JP2574521B2 - 低音強調方法 - Google Patents
低音強調方法Info
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- JP2574521B2 JP2574521B2 JP2176604A JP17660490A JP2574521B2 JP 2574521 B2 JP2574521 B2 JP 2574521B2 JP 2176604 A JP2176604 A JP 2176604A JP 17660490 A JP17660490 A JP 17660490A JP 2574521 B2 JP2574521 B2 JP 2574521B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は音楽信号の低音強調方法に係り、特に位相回
りや不必要な中音域のゲインの持ち上がりがない低音強
調方法に関する。
りや不必要な中音域のゲインの持ち上がりがない低音強
調方法に関する。
<従来技術> オーディオ装置では、音楽信号の低音を強調するため
に、低域のゲインを持ち上げるバスブースト回路が設け
られている。かかる従来のバスブースト回路は、抵抗と
コンデンサで構成され、入力されたアナログオーディオ
信号の低域を強調して出力するようになっている。
に、低域のゲインを持ち上げるバスブースト回路が設け
られている。かかる従来のバスブースト回路は、抵抗と
コンデンサで構成され、入力されたアナログオーディオ
信号の低域を強調して出力するようになっている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、従来のバスブースト回路では、不必要な中音
域までゲインが持ち上がってしまったり、位相回転(位
相遅れ)などが生じて音質劣化の原因になっている。
域までゲインが持ち上がってしまったり、位相回転(位
相遅れ)などが生じて音質劣化の原因になっている。
以上から本発明の目的は、位相回りや中音域の持ち上
がりがない低音強調方法を提供することである。
がりがない低音強調方法を提供することである。
<課題を解決するための手段> 上記課題は、本発明によれば、音楽信号の低域成分を
取り出す第1のフィルタ処理手段と、第1のフィルタ処
理結果の正負に基づいて矩形波信号を生成する矩形波生
成処理手段と、矩形波信号を1/N分周する分周処理手段
と、第1フィルタ処理結果を所定サンプリング周期で取
り込み、最新のMサンプリング分の絶対値の平均値を計
算して出力するエンベロープ生成処理手段と、エンベロ
ープ生成処理結果に前記1/N分周出力を乗算する乗算処
理手段と、乗算結果に含まれる高域成分をカットする第
2フィルタ処理手段と、第2フィルタ処理結果を元の音
楽信号に加え合わせる加算処理手段とにより達成され
る。
取り出す第1のフィルタ処理手段と、第1のフィルタ処
理結果の正負に基づいて矩形波信号を生成する矩形波生
成処理手段と、矩形波信号を1/N分周する分周処理手段
と、第1フィルタ処理結果を所定サンプリング周期で取
り込み、最新のMサンプリング分の絶対値の平均値を計
算して出力するエンベロープ生成処理手段と、エンベロ
ープ生成処理結果に前記1/N分周出力を乗算する乗算処
理手段と、乗算結果に含まれる高域成分をカットする第
2フィルタ処理手段と、第2フィルタ処理結果を元の音
楽信号に加え合わせる加算処理手段とにより達成され
る。
<作用> 第1のフィルタ処理手段は音楽信号の低域成分を取り
出し、矩形波生成処理手段は第1のフィルタ処理結果の
正負に基づいて矩形波信号を生成し、分周処理手段は矩
形波信号を1/Nに分周する。エンベロープ生成処理手段
は第1フィルタ処理結果を所定サンプリング周期で取り
込み、最新のMサンプリング分の絶対値の平均値を計算
して出力する。乗算処理手段はエンベロープ生成処理結
果に前記1/N分周出力を乗算し、第2フィルタ処理手段
は乗算結果に含まれる高域成分をカットし、加算処理手
段は第2フィルタ処理結果を元の音楽信号に加え合わ
せ、これにより低域を強調する。
出し、矩形波生成処理手段は第1のフィルタ処理結果の
正負に基づいて矩形波信号を生成し、分周処理手段は矩
形波信号を1/Nに分周する。エンベロープ生成処理手段
は第1フィルタ処理結果を所定サンプリング周期で取り
込み、最新のMサンプリング分の絶対値の平均値を計算
して出力する。乗算処理手段はエンベロープ生成処理結
果に前記1/N分周出力を乗算し、第2フィルタ処理手段
は乗算結果に含まれる高域成分をカットし、加算処理手
段は第2フィルタ処理結果を元の音楽信号に加え合わ
せ、これにより低域を強調する。
このように、ソースの音楽信号に手を加えないため、
位相回りや中音域でのゲインの持ち上がりをなくすこと
ができる。
位相回りや中音域でのゲインの持ち上がりをなくすこと
ができる。
<実施例> 第1図は本発明に係わる低音強調方法を実現するDSP
(デジタル・シグナル・プロセッサ)のシグナルフロー
図、第2図はシグナルフローにおける各部波形図であ
る。
(デジタル・シグナル・プロセッサ)のシグナルフロー
図、第2図はシグナルフローにおける各部波形図であ
る。
第1図において、10はデジタルの音楽信号SNDが入力
されるデジタル入力端子(DIN)、11は音楽信号SNDの低
域成分、例えば100Hz以下の信号成分LSWを取り出す第1
のフィルタ処理部、12は第1のフィルタ処理結果である
100Hz以下の信号成分(100Hz正弦波)LSWの正負(サイ
ン)に基づいて100Hz矩形波信号RTSを生成する矩形波生
成処理部、13は100Hz矩形波信号RTSを1/N(例えば1/2)
に分周する分周処理部であり、プラスピークが+1、マ
イナスピークが−1の50Hzの矩形波HRTSを出力する。
されるデジタル入力端子(DIN)、11は音楽信号SNDの低
域成分、例えば100Hz以下の信号成分LSWを取り出す第1
のフィルタ処理部、12は第1のフィルタ処理結果である
100Hz以下の信号成分(100Hz正弦波)LSWの正負(サイ
ン)に基づいて100Hz矩形波信号RTSを生成する矩形波生
成処理部、13は100Hz矩形波信号RTSを1/N(例えば1/2)
に分周する分周処理部であり、プラスピークが+1、マ
イナスピークが−1の50Hzの矩形波HRTSを出力する。
14は第1のフィルタ処理結果LSWを所定のサンプリン
グ周期で取り込み、最新のMサンプリング分(例えば30
サンプリング分)の絶対値の平均値を順次計算してエン
ベロープ値(EVL)を出力するエンベロープ生成部であ
る。15はエンベロープ値EVLと50Hz矩形波HRTSとを乗算
する乗算処理部、16は乗算結果DTRに含まれる50Hzの偶
数次高調波成分をカットして滑らかな50Hz信号成分LSD
を出力する第2のフィルタ処理部である。この第2のフ
ィルタ処理部16は、FIR型ローパスフィルタ演算を行っ
て偶数次高調波成分(100Hz,200Hz,・・・)を除去し、
これにより、急峻で、群遅延のない特性を有する信号を
出力することができる。
グ周期で取り込み、最新のMサンプリング分(例えば30
サンプリング分)の絶対値の平均値を順次計算してエン
ベロープ値(EVL)を出力するエンベロープ生成部であ
る。15はエンベロープ値EVLと50Hz矩形波HRTSとを乗算
する乗算処理部、16は乗算結果DTRに含まれる50Hzの偶
数次高調波成分をカットして滑らかな50Hz信号成分LSD
を出力する第2のフィルタ処理部である。この第2のフ
ィルタ処理部16は、FIR型ローパスフィルタ演算を行っ
て偶数次高調波成分(100Hz,200Hz,・・・)を除去し、
これにより、急峻で、群遅延のない特性を有する信号を
出力することができる。
17,18はレベル調整処理部、19は第2フィルタ処理結
果LSDを元の音楽信号SNDに加え合わせる加算処理部、20
はデジタルのオーディオ信号出力端子(DOUT)である。
果LSDを元の音楽信号SNDに加え合わせる加算処理部、20
はデジタルのオーディオ信号出力端子(DOUT)である。
本発明の低音強調方法によれば、 (1)第1のフィルタ処理部11において音楽信号SNDの
低域成分(例えば100Hz以下)LSWを取り出し、 (2)矩形波生成処理部12はその正負(サイン)に基づ
いて100Hz矩形波信号RTSを生成し、 (3)分周処理部13は該矩形波信号RTSを1/N(例えば1/
2)分周してピーク±1の50Hzの矩形波信号HRTSを生成
する。
低域成分(例えば100Hz以下)LSWを取り出し、 (2)矩形波生成処理部12はその正負(サイン)に基づ
いて100Hz矩形波信号RTSを生成し、 (3)分周処理部13は該矩形波信号RTSを1/N(例えば1/
2)分周してピーク±1の50Hzの矩形波信号HRTSを生成
する。
(4)以上と並行して、エンベロープ生成部14は第1フ
ィルタ処理結果LSWを所定サンプリング周期で取り込
み、順次、最新の30サンプリング分の絶対値の平均値
(EVL)を計算して出力する。
ィルタ処理結果LSWを所定サンプリング周期で取り込
み、順次、最新の30サンプリング分の絶対値の平均値
(EVL)を計算して出力する。
(5)乗算処理部15はエンベロープ生成部14から出力さ
れる平均値EVLと50Hz矩形波HRTSを乗算して50Hz以下の
低域成分信号を出力する。
れる平均値EVLと50Hz矩形波HRTSを乗算して50Hz以下の
低域成分信号を出力する。
(6)ついで、第2のフィルタ処理部16は、乗算結果DT
Rに含まれる50Hzの偶数次高調波成分をカットし、 (7)加算処理部19は、偶数次高調波成分を除去して得
られた50Hz信号LSDを元の音楽信号SNDに加え合わせ、50
Hz以下の低音を強調する。
Rに含まれる50Hzの偶数次高調波成分をカットし、 (7)加算処理部19は、偶数次高調波成分を除去して得
られた50Hz信号LSDを元の音楽信号SNDに加え合わせ、50
Hz以下の低音を強調する。
以上のように、本発明によればソースの音楽信号に手
を加えないで、低音を強調することができ、音楽信号の
位相回りや中音域でのゲインの持ち上がりをなくすこと
ができる。
を加えないで、低音を強調することができ、音楽信号の
位相回りや中音域でのゲインの持ち上がりをなくすこと
ができる。
尚、第1フィルタ処理部11で100Hz以下の信号成分を
取り出すようにしたのは、音楽信号SNDに含まれる50Hz
以下の信号成分は少なく、100Hz以下の信号成分のほう
が作りやすいからである。
取り出すようにしたのは、音楽信号SNDに含まれる50Hz
以下の信号成分は少なく、100Hz以下の信号成分のほう
が作りやすいからである。
以上では、50Hz以下の低域を強調するものとして説明
したが本発明はかかる場合に限るものではない。
したが本発明はかかる場合に限るものではない。
又、以上では50Hz以下を強調する場合、100Hz以下の
成分を抽出して1/2分周したが、200Hz以下の成分を抽出
して1/4分周するように構成することもできる。
成分を抽出して1/2分周したが、200Hz以下の成分を抽出
して1/4分周するように構成することもできる。
<発明の効果> 以上本発明によれば、音楽信号の低域成分(例えば10
0Hz以下の低域成分)を取り出し、その正負に基づいて
矩形波信号を生成し、該矩形波信号を1/N(例えば1/2)
分周して低周波(50Hz)の矩形波を出力し、これらと並
行して、前記音楽信号の低域成分を所定サンプリング周
期で取り込み、最新のMサンプリング分の絶対値の平均
値を計算し、該平均値に前記1/N分周出力を乗算して低
域成分(50Hz以下の低域成分)を出力し、乗算結果に含
まれる高域成分をカットして元の音楽信号に加え合わ
せ、所定周波数(50Hz)以下の低音を強調するように構
成したから、ソースの音楽信号に手を加えないで、所定
周波数以下の成分を強調することができ、位相回りや中
音域でのゲインの持ち上がりをなくすことができる。
0Hz以下の低域成分)を取り出し、その正負に基づいて
矩形波信号を生成し、該矩形波信号を1/N(例えば1/2)
分周して低周波(50Hz)の矩形波を出力し、これらと並
行して、前記音楽信号の低域成分を所定サンプリング周
期で取り込み、最新のMサンプリング分の絶対値の平均
値を計算し、該平均値に前記1/N分周出力を乗算して低
域成分(50Hz以下の低域成分)を出力し、乗算結果に含
まれる高域成分をカットして元の音楽信号に加え合わ
せ、所定周波数(50Hz)以下の低音を強調するように構
成したから、ソースの音楽信号に手を加えないで、所定
周波数以下の成分を強調することができ、位相回りや中
音域でのゲインの持ち上がりをなくすことができる。
第1図は本発明に係わる低音強調方法を実現するDSPの
シグナルフロー図、 第2図はシグナルフロー図における各部波形図である。 10……デジタル入力端子(DIN) 11……第1のフィルタ処理部 12……矩形波生成処理部 13……分周処理部 14……エンベロープ生成処理部 15……乗算処理部 16……第2のフィルタ処理部 19……加算処理部 20……オーディオ信号出力端子(DOUT)
シグナルフロー図、 第2図はシグナルフロー図における各部波形図である。 10……デジタル入力端子(DIN) 11……第1のフィルタ処理部 12……矩形波生成処理部 13……分周処理部 14……エンベロープ生成処理部 15……乗算処理部 16……第2のフィルタ処理部 19……加算処理部 20……オーディオ信号出力端子(DOUT)
Claims (1)
- 【請求項1】音楽信号の低域成分を付加して低音を強調
する低音強調方法において、 音楽信号の低域成分を取り出す第1のフィルタ処理と、 第1のフィルタ処理結果の正負に基づいて矩形波信号を
生成する矩形波生成処理と、 矩形波信号を1/N分周する分周処理と、 第1フィルタ処理結果を所定サンプリング周期で取り込
み、最新のMサンプリング分の絶対値の平均値を計算し
て出力するエンベロープ生成処理と、 エンベロープ生成処理結果に前記1/N分周出力を乗算す
る乗算処理と、 乗算結果に含まれる高域成分をカットする第2フィルタ
処理と、 第2フィルタ処理結果を元の音楽信号に加え合わせる加
算処理を有する低音強調方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2176604A JP2574521B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 低音強調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2176604A JP2574521B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 低音強調方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0468699A JPH0468699A (ja) | 1992-03-04 |
JP2574521B2 true JP2574521B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=16016474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2176604A Expired - Fee Related JP2574521B2 (ja) | 1990-07-04 | 1990-07-04 | 低音強調方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574521B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6285767B1 (en) * | 1998-09-04 | 2001-09-04 | Srs Labs, Inc. | Low-frequency audio enhancement system |
US20070165892A1 (en) * | 2004-06-28 | 2007-07-19 | Koninklijke Philips Electronics, N.V. | Wireless audio |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0632542B2 (ja) * | 1986-05-16 | 1994-04-27 | 富士通テン株式会社 | 音響再生装置 |
JPH0191510A (ja) * | 1987-10-02 | 1989-04-11 | Fujitsu Ten Ltd | 音響再生装置 |
-
1990
- 1990-07-04 JP JP2176604A patent/JP2574521B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0468699A (ja) | 1992-03-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |