JP2590776B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JP2590776B2 JP2590776B2 JP1414895A JP1414895A JP2590776B2 JP 2590776 B2 JP2590776 B2 JP 2590776B2 JP 1414895 A JP1414895 A JP 1414895A JP 1414895 A JP1414895 A JP 1414895A JP 2590776 B2 JP2590776 B2 JP 2590776B2
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- Japan
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- magnetic disk
- magnetic head
- spindle motor
- control unit
- voice coil
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に係
り、特に、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの吸着剥離機
能を備えている磁気ディスク装置に関する。
り、特に、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドの吸着剥離機
能を備えている磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気ディスク装置は、例えば特
開平4−64980号公報に開示されている。その技術
思想は、スピンドルモータを起動したが当該スピンドル
モータの回転を確認できない場合に磁気ディスク媒体と
磁気ヘッドとの吸着と判断し、当該磁気ヘッドを微少振
動させて吸着状態を解除しようとするものである。磁気
ディスク媒体と磁気ヘッドとの吸着は、磁気ディスク装
置の装置寿命を著しく低下させるため、この吸着防止の
ための手段について種々の研究開発がなされている。
開平4−64980号公報に開示されている。その技術
思想は、スピンドルモータを起動したが当該スピンドル
モータの回転を確認できない場合に磁気ディスク媒体と
磁気ヘッドとの吸着と判断し、当該磁気ヘッドを微少振
動させて吸着状態を解除しようとするものである。磁気
ディスク媒体と磁気ヘッドとの吸着は、磁気ディスク装
置の装置寿命を著しく低下させるため、この吸着防止の
ための手段について種々の研究開発がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、磁気ヘッドの振動中に突然吸着状態が
解除されるため、吸着状態が解除された磁気ヘッドが勢
い余って磁気ディスク媒体のデータゾーンに飛び出して
しまうことがあった。かかる場合、磁気ディスク媒体の
回転速度は未だ不十分な状態であり、データゾーンに飛
び出した磁気ヘッドが磁気ディスク媒体と接触し、大切
な記録データを破壊してしまう不都合があった。
来例にあっては、磁気ヘッドの振動中に突然吸着状態が
解除されるため、吸着状態が解除された磁気ヘッドが勢
い余って磁気ディスク媒体のデータゾーンに飛び出して
しまうことがあった。かかる場合、磁気ディスク媒体の
回転速度は未だ不十分な状態であり、データゾーンに飛
び出した磁気ヘッドが磁気ディスク媒体と接触し、大切
な記録データを破壊してしまう不都合があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、信頼性の高い吸着剥離機能を備えた磁
気ディスク装置を提供することを、その目的とする。
を改善し、特に、信頼性の高い吸着剥離機能を備えた磁
気ディスク装置を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、スピンドルモータに付勢されて回転する磁気ディス
ク媒体と、この磁気ディスク媒体に対面しボイスコイル
モータの動作と一体となって移動する磁気ヘッドと、ス
ピンドルモータ及びボイスコイルモータの回転動作を制
御すると共に当該スピンドルモータの回転状態を監視す
る制御部とを備えている。このうち、制御部が、スピン
ドルモータの起動時に当該スピンドルモータの回転を確
認できない場合に磁気ヘッドを微少振動させる振動信号
をボイスコイルモータに出力する吸着剥離機能を備えて
いる。そして、磁気ヘッドを支持するアーム近傍に当該
磁気ヘッドのデータゾーンへの移動を規制するストッパ
機構を装備した、という構成を採っている。
は、スピンドルモータに付勢されて回転する磁気ディス
ク媒体と、この磁気ディスク媒体に対面しボイスコイル
モータの動作と一体となって移動する磁気ヘッドと、ス
ピンドルモータ及びボイスコイルモータの回転動作を制
御すると共に当該スピンドルモータの回転状態を監視す
る制御部とを備えている。このうち、制御部が、スピン
ドルモータの起動時に当該スピンドルモータの回転を確
認できない場合に磁気ヘッドを微少振動させる振動信号
をボイスコイルモータに出力する吸着剥離機能を備えて
いる。そして、磁気ヘッドを支持するアーム近傍に当該
磁気ヘッドのデータゾーンへの移動を規制するストッパ
機構を装備した、という構成を採っている。
【0006】請求項2記載の発明では、制御部が、磁気
ヘッドと磁気ディスク媒体とを互いに逆位相で同時に微
少振動させる振動信号をスピンドルモータ及びボイスコ
イルモータに出力する同期剥離機能を備えている、とい
う構成を採っている。
ヘッドと磁気ディスク媒体とを互いに逆位相で同時に微
少振動させる振動信号をスピンドルモータ及びボイスコ
イルモータに出力する同期剥離機能を備えている、とい
う構成を採っている。
【0007】請求項3記載の発明では、制御部が、磁気
ヘッドの機械固有振動周波数を予め記憶するROMを備
え、このROMに記憶された機械固有振動周波数に基づ
く振動信号をボイスコイルモータに出力する特定周波出
力機能を備える、という構成を採っている。
ヘッドの機械固有振動周波数を予め記憶するROMを備
え、このROMに記憶された機械固有振動周波数に基づ
く振動信号をボイスコイルモータに出力する特定周波出
力機能を備える、という構成を採っている。
【0008】請求項4記載の発明では、制御部が、スピ
ンドルモータの起動と同時に計時を開始するタイマを備
え、このタイマが予め設定された時間を計時したときに
振動信号を出力する時間差制御機能を備える、という構
成を採っている。
ンドルモータの起動と同時に計時を開始するタイマを備
え、このタイマが予め設定された時間を計時したときに
振動信号を出力する時間差制御機能を備える、という構
成を採っている。
【0009】請求項5記載の発明では、制御部が、タイ
マが予め設定された時間を計時する前にスピンドルモー
タの回転を確認した場合には当該タイマによる計時を終
了する剥離動作中止機能を備える、という構成を採って
いる。これらにより、前述した目的を達成しようとする
ものである。
マが予め設定された時間を計時する前にスピンドルモー
タの回転を確認した場合には当該タイマによる計時を終
了する剥離動作中止機能を備える、という構成を採って
いる。これらにより、前述した目的を達成しようとする
ものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、スピンドルの起動時
に当該スピンドルの回転が確認できないときは、制御部
は、吸着剥離機能を作動し、磁気ヘッドが微少振動する
ようにボイスコイルモータ(VCM)に振動信号を出力
する。そして、磁気ヘッドが振動し当該磁気ヘッドと磁
気ディスク媒体との吸着状態が解除されると、磁気ディ
スク媒体のデータゾーンに飛び出しそうになった磁気ヘ
ッドのアーム部がストッパ機構に衝突し、磁気ヘッドの
データゾーンへの飛び出しが規制される。
に当該スピンドルの回転が確認できないときは、制御部
は、吸着剥離機能を作動し、磁気ヘッドが微少振動する
ようにボイスコイルモータ(VCM)に振動信号を出力
する。そして、磁気ヘッドが振動し当該磁気ヘッドと磁
気ディスク媒体との吸着状態が解除されると、磁気ディ
スク媒体のデータゾーンに飛び出しそうになった磁気ヘ
ッドのアーム部がストッパ機構に衝突し、磁気ヘッドの
データゾーンへの飛び出しが規制される。
【0011】請求項2記載の発明では、制御部は、吸着
剥離機能が作動されると同時に同期剥離機能を作動さ
せ、磁気ヘッドの微少振動と逆位相で磁気ディスク媒体
を微少振動させるようにスピンドルモータに振動信号を
出力する。これにより、磁気ディスク媒体と磁気ヘッド
は、吸着部分を互いに引っ張り合う力を印加される。
剥離機能が作動されると同時に同期剥離機能を作動さ
せ、磁気ヘッドの微少振動と逆位相で磁気ディスク媒体
を微少振動させるようにスピンドルモータに振動信号を
出力する。これにより、磁気ディスク媒体と磁気ヘッド
は、吸着部分を互いに引っ張り合う力を印加される。
【0012】請求項3記載の発明では、制御部は、吸着
剥離機能の作動段になると、ROMから磁気ヘッドの機
械固有振動周波数を読み出して、この機械固有振動周波
数に基づく振動信号をボイスコイルモータに出力する。
これにより、磁気ヘッドは機械固有振動周波数で微少振
動を行う。
剥離機能の作動段になると、ROMから磁気ヘッドの機
械固有振動周波数を読み出して、この機械固有振動周波
数に基づく振動信号をボイスコイルモータに出力する。
これにより、磁気ヘッドは機械固有振動周波数で微少振
動を行う。
【0013】請求項4記載の発明では、制御部は、スピ
ンドルモータの起動と同時にタイマによる計時を開始す
る。そして、タイマが予め設定された時間を計時すると
同時に吸着剥離機能を作動させる。
ンドルモータの起動と同時にタイマによる計時を開始す
る。そして、タイマが予め設定された時間を計時すると
同時に吸着剥離機能を作動させる。
【0014】請求項5記載の発明では、制御部は、タイ
マを作動させてから予め設定された時間が経過する前に
吸着状態が解除されスピンドルが回転した場合には、タ
イマによる計時を終了し、吸着剥離機能の作動を行わな
い。
マを作動させてから予め設定された時間が経過する前に
吸着状態が解除されスピンドルが回転した場合には、タ
イマによる計時を終了し、吸着剥離機能の作動を行わな
い。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図2に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0016】この図1に示す実施例は、スピンドルモー
タ3に付勢されて回転する磁気ディスク媒体1と、この
磁気ディスク媒体1に対面しボイスコイルモータ8の動
作と一体となって移動する磁気ヘッド2と、スピンドル
モータ3及びボイスコイルモータ8の回転動作を制御す
ると共に当該スピンドルモータ3の回転状態を監視する
制御部10とを備えている。また、磁気ヘッド2を支持
するアーム2Aの近傍には、当該磁気ヘッド2のデータ
ゾーンDへの移動を規制するストッパ機構9が装備され
ている。
タ3に付勢されて回転する磁気ディスク媒体1と、この
磁気ディスク媒体1に対面しボイスコイルモータ8の動
作と一体となって移動する磁気ヘッド2と、スピンドル
モータ3及びボイスコイルモータ8の回転動作を制御す
ると共に当該スピンドルモータ3の回転状態を監視する
制御部10とを備えている。また、磁気ヘッド2を支持
するアーム2Aの近傍には、当該磁気ヘッド2のデータ
ゾーンDへの移動を規制するストッパ機構9が装備され
ている。
【0017】上記構成のうち、制御部10は、スピンド
ルモータ3の起動時に当該スピンドルモータ3の回転を
確認できない場合に磁気ヘッド2を微少振動させる振動
信号Sをボイスコイルモータ8に出力する吸着剥離機能
を備えている。また、本実施例において、制御部10は
微少振動の振動周波数を決定するパラメータを予め格納
したROM6と、スピンドルモータ3の起動から計時を
開始するタイマ(図示略)とを備えている。本実施例に
おいて、このROM6には、磁気ヘッドの機械固有振動
周波数の情報が予め格納されている。
ルモータ3の起動時に当該スピンドルモータ3の回転を
確認できない場合に磁気ヘッド2を微少振動させる振動
信号Sをボイスコイルモータ8に出力する吸着剥離機能
を備えている。また、本実施例において、制御部10は
微少振動の振動周波数を決定するパラメータを予め格納
したROM6と、スピンドルモータ3の起動から計時を
開始するタイマ(図示略)とを備えている。本実施例に
おいて、このROM6には、磁気ヘッドの機械固有振動
周波数の情報が予め格納されている。
【0018】更に、本実施例において、制御部10は、
磁気ヘッド2と磁気ディスク媒体1とを互いに逆位相で
同時に微少振動させる振動信号Sをスピンドルモータ3
及びボイスコイルモータ8に出力する同期剥離機能と、
ROM6に記憶された機械固有振動周波数を読み出して
これに基づく振動信号をボイスコイルモータ8に出力す
る特定周波出力機能と、前述のタイマが予め設定された
時間を計時したときに振動信号を出力する時間差制御機
能と、このタイマが予め設定された時間を計時する前に
スピンドルモータ3の回転を確認した場合には当該タイ
マによる計時を終了する剥離動作中止機能とを備えてい
る。
磁気ヘッド2と磁気ディスク媒体1とを互いに逆位相で
同時に微少振動させる振動信号Sをスピンドルモータ3
及びボイスコイルモータ8に出力する同期剥離機能と、
ROM6に記憶された機械固有振動周波数を読み出して
これに基づく振動信号をボイスコイルモータ8に出力す
る特定周波出力機能と、前述のタイマが予め設定された
時間を計時したときに振動信号を出力する時間差制御機
能と、このタイマが予め設定された時間を計時する前に
スピンドルモータ3の回転を確認した場合には当該タイ
マによる計時を終了する剥離動作中止機能とを備えてい
る。
【0019】以下、上記構成を更に詳述すると、制御部
10は、スピンドルモータ3の回転を制御するスピンド
ルコントローラ4と、ボイスコイルモータ8の回転を制
御するVCMコントローラ7と、装置全体の動作を制御
するマイクロプロセッサ5とを備えている。
10は、スピンドルモータ3の回転を制御するスピンド
ルコントローラ4と、ボイスコイルモータ8の回転を制
御するVCMコントローラ7と、装置全体の動作を制御
するマイクロプロセッサ5とを備えている。
【0020】マイクロプロセッサ5には、ROM6が併
設されている。また、制御部10の各機能は、このマイ
クロプロセッサ5が予め搭載したマイクロプログラムを
逐次処理することにより実現されるようになっている。
上述のタイマとしては、このマイクロプロセッサ5が装
備する内部タイマを用いている。一方、スピンドルコン
トローラ4は、スピンドルモータ3の回転状態を監視し
て、スピンドルモータが正常に回転した場合にはマイク
ロプロセッサ5にスピンドルレディ信号S4を出力する
機能を備えている。
設されている。また、制御部10の各機能は、このマイ
クロプロセッサ5が予め搭載したマイクロプログラムを
逐次処理することにより実現されるようになっている。
上述のタイマとしては、このマイクロプロセッサ5が装
備する内部タイマを用いている。一方、スピンドルコン
トローラ4は、スピンドルモータ3の回転状態を監視し
て、スピンドルモータが正常に回転した場合にはマイク
ロプロセッサ5にスピンドルレディ信号S4を出力する
機能を備えている。
【0021】ストッパ機構9は、スピンドル軸と平行に
設けられた棒状金属部材9Aと、この棒状金属部材9A
を図1の領域9B内にて移動せしめるストッパ解除手段
(図示略)とを備えている。このストッパ解除手段は、
マイクロプロセッサ5からの指令により、金属棒状部材
9Aを領域9Bの一端から他端に交互に移動する機能を
備えている。また、装置の初期状態では、棒状金属部材
9Aは磁気ヘッド2を支えるアーム2A側に位置づけら
れ固定されている。
設けられた棒状金属部材9Aと、この棒状金属部材9A
を図1の領域9B内にて移動せしめるストッパ解除手段
(図示略)とを備えている。このストッパ解除手段は、
マイクロプロセッサ5からの指令により、金属棒状部材
9Aを領域9Bの一端から他端に交互に移動する機能を
備えている。また、装置の初期状態では、棒状金属部材
9Aは磁気ヘッド2を支えるアーム2A側に位置づけら
れ固定されている。
【0022】次に、本実施例の全体動作を説明する。
【0023】磁気ディスク装置の電源を投入し装置各部
を稼動状態に設定すると、まず、マイクロプロセッサ5
は、スピンドルコントローラ4にディスク回転命令S1
を出力すると同時に内部タイマによる計時を開始する
(ステップ101)。この命令を受けたスピンドルコン
トローラ4は、磁気ディスク媒体1を正方向Fに回転す
るためスピンドルモータ3にスピンドル制御電流S2を
出力する。
を稼動状態に設定すると、まず、マイクロプロセッサ5
は、スピンドルコントローラ4にディスク回転命令S1
を出力すると同時に内部タイマによる計時を開始する
(ステップ101)。この命令を受けたスピンドルコン
トローラ4は、磁気ディスク媒体1を正方向Fに回転す
るためスピンドルモータ3にスピンドル制御電流S2を
出力する。
【0024】ここで、磁気ディスク媒体1と磁気ヘッド
2とが吸着しておりスピンドルモータ3が回転しない場
合、スピンドルコントローラ4はスピンドル回転数S3
からスピンドルモータ3が回転していないことを認識す
る。この場合、スピンドルコントローラ4からマイクロ
プロセッサ5にスピンドルレディ信号(SPMレディ信
号)S4が出力されない(DISABLE)。マイクロ
プロセッサ5は、内部タイマが計時する一定時間(n秒
間)以内にスピンドルレディ信号を受信できない場合
に、磁気ディスク媒体1と磁気ヘッド2の吸着が生じて
いると判断し、吸着剥離機能を作動する(ステップ10
3)。一方、マイクロプロセッサ5は、n秒以内にスピ
ンドルモータ3が回転し、スピンドルレディ信号S4を
受信できた場合には、吸着状態が解除されたと判断し内
部タイマによる計時を中止する。このため、吸着剥離機
能が作動されることはない(ステップ102)。
2とが吸着しておりスピンドルモータ3が回転しない場
合、スピンドルコントローラ4はスピンドル回転数S3
からスピンドルモータ3が回転していないことを認識す
る。この場合、スピンドルコントローラ4からマイクロ
プロセッサ5にスピンドルレディ信号(SPMレディ信
号)S4が出力されない(DISABLE)。マイクロ
プロセッサ5は、内部タイマが計時する一定時間(n秒
間)以内にスピンドルレディ信号を受信できない場合
に、磁気ディスク媒体1と磁気ヘッド2の吸着が生じて
いると判断し、吸着剥離機能を作動する(ステップ10
3)。一方、マイクロプロセッサ5は、n秒以内にスピ
ンドルモータ3が回転し、スピンドルレディ信号S4を
受信できた場合には、吸着状態が解除されたと判断し内
部タイマによる計時を中止する。このため、吸着剥離機
能が作動されることはない(ステップ102)。
【0025】吸着剥離機能が設定されると、マイクロプ
ロセッサ5は、ROM6から磁気ヘッド2の機械固有振
動周波数情報S5を読み出し、これに基づく振動信号S
SをVCMコントローラ7とスピンドルコントローラ4
に出力する。振動信号SSを受信したVCMコントロー
ラ7とスピンドルコントローラ4は、それぞれ磁気ディ
スク媒体1と磁気ヘッド2を機械固有振動周波数で微少
振動させるようにスピンドルモータ3とボイスコイルモ
ータ8を駆動する。このとき、各モータ3,8の駆動方
向は、互いに図1に示す正方向Fと逆方向Rとに対応し
て逆位相で振動するようになっている。
ロセッサ5は、ROM6から磁気ヘッド2の機械固有振
動周波数情報S5を読み出し、これに基づく振動信号S
SをVCMコントローラ7とスピンドルコントローラ4
に出力する。振動信号SSを受信したVCMコントロー
ラ7とスピンドルコントローラ4は、それぞれ磁気ディ
スク媒体1と磁気ヘッド2を機械固有振動周波数で微少
振動させるようにスピンドルモータ3とボイスコイルモ
ータ8を駆動する。このとき、各モータ3,8の駆動方
向は、互いに図1に示す正方向Fと逆方向Rとに対応し
て逆位相で振動するようになっている。
【0026】次に、ストッパ機構9の動作について説明
する。
する。
【0027】ストッパ機構9の棒状金属部材9Aは、装
置起動時の初期状態において、磁気ヘッド2のアーム2
A側に位置づけられている。このストッパ機構9が解除
されるのはマイクロプロセッサ5がスピンドルコントロ
ーラ4からスピンドルレディ信号S4を受信したときで
あり、マイクロプロセッサ5はスピンドルレディ信号S
4を受信した直後にストッパ解除手段にストッパ解除信
号S6を出力する。このストッパ解除信号S6を受信し
たストッパ解除手段は、金属棒状部材9Aをアーム2A
から遠ざける方向に移動する。従って、吸着剥離機能が
作動して磁気ヘッド2が振動を続けている間は、金属棒
状部材9Aがアーム2A近傍に位置しており、吸着状態
が解除されると、解除された磁気ヘッドがデータゾーン
Dに飛び出すのを瞬間的に規制し、その後、スピンドル
レディ信号S4が出力されると、アーム2Aから遠ざか
る方向に移動され、磁気ヘッド2のデータゾーンDへの
移動を許容する。
置起動時の初期状態において、磁気ヘッド2のアーム2
A側に位置づけられている。このストッパ機構9が解除
されるのはマイクロプロセッサ5がスピンドルコントロ
ーラ4からスピンドルレディ信号S4を受信したときで
あり、マイクロプロセッサ5はスピンドルレディ信号S
4を受信した直後にストッパ解除手段にストッパ解除信
号S6を出力する。このストッパ解除信号S6を受信し
たストッパ解除手段は、金属棒状部材9Aをアーム2A
から遠ざける方向に移動する。従って、吸着剥離機能が
作動して磁気ヘッド2が振動を続けている間は、金属棒
状部材9Aがアーム2A近傍に位置しており、吸着状態
が解除されると、解除された磁気ヘッドがデータゾーン
Dに飛び出すのを瞬間的に規制し、その後、スピンドル
レディ信号S4が出力されると、アーム2Aから遠ざか
る方向に移動され、磁気ヘッド2のデータゾーンDへの
移動を許容する。
【0028】このように、本実施例では、ストッパ機構
9により、磁気ヘッド2が吸着状態から解除されデータ
ゾーンDに飛び出すことが有効に防止されるので、従来
例のように、データゾーンDに飛び出した磁気ヘッド2
が大切な記録データを破壊することがなく、これがた
め、信頼性の高い吸着剥離機能を実現することができ
る。
9により、磁気ヘッド2が吸着状態から解除されデータ
ゾーンDに飛び出すことが有効に防止されるので、従来
例のように、データゾーンDに飛び出した磁気ヘッド2
が大切な記録データを破壊することがなく、これがた
め、信頼性の高い吸着剥離機能を実現することができ
る。
【0029】また、同期剥離機能により、磁気ディスク
媒体1と磁気ヘッド2が互いに逆位相で微少振動するの
で、従来例のように、磁気ディスク媒体又は磁気ヘッド
の一方が振動する場合よりも強い剥離力を得ることがで
き、より信頼性の高い吸着剥離機能を提供することがで
きる。しかも、ストッパ機構9を備えているので、剥離
力を強力にして磁気ヘッド2が飛び出し易い状況であっ
ても安全である。
媒体1と磁気ヘッド2が互いに逆位相で微少振動するの
で、従来例のように、磁気ディスク媒体又は磁気ヘッド
の一方が振動する場合よりも強い剥離力を得ることがで
き、より信頼性の高い吸着剥離機能を提供することがで
きる。しかも、ストッパ機構9を備えているので、剥離
力を強力にして磁気ヘッド2が飛び出し易い状況であっ
ても安全である。
【0030】微少振動は、磁気ヘッドの機械固有振動周
波数で行われるので、特に効果的な剥離力の強い振動を
生ぜしめることができ、これにより、信頼性の高い吸着
剥離機能を実現している。
波数で行われるので、特に効果的な剥離力の強い振動を
生ぜしめることができ、これにより、信頼性の高い吸着
剥離機能を実現している。
【0031】吸着剥離機能が作動されるのは、スピンド
ルモータ3が一定時間以上回転しない場合だけなので、
必要以上に吸着状態での振動を行うことがなく、磁気ヘ
ッド2の寿命延長に利益がある。
ルモータ3が一定時間以上回転しない場合だけなので、
必要以上に吸着状態での振動を行うことがなく、磁気ヘ
ッド2の寿命延長に利益がある。
【0032】また、ストッパ機構9は、吸着状態から解
除された磁気ヘッド2のデータゾーンDへの飛び出しを
規制した後解除されるので、通常のデータ読みだしに不
利不便をあたえることはない。
除された磁気ヘッド2のデータゾーンDへの飛び出しを
規制した後解除されるので、通常のデータ読みだしに不
利不便をあたえることはない。
【0033】ここで、本実施例では、磁気ヘッド2と磁
気ディスク媒体1の双方を振動させる構成としたが、磁
気ヘッド2のみを振動させる構成のものや、振動を行わ
ず磁気ヘッド2のボイスコイルモータ8のトルクを通常
より増大して吸着を解除しようとする構成のものにもス
トッパ機構9の応用が可能である。
気ディスク媒体1の双方を振動させる構成としたが、磁
気ヘッド2のみを振動させる構成のものや、振動を行わ
ず磁気ヘッド2のボイスコイルモータ8のトルクを通常
より増大して吸着を解除しようとする構成のものにもス
トッパ機構9の応用が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、ストッパ機構により、磁気ヘッ
ドが吸着状態から解除されデータゾーンに飛び出すこと
が有効に防止されるので、従来例のように、データゾー
ンに飛び出した磁気ヘッドが大切な記録データを破壊す
ることがなく、これがため、信頼性の高い吸着剥離機能
を実現する従来にない優れた磁気ディスク装置を提供す
ることができる。
るので、これによると、ストッパ機構により、磁気ヘッ
ドが吸着状態から解除されデータゾーンに飛び出すこと
が有効に防止されるので、従来例のように、データゾー
ンに飛び出した磁気ヘッドが大切な記録データを破壊す
ることがなく、これがため、信頼性の高い吸着剥離機能
を実現する従来にない優れた磁気ディスク装置を提供す
ることができる。
【0035】請求項2記載の発明では、同期剥離機能に
より、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドが互いに逆位相で
微少振動するので、従来例のように、磁気ディスク媒体
又は磁気ヘッドの一方が振動する場合よりも強い剥離力
を得ることができ、より信頼性の高い吸着剥離機能を提
供することができる。しかも、ストッパ機構を備えてい
るので、剥離力を強力にして磁気ヘッドが飛び出し易い
状況であっても安全である。
より、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドが互いに逆位相で
微少振動するので、従来例のように、磁気ディスク媒体
又は磁気ヘッドの一方が振動する場合よりも強い剥離力
を得ることができ、より信頼性の高い吸着剥離機能を提
供することができる。しかも、ストッパ機構を備えてい
るので、剥離力を強力にして磁気ヘッドが飛び出し易い
状況であっても安全である。
【0036】請求項3記載の発明では、微少振動は、磁
気ヘッドの機械固有振動周波数で行われるので、特に効
果的な剥離力の強い振動を生ぜしめることができ、これ
により、信頼性の高い吸着剥離機能を実現している。
気ヘッドの機械固有振動周波数で行われるので、特に効
果的な剥離力の強い振動を生ぜしめることができ、これ
により、信頼性の高い吸着剥離機能を実現している。
【0037】請求項4又は5記載の発明では、吸着剥離
機能の作動が、スピンドルモータが一定時間以上回転し
ない場合だけなので、必要以上に吸着状態での振動を行
うことがなく、磁気ヘッドの寿命延長に利益がある。
機能の作動が、スピンドルモータが一定時間以上回転し
ない場合だけなので、必要以上に吸着状態での振動を行
うことがなく、磁気ヘッドの寿命延長に利益がある。
【図1】本発明の一実施例の構成を示す概略ブロック図
である。
である。
【図2】図1に開示した磁気ディスク装置の稼動状態を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
1 磁気ディスク媒体 2 磁気ヘッド 3 スピンドルモータ 6 ROM 8 ボイスコイルモータ(VCM) 9 ストッパ機構 10 制御部 D データゾーン S1 ディスク回転命令 S2 スピンドル制御電流 S3 スピンドル回転数 S4 スピンドルレディ信号 S5 機械固有振動周波数情報 SS 振動信号
Claims (5)
- 【請求項1】 スピンドルモータに付勢されて回転する
磁気ディスク媒体と、この磁気ディスク媒体に対面しボ
イスコイルモータの動作と一体となって移動する磁気ヘ
ッドと、前記スピンドルモータ及びボイスコイルモータ
の回転動作を制御すると共に当該スピンドルモータの回
転状態を監視する制御部とを備え、 前記制御部が、前記スピンドルモータの起動時に当該ス
ピンドルモータの回転を確認できない場合に前記磁気ヘ
ッドを微少振動させる振動信号を前記ボイスコイルモー
タに出力する吸着剥離機能を備えると共に、 前記磁気ヘッドを支持するアーム近傍に当該磁気ヘッド
のデータゾーンへの移動を規制するストッパ機構を装備
したことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】 前記制御部は、前記磁気ヘッドと磁気デ
ィスク媒体とを互いに逆位相で同時に微少振動させる振
動信号を前記スピンドルモータ及びボイスコイルモータ
に出力する同期剥離機能を備えていることを特徴とする
請求項1記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項3】 前記制御部は、前記磁気ヘッドの機械固
有振動周波数を予め記憶するROMを備え、このROM
に記憶された機械固有振動周波数に基づく振動信号を前
記ボイスコイルモータに出力する特定周波出力機能を備
えていることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク
装置。 - 【請求項4】 前記制御部は、前記スピンドルモータの
起動と同時に計時を開始するタイマを備え、このタイマ
が予め設定された時間を計時したときに前記振動信号を
出力する時間差制御機能を備えていることを特徴とする
請求項1,2又は3記載の磁気ディスク装置。 - 【請求項5】 前記制御部は、前記タイマが予め設定さ
れた時間を計時する前に前記スピンドルモータの回転を
確認した場合には当該タイマによる計時を終了する剥離
動作中止機能を備えていることを特徴とする請求項4記
載の磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1414895A JP2590776B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1414895A JP2590776B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 磁気ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08203193A JPH08203193A (ja) | 1996-08-09 |
JP2590776B2 true JP2590776B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=11853073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1414895A Expired - Lifetime JP2590776B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590776B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP1414895A patent/JP2590776B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08203193A (ja) | 1996-08-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961022 |