JP2563344Y2 - 屋根材固定金具 - Google Patents
屋根材固定金具Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として木造構造材を
用いる建築物の構築において、軒桁に固着して、軒桁と
屋根材とを連結するための屋根材固定金具に関する。
用いる建築物の構築において、軒桁に固着して、軒桁と
屋根材とを連結するための屋根材固定金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建築において屋根を設け
る場合には、棟の頂上のむな木から軒桁に亘らせて間口
方向に一定間隔でたる木を配し、該たる木上に野地板を
敷設して、この野地板上に必要に応じて断熱材を敷設
し、その上に防水層を設け、この上に瓦やスレートまた
はふき板等の外装材を設けて屋根を形成していた。上記
従来の施工例を図1に示す。図1は外装材としてスレー
トを用いた例であり、図中Aはむな木、Bは軒桁、Cは
たる木、Dは野地板、Eは防水層、Fはスレートをそれ
ぞれ表す。
る場合には、棟の頂上のむな木から軒桁に亘らせて間口
方向に一定間隔でたる木を配し、該たる木上に野地板を
敷設して、この野地板上に必要に応じて断熱材を敷設
し、その上に防水層を設け、この上に瓦やスレートまた
はふき板等の外装材を設けて屋根を形成していた。上記
従来の施工例を図1に示す。図1は外装材としてスレー
トを用いた例であり、図中Aはむな木、Bは軒桁、Cは
たる木、Dは野地板、Eは防水層、Fはスレートをそれ
ぞれ表す。
【0003】近年、簡略工法の普及に伴って、屋根の構
築に関しても施工工程の簡略化が進みつつある。この簡
略化された屋根の構築方法とは、図2に示すように、た
る木Cと、野地板としての板材D及び場合によってはこ
れに断熱材Gが積層されてなるか或いは板材Dで断熱材
GをサンドイッチしてなるパネルHとが一体に組み合わ
されたユニット状の屋根材Jを複数ユニット、クレーン
等で吊り上げて棟の上方から降ろして、棟の頂上のむな
木Aから軒桁Bに亘らせて間口方向に一定間隔でむな木
及び軒桁上に懸架するようにして直接載置し、その後屋
根材の上面から軒桁にスクリューくぎを打ち込むことに
よって屋根材を棟上に固定し、その後上記屋根材Jの上
面に防水層を施してしかる後に外装材を敷設する方法で
ある。
築に関しても施工工程の簡略化が進みつつある。この簡
略化された屋根の構築方法とは、図2に示すように、た
る木Cと、野地板としての板材D及び場合によってはこ
れに断熱材Gが積層されてなるか或いは板材Dで断熱材
GをサンドイッチしてなるパネルHとが一体に組み合わ
されたユニット状の屋根材Jを複数ユニット、クレーン
等で吊り上げて棟の上方から降ろして、棟の頂上のむな
木Aから軒桁Bに亘らせて間口方向に一定間隔でむな木
及び軒桁上に懸架するようにして直接載置し、その後屋
根材の上面から軒桁にスクリューくぎを打ち込むことに
よって屋根材を棟上に固定し、その後上記屋根材Jの上
面に防水層を施してしかる後に外装材を敷設する方法で
ある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
屋根はある一定の勾配を有しているため、上記したよう
な屋根材を棟の上方から真下に吊り降ろしてむな木及び
軒桁上に懸架しようとも、また棟の斜面の上方からやや
滑らし気味に斜面の下方に吊り降ろしても、屋根材は斜
面のより下方に滑り落ちようとするので容易に位置が定
まらず、屋根材を所定の位置(高さ)に位置決めするた
めの調節に手間と時間を要していた。また屋根材はスク
リューくぎによって軒桁に略鉛直方向に連結されてるだ
けであったので、軒下方向(下方)からの力に弱く、突
風などによる下方からの外力によって屋根材が軒桁から
外れる危険があった。
屋根はある一定の勾配を有しているため、上記したよう
な屋根材を棟の上方から真下に吊り降ろしてむな木及び
軒桁上に懸架しようとも、また棟の斜面の上方からやや
滑らし気味に斜面の下方に吊り降ろしても、屋根材は斜
面のより下方に滑り落ちようとするので容易に位置が定
まらず、屋根材を所定の位置(高さ)に位置決めするた
めの調節に手間と時間を要していた。また屋根材はスク
リューくぎによって軒桁に略鉛直方向に連結されてるだ
けであったので、軒下方向(下方)からの力に弱く、突
風などによる下方からの外力によって屋根材が軒桁から
外れる危険があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の点に鑑み
なされたもので、たる木一体の屋根材をむな木及び軒桁
上に懸架させる際に位置決めの手間が掛からず、むな木
及び軒桁上に固定された屋根材が突風などによって容易
に外されることのない屋根材固定金具を提供することを
目的とする。即ち本考案屋根材固定金具は、板状金物の
所定部位を折曲して該折曲部位を挟む両側の片のうち片
側を第1止着部となし、残る片側の片において該片の所
定箇所に、両端が上記折曲部位と交わり且つ連続しない
一本の切れ目を設け、該切れ目と上記折曲部位とに囲ま
れた部分を上記折曲部位で上記折曲方向とは逆の方向に
折曲して第2止着部となし、上記第1、第2の両止着部
以外の部分を第3止着部となし、上記第1、第2、第3
の各止着部の所定箇所に孔を設け、更に第3止着部の所
定の位置に仮止め爪を設けてなることを特徴とする。
なされたもので、たる木一体の屋根材をむな木及び軒桁
上に懸架させる際に位置決めの手間が掛からず、むな木
及び軒桁上に固定された屋根材が突風などによって容易
に外されることのない屋根材固定金具を提供することを
目的とする。即ち本考案屋根材固定金具は、板状金物の
所定部位を折曲して該折曲部位を挟む両側の片のうち片
側を第1止着部となし、残る片側の片において該片の所
定箇所に、両端が上記折曲部位と交わり且つ連続しない
一本の切れ目を設け、該切れ目と上記折曲部位とに囲ま
れた部分を上記折曲部位で上記折曲方向とは逆の方向に
折曲して第2止着部となし、上記第1、第2の両止着部
以外の部分を第3止着部となし、上記第1、第2、第3
の各止着部の所定箇所に孔を設け、更に第3止着部の所
定の位置に仮止め爪を設けてなることを特徴とする。
【0006】また上記屋根材固定金具において、第2止
着部と第3止着部との間の角度が135°であるのが好
ましい。
着部と第3止着部との間の角度が135°であるのが好
ましい。
【0007】本考案の屋根材固定金具は、屋根材として
前述した、少なくともたる木と野地板とが一体に構成さ
れているか或いはそれと同等の機能を有するユニット状
のものが採用される場合において好適に用いられるもの
である。尚、上記屋根材Jの形態としては図3に一部切
欠斜視図として示すようなもの、即ち、(a)底面の板
材上に断熱材を積層したものを左右両側からたる木で挟
み、この上を天面の板材で覆った形態のもの、(b)底
面の板材上の左右両端部にたる木を配した形態のもの、
(c)底面の板材上の片側端部にたる木を設け、該たる
木上にたる木の端面と端面をややずらして天面の板材を
設け、上下の板材の間の空隙に断熱材を配した形態のも
ので、横方向に配列させたときに天面の板材の端部が互
いに隣のたる木上に載って隣のユニットとの空隙が少な
くなるようにしたもの、(d)左右両たる木間に断熱材
を配したものを上下から板材で挟んだ形態のもの、等が
挙げられるが、これら屋根材においては、たる木と野地
板の機能を有するユニット状のものであればよく、ここ
に例示した形態に限られるものではない。
前述した、少なくともたる木と野地板とが一体に構成さ
れているか或いはそれと同等の機能を有するユニット状
のものが採用される場合において好適に用いられるもの
である。尚、上記屋根材Jの形態としては図3に一部切
欠斜視図として示すようなもの、即ち、(a)底面の板
材上に断熱材を積層したものを左右両側からたる木で挟
み、この上を天面の板材で覆った形態のもの、(b)底
面の板材上の左右両端部にたる木を配した形態のもの、
(c)底面の板材上の片側端部にたる木を設け、該たる
木上にたる木の端面と端面をややずらして天面の板材を
設け、上下の板材の間の空隙に断熱材を配した形態のも
ので、横方向に配列させたときに天面の板材の端部が互
いに隣のたる木上に載って隣のユニットとの空隙が少な
くなるようにしたもの、(d)左右両たる木間に断熱材
を配したものを上下から板材で挟んだ形態のもの、等が
挙げられるが、これら屋根材においては、たる木と野地
板の機能を有するユニット状のものであればよく、ここ
に例示した形態に限られるものではない。
【0008】そして、上記屋根材としては特に棟上に屋
根材を載置した時に該屋根材の所定位置が本考案の屋根
材固定金具の少なくとも第1止着部に当接され得る形態
であることが必要である。従ってたる木相当部分が軒先
に突出したような通常用いられている屋根形態を採用す
る場合には、屋根材ユニットとしては、図4に示すよう
に、上記たる木相当部分Cの間のパネル相当部分Hのう
ち、底面側がたる木相当部分の長さよりも短く、丁度、
棟頂上から軒桁の先端までの長さLに等しくなるように
底面側の板材D及び更に必要ならば断熱材Gの底面側の
一部または全部を軒桁よりも軒先方向において切欠した
形態のものを採用するのが好ましい。また、上記屋根材
ユニットJの少なくとも片面(底面)が面一に形成され
ているのが好ましい。尚、屋根材ユニットJの上面側の
板材Dはたる木相当部分Cと同じ長さでもよい。たる木
Cとしては従来の木製素材の所謂" たる木" の他、種々
の合成素材のものも使用可能である。板材Dとしては木
製合板等の木製素材の他、種々の合成素材のものが使用
可能である。また断熱材Gとしては従来より建築用とし
て公知のものが適用可能である。
根材を載置した時に該屋根材の所定位置が本考案の屋根
材固定金具の少なくとも第1止着部に当接され得る形態
であることが必要である。従ってたる木相当部分が軒先
に突出したような通常用いられている屋根形態を採用す
る場合には、屋根材ユニットとしては、図4に示すよう
に、上記たる木相当部分Cの間のパネル相当部分Hのう
ち、底面側がたる木相当部分の長さよりも短く、丁度、
棟頂上から軒桁の先端までの長さLに等しくなるように
底面側の板材D及び更に必要ならば断熱材Gの底面側の
一部または全部を軒桁よりも軒先方向において切欠した
形態のものを採用するのが好ましい。また、上記屋根材
ユニットJの少なくとも片面(底面)が面一に形成され
ているのが好ましい。尚、屋根材ユニットJの上面側の
板材Dはたる木相当部分Cと同じ長さでもよい。たる木
Cとしては従来の木製素材の所謂" たる木" の他、種々
の合成素材のものも使用可能である。板材Dとしては木
製合板等の木製素材の他、種々の合成素材のものが使用
可能である。また断熱材Gとしては従来より建築用とし
て公知のものが適用可能である。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図面は本考案の1実施例を示し、図5は本
考案屋根材固定金具の一例を示す斜視図である。
に説明する。図面は本考案の1実施例を示し、図5は本
考案屋根材固定金具の一例を示す斜視図である。
【0010】本考案屋根材固定金具1は、例えば図5に
示すように、長方形の板状金物の長手方向略中央部位を
折曲して該折曲部位aを挟む両側の片のうち片側を第1
止着部2となし、残る片側の片において該片の幅方向中
央部付近に、先端が上記折曲部位と交わるコ字状切れ目
bを設け、該切れ目の内側の部分を上記折曲部位aで上
記折曲方向とは逆の方向に折曲して第2止着部3とな
し、また上記切れ目bの外側の部分を第3止着部4とな
し、上記第1、第2、第3の各止着部の所定箇所にくぎ
孔5を設け、更に第3止着部4の上記切れ目bの外側で
あって幅方向に対称の位置に2個の仮止め爪6を設けて
なるものである。
示すように、長方形の板状金物の長手方向略中央部位を
折曲して該折曲部位aを挟む両側の片のうち片側を第1
止着部2となし、残る片側の片において該片の幅方向中
央部付近に、先端が上記折曲部位と交わるコ字状切れ目
bを設け、該切れ目の内側の部分を上記折曲部位aで上
記折曲方向とは逆の方向に折曲して第2止着部3とな
し、また上記切れ目bの外側の部分を第3止着部4とな
し、上記第1、第2、第3の各止着部の所定箇所にくぎ
孔5を設け、更に第3止着部4の上記切れ目bの外側で
あって幅方向に対称の位置に2個の仮止め爪6を設けて
なるものである。
【0011】上記各止着部に設けられたくぎ孔5は、第
1、第2止着部においてはそれぞれ幅方向中央部に所定
間隔をおいて2個設けられている。尚、第1止着部にお
いて1個はルーズホールである。また第3止着部におい
ては幅方向中央部に1個のくぎ孔が設けられている。
1、第2止着部においてはそれぞれ幅方向中央部に所定
間隔をおいて2個設けられている。尚、第1止着部にお
いて1個はルーズホールである。また第3止着部におい
ては幅方向中央部に1個のくぎ孔が設けられている。
【0012】第3止着部に設けられている2個の仮止め
爪6は、詳しくは図6に示すように、おのおの第3止着
部に先鋭形状でかつ連続しない一本の切れ目cを設ける
と共に、該切れ目cの端部d、dを結ぶ直線に沿って第
1止着部側(図中矢A方向)に折曲し、該折曲部eと上
記切れ目cに囲まれた爪体7の長手方向略中央部fを第
2止着部側(図中矢B方向)に折曲してなるものであ
る。
爪6は、詳しくは図6に示すように、おのおの第3止着
部に先鋭形状でかつ連続しない一本の切れ目cを設ける
と共に、該切れ目cの端部d、dを結ぶ直線に沿って第
1止着部側(図中矢A方向)に折曲し、該折曲部eと上
記切れ目cに囲まれた爪体7の長手方向略中央部fを第
2止着部側(図中矢B方向)に折曲してなるものであ
る。
【0013】第1、第2、第3の各止着部間の角度は、
第1、第2止着部間の角度が135°であり、第1、第
3止着部間の角度が90°である。また第2、第3止着
部間の角度は135°である。
第1、第2止着部間の角度が135°であり、第1、第
3止着部間の角度が90°である。また第2、第3止着
部間の角度は135°である。
【0014】本考案の屋根材固定金具における第1、第
2、第3の各止着部間の角度と、屋根勾配及び軒桁の形
状との関係について、図7に基いて説明すると、第1止
着部2、第3止着部4には屋根材Jにおけるたる木C間
のパネルHの端部が固定され、該パネル端部の角度αは
通常は90°であるので、これに合致するように通常第
1、第3止着部間の角度は上記αと同じく90°であ
る。また第2、第3止着部間においては、第2止着部3
が軒桁Bの側面に、また第3止着部4が軒桁Bの上面に
固定させられるのであるが、上記両止着部3、4が固定
される軒桁Bの部分の形状は屋根の勾配によって決ま
り、上記屋根勾配の鉛直方向に対する角度βは通常は最
大で135°である。従って、軒桁Bの上記部分の形状
が多種あっても角度の調節をすることなく軒桁に合致さ
せようとするには、第2、第3止着部間の角度を上記β
と同じ135°とするのが好ましい。上記2ヵ所の角度
が決まれば、第1、第2止着部間の角度は自ずと決ま
り、第1、第3止着部間の角度を90°とし、第2、第
3止着部間の角度が135°としたならば、第1、第2
止着部間の角度γは135°となる。
2、第3の各止着部間の角度と、屋根勾配及び軒桁の形
状との関係について、図7に基いて説明すると、第1止
着部2、第3止着部4には屋根材Jにおけるたる木C間
のパネルHの端部が固定され、該パネル端部の角度αは
通常は90°であるので、これに合致するように通常第
1、第3止着部間の角度は上記αと同じく90°であ
る。また第2、第3止着部間においては、第2止着部3
が軒桁Bの側面に、また第3止着部4が軒桁Bの上面に
固定させられるのであるが、上記両止着部3、4が固定
される軒桁Bの部分の形状は屋根の勾配によって決ま
り、上記屋根勾配の鉛直方向に対する角度βは通常は最
大で135°である。従って、軒桁Bの上記部分の形状
が多種あっても角度の調節をすることなく軒桁に合致さ
せようとするには、第2、第3止着部間の角度を上記β
と同じ135°とするのが好ましい。上記2ヵ所の角度
が決まれば、第1、第2止着部間の角度は自ずと決ま
り、第1、第3止着部間の角度を90°とし、第2、第
3止着部間の角度が135°としたならば、第1、第2
止着部間の角度γは135°となる。
【0015】本考案において、屋根材固定金具1の材質
としては金属であればよく、例えば亜鉛引き鉄板等が好
適に用いられる。その他、鉄、各種鋼、ステンレス鋼等
も用いることができる。
としては金属であればよく、例えば亜鉛引き鉄板等が好
適に用いられる。その他、鉄、各種鋼、ステンレス鋼等
も用いることができる。
【0016】また本考案において用いられる板状金物の
形状は、長方形に限られるものではない。従って第1、
第2、第3止着部の形状は如何なる形状でもよい。
形状は、長方形に限られるものではない。従って第1、
第2、第3止着部の形状は如何なる形状でもよい。
【0017】本考案において、第1、第2、第3止着部
に設けられるくぎ孔5は何個でもよい。尚、第1止着部
に設けられるくぎ孔のうち少なくとも1個をルーズホー
ルにすると該ルーズホールを通してくぎで屋根材に止着
しただけの段階においては、まだ位置の微調整ができ、
結果として仮止めの効果を果たすことができるので好ま
しい。またくぎ孔の位置はどこでもよいが、いずれの止
着部においても、くぎ孔が2個以上ならば幅方向に対称
の位置であるのが好ましく、またくぎ孔が1個ならば幅
方向の中央であるのが好ましい。
に設けられるくぎ孔5は何個でもよい。尚、第1止着部
に設けられるくぎ孔のうち少なくとも1個をルーズホー
ルにすると該ルーズホールを通してくぎで屋根材に止着
しただけの段階においては、まだ位置の微調整ができ、
結果として仮止めの効果を果たすことができるので好ま
しい。またくぎ孔の位置はどこでもよいが、いずれの止
着部においても、くぎ孔が2個以上ならば幅方向に対称
の位置であるのが好ましく、またくぎ孔が1個ならば幅
方向の中央であるのが好ましい。
【0018】仮止め爪6としては、上記に限られず、例
えば第3止着部の第1止着部側の面側に突出した突起を
設けてなるものでもよく、具体的には第3止着部の先端
の一部を先鋭状に形成して該先鋭状の部分を第1止着部
側に折曲してなるもの、或いは型抜きに類する方法で第
3止着部の一部を打ち抜いて第3止着部の裏側に生じた
バリの部分で構成されるもの等が挙げられる。
えば第3止着部の第1止着部側の面側に突出した突起を
設けてなるものでもよく、具体的には第3止着部の先端
の一部を先鋭状に形成して該先鋭状の部分を第1止着部
側に折曲してなるもの、或いは型抜きに類する方法で第
3止着部の一部を打ち抜いて第3止着部の裏側に生じた
バリの部分で構成されるもの等が挙げられる。
【0019】本考案屋根材固定金具1を用いるにあたっ
ては、例えば図8に示すように、軒桁Bに屋根材固定金
具1を据え付け、第3止着部4の仮止め爪6の上部をた
たいて図中矢印で示すように軒桁Bに打ち込んで仮止め
した後第3止着部4をくぎで軒桁Bに固定し、次いで及
び第2止着部3をくぎで軒桁Bに固定する(この時、第
2止着部3を図中矢印で示すように軒桁Bの側面に沿う
ように折曲させる作業を伴う場合もある)。尚、屋根材
固定金具1は通常1個の屋根材ユニットあたり2個当て
の割合で使用するように屋根材Jの間口寸法(幅)に併
せた間隔で軒桁Bに固定する(同図(a))。次いでパ
ネルHとたる木Cとが一体になった屋根材Jを棟の上方
から図中矢印gの方向に吊り降ろし、或いはやや滑らせ
つつ吊り降ろし、屋根材JのパネルHの先端を屋根材固
定金具1の第1止着部2に引っ掛けて屋根材の滑落を止
める。その後、第1止着部2とパネルHをくぎで固定す
ることによって、屋根材固定金具1を介して軒桁Bと屋
根材Jを結合せしめる(同図(b))。
ては、例えば図8に示すように、軒桁Bに屋根材固定金
具1を据え付け、第3止着部4の仮止め爪6の上部をた
たいて図中矢印で示すように軒桁Bに打ち込んで仮止め
した後第3止着部4をくぎで軒桁Bに固定し、次いで及
び第2止着部3をくぎで軒桁Bに固定する(この時、第
2止着部3を図中矢印で示すように軒桁Bの側面に沿う
ように折曲させる作業を伴う場合もある)。尚、屋根材
固定金具1は通常1個の屋根材ユニットあたり2個当て
の割合で使用するように屋根材Jの間口寸法(幅)に併
せた間隔で軒桁Bに固定する(同図(a))。次いでパ
ネルHとたる木Cとが一体になった屋根材Jを棟の上方
から図中矢印gの方向に吊り降ろし、或いはやや滑らせ
つつ吊り降ろし、屋根材JのパネルHの先端を屋根材固
定金具1の第1止着部2に引っ掛けて屋根材の滑落を止
める。その後、第1止着部2とパネルHをくぎで固定す
ることによって、屋根材固定金具1を介して軒桁Bと屋
根材Jを結合せしめる(同図(b))。
【0020】
【考案の効果】本考案屋根材固定金具は以上の如く構成
されているので、屋根材の特定部位を軒桁の先端で受け
止めることができるので、棟上に屋根材を降ろして載置
する際に屋根材の位置決めを正確に行なうことができる
利点がある。
されているので、屋根材の特定部位を軒桁の先端で受け
止めることができるので、棟上に屋根材を降ろして載置
する際に屋根材の位置決めを正確に行なうことができる
利点がある。
【0021】また本考案屋根材固定金具は、軒桁の上面
と屋根材とを連結することができる他に、軒桁の側面と
屋根材とを連結することができるので、屋根材を棟上に
強固に結合でき、特に軒下から上方に向かって屋根材に
及ぼす力に対する結合強度が強く、屋根材が風圧等で上
方に力を受けても軒桁から外れる虞れがないという利点
がある。
と屋根材とを連結することができる他に、軒桁の側面と
屋根材とを連結することができるので、屋根材を棟上に
強固に結合でき、特に軒下から上方に向かって屋根材に
及ぼす力に対する結合強度が強く、屋根材が風圧等で上
方に力を受けても軒桁から外れる虞れがないという利点
がある。
【0022】また、本考案の屋根材固定金具は、第2止
着部と第3止着部との角度を、通常使用されている屋根
勾配の鉛直方向に対する角度の最大値である135°と
したので、単一の仕様でも角度の調節などの二次加工の
必要がなく、種々の勾配の屋根に対して適用することが
できるという利点がある。
着部と第3止着部との角度を、通常使用されている屋根
勾配の鉛直方向に対する角度の最大値である135°と
したので、単一の仕様でも角度の調節などの二次加工の
必要がなく、種々の勾配の屋根に対して適用することが
できるという利点がある。
【図1】従来の屋根の施工方法を説明するための図であ
る。
る。
【図2】従来の屋根の施工方法を説明するための図であ
る。
る。
【図3】従来の屋根材の形態の例を示す一部切欠斜視図
である。
である。
【図4】本考案の屋根材固定金具を用いた施工において
使用することができる屋根材の形態の例を示す斜視図で
ある。
使用することができる屋根材の形態の例を示す斜視図で
ある。
【図5】本考案屋根材固定金具の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】本考案屋根材固定金具の仮止め爪について説明
するための図である。
するための図である。
【図7】本考案建築用連結金具において、第1、第2、
第3の各止着部間の角度と屋根勾配と軒桁の形状との関
係を説明するための図である。
第3の各止着部間の角度と屋根勾配と軒桁の形状との関
係を説明するための図である。
【図8】本考案建築用連結金具を用いて屋根材を棟上に
載置して固定する手段を説明するための図である。
載置して固定する手段を説明するための図である。
1 屋根材固定金具 2 第1止着部 3 第2止着部 4 第3止着部 5 くぎ孔 6 仮止め爪 7 爪体
Claims (2)
- 【請求項1】 板状金物の所定部位を折曲して該折曲部
位を挟む両側の片のうち片側を第1止着部となし、残る
片側の片において該片の所定箇所に、両端が上記折曲部
位と交わり且つ連続しない一本の切れ目を設け、該切れ
目と上記折曲部位とに囲まれた部分を上記折曲部位で上
記折曲方向とは逆の方向に折曲して第2止着部となし、
上記第1、第2の両止着部以外の部分を第3止着部とな
し、上記第1、第2、第3の各止着部の所定箇所に孔を
設け、更に第3止着部の所定の位置に仮止め爪を設けて
なることを特徴とする屋根材固定金具。 - 【請求項2】 第2止着部と第3止着部との間の角度が
135°である請求項1に記載の屋根材固定金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5082193U JP2563344Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 屋根材固定金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5082193U JP2563344Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 屋根材固定金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715910U JPH0715910U (ja) | 1995-03-17 |
JP2563344Y2 true JP2563344Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=12869435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5082193U Expired - Fee Related JP2563344Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 屋根材固定金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563344Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5439736Y2 (ja) * | 1974-11-05 | 1979-11-24 |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP5082193U patent/JP2563344Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0715910U (ja) | 1995-03-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |