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JP2588281Y2 - レーザマーキング装置 - Google Patents

レーザマーキング装置

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JP2588281Y2
JP2588281Y2 JP1992086578U JP8657892U JP2588281Y2 JP 2588281 Y2 JP2588281 Y2 JP 2588281Y2 JP 1992086578 U JP1992086578 U JP 1992086578U JP 8657892 U JP8657892 U JP 8657892U JP 2588281 Y2 JP2588281 Y2 JP 2588281Y2
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mirror
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polarizing prism
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卓 山崎
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラスタ走査型のレーザマ
ーキング装置に係り、特にレーザ光を分割して走査させ
るようにしたレーザマーキング装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ラスタ走査型のレーザマーキング装置
は、ピークパワーの高いレーザ光をマスク上で走査する
ことにより、マスク面の光を透過する部分の形状を被刻
印面に焼き付けるようにしたものである。このようなレ
ーザマーキング装置にあっては、レーザ光を細く絞って
いるため、その単位照射面積は小さかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のレーザマー
キング装置では、単位照射光のエネルギは高く、刻印ス
レッシュホールドの比較的高い材料、例えば、金属への
刻印では有効であるが、刻印スレッシュホールドの低い
材料、例えば、レジンにおいては上記エネルギパワーを
低くして同一の照射面積で刻印している。このため、刻
印スレッシュホールドが低い材料であるにも拘らず、刻
印スレッシュホールドが高い材料と同じ刻印時間が掛か
ってしまい、能率が悪かった。
【0004】上記刻印スレッシュホールドが低い材料に
刻印する場合、パワーを同一に保ってその照射面積を広
くしてもよいが、従来のレーザマーキング装置における
光学系では照射面における照射面積を広げると、その中
心部と周囲部とでエネルギ密度の分布が大きく異なって
しまい、良好な刻印を行うことができなかった。
【0005】本考案は、上記従来の問題点に着目し、レ
ーザ光の被照射面における照射面積を、レーザ光の強度
分布をその中心部と周囲部とで同一にした状態で、ほぼ
2倍にすることができ、刻印スレッシュホールドの高い
材料に刻印するに足るレーザパワーを持った高出力のレ
ーザマーキング装置を用いて、刻印スレッシュホールド
の低い材料を、上記材料の2倍以上の高い走査速度で刻
印することができるとともに、液晶マスク上での分割さ
れたビーム間の距離を変えることによってレーザパワー
を有効に活用して刻印精度の高いレーザマーキングを行
わせるレーザパワーを有効に利用できるようにしたレー
ザマーキング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【諜題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るレーザマーキング装置の第1は、X方
向に偏向するX方向偏向ミラー、Y方向に偏向するY方
偏向ミラー、フィールドレンズ、マスク等のラスタ走
査系を介して被刻印面にラスタ走査してレーザ光を照射
するレーザマーキング装置において、前記マスクを液晶
マスクとすると共に、前記両偏向ミラーのうち上流側に
位置する偏向ミラーとレーザ光源の間に、レーザ光を2
つのレーザ光に分岐する複像偏光プリズムを一対直列配
置して設置し、このプリズム間距離を可変とした構成と
したものである。
【0007】また、第2は、X方向に偏向するX方向
ミラー、Y方向に偏向するY方向偏向ミラー、フィー
ルドレンズ、マスク等のラスタ走査系を介して被刻印面
にラスタ走査してレーザ光を照射するレーザマーキング
装置において、前記マスクを液晶マスクとすると共に、
前記両偏向ミラーのうち上流側に位置する偏向ミラーと
レーザ光源の間に、レーザ光を2つのレーザ光に分岐す
る複像偏光プリズムを一対直列配置して設置し、これら
を同時または単独で回転可能としたものである。
【0008】
【作用】上記第1の構成によれば、レーザ光源からのレ
ーザ光を一対の複像偏光プリズムに導入させて当該プリ
ズムの距離を可変としたことにより、液晶マスク上での
分割されたビーム間の距離変えられる。また同様に、
第2は両プリズムを同時または単独で回転させることに
より、液晶マスク面では常光線ビームを中心に異常光線
が回転し、これに伴って分割ビーム間距離を変化させる
ことができる。しかも、ビームパワーを上げたときに
も、ビームが液晶マスク7に照射する際の照射面積を大
きくして光の強度を分散させ、しかも強度分布が均一化
されているので、熱に弱い液晶マスクがレーザ光によっ
て損傷することなく、効率的なビーム照射が可能であ
る。
【0009】
【実施例】以下に、本考案に係るレーザマーキング装置
の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明する。図中
1は光源であるYAGレーザ発振器2からのレーザ光で
あり、このレーザ光1はX方向偏向ミラー3、リレーレ
ンズ4、Y方向偏向ポリゴンミラー5、フィールドレン
ズ6、液晶マスク7、偏向ミラー8、対物レンズ9、リ
レーレンズ10を経て被刻印面11に照射されるように
なっているすなわち、上記レーザ光1はX方向偏向
ラー3の走査動作により、その反射光は順次被刻印面1
1においてX方向に所定の角度ずつ偏向される。そして
このX方向偏向ミラー3の反射光はリレーレンズ4を経
Y方向偏向ポリゴンミラー5に照射され、このY方向
偏向ポリゴンミラー5の回転に従って被刻印面11にお
けるY方向1行分のY方向走査が行われる。この光はフ
ィールドレンズ6にて所望の大きさに集光されて液晶
スク7を通り、この液晶マスク7の設定パターンに従っ
て被刻印面11に刻印される。
【0010】上記構成におけるレーザマーキング装置に
おいて、X方向偏向ミラー3とYAGレーザ発振器2と
の間に、その上流側からビームエキスパンダ12と複像
偏光プリズム13を介装している複像偏光プリズム1
3は入射したレーザ光1を偏光面が互いに直交する2つ
の直線偏光に分離して取り出すための素子であり、実施
例ではロションタイプのプリズムを採用している。そし
て、この偏光プリズム13は直列に配置された一対の上
流側偏光プリズム13Aと下流側偏光プリズム13Bと
によって構成されている。ロションプリズムは結晶光軸
(Z軸)を直交させて接合されたものであり、これが上
流側偏光プリズム13Aと下流側偏光プリズム13Bと
でビーム軸線に直交する面に対称となるように配列して
構成されている。この場合図2に示すように複像偏
光プリズム13A、13Bは互いに距離dを隔てて配置
され、光源2から上流側偏光プリズム13Aに入射する
レーザ光1は、当該上流側偏光プリズム13Aにて常光
線レーザ光1aと異常光線レーザ光1bに分割され、次
いで下流側偏光プリズム13Bに入射する。常光線1a
は入射ビーム1と1直線上にあり、これは下流側偏光プ
リズム13Bを経由しても維持される。他方の分割され
た異常光線レーザ光1bは下流側偏光プリズム13B
にて反対方向に偏光されて出射し、X方向偏向ミラー3
に入射する。
【0011】ここで、上記一対の上流側偏光プリズム1
3Aは、図3に示すように、回転ホルダ14に取り付け
られている。当該回転ホルダ14はその一端部外周に刻
設したギヤ面15を有し、これには固定フレーム等に取
り付けられたギヤモータ16を噛み合わせている。ま
た、回転ホルダ14に摺動嵌合されているスライドホル
ダ17が設けられ、この内部に下流側偏光プリズム13
Bを収容している。このスライドホルダ17の外面部分
にはアーム18が設けられ、このアーム先端にナット部
19を設けるとともに、ナット部19に挿通されるスク
リュウシャフト20を螺着させている。スクリュウシャ
フト20は駆動モータ21によって回転駆動されるもの
となっており、この回転によってスライドホルダ17を
入射ビーム方向に沿って移動させ、もって上流側偏光プ
リズム13Aと下流側偏光プリズム13Bとの間隔dを
変更できるようにしている。これによって上流側偏光プ
リズム13Aと下流側偏光プリズム13Bとを相対的に
回転(回転角θ)させ、またそれらの間隔dを調整可能
としている。
【0012】なお、上記複像偏光プリズム13の配置姿
勢は、これの分岐光が被刻印面11上において、X方向
に分岐するように配置する。また、上記実施例の構成に
おいて、共振器中にQスイッチが設けてあり、ピークパ
ワーの高いパルスレーザを発振できるようになってい
る。
【0013】このような構成により、ビームエキスパン
ダ12を通過した上記ビーム光1は上流側偏光プリズム
13Aと下流側偏光プリズム13Bから構成される複像
偏光プリズム13により、2つの互いに直交する直線偏
光のビーム光1a、1bで被照射面でのX方向に分岐さ
れる。分岐されたツインレーザ光1a、1bは液晶マス
ク7の走査を分担するので走査速度が2倍になり、刻印
速度を倍増することができる。
【0014】上記2つのビーム光1a、1bはX方向
ミラー3に入射され、液晶マスク7の迎角に合った方
向に偏向される。その後、迎角に広がった光をリレーレ
ンズ4によりY方向偏向ポリゴンミラー5の外周上の一
定位置に集中させる方向に集光させる。Y方向偏向ポリ
ゴンミラー5により走査を行い、液晶マスク7の画像情
報のある部分をラスタ走査する。このときフィールドレ
ンズ6により画像情報を所望の大きさに集光され、偏向
ミラー8、対物レンズ9、リレーレンズ10を経て被刻
印面11に照射されるここで、上流側偏光プリズム1
3Aをギヤモータ16を駆動して回転させることによ
り、図2(2)に示すように、ビーム線方向から見たツ
インレーザ光1a、1bの水平軸線からの角度Θを回転
角度θによって決定することができる。またツインレー
ザ光1a、1b間の距離1は上流側偏光プリズム13A
と下流側偏光プリズム13Bとの間の距離dによって決
定されるので、スクリュウシャフト20を回転駆動する
ことによりスライドホルダ17を移動して調整できる。
このような角度Θ、距離1の調整はツインレーザ光1
a、1bが液晶マスクに照射する距離Dを変えることを
意味し、これによって被照射面11での刻印精度を最適
に調整できるのである。すなわち、図2(3)に示すよ
うに、刻印に際して矩形の領域をラスタ走査させるが、
このときビームスポット径がa’でスポット間距離が
D’のときに同図(a)のように4本の走査が必要とな
っていた場合に、レーザパワーを上げた時にビームスポ
ット径がaに拡大する。ビーム間距離D’が不変である
と同図(b)に示すようにビームスポット同士がオーバ
ラップしてしまい(図中ハッチング部分)、レーザパワ
ーの有効活用ができないばかりか走査本数を減少させる
ことができない。これに対して、実施例の場合にはスポ
ット間距離をDに変更してスポットのオーバラップを防
止できる。この結果、実施例ではレーザパワーの有効活
用と同時に走査本数を減少させ、もって高速刻印するこ
とができるのである。
【0015】次に図4には第2実施例を示す。これは上
流側偏光プリズム13Aと下流側偏光プリズム13Bと
を一つの回転ホルダ22に収容固定し、これをベアリン
グ23によって回転可能に保持している。回転ホルダ2
2と離隔してステッピングモータ24を配置し、両者に
取り付けたプーリにタイミングベルト25を巻回して回
転駆動させるようにしている。この例では、上流側偏光
プリズム13Aと下流側偏光プリズム13Bがそれらの
距離dを固定した状態で同時に回転される。この結果、
図5に示すように、ツインレーザ光1a、1bが液晶
スク7に照射する距離Dは最大値Dから回転角度θに応
じた距離D’=Sinθに変更でき、同様に距離の調整
を図ることができる。
【0016】更に、図6には複像プリズムとしてウォラ
ストンプリズムを使用した例を示す。ウォラストンプリ
ズムはロションプリズムの入射方向を90度変えたもの
であり、同様に作用させることができる。すなわち、こ
の偏光プリズム26は直列に配置された一対の上流側偏
光プリズム26Aと下流側偏光プリズム26Bとによっ
て構成させ、上流側偏光プリズム26Aと下流側偏光プ
リズム26Bとでビーム軸線に直交する面に対称となる
ように直列に距離dを隔てて配列して構成されている。
これによって前記実施例と同様に光源2から上流側偏光
プリズム26Aに入射するレーザ光1は、当該上流側偏
光プリズム26Aにて常光線レーザ光1aと異常光線レ
ーザ光1bに分割され、次いで下流側偏光プリズム13
Bに入射する。常光線レーザ光1aは入射ビーム1と1
直線上にあり、これは下流側偏光プリズム26Bを経由
しても維持される。他方の分割された異常光線レーザ光
1bは下流側偏光プリズム26Bにて反対方向に偏光
されて出射し、X方向偏向ミラー3に入射される。そし
て、これらを図4に示した回転装置に装着し、回転走査
することにより前記実施例と同様にビームスポット間距
離を可変にすることができるのである。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
X方向に偏向するX方向偏向ミラー、Y方向に偏向する
Y方向偏向ミラー、フィールドレンズ、マスク等のラス
タ走査系を介して被刻印面にラスタ走査してレーザ光を
照射するレーザマーキング装置において、前記マスクを
液晶マスクとすると共に、前記両偏向ミラーのうち上流
側に位置する偏向ミラーとレーザ光源の間に、レーザ光
を2つのレーザ光に分岐する複像偏光プリズムを一対直
列配置して設置し、このプリズム間距離を可変とし、ま
たこれらを同時または単独で回転可能としたので、高い
走査速度で刻印することができるとともに、液晶マスク
上での分割されたビーム間の距離変えることができ、
被照射面に上記2ビーム光学系を介装しない場合のレー
ザ光に比べて強度調整ができるので、液晶マスクを損傷
させないようにしながらより高速にマーキングを行なう
ことが可能となる。また照射面積を調整して照射させる
ことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るレーザマーキング装置の全体構成
図である。
【図2】ビーム分割をなす複像偏光プリズムの動作説明
図である。
【図3】複像偏光プリズムの調整装置の斜視図である。
【図4】複像偏光プリズムの他の実施例に係る調整装置
の斜視図である。
【図5】図4に示した実施例調整装置の複像偏光プリズ
ムの動作説明図である。
【図6】複像プリズムとしてウォラストンプリズムを用
いた実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ光 2 YAGレーザ発振器 3 X方向偏向ミラー 4 リレーレンズ 5 Y方向偏向ポリゴンミラー 6 フィールドレンズ 7 液晶マスク 8 偏向ミラー 9 対物レンズ 10 リレーレンズ 11 被刻印面 12 ビームエキスパンダ 13 複像偏光プリズム 13A 上流側偏光プリズム 13B 下流側偏光プリズム 14 回転ホルダ 15 ギヤ面 16 ギヤモータ 17 スライドホルダ 18 アーム 19 ナット部 20 スクリュウシャフト 21 駆動モータ 22 回転ホルダ 23 ベアリング 24 ステッピングモータ 25 タイミングベルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−89192(JP,A) 特開 平4−81284(JP,A) 特開 平2−15887(JP,A) 特開 昭64−153514(JP,A) 特開 平2−263589(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 26/00 - 26/18

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X方向に偏向するX方向偏向ミラー、Y
    方向に偏向するY方向偏向ミラー、フィールドレンズ、
    マスク等のラスタ走査系を介して被刻印面にラスタ走査
    してレーザ光を照射するレーザマーキング装置におい
    て、前記マスクを液晶マスクとすると共に、前記両偏向
    ミラーのうち上流側に位置する偏向ミラーとレーザ光源
    の間に、レーザ光を2つのレーザ光に分岐する複像偏光
    プリズムを一対直列配置して設置し、このプリズム間距
    離を可変としたことを特徴とするレーザマーキング装
    置。
  2. 【請求項2】 X方向に偏向するX方向偏向ミラー、Y
    方向に偏向するY方向偏向ミラー、フィールドレンズ、
    マスク等のラスタ走査系を介して被刻印面にラスタ走査
    してレーザ光を照射するレーザマーキング装置におい
    て、前記マスクを液晶マスクとすると共に、前記両偏向
    ミラーのうち上流側に位置する偏向ミラーとレーザ光源
    の間に、レーザ光を2つのレーザ光に分岐する複像偏光
    プリズムを一対直列配置して設置し、これらを同時また
    は単独で回転可能としたことを特徴とするレーザマーキ
    ング装置。
JP1992086578U 1992-11-25 1992-11-25 レーザマーキング装置 Expired - Fee Related JP2588281Y2 (ja)

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US08/433,416 US5587094A (en) 1992-11-25 1993-11-24 Laser marking apparatus
EP94900998A EP0671238B1 (en) 1992-11-25 1993-11-24 Laser marking apparatus
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