1985-06-03 | 1985-06-03 | Method for making bisphenol |
US740688 | 1985-06-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6216444A JPS6216444A (ja) | 1987-01-24 |
JP2520879B2 true JP2520879B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=24977614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61125979A Expired - Lifetime JP2520879B2 (ja) | 1985-06-03 | 1986-06-02 | ビスフエノ−ルの製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4590303A (ja) |
EP (1) | EP0210366B1 (ja) |
JP (1) | JP2520879B2 (ja) |
DE (1) | DE3668616D1 (ja) |
Families Citing this family (42)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4766255A (en) * | 1987-06-29 | 1988-08-23 | Xerox Corporation | Processes for bisphenols |
US4825010A (en) * | 1987-10-19 | 1989-04-25 | Shell Oil Company | Isomerization of by-products of bi-phenol synthesis |
US4822923A (en) * | 1987-10-19 | 1989-04-18 | Shell Oil Company | Isomerization of by-products of bis-phenol synthesis |
DE3736814A1 (de) * | 1987-10-30 | 1989-05-11 | Roehm Gmbh | Verfahren zur herstellung von bisphenolaromaten |
US5233096A (en) * | 1990-11-16 | 1993-08-03 | Rohm And Haas Company | Acidic catalyst for condensation reactions |
PL164289B1 (pl) * | 1990-11-24 | 1994-07-29 | Inst Ciezkiej Syntezy Orga | Sposób otrzymywani blsfenolu A PL PL |
CN1050828C (zh) * | 1993-02-16 | 2000-03-29 | 中国石油化工总公司 | 制备高品位聚碳酸脂级双酚a的脱酚新方法 |
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