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JP2515452B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Publication number
JP2515452B2
JP2515452B2 JP3270778A JP27077891A JP2515452B2 JP 2515452 B2 JP2515452 B2 JP 2515452B2 JP 3270778 A JP3270778 A JP 3270778A JP 27077891 A JP27077891 A JP 27077891A JP 2515452 B2 JP2515452 B2 JP 2515452B2
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JP
Japan
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acylalkyleneimine
poly
segment
group
formula
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JP3270778A
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Inventor
幸治 湯井
嘉昭 伊藤
尚久 呉
卓 織田
明 吉松
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP3270778A priority Critical patent/JP2515452B2/ja
Publication of JPH05112423A publication Critical patent/JPH05112423A/ja
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1分子中に少なくとも
1個のポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントを
含有するオルガノポリシロキサン(以下ポリ(N−アシル
アルキレンイミン)変性シリコーンと称する)を含有す
る化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
オイル状のポリジメチルシロキサン(通称シリコーンオ
イル)は、撥水性、潤滑性、光沢付与性等の性質を有す
ることから、離型剤、消泡剤、艶出し剤、繊維用柔軟
剤、化粧品等に応用されてきた。しかしながら、シリコ
ーンオイルは、極性の低いn−ヘキサンなどには良く溶
けるが、それ以外の溶媒には本来溶けにくく、特に水を
はじめとする極性の高い溶媒にとけにくい。また、水中
に乳化することも困難であることから、その使用法に制
限がある。即ち、化粧料にシリコーンオイルを配合する
場合には、上記性質を発揮させるために、均一に分散、
乳化又は可溶化する必要があり、配合においては多量の
界面活性剤を必要とする。また、シリコーンオイルは構
造上毛髪又は皮膚に対して吸着点を有しないため、残留
状態は単なる物理的付着に過ぎない。これらの要因のた
め、毛髪又は皮膚への付着量は著しく低く、十分な性能
が発揮されない。
【0003】このような欠点を改良し、かつシリコーン
オイルに新しい性質を賦与するために、長鎖アルキル
基、ポリオキシアルキレン基、アミノ基、カルボキシル
基或いはエポキシ基等を導入することによる変性が行わ
れている。これらの変性シリコーンの中で、ポリオキシ
アルキレン変性シリコーンは、ポリジメチルシロキサン
の部分を疎水基とし、ポリオキシアルキレン部分を親水
基とした非イオン系界面活性剤構造を有しており興味深
い。しかしポリオキシアルキレン部分の親水性は比較的
低いので、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを水溶
性としたり、又、親水疎水のバランスを取るためには、
全体に対するポリオキシアルキレン部分の占める割合を
高くする必要がある。しかしそのような場合、シリコー
ンとしての性質がポリオキシアルキレンの性質に打ち消
される恐れがある。
【0004】以上、述べたように、従来の変性シリコー
ンでは、化粧料用の成分としての性能、即ち、シリコー
ンオイルの特性(潤滑性、撥水性、光沢付与、さらさら
感)、毛髪又は皮膚への吸着性及び水をはじめとする高
極性溶媒への溶解性等のすべての性能を満足し得なかっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者らは、鋭意検討した結果、ポリ(N−アシルアルキレン
イミン)セグメントとオルガノポリシロキサンセグメン
トとが特定の基を介して結合している特定の変性シリコ
ーンが各種溶媒に対する溶解性に優れ、しかもシリコー
ンの優れた性質を保持しており、この変性シリコーンを
化粧料に添加すると良好な性能を有する化粧料が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、
分子内に式(I)
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のア
ルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基のいずれかを表し、n は2又は3である。)で表され
る繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)のセグメントと、オルガノポリシロキサンのセグメ
ントとを有し、オルガノポリシロキサンのセグメントの
末端及び/又は側鎖に、式
【0008】
【化5】
【0009】で表される基の中から選ばれる基等の四級
アンモニウムの構造を一部に持つ2価の基を介して、前
記式(I)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−ア
シルアルキレンイミン)のセグメントが結合してなり、
該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントとオ
ルガノポリシロキサンのセグメントとの重量比が1/20
〜20/1で、分子量が500 〜500,000 であるポリ(N−ア
シルアルキレンイミン)変性シリコーンを含有すること
を特徴とする化粧料を提供するものである。
【0010】本発明に用いるポリ(N−アシルアルキレン
イミン)変性シリコーンはオルガノポリシロキサンの末
端及び/又は側鎖に、特定の基を介してポリ(N−アシル
アルキレンイミン)のセグメントを結合せしめた変性シ
リコーンであり、例えば以下の方法で合成される。ま
ず、前記式(I)で表される繰り返し単位からなるポリ
(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントは、式(I
I)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のア
ルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール
基のいずれかを表し、nは2又は3である。)で表され
る環状イミノエーテル化合物を開環重合することにより
得られる。式(II)で表される環状イミノエーテル化合
物は、以下に例示するような2−オキサゾリン類或いは
2−オキサジン類である。即ち、2−オキサゾリン、2
−メチル−2−オキサゾリン、2−エチル−2−オキサ
ゾリン、2−プロピル−2−オキサゾリン、2−ブチル
−2−オキサゾリン、2−ペンチル−2−オキサゾリ
ン、2−ヘプチル−2−オキサゾリン、2−オクチル−
2−オキサゾリン、2−ノニル−2−オキサゾリン、2
−デシル−2−オキサゾリン、2−ウンデシル−2−オ
キサゾリン、2−ドデシル−2−オキサゾリン、2−ト
リデシル−2−オキサゾリン、2−テトラデシル−2−
オキサゾリン、2−ペンタデシル−2−オキサゾリン、
2−ヘキサデシル−2−オキサゾリン、2−ヘプタデシ
ル−2−オキサゾリン、2−オクタデシル−2−オキサ
ゾリン、2−ノナデシル−2−オキサゾリン、2−エイ
コシル−2−オキサゾリン、2−ヘンエイコシル−2−
オキサゾリン、2−ドコシル−2−オキサゾリン、2−
ベンジル−2−オキサゾリン、2−フェニル−2−オキ
サゾリン、2−ナフチル−2−オキサゾリン、2−アン
スリル−2−オキサゾリン、2−ピレニル−2−オキサ
ゾリン、2−ペリレニル−2−オキサゾリン、2−シク
ロヘキシル−2−オキサゾリン、2−オキサジン、2−
メチル−オキサジン、2−エチル−2−オキサジン、2
−プロピル−2−オキサジン、2−ブチル−2−オキサ
ジン、2−ペンチル−2−オキサジン、2−ヘキシル−
2−オキサジン、2−ヘプチル−2−オキサジン、2−
オクチル−2−オキサジン、2−ノニル−2−オキサジ
ン、2−デシル−2−オキサジン、2−ウンデシル−2
−オキサジン、2−ドデシル−2−オキサジン、2−ト
リデシル−2−オキサジン、2−テトラデシル−2−オ
キサジン、2−ペンタデシル−2−オキサジン、2−ヘ
キサデシル−2−オキサジン、2−ヘプタデシル−2−
オキサジン、2−オクタデシル−2−オキサジン、2−
ノナデシル−2−オキサジン、2−エイコシル−2−オ
キサジン、2−ヘンエイコシル−2−オキサジン、2−
ドコシル−2−オキサジン、2−ベンジル−2−オキサ
ジン、2−フェニル−2−オキサジン、2−ナフチル−
2−オキサジン、2−アンスリル−2−オキサジン、2
−ピレニル−2−オキサジン、2−ペリレニル−2−オ
キサジン、2−シクロヘキシル−2−オキサジンなどが
挙げられる。
【0013】これらの環状イミノエーテルは例えばLieb
igs Ann.Chem., p 996 〜p1009(1974)に記載の方法
によって作ることができる。これらの化合物は、開環重
合のモノマーとして1種のみを単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記環状イミノ
エーテルを開環重合させる重合開始剤は、例えばトルエ
ンスルホン酸アルキルエステル、硫酸ジアルキルエステ
ル、トリフルオロメタンスルホン酸アルキルエステル又
はアルキルハライド等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これら開始剤は単独あるいは混合物
で用いることができる。
【0014】これらの開始剤を用いて前記式(II)で表
される環状イミノエーテル化合物を開環重合させること
により、式(I)で表される繰り返し単位からなるポリ
(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントを得ること
ができるが、このセグメントは単独重合体鎖でも共重合
体鎖でもよく、該共重合体鎖はランダム共重合体鎖でも
ブロック共重合体鎖でもよい。上記ポリ(N−アシルアル
キレンイミン)のセグメントの分子量は150以上50,000以
下が好ましいが、更に好ましくは 500以上10,000以下が
適当である。分子量が150より小さいと、ポリ(N−アシ
ルアルキレンイミン)の性質を失い、また50,000より大
きいと製造が困難になり、好ましくない。本発明のポリ
(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンは、式
(II)で表される環状イミノエーテル化合物を開環重合
させることにより生成する重合活性種と、これと反応し
得る官能基を有するオルガノポリシロキサンとを反応さ
せることにより得ることができる。上記重合活性種は、
開始剤の種類によって下記一般式(III)又は(IV)
【0015】
【化7】
【0016】(式中 Yはポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)鎖を表し、 nは2又は3の整数を表し、R1は水素原
子、炭素数1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、ア
ラルキル基、又はアリール基を表し、R2, A, Bはそれぞ
れ開始剤R2−A 又はR2−B の残基を表す。)で表される
イオン結合種(III)及び共有結合種(IV)のタイプに分
かれると言われている(小林、三枝,マクロモレキュラ
ケミストリー・サプラメント, 12巻,p11(1985)) 。上
記重合活性種は、式
【0017】
【化8】
【0018】で表される基の中から選ばれる三級アミノ
基を含有するオルガノポリシロキサンと反応し、四級ア
ンモニウム塩を生成する。原料となる三級アミノ基を含
有するオルガノポリシロキサンのうち、両末端あるいは
側鎖三級アミノ変性シリコーンについては、両末端ある
いは側鎖に一級又は二級アミノ基を含有するオルガノポ
リシロキサンを塩化メチル、臭化プロピル等のハロゲン
化アルキル;ジメチル硫酸等の硫酸ジアルキルエステル
等のアルキル化剤で三級化する方法、
【0019】
【化9】
【0020】等の三級アミン構造を有するシラン変性剤
を使用し、常法によりオクタメチルシクロテトラシロキ
サン等の環状シリコーンを重合する方法等により合成す
ることができる。一方、上記重合活性種と一級又は二級
アミノ基を含有するオルガノポリシロキサンとを反応さ
せ、生成する二級又は三級アミノ基を、前記の如きハロ
ゲン化アルキル、硫酸ジアルキルエステル等のアルキル
化剤により四級化し四級アンモニウム塩とすることもで
きる。更にイオン交換樹脂等で対イオンをイオン交換し
ても良い。
【0021】三級アミノ基を含有するオルガノポリシロ
キサン、或いは一級又は二級アミノ基を含有するオルガ
ノポリシロキサンと、環状イミノエーテルのカチオン重
合で得たポリ(N−アシルアルキレンイミン)との反応は
以下のようにして行うことができる。開始剤を求核反応
性の低い溶媒、好適にはアセトニトリル、バレロニトリ
ル、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン
等の単独溶媒、あるいは必要に応じて他の溶媒との混合
溶媒に溶かし、40〜150 ℃、好適には60〜100 ℃に昇温
する。そこに上記一般式(II)で表される環状イミノエ
ーテルを一括投入、あるいは反応が激しい場合には滴下
し、重合を行う。重合の進行はガスクロマトグラフィー
などの分析機器でモノマーである環状イミノエーテルの
残存量を定量することにより追跡することができる。環
状イミノエーテルが消費され重合が終了しても、生長末
端の活性種は反応性を維持している。ポリマーを単離す
ることなく、引き続き、このポリマー溶液と、分子内に
三級アミノ基を含有するオルガノポリシロキサン、或い
は一級又は二級アミノ基を含有するオルガノポリシロキ
サンとを混合し、5〜100℃、好ましくは20〜60℃の条
件で反応させる。混合割合は所望により適宜選ぶことが
できるが、オルガノポリシロキサン中の三級アミノ基、
或いは一級又は二級アミノ基1モルに対してポリ(N−ア
シルアルキレンイミン)0.1 〜1.1 モル当量の割合で反
応させるのが好ましい。0.1モル当量より小さいと、変
性率が小さいため本発明で意図するポリ(N−アシルアル
キレンイミン)の性質を付与させにくく、また、1.1 モ
ル当量より多くは不要である。尚、反応系中に水が存在
するとポリ(N−アシルアルキレンイミン)の反応性末端
が反応し、対応するアルコールなどを生成するので好ま
しくなく、反応系から水分をほぼ完全に取り除くことが
望ましい。従って、反応中も窒素などの不活性ガスの雰
囲気下とすることが望ましい。
【0022】本発明のポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)変性シリコーンを更にわかり易く説明するため、三
級アミノ基を含有するオルガノポリシロキサンとポリ(N
−アシルアルキレンイミン)の反応性末端との反応を例
にとり以下に示す。
【0023】
【化10】
【0024】は三級アミノ基を含有するオルガノポリシ
ロキサンを表し、R3は炭素数1〜18のアルキル基または
アリール基を表わし、R4はアルキレン基を表し、n, R1,
R2, A, B 及びY は上述したとおりである。)一般式
(V), (VI) で表される化合物の四級アンモニウム塩
の対イオンとしては塩基性の低いものであれば特定はさ
れないが、例えば、Cl-, Br-, I-,RSO4 -, RSO3 -,
【0025】
【化11】
【0026】RCO2 - (以上、R は1価脂肪族アルキル基
を示す)、乳酸イオン等の1価陰イオン、クエン酸、マ
レイン酸、コハク酸、リンゴ酸、スルホコハク酸等の多
価の酸の陰イオンなどが挙げられ、イオン交換樹脂等を
用いて常法によってイオン交換できる。以上の如き反応
によって、オルガノポリシロキサンの分子鎖の末端及び
/又は側鎖に、四級アンモニウム基を含む2価の基を介
して、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)分子鎖の付い
た本発明のポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリ
コーンを得ることができる。本発明において、四級アン
モニウムの構造を一部に持つ2価の基としては、例えば
【0027】
【化12】
【0028】で表される基が挙げられる。本発明に用い
られるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコー
ンは、オルガノポリシロキサンセグメントの種類、ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの種類及び両
セグメントの組み合わせの違いによって、粘調なオイル
から固体状樹脂に渡る様々な状態を示すものである。ポ
リ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントとオルガノ
ポリシロキサンセグメントとの重量比は1/20〜20/1
の範囲で本発明の特徴が発揮でき、より好ましくは1/
10〜5/1の範囲である。またその分子量は 500〜500,
000 の範囲が実用的であり、より好ましくは1,000 〜10
0,000 の範囲である。尚、分子量はGPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー)によって求めることができ
る。ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーン
の本発明の化粧料への配合量は、特に制限されないが、
通常の化粧料の場合には、全組成の0.01〜10重量%(以
下、単に%で表す)、特に0.1 〜5%が好ましい。本発
明における化粧料としては、皮膚、毛髪に適用できるす
べての剤型、例えば、皮膚用クリーム、乳液、毛髪用リ
ンス、トリートメント、ムース、トニック、セット剤、
ヘアスプレー、ヘアカラー、パーマ剤、皮膚・毛髪用洗
浄剤等が挙げられる。
【0029】本発明に使用される水以外の他の原料成分
としては、通常化粧料に適用される界面活性剤、高分子
化合物、油分、アルコール類、各種薬効剤、防腐剤、香
料等ほとんどの成分が挙げられ、その中から、目的、用
途、剤型等に応じて適宜選択され配合される。本発明の
化粧料に造膜性ポリマーを併用することにより、平滑
性、光沢、さらっとした感触等のシリコーン特有の性能
を保持しつつ、良好な被膜形成能を持つ優れた膜特性を
有する化粧料を得ることができる。本発明に使用される
造膜性ポリマーとしては、下記(1) 〜(8) に示すものが
挙げられる。 (1) ポリビニルピロリドン系高分子化合物 ・ポリビニルピロリドン 市販品としてルビスコール K12, K30(以上BASF社製)、P
VP K15, K30(以上GAF 社製) などが挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 市販品としてルビスコール VA28, VA73(以上BASF社製)
、PVP/VA E-735, S-630(以上GAF 社製) などが挙げら
れる。 ・ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビ
ニル三元共重合体 市販品としてルビスコール VAP343(BASF社製) などが挙
げられる。 ・ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート
共重合体 市販品としてルビフレックス(BASF社製) 、コポリマー
845, 937, 958(以上GAF 社製)などが挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アク
リル酸共重合体 市販品としてルビフレックスVBM 35(BASF社製) などが
挙げられる。 ・ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート
/ビニルカプロラクタム共重合体 市販品としてコポリマー VC-713(GAF 社製)などが挙げ
られる。
【0030】(2) 酸性ビニルエーテル系高分子化合物 ・メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハー
フエステル共重合体市販品としてガントレッツ ES-225,
ES-425, SP-215(以上GAF 社製)などが挙げられる。
【0031】(3) 酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物 ・酢酸ビニル/クロトン酸共重合体 市販品としてレジン 28-1310( ナショナル・スターチ社
製)、ルビセットCA66(BASF 社製)などが挙げられる。 ・酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合
体 市販品としてレジン 28-2930( ナショナル・スターチ社
製)などが挙げられる。 ・酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合
体 市販品としてルビセット CAP(BASF 社製)などが挙げら
れる。
【0032】(4) 酸性アクリル系高分子化合物 ・(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共
重合体 市販品としてプラスサイズ L53P(互応化学(株)製)、
ダイヤホールド(三菱油化(株)製)などが挙げられ
る。 ・アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキル
アクリルアミド共重合体 市販品としてウルトラホールド 8 (BASF社製)、アンフ
ォマー V-42(ナショナル・スターチ社製)などが挙げら
れる。
【0033】(5)両性アクリル系高分子化合物 ・(メタ)アクリルエチルベタイン/(メタ)アクリル
酸アルキルエステル共重合体 例えば、 N−メタクロイルエチル−N,N −ジメチルアン
モニウム、α−N −メチルカルボキシベタインメタクリ
ル酸ブチル等があり、市販品としてユカフォーマー M-7
5, SM(以上三菱油化(株)製)などが挙げられる。 ・アクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸ブチルア
ミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体 例えばオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチル
アミノエチルメタクリレートコポリマー等があり、市販
品としてアンフォマー28-4910(ナショナル・スターチ社
製)などが挙げられる。
【0034】(6) 塩基性アクリル系高分子化合物 ・アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体 特開平2−180911号公報に記載されているもの等が挙げ
られる。
【0035】(7) セルロース誘導体 ・カチオン性セルロース誘導体 市販品としてセルコート H-100, L-200(ナショナルスタ
ーチ社製)などが挙げられる。
【0036】(8) キチン・キトサン誘導体 ・ヒドロキシプロピルキトサン 市販品としてキトフィルマー(一丸ファルコス社製)な
どが挙げられる。 ・カルボキシメチルキチン ・カルボキシメチルキトサン 本発明の化粧料中の造膜性ポリマーの配合量は0.05〜20
%が好ましく、特に0.1 〜10%が好ましい。造膜性ポリ
マーを併用した化粧料としては、マスカラ、ネイルエナ
メル、毛髪セット剤等が挙げられる。
【0037】本発明に使用される界面活性剤としては、
例えば、直鎖又は分岐アルキルベンゼンスルホン酸塩、
エチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイドを
付加したアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、オレ
フィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は
不飽和脂肪酸塩、エチレンオキサイド及び/又はプロピ
レンオキサイドを付加したアルキル又はアルケニルエー
テルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩エステル、アミ
ノ酸型界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤、スル
ホコハク酸型界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性
剤、ベタイン型両性界面活性剤、アルキルアミンオキサ
イド、カチオン界面活性剤、ポリオキシアルキル又はア
ルケニルエーテル、ポリオキシアルキルフェニルエーテ
ル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はアルキレンオキ
サイド付加物、多価アルコールと脂肪酸のエステル、ソ
ルビトールと脂肪酸のエステル、ショ糖と脂肪酸のエス
テル、高級アルコールと糖のエーテル等が用いられる。
本発明の化粧料における界面活性剤の配合量は 0.01〜
60%、特に洗浄剤としては5〜50%、その他の化粧料で
は0.05〜20%が好ましい。
【0038】本発明において、増粘剤、感触向上剤とし
て用いられる高分子化合物としては、カチオン化セルロ
ース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘
導体、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げ
られる。本発明の化粧料におけるこれら高分子化合物の
配合量は0.05〜20%、特に0.1 〜10%が好ましい。油分
としては、ステアリン酸等の高級脂肪酸、セタノール等
の高級アルコール、コレステロール、ワセリン、コレス
テリルイソステアレート、スフィンゴ脂質等の固体脂、
スクワレン、ホホバ油、その他のシリコーン誘導体等の
液体脂等が挙げられる。アルコールとしては、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、ベンジルアルコール等の1価アルコール、グリセ
リン、 1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ソルビトール等の多価アルコールが挙げられる。そ
の他の成分としては、パーマネントウェーブ用還元剤、
酸化剤、酸化染毛剤用顕色物質、カップリング物質、染
毛剤用酸性染料、塩基性染料、パール化剤、香料、色
素、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、トリクロサン、
トリクロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリチン酸カリ
ウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、ジンクピリチ
オン、オクトピロックス等の抗フケ剤、メチルパラベ
ン、ブチルパラベン等の防腐剤等を本発明の効果を損な
わない範囲において任意に添加することが可能である。
【0039】
【実施例】以下に合成例及び実施例を示し、本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。尚、例中の%は特記しない限り重量
基準である。また、本合成例において、重量平均分子量
はゲル浸透型液体クロマトグラフ法によりクロロホルム
を展開溶媒として求めたものであり、値はポリスチレン
換算値である。 合成例1 乾燥したテトラヒドロフラン2.0 リットルにn−ブチル
リチウム230 ミリモルを添加した溶液に、ヘキサメチル
シクロトリシロキサン1050g(4.70モル)を乾燥テトラ
ヒドロフラン5.0 リットルに溶解した溶液を加え、窒素
雰囲気下に0℃で6時間重合した。次いでクロロジメチ
ルシラン88g(930 ミリモル)を加えて、1時間攪拌
し、重合を停止させた。生成した塩化リチウムの沈澱を
濾別した後、イオン交換水により洗浄し、メチルアルコ
ールを加えて生成オリゴマーを沈澱させ、テトラヒドロ
フラン−メチルアルコール系での再沈澱により精製し、
片末端にSi−H 基を有する直鎖シリコーンオリゴマー10
60gを得た。得られたオリゴマーの重量平均分子量は57
00であった。このシリコーンオリゴマー1060g(214 ミ
リモル)に、窒素雰囲気下で塩化白金酸6水和物60mgを
イソプロピルアルコール540 mgに溶解したものを加え、
これに N,N−ジメチルアリルアミン139 g(1.07モル)
を加えて、65℃で12時間反応させた。反応混合物を減圧
濃縮後、ヘキサン1リットルに溶解して活性炭5gを加
え、室温で20分間攪拌した。活性炭を濾別後、再び減圧
濃縮して、片末端にN,N −ジメチルアミノ基を有する下
記式で表されるシリコーンオリゴマー(無色油状物)10
85gを得た。塩酸滴定により求めたアミン当量は5200、
重量平均分子量は5600であった。
【0040】
【化13】
【0041】合成例2 ビス(N,N−ジメチル−3−アミノプロピル)テトラメチ
ルジシロキサン3.73g(0.012モル)、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン160 g(0.539モル)に重合触媒0.90
g(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド0.12
g (1.32×10-3モル)含有;テトラメチルアンモニウム
ハイドロオキサイド5水和物をオクタメチルシクロテト
ラシロキサン及びトルエンに溶かし、80℃で12時間反応
後、80℃/2mmHgにて真空乾燥することにより調製し
た。テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド含有
量は、塩酸滴定法により求めた。)を加え、72時間窒素
雰囲気下で加熱する。120 ℃、2〜5mmHgの真空下でオ
リゴマーを除去することにより、下記式で表される両末
端に3級アミノ基を含むアミノ変性シリコーンを合成し
た。生成物は無色透明のオイル(158 g)であった。重
量平均分子量は14000であった。アミン当量を塩酸滴定
法にて求めたところ7500であった。
【0042】
【化14】
【0043】合成例3 N,N −ジメチルアミノプロピルメチルジメトキシシラン
6.00g(0.031モル)と水1.46g(0.081モル)の混合物を
60℃で5時間加熱後、生成するメタノール及び水を60
℃、2〜5mmHgにて減圧除去する。80℃に昇温後、オク
タメチルシクロテトラシロキサン228 g(0.769モル)、
ヘキサメチルジシロキサン1.92g(1.18×10-2モル)、
及び重合触媒0.90g(テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド0.12g (1.32×10-3モル)含有;合成例2
と同様にして調製した。)を加え、72時間窒素雰囲気下
で加熱する。120 ℃、2〜5mmHgの真空下でオリゴマー
を除去することにより、下記式で表される側鎖に3級ア
ミノ基を含むアミノ変性シリコーンを合成した。生成物
は無色透明のオイル(225 g)であった。重量平均分子
量は22000 であった。アミン当量を塩酸滴定法にて求め
たところ7200であった。
【0044】
【化15】
【0045】合成例4 硫酸ジエチル3.24g(0.0210 モル) と2−メチル−2−
オキサゾリン43.6g(0.525モル)をクロロホルム63mlに
溶解し、窒素雰囲気下、5時間加熱還流し、末端反応性
ポリ(N−アセチルエチレンイミン)を合成した。ここ
に、合成例1で合成した3級アミノ変性シリコーン100
g(0.00191 モル)のクロロホルム200ml溶液を一括し
て加え、16時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮
し、下記式で表されるN −アセチルエチレンイミン−ジ
メチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状物(145g)と
して得た。重量平均分子量は7600であった。
【0046】
【化16】
【0047】合成例5 硫酸ジエチル2.26g(0.0146 モル) と2−メチル−2−
オキサゾリン30.3g(0.365モル)をクロロホルム65mlに
溶解し、窒素雰囲気下、5時間加熱還流し、末端反応性
ポリ(N−アセチルエチレンイミン)を合成した。ここ
に、合成例2で合成した3級アミノ変性シリコーン200
g(0.0133モル)のクロロホルム270 ml溶液を一括して
加え、16時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、
下記式で表されるN −アセチルエチレンイミン−ジメチ
ルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状物(230g)として
得た。重量平均分子量は20700 であった。
【0048】
【化17】
【0049】合成例6 硫酸ジエチル2.36g(0.0153 モル) 、2−メチル−2−
オキサゾリン19.1g(0.230モル)及び2−ヘプチル−2
−オキサゾリン10.2g(0.0612 モル)をクロロホルム45
mlに溶解し、窒素雰囲気下、5時間加熱還流し、末端反
応性ポリ(N−アシルエチレンイミン)を合成した。ここ
に、合成例3で合成した3級アミノ変性シリコーン100
g(アミノ基として0.0139モル)のクロロホルム270 ml
溶液を一括して加え、16時間加熱還流した。反応混合物
を減圧濃縮し、下記式で表されるN −アシルエチレンイ
ミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状物(1
30g)として得た。重量平均分子量は29100 であった。
【0050】
【化18】
【0051】合成例7 硫酸ジエチル2.36g(0.0153 モル) と2−エチル−2−
オキサゾリン29.7g(0.306モル)をクロロホルム43mlに
溶解し、窒素雰囲気下、5時間加熱還流し、末端反応性
ポリ(N−アシルエチレンイミン)を合成した。ここに、
合成例3で合成した3級アミノ変性シリコーン100 g
(アミノ基として0.0139モル)のクロロホルム270 ml溶
液を一括して加え、16時間加熱還流した。反応混合物を
減圧濃縮し、下記式で表されるN −アシルエチレンイミ
ン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状物(131
g)として得た。重量平均分子量は28900 であった。
【0052】
【化19】
【0053】実施例1〜2及び比較例1〜2 表1に示す組成のヘアスプレー組成物を調製し、下記方
法によりセット保持力及びセット後の感触を評価した。
結果を表1に示す。 <評価方法> セット保持力 長さ18cm、重さ1.5 gの毛束を水で濡らし、タオルドラ
イ後、剤を2g塗布し、直径2cmのロッドにまいて、自
然乾燥させた。乾燥後、カールのついた毛髪からロッド
をはずした。これを、恒湿箱(20℃、98%RH)に30分間
つるし、カールの伸びを観察し、下記式によりセット保
持力を求め、以下の基準で評価した。
【0054】
【数1】
【0055】L :最初の毛束長 L0 :ロッドをはずした時の毛束長 Lt :測定した時の毛束長 ◎:たいへん良い(60%以上) ○:良い(50%以上60%未満) △:普通(40%以上50%未満) ×:やや悪い(30%以上40%未満) ××:悪い(30%未満) セット後の感触 長さ18cm、重さ10gの毛束に0.2 gの剤を塗布し、自然
乾燥させた。これについて、下記の基準で感触を評価し
た。 ◎:たいへん良い ○:良い △:普通 ×:やや悪い ××:悪い
【0056】
【表1】
【0057】注) *1:プラスサイズ L53P 互応化学社製 *2:東芝シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコー
ン:TSF4445 *3:合成例5で合成されたもの *4:合成例7で合成されたもの 実施例3〜4及び比較例3〜4 表2に示す組成の整髪用フォーム剤を調製し、実施例1
と同様の方法によりセット保持力及びセット後の感触を
評価した。結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】注) *1:ユカフォーマーM75 三菱油化社製 *2:東芝シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコー
ン:TSF4445 *3:合成例7で合成されたもの *4:合成例4で合成されたもの *5:日本触媒社製 実施例5〜6及び比較例5〜6 表3に示す組成の整髪用ジェル組成物を調製し、実施例
1と同様の方法によりセット保持力及びセット後の感触
を評価した。結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】注) *1:プラスサイズ L53P 互応化学社製 *2:東芝シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコー
ン:TSF4445 *3:合成例5で合成されたもの *4:合成例7で合成されたもの *5:Goodrich Chemical Company 社製 実施例7〜8及び比較例7〜8 表4に示す組成の整髪用ブロー剤を調製し、実施例1と
同様の方法によりセット保持力及びセット後の感触を評
価した。結果を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】注) *1:ユカフォーマーM75 三菱油化社製 *2:東芝シリコーン(株)製ポリエーテル変性シリコー
ン:TSF4445 *3:合成例5で合成されたもの *4:合成例7で合成されたもの *5:日本油脂社製 実施例9 下記成分を混合してパーマネントウェーブ用第1剤組成
物を調製した。 <成 分> チオグリコール酸アンモニウム 6.0重量% N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(c) 1.0 (合成例4で合成したもの) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.2 プロピレングリコール 2.0 炭酸水素アンモニウム 2.0 アンモニウム水(28%) 適 量*1 エデト酸二ナトリウム 0.5 香 料 0.1 水 バランス *1: pH を8.2 に調整 実施例10 下記成分を混合してパーマネントウェーブ用第2剤組成
物を調製した。
【0064】 <成 分> 臭素酸ナトリウム 5.0重量% N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(d) 1.0 (合成例6で合成したもの) カチオン化セルロース(ユニオンカーバイト:ポリマーJR-400) 0.2 ポリオキシエチレン(2.5) ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 3.0 エデト酸二ナトリウム 0.5 香 料 0.1 水 バランス 実施例11 下記成分を混合して酸化染毛料第1剤組成物を調製し
た。
【0065】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(c) 0.5重量% (合成例4で合成したもの) エタノール 15.0 フ゜ロヒ゜レンク゛リコ-ル 10.0 オレイン酸 10.0 オレイン酸ジエタノールアミド 8.0 オレイルアルコール 2.0 ポリオキシエチレン(20)オクチルドデシルエーテル 10.0 塩化アンモニウム 3.0 アンモニア水(25%) 7.0 p−フェニレンジアミン 1.0 p−アミノフェノール 0.2 o−アミノフェノール 1.0 レゾルシノール 1.8 亜硫酸ナトリウム 0.5 香 料 0.1 水 バランス 実施例12 下記成分を混合して酸性染毛料組成物を調製した。
【0066】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(a) 0.5重量% (合成例5で合成したもの) エタノール 20.0 ベンジルアルコール 3.0 褐色201 号(C.I. No.20170) 0.6 黄色4号 (C.I. No.19140) 0.6 黒色401 号(C.I. No.20470) 0.2 キサンタンガム 2.0 香 料 0.1 水 バランス 実施例13 下記成分を混合してシャンプー組成物を調製した。
【0067】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(c) 0.5重量% (合成例4で合成したもの) ポリオキシエチレン(3.0) ラウリルエーテル 硫酸トリエタノールアミン塩 8.0 ラウロイル−N −メチル−β−アラニンナトリウム塩 8.0 (川研ファインケミカル:アラノンA1E) ラウリン酸ジエタノールアミド 5.0 (川研ファインケミカル:アミゾールCDE) カチオン化セルロース(ユニオンカーバイト:ポリマーJR-400) 0.5 防腐剤 0.1 色素、香料、pH調整剤 適 量 水 バランス 実施例14 下記成分を混合してヘアリンス組成物を調製した。
【0068】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(d) 2.0重量% (合成例6で合成したもの) 塩化 N−(2−デシル)テトラデシル− N,N,N−トリメチルアンモニウム 1.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5 セトステアリルアルコール 3.0 メチルパラベン 0.2 香 料 0.2 水 バランス 実施例15 下記成分を混合してコンディショニングムース組成物を
調製した。
【0069】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(a) 0.5重量% (合成例5で合成したもの) N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(c) 0.5 (合成例4で合成したもの) 塩化 N−(2−デシル)テトラデシル− N,N,N−トリメチルアンモニウム 0.5 ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0 ジプロピレングリコール 1.0 グリセリン 2.5 流動パラフィン 0.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2 エタノール 5.0 メチルパラベン 0.1 香 料 0.1 噴射剤(LPG) 10.0 水 バランス 実施例16 下記成分を混合してスタイリングローション組成物を調
製した。
【0070】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(b) 0.3重量% (合成例7で合成したもの) N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(c) 0.3 (合成例4で合成したもの) 塩化 N−(2−デシル)テトラデシル− N,N,N−トリメチルアンモニウム 0.5 ホ゜リエチレンク゛リコ-ル 1.5 アクリル樹脂液 2.0 メタクリル酸エステル重合体 1.0 エタノール 20.0 香 料 0.2 水 バランス 実施例17 下記成分を混合して皮膚用クリームを調製した。
【0071】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(c) 0.3重量% (合成例4で合成したもの) ステアリン酸 2.0 セタノール 1.0 コレステロール 1.0 スクワラン 10.0 ホホバ油 10.0 ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5 セチルリン酸 0.5 モノステアリン酸ソルビタン 2.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.2 グリセリン 10.0 1,3 −ブチレングリコール 5.0 香 料 0.1 水酸化カリウム 0.1 水 バランス 実施例18 下記成分を混合して皮膚用乳液を調製した。
【0072】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(c) 0.2重量% (合成例4で合成したもの) セタノール 1.0 スクワラン 5.0 オリーブ油 3.0 ホホバ油 2.0 ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0 モノステアリン酸ソルビタン 1.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 2.0 1,3 −ブチレングリコール 2.0 エタノール 3.0 香 料 0.1 水 バランス 実施例19 下記成分を混合して皮膚用ローションを調製した。
【0073】 <成 分> N −アシルアルキレンイミン−オルガノシロキサン共重合体(a) 4.0重量% (合成例5で合成したもの) ジメチルポリシロキサン 1.0 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.0 乳 酸 適 量 乳酸ソーダ 適 量 グリセリン 3.0 1,3 −ブチレングリコール 1.5 ホ゜リエチレンク゛リコ-ル1500 0.5 エタノール 10.0 香 料 0.1 水 バランス
【0074】
【発明の効果】本発明の化粧料は、特定のポリ(N−アシ
ルアルキレンイミン)変性シリコーンを含有することに
より、処理後の髪の自然な艶、なめらかさ、しなやか
さ、くし通りの良さ、撥水性、毛髪保護効果、及び皮膚
の撥水性、皮膚保護効果を発揮することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/11 A61K 7/11 7/13 7/13 7/48 7/48 C08G 73/02 NTC C08G 73/02 NTC 77/452 NUK 77/452 NUK C08L 79/00 LQZ C08L 79/00 LQZ 83/10 LRR 83/10 LRR

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シ
    クロアルキル基、アラルキル基、アリール基のいずれか
    を表し、n は2又は3である。)で表される繰り返し単
    位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメ
    ントと、オルガノポリシロキサンのセグメントとを有
    し、オルガノポリシロキサンのセグメントの末端及び/
    又は側鎖に、四級アンモニウムの構造を一部に持つ2価
    の基を介して、前記式(I)で表される繰り返し単位か
    らなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメント
    が結合してなり、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
    のセグメントとオルガノポリシロキサンのセグメントと
    の重量比が1/20〜20/1で、分子量が500 〜500,000
    であるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコー
    ンを含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 分子内に式(I) 【化2】 (式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シ
    クロアルキル基、アラルキル基、アリール基のいずれか
    を表し、n は2又は3である。)で表される繰り返し単
    位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメ
    ントと、オルガノポリシロキサンのセグメントとを有
    し、オルガノポリシロキサンのセグメントの末端及び/
    又は側鎖に、式 【化3】 で表される基の中から選ばれるいずれかの基を介して、
    前記式(I)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−
    アシルアルキレンイミン)のセグメントが結合してな
    り、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメント
    とオルガノポリシロキサンのセグメントとの重量比が1
    /20〜20/1で、分子量が500 〜500,000 であるポリ(N
    −アシルアルキレンイミン)変性シリコーンを含有する
    ことを特徴とする化粧料。
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