JP2510870Y2 - フロ―ティングハンド - Google Patents
フロ―ティングハンドInfo
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- JP2510870Y2 JP2510870Y2 JP5466091U JP5466091U JP2510870Y2 JP 2510870 Y2 JP2510870 Y2 JP 2510870Y2 JP 5466091 U JP5466091 U JP 5466091U JP 5466091 U JP5466091 U JP 5466091U JP 2510870 Y2 JP2510870 Y2 JP 2510870Y2
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- floating head
- floating
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、部品が小さくしかも精
度の高さが要求される電子部材などを組み立てる際に、
マニプレータの先端に保持されて部品の取付け作業を行
うフローティングハンドに関する。
度の高さが要求される電子部材などを組み立てる際に、
マニプレータの先端に保持されて部品の取付け作業を行
うフローティングハンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフローティングハンドと
して、図3に示すものがある。このものは、ワークWに
対する往復動が可能な往復動部材aと、この往復動部材
aのワークW方向に向いた端面と変位可能に面接触して
取り付けられたフローティングヘッドbとを備える。こ
のフローティングヘッドbのワークWと対向する面に
は、ワーク組立て用の部品Bを保持する保持孔kが形成
されている。上記フローティングヘッドbには、上記往
復動部材a側の端面に、シャフトd,dが延設され往復
動部材aを遊貫している。上記各シャフトdの先端に
は、フランジeが周設されており、このフランジeと上
記往復動部材aとの間に圧縮ばねfが縮装されて、上記
フローティングヘッドbをワークWから離れる方向へ付
勢している。
して、図3に示すものがある。このものは、ワークWに
対する往復動が可能な往復動部材aと、この往復動部材
aのワークW方向に向いた端面と変位可能に面接触して
取り付けられたフローティングヘッドbとを備える。こ
のフローティングヘッドbのワークWと対向する面に
は、ワーク組立て用の部品Bを保持する保持孔kが形成
されている。上記フローティングヘッドbには、上記往
復動部材a側の端面に、シャフトd,dが延設され往復
動部材aを遊貫している。上記各シャフトdの先端に
は、フランジeが周設されており、このフランジeと上
記往復動部材aとの間に圧縮ばねfが縮装されて、上記
フローティングヘッドbをワークWから離れる方向へ付
勢している。
【0003】ワークWの孔9に部品Bを圧入する際に
は、フローティングヘッドbは、ワークWの孔9の近傍
まで来ると、ワークWの孔9の位置誤差に追従して往復
動部材aとの接触面を摺動して位置ずれし、その後、往
復動部材aにより押圧されて部品Bを孔9に圧入する。
は、フローティングヘッドbは、ワークWの孔9の近傍
まで来ると、ワークWの孔9の位置誤差に追従して往復
動部材aとの接触面を摺動して位置ずれし、その後、往
復動部材aにより押圧されて部品Bを孔9に圧入する。
【0004】さらに、フローティングヘッドbは、次の
作業のために、往復動部材aに対するずれを修正させセ
ンタリング位置Cまで戻される必要がある。そのため
に、フローティングヘッドbと往復動部材aとが向き合
う部分には、フローティングヘッドb側の中心にテーパ
孔gが設けられるとともに、往復動部材a側の中心に、
上記テーパ孔gに対応してテーパ形状の先端iを有する
ロッドhがテーパ孔g側へ出没可能に内蔵されている。
このロッドhの往復動を可能にするため、往復動部材a
内にはアクチュエータjも収められている。フローティ
ングヘッドbをセンタリングする際には、ロッドhを伸
ばしてその先端iとテーパ孔gとを嵌合させることによ
り行っている。
作業のために、往復動部材aに対するずれを修正させセ
ンタリング位置Cまで戻される必要がある。そのため
に、フローティングヘッドbと往復動部材aとが向き合
う部分には、フローティングヘッドb側の中心にテーパ
孔gが設けられるとともに、往復動部材a側の中心に、
上記テーパ孔gに対応してテーパ形状の先端iを有する
ロッドhがテーパ孔g側へ出没可能に内蔵されている。
このロッドhの往復動を可能にするため、往復動部材a
内にはアクチュエータjも収められている。フローティ
ングヘッドbをセンタリングする際には、ロッドhを伸
ばしてその先端iとテーパ孔gとを嵌合させることによ
り行っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
フローティングハンドでは、往復動部材a内に、ロッド
hとアクチュエータjとを収めているため、構造が複雑
になって、フローティングハンドの全体形状が大きくな
り、入り組んだ形状のワークに対して部品の圧入作業が
できないという問題がある。また、ロッドhとアクチュ
エータjとを組み付ける作業に手間がかかるという問題
もある。
フローティングハンドでは、往復動部材a内に、ロッド
hとアクチュエータjとを収めているため、構造が複雑
になって、フローティングハンドの全体形状が大きくな
り、入り組んだ形状のワークに対して部品の圧入作業が
できないという問題がある。また、ロッドhとアクチュ
エータjとを組み付ける作業に手間がかかるという問題
もある。
【0006】さらに、上記のフローティングハンドは、
往復動部材aに対してフローティングヘッドbを変位さ
せたりセンタリングしたりする際に、接触する部分同士
の摩擦で塵が発生するため、電子部材を扱うクリーンル
ームでの使用には適していない。
往復動部材aに対してフローティングヘッドbを変位さ
せたりセンタリングしたりする際に、接触する部分同士
の摩擦で塵が発生するため、電子部材を扱うクリーンル
ームでの使用には適していない。
【0007】本考案は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、フローティング
ハンド全体を小型化して、入り組んだ形状のワークに対
して部品の取付け作業ができるようにするとともに、組
立て作業を簡単にしようとするものである。
ものであり、その目的とするところは、フローティング
ハンド全体を小型化して、入り組んだ形状のワークに対
して部品の取付け作業ができるようにするとともに、組
立て作業を簡単にしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の考案は、ワークに対する往復動が可
能な往復動部材と、この往復動部材のワーク方向に向い
た端面と変位可能に面接触するフローティングヘッド
と、このフローティングヘッドをワークから離れる方向
へ付勢する付勢手段とを備え、上記フローティングヘッ
ドのワークと対向する面には、ワーク組立て用の部品を
保持する保持部を形成したフローティングハンドにおい
て、上記フローティングヘッドおよび上記往復動部材の
外周に、その両者の接触面間に跨がる嵌合溝を形成し、
この嵌合溝に、弾性材料からなるOリングを嵌合させる
構成としたものである。
め、請求項1記載の考案は、ワークに対する往復動が可
能な往復動部材と、この往復動部材のワーク方向に向い
た端面と変位可能に面接触するフローティングヘッド
と、このフローティングヘッドをワークから離れる方向
へ付勢する付勢手段とを備え、上記フローティングヘッ
ドのワークと対向する面には、ワーク組立て用の部品を
保持する保持部を形成したフローティングハンドにおい
て、上記フローティングヘッドおよび上記往復動部材の
外周に、その両者の接触面間に跨がる嵌合溝を形成し、
この嵌合溝に、弾性材料からなるOリングを嵌合させる
構成としたものである。
【0009】請求項2記載の考案は、請求項1記載の考
案に従属するものであり、上記Oリングをフッ素系ゴム
製とし、上記フローティングヘッドと上記往復動部材と
の両接触面に、上記Oリングと接触する面の周辺にフッ
素系樹脂による表面処理がなされた構成としたものであ
る。
案に従属するものであり、上記Oリングをフッ素系ゴム
製とし、上記フローティングヘッドと上記往復動部材と
の両接触面に、上記Oリングと接触する面の周辺にフッ
素系樹脂による表面処理がなされた構成としたものであ
る。
【0010】請求項3記載の考案は、請求項1または請
求項2記載の考案に従属するものであり、上記フローテ
ィングヘッドの保持部の部品と接する面に、エア吸引孔
を設け、このエア吸引孔を、エア吸引手段と接続すると
ともに、上記フローティングヘッドの上記往復動部材と
の接触面に穿設された発塵回収孔と連通する構成とした
ものである。
求項2記載の考案に従属するものであり、上記フローテ
ィングヘッドの保持部の部品と接する面に、エア吸引孔
を設け、このエア吸引孔を、エア吸引手段と接続すると
ともに、上記フローティングヘッドの上記往復動部材と
の接触面に穿設された発塵回収孔と連通する構成とした
ものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の考案では、
フローティングヘッドの保持部に保持した部品をワーク
の孔に圧入する際には、フローティングヘッドが、往復
動部材に面接触した状態のまま、ワークの孔の位置誤差
に追従して移動し、往復動部材と位置ずれを起こす。そ
れと同時に、Oリングが、嵌合溝内に嵌合された状態の
まま、フローティングヘッドと往復動部材との位置ずれ
を許容するよう拡径変形する。そして、ワークに対する
部品の取り付けが終わって往復動部材がワーク側から後
退すると、上記Oリングの復元力によって、フローティ
ングヘッドが往復動部材に対してセンタリングされるよ
うになり、Oリングも元の形に戻る。
フローティングヘッドの保持部に保持した部品をワーク
の孔に圧入する際には、フローティングヘッドが、往復
動部材に面接触した状態のまま、ワークの孔の位置誤差
に追従して移動し、往復動部材と位置ずれを起こす。そ
れと同時に、Oリングが、嵌合溝内に嵌合された状態の
まま、フローティングヘッドと往復動部材との位置ずれ
を許容するよう拡径変形する。そして、ワークに対する
部品の取り付けが終わって往復動部材がワーク側から後
退すると、上記Oリングの復元力によって、フローティ
ングヘッドが往復動部材に対してセンタリングされるよ
うになり、Oリングも元の形に戻る。
【0012】請求項2記載の考案では、フローティング
ヘッドが往復動部材に対して位置ずれする際、あるいは
フローティングヘッドが往復動部材のセンタリング位置
に戻る際に、両者の接触面で摩擦が起きても、Oリング
およびその周辺では、フッ素系樹脂による層が塵の発生
を押さえることができる。
ヘッドが往復動部材に対して位置ずれする際、あるいは
フローティングヘッドが往復動部材のセンタリング位置
に戻る際に、両者の接触面で摩擦が起きても、Oリング
およびその周辺では、フッ素系樹脂による層が塵の発生
を押さえることができる。
【0013】請求項3記載の考案では、エア吸引手段に
より部品を吸着してフローティングを行うとともに、エ
ア吸引手段は、往復動部材とフローティングヘッドとの
接触面の中心部付近で発生した塵を発塵回収孔を通じて
回収する。
より部品を吸着してフローティングを行うとともに、エ
ア吸引手段は、往復動部材とフローティングヘッドとの
接触面の中心部付近で発生した塵を発塵回収孔を通じて
回収する。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0015】図1および図2は本考案の実施例に係るフ
ローティングハンドを示す。このフローティングハンド
Aは、マニプレータ(図示せず)の先端に取り付けら
れ、位置決めされたワークWに対する往復動が可能な往
復動部材1と、この往復動部材1のワークWへ向いた端
面と変位可能に面接触するフローティングヘッド2とを
備えている。このフローティングヘッド2には、ワーク
Wと対向する面に、ワークW組立て用の部品Bを吸着す
る保持部である保持孔3が凹設されている。
ローティングハンドを示す。このフローティングハンド
Aは、マニプレータ(図示せず)の先端に取り付けら
れ、位置決めされたワークWに対する往復動が可能な往
復動部材1と、この往復動部材1のワークWへ向いた端
面と変位可能に面接触するフローティングヘッド2とを
備えている。このフローティングヘッド2には、ワーク
Wと対向する面に、ワークW組立て用の部品Bを吸着す
る保持部である保持孔3が凹設されている。
【0016】また、上記フローティングヘッド2には、
上記往復動部材1と対向する面に、中心軸回りの円周上
に2本のシャフト4,4が延設され、この各シャフト4
は往復動部材1を遊貫している。上記各シャフト4の先
端にはフランジ5が周設されており、このフランジ5と
上記往復動部材1との間には圧縮ばね6が縮装されて、
上記フローティングヘッド2をワークWから離れる方向
へ付勢している。図中、7はフローティングヘッド2の
過度の付勢を制御するためのストッパ、8はフランジ5
と対向して互いに圧縮ばね6を受ける受け板である。
上記往復動部材1と対向する面に、中心軸回りの円周上
に2本のシャフト4,4が延設され、この各シャフト4
は往復動部材1を遊貫している。上記各シャフト4の先
端にはフランジ5が周設されており、このフランジ5と
上記往復動部材1との間には圧縮ばね6が縮装されて、
上記フローティングヘッド2をワークWから離れる方向
へ付勢している。図中、7はフローティングヘッド2の
過度の付勢を制御するためのストッパ、8はフランジ5
と対向して互いに圧縮ばね6を受ける受け板である。
【0017】上記往復動部材1は、図外の位置で独立に
設けられているアクチュエータと接続され、その駆動に
より往復動を付与される。ワークW方向へ往復動部材1
を往動させる際には、上記フローティングヘッド2がワ
ークWの孔9の位置誤差に追従して変位した後、上記ア
クチュエータが作動されるようになっている。この時、
往復動部材1が部品Bを保持したフローティングヘッド
2を押圧することにより、部品BがワークWの孔9へ圧
入される。
設けられているアクチュエータと接続され、その駆動に
より往復動を付与される。ワークW方向へ往復動部材1
を往動させる際には、上記フローティングヘッド2がワ
ークWの孔9の位置誤差に追従して変位した後、上記ア
クチュエータが作動されるようになっている。この時、
往復動部材1が部品Bを保持したフローティングヘッド
2を押圧することにより、部品BがワークWの孔9へ圧
入される。
【0018】上記フローティングヘッド2および上記往
復動部材1の外周には、これら両者の接触面間に跨がり
断面コの字形の嵌合溝10が形成されており、この嵌合
溝10には、フッ素系ゴム製のOリング11が嵌合され
ている。さらに、上記フローティングヘッド2と上記往
復動部材1との両接触面には、上記Oリング11と接触
する面の周辺にフッ素系樹脂による表面処理がなされ、
防塵層16,16が形成されている。
復動部材1の外周には、これら両者の接触面間に跨がり
断面コの字形の嵌合溝10が形成されており、この嵌合
溝10には、フッ素系ゴム製のOリング11が嵌合され
ている。さらに、上記フローティングヘッド2と上記往
復動部材1との両接触面には、上記Oリング11と接触
する面の周辺にフッ素系樹脂による表面処理がなされ、
防塵層16,16が形成されている。
【0019】上記フローティングヘッド2の保持孔3の
部品Bと接する面には、中心軸上にエア吸引孔12が設
けられている。このエア吸引孔12の側壁には、側方へ
向かう側孔13が穿設されており、吸引ホース14を介
して図外のエア吸引手段と接続されている。さらに、上
記エア吸引孔12は、上記フローティングヘッド2の上
記往復動部材1との接触面に穿設された発塵回収孔15
と連通されている次に、本実施例の作用について説明す
る。フローティングヘッド2の保持部3に保持した部品
BをワークWの孔9に圧入する際には、フローティング
ヘッド2が、往復動部材1に面接触した状態のまま、ワ
ークWの孔9の位置誤差に追従して移動し、往復動部材
1と位置ずれを起こす。それと同時に、Oリング11
が、嵌合溝10内に嵌合された状態のまま、フローティ
ングヘッド2と往復動部材1との位置ずれを許容するよ
う拡径変形する。そして、部品Bの取り付けが終わって
往復動部材1がワークW側から後退すると、上記Oリン
グ11の復元力によって、フローティングヘッド2が往
復動部材1に対してセンタリングされるようになり、O
リング11も元の形に戻る。従って、センタリングのた
めのアクチュエータ等を必要とせず、フローティングハ
ンド全体を小型化して、入り組んだ形状のワークに対し
て部品の取付け作業を行うことができる。また、嵌合溝
10にOリング11を嵌合させるだけでセンタリングの
ための組み付けが済むので、全体の組立て作業を簡単に
することができる。
部品Bと接する面には、中心軸上にエア吸引孔12が設
けられている。このエア吸引孔12の側壁には、側方へ
向かう側孔13が穿設されており、吸引ホース14を介
して図外のエア吸引手段と接続されている。さらに、上
記エア吸引孔12は、上記フローティングヘッド2の上
記往復動部材1との接触面に穿設された発塵回収孔15
と連通されている次に、本実施例の作用について説明す
る。フローティングヘッド2の保持部3に保持した部品
BをワークWの孔9に圧入する際には、フローティング
ヘッド2が、往復動部材1に面接触した状態のまま、ワ
ークWの孔9の位置誤差に追従して移動し、往復動部材
1と位置ずれを起こす。それと同時に、Oリング11
が、嵌合溝10内に嵌合された状態のまま、フローティ
ングヘッド2と往復動部材1との位置ずれを許容するよ
う拡径変形する。そして、部品Bの取り付けが終わって
往復動部材1がワークW側から後退すると、上記Oリン
グ11の復元力によって、フローティングヘッド2が往
復動部材1に対してセンタリングされるようになり、O
リング11も元の形に戻る。従って、センタリングのた
めのアクチュエータ等を必要とせず、フローティングハ
ンド全体を小型化して、入り組んだ形状のワークに対し
て部品の取付け作業を行うことができる。また、嵌合溝
10にOリング11を嵌合させるだけでセンタリングの
ための組み付けが済むので、全体の組立て作業を簡単に
することができる。
【0020】さらに、フローティングヘッド2が往復動
部材1のセンタリング位置Cから位置ずれする際、ある
いはフローティングヘッド2が往復動部材1のセンタリ
ング位置Cに戻る際に、両者の接触面、特にOリング1
1およびその周辺で摩擦が起きるが、その場合、フッ素
系樹脂による防塵層16,16が塵の発生を押さえ、外
気へ塵を散失させない。従って、精密部品を取り扱うク
リーンルーム内で、安心してワークの組立て作業を行う
ことができる。また、部品Bを保持する手段であるエア
吸引手段を利用して、往復動部材1とフローティングヘ
ッド2との接触面の中心部付近で発生した塵が回収され
るので、外気への塵の散失を確実に防ぎ、クリーンルー
ム内で安心してワークの組立て作業を行うことができ
る。
部材1のセンタリング位置Cから位置ずれする際、ある
いはフローティングヘッド2が往復動部材1のセンタリ
ング位置Cに戻る際に、両者の接触面、特にOリング1
1およびその周辺で摩擦が起きるが、その場合、フッ素
系樹脂による防塵層16,16が塵の発生を押さえ、外
気へ塵を散失させない。従って、精密部品を取り扱うク
リーンルーム内で、安心してワークの組立て作業を行う
ことができる。また、部品Bを保持する手段であるエア
吸引手段を利用して、往復動部材1とフローティングヘ
ッド2との接触面の中心部付近で発生した塵が回収され
るので、外気への塵の散失を確実に防ぎ、クリーンルー
ム内で安心してワークの組立て作業を行うことができ
る。
【0021】上記実施例では、部品を保持するに当た
り、エア吸引手段を用いて真空吸着により行っていた
が、これに限られるものではなく、例えば、磁性体を利
用して磁着により部品を保持しても良い。
り、エア吸引手段を用いて真空吸着により行っていた
が、これに限られるものではなく、例えば、磁性体を利
用して磁着により部品を保持しても良い。
【0022】上記実施例のフローティングヘッドは、部
品の保持部が圧入部品用の保持孔であったが、これに限
られるものではなく、部品がねじで、保持部がねじ締め
機の構造になっていても良い。
品の保持部が圧入部品用の保持孔であったが、これに限
られるものではなく、部品がねじで、保持部がねじ締め
機の構造になっていても良い。
【0023】Oリングは、上記実施例では、フッ素系ゴ
ム製であったが、これ以外の弾性材料からなるものであ
っても良い。
ム製であったが、これ以外の弾性材料からなるものであ
っても良い。
【0024】
【考案の効果】以上のように、本考案のフローティング
ハンドによれば、フローティングヘッドおよび往復動部
材の外周に、その両者の接触面間に跨がる嵌合溝が形成
されており、この嵌合溝に嵌合された弾性材料からなる
Oリングの復元力により、フローティングヘッドが往復
動部材に対しセンタリングされるので、センタリングの
ためのアクチュエータ等を必要とせず、全体を小型化す
ることができ、入り組んだ形状のワークに対して部品の
取付け作業を行うことができる。また、全体の組立て作
業を簡単にすることもできる。
ハンドによれば、フローティングヘッドおよび往復動部
材の外周に、その両者の接触面間に跨がる嵌合溝が形成
されており、この嵌合溝に嵌合された弾性材料からなる
Oリングの復元力により、フローティングヘッドが往復
動部材に対しセンタリングされるので、センタリングの
ためのアクチュエータ等を必要とせず、全体を小型化す
ることができ、入り組んだ形状のワークに対して部品の
取付け作業を行うことができる。また、全体の組立て作
業を簡単にすることもできる。
【0025】特に、請求項2記載の考案では、フローテ
ィングヘッドと往復動部材との接触面で摩擦が起きて
も、特に摩擦を起こし易く、外気と接している、Oリン
グおよびその周辺では塵の発生を押さえることができる
ので、精密部品を取り扱うクリーンルーム内で、安心し
てワークの組立て作業を行うことができる。
ィングヘッドと往復動部材との接触面で摩擦が起きて
も、特に摩擦を起こし易く、外気と接している、Oリン
グおよびその周辺では塵の発生を押さえることができる
ので、精密部品を取り扱うクリーンルーム内で、安心し
てワークの組立て作業を行うことができる。
【0026】また、請求項3記載の考案では、エア吸引
手段により、往復動部材とフローティングヘッドとの接
触面の中心部付近で発生した塵が回収されるので、外気
への塵の散失を確実に防ぎ、クリーンルーム内で安心し
てワークの組立て作業を行うことができる。
手段により、往復動部材とフローティングヘッドとの接
触面の中心部付近で発生した塵が回収されるので、外気
への塵の散失を確実に防ぎ、クリーンルーム内で安心し
てワークの組立て作業を行うことができる。
【図1】本考案の実施例を示すフローティングハンドの
断面図である。
断面図である。
【図2】嵌合溝の周辺を示す拡大断面図である。
【図3】従来のフローティングハンドの断面図である。
1 往復動部材 2 フローティングヘッド 3 保持孔(保持部) 10 嵌合溝 11 Oリング 12 エア吸引孔 15 発塵回収孔 16 防塵層 A フローティングハンド B 部品 C センタリング位置 W ワーク
Claims (3)
- 【請求項1】 ワークに対する往復動が可能な往復動部
材と、この往復動部材のワーク方向に向いた端面と変位
可能に面接触するフローティングヘッドと、このフロー
ティングヘッドをワークから離れる方向へ付勢する付勢
手段とを備え、上記フローティングヘッドのワークと対
向する面には、ワーク組立て用の部品を保持する保持部
が形成されているフローティングハンドにおいて、上記
フローティングヘッドおよび上記往復動部材の外周に
は、その両者の接触面間に跨がる嵌合溝が形成されてお
り、この嵌合溝には、弾性材料からなるOリングが嵌合
されていることを特徴とするフローティングハンド。 - 【請求項2】 上記Oリングはフッ素系ゴム製であり、
上記フローティングヘッドと上記往復動部材との両接触
面には、上記Oリングと接触する面の周辺にフッ素系樹
脂による表面処理がなされている請求項1記載のフロー
ティングハンド。 - 【請求項3】 上記フローティングヘッドの保持部の部
品と接する面には、エア吸引孔が設けられており、この
エア吸引孔は、エア吸引手段と接続されているととも
に、上記フローティングヘッドの上記往復動部材との接
触面に穿設された発塵回収孔と連通されている請求項1
または請求項2記載のフローティングハンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5466091U JP2510870Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | フロ―ティングハンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5466091U JP2510870Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | フロ―ティングハンド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055389U JPH055389U (ja) | 1993-01-26 |
JP2510870Y2 true JP2510870Y2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=12976948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5466091U Expired - Fee Related JP2510870Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | フロ―ティングハンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510870Y2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3408780B2 (ja) * | 2000-06-05 | 2003-05-19 | 株式会社しなのエレクトロニクス | 真空把持装置及びicテストハンドラ |
JP2002205293A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-23 | Murata Mfg Co Ltd | 吸着ノズル及びそれを用いたワーク搬送装置 |
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