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JP2598780Y2 - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents

ゴルフクラブ用シャフト

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Publication number
JP2598780Y2
JP2598780Y2 JP1993069088U JP6908893U JP2598780Y2 JP 2598780 Y2 JP2598780 Y2 JP 2598780Y2 JP 1993069088 U JP1993069088 U JP 1993069088U JP 6908893 U JP6908893 U JP 6908893U JP 2598780 Y2 JP2598780 Y2 JP 2598780Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
golf club
grip
turns
head
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP1993069088U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0737230U (ja
Inventor
敦 竹田
昌樹 福田
Original Assignee
キャスコ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by キャスコ株式会社 filed Critical キャスコ株式会社
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Publication of JPH0737230U publication Critical patent/JPH0737230U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゴルフクラブ用シャフ
トに関し、一層詳細には、シートワインディング法によ
り製造される繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シャフト
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からシートワインディング法により
製造された繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シャフトが
用いられている。このシートワインディング法は、合成
樹脂が含浸された繊維1を半硬化させてプリプレグシー
トを形成し、図4B〜4Eに示すように、略台形状に裁
断された複数のプリプレグシート2a〜2dを順次テー
パ状のマンドレル4(図4A)に巻いて積層した後、加
熱硬化させてテーパ状の円筒体を形成し、前記円筒体か
らマンドレル4を抜き去ることによりゴルフクラブ用シ
ャフト5(図5)を製造する方法である。
【0003】前記シートワインディング法により製造さ
れたゴルフクラブ用シャフト(以下、シャフトという)
5は、該シャフト5のグリップ側(以下、バット側とい
う)からヘッド側(以下、チップ側という)に向かって
徐々に縮径する円筒体であり、図5に示すように、プリ
プレグシート2a、2bによって形成される内側のバイ
アス層群6とプリプレグシート2c、2dによって形成
される外側のストレート層群7とから構成される。この
場合、バイアス層群6が外側に、ストレート層群7が内
側に配置されるシャフト5もある。繊維の配向状態か
ら、前記バイアス層群6はシャフト5の捩じれ剛性を高
め、ストレート層群7はシャフト5の曲げ剛性を高める
効果を有する。
【0004】シャフト5の内側のバイアス層群6を形成
するプリプレグシート2a、2bでは、繊維1がシャフ
ト5の軸線方向に対し夫々所定角度±θで斜交して配置
される。前記バイアス層群6は、対をなす2層以上の偶
数層構造で構成され、且つシャフト5のバット側からチ
ップ側までの全長にわたって均一な巻数で形成される。
一方、ストレート層群7は、繊維1がシャフト5の軸線
方向に沿うようにし、且つ1層分の巻き幅を有する略台
形状のプリプレグシート2c、2dを順に巻回して形成
される。
【0005】ところで、繊維強化樹脂によって製造され
るシャフト、いわゆる繊維強化樹脂製シャフトは、その
重量が軽いためスイングの際にクラブヘッドのスピード
が増加し、その結果、ゴルフボールの飛距離が増大する
というメリットがあるが、その反面、他の構造からなる
シャフトに比較して捩じれが大きくなるデメリットがあ
る。この場合、繊維強化樹脂製シャフトの捩じれが大き
くなることによって、スイング中におけるクラブヘッド
のコントロールが困難となる。従って、クラブヘッドの
フェースの向きをコントロールすることができないこと
から、ゴルフボールの打球方向を安定させることができ
ないという欠点がある。
【0006】そこで、前記繊維強化樹脂製シャフトの捩
じれを抑制するために、バイアス層群6におけるプリプ
レグシート2a、2bの巻数をシャフト5の直径の大な
るバット側から直径の小なるチップ側にかけて連続的に
多くなるように構成した技術的思想が知られている(特
開平3−82486号公報参照)。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平3−82486号公報に係る技術的思想では、巻数
が連続的に変化するためにシャフト5を構成するバイア
ス層群6が整数層構造でない部分が非常に多く(図3点
線C参照)、軸対称性が劣るという不都合がある。ま
た、前記特開平3−82486号において、図6Aに示
す略台形状に裁断されたプリプレグシート8をマンドレ
ルに巻回した場合、図6Bに示すように、バイアス層群
を形成するプリプレグシート8の巻き終わり線9がシャ
フトの全長にわたって螺旋状となるため、バイアス層群
の外側に巻くストレート層群の巻き始めの位置決めが困
難となる不都合がある。
【0008】本考案は、前記種々の不都合を克服するた
めになされたものであって、シャフトの軸対称性がよ
く、且つ捩じれの小さい繊維強化樹脂製のゴルフクラブ
用シャフトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本考案は、シート状の繊維補強体を巻回して構成
されるゴルフクラブ用シャフトにおいて、ヘッド側の部
分およびグリップ側の部分における繊維補強体の所定範
囲の巻数が均一となるように設定するとともに、前記ヘ
ッド側の部分における巻数を前記グリップ側の部分にお
ける巻数よりも多く設定し、さらに、前記ヘッド側の部
分と前記グリップ側の部分との中間部分における巻数を
前記グリップ側から前記ヘッド側へ連続的に変化させて
設定することを特徴とする。
【0010】また、本考案は、シート状の繊維補強体
は、ヘッド側に対応する部分が、グリップ側に対応する
部分に向けて徐々に幅広となるように形成され、グリッ
プ側に対応する部分が、ヘッド側に対応する部分のグリ
ップ側終端よりも幅狭な状態から徐々に幅広となるよう
に形成され、且つ、前記ヘッド側に対応する部分と前記
グリップ側に対応する部分とが中間部分により連続的に
接続されて形成されることを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案に係るゴルフクラブ用シャフトでは、ヘ
ッド側の部分およびグリップ側の部分における繊維補強
体の所定範囲の巻数を均一とすることでシャフトの軸対
称性が向上し、また、ヘッド側の部分の巻数をグリップ
側の部分よりも多く設定することでシャフトの捩じれを
抑制することができる。
【0012】
【実施例】本考案に係るゴルフクラブ用シャフトについ
て、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0013】図1は本考案の実施例に係るゴルフクラブ
用シャフトのバイアス層を形成するプリプレグシートの
裁断形状を示す正面図であり、図2はマンドレルに対し
図1に示すプリプレグシートを巻回した状態を示す正面
図である。
【0014】本考案の実施例に係るゴルフクラブ用シャ
フトは、シートワインディング法により製造されるもの
であり、この製造工程に従って本実施例に係るゴルフク
ラブ用シャフトを説明する。
【0015】先ず、合成樹脂が含浸された繊維を半硬化
して形成されたプリプレグシート10を図1に示すよう
な形状に裁断する。すなわち、前記プリプレグシート1
0は、シャフトのチップ側の部分から徐々に幅広とな
り、該シャフトのチップ側の部分とバット側の部分との
中間部分において一旦幅狭となる山形状を形成し、さら
に前記幅狭となった谷部分から再び徐々に幅広となるバ
ット側の部分を形成している。このプリプレグシート1
0は、繊維がシャフトの軸線方向に対して正または負の
方向に所定角度で斜交し、バイアス層を構成するもので
ある。なお、図1ではプリプレグシート10における繊
維方向を省略している。
【0016】次に、図1に示すような形状に裁断された
2枚のプリプレグシート10、10を互いに2分の1層
分だけずらして重ね合わせ、一方のプリプレグシート1
0の巻き始め線12をマンドレルの軸線に合わせて巻回
し積層する(図2参照)。本実施例ではチップ側の部分
を4層積層し、バット側の部分を2層積層してバイアス
層群を形成した。
【0017】ここで、前記巻回されたシャフトの各位置
とバイアス層の巻数との関係を図3に示す。図中におい
て、一点鎖線Aは、本実施例のシャフトのバイアス層の
巻数を示すものであり、シャフトのチップ側から略中央
に向かって一定の巻数(4層)で形成され、チップ側の
部分とバット側の部分との中間部分において巻数が連続
して減少するように変化し、バット側の部分では前記チ
ップ側の部分の巻数より少ない一定の巻数(2層)で形
成される。これに対し、実線Bは、図4Bに示す従来の
プリプレグシートを用いてバイアス層群を形成した場合
におけるシャフトの各位置とバイアス層の巻数との関係
を示し、点線Cは特開平3−82486号公報の技術的
思想に係るプリプレグシート8を用いてバイアス層群を
形成した場合を示す。
【0018】バイアス層群の巻数構造をこのようにした
場合、点線Cの従来例では、層の厚さの軸対称性が悪い
のに対して、本実施例では、チップ側の部分およびバッ
ト側の部分の所定範囲においてバイアス層群の巻数が夫
々均一に設定されるため、軸対称性が向上し、安定した
スイングが可能となる。また、実線Bの従来例では、軸
対称性がよい反面、バット側の部分の層が厚いことによ
り重量が重いのに対して、本実施例では軽量化ができ、
これによってスイングも容易となる。
【0019】さらに、本実施例では、図2に示すよう
に、プリプレグシート10の巻き終わり線14a、14
bがマンドレルの軸線に一致するため、バイアス層に次
いでストレート層を巻回する際、ストレート層の巻き始
めの位置決めを簡便に行うことができる。
【0020】以上のようにして、マンドレルにバイアス
層およびストレート層を積層した後、ラッピングテープ
を巻回して加熱硬化し、冷却後、マンドレルを引き抜い
てラッピングテープを除去することによりシャフトが形
成される。最後に、前記製造されたシャフトの外周部を
研磨し、塗装仕上げをすることによりシャフトが完成す
る。
【0021】
【考案の効果】本考案に係るゴルフクラブ用シャフトに
よれば、以下の効果が得られる。
【0022】すなわち、ゴルフクラブ用シャフトの軸対
称性が向上し、また、該シャフトの捩じれを小さくする
ことができるため、ゴルフボールの打球方向を安定させ
ることができる。
【0023】また、本考案に係るゴルフクラブ用シャフ
トでは、該シャフトの製造工程において、複数の層を積
層する際、繊維補強体の巻き始めの位置決めが容易とな
ることから、均質な繊維強化樹脂製のゴルフクラブ用シ
ャフトを簡便に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るゴルフクラブ用シャフト
のバイアス層を形成するプリプレグシートの形状説明図
である。
【図2】図1に示すプリプレグシートをマンドレルに巻
回した状態を示す正面図である。
【図3】本考案の実施例に係るゴルフクラブ用シャフト
の各位置のバイアス層の巻数を示す説明図である。
【図4】図4Aはマンドレル、図4B〜4Eは前記マン
ドレルに順次巻回される従来例におけるプリプレグシー
トの説明図である。
【図5】シートワインディング法によって製造されたゴ
ルフクラブ用シャフトの構造説明図である。
【図6】図6Aは従来例においてバイアス層を形成する
プリプレグシートの形状説明図であり、図6Bは図6A
に示すプリプレグシートをマンドレルに巻回した状態を
示す正面図である。
【符号の説明】
10…プリプレグシート

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状の繊維補強体を巻回して構成され
    るゴルフクラブ用シャフトにおいて、ヘッド側の部分お
    よびグリップ側の部分における繊維補強体の所定範囲の
    巻数が均一となるように設定するとともに、前記ヘッド
    側の部分における巻数を前記グリップ側の部分における
    巻数よりも多く設定し、さらに、前記ヘッド側の部分と
    前記グリップ側の部分との中間部分における巻数を前記
    グリップ側から前記ヘッド側へ連続的に変化させて設定
    することを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
  2. 【請求項2】請求項1記載のゴルフクラブ用シャフトに
    おいて、シート状の繊維補強体は、ヘッド側に対応する
    部分が、グリップ側に対応する部分に向けて徐々に幅広
    となるように形成され、グリップ側に対応する部分が、
    ヘッド側に対応する部分のグリップ側終端よりも幅狭な
    状態から徐々に幅広となるように形成され、且つ、前記
    ヘッド側に対応する部分と前記グリップ側に対応する部
    分とが中間部分により連続的に接続されて形成されるこ
    とを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
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