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JP2586354Y2 - ターボ過給機付エンジンの排気装置 - Google Patents

ターボ過給機付エンジンの排気装置

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Publication number
JP2586354Y2
JP2586354Y2 JP1992024178U JP2417892U JP2586354Y2 JP 2586354 Y2 JP2586354 Y2 JP 2586354Y2 JP 1992024178 U JP1992024178 U JP 1992024178U JP 2417892 U JP2417892 U JP 2417892U JP 2586354 Y2 JP2586354 Y2 JP 2586354Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
turbocharger
engine
primary
catalytic converter
Prior art date
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Application number
JP1992024178U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0577531U (ja
Inventor
美光 新井
光之 中島
正雄 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP1992024178U priority Critical patent/JP2586354Y2/ja
Publication of JPH0577531U publication Critical patent/JPH0577531U/ja
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  • Supercharger (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用のエンジンに複
数のターボ過給機を装備して、シーケンシャルターボ式
に作動するターボ過給機付エンジンの排気装置に関し、
詳しくは、触媒コンバータを含む排気ガス浄化対策に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用のターボ過給機付エンジン
として、多気筒の排気系にプライマリとセカンダリのタ
ーボ過給機を並列的に装備し、このターボ過給機をシー
ケンシャルターボ式に作動するものが提案されている。
このシーケンシャルターボシステムでは、プライマリタ
ーボ過給機を常に作動するように構成し、セカンダリタ
ーボ過給機に吸気制御弁、リリーフ弁、排気制御弁等を
設ける。そして低中速域でのシングルターボモードでは
プライマリターボ過給機のみを作動し、高速域のツイン
ターボモードでプライマリターボ過給機とセカンダリタ
ーボ過給機を共に作動するように構成される。
【0003】従って、このようなシーケンシャルターボ
システムでは、排気系が2系統になるので、触媒により
排気ガス浄化する場合に、各ターボモードで適確に浄化
するように考慮することが要求される。また特にシング
ルターボモードではプライマリターボ過給機を作動した
排気の温度低下が大きいため、触媒を迅速に活性化して
効率良く浄化するように考慮する必要がある。
【0004】従来、上記シーケンシャルターボ式過給機
付エンジンの排気ガス浄化に関しては、例えば実公昭6
3−49545号公報の先行技術がある。ここで、低負
荷用ターボ過給機と高負荷用ターボ過給機のタービン下
流の2系統の排気通路を集合して、この集合部下流に第
1触媒を設置し、低負荷用排気通路には第1触媒より容
量の小さい第2触媒を設置することが示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで上記先行技術
のものにあっては、低負荷用と高負荷用の2個の触媒を
設置するので、触媒の個数が増大して配置スペース、コ
スト、触媒の熱害対策等の点で不利になる。またエンジ
ン房内はエンジン本体以外に種々の補機類、2個のター
ボ過給機、これに対する吸、排気通路等が配設されて非
常に煩雑であり、このため更に2個の触媒やその熱害対
策手段を配設することは、非常に難しい等の問題があ
る。
【0006】本考案は、この点に鑑みてなされたもの
で、シーケンシャルターボ式過給機付エンジンにおい
て、触媒コンバータを含む排気ガス浄化手段を簡素化し
て、常に適切に排気ガス浄化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、左右のバンクを備えたエンジン本体の
吸、排気系にプライマリターボ過給機とセカンダリター
ボ過給機を並列的に配置して、シーケンシャルターボ式
に作動するターボ過給機付きエンジンにおいて、何れか
一方のバンクの排気管の下流に設けられたプライマリタ
ーボ過給機と何れか他方のバンクの排気管の下流に設け
られたセカンダリターボ過給機からの排気管を集合し
て、集合部下流に単一の触媒コンバータを設置し、上記
プライマリターボ過給機の上流とセカンダリターボ過給
機上流を連結する連通管をエンジンの前方を迂回して配
置すると共にプライマリターボ過給機のみが作動する場
合のエンジン本体から触媒コンバータに至る排気経路の
少なくとも一部を断熱構造にすることを特徴とするもの
である。
【0008】
【作用】上記構成に基づき、エンジン運転時の例えば低
中速域ではプライマリターボ過給機のみが作動して、こ
のときエンジン本体からの排気は、断熱構造の排気経路
により保温して単一の触媒コンバータに導かれ、こうし
てこの運転状態においても、触媒が活性化して排気ガス
浄化される。また高速域でプライマリターボ過給機とセ
カンダリターボ過給機が作動すると、両ターボ過給機か
らの排気が迅速に単一の触媒コンバータに流入して、同
様に排気ガス浄化されるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1と図2において、水平対向式4気筒エンジン
にシーケンシャルターボ式過給機を装備した場合につい
て説明する。水平対向式4気筒エンジンのエンジン本体
1は、クランクケース2の左右にバンク3,4が水平に
配設され、右バンク4に第1と第3の気筒が、左バンク
3に第2と第4の気筒が配置され、#1→#3→#2→
#4の点火順序で運転する。従って、左右バンク3,4
の2つの気筒は、点火順序のつながるもの同志になって
いる。そしてこのエンジン本体1の後部に変速機5を連
結して、車体前後方向に縦置き配置して搭載される。
【0010】ターボ過給機の配置と排気系について説明
する。先ずエンジン本体1の右バンク4の直後にセカン
ダリターボ過給機10が、左バンク3の直後にプライマ
リターボ過給機20がそれぞれ配置されている。右バン
ク4の第1と第3の気筒の排気ポート11は、排気マニ
ホールド12を介して両端を開口した排気管13に連通
され、この排気管13の後端が排気制御弁15を有して
セカンダリターボ過給機10のタービンに連通される。
また左バンク3の第2と第4の気筒の排気ポート21
も、同様に排気マニホールド22を介して両端を開口し
た排気管23に連通され、排気管23の後端がそのまま
プライマリターボ過給機20のタービンに連通される。
【0011】左右の排気マニホールド12,22は、い
ずれもターボ過給機側に湾曲して形成され、左右バンク
3,4からの排気をそれぞれ通路抵抗の小さい状態で各
ターボ過給機10,20に導入するように構成される。
また両排気管13,23の間には連通管16が、エンジ
ン本体1の前方下部に引回して接続され、シングルター
ボモードで排気制御弁15を閉じた際に右バンク4の排
気もプライマリターボ過給機20に導入することが可能
になっている。
【0012】更に両ターボ過給機10,20のタービン
下流の排気系と排気ガス浄化手段について説明する。先
ず両ターボ過給機10,20からの排気管14,24は
共に変速機5に沿って後方に延長され、変速機5の後方
で1本の排気管17に集合するように連設される。そし
てこの集合部下流の排気管17に1個の触媒コンバータ
18が設置されて、いずれのターボモードでも排気を導
入して排気ガス浄化するようになっている。また低中速
域のシングルターボモードでの触媒の活性化を促進する
ため、このターボモードで排気が流れる領域、即ちセカ
ンダリ側の排気管13から連通管16、プライマリ側の
排気管23を介して触媒コンバータ18に至る通路の一
部または全域が、断熱構造になっている。
【0013】図3において、上記断熱構造について説明
すると、例えば排気管24の全周をカバー30で覆い、
両者の間にグラスウール等の断熱材31を充填して構成
される。
【0014】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ずエンジン運転時の低中速域では、シングルター
ボモードになって排気制御弁15を閉じる。そこでエン
ジン本体1において右バンク4に配置されるセカンダリ
ターボ過給機10は、排気が排気制御弁15でカットさ
れることで不作動になる。このため右バンク4の排気ポ
ート11から排出される排気は、連通管16の側に導か
れて、左バンク3の排気ポート21から排出される排気
に合流してプライマリターボ過給機20に導入する。こ
うしてこの排気エネルギの小さい条件では、プライマリ
ターボ過給機20のみが左右バンク3,4の排気で効率
良く作動して過給作用し、この運転域の出力をアップす
る。
【0015】このとき左右バンク3,4からの排気は、
プライマリターボ過給機20を作動した後に全てが排気
管24により触媒コンバータ18に導かれる。ここでこ
れらの排気の通過する領域が断熱構造になっているた
め、排気はプライマリターボ過給機20の作動で少し温
度が低下しても、断熱材31により比較的高い温度に保
温して触媒コンバータ18に流入するようになる。そこ
で触媒コンバータ18はこの運転状態でも早期に活性化
し、これにより触媒を通過する排気が充分に浄化され
る。
【0016】次いで、高速域の排気エネルギの大きい条
件では、ツインターボモードになって排気制御弁15を
開くように制御される。このためエンジン本体1の右バ
ンク4の排気は、排気管13によりセカンダリターボ過
給機10に、左バンク3の排気は排気管23によりプラ
イマリターボ過給機20にそれぞれ各別に導入する。こ
れにより両ターボ過給機10,20がそれぞれ独立して
効率良く作動して、吸気系の全体の過給圧を上昇作用す
るようになり、更に高い出力特性になる。
【0017】この場合は、両ターボ過給機10,20か
らの多量の排気が、それぞれ排気管14,24により触
媒コンバータ18に流入される。このとき既に触媒コン
バータ18は活性化しており、セカンダリ側の排気管1
4は保温されないが、短いことから高温状態で触媒コン
バータ18に流入して、両ターボ過給機10,20の排
気がまとめて充分に浄化される。
【0018】尚、排気系の断熱構造は、図4(a)に示
すように排気管24の周囲に他の排気管32を二重に被
せて、両者の間に空気等の断熱層33を設けても良い。
また同図(b)に示すように、排気管24とカバー30
との間に断熱材31と空気断熱層33を設けても良い。
【0019】以上、本考案の実施例について説明した
が、水平対向式エンジン以外にも同様に適応することが
できる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
シーケンシャルターボ式過給機エンジンにおいて、低中
速域でプライマリターボ過給機のみが作動する場合は、
その排気が流れる経路が断熱構造に構成されるので、排
気温度が保温されて、エンジン本体から離れて配置され
る触媒コンバータでも充分に排気ガス浄化することがで
きる。触媒コンバータを変速機の後部に1個だけ配設し
た構成であるから、配置スペース、コストの点で有利に
なる。またエンジン房外であるから、設置が容易にな
り、周辺補機に対する熱害の心配もない。触媒コンバー
タが両ターボ過給機の後方に離れて配置されているの
で、排気の流れがスムースになり、エンジン背圧が低下
して出力向上になり、コンバータの騒音も低減する。排
気経路の断熱構造は、断熱材や断熱層により充分に排気
温度を保温することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るターボ過給機付エンジンの排気装
置の実施例を示す平面図である。
【図2】同実施例の側面図である。
【図3】排気経路の断面構造を示す断面図である。
【図4】断面構造の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 10 セカンダリターボ過給機 20 プライマリターボ過給機 11,21 排気ポート 12,22 排気マニホールド 13,14,17,23,24 排気管 16 連通管 18 触媒コンバータ 31 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−115735(JP,A) 特開 平3−222810(JP,A) 実開 平4−19642(JP,U) 実開 昭52−129058(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 3/24 F02B 37/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のバンクを備えたエンジン本体の
    吸、排気系にプライマリターボ過給機とセカンダリター
    ボ過給機を並列的に配置して、シーケンシャルターボ式
    に作動するターボ過給機付きエンジンにおいて、何れか一方のバンクの排気管の下流に設けられた プライ
    マリターボ過給機と何れか他方のバンクの排気管の下流
    に設けられたセカンダリターボ過給機からの排気管を集
    合して、集合部下流に単一の触媒コンバータを設置し、上記プライマリターボ過給機の上流とセカンダリターボ
    過給機上流を連結する連通管をエンジンの前方を迂回し
    て配置すると共に プライマリターボ過給機のみが作動す
    る場合のエンジン本体から触媒コンバータに至る排気経
    路の少なくとも一部を断熱構造にすることを特徴とする
    ターボ過給機付きエンジンの排気装置。
  2. 【請求項2】 上記触媒コンバータは、両ターボ過給機
    からの排気管を変速機後方で集合して、変速機の後部に
    設置されることを特徴とする請求項1記載のターボ過給
    機付エンジンの排気装置。
  3. 【請求項3】 上記断熱構造は、排気管の周囲に断熱材
    と断熱層の一方または両方を設けて構成されることを特
    徴とする請求項1記載のターボ過給機付エンジンの排気
    装置。
JP1992024178U 1992-03-23 1992-03-23 ターボ過給機付エンジンの排気装置 Expired - Fee Related JP2586354Y2 (ja)

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