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JP2591504Y2 - 反射ミラーの保持構造 - Google Patents

反射ミラーの保持構造

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Publication number
JP2591504Y2
JP2591504Y2 JP1992091914U JP9191492U JP2591504Y2 JP 2591504 Y2 JP2591504 Y2 JP 2591504Y2 JP 1992091914 U JP1992091914 U JP 1992091914U JP 9191492 U JP9191492 U JP 9191492U JP 2591504 Y2 JP2591504 Y2 JP 2591504Y2
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reflection mirror
screw member
housing
reflection
mounting surface
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JP1992091914U
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JPH0654015U (ja
Inventor
政孝 西山
Original Assignee
旭光学工業株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レーザビームプリンタ
等に用いられる光走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばレーザビームプリンタは、印刷情
報により変調された走査光ビームを出力する光走査装置
を備えており、光走査装置から出力された走査光ビーム
で感光体を走査することで、感光体への印刷情報の書き
込みを行っている。光走査装置は、光源と、光源から出
力された光ビームを走査偏向する光偏向器と、光偏向器
で走査偏向された走査光ビームの感光体上における走査
速度を一定に補正するfθレンズとを備えており、これ
らはハウジングの内部に収容されている。
【0003】また、レーザビームプリンタでは、fθレ
ンズにより一定の走査速度に補正された走査光ビームで
あって、感光体の走査に使用されない走査光ビームを光
走査装置のハウジングの内部で検出し、そのタイミング
に基づいて、感光体への印刷情報の書き込みを開始する
タイミングを決定している。このため、光走査装置の内
部には、光検出器と、感光体の走査に使用されない走査
光ビームを光検出器に向けて反射する反射ミラーとが収
容されている。
【0004】ところで、前記反射ミラーのハウジングに
対する取り付け角度に誤差があると、反射ミラーによる
反射後の走査光ビームの光路が変化する。反射後の走査
光ビームの光路が変化すると、光検出器が反射後の走査
光ビームを検出するタイミングが変化し、これに伴っ
て、光検出器が反射後の走査光ビームを検出できなくな
ったり、走査光ビームによる感光体への印刷情報の書き
込みを開始するタイミングに狂いが生じるといった不具
合が生じる。そこで従来は、反射ミラーと光検出器との
間にシリンドリカルレンズを配設して、反射ミラーの取
り付け誤差による反射後の走査光ビームの光路変化を補
正していた。また、シリンドリカルレンズで補正しきれ
ないときにはさらに、反射ミラーとハウジングとの間に
間座を介挿していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の構成は、シリンドリカルレンズという高価な別
部品が必要となり、装置コストの上昇を招くという不具
合があった。そして、上述の不具合は、光や像等を反射
する反射ミラーを備え、この反射ミラーの取り付け角度
に誤差があると動作に様々な支障を来たすような装置に
も同様に生じていた。
【0006】本考案は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、シリンドリカルレンズのような高価な別部品を用い
ずに、低コストで反射ミラーの取り付け誤差を補正でき
る反射ミラーの保持構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジング
へ保持させる構造であって、前記反射ミラーの反射面又
は背面に臨むように前記ハウジングに形成された前壁部
と、前記前壁部の部分で前記反射ミラーに接触する接触
部と、前記反射ミラーを前記前壁部方向に付勢する付勢
部材と、前記前壁部に螺合されるねじ部材とを備え、前
記接触部は、前記ねじ部材が螺合される前壁部箇所と反
射ミラーとの間に設けられ、前記ねじ部材が螺合される
前記前壁部箇所には、ねじ部材が前記前壁部箇所に螺合
された状態でねじの長手方向に延在するスリットが形成
され、前記ねじ部材の螺動により該ねじ部材の長手方向
と交差する方向に変位するように構成されていることを
特徴とする。また、本発明は、前記ねじ部材は軸部と頭
部とからなり、前記軸部には頭部に至るにつれて径が大
きくなるテーパ部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記ねじ部材の頭部と、該ねじ部材が
螺合される前記前壁部箇所の周囲の箇所とには、ねじ部
材の螺動により互いに係合し前記接触部を変位させる係
合部が形成されていることを特徴とする。また、本発明
は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジングへ保持
させる構造であって、前記反射ミラーの反射面又は背面
に臨むように前記ハウジングから所定の高さで立設され
た可撓可能な可撓性壁部と、前記可撓性壁部の高さ方向
の端部で前記反射ミラーに臨む箇所に前記反射ミラーに
接触可能に設けられた接触部と、前記ハウジングから離
れた可撓性壁部の箇所で前記反射ミラーの延在する方向
と交差する方向に延在するアーム部と、前記反射ミラー
を前記接触部方向に付勢する付勢部材と、前記アーム部
を貫通してハウジングに螺合されたねじ部材とを備え、
前記ねじ部材の螺動により前記アーム部を介して前記可
撓性壁部が反射ミラーから離間接近する方向に傾動し、
これにより接触部が反射ミラーから離間接近する方向に
移動するように構成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
ングへ保持させる構造であって、前記反射ミラーの反射
面又は背面に臨むように前記ハウジングから所定の高さ
で立設された可撓可能な可撓性壁部と、前記可撓性壁部
の高さ方向の端部で前記反射ミラーに臨む箇所に前記反
射ミラーに接触可能に設けられた接触部と、前記ハウジ
ングから離れた可撓性壁部の箇所で前記反射ミラーの延
在する方向と交差する方向に互いに逆向きに延在する二
つのアーム部と、前記反射ミラーを前記接触部方向に付
勢する付勢部材と、前記二つのアーム部をそれぞれ貫通
してハウジングに螺合された二つのねじ部材を備え、前
記各ねじ部材の螺動により前記各アーム部を介して前記
可撓性壁部が反射ミラーから離間接近する方向に傾動
し、これにより接触部が反射ミラーから離間接近する方
向に移動するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記ハウジングから離れた可撓性壁部
の箇所は、前記可撓性壁部の高さ方向の端部であること
を特徴とする。また、本発明は、前記ハウジングから離
れた可撓性壁部の箇所は、前記可撓性壁部の高さ方向の
中間部であることを特徴とする。また、本発明は、反射
ミラーを反射角度調整可能にハウジングの取り付け面へ
保持させる構造であって、前記反射ミラーを保持する台
座と、前記ハウジングの取り付け面に螺合すると共に前
記台座に係合するねじ部材とを備え、前記台座は、前記
ハウジングの取付面から離れた箇所で該取付面に沿って
延在する基板部と、前記延在する方向の基板部の一端に
設けられ前記取り付け面と平行する方向に旋回可能且つ
該取り付け面に直交する方向に揺動可能に前記ハウジン
グと結合する支点部と、前記支点部寄りの基板部箇所か
ら立設され前記反射ミラーを保持する保持部と、前記延
在する方向の基板部の他端に弾性変形可能な湾曲状に設
けられ弾性的に前記ハウジングに接触する脚片部と、前
記保持部と脚片部との間における基板部箇所に形成され
た台座側係合部とで構成され、前記ねじ部材は、前記台
座側係合部を貫通し前記ハウジングの取り付け面に螺合
される軸部と、前記軸部の端部に設けられ前記台座側係
合部の周囲の基板部箇所に当接し該ねじ部材の回転によ
り前記支点部を中心として取り付け面に直交する方向に
該基板部を揺動させる頭部と、前記台座側係合部に臨む
部分に設けられ該ねじ部材の回転により前記支点部を中
心として該基板部を取り付け面と略々平行する方向に旋
回させるねじ部材側係合部とで構成されていることを特
徴とする。また、本発明は、前記台座側係合部はその長
手方向が前記支点部に向いた長孔で形成され、前記ねじ
部材側係合部は、前記軸部の中心から偏位した箇所を中
心とし且つ前記長孔に係合する外径で形成された円柱部
で形成されていることを特徴とする。また、本発明は、
前記ねじ部材側係合部の周面には、軸部の径方向外方に
突出する凸部と軸部の径方向内方に窪む凹部とが軸部の
周方向に交互に形成され、前記台座側係合部は、前記ね
じ部材側係合部の周面に当接する凸部と、前記ねじ部材
側係合部を前記軸部の径方向へ付勢する弾性片とで構成
されていることを特徴とする。また、本発明は、前記脚
片部が延出された方向とは逆方向に前記基板部から延出
された第2の脚片部と、前記第2の脚片部から延出され
前記基板部と略々平行して延在する第2の基板部とが更
に設けられ、前記台座側係合部は前記基板部と第2の基
板部の少なくとも一方に設けられ、前記ねじ部材は前記
基板部と第2の基板部の双方を貫通すると共に前記頭部
が前記第2の基板部に当接し、前記ねじ部材側係合部は
前記台座側係合部に臨む部分に設けられていることを特
徴とする。また、本発明は、反射ミラーを反射角度調整
可能にハウジングの取り付け面へ保持させる構造であっ
て、前記反射ミラーを保持する台座と、前記ハウジング
の取り付け面に螺合すると共に前記台座に係合するねじ
部材とを備え、前記台座は、前記ハウジングの取付面か
ら離れた箇所で該取付面に沿って延在する基板部と、前
記延在する方向の基板部の一端に設けられ前記取り付け
面と平行する方向に旋回可能且つ該取り付け面に直交す
る方向に揺動可能に前記ハウジングと結合する支点部
と、前記支点部寄りの基板部箇所から立設され前記反射
ミラーを保持する保持部と、前記延在する方向の基板部
の他端に弾性変形可能な湾曲状に設けられ弾性的に前記
ハウジングに接触する脚片部と、前記保持部と脚片部と
の間における基板部箇所に形成された台座側係合部とで
構成され、前記ねじ部材はねじとキャップとの二つの部
材で構成され、前記ねじはその一端が前記ハウジングの
取り付け面に螺合される軸部と、前記軸部の他端に形成
された頭部とからなり、前記キャップは、前記台座側係
合部の周囲の基板部箇所に当接する上部と、台座側係合
部に係合されるキャップ側係合部とからなり、前記ねじ
は、前記キャップを貫通しその先端が前記ハウジングの
取り付け面に螺合され、前記キャップは、前記台座側係
合部の周囲の基板部箇所と前記ねじの頭部とにより挟ま
れて支持され、前記ねじは、前記頭部を回転させること
で前記支点部を中心として取り付け面に直交する方向に
該基板部が揺動するように構成され、前記キャップ側係
合部は、キャップを回転させることで前記支点部を中心
として前記基板部が取り付け面と略々平行する方向に旋
回するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図17は本考案の反射ミラー保持構造が適用され
る光走査装置の概略構成を示す説明図である。図17に
おいて1は光走査装置、2は光走査装置1から出力され
る走査光ビームB1で走査される感光体であり、光走査
装置1は、印刷情報により変調された光ビームB0を出
力する半導体レーザ11と、光ビームB0を走査偏向し
て走査光ビームB1とするポリゴンミラー12と、ポリ
ゴンミラー12で走査偏向された走査光ビームB1の感
光体2上における走査速度を一定に補正するfθレンズ
13と、これらを収容するハウジング14とを備えてい
る。
【0009】また、図17に示すように光走査装置1の
ハウジング14には、走査光ビームB1による感光体2
への印刷情報の書き込みを開始するタイミングを得るた
めの光検出器15と、fθレンズ13の通過後で感光体
2の走査に使用されない走査光ビームB1を光検出器1
5に向けて反射する反射ミラー16とが収容、保持され
ている。
【0010】次に、図17の反射ミラー16を保持する
ハウジング14に適用される本考案の実施例について説
明する。まず、第1実施例から説明する。図1は本考案
の第1実施例による反射ミラーの保持構造を示す斜視
図、図2は図1のD−D線断面図である。第1実施例に
係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成さ
れた壁部23と、この壁部23に螺合するねじ部材24
とで構成されている。
【0011】壁部23は、反射ミラー16の背面161
側に位置する可撓な後壁部231(付勢部材に相当)
と、反射ミラー16の左右側部と反射面162の下端と
を位置決めする位置決め壁部232と、反射面162の
前方に位置する円柱状の前壁部233とで構成されてい
る。後壁部231の上端は反射ミラー16の背面161
の中間箇所に当接し、この当接により反射ミラー16
は、その中間箇所が前壁部233方向(前方)に倒れる
方向に付勢されている。
【0012】また、前壁部233の上端233aには、
反射ミラー16の延在する方向に略々平行するスリット
234が形成され、スリット234の中央箇所には、ね
じ部材24が螺合されるねじ孔235が形成されてい
る。さらに、スリット234よりも反射ミラー16側に
位置する前壁部233の上端233a(接触部に相当)
部分は、反射ミラー16の反射面162の上端箇所に接
触し、この当接により前記反射ミラー16の上下方向の
角度が決定されている。
【0013】ねじ部材24は、頭部241と、前壁部2
33のねじ孔235に螺合される軸部242とを有し、
軸部242の上部には、頭部241に向かうにつれて径
が大きくなる円錐状のテーパ部243が形成されてい
る。なお、言い換えると、前記スリット234はねじ部
材24がねじ孔235に螺合された状態でねじ部材24
の長手方向に延在して形成されている。従って、ねじ部
材24を螺動させることで、スリット234へのテーパ
部243の係合深さが変わり、これに伴い、スリット2
34の間隔が変わって前壁部233の上端233aが前
後方向(ねじ部材24の長手方向と交差する方向)へ変
位する。このため、位置決め壁部232に当接する反射
面162の下端を中心として反射ミラー16が前後方向
に揺動し、これにより反射面162によって反射される
走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。
【0014】図3は本考案の第1実施例の第1変形例に
よる反射ミラーの保持構造を示す斜視図、図4は図3の
E−E線断面図、図5は同F−F線断面図である。第1
実施例の第1変形例に係る反射ミラーの保持構造は、ハ
ウジング14に形成された壁部25と、反射ミラー16
を付勢する板ばね26と、前記壁部25に螺合するねじ
部材27とで構成されている。
【0015】前記壁部25は反射ミラー16を収容する
ためのもので、ハウジング14の底面141に一体に膨
出成形されている。この壁部25は、反射ミラー16の
左右側部を位置決めするための側壁部251と、反射ミ
ラー16の背面161から所定距離離れた後方箇所に位
置する後壁部252と、反射ミラー16の反射面162
の前方に位置する第1及び第2前壁部253,254と
で構成されている。
【0016】第1前壁部253は反射ミラー16よりも
低い高さで形成されている。第1前壁部253の上端で
反射ミラー16に臨む側面箇所には接触部253aが形
成され、この接触部253aは反射ミラー16の反射面
162の中間箇所に当接している。一方、第2前壁部2
54は反射ミラー16と略々同じ高さで形成されてい
る。第2前壁部254の上端で反射ミラー16に臨む側
面箇所には接触部254aが形成され、この接触部25
4aは反射ミラー16の反射面162の上端に当接して
いる。そして、これら接触部253a,254aの当接
により前記反射ミラー16の左右、上下方向の角度が決
定されている。
【0017】第1前壁部253の上端面255で前記接
触部253aよりも反射ミラー16から離れた箇所に
は、反射ミラー16の延在する方向に略々平行するスリ
ット257aが形成され、第1前壁部253の上端面2
55で第1前壁部253と側壁部251との間の箇所に
は、反射ミラー16の延在する方向に略々平行するスリ
ット257bが形成されている。同様に、第2前壁部2
54の上端面256で前記接触部254aよりも反射ミ
ラー16から離れた箇所には、反射ミラー16の延在す
る方向に略々平行するスリット258aが形成され、第
2前壁部254の上端面256で第2前壁部254と側
壁部251との間の箇所には、反射ミラー16の延在す
る方向に略々平行するスリット258bが形成されてい
る。そして、各スリット257a,257b,258
a,258bの底部にはそれぞれねじ孔259が形成さ
れている。
【0018】前記板ばね26(付勢部材に相当)は、反
射ミラー16の背面161と壁部25の後壁部252と
の間に配設され、この板ばね26により反射ミラー16
は、その上部が第1及び第2前壁部253,254方向
(前方)に倒れる方向に付勢されている。また、前記ね
じ部材27は頭部271と軸部272とで構成され、軸
部272の頭部271寄りの箇所には、頭部271に至
るにつれて径が大きくなるテーパ部273が形成されて
いる。
【0019】従って、第1前壁部253のスリット25
7aにねじ部材27を挿通し、その軸部272をねじ孔
259に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ
部材27のテーパ部273とスリット257aとの係合
深さが変わる。これによりスリット257aの間隔が拡
縮し、反射ミラー16の反射面162の中間箇所に当接
する第1前壁部253の接触部253aが反射面162
に離間接近する方向に移動し、これに追従して、接触部
253aが当接する反射ミラー16の反射面162の中
間箇所が、板ばね26の付勢により前後方向に移動す
る。尚、スリット257aに挿通したねじ部材27を締
め付けると反射ミラー16の反射面162の中間箇所が
後方に移動し、ねじ部材27を緩めると反射ミラー16
の反射面162の中間箇所が前方に移動する。
【0020】また、第1前壁部253のスリット257
bにねじ部材27を挿通し、その軸部272をねじ孔2
59に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ部
材27のテーパ部273とスリット257bとの係合深
さが変わる。これによりスリット257bの間隔が拡縮
し、反射ミラー16の反射面162の中間箇所に当接す
る第1前壁部253の接触部253aが反射面162に
離間接近する方向に移動し、これに追従して、接触部2
53aが当接する反射ミラー16の反射面162の中間
箇所が、板ばね26の付勢により前後方向に移動する。
尚、スリット257bに挿通したねじ部材27を締め付
けると反射ミラー16の反射面162の中間箇所が前方
に移動し、ねじ部材27を緩めると反射ミラー16の反
射面162の中間箇所が後方に移動する。
【0021】以上により、第1前壁部253のスリット
257a,257bにねじ部材27を挿通し、その軸部
272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動す
ることで、第2前壁部254の接触部254aに当接す
る反射面162の上端を中心として反射ミラー16が左
右方向に揺動し、これにより反射面162によって反射
される走査光ビームB1の左右方向の反射角度が調整さ
れる。
【0022】同様に、第2前壁部254のスリット25
8aにねじ部材27を挿通し、その軸部272をねじ孔
259に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ
部材27のテーパ部273とスリット258aとの係合
深さが変わる。これによりスリット258aの間隔が拡
縮し、反射ミラー16の反射面162の上端に当接する
第2前壁部254の接触部254aが反射面162に離
間接近する方向に移動し、これに追従して、接触部25
4aが当接する反射ミラー16の反射面162の上端
が、板ばね26の付勢により前後方向に移動する。尚、
スリット258aに挿通したねじ部材27を締め付ける
と反射ミラー16の反射面162の上端が後方に移動
し、ねじ部材27を緩めると反射ミラー16の反射面1
62の上端が前方に移動する。
【0023】また、第2前壁部254のスリット258
bにねじ部材27を挿通し、その軸部272をねじ孔2
59に螺合してねじ部材27を螺動することで、ねじ部
材27のテーパ部273とスリット258aとの係合深
さが変わる。これによりスリット258bの間隔が拡縮
し、反射ミラー16の反射面162の上端に当接する第
2前壁部254の接触部254aが反射面162に離間
接近する方向に移動し、これに追従して、接触部254
aが当接する反射ミラー16の反射面162の上端が、
板ばね26の付勢により前後方向に移動する。尚、スリ
ット258bに挿通したねじ部材27を締め付けると反
射ミラー16の反射面162の上端が前方に移動し、ね
じ部材27を緩めると反射ミラー16の反射面162の
上端が後方に移動する。
【0024】以上により、第2前壁部254のスリット
258a,258bにねじ部材27を挿通し、その軸部
272をねじ孔259に螺合してねじ部材27を螺動す
ることで、第1前壁部253の接触部253aに当接す
る反射面162の中間箇所を中心として反射ミラー16
が上下方向に揺動し、これにより反射面162によって
反射される走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調
整される。このように、第1変形例の反射ミラーの保持
構造では、反射ミラー16の反射面162によって反射
される走査光ビームB1の左右及び上下方向の反射角度
を、必要に応じて調整することができる。
【0025】図6(a),(b)は、第1実施例の第2
変形例を示す断面図である。第1実施例の第2変形例に
係る反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成さ
れた壁部28と、反射ミラー16を付勢する板ばね29
と、前記壁部28に螺合するねじ部材30とで構成され
ている。
【0026】壁部28は、反射ミラー16の背面161
側に位置する第1壁部281と、反射ミラー16の反射
面162から所定距離離れた前方箇所に位置する第2壁
部282とで構成されており、前記第1及び第2壁部2
81,282は、反射ミラー16の側部に配置されてい
る。第1壁部281(前壁部に相当)は反射ミラー16
と略々同じ高さで形成されている。第1壁部281の上
端には、反射ミラー16の背面161の上端に当接する
接触部281aが形成されており、第1壁部281の下
端には、反射ミラー16の背面161の下端に当接する
位置決め部281bが形成されている。
【0027】また、第1壁部281の上端面には、反射
ミラー16の延在する方向に略々平行するスリット28
3が形成されており、スリット283の底部にはねじ孔
284が形成されている。さらに、スリット283を構
成する第1壁部281の上端箇所には、上端に至るにつ
れて径が大きくなる円錐状のテーパ部285(係合部に
相当)が形成されている。
【0028】前記板ばね29(付勢部材に相当)は、反
射ミラー16の反射面162と壁部28の第2壁部28
2との間に配設され、この板ばね29により反射ミラー
16は、その反射面162の中央箇所が第1壁部281
方向(後方)に倒れる方向に付勢されている。前記ねじ
部材30は頭部301と軸部302とで構成され、軸部
302の頭部301寄りの箇所には、頭部301に至る
につれて径が大きくなるテーパ部303(係合部に相
当)が形成されている。軸部302は第1壁部281の
ねじ孔284に螺合され、そのときにねじ部材30のテ
ーパ部303はスリット283のテーパ部285に係合
する。
【0029】従って、ねじ部材30を螺動することで、
ねじ部材30のテーパ部303とスリット283のテー
パ部285との係合深さが変わり、これに伴いスリット
283の間隔が拡縮し、反射ミラー16の背面161の
上端に当接する接触部281aが反射ミラー16から離
間接近する方向に移動する。すると、反射ミラー16の
背面161の上端が、板ばね29の付勢により接触部2
81aの動きに追従して前後方向に移動し、これに伴い
第1壁部281の位置決め部281bに当接する反射ミ
ラー16の背面161の下端を中心として反射ミラー1
6が上下方向に揺動し、これにより反射面162によっ
て反射される走査光ビームB1の上下方向の反射角度が
調整される。
【0030】また、図7(a),(b)の断面図は第1
実施例の第3変形例による反射ミラーの保持構造を示し
ており、この第3変形例では、接触部281aを移動さ
せるための構成が、前記第2変形例と異なる。即ち、ス
リット283を構成する第1壁部281の上端箇所に
は、上端に至るにつれて径が小さくなる半円錐状のテー
パ部286(係合部に相当)が、該スリット283を挟
んで膨出形成されている。また、スリット283に挿通
されてねじ孔284に螺合されるねじ部材31は頭部3
11と軸部312とで構成され、頭部311の下面に
は、頭部311に至るにつれて径が小さくなる凹状のテ
ーパ部313(係合部に相当)が形成されている。軸部
312は第1壁部281のねじ孔284に螺合され、そ
のときにねじ部材31のテーパ部313は第1壁部28
1のテーパ部286に係合する。
【0031】従って、ねじ部材31を螺動することで、
ねじ部材31のテーパ部313と第1壁部281のテー
パ部286との係合深さが変わり、これに伴いスリット
283の間隔が拡縮し、反射ミラー16の背面161の
上端に当接する接触部281aが反射ミラー16から離
間接近する方向に移動する。すると、接触部281aが
当接する反射ミラー16の背面161の上端が、板ばね
29の付勢により前後方向に移動し、これに伴い第1壁
部281の位置決め部281bに当接する反射ミラー1
6の背面161の下端を中心として反射ミラー16が上
下方向に揺動し、これにより反射面162によって反射
される走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整さ
れる。
【0032】尚、図7(a),(b)に示すねじ部材3
1の代わりに、図7(c)に示すように、テーパ部28
6に対応する形状で、図7(c)中下から上に至るにつ
れて径が小さくなる凹状のテーパ部321(係合部に相
当)が形成された円錐台状の座金32とねじ33とを用
いてもよい。この場合には、座金32とねじ33とでね
じ部材が構成される。
【0033】次に、第2実施例について説明する。図8
は本考案の第2実施例による反射ミラーの保持構造を示
す斜視図、図9は同側面図である。第2実施例に係る反
射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成された壁
部34と、反射ミラー16を付勢する板ばね35と、板
ばね35を前記壁部34に取着するねじ部材36とで構
成されている。
【0034】前記壁部34はハウジング14の底面14
1に一体に膨出成形されている。この壁部34は、反射
ミラー16の背面161から所定距離離れた後方箇所に
位置する後壁部341と、反射ミラー16の反射面16
2の前方に位置する可撓可能な可撓性壁部342と、可
撓性壁部342の前方に位置する突部343とで構成さ
れている。
【0035】可撓性壁部342はハウジング14の底面
141から所定の高さで立設され、可撓性壁部342の
下端は反射ミラー16の反射面162の下端に当接し、
また、可撓性壁部342の高さ方向の端部である上端よ
り側方へ延出するL字状の第1アーム344の先端34
5(接触部に相当)は、反射面162の上部に当接し、
これらの当接により前記反射ミラー16の上下方向の角
度が決定されている。また、可撓性壁部342の上端に
は、反射ミラー16の延在する方向と交差する方向(前
方)に第2アーム346(アーム部に相当)が突設さ
れ、その先端347が突部343の上端面348の上方
に所定の間隔を置いて臨んでいる。
【0036】前記板ばね35(付勢部材に相当)は、反
射ミラー16の背面161と壁部34の後壁部341と
の間に配設され、この板ばね35により反射ミラー16
は、その中央箇所が可撓性壁部342方向(前方)に倒
れる方向に付勢されている。前記ねじ部材36は可撓性
壁部342の第2アーム346の先端347を貫通して
突部343の上端面348に螺合されている。
【0037】従って、ねじ部材36を螺動することで、
第2アーム346の先端347と突部343の上端面3
48との間隔が変わり、これに伴い可撓性壁部342が
撓んで反射ミラー16から離間接近する方向に傾動し、
第1アーム344の先端345の位置が前後方向に移動
する。すると、反射ミラー16の反射面162の上部
が、板ばね35の付勢により第1アーム344の先端3
45の動きに追従して前後方向に移動し、これに伴い前
壁部342の下端に当接する反射ミラー16の反射面1
62の下端を中心として反射ミラー16が上下方向に揺
動し、これにより反射面162によって反射される走査
光ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。
【0038】図10は第2実施例の変形例による反射ミ
ラーの保持構造を示す斜視図である。この変形例に係る
反射ミラーの保持構造は、ハウジング14に形成された
壁部37と、反射ミラー16を付勢する板ばね38と、
前記壁部37を貫通しハウジング14側に螺合するねじ
部材39,40,41,42とで構成されている。
【0039】前記壁部37はハウジング14の底面14
1に一体に膨出成形されている。この壁部37は、反射
ミラー16の反射面162の前方に位置する可撓可能な
第1及び第2可撓性壁部371,372で構成されてい
る。第1可撓性壁部371は反射ミラー16よりも低い
高さで立設されている。第1可撓性壁部371の高さ方
向の端部である上端で反射ミラー16に臨む側面箇所に
は接触部373が形成され、この接触部373は反射ミ
ラー16の反射面162の中間箇所に当接している。
【0040】一方、第2可撓性壁部372は反射ミラー
16と略々同じ高さで立設されている。第2可撓性壁部
372の上端で反射ミラー16に臨む側面箇所には接触
部374が形成され、この接触部374は反射ミラー1
6の反射面162の上端に当接している。そして、これ
ら接触部373,374の当接により前記反射ミラー1
6の左右、上下方向の角度が決定されている。
【0041】さらに、第1可撓性壁部371の上端に
は、反射ミラー16の延在する方向と交差する方向で前
後逆向きに延出する前アーム375(アーム部に相当)
と後アーム376(アーム部に相当)が突設されてい
る。同様に、第2可撓性壁部372の高さ方向の中間部
には、反射ミラー16の延在する方向と交差する方向で
前後逆向きに延出する前アーム377(アーム部に相
当)、後アーム378(アーム部に相当)が突設されて
いる。
【0042】前記板ばね38(付勢部材に相当)は、反
射ミラー16の背面161側に設けられて該背面161
に当接し、この板ばね38により反射ミラー16は、そ
の上部が第1及び第2可撓性壁部371,372方向
(前方)に倒れる方向に付勢されている。前記ねじ部材
39,40は、第1可撓性壁部371の前アーム375
及び後アーム376を貫通し、ハウジング14の底面1
41に螺合される。同様に、ねじ部材41,42は、第
2可撓性壁部372の前アーム377及び後アーム37
8を貫通し、ハウジング14の底面141に螺合され
る。
【0043】従って、ねじ部材39と40を螺動するこ
とで、第1可撓性壁部371の前アーム375及び後ア
ーム376とハウジング14の底面141との間隔が変
わり、これに追従して第1可撓性壁部371が撓んで反
射ミラー16から離間接近する方向に傾動する。する
と、第1可撓性壁部371の接触部373の位置が前後
方向に移動し、反射ミラー16の反射面162の中間箇
所が、板ばね38の付勢により接触部373の動きに追
従して前後方向に移動する。
【0044】このため、第2可撓性壁部372の接触部
374に当接する反射ミラー16の反射面162の上端
を中心として反射ミラー16が左右方向に揺動し、反射
面162によって反射される走査光ビームB1の左右方
向の反射角度が調整される。このとき、ねじ部材40を
締め付けると反射ミラー16の反射面162の中間箇所
が後方に移動し、ねじ部材39を締め付けると反射ミラ
ー16の反射面162の中間箇所が前方に移動する。
【0045】同様に、ねじ部材41と42を螺動するこ
とで、第2可撓性壁部372の前アーム377及び後ア
ーム378とハウジング14の底面141との間隔が変
わり、これに追従して第2可撓性壁部372が撓んで反
射ミラー16から離間接近する方向に傾動する。する
と、第2可撓性壁部372の接触部374の位置が前後
方向に移動し、反射ミラー16の反射面162の上端
が、板ばね38の付勢により接触部374の動きに追従
して前後方向に移動する。
【0046】このため、第1可撓性壁部371の接触部
373に当接する反射ミラー16の反射面162の中間
箇所を中心として反射ミラー16が上下方向に揺動し、
反射面162によって反射される走査光ビームB1の上
下方向の反射角度が調整される。このとき、ねじ部材4
2を締め付けると反射ミラー16の反射面162の上端
が後方に移動し、ねじ部材41を締め付けると反射ミラ
ー16の反射面162の上端が前方に移動する。
【0047】尚、上記第1、第2実施例において用いら
れた位置決め壁部は、前壁部と一体に設けてもよく、或
は、前壁部を複数設けたり反射ミラーに接触する部分の
前壁部の形状を変えることで省略可能である。
【0048】次に、第3実施例について説明する。図1
1は本考案の第3実施例による反射ミラーの保持構造を
示す平面図、図12は図11のG−G線断面図である。
第3実施例に係る反射ミラーの保持構造は、台座43
と、台座43をハウジング14に取着するねじ部材44
とで構成されている。
【0049】前記台座43は、ハウジング14の底面1
41(取り付け面に相当)と間隔を置いて平行に延在す
る、言い換えると、底面141から離れた箇所で底面1
41に沿って延在する基板部431と、基板部431の
延在方向の一端432側の下面に突設された支点部43
3と、基板部431の他端434側でハウジング14の
底面141に向けて湾曲されて該底面141に弾性的に
接触する脚片部435と、基板部431の一端432側
の上面に立設された保持部436とで構成されている。
基板部431の略々中央には、その長手方向が支点部4
33に向いた長孔437(台座側係合部に相当)が形成
され、支点部433は、ハウジング14の底面141に
形成された凹部142に嵌合され、底面141と略々平
行する方向に旋回可能で且つ該底面141と直交する方
向に揺動可能に結合されている。また、基板部431の
一端432側に臨む保持部436の面438には、反射
ミラー16の背面161が取着されている。
【0050】前記ねじ部材44は、頭部441と、ハウ
ジング14の底面141に形成されたねじ孔143に螺
合される軸部442と、軸部442の上部に形成され該
軸部442の中心から偏位した箇所を中心とする円柱部
443(ねじ部材側係合部に相当)とで構成されてい
る。円柱部443の径は、基板部431の長孔437の
幅と略々同じ寸法か或は若干小さい寸法で形成されてお
り、頭部441の径は前記長孔437の幅よりも大きい
径で形成されている。
【0051】このねじ部材44は基板部431の長孔4
37に挿通され、該ねじ部材44の軸部442がハウジ
ング14の底面141のねじ孔143に螺合される。こ
のとき、ねじ部材44の円柱部443は基板部431の
長孔437内に位置してこれと係合する。また、ねじ部
材44の頭部441は長孔437周縁の基板部431の
上面箇所に当接する。
【0052】従って、ねじ部材44を螺動することで、
円柱部443の中心が軸部442の中心に対して偏心運
動し、反射ミラー16が基板部431と共に支点部43
3を中心として左右方向に旋回し、これにより、反射面
162によって反射される走査光ビームB1の左右方向
の反射角度が調整される。
【0053】また、ねじ部材44を螺動することで頭部
441の高さが変わり、これにより、脚片部435の弾
性で基板部431の他端434側が頭部441に追従
し、支点部433を中心に基板部431が上下方向に揺
動し、この基板部431の揺動に追従して反射ミラー1
6が支点部433を中心として上下方向に揺動する。こ
れにより反射面162によって反射される走査光ビーム
B1の上下方向の反射角度が調整される。このように、
第3実施例の反射ミラーの保持構造では、ねじ部材44
の操作により、反射ミラー16の反射面162によって
反射される走査光ビームB1の左右方向と上下方向の反
射角度を必要に応じて同時に調整することができる。
【0054】図13は第3実施例の第1変形例による反
射ミラーの保持構造を示しており、この第1変形例で
は、頭部451及び軸部452からなるねじ45と、ね
じ45の頭部451に嵌合されるキャップ46とを用い
ている。
【0055】キャップ46の上部461には凹部461
Aが形成され、その上端面にはドライバ係合用の係合溝
462が形成されている。また、キャップ46の上部4
61の下端面には、該キャップ46の中心から偏位した
箇所を中心とする円柱部463(キャップ側係合部に相
当)が形成され、前記ねじ45は、その頭部451が前
記凹部461A内に収容され、前記軸部452がキャッ
プ46の中心を挿通されその先端がハウジング14の底
面141のねじ孔143に螺合している。尚、円柱部4
63の径は基板部431の長孔437(台座側係合部に
相当)の幅と略々同じ寸法か或は若干小さい寸法に形成
されており、キャップ46の上部461の径は前記長孔
437の幅よりも大きい径で形成されている。
【0056】この第1変形例では、キャップ46の係合
溝462にドライバの先端を係合させ、キャップ46を
回転させると、キャップ46の円柱部463の中心がね
じ45の軸部452の中心に対して偏心運動し、これに
案内されて反射ミラー16が基板部431と共に支点部
433を中心として左右方向に旋回し、これにより、反
射面162によって反射される走査光ビームB1の左右
方向の反射角度が調整される。このとき、キャップ46
を回転させてもねじ45は螺動されないので、ねじ45
の頭部451の高さは変わらず、反射面162によって
反射される走査光ビームB1の左右方向の反射角度のみ
が変えられる。
【0057】また、ねじ部材45を螺動することで頭部
451の高さが変わり、これにより、脚片部435の弾
性で基板部431の他端434側が頭部451の上下動
に追従し、支点部433を中心に基板部431が上下方
向に揺動し、この基板部431の揺動に追従して反射ミ
ラー16が支点部433を中心として上下方向に揺動す
る。これにより反射面162によって反射される走査光
ビームB1の上下方向の反射角度が調整される。このと
き、ねじ45を螺動させてもキャップ46は回転されな
いので、キャップ46の円柱部463は偏心運動せず、
反射面162によって反射される走査光ビームB1の上
下方向の反射角度のみが変えられる。
【0058】尚、この第3実施例の第1変形例では、ね
じ45とキャップ46とでねじ部材が構成され、ねじ4
5の軸部452がねじ部材の軸部に相当し、キャップ4
6の上部461がねじ部材の頭部に相当し、キャップ4
6の円柱部463がねじ部材の円柱部に相当している。
【0059】図14及び図14のH−H線断面図である
図15は第3実施例の第2変形例による反射ミラーの保
持構造を示しており、この第2変形例では、台座43の
基板部431に、長孔437に代えて開口431Aを形
成し、開口431Aの一側に突起431Bを設けると共
に、他側に弾性片431Cを延出させて突起431Bに
対向させている。また、この第2変形例で用いるねじ部
材47は、頭部471と、ハウジング14の底面141
に形成されたねじ孔143に螺合される軸部472と、
軸部472の上部に形成されたカム部473(ねじ部材
側係合部に相当)とで構成されている。
【0060】ねじ部材47の頭部471の径は、基板部
431の開口431Aの幅より大きい寸法で形成されて
おり、カム部473の周面には、凸部と凹部とが交互に
複数連続して形成されている。カム部473の径は、基
板部431の突起431Bの先端と弾性片431Cとの
間隔より若干大きい寸法で形成されている。
【0061】この第2変形例では、ねじ部材47を基板
部431の開口431Aに挿通して、その軸部472を
ハウジング14の底面141のねじ孔143に螺合させ
ると共に、ねじ部材47のカム部473を基板部431
の開口431A内に位置させている。そして、この状態
でカム部473の周面が突起431B及び弾性片431
Cに接してこれらと係合しており、カム部473を回転
させると突起431Bがカム部473の周面形状に追従
し、基板部431が支点部433を中心として左右方向
に旋回する。
【0062】このような第3実施例の第2変形例によれ
ば、ねじ部材47を螺動することで、該ねじ部材47の
カム部473により基板部431が支点部433を中心
として左右方向に旋回され、これに案内されて反射ミラ
ー16が支点部433を中心として左右方向に旋回し、
これにより、反射面162によって反射される走査光ビ
ームB1の左右方向の反射角度が調整される。
【0063】また、ねじ部材47を螺動することで頭部
471の高さが変わり、これにより、脚片部435の弾
性で基板部431が頭部471に追従して支点部433
を中心に上下方向に揺動し、この基板部431の揺動に
追従して反射ミラー16が支点部433を中心として上
下方向に揺動する。これにより反射面162によって反
射される走査光ビームB1の上下方向の反射角度が調整
される。このように、第2変形例の反射ミラーの保持構
造では、ねじ部材47の操作により、反射ミラー16の
反射面162によって反射される走査光ビームB1の左
右方向と上下方向の反射角度を必要に応じて同時に調整
することができる。
【0064】そして、特にこの第2変形例の構成によれ
ば、ねじ部材47を一回転させる毎に、反射ミラー16
が基板部431と共に、カム部473の凹凸の数に応じ
て左右方向へ複数回往復揺動するため、走査光ビームB
1の左右方向の反射角度を調整するためのねじ部材47
の回転量を少なくし、それに伴う走査光ビームB1の上
下方向への反射角度の変動量を少なくすることができ
る。このため、反射ミラー16の反射面162によって
反射される走査光ビームB1の左右及び上下方向の反射
角度を、ねじ部材47の回転により同時に調整するに際
して、走査光ビームB1を左右及び上下方向の所望の反
射角度に容易に設定することができる。
【0065】図16は第3実施例の第3変形例による反
射ミラーの保持構造を示しており、この第3変形例で
は、基板部431の他端434側に、脚片部435とは
反対に向けて弾性を有する第2の脚片部439を延出さ
せ、この第2の脚片部439に、前記基板部431の上
方で平行して延在する第2の基板部439Aを延出させ
ている。そして、第2の基板部439Aの長孔437に
臨む箇所に長孔437と同様の長孔439Bを形成する
と共に、ねじ部材44をこの長孔437,439Bに挿
通して、該ねじ部材44の軸部442をハウジング14
の底面141のねじ孔143に螺合させ、ねじ部材44
の円柱部443を長孔437,439Bと係合させてい
る。
【0066】このような第3実施例の第3変形例によれ
ば、図11及び図12に示す第3実施例と同様に、ねじ
部材44を螺動することで、反射ミラー16を基板部4
31と共に支点部433を中心として左右方向に旋回さ
せ、且つ上下方向に揺動させて、反射ミラー16の反射
面162によって反射される走査光ビームB1の、左右
方向及び上下方向の反射角度を必要に応じて同時に調整
することができる。
【0067】そして、特にこの第3変形例の構成によれ
ば、ねじ部材44の頭部441とハウジング14の底面
141との間に脚片部435及び第2の脚片部439が
介在するため、ねじ部材44の螺動に伴う頭部441の
上下方向への移動量に対して、該頭部441に追従して
基板部431と共に上下方向に揺動する反射ミラー16
の揺動量が、脚片部435と第2の脚片部439とのば
ね定数の比に応じた量に減縮される。このため、反射ミ
ラー16の反射面162によって反射される走査光ビー
ムB1の上下方向の反射角度を、第5実施例の構成より
も微細に調整することができる。
【0068】尚、上述した第1乃至第3実施例やそれら
の変形例を通じて、反射ミラー16の背面161側に配
置した部材類と反射面162側に配置した部材類とは、
逆に配置してもよい。また、本実施例では、光走査装置
を例に取って説明したが、本考案の反射ミラーの保持構
造は、光や像等を反射する反射ミラーを備え、この反射
ミラーの取り付け角度に誤差があると動作に様々な支障
を来たすような種々の装置にも適用可能であることは勿
論のことである。
【0069】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ね
じ部材や、ハウジングを利用して形成した壁部や、ハウ
ジングとは別体の台座を用いた簡単な構成により、反射
ミラーを角度調整可能にハウジングへ保持させることが
でき、シリンドリカルレンズのような高価な別部品を省
略し低コストで反射ミラーの取り付け誤差を補正でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例による反射ミラーの保持構
造の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1のD−D線断面図である。
【図3】図1に示す本考案の第1実施例による反射ミラ
ーの保持構造の第1変形例の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のE−E線断面図である。
【図5】図3のF−F線断面図である。
【図6】図1に示す本考案の第1実施例による反射ミラ
ーの保持構造の第2変形例の概略構成を示す断面図であ
る。
【図7】図1に示す本考案の第1実施例による反射ミラ
ーの保持構造の第3変形例の概略構成を示す断面図であ
る。
【図8】本考案の第2実施例による反射ミラーの保持構
造の概略構成を示す斜視図である。
【図9】図8に示す反射ミラーの保持構造の側面図であ
る。
【図10】図8に示す本考案の第2実施例による反射ミ
ラーの保持構造の変形例の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図11】本考案の第3実施例による反射ミラーの保持
構造の概略構成を示す平面図である。
【図12】図11のG−G線断面図である。
【図13】図11に示す本考案の第3実施例による反射
ミラーの保持構造の第1変形例の概略構成を示す断面図
である。
【図14】図11に示す本考案の第3実施例による反射
ミラーの保持構造の第2変形例の概略構成を示す平面図
である。
【図15】図14のH−H線断面図である。
【図16】図11に示す本考案の第3実施例による反射
ミラーの保持構造の第3変形例の概略構成を示す断面図
である。
【図17】本考案の反射ミラーの保持構造が適用される
光走査装置の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】 14 ハウジング 141 ハウジング底面 16 反射ミラー 161 反射ミラー背面 162 反射ミラー反射面 26,29,35,38 板ばね 233,342 前壁部 231 後壁部 233a 前壁部上端 234,257a,257b,258a,258b,2
83 スリット 235,259,284 ねじ孔 24,27,30,31,36,39,40,41,4
2,44,47 ねじ部材 241,271,301,311,441,471 ね
じ部材頭部 242,272,302,312,442,452,4
72 ねじ部材軸部 243,273 テーパ部 253 第1前壁部 253a,254a,281a,373,374 接触
部 254 第2前壁部 281 第1壁部 285,286,303,313,321 テーパ部 32 座金 33 ねじ 345 第1アーム先端 346 第2アーム 375,377 前アーム 376,378 後アーム 43 台座 431 基板部 431B 凸部 431C 弾性片 433 支点部 435 脚片部 436 保持部 437,439B 長孔 439 第2の脚片部 439A 第2の基板部 443 円柱部 45 ねじ 46 キャップ 461 キャップ上部 463 キャップ円柱部 473 カム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/18

Claims (12)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングへ保持させる構造であって、 前記反射ミラーの反射面又は背面に臨むように前記ハウ
    ジングに形成された前壁部と、 前記前壁部の部分で前記反射ミラーに接触する接触部
    と、 前記反射ミラーを前記前壁部方向に付勢する付勢部材
    と、 前記前壁部に螺合されるねじ部材とを備え、 前記ねじ部材が螺合される前記前壁部箇所には、ねじ部
    材が前記前壁部箇所に螺合された状態でねじの長手方向
    に延在するスリットが形成され、 前記接触部は、前記ねじ部材が螺合される前壁部箇所と
    反射ミラーとの間に設けられ、前記ねじ部材の螺動によ
    り該ねじ部材の長手方向と交差する方向に変位するよう
    に構成されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  2. 【請求項2】 前記ねじ部材は軸部と頭部とからなり、
    前記軸部には頭部に至るにつれて径が大きくなるテーパ
    部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の反
    射ミラーの保持構造。
  3. 【請求項3】 前記ねじ部材の頭部と、該ねじ部材が螺
    合される前記前壁部箇所の周囲の箇所とには、ねじ部材
    の螺動により互いに係合し前記接触部を変位させる係合
    部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の反
    射ミラーの保持構造。
  4. 【請求項4】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングへ保持させる構造であって、 前記反射ミラーの反射面又は背面に臨むように前記ハウ
    ジングから所定の高さで立設された可撓可能な可撓性壁
    部と、 前記可撓性壁部の高さ方向の端部で前記反射ミラーに臨
    む箇所に前記反射ミラーに接触可能に設けられた接触部
    と、 前記ハウジングから離れた可撓性壁部の箇所で前記反射
    ミラーの延在する方向と交差する方向に延在するアーム
    部と、 前記反射ミラーを前記接触部方向に付勢する付勢部材
    と、 前記アーム部を貫通してハウジングに螺合されたねじ部
    材とを備え、 前記ねじ部材の螺動により前記アーム部を介して前記可
    撓性壁部が反射ミラーから離間接近する方向に傾動し、
    これにより接触部が反射ミラーから離間接近する方向に
    移動するように構成されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  5. 【請求項5】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングへ保持させる構造であって、 前記反射ミラーの反射面又は背面に臨むように前記ハウ
    ジングから所定の高さで立設された可撓可能な可撓性壁
    部と、 前記可撓性壁部の高さ方向の端部で前記反射ミラーに臨
    む箇所に前記反射ミラーに接触可能に設けられた接触部
    と、 前記ハウジングから離れた可撓性壁部の箇所で前記反射
    ミラーの延在する方向と交差する方向に互いに逆向きに
    延在する二つのアーム部と、 前記反射ミラーを前記接触部方向に付勢する付勢部材
    と、 前記二つのアーム部をそれぞれ貫通してハウジングに螺
    合された二つのねじ部材を備え、 前記各ねじ部材の螺動により前記各アーム部を介して前
    記可撓性壁部が反射ミラーから離間接近する方向に傾動
    し、これにより接触部が反射ミラーから離間接近する方
    向に移動するように構成されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングから離れた可撓性壁部の
    箇所は、前記可撓性壁部の高さ方向の端部であることを
    特徴とする請求項4または5記載の反射ミラーの保持構
    造。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングから離れた可撓性壁部の
    箇所は、前記可撓性壁部の高さ方向の中間部であること
    を特徴とする請求項4または5記載の反射ミラーの保持
    構造。
  8. 【請求項8】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウジ
    ングの取り付け面へ保持させる構造であって、 前記反射ミラーを保持する台座と、 前記ハウジングの取り付け面に螺合すると共に前記台座
    に係合するねじ部材とを備え、 前記台座は、前記ハウジングの取付面から離れた箇所で
    該取付面に沿って延在する基板部と、前記延在する方向
    の基板部の一端に設けられ前記取り付け面と平行する方
    向に旋回可能且つ該取り付け面に直交する方向に揺動可
    能に前記ハウジングと結合する支点部と、前記支点部寄
    りの基板部箇所から立設され前記反射ミラーを保持する
    保持部と、前記延在する方向の基板部の他端に弾性変形
    可能な湾曲状に設けられ弾性的に前記ハウジングに接触
    する脚片部と、前記保持部と脚片部との間における基板
    部箇所に形成された台座側係合部とで構成され、 前記ねじ部材は、前記台座側係合部を貫通し前記ハウジ
    ングの取り付け面に螺合される軸部と、前記軸部の端部
    に設けられ前記台座側係合部の周囲の基板部箇所に当接
    し該ねじ部材の回転により前記支点部を中心として取り
    付け面に直交する方向に該基板部を揺動させる頭部と、
    前記台座側係合部に臨む部分に設けられ該ねじ部材の回
    転により前記支点部を中心として該基板部を取り付け面
    と略々平行する方向に旋回させるねじ部材側係合部とで
    構成されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
  9. 【請求項9】 前記台座側係合部はその長手方向が前記
    支点部に向いた長孔で形成され、前記ねじ部材側係合部
    は、前記軸部の中心から偏位した箇所を中心とし且つ前
    記長孔に係合する外径で形成された円柱部で形成されて
    いることを特徴とする請求項8記載の反射ミラーの保持
    構造。
  10. 【請求項10】 前記ねじ部材側係合部の周面には、軸
    部の径方向外方に突出する凸部と軸部の径方向内方に窪
    む凹部とが軸部の周方向に交互に形成され、前記台座側
    係合部は、前記ねじ部材側係合部の周面に当接する凸部
    と、前記ねじ部材側係合部を前記軸部の径方向へ付勢す
    る弾性片とで構成されていることを特徴とする請求項8
    記載の反射ミラーの保持構造。
  11. 【請求項11】 前記脚片部が延出された方向とは逆方
    向に前記基板部から延出された第2の脚片部と、前記第
    2の脚片部から延出され前記基板部と略々平行して延在
    する第2の基板部とが更に設けられ、前記台座側係合部
    は前記基板部と第2の基板部の少なくとも一方に設けら
    れ、前記ねじ部材は前記基板部と第2の基板部の双方を
    貫通すると共に前記頭部が前記第2の基板部に当接し、
    前記ねじ部材側係合部は前記台座側係合部に臨む部分に
    設けられていることを特徴とする請求項8、9又は10
    記載の反射ミラーの保持構造。
  12. 【請求項12】 反射ミラーを反射角度調整可能にハウ
    ジングの取り付け面へ保持させる構造であって、 前記反射ミラーを保持する台座と、 前記ハウジングの取り付け面に螺合すると共に前記台座
    に係合するねじ部材とを備え、 前記台座は、前記ハウジングの取付面から離れた箇所で
    該取付面に沿って延在する基板部と、前記延在する方向
    の基板部の一端に設けられ前記取り付け面と平行する方
    向に旋回可能且つ該取り付け面に直交する方向に揺動可
    能に前記ハウジングと結合する支点部と、前記支点部寄
    りの基板部箇所から立設され前記反射ミラーを保持する
    保持部と、前記延在する方向の基板部の他端に弾性変形
    可能な湾曲状に設けられ弾性的に前記ハウジングに接触
    する脚片部と、前記保持部と脚片部との間における基板
    部箇所に形成された台座側係合部とで構成され、 前記ねじ部材はねじとキャップとの二つの部材で構成さ
    れ、 前記ねじはその一端が前記ハウジングの取り付け面に螺
    合される軸部と、前記軸部の他端に形成された頭部とか
    らなり、 前記キャップは、前記台座側係合部の周囲の基板部箇所
    に当接する上部と、台座側係合部に係合されるキャップ
    側係合部とからなり、 前記ねじは、前記キャップを貫通しその先端が前記ハウ
    ジングの取り付け面に螺合され、 前記キャップは、前記台座側係合部の周囲の基板部箇所
    と前記ねじの頭部とにより挟まれて支持され、 前記ねじは、前記頭部を回転させることで前記支点部を
    中心として取り付け面に直交する方向に該基板部が揺動
    するように構成され、 前記キャップ側係合部は、キャップを回転させることで
    前記支点部を中心として前記基板部が取り付け面と略々
    平行する方向に旋回するように構成されている、 ことを特徴とする反射ミラーの保持構造。
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