JP2562492Y2 - 薬液持続注入器 - Google Patents
薬液持続注入器Info
- Publication number
- JP2562492Y2 JP2562492Y2 JP1991077070U JP7707091U JP2562492Y2 JP 2562492 Y2 JP2562492 Y2 JP 2562492Y2 JP 1991077070 U JP1991077070 U JP 1991077070U JP 7707091 U JP7707091 U JP 7707091U JP 2562492 Y2 JP2562492 Y2 JP 2562492Y2
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- JP
- Japan
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- cylinder
- piston
- drug solution
- cylinder portion
- chemical
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、予めシリンダ内に薬液
を注入しておき、前記薬液を注射針を介して人体に投与
するための薬液持続注入器に関する。
を注入しておき、前記薬液を注射針を介して人体に投与
するための薬液持続注入器に関する。
【0002】
【従来の技術】特に、体力消耗の大きい成人病患者など
の治療に使用される薬液の投与には、その患者の体力の
状態にあわせて長時間かけて投与する薬液投与システム
が必要である。これの対象とされる薬液としては、制ガ
ン剤や鎮痛剤、局所麻酔剤、血糖値調整剤などがあり、
これらの薬液は、静脈内、動脈内、皮下、或いは硬膜外
などから体内へ投与されている。
の治療に使用される薬液の投与には、その患者の体力の
状態にあわせて長時間かけて投与する薬液投与システム
が必要である。これの対象とされる薬液としては、制ガ
ン剤や鎮痛剤、局所麻酔剤、血糖値調整剤などがあり、
これらの薬液は、静脈内、動脈内、皮下、或いは硬膜外
などから体内へ投与されている。
【0003】従来、このような薬液投与システムとして
は、ポンプを駆動源として前記薬液を少量ずつ投与する
装置が使用されていた。しかし、この装置では、ポンプ
の駆動源の音が高くなって耳ざわりであり、患者に対す
る処置としては不適当であった。また、この装置は常時
携帯には向かないような大がかりなものであり、従って
価格的にも高くなり不適当であった。
は、ポンプを駆動源として前記薬液を少量ずつ投与する
装置が使用されていた。しかし、この装置では、ポンプ
の駆動源の音が高くなって耳ざわりであり、患者に対す
る処置としては不適当であった。また、この装置は常時
携帯には向かないような大がかりなものであり、従って
価格的にも高くなり不適当であった。
【0004】そこで、近年、ポンプという駆動源を使用
しない薬液投与システムが開発された。第6図にはこの
ような装置の一例が示されている。
しない薬液投与システムが開発された。第6図にはこの
ような装置の一例が示されている。
【0005】この装置は、バルーン5を内蔵する筒状の
充填器4を備えている。充填器4の後端には、逆止弁を
内蔵する薬液充填口6が取付けられ、この充填口6の管
状の先端6aはバルーン5内に挿入されている。また、
充填器4の先端には、薬液流出口7が取付けられ、この
流出口7の管状の後端7aはバルーン5内に挿入されて
いる。更に、薬液流出口7には、チューブ8の後端が連
結され、チューブ8の先端には、流量制御管8aを介し
て注射針9が接続されている。
充填器4を備えている。充填器4の後端には、逆止弁を
内蔵する薬液充填口6が取付けられ、この充填口6の管
状の先端6aはバルーン5内に挿入されている。また、
充填器4の先端には、薬液流出口7が取付けられ、この
流出口7の管状の後端7aはバルーン5内に挿入されて
いる。更に、薬液流出口7には、チューブ8の後端が連
結され、チューブ8の先端には、流量制御管8aを介し
て注射針9が接続されている。
【0006】この装置の使用に際しては、先ず、別体で
ある注射器1を用い、そのピストン2を矢印P1方向へ
引いて薬液3を吸い込み、次いで充填器4の後端にある
薬液充填口6に先端を合わせて、前記ピストン2をP2
方向へ押圧することにより、前記薬液3を充填口6を介
してバルーン5の中へ注入する。そして、患者の血管等
に注射針9を差し込み、バルーン5の収縮力を利用して
流量制御管8aによって薬液の流量を調節しながら、薬
液をバルーン5から薬液流出口7、チューブ8、流量制
御管8a及び注射針9を通して、人体に投与する。
ある注射器1を用い、そのピストン2を矢印P1方向へ
引いて薬液3を吸い込み、次いで充填器4の後端にある
薬液充填口6に先端を合わせて、前記ピストン2をP2
方向へ押圧することにより、前記薬液3を充填口6を介
してバルーン5の中へ注入する。そして、患者の血管等
に注射針9を差し込み、バルーン5の収縮力を利用して
流量制御管8aによって薬液の流量を調節しながら、薬
液をバルーン5から薬液流出口7、チューブ8、流量制
御管8a及び注射針9を通して、人体に投与する。
【0007】このような薬液投与システムによれば、構
造が簡単で安価に製造できるので、使い捨てとすること
ができ、また、軽量で持ち運びも可能であるという利点
が得られる。
造が簡単で安価に製造できるので、使い捨てとすること
ができ、また、軽量で持ち運びも可能であるという利点
が得られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
6に示した装置は、バルーン5の収縮力を利用して薬液
を押し出すものであるため、薬液の排出速度を一定化し
にくく、特にバルーン5内の薬液が殆どなくなって、バ
ルーン5が最後に萎むときに、薬液の排出速度が急激に
高まり、薬液が一度に多量に投与されてしまうという欠
点があった。
6に示した装置は、バルーン5の収縮力を利用して薬液
を押し出すものであるため、薬液の排出速度を一定化し
にくく、特にバルーン5内の薬液が殆どなくなって、バ
ルーン5が最後に萎むときに、薬液の排出速度が急激に
高まり、薬液が一度に多量に投与されてしまうという欠
点があった。
【0009】このような薬液投与システムは、例えば末
期癌患者の鎮痛剤、例えばモルヒネなどの投与に利用さ
れることが多いため、一度に多量に投与されてしまうこ
とにより、生命に危険を及ぼす虞れがある。また、バル
ーン5は、完全に萎むことはないので、少量の薬液が残
ってしまうことが多く、高価な薬液を無駄にするという
欠点もあった。
期癌患者の鎮痛剤、例えばモルヒネなどの投与に利用さ
れることが多いため、一度に多量に投与されてしまうこ
とにより、生命に危険を及ぼす虞れがある。また、バル
ーン5は、完全に萎むことはないので、少量の薬液が残
ってしまうことが多く、高価な薬液を無駄にするという
欠点もあった。
【0010】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑み考案されたものであり、その目的は、薬液の投与速
度のバラツキがなく、薬液を残さずに最後まで投与する
ことができ、また、薬液の充填量を多くして長時間に亙
る投与を可能とした薬液持続注入器を提供することにあ
る。
鑑み考案されたものであり、その目的は、薬液の投与速
度のバラツキがなく、薬液を残さずに最後まで投与する
ことができ、また、薬液の充填量を多くして長時間に亙
る投与を可能とした薬液持続注入器を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、一定量の薬液を連続的に体内に注入する
薬液持続注入器において、シリンダと、このシリンダ内
で摺動するピストンとで構成され、内部に前記薬液を吸
入保持する第1シリンダ部と、前記第1シリンダ部の後
部に組み付けられるシリンダと、このシリンダ内で摺動
するピストンと、このピストンに連接されて前記シリン
ダの端面を摺動可能に貫通し、前記第1シリンダ部の前
記ピストンに同一軸上で当接されるプッシャとで構成さ
れた第2シリンダ部とを備え、前記第2シリンダ部のピ
ストンを引いて前記シリンダ内の圧力を変化させ、前記
ピストンが戻る力を利用して前記プッシャを介して前記
第1シリンダ部のピストンを押すようにしたことを特徴
とする。
め、本考案は、一定量の薬液を連続的に体内に注入する
薬液持続注入器において、シリンダと、このシリンダ内
で摺動するピストンとで構成され、内部に前記薬液を吸
入保持する第1シリンダ部と、前記第1シリンダ部の後
部に組み付けられるシリンダと、このシリンダ内で摺動
するピストンと、このピストンに連接されて前記シリン
ダの端面を摺動可能に貫通し、前記第1シリンダ部の前
記ピストンに同一軸上で当接されるプッシャとで構成さ
れた第2シリンダ部とを備え、前記第2シリンダ部のピ
ストンを引いて前記シリンダ内の圧力を変化させ、前記
ピストンが戻る力を利用して前記プッシャを介して前記
第1シリンダ部のピストンを押すようにしたことを特徴
とする。
【0012】
【作用】本考案によれば、薬液は、直接第1シリンダ部
に吸入して保持するようにしたので、より多くの薬液を
吸入することができるようになった。しかも、薬液は、
シリンダ内にあってピストンに押されて少しずつ投与さ
れるので、最後まで無駄がなく、しかも安全に処置がで
きるようになる。
に吸入して保持するようにしたので、より多くの薬液を
吸入することができるようになった。しかも、薬液は、
シリンダ内にあってピストンに押されて少しずつ投与さ
れるので、最後まで無駄がなく、しかも安全に処置がで
きるようになる。
【0013】そして、この第1シリンダ部に吸入した薬
液は、そのまま吸入した状態で長期間保持することがで
きるので、緊急に患者に対して投与が必要になった場合
でも直ちにその処置を行なうことができる。
液は、そのまま吸入した状態で長期間保持することがで
きるので、緊急に患者に対して投与が必要になった場合
でも直ちにその処置を行なうことができる。
【0014】
【実施例】図1は、本考案の薬液持続注入器の第1実施
例を示し、一部を断面で示した説明図である。
例を示し、一部を断面で示した説明図である。
【0015】この薬液持続注入器10は、流量制御管4
0を有する注射針41によって一定量の薬液23を連続
的に体内に注入する構造をなす。即ち、この薬液持続注
入器10は、チューブ42を介して流量制御管40及び
注射針41に接続されたシリンダ21と、このシリンダ
21内で摺動するピストン22とで構成され、内部に薬
液23を吸入保持させるための第1シリンダ部20を備
えている。また、前記第1シリンダ部20に着脱可能に
組み付けられるシリンダ31と、このシリンダ31内で
摺動するピストン33と、このピストン33に連接され
たプッシャ32とで構成される第2シリンダ部30とを
備えている。そして、前記第2シリンダ部30のピスト
ン33を引いて前記シリンダ31内を負圧34にし、前
記ピストン33が戻る力を利用して、前記プッシャ32
を介して、前記第1シリンダ部20のピストン22を押
すようにしたものである。
0を有する注射針41によって一定量の薬液23を連続
的に体内に注入する構造をなす。即ち、この薬液持続注
入器10は、チューブ42を介して流量制御管40及び
注射針41に接続されたシリンダ21と、このシリンダ
21内で摺動するピストン22とで構成され、内部に薬
液23を吸入保持させるための第1シリンダ部20を備
えている。また、前記第1シリンダ部20に着脱可能に
組み付けられるシリンダ31と、このシリンダ31内で
摺動するピストン33と、このピストン33に連接され
たプッシャ32とで構成される第2シリンダ部30とを
備えている。そして、前記第2シリンダ部30のピスト
ン33を引いて前記シリンダ31内を負圧34にし、前
記ピストン33が戻る力を利用して、前記プッシャ32
を介して、前記第1シリンダ部20のピストン22を押
すようにしたものである。
【0016】図2は、上記第1シリンダ部20を示して
いる。ここで、シリンダ21はガラス或いは樹脂材料に
より円筒形に成形され、その内部が見えるように透明に
成形されており、一方の先端は閉塞された形状となって
その中心位置に薬液の吸入・排出ができるように通過穴
をあけた先端部24が形成され、そこにフイルタ43が
挿着されるようになっている。そして、前記シリンダ2
1の内部には自由に摺動し、かつ摺動時に前記薬液がも
れ出ないようにしたピストン22が嵌入されている。
いる。ここで、シリンダ21はガラス或いは樹脂材料に
より円筒形に成形され、その内部が見えるように透明に
成形されており、一方の先端は閉塞された形状となって
その中心位置に薬液の吸入・排出ができるように通過穴
をあけた先端部24が形成され、そこにフイルタ43が
挿着されるようになっている。そして、前記シリンダ2
1の内部には自由に摺動し、かつ摺動時に前記薬液がも
れ出ないようにしたピストン22が嵌入されている。
【0017】そして、このシリンダ部20により前記薬
液23を吸入するには、図示による治具45を前記ピス
トン22の裏側に取り付け固定し、これを矢印P方向へ
引けば、前記ピストン22は先端部24から薬液23を
吸入する。そして、一定量の薬液23を吸入したあとフ
ィルタ43を挿着すれば、前記薬液23はそのままの状
態で保存される。
液23を吸入するには、図示による治具45を前記ピス
トン22の裏側に取り付け固定し、これを矢印P方向へ
引けば、前記ピストン22は先端部24から薬液23を
吸入する。そして、一定量の薬液23を吸入したあとフ
ィルタ43を挿着すれば、前記薬液23はそのままの状
態で保存される。
【0018】図3は、第2シリンダ部30を示してい
る。シリンダ31は硝子或いは樹脂材料により円筒形に
形成されたもので、一方を前記シリンダ31内で摺動す
るプッシャ32の一部を突出させた状態で閉塞35さ
れ、他方は開放36状態となっている。そして、前記プ
ッシャ32の開放36方向にはピストン33がプッシャ
に連結されている。ピストン33には、ピストン33を
シリンダ31の閉塞35方向へ移動させてシリンダ31
内が加圧されるときには開き、ピストン33を矢印P1
方向、即ちシリンダ31の開放36方向へ移動させてシ
リンダ31内が減圧されるときには閉じる逆止弁33b
が設けられている。したがって、前記プッシャ32を押
してピストン33を矢印P1方向に移動させることによ
り、シリンダ31の内部には負圧が生じるようになって
いる。なお、逆止弁33bは、シリンダ31側に設ける
ことも可能である。
る。シリンダ31は硝子或いは樹脂材料により円筒形に
形成されたもので、一方を前記シリンダ31内で摺動す
るプッシャ32の一部を突出させた状態で閉塞35さ
れ、他方は開放36状態となっている。そして、前記プ
ッシャ32の開放36方向にはピストン33がプッシャ
に連結されている。ピストン33には、ピストン33を
シリンダ31の閉塞35方向へ移動させてシリンダ31
内が加圧されるときには開き、ピストン33を矢印P1
方向、即ちシリンダ31の開放36方向へ移動させてシ
リンダ31内が減圧されるときには閉じる逆止弁33b
が設けられている。したがって、前記プッシャ32を押
してピストン33を矢印P1方向に移動させることによ
り、シリンダ31の内部には負圧が生じるようになって
いる。なお、逆止弁33bは、シリンダ31側に設ける
ことも可能である。
【0019】図4及び図5は、前記シリンダ部30の負
圧状態を保持するための装置を示している。
圧状態を保持するための装置を示している。
【0020】即ち、図4は、ピストン33が開放部36
の端末にまで引かれ完全な負圧を形成した状態になった
ものであるが、これをそのままにしておくと当然外の圧
力によりピストンが内方へ押されてゆく。従ってピスト
ン33を負圧の状態で保持する必要がある。そこで図示
のような保持具60を係止する。保持具60は、ピスト
ン33のネジ部33aに、保持具60の突起60aをね
じ込んで固定し、シリンダ31の端面で不動的に保持す
るものである。これによって負圧状態が保持される。
の端末にまで引かれ完全な負圧を形成した状態になった
ものであるが、これをそのままにしておくと当然外の圧
力によりピストンが内方へ押されてゆく。従ってピスト
ン33を負圧の状態で保持する必要がある。そこで図示
のような保持具60を係止する。保持具60は、ピスト
ン33のネジ部33aに、保持具60の突起60aをね
じ込んで固定し、シリンダ31の端面で不動的に保持す
るものである。これによって負圧状態が保持される。
【0021】図5は、他の例を示している。本例によれ
ば、シリンダ31とピストン33に互いに係合する係止
体61を形成するのである。この場合にはシリンダ31
に形成された係止体が開閉自在に動き、ピストンに形成
された係止体に固定するような構成となっている。
ば、シリンダ31とピストン33に互いに係合する係止
体61を形成するのである。この場合にはシリンダ31
に形成された係止体が開閉自在に動き、ピストンに形成
された係止体に固定するような構成となっている。
【0022】さて、このようにして第1シリンダ部20
に薬液23を第2シリンダ部30に負圧を形成したあ
と、図1に従って両者を嵌合する。嵌合方法は、第1シ
リンダ部20の後側に第2シリンダ部30を着脱自在に
配設し、別体になるアダプタ50を外周にはめ込み嵌合
させるのである。そして、この嵌合状態はアダプタ50
が丁度第1シリンダ20と第2シリンダ30の両方に同
じ寸法に嵌合するように取り付ける。勿論、使用済にな
れば、アダプタ50を取り去り両シリンダを分離するこ
とができる。
に薬液23を第2シリンダ部30に負圧を形成したあ
と、図1に従って両者を嵌合する。嵌合方法は、第1シ
リンダ部20の後側に第2シリンダ部30を着脱自在に
配設し、別体になるアダプタ50を外周にはめ込み嵌合
させるのである。そして、この嵌合状態はアダプタ50
が丁度第1シリンダ20と第2シリンダ30の両方に同
じ寸法に嵌合するように取り付ける。勿論、使用済にな
れば、アダプタ50を取り去り両シリンダを分離するこ
とができる。
【0023】この薬液持続注入器10によれば、薬液を
第1シリンダ部20から投与するために、第2シリンダ
31内の圧力を利用するので、その押圧力の変化は小さ
く、従って薬液も一定の量ずつを人体に投与することが
できるようになる。
第1シリンダ部20から投与するために、第2シリンダ
31内の圧力を利用するので、その押圧力の変化は小さ
く、従って薬液も一定の量ずつを人体に投与することが
できるようになる。
【0024】図7は、注射器の先端を閉塞し、ピストン
の後端にロードセルを取付けて、ピストンを引いたとき
のストロークと荷重との関係、及び、ピストンを戻した
ときのストロークと荷重との関係を示している。図中矢
印Aはピストンを引いたときの結果を示し、矢印Bはピ
ストンを戻したときの結果を示す。
の後端にロードセルを取付けて、ピストンを引いたとき
のストロークと荷重との関係、及び、ピストンを戻した
ときのストロークと荷重との関係を示している。図中矢
印Aはピストンを引いたときの結果を示し、矢印Bはピ
ストンを戻したときの結果を示す。
【0025】このように、圧力によって得られる力は、
ピストンのストロークのほぼ最初から最後まで一定して
おり、この力を利用して薬液を押し出せば、薬液を一定
速度で安定して投与できることがわかる。なお、ピスト
ンを引くときと戻すときの荷重の差は、ピストンの摺動
抵抗に起因するものである。
ピストンのストロークのほぼ最初から最後まで一定して
おり、この力を利用して薬液を押し出せば、薬液を一定
速度で安定して投与できることがわかる。なお、ピスト
ンを引くときと戻すときの荷重の差は、ピストンの摺動
抵抗に起因するものである。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
第1シリンダ部に充填された薬液を、第2シリンダ部の
圧力によって押し出すようにしたので、投与の開始から
薬液がなくなるまで、常時一定した速度で薬液を投与す
ることができ、モルヒネ等の生命に危険を及ぼす虞れの
ある薬液であっても、安全に投与することができる。ま
た、薬液を第1シリンダ部のシリンダに直接充填するの
で、薬液充填量を多くすることが可能であり、長時間に
亙る投与に有利である。また、第2シリンダ部の圧力に
より、薬液を安定して最後まで押し出すことができるの
で、高価な薬液の無駄づかいを少なくすることができ
る。更に、風船のような耐久性に乏しい材料を使用しな
いので、第2シリンダ部は繰り返し使用が可能である。
第1シリンダ部に充填された薬液を、第2シリンダ部の
圧力によって押し出すようにしたので、投与の開始から
薬液がなくなるまで、常時一定した速度で薬液を投与す
ることができ、モルヒネ等の生命に危険を及ぼす虞れの
ある薬液であっても、安全に投与することができる。ま
た、薬液を第1シリンダ部のシリンダに直接充填するの
で、薬液充填量を多くすることが可能であり、長時間に
亙る投与に有利である。また、第2シリンダ部の圧力に
より、薬液を安定して最後まで押し出すことができるの
で、高価な薬液の無駄づかいを少なくすることができ
る。更に、風船のような耐久性に乏しい材料を使用しな
いので、第2シリンダ部は繰り返し使用が可能である。
【図1】本考案の薬液持続注入器の1実施例を示す一部
断面の説明図である。
断面の説明図である。
【図2】第1シリンダ部の断面による説明図である。
【図3】第2シリンダ部の断面による説明図である。
【図4】第2シリンダ部のピストンを保持する構造の一
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図5】第2シリンダ部のピストンを保持する構造の他
の例を示す説明図である。
の例を示す説明図である。
【図6】従来の薬液持続注入器の一例を示す断面の説明
図である。
図である。
【図7】注射器の先端を閉塞してピストンを引いたとき
のストロークと荷重との関係、及び、ピストンを戻した
ときのストロークと荷重との関係を示す図である。
のストロークと荷重との関係、及び、ピストンを戻した
ときのストロークと荷重との関係を示す図である。
10 薬液持続注入器 20 第1シリンダ部 21 シリンダ 22 ピストン 30 第2シリンダ部 31 シリンダ 32 プッシャ 33 ピストン 40 流量制御管 41 注射針 50 アダプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅野 寛幸 神奈川県横浜市保土ケ谷区岩井町51番地 加藤発条株式会社内 (56)参考文献 特表 平4−507058(JP,A) 米国特許4180067(US,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 一定量の薬液を連続的に体内に注入する
薬液持続注入器において、シ リンダと、このシリンダ内で摺動するピストンとで構
成され、内部に前記薬液を吸入保持する第1シリンダ部
と、 前記第1シリンダ部の後部に組み付けられるシリンダ
と、このシリンダ内で摺動するピストンと、このピスト
ンに連接されて前記シリンダの端面を摺動可能に貫通
し、前記第1シリンダ部の前記ピストンに同一軸上で当
接されるプッシャとで構成された第2シリンダ部とを備
え、 前記第2シリンダ部のピストンを引いて前記シリンダ内
の圧力を変化させ、前記ピストンが戻る力を利用して前
記プッシャを介して前記第1シリンダ部のピストンを押
すようにしたことを特徴とする薬液持続注入器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991077070U JP2562492Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 薬液持続注入器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991077070U JP2562492Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 薬液持続注入器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520751U JPH0520751U (ja) | 1993-03-19 |
JP2562492Y2 true JP2562492Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=13623538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991077070U Expired - Lifetime JP2562492Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 薬液持続注入器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562492Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9486573B2 (en) | 2013-03-14 | 2016-11-08 | Bayer Healthcare Llc | Fluid delivery system and method of fluid delivery to a patient |
KR20160061920A (ko) | 2013-07-17 | 2016-06-01 | 바이엘 헬쓰케어 엘엘씨 | 카트릿지-기반의 보어내 주입기 |
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