JP2564680Y2 - スライドドァを有するキャビン構造 - Google Patents
スライドドァを有するキャビン構造Info
- Publication number
- JP2564680Y2 JP2564680Y2 JP1387292U JP1387292U JP2564680Y2 JP 2564680 Y2 JP2564680 Y2 JP 2564680Y2 JP 1387292 U JP1387292 U JP 1387292U JP 1387292 U JP1387292 U JP 1387292U JP 2564680 Y2 JP2564680 Y2 JP 2564680Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slide door
- center pillar
- door
- cabin
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は建設機械のキャビンに係
り、特にスライドドァを有するキャビン構造に関する。
り、特にスライドドァを有するキャビン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械、特にパワ−ショベル用のキャ
ビンは走行中や作業中に、衝撃や振動を受けることが大
きいため、図6に示すように強度上、キャビン21を支
えるセンタピラ−22には閉断面としたボックス形構造
が取られている。特にスライド式ドァを有するキャビン
では、ドァ23を開けた時、ドァ23に設けられている
アッパロ−ラ24がセンタピラ−22の前で止まる構造
とするために、ドァ23は長方形、または図7に示すよ
うな台形状となっていた。
ビンは走行中や作業中に、衝撃や振動を受けることが大
きいため、図6に示すように強度上、キャビン21を支
えるセンタピラ−22には閉断面としたボックス形構造
が取られている。特にスライド式ドァを有するキャビン
では、ドァ23を開けた時、ドァ23に設けられている
アッパロ−ラ24がセンタピラ−22の前で止まる構造
とするために、ドァ23は長方形、または図7に示すよ
うな台形状となっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらドァが長
方形や台形であるとデザイン上の制約が大きいばかりで
なく、実用上もドァの開口幅Wが狭くなり、乗降性も悪
くなる欠点があった。すなわち、ドァの開時にアッパロ
−ラ24がセンタピラ−22よりも後方に行かないた
め、乗降に必要である乗降部分の幅が狭くなり、図7の
ようにドァ25を台形にしても乗降口Wの狭さには変わ
りがない。特に小形のパワ−ショベルでは前後方向の寸
法が短いために、ドァの開時の開口部にスライド式ドァ
を設けることは非常に困難となっていた。
方形や台形であるとデザイン上の制約が大きいばかりで
なく、実用上もドァの開口幅Wが狭くなり、乗降性も悪
くなる欠点があった。すなわち、ドァの開時にアッパロ
−ラ24がセンタピラ−22よりも後方に行かないた
め、乗降に必要である乗降部分の幅が狭くなり、図7の
ようにドァ25を台形にしても乗降口Wの狭さには変わ
りがない。特に小形のパワ−ショベルでは前後方向の寸
法が短いために、ドァの開時の開口部にスライド式ドァ
を設けることは非常に困難となっていた。
【0004】本考案はこれに鑑み、スライドドァをセン
タピラ−よりも後方に移動させることにより大きく開口
できるようにしたスライドドァを有するキャビン構造を
提供して従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的と
してなされたものである。
タピラ−よりも後方に移動させることにより大きく開口
できるようにしたスライドドァを有するキャビン構造を
提供して従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的と
してなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点を
解決する手段として本考案は、フロントピラ−とセンタ
ピラ−、およびリヤピラ−とを骨組みとして、その外面
をル−フパネルおよびサイドパネルによりカバ−して連
結し、該サイドパネルの前側面に乗降口を備えて、該乗
降口をスライドドァにより開閉するようにしたキャビン
において、前記センタピラ−の上部奥側に上面と同一高
さとなる三角形状のリブを設けて前記ル−フパネル下端
との間に、所望長さの開口部を設け、この開口部内に前
記スライドドァのアッパロ−ラのガイドレ−ルを、前記
センタピラ−の上部を越えて後部に延設したことを特徴
とする。
解決する手段として本考案は、フロントピラ−とセンタ
ピラ−、およびリヤピラ−とを骨組みとして、その外面
をル−フパネルおよびサイドパネルによりカバ−して連
結し、該サイドパネルの前側面に乗降口を備えて、該乗
降口をスライドドァにより開閉するようにしたキャビン
において、前記センタピラ−の上部奥側に上面と同一高
さとなる三角形状のリブを設けて前記ル−フパネル下端
との間に、所望長さの開口部を設け、この開口部内に前
記スライドドァのアッパロ−ラのガイドレ−ルを、前記
センタピラ−の上部を越えて後部に延設したことを特徴
とする。
【0006】
【作用】上記構成により、スライドドァのアッパロ−ラ
はセンタピラ−を越えた後方に移動でき、したがって開
口部を大きく取ることができる。
はセンタピラ−を越えた後方に移動でき、したがって開
口部を大きく取ることができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案にかかるスライドドァを有する
キャビン構造の一実施例を示す左側の平面図、図2は図
1の下部部分を省略した側面図、図3は図1のA−A断
面図、図4は図1のセンタピラ−の形状を示し、(a)
は別体リブ追加形、(b)はリブ一体形の例、図5は本
考案と従来のドァの開度の比較図である。
キャビン構造の一実施例を示す左側の平面図、図2は図
1の下部部分を省略した側面図、図3は図1のA−A断
面図、図4は図1のセンタピラ−の形状を示し、(a)
は別体リブ追加形、(b)はリブ一体形の例、図5は本
考案と従来のドァの開度の比較図である。
【0008】以下、本考案を図1乃至図5に示す一実施
例を参照して説明する。本考案はフロントピラ−2とセ
ンタピラ−3、およびリヤピラ−4とを骨組みとして、
その外面をル−フパネル5およびサイドパネル6により
カバ−して連結し、該サイドパネル6の前側面に乗降口
7を備えて、該乗降口7をスライドドァ8により開閉す
るようにしたキャビン1において、前記センタピラ−3
の上部奥側に上面と同一高さとなる三角形状のリブ9を
設けて前記ル−フパネル5下端との間に、所望長さの開
口部10を設け、この開口部10内に前記スライドドァ
8のアッパロ−ラ11のガイドレ−ル12を、前記セン
タピラ−3の上部を越えて後部に延設したもので構成さ
れている。
例を参照して説明する。本考案はフロントピラ−2とセ
ンタピラ−3、およびリヤピラ−4とを骨組みとして、
その外面をル−フパネル5およびサイドパネル6により
カバ−して連結し、該サイドパネル6の前側面に乗降口
7を備えて、該乗降口7をスライドドァ8により開閉す
るようにしたキャビン1において、前記センタピラ−3
の上部奥側に上面と同一高さとなる三角形状のリブ9を
設けて前記ル−フパネル5下端との間に、所望長さの開
口部10を設け、この開口部10内に前記スライドドァ
8のアッパロ−ラ11のガイドレ−ル12を、前記セン
タピラ−3の上部を越えて後部に延設したもので構成さ
れている。
【0009】前記キャビン1内には上部にガイドレ−ル
12が外周に沿って設けられ、スライドドァ8に設けら
れたロ−ラブラケット13上のアッパロ−ラ−11がガ
イドレ−ル12に沿って移動すると、センタロ−ラ14
およびロァロ−ラ15もそれぞれのロ−ラガイドに沿っ
て移動するので、スライドドァ8は乗降口7を実線2点
鎖線のように開閉できるようになっているが、本考案に
よる開口部10は、図2,図3に示すように上面が広く
なるようにリブ9により補強された前記センタピラ−3
の上面の前後方向に、所望長さで、かつ適宜高さの細長
い形で、外周面が開口するように形成されている。そし
て前記ガイドレ−ル12の後端12aは図1に示すよう
にこの開口部10内の後部に位置しており、前記ロ−ラ
ブラケット13が開口部10内を外側から前後に移動す
ると、アッパロ−ラ11が開口部10内のガイドレ−ル
12に沿って移動できるためスライドドァ8が大きく開
口することになる。なお、サイドパネル6とル−フパネ
ル5との関係をより詳細に説明すると、図3に示すよう
にル−フパネル5内にはインナパネル16があってサイ
ドパネル6に直角に取付けられている。したがってセン
タパネル6とインナパネル16の結合および前記リブ9
との結合により開口部10があってもサイドパネル6と
ル−フパネル5との結合関係は強固なものとなる。図3
中、17はベ−スである。
12が外周に沿って設けられ、スライドドァ8に設けら
れたロ−ラブラケット13上のアッパロ−ラ−11がガ
イドレ−ル12に沿って移動すると、センタロ−ラ14
およびロァロ−ラ15もそれぞれのロ−ラガイドに沿っ
て移動するので、スライドドァ8は乗降口7を実線2点
鎖線のように開閉できるようになっているが、本考案に
よる開口部10は、図2,図3に示すように上面が広く
なるようにリブ9により補強された前記センタピラ−3
の上面の前後方向に、所望長さで、かつ適宜高さの細長
い形で、外周面が開口するように形成されている。そし
て前記ガイドレ−ル12の後端12aは図1に示すよう
にこの開口部10内の後部に位置しており、前記ロ−ラ
ブラケット13が開口部10内を外側から前後に移動す
ると、アッパロ−ラ11が開口部10内のガイドレ−ル
12に沿って移動できるためスライドドァ8が大きく開
口することになる。なお、サイドパネル6とル−フパネ
ル5との関係をより詳細に説明すると、図3に示すよう
にル−フパネル5内にはインナパネル16があってサイ
ドパネル6に直角に取付けられている。したがってセン
タパネル6とインナパネル16の結合および前記リブ9
との結合により開口部10があってもサイドパネル6と
ル−フパネル5との結合関係は強固なものとなる。図3
中、17はベ−スである。
【0010】つぎに本考案の作動を従来と比較した図5
により説明する。すなわち、キャビン1において、従来
方式では2点鎖線のようにアッパロ−ラ11がセンタピ
ラ−3を越えられないため、スライドドァの開口幅はa
と狭いが、本考案ではセンタピラ−3を越えて移動でき
るため、このときのスライドドァ8は点線のように開い
て開口幅Aを広くすることができる。
により説明する。すなわち、キャビン1において、従来
方式では2点鎖線のようにアッパロ−ラ11がセンタピ
ラ−3を越えられないため、スライドドァの開口幅はa
と狭いが、本考案ではセンタピラ−3を越えて移動でき
るため、このときのスライドドァ8は点線のように開い
て開口幅Aを広くすることができる。
【0011】なお、センタピラ−3に設けられるリブ9
は図4(a)に示すようにリブ追加形でも良く、また、
(b)に示すようにリブ一体形としても良い。
は図4(a)に示すようにリブ追加形でも良く、また、
(b)に示すようにリブ一体形としても良い。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、フロント
ピラ−とセンタピラ−、およびリヤピラ−とを骨組みと
して、その外面をル−フパネルおよびサイドパネルによ
りカバ−して連結し、該サイドパネルの前側面に乗降用
の開口を備えて、該開口をスライドドァにより開閉する
ようにしたキャビンにおいて、前記センタピラ−の上部
奥側に上面と同一高さとなる三角形状のリブを設けて前
記ル−フパネル下端との間に、所望長さの切欠部を設
け、この切欠部内に前記スライドドァのアッパロ−ラの
ガイドレ−ルを、前記センタピラ−の上部を越えて後部
に延設したから、スライドドァがセンタピラ−よりも後
方へ移動できることになり、これにより開口が大きく取
ることができる。また、スライド量が確保できるのでド
ァの形状も自由となりザインの向上も図れる。
ピラ−とセンタピラ−、およびリヤピラ−とを骨組みと
して、その外面をル−フパネルおよびサイドパネルによ
りカバ−して連結し、該サイドパネルの前側面に乗降用
の開口を備えて、該開口をスライドドァにより開閉する
ようにしたキャビンにおいて、前記センタピラ−の上部
奥側に上面と同一高さとなる三角形状のリブを設けて前
記ル−フパネル下端との間に、所望長さの切欠部を設
け、この切欠部内に前記スライドドァのアッパロ−ラの
ガイドレ−ルを、前記センタピラ−の上部を越えて後部
に延設したから、スライドドァがセンタピラ−よりも後
方へ移動できることになり、これにより開口が大きく取
ることができる。また、スライド量が確保できるのでド
ァの形状も自由となりザインの向上も図れる。
【図1】本考案にかかるスライドドァを有するキャビン
構造の一実施例を示す平面の説明図である。
構造の一実施例を示す平面の説明図である。
【図2】図1の側面を示す説明図である。
【図3】図1のA−A断面を示す説明図である。
【図4】図1のセンタピラ−の形状を示し、(a)は別
体リブ追加形、(b)はリブ一体形の例の説明図であ
る。
体リブ追加形、(b)はリブ一体形の例の説明図であ
る。
【図5】本考案のキャビンと従来のキャビンの開度の比
較を示す説明図である。
較を示す説明図である。
【図6】従来のスライドドァを有するキャビンの一例の
側面を示す説明図である。
側面を示す説明図である。
【図7】従来のスライドドァを有するキャビンの他の例
の側面を示す説明図である。
の側面を示す説明図である。
1 キャビン 2 フロントピラ− 3 センタピラ− 4 リヤピラ− 5 ル−フパネル 6 サイドパネル 7 乗降口 8 スライドドァ 9 リブ 10 開口部 11 アッパロ−ラ 12 ガイドレ−ル
Claims (1)
- 【請求項1】 出入口を開閉するスライドドァを有する
運転室のドアスライド用アッパレールの配置構造であっ
て、ルーフパネルとセンタピラーの間にキャビンの外側
に向いた水平方向の開口を有する中空の枠組みをセンタ
ピラーの上端を横断して設け、中空の枠組み内にセンタ
ピラーの上端を横断するドアスライド用アッパレールを
取り付けてスライドドアのアッパ用ガイドローラがセン
タピラーの後方に移動できるようにしたことを特徴とす
るスライドドァを有するキャビン構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1387292U JP2564680Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | スライドドァを有するキャビン構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1387292U JP2564680Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | スライドドァを有するキャビン構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567658U JPH0567658U (ja) | 1993-09-07 |
JP2564680Y2 true JP2564680Y2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=11845327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1387292U Expired - Lifetime JP2564680Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | スライドドァを有するキャビン構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564680Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP1387292U patent/JP2564680Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0567658U (ja) | 1993-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019031231A (ja) | 車両用ドア構造 | |
JP2564680Y2 (ja) | スライドドァを有するキャビン構造 | |
JP4053924B2 (ja) | 建設機械 | |
JP2004306793A (ja) | スライドドアを有するキャブの構造 | |
JPH032614Y2 (ja) | ||
JPH093969A (ja) | 建設機械のキャブ構造 | |
JPH0661660U (ja) | 後部車体構造 | |
JPH0728055Y2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2526933Y2 (ja) | 建設機械 | |
JP2583943Y2 (ja) | 建設機械用キャビン | |
JPS6323217Y2 (ja) | ||
JP2927640B2 (ja) | 作業車の運転キャビンにおけるフロントガラス開閉構造 | |
JPH046334Y2 (ja) | ||
JPH054245B2 (ja) | ||
JPH0620654Y2 (ja) | 自動車用ドア | |
JP2583997Y2 (ja) | スライドドアを有するキャビンの後窓構造 | |
JPS61108469U (ja) | ||
JPH0613977Y2 (ja) | 運転室後面窓の開閉機構 | |
JPS6118517A (ja) | 車両用開閉ル−フ | |
JPH0131649Y2 (ja) | ||
JPH0518172Y2 (ja) | ||
JPS5826677A (ja) | 2ドア型自動車のリヤフエンダ部の構造 | |
JP2514793Y2 (ja) | バックドアの補強構造 | |
JP2567417Y2 (ja) | 建設機械 | |
JPH0685658B2 (ja) | コンバインの運転部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |