JP2568858Y2 - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシInfo
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- JP2568858Y2 JP2568858Y2 JP1992030218U JP3021892U JP2568858Y2 JP 2568858 Y2 JP2568858 Y2 JP 2568858Y2 JP 1992030218 U JP1992030218 U JP 1992030218U JP 3021892 U JP3021892 U JP 3021892U JP 2568858 Y2 JP2568858 Y2 JP 2568858Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は歯ブラシ、詳しくは、歯
間部や歯頸部又は歯並びの悪い所などの種々の隙間部
(又は窪み部)の歯垢を効果的に取り除くことができ、
且つ歯の平滑面に対する刷掃効果も高い歯ブラシに関す
る。
間部や歯頸部又は歯並びの悪い所などの種々の隙間部
(又は窪み部)の歯垢を効果的に取り除くことができ、
且つ歯の平滑面に対する刷掃効果も高い歯ブラシに関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常の歯ブラシは、その植毛台に、同じ
長さのブリッスルからなるブリッスル束が、縦横の規則
的な配列パターンに従って多数植設されたもので、この
ような歯ブラシで歯を磨く場合、歯磨きの上手な人は、
上記歯ブラシの使い方を工夫して、例えば上記植毛台を
その長手方向と幅方向との両方向に若干傾斜させるよう
にしながら歯面にブリッスルを当て、歯間部や歯頸部な
どの隙間部(又は窪み部)にうまくブリッスルを挿入さ
せている。しかしながら、歯ブラシの使い方がうまくで
きていない大多数の人は、上述のようにブリッスルをう
まく隙間部(又は窪み部)に挿入できないため、上記歯
間部等にどうしても磨き残しをし勝ちであった。
長さのブリッスルからなるブリッスル束が、縦横の規則
的な配列パターンに従って多数植設されたもので、この
ような歯ブラシで歯を磨く場合、歯磨きの上手な人は、
上記歯ブラシの使い方を工夫して、例えば上記植毛台を
その長手方向と幅方向との両方向に若干傾斜させるよう
にしながら歯面にブリッスルを当て、歯間部や歯頸部な
どの隙間部(又は窪み部)にうまくブリッスルを挿入さ
せている。しかしながら、歯ブラシの使い方がうまくで
きていない大多数の人は、上述のようにブリッスルをう
まく隙間部(又は窪み部)に挿入できないため、上記歯
間部等にどうしても磨き残しをし勝ちであった。
【0003】そこで、上記の如き隙間部(又は窪み部)
がよく磨けるように工夫された歯ブラシとして、上記ブ
リッスル束の先端を斜めにカットし、植毛台の長手方向
に亘り毛先面に周期的な段差を形成した歯ブラシ(以
下、歯ブラシAという)が実用化された。また、実開昭
64−15541号公報においては、植毛台の長手方向
に隣合うブリッスル束同士を互いに相手側方向に傾斜さ
せ、毛先面に周期的な段差を形成した歯ブラシ(以下、
歯ブラシBという)が提案された。
がよく磨けるように工夫された歯ブラシとして、上記ブ
リッスル束の先端を斜めにカットし、植毛台の長手方向
に亘り毛先面に周期的な段差を形成した歯ブラシ(以
下、歯ブラシAという)が実用化された。また、実開昭
64−15541号公報においては、植毛台の長手方向
に隣合うブリッスル束同士を互いに相手側方向に傾斜さ
せ、毛先面に周期的な段差を形成した歯ブラシ(以下、
歯ブラシBという)が提案された。
【0004】また、実開昭53−120572号公報に
おいては、ブリッスル束が植毛された左右(幅方向)2
列の植毛穴を、植毛台の長手方向において左右が互い違
いの千鳥状となるように設け、且つ上記植毛穴に植毛さ
れたブリッスル束を上記幅方向に傾斜させて、各ブリッ
スル束を交互にX字状となるように交叉させた歯ブラシ
(以下、歯ブラシCという。図12参照)が提案され、
実開昭63−181323号公報においては、植毛台に
おける左右(幅方向)2列以上のブリッスル束を、それ
らが逆V字状をなすように又は略X字状をなして交叉す
るように植毛台の幅方向に傾斜させて、各ブリッスル束
をそれらの頂部近辺において接当又は接近させた歯ブラ
シ(以下、歯ブラシDという)が提案された。
おいては、ブリッスル束が植毛された左右(幅方向)2
列の植毛穴を、植毛台の長手方向において左右が互い違
いの千鳥状となるように設け、且つ上記植毛穴に植毛さ
れたブリッスル束を上記幅方向に傾斜させて、各ブリッ
スル束を交互にX字状となるように交叉させた歯ブラシ
(以下、歯ブラシCという。図12参照)が提案され、
実開昭63−181323号公報においては、植毛台に
おける左右(幅方向)2列以上のブリッスル束を、それ
らが逆V字状をなすように又は略X字状をなして交叉す
るように植毛台の幅方向に傾斜させて、各ブリッスル束
をそれらの頂部近辺において接当又は接近させた歯ブラ
シ(以下、歯ブラシDという)が提案された。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、人間の
口腔内には、歯と歯茎の境目、歯と歯の間、歯並びの悪
い所など、個人やその部位によって形態の著しく異なる
多様な隙間部(又は窪み部)が存在しており、上記歯ブ
ラシA及びBの如く、毛先面に周期的な段差を形成した
ものは、その段差の周期が使用者の上記隙間部(又は窪
み部)の形状の周期に合致すれば、上記隙間部(又は窪
み部)の効果的な刷掃ができるが、その周期が合致しな
い場合は、上記段差は全く意味をなさない。従って、上
記歯ブラシA及びBは、多種多様な形状の上記のような
隙間部(又は窪み部)の全てに対応できる歯ブラシでは
ない。
口腔内には、歯と歯茎の境目、歯と歯の間、歯並びの悪
い所など、個人やその部位によって形態の著しく異なる
多様な隙間部(又は窪み部)が存在しており、上記歯ブ
ラシA及びBの如く、毛先面に周期的な段差を形成した
ものは、その段差の周期が使用者の上記隙間部(又は窪
み部)の形状の周期に合致すれば、上記隙間部(又は窪
み部)の効果的な刷掃ができるが、その周期が合致しな
い場合は、上記段差は全く意味をなさない。従って、上
記歯ブラシA及びBは、多種多様な形状の上記のような
隙間部(又は窪み部)の全てに対応できる歯ブラシでは
ない。
【0006】上記歯ブラシCは、上記植毛穴が植毛台の
長手方向に千鳥状に配置されているため、全体としてブ
リッスル束の個数を減らさざるを得ず、上記歯ブラシD
は、ブリッスル束を幅方向にそれらの頂部近辺において
接当又は接近させてあるため、各ブリッスルの先端部が
狭い領域に集合した形となっている。従って、上記歯ブ
ラシC及びDにおいては、ブリッスル束を幅方向に傾斜
させてあるため、歯間部等の隙間部(又は窪み部)には
ブリッスルを挿入し易くなっているが、平面的な歯の平
滑面の刷掃力は、前記の一般の歯ブラシに比べて劣るこ
ととなった。
長手方向に千鳥状に配置されているため、全体としてブ
リッスル束の個数を減らさざるを得ず、上記歯ブラシD
は、ブリッスル束を幅方向にそれらの頂部近辺において
接当又は接近させてあるため、各ブリッスルの先端部が
狭い領域に集合した形となっている。従って、上記歯ブ
ラシC及びDにおいては、ブリッスル束を幅方向に傾斜
させてあるため、歯間部等の隙間部(又は窪み部)には
ブリッスルを挿入し易くなっているが、平面的な歯の平
滑面の刷掃力は、前記の一般の歯ブラシに比べて劣るこ
ととなった。
【0007】従って、本考案の目的は、歯間部や歯頸部
又は歯並びの悪い所などの種々の隙間部(又は窪み部)
の歯垢を効果的に取り除くことができ、且つ歯の平滑面
に対する刷掃効果も高い歯ブラシを提供することにあ
る。
又は歯並びの悪い所などの種々の隙間部(又は窪み部)
の歯垢を効果的に取り除くことができ、且つ歯の平滑面
に対する刷掃効果も高い歯ブラシを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、植毛台の長手
方向及び幅方向それぞれに複数個のブリッスル束が植毛
された歯ブラシにおいて、上記ブリッスル束の幅方向の
各列においては、隣合う2個以上で且つその列の半数以
上に当たるブリッスル束が上記幅方向の一方向に傾斜
し、残りのブリッスル束が垂直となっており、傾斜した
上記ブリッスル束は、上記幅方向の列ごとに交互に逆方
向に傾斜しており、上記植毛台の先端における幅方向の
ブリッスル束においては、各ブリッスル束が上記植毛台
の後端方向に向けて傾斜していることを特徴とする歯ブ
ラシを提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
方向及び幅方向それぞれに複数個のブリッスル束が植毛
された歯ブラシにおいて、上記ブリッスル束の幅方向の
各列においては、隣合う2個以上で且つその列の半数以
上に当たるブリッスル束が上記幅方向の一方向に傾斜
し、残りのブリッスル束が垂直となっており、傾斜した
上記ブリッスル束は、上記幅方向の列ごとに交互に逆方
向に傾斜しており、上記植毛台の先端における幅方向の
ブリッスル束においては、各ブリッスル束が上記植毛台
の後端方向に向けて傾斜していることを特徴とする歯ブ
ラシを提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
【0009】
【作用】本考案の歯ブラシによれば、植毛台の幅方向に
傾斜して植毛されたブリッスル束中のブリッスルが、歯
間部等の隙間部(又は窪み部)へ効果的に入り込んでそ
の隙間部(又は窪み部)を刷掃し、幅方向の列ごとに交
互に逆方向に傾斜したブリッスル束が、毛先面の幅に広
がりを持たせ、歯の平滑面に対する上記ブリッスル束の
接触面積を保持し、上記平滑面を効果的に刷掃する。
傾斜して植毛されたブリッスル束中のブリッスルが、歯
間部等の隙間部(又は窪み部)へ効果的に入り込んでそ
の隙間部(又は窪み部)を刷掃し、幅方向の列ごとに交
互に逆方向に傾斜したブリッスル束が、毛先面の幅に広
がりを持たせ、歯の平滑面に対する上記ブリッスル束の
接触面積を保持し、上記平滑面を効果的に刷掃する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の歯ブラシの実施例及び参考例
を図面を参照して説明する。図1〜図4は参考例を示
し、図5〜図7は実施例を示し、図8の(1) 乃至(7)
は、それぞれ図1(b)相当図でブリッスル束のタイプ
を種々変更した例を示し、図9〜図11は、それぞれ把
持部の形状・構造を種々変更した例を示す。
を図面を参照して説明する。図1〜図4は参考例を示
し、図5〜図7は実施例を示し、図8の(1) 乃至(7)
は、それぞれ図1(b)相当図でブリッスル束のタイプ
を種々変更した例を示し、図9〜図11は、それぞれ把
持部の形状・構造を種々変更した例を示す。
【0011】図1は本考案の歯ブラシの一参考例を示し
ており、(a)は把持部の一部を省略した平面図、
(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。本参考例
の歯ブラシは、図1に示す如く、把持部1に植毛台2が
一体に結合され、上記植毛台2の長手方向及び幅方向そ
れぞれに複数個のブリッスル束3が植毛されている。
ており、(a)は把持部の一部を省略した平面図、
(b)は(a)のA−A線矢視断面図である。本参考例
の歯ブラシは、図1に示す如く、把持部1に植毛台2が
一体に結合され、上記植毛台2の長手方向及び幅方向そ
れぞれに複数個のブリッスル束3が植毛されている。
【0012】而して、本参考例の歯ブラシにおいては、
図1に示す如く、上記ブリッスル束3の幅方向の各列に
おいては、隣合う2個以上で且つその列の半数以上に当
たるブリッスル束3(図1においては、全数)が上記幅
方向の一方向に傾斜し、傾斜した上記ブリッスル束3
は、上記幅方向の列ごとに交互に逆方向に傾斜してい
る。尚、図1(a)において、各小円はそれぞれブリッ
スル束3を示し、各小円内の矢印はそのブリッスル束3
が傾斜している方向を示す。また、図1(b)におい
て、実線はA−A線矢視に対する最前列のブリッスル束
3を示し、破線はその直ぐ後ろの列のブリッスル束3を
示す。
図1に示す如く、上記ブリッスル束3の幅方向の各列に
おいては、隣合う2個以上で且つその列の半数以上に当
たるブリッスル束3(図1においては、全数)が上記幅
方向の一方向に傾斜し、傾斜した上記ブリッスル束3
は、上記幅方向の列ごとに交互に逆方向に傾斜してい
る。尚、図1(a)において、各小円はそれぞれブリッ
スル束3を示し、各小円内の矢印はそのブリッスル束3
が傾斜している方向を示す。また、図1(b)におい
て、実線はA−A線矢視に対する最前列のブリッスル束
3を示し、破線はその直ぐ後ろの列のブリッスル束3を
示す。
【0013】本参考例の歯ブラシについて更に説明する
と、植毛台2の幅方向に設けるブリッスル束3の個数
は、2〜4個であるのが好ましい。その理由は、上記個
数が1個では歯の平滑面の刷掃力が十分に得られず、上
記個数が5個以上になると、植毛台2の幅が広くなり過
ぎ、操作性が低下するためである。
と、植毛台2の幅方向に設けるブリッスル束3の個数
は、2〜4個であるのが好ましい。その理由は、上記個
数が1個では歯の平滑面の刷掃力が十分に得られず、上
記個数が5個以上になると、植毛台2の幅が広くなり過
ぎ、操作性が低下するためである。
【0014】ブリッスル束3の傾斜角度は、2〜10度
であるのが好ましく、2〜5度であればより好ましい。
その理由は、上記傾斜角度が2度未満ではブリッスルが
歯間部等へ効果的に入り込めず、上記傾斜角度が10度
を超えると、植毛台2におけるブリッスル束3先端部の
幅が広くなり過ぎて、1歯ずつ縦磨きをしたときに歯並
びの悪い所へブラシ部(植毛台部)が入り込まなくなる
ためである。また、上記傾斜角度が5度を超えると、ブ
リッスルがやや寝過ぎることとなるため刷掃効率が若干
低下する。従って、上記傾斜角度を2〜5度とすること
により、汚れ落ちの効率の特に高いものとすることがで
きる。
であるのが好ましく、2〜5度であればより好ましい。
その理由は、上記傾斜角度が2度未満ではブリッスルが
歯間部等へ効果的に入り込めず、上記傾斜角度が10度
を超えると、植毛台2におけるブリッスル束3先端部の
幅が広くなり過ぎて、1歯ずつ縦磨きをしたときに歯並
びの悪い所へブラシ部(植毛台部)が入り込まなくなる
ためである。また、上記傾斜角度が5度を超えると、ブ
リッスルがやや寝過ぎることとなるため刷掃効率が若干
低下する。従って、上記傾斜角度を2〜5度とすること
により、汚れ落ちの効率の特に高いものとすることがで
きる。
【0015】幅方向の列ごとに交互に逆方向に傾斜した
ブリッスル束3は、図1(b)に示す如く、植毛台2の
長手方向に見たとき、それぞれ幅方向の或る列における
ブリッスル束3の先端がその直前(又は直後)の列にお
けるブリッスル束3の先端と丁度重複するように傾斜し
ていても良く、又は、上記各列におけるブリッスル束3
の先端がそれぞれ相互にそれらの間の隙間を埋める位置
に傾斜していても良い。
ブリッスル束3は、図1(b)に示す如く、植毛台2の
長手方向に見たとき、それぞれ幅方向の或る列における
ブリッスル束3の先端がその直前(又は直後)の列にお
けるブリッスル束3の先端と丁度重複するように傾斜し
ていても良く、又は、上記各列におけるブリッスル束3
の先端がそれぞれ相互にそれらの間の隙間を埋める位置
に傾斜していても良い。
【0016】上記ブリッスル束3を構成するブリッスル
4の材質については、特に限定されず、通常の歯ブラシ
のブリッスルに使用される材質であれば良く、例えば、
ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート樹
脂)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂)、ゴム、豚毛、PBT(ポリブチレンテレフタ
レート樹脂)、AS(アクリロニトリル・スチレン樹
脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、熱可塑性エラスト
マー、等を適宜使用することができる。
4の材質については、特に限定されず、通常の歯ブラシ
のブリッスルに使用される材質であれば良く、例えば、
ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート樹
脂)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂)、ゴム、豚毛、PBT(ポリブチレンテレフタ
レート樹脂)、AS(アクリロニトリル・スチレン樹
脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、熱可塑性エラスト
マー、等を適宜使用することができる。
【0017】また、上記ブリッスル4の太さや長さにつ
いても、特に制限はなく、通常の歯ブラシにおいて使用
される範囲内の太さや長さであれば構わない。また、各
ブリッスル束3内に、太さの異なるブリッスル4を2種
類以上混合してあっても良い。
いても、特に制限はなく、通常の歯ブラシにおいて使用
される範囲内の太さや長さであれば構わない。また、各
ブリッスル束3内に、太さの異なるブリッスル4を2種
類以上混合してあっても良い。
【0018】上記植毛台2及び上記把持部1を構成する
材料についても、特に限定されず、通常歯ブラシに使用
される材料であれば良く、例えば、AS、ABS、P
P、PC(ポリカーボネート樹脂)、PBT、プロピオ
ネート、熱可塑性エラストマー、等を単体で又は複数組
み合わせて使用することができる。
材料についても、特に限定されず、通常歯ブラシに使用
される材料であれば良く、例えば、AS、ABS、P
P、PC(ポリカーボネート樹脂)、PBT、プロピオ
ネート、熱可塑性エラストマー、等を単体で又は複数組
み合わせて使用することができる。
【0019】以上のように構成された本参考例の歯ブラ
シと従来の歯ブラシとの、歯間部の歯垢の除去効果を比
較するために実施したモデル実験(実験1)の結果を、
図13に示す。この実験方法は次の通りである。
シと従来の歯ブラシとの、歯間部の歯垢の除去効果を比
較するために実施したモデル実験(実験1)の結果を、
図13に示す。この実験方法は次の通りである。
【0020】(実験1の方法) (1)人工歯垢を塗布した顎模型の歯間部を用いた。 (2)供試歯ブラシとしては、 比較用の一般のラウンドカット歯ブラシ (すべての
ブリッスル束が垂直で且つ長さが等しく、各ブリッスル
の先端がラウンドカットされたもの。) ブリッスル束の傾斜角度が3度の本参考例の歯ブラシ ブリッスル束の傾斜角度が5度の本参考例の歯ブラシ 比較用の歯ブラシB (前記の、植毛台の長手方向に
隣合うブリッスル 束同士を互いに相手側方向に傾斜させた歯ブラシ。)の
4種類を用いた。 (3)各供試歯ブラシにおける植毛台の仕様は同一で、
次の通りとした。 ・ブリッスル束個数: 先端2個+3個(幅方向)×7個(長手方向) =23個. (同一植毛パターン) ・植毛穴径 : 1.8mmφ ・ブリッスル径 : 8/1000 inch φ ・ブリッスル長さ : 11mm (4)各供試歯ブラシそれぞれを用い、上記人工歯垢塗
布部を一定刷掃圧(200g/cm2 )で20ストロー
ク刷掃した。 (5)上記刷掃の前後の上記人工歯垢塗布部を写真撮影
し、画像解析装置によりそれらの面積を測定して、次の
式により人工歯垢除去率を計算した。 人工歯垢除去率(%) ={1−(刷掃後の人工歯垢の面積)÷(刷掃前の人工歯垢の面積)} ×100 (以上)
ブリッスル束が垂直で且つ長さが等しく、各ブリッスル
の先端がラウンドカットされたもの。) ブリッスル束の傾斜角度が3度の本参考例の歯ブラシ ブリッスル束の傾斜角度が5度の本参考例の歯ブラシ 比較用の歯ブラシB (前記の、植毛台の長手方向に
隣合うブリッスル 束同士を互いに相手側方向に傾斜させた歯ブラシ。)の
4種類を用いた。 (3)各供試歯ブラシにおける植毛台の仕様は同一で、
次の通りとした。 ・ブリッスル束個数: 先端2個+3個(幅方向)×7個(長手方向) =23個. (同一植毛パターン) ・植毛穴径 : 1.8mmφ ・ブリッスル径 : 8/1000 inch φ ・ブリッスル長さ : 11mm (4)各供試歯ブラシそれぞれを用い、上記人工歯垢塗
布部を一定刷掃圧(200g/cm2 )で20ストロー
ク刷掃した。 (5)上記刷掃の前後の上記人工歯垢塗布部を写真撮影
し、画像解析装置によりそれらの面積を測定して、次の
式により人工歯垢除去率を計算した。 人工歯垢除去率(%) ={1−(刷掃後の人工歯垢の面積)÷(刷掃前の人工歯垢の面積)} ×100 (以上)
【0021】図13に示す如く、ブリッスル束3の傾斜
角度が3度又は5度の本参考例の歯ブラシは、一般のラ
ウンドカット歯ブラシ及び上記歯ブラシBと比較して、
歯間部の歯垢の除去能力の高いことがわかる。
角度が3度又は5度の本参考例の歯ブラシは、一般のラ
ウンドカット歯ブラシ及び上記歯ブラシBと比較して、
歯間部の歯垢の除去能力の高いことがわかる。
【0022】次に、本参考例の歯ブラシと従来の歯ブラ
シとの、刷掃時のブリッスル束先端の広がり具合を比較
するために実施した実験(実験2)の結果を、図14に
示す。この実験方法は次の通りである。
シとの、刷掃時のブリッスル束先端の広がり具合を比較
するために実施した実験(実験2)の結果を、図14に
示す。この実験方法は次の通りである。
【0023】(実験2の方法) (1)供試歯ブラシとしては、実験1に用いた歯ブラシ
のうち、、及びの3種類を用いた。 (2)各供試歯ブラシにおける植毛台の仕様は、実験1
の場合と同一とした。 (3)各供試歯ブラシそれぞれを用い、板ガラス表面を
一定刷掃圧(200g/cm2 )で刷掃し、刷掃中のブ
ラシ部を上記板ガラスの下から写真撮影して、上記板ガ
ラス面に接触して広がったブリッスル束先端部の面積を
画像解析装置により測定した。(以上)
のうち、、及びの3種類を用いた。 (2)各供試歯ブラシにおける植毛台の仕様は、実験1
の場合と同一とした。 (3)各供試歯ブラシそれぞれを用い、板ガラス表面を
一定刷掃圧(200g/cm2 )で刷掃し、刷掃中のブ
ラシ部を上記板ガラスの下から写真撮影して、上記板ガ
ラス面に接触して広がったブリッスル束先端部の面積を
画像解析装置により測定した。(以上)
【0024】図14に示す如く、ブリッスル束3の傾斜
角度が3度の本参考例の歯ブラシは、一般のラウンドカ
ット歯ブラシ及び上記歯ブラシBと比較して、刷掃時に
おいて毛先の広がりが大きく、歯の平滑面に対しても刷
掃効率の高いことがわかる。
角度が3度の本参考例の歯ブラシは、一般のラウンドカ
ット歯ブラシ及び上記歯ブラシBと比較して、刷掃時に
おいて毛先の広がりが大きく、歯の平滑面に対しても刷
掃効率の高いことがわかる。
【0025】上述の如く、本参考例の歯ブラシにおいて
は、傾斜したブリッスル束3中のブリッスル4が歯間部
等の隙間部(又は窪み部)へ効果的に入り込み、該隙間
部(又は窪み部)における歯垢を効果的に除去し、更
に、歯肉炎にかかりやすい歯間乳頭部を効果的にマッサ
ージする。また、植毛台2の幅方向の列ごとに交互に逆
方向に傾斜した上記ブリッスル束3が、毛先面の幅に広
がりを持たせ、歯の平滑面に対する上記ブリッスル束3
の接触面積を保持し、上記平滑面を効果的に刷掃する。
は、傾斜したブリッスル束3中のブリッスル4が歯間部
等の隙間部(又は窪み部)へ効果的に入り込み、該隙間
部(又は窪み部)における歯垢を効果的に除去し、更
に、歯肉炎にかかりやすい歯間乳頭部を効果的にマッサ
ージする。また、植毛台2の幅方向の列ごとに交互に逆
方向に傾斜した上記ブリッスル束3が、毛先面の幅に広
がりを持たせ、歯の平滑面に対する上記ブリッスル束3
の接触面積を保持し、上記平滑面を効果的に刷掃する。
【0026】従って、本参考例の歯ブラシは、歯間部や
歯頸部又は歯並びの悪い所などの種々の隙間部(又は窪
み部)の歯垢を効果的に取り除くことができ、且つ歯の
平滑面に対する刷掃効果も高い。
歯頸部又は歯並びの悪い所などの種々の隙間部(又は窪
み部)の歯垢を効果的に取り除くことができ、且つ歯の
平滑面に対する刷掃効果も高い。
【0027】図2は、本考案の歯ブラシの第2の参考例
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。また、(a)における各小円と
その中の矢印、及び(b)における実線と破線の意味
は、それぞれ図1の場合と同じである。
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。また、(a)における各小円と
その中の矢印、及び(b)における実線と破線の意味
は、それぞれ図1の場合と同じである。
【0028】第2の参考例の歯ブラシは、図2に示す如
く、幅方向のブリッスル束3の個数を2個としたもの
で、この点以外は第1の参考例と同様に構成されてい
る。第2の参考例の歯ブラシも第1の参考例と同様の効
果を奏し、前記の従来例のうち、この参考例と同様にブ
リッスル束3を幅方向に傾斜させた歯ブラシC及びDと
比較すると、第2の参考例においては、歯ブラシC(図
12参照)よりもブリッスル束3の個数を多くすること
ができ、また、歯ブラシDよりも毛先面の幅を広いもの
とすることができる。従って、第2の参考例の歯ブラシ
は、歯ブラシC及びDのどちらと比べても、歯間部等の
隙間部(又は窪み部)の歯垢をそれらと同等以上に除去
し得るだけでなく、歯の平滑面に対してもより高い刷掃
力を有している。
く、幅方向のブリッスル束3の個数を2個としたもの
で、この点以外は第1の参考例と同様に構成されてい
る。第2の参考例の歯ブラシも第1の参考例と同様の効
果を奏し、前記の従来例のうち、この参考例と同様にブ
リッスル束3を幅方向に傾斜させた歯ブラシC及びDと
比較すると、第2の参考例においては、歯ブラシC(図
12参照)よりもブリッスル束3の個数を多くすること
ができ、また、歯ブラシDよりも毛先面の幅を広いもの
とすることができる。従って、第2の参考例の歯ブラシ
は、歯ブラシC及びDのどちらと比べても、歯間部等の
隙間部(又は窪み部)の歯垢をそれらと同等以上に除去
し得るだけでなく、歯の平滑面に対してもより高い刷掃
力を有している。
【0029】図3は、本考案の歯ブラシの第3の参考例
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。また、(a)における各小円と
その中の矢印、及び(b)における実線と破線の意味
は、それぞれ図1の場合と同じである。
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。また、(a)における各小円と
その中の矢印、及び(b)における実線と破線の意味
は、それぞれ図1の場合と同じである。
【0030】第3の参考例の歯ブラシにおいては、図3
に示す如く、植毛台2の幅方向のブリッスル束3の個数
が4個で、上記幅方向の両端に位置する(矢印の記載し
てない)ブリッスル束3が垂直に植毛され、その内側に
位置するブリッスル束3がそれぞれ傾斜して植毛されて
いる。即ち、ブリッスル束3の幅方向の各列において
は、隣合う2個以上で且つその列の半数以上に当たるブ
リッスル束3(図3においては、2個で且つ半数に当た
る)が上記幅方向の一方向に傾斜し、残りのブリッスル
束3が垂直となっている。また、傾斜した上記ブリッス
ル束3は、その傾斜した側の先端部が植毛台の端に植毛
された垂直のブリッスル束3の先端部よりも外側に出な
いように植毛されており、第3の参考例の歯ブラシは、
これらの点以外は第1の参考例と同様に構成されてい
る。
に示す如く、植毛台2の幅方向のブリッスル束3の個数
が4個で、上記幅方向の両端に位置する(矢印の記載し
てない)ブリッスル束3が垂直に植毛され、その内側に
位置するブリッスル束3がそれぞれ傾斜して植毛されて
いる。即ち、ブリッスル束3の幅方向の各列において
は、隣合う2個以上で且つその列の半数以上に当たるブ
リッスル束3(図3においては、2個で且つ半数に当た
る)が上記幅方向の一方向に傾斜し、残りのブリッスル
束3が垂直となっている。また、傾斜した上記ブリッス
ル束3は、その傾斜した側の先端部が植毛台の端に植毛
された垂直のブリッスル束3の先端部よりも外側に出な
いように植毛されており、第3の参考例の歯ブラシは、
これらの点以外は第1の参考例と同様に構成されてい
る。
【0031】第3の参考例の歯ブラシも、第1の参考例
と同様の効果を奏し、また、第3の参考例においては、
傾斜したブリッスル束3の先端が、幅方向の両端におけ
る垂直なブリッスル束3の先端よりも外側にはみ出てい
ないため、毛先が広がりにくく、従って耐久性に優れ、
且つ上記の垂直に植毛された各ブリッスル束3により、
歯の平滑面をより効果的に刷掃できる効果もある。
と同様の効果を奏し、また、第3の参考例においては、
傾斜したブリッスル束3の先端が、幅方向の両端におけ
る垂直なブリッスル束3の先端よりも外側にはみ出てい
ないため、毛先が広がりにくく、従って耐久性に優れ、
且つ上記の垂直に植毛された各ブリッスル束3により、
歯の平滑面をより効果的に刷掃できる効果もある。
【0032】図4は、第3の参考例を一部変更した形の
本考案の歯ブラシの第4の参考例を示し、(a)及び
(b)はそれぞれ図1におけるそれらに相当する図であ
る。また、(a)における各小円とその中の矢印、及び
(b)における実線と破線の意味は、それぞれ図1の場
合と同じである。
本考案の歯ブラシの第4の参考例を示し、(a)及び
(b)はそれぞれ図1におけるそれらに相当する図であ
る。また、(a)における各小円とその中の矢印、及び
(b)における実線と破線の意味は、それぞれ図1の場
合と同じである。
【0033】第4の参考例の歯ブラシにおいては、図4
に示す如く、植毛台2の幅方向のブリッスル束3の個数
が3個で、垂直に植毛された(矢印の記載してない)ブ
リッスル束3が、植毛台2の幅方向の端に交互に位置す
るように設けられ、且つ幅方向の各列におけるブリッス
ル束3は、それぞれ植毛台2の端に位置する垂直な上記
ブリッスル束3と反対の方向に傾斜しており、第4の参
考例の歯ブラシは、これらの点以外は第3の参考例と同
様に構成されている。第4の参考例の歯ブラシも第1の
参考例と同様の効果を奏し、また、第4の参考例におい
ては、垂直に植毛された上記ブリッスル束3により、歯
の平滑面をより効果的に刷掃できる効果もある。
に示す如く、植毛台2の幅方向のブリッスル束3の個数
が3個で、垂直に植毛された(矢印の記載してない)ブ
リッスル束3が、植毛台2の幅方向の端に交互に位置す
るように設けられ、且つ幅方向の各列におけるブリッス
ル束3は、それぞれ植毛台2の端に位置する垂直な上記
ブリッスル束3と反対の方向に傾斜しており、第4の参
考例の歯ブラシは、これらの点以外は第3の参考例と同
様に構成されている。第4の参考例の歯ブラシも第1の
参考例と同様の効果を奏し、また、第4の参考例におい
ては、垂直に植毛された上記ブリッスル束3により、歯
の平滑面をより効果的に刷掃できる効果もある。
【0034】図5は、本考案の歯ブラシの第1の実施例
を示しており、図1の参考例を更に改良したもので、
(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに相当
する図である。また、(a)における各小円とその中の
矢印、及び(b)における実線と破線の意味は、それぞ
れ図1の場合と同じである。
を示しており、図1の参考例を更に改良したもので、
(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに相当
する図である。また、(a)における各小円とその中の
矢印、及び(b)における実線と破線の意味は、それぞ
れ図1の場合と同じである。
【0035】第1の実施例の歯ブラシにおいては、図5
に示す如く、植毛台2の先端における幅方向のブリッス
ル束31においては、各ブリッスル束31が上記植毛台
2の後端方向に向けて傾斜しており、この点以外は第1
の参考例と同様に構成されている。第1の実施例の歯ブ
ラシは第1の参考例と同様の効果を奏し、更に、第1の
実施例においては、植毛台2の先端部における毛先の広
がりが抑えられるため、耐久性に優れるという効果もあ
る。
に示す如く、植毛台2の先端における幅方向のブリッス
ル束31においては、各ブリッスル束31が上記植毛台
2の後端方向に向けて傾斜しており、この点以外は第1
の参考例と同様に構成されている。第1の実施例の歯ブ
ラシは第1の参考例と同様の効果を奏し、更に、第1の
実施例においては、植毛台2の先端部における毛先の広
がりが抑えられるため、耐久性に優れるという効果もあ
る。
【0036】図6は、本考案の歯ブラシの第2の実施例
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。また、(a)における各小円と
その中の矢印、及び(b)における実線と破線の意味
は、それぞれ図1の場合と同じである。
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。また、(a)における各小円と
その中の矢印、及び(b)における実線と破線の意味
は、それぞれ図1の場合と同じである。
【0037】第2の実施例の歯ブラシにおいては、図6
に示す如く、植毛台2の先端における幅方向のブリッス
ル束32においては、各ブリッスル束32中の一部のブ
リッスル4が上記植毛台2の後端方向に向けて傾斜し且
つ上記各ブリッスル束32中の残りのブリッスル4が幅
方向の一方向に傾斜しており、これらの点以外は第1の
参考例(但し、幅方向のブリッスル束3の個数を4個と
したもの)と同様に構成されている。第2の実施例の歯
ブラシも第1の参考例と同様の効果を奏し、また、第2
の実施例においては上記第1の実施例と同様の効果もあ
る。
に示す如く、植毛台2の先端における幅方向のブリッス
ル束32においては、各ブリッスル束32中の一部のブ
リッスル4が上記植毛台2の後端方向に向けて傾斜し且
つ上記各ブリッスル束32中の残りのブリッスル4が幅
方向の一方向に傾斜しており、これらの点以外は第1の
参考例(但し、幅方向のブリッスル束3の個数を4個と
したもの)と同様に構成されている。第2の実施例の歯
ブラシも第1の参考例と同様の効果を奏し、また、第2
の実施例においては上記第1の実施例と同様の効果もあ
る。
【0038】図7は、本考案の歯ブラシの第3の実施例
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。但し、図7(a)に記載した各
小円は、それぞれブリッスル束3が植毛された植毛穴5
を示し、各小円内の矢印は、それぞれその植毛穴5に植
毛されたブリッスル束3が傾斜している方向を示す。図
7(b)における実線と破線の意味は図1の場合と同じ
である。第3の実施例の歯ブラシにおいては、図7に示
す如く、植毛穴5がその幅方向の列ごとに交互に逆方向
にずれており、且つ上記ブリッスル束3のうち傾斜した
ものは、上記植毛穴5がずれた方向と逆方向に傾斜して
いる。第3の実施例の歯ブラシは、これらの点以外は第
1の参考例(但し、幅方向のブリッスル束3の個数を4
個としたもの)と同様に構成されている。
を示し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれ
らに相当する図である。但し、図7(a)に記載した各
小円は、それぞれブリッスル束3が植毛された植毛穴5
を示し、各小円内の矢印は、それぞれその植毛穴5に植
毛されたブリッスル束3が傾斜している方向を示す。図
7(b)における実線と破線の意味は図1の場合と同じ
である。第3の実施例の歯ブラシにおいては、図7に示
す如く、植毛穴5がその幅方向の列ごとに交互に逆方向
にずれており、且つ上記ブリッスル束3のうち傾斜した
ものは、上記植毛穴5がずれた方向と逆方向に傾斜して
いる。第3の実施例の歯ブラシは、これらの点以外は第
1の参考例(但し、幅方向のブリッスル束3の個数を4
個としたもの)と同様に構成されている。
【0039】上記植毛穴5のずれの大きさδは、δ=
0.3〜2mmの範囲内であるのが好ましい。また、図
7(b)に示す如く、傾斜した上記ブリッスル束3は、
その先端が幅方向の端に設けられた植毛穴5の直上(二
点鎖線で示す)よりも外側にはみ出さないようにするの
が好ましい。また、上記植毛穴5の相互の間隔は、0.
8〜2mmの範囲内とするのが好ましい。第3の実施例
の歯ブラシも第1の参考例と同様の効果を奏し、また、
第3の実施例においては、傾斜した各ブリッスル束3の
毛先部が、幅方向の端における上記植毛穴5の直上から
はみ出ないため、ブラシ部(植毛台部)の毛先の広がり
が抑えられ、耐久性に優れるという効果もある。
0.3〜2mmの範囲内であるのが好ましい。また、図
7(b)に示す如く、傾斜した上記ブリッスル束3は、
その先端が幅方向の端に設けられた植毛穴5の直上(二
点鎖線で示す)よりも外側にはみ出さないようにするの
が好ましい。また、上記植毛穴5の相互の間隔は、0.
8〜2mmの範囲内とするのが好ましい。第3の実施例
の歯ブラシも第1の参考例と同様の効果を奏し、また、
第3の実施例においては、傾斜した各ブリッスル束3の
毛先部が、幅方向の端における上記植毛穴5の直上から
はみ出ないため、ブラシ部(植毛台部)の毛先の広がり
が抑えられ、耐久性に優れるという効果もある。
【0040】図8における(1)乃至(7)それぞれ
は、図1(b)相当図で、以下に説明するように、上記
ブリッスル束3のタイプを種々変更した例を示す。ま
た、図9乃至図11は、それぞれ(a)が歯ブラシの
(一部断面)側面図、(b)が図1(b)相当図で、以
下に説明するように、それぞれ把持部1の形状・構造を
種々変更した例を示す。これらの図8乃至図11に示す
何れの例においても、上記植毛台2に植毛するブリッス
ル束3については上記例と同様に構成することができ
る。
は、図1(b)相当図で、以下に説明するように、上記
ブリッスル束3のタイプを種々変更した例を示す。ま
た、図9乃至図11は、それぞれ(a)が歯ブラシの
(一部断面)側面図、(b)が図1(b)相当図で、以
下に説明するように、それぞれ把持部1の形状・構造を
種々変更した例を示す。これらの図8乃至図11に示す
何れの例においても、上記植毛台2に植毛するブリッス
ル束3については上記例と同様に構成することができ
る。
【0041】図8の(1)及び(2)は、各ブリッスル
束3毎にその長さを変えた例、(3)乃至(5)は、各
ブリッスル束3が長さの異なるブリッスル4からなる
例、(6)は、各ブリッスル4の先端41に球状加工を
施した例、(7)は、各ブリッスル4の先端42にテー
パード加工を施した例を示す。そのほか、ブリッスル束
3のタイプを変更した本考案の例としては、図示しない
が、各ブリッスル4の先端に一般のラウンドカット加工
を施した例を挙げることができる。
束3毎にその長さを変えた例、(3)乃至(5)は、各
ブリッスル束3が長さの異なるブリッスル4からなる
例、(6)は、各ブリッスル4の先端41に球状加工を
施した例、(7)は、各ブリッスル4の先端42にテー
パード加工を施した例を示す。そのほか、ブリッスル束
3のタイプを変更した本考案の例としては、図示しない
が、各ブリッスル4の先端に一般のラウンドカット加工
を施した例を挙げることができる。
【0042】図9は、把持部1と植毛台2とを一体に結
合する首部6を屈曲して、植毛台2を把持部1に対し傾
斜させた例、図10は、把持部1内に電池7、モーター
8等の駆動源を内蔵させ、振動子9を首部6の端面に設
けた凹部に連結させて用いる電動歯ブラシを示す例、図
11は把持部1内に歯磨き10を内蔵させた例を示す。
合する首部6を屈曲して、植毛台2を把持部1に対し傾
斜させた例、図10は、把持部1内に電池7、モーター
8等の駆動源を内蔵させ、振動子9を首部6の端面に設
けた凹部に連結させて用いる電動歯ブラシを示す例、図
11は把持部1内に歯磨き10を内蔵させた例を示す。
【0043】尚、本考案は、上記実施例に制限されるも
のではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
することが可能であり、例えば、上記各実施例において
は、幅方向の各列におけるブリッスル束の傾斜角度が、
各ブリッスル束において同一であるように図示してある
が、上記各列における傾斜角度が各ブリッスル束におい
て異なっていても良い。また、上記各実施例において説
明した構成は、適宜他の実施例においても適用可能なも
のであることは言う迄もない。
のではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
することが可能であり、例えば、上記各実施例において
は、幅方向の各列におけるブリッスル束の傾斜角度が、
各ブリッスル束において同一であるように図示してある
が、上記各列における傾斜角度が各ブリッスル束におい
て異なっていても良い。また、上記各実施例において説
明した構成は、適宜他の実施例においても適用可能なも
のであることは言う迄もない。
【0044】
【考案の効果】本考案の歯ブラシは、歯間部や歯頸部又
は歯並びの悪い所などの種々の隙間部(又は窪み部)の
歯垢を効果的に取り除くことができ、且つ歯の平滑面に
対する刷掃効果も高い。
は歯並びの悪い所などの種々の隙間部(又は窪み部)の
歯垢を効果的に取り除くことができ、且つ歯の平滑面に
対する刷掃効果も高い。
【図1】図1(a)は本考案の歯ブラシの一参考例にお
ける把持部の一部を省略した平面図、(b)は(a)の
A−A線矢視断面図である。
ける把持部の一部を省略した平面図、(b)は(a)の
A−A線矢視断面図である。
【図2】図2は、本考案の歯ブラシの第2の参考例を示
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
【図3】図3は、本考案の歯ブラシの第3の参考例を示
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
【図4】図4は、本考案の歯ブラシの第4の参考例を示
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
【図5】図5は、本考案の歯ブラシの第1の実施例を示
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
【図6】図6は、本考案の歯ブラシの第2の実施例を示
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
【図7】図7は、本考案の歯ブラシの第3の実施例を示
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
し、(a)及び(b)はそれぞれ図1におけるそれらに
相当する図である。
【図8】図8の(1)乃至(7)は、それぞれ図1
(b)に相当する図である。
(b)に相当する図である。
【図9】図9(a)は本考案の歯ブラシの例における歯
ブラシ全体の側面図、(b)は図1(b)相当図であ
る。
ブラシ全体の側面図、(b)は図1(b)相当図であ
る。
【図10】図10(a)は、本考案の歯ブラシの例にお
ける把持部の変更例を示す一部断面側面図、(b)は図
1(b)相当図である。
ける把持部の変更例を示す一部断面側面図、(b)は図
1(b)相当図である。
【図11】図11(a)は、本考案の歯ブラシの例にお
ける把持部の別の変更例を示す断面側面図、(b)は図
1(b)相当図である。
ける把持部の別の変更例を示す断面側面図、(b)は図
1(b)相当図である。
【図12】図12は従来の歯ブラシを示し、(a)及び
(b)はそれぞれ図1におけるそれらに相当する図であ
る。
(b)はそれぞれ図1におけるそれらに相当する図であ
る。
【図13】図13は、歯間部の歯垢の除去率に関する実
験結果を示すグラフである。
験結果を示すグラフである。
【図14】図14は、刷掃時におけるブリッスル束先端
部の面積に関する実験結果を示すグラフである。
部の面積に関する実験結果を示すグラフである。
1 把持部 2 植毛台 3 ブリッスル束 4 ブリッスル 5 植毛穴
Claims (2)
- 【請求項1】 植毛台の長手方向及び幅方向それぞれに
複数個のブリッスル束が植毛された歯ブラシにおいて、 上記ブリッスル束の幅方向の各列においては、隣合う2
個以上で且つその列の半数以上に当たるブリッスル束が
上記幅方向の一方向に傾斜し、残りのブリッスル束が垂
直となっており、傾斜した上記ブリッスル束は、上記幅
方向の列ごとに交互に逆方向に傾斜しており、上記植毛
台の先端における幅方向のブリッスル束においては、各
ブリッスル束が上記植毛台の後端方向に向けて傾斜して
いることを特徴とする歯ブラシ。 - 【請求項2】 上記ブリッスル束が植毛されている植毛
穴が、その幅方向の列ごとに交互に逆方向にずれてお
り、且つ上記ブリッスル束のうち傾斜したものは、上記
植毛穴がずれた方向と逆方向に傾斜していることを特徴
とする請求項1に記載の歯ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992030218U JP2568858Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992030218U JP2568858Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 歯ブラシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588325U JPH0588325U (ja) | 1993-12-03 |
JP2568858Y2 true JP2568858Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=12297586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992030218U Expired - Fee Related JP2568858Y2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 歯ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568858Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002345555A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-03 | Kao Corp | 歯ブラシ |
JP4548983B2 (ja) * | 2001-07-09 | 2010-09-22 | 花王株式会社 | 歯ブラシ |
JP2017192682A (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | 医療法人社団弘英会 | 歯ブラシ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4859569U (ja) * | 1971-11-09 | 1973-07-28 | ||
JPS55153937U (ja) * | 1979-04-24 | 1980-11-06 | ||
JPS5722338U (ja) * | 1980-07-15 | 1982-02-05 | ||
JPH0436830U (ja) * | 1990-07-24 | 1992-03-27 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP1992030218U patent/JP2568858Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0588325U (ja) | 1993-12-03 |
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