JP2561935B2 - 4輪駆動車の駆動モード切換制御装置 - Google Patents
4輪駆動車の駆動モード切換制御装置Info
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- JP2561935B2 JP2561935B2 JP27169987A JP27169987A JP2561935B2 JP 2561935 B2 JP2561935 B2 JP 2561935B2 JP 27169987 A JP27169987 A JP 27169987A JP 27169987 A JP27169987 A JP 27169987A JP 2561935 B2 JP2561935 B2 JP 2561935B2
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- Japan
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- wheel drive
- center differential
- state
- drive
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、車輪の駆動状態を2輪駆動状態と4輪駆動
状態とに切換えることができ、かつ4輪駆動状態時には
前輪側と後輪側とに動力を配分して伝達するセンタデフ
をロック状態とフリー状態とに切換えられるとともに、
2輪駆動状態時には更に遊動輪側をフリー状態にできる
4輪駆動車の駆動モード切換制御装置に関する。
状態とに切換えることができ、かつ4輪駆動状態時には
前輪側と後輪側とに動力を配分して伝達するセンタデフ
をロック状態とフリー状態とに切換えられるとともに、
2輪駆動状態時には更に遊動輪側をフリー状態にできる
4輪駆動車の駆動モード切換制御装置に関する。
《従来の技術》 従来、車両の駆動状態を2輪駆動状態から4輪駆動状
態に切換える2/4切換機構に加えて、更にセンタデフを
ロック状態とフリー状態とに切換えるセンタデフ切換機
構を備えたトランスファー装置が、特開昭60−127232号
公報の「車両用動力分割装置」等によって公知になって
いる。
態に切換える2/4切換機構に加えて、更にセンタデフを
ロック状態とフリー状態とに切換えるセンタデフ切換機
構を備えたトランスファー装置が、特開昭60−127232号
公報の「車両用動力分割装置」等によって公知になって
いる。
即ち、この種のトランスファー装置を上記提案の「車
両用動力分割装置」を例にして説明すると第20図に示す
ように、副変速機aからの出力軸bはセンタデフcの入
力部材dに直結され、そのセンタデフcの一方の出力軸
eは中空に形成されて、上記出力軸bと同軸に配設され
ている。そのセンタデフcからの出力軸eの軸端部には
一体的にハブ部fが形成され、このハブ部fに対向して
上記副変速機aからの出力軸bにも一体的にハブ部gが
形成されている。
両用動力分割装置」を例にして説明すると第20図に示す
ように、副変速機aからの出力軸bはセンタデフcの入
力部材dに直結され、そのセンタデフcの一方の出力軸
eは中空に形成されて、上記出力軸bと同軸に配設され
ている。そのセンタデフcからの出力軸eの軸端部には
一体的にハブ部fが形成され、このハブ部fに対向して
上記副変速機aからの出力軸bにも一体的にハブ部gが
形成されている。
また、センタデフcからの出力軸eには、前輪側ある
いは後輪側のいずれか一方に動力を伝えるためのチェー
ン伝動機構hのパワーテイクオフギアiが回転自在に嵌
装され、このパワーテイクオフギアiには上記センサデ
フcの出力軸eに設けたハブ部fに対向するスプライン
ピースjが一体的に形成されている。
いは後輪側のいずれか一方に動力を伝えるためのチェー
ン伝動機構hのパワーテイクオフギアiが回転自在に嵌
装され、このパワーテイクオフギアiには上記センサデ
フcの出力軸eに設けたハブ部fに対向するスプライン
ピースjが一体的に形成されている。
そして、このスプラインピースjと上記2つのハブ部
f,gとの外周にはそれらに摺動自在にスプライン嵌合さ
れたカップリングスリーブkが設けられており、このカ
ップリングスリーブkが軸方向に摺動移動されることに
より、動力の伝達状態が2輪駆動状態4輪駆動/センタ
デフロック状態4輪駆動/センタデフフリー状態とに切
換えられるようになっている。
f,gとの外周にはそれらに摺動自在にスプライン嵌合さ
れたカップリングスリーブkが設けられており、このカ
ップリングスリーブkが軸方向に摺動移動されることに
より、動力の伝達状態が2輪駆動状態4輪駆動/センタ
デフロック状態4輪駆動/センタデフフリー状態とに切
換えられるようになっている。
つまり、カップリングスリーブkを2つのハブ部f,g
の2者間で噛合させると、センタデフcの入力部材dと
一方の出力軸eとが一体に回転して、副変速機aの出力
軸bの回転はセンタデフcの他方の出力軸lに伝達さ
れ、このときチェーン伝動機構hのパワーテイクオフギ
アiは回転せずに、2輪駆動状態になる。
の2者間で噛合させると、センタデフcの入力部材dと
一方の出力軸eとが一体に回転して、副変速機aの出力
軸bの回転はセンタデフcの他方の出力軸lに伝達さ
れ、このときチェーン伝動機構hのパワーテイクオフギ
アiは回転せずに、2輪駆動状態になる。
また、カップリングスリーブkを2つのハブ部f,gと
スプラインピースjとの3者間に噛合せると、副変速機
aの出力軸bの回転がチェーン伝動機構hのパワーテイ
クオフギアiにも伝達され、かつこのときはセンタデフ
cがロック状態になって前輪側と後輪側とに動力が伝達
される。つまり4輪駆動/センタデフロック状態にな
る。
スプラインピースjとの3者間に噛合せると、副変速機
aの出力軸bの回転がチェーン伝動機構hのパワーテイ
クオフギアiにも伝達され、かつこのときはセンタデフ
cがロック状態になって前輪側と後輪側とに動力が伝達
される。つまり4輪駆動/センタデフロック状態にな
る。
また、カップリングスリーブkをセンタデフcの一方
の出力軸eのハブ部fとパワーテイクオフギアiとの2
者間に噛合せると副変速機aの出力軸bの回転はセンタ
デフcの入力部材dに伝えられてから2つの出力軸e,l
に分割されて伝達され、かつ一方の出力軸eの回転はチ
ェーン伝動機構hのパワーテイクオフギアiに伝達され
て4輪駆動/センタデフフリー状態になる。この際に、
センタデフcはフリー状態なので、前・後輪側にはそれ
ぞれその負荷に応じたトルクが配分される。
の出力軸eのハブ部fとパワーテイクオフギアiとの2
者間に噛合せると副変速機aの出力軸bの回転はセンタ
デフcの入力部材dに伝えられてから2つの出力軸e,l
に分割されて伝達され、かつ一方の出力軸eの回転はチ
ェーン伝動機構hのパワーテイクオフギアiに伝達され
て4輪駆動/センタデフフリー状態になる。この際に、
センタデフcはフリー状態なので、前・後輪側にはそれ
ぞれその負荷に応じたトルクが配分される。
また、上記のようなトランスファー装置を備えて2輪
駆動状態と4輪駆動状態とを切換えられるようにした4
輪駆動車にあっては、その2輪駆動状態時の遊動車輪を
フリーホイール装置によってそのアクスル軸等動力伝達
系からフリーな状態にさせて、上記トランスファー装置
の2/4切換機構吹からフリーホイール装置までの間の動
力伝達系の回転を止め、これにより2輪駆動時の燃費を
向上させることも周知になっている。
駆動状態と4輪駆動状態とを切換えられるようにした4
輪駆動車にあっては、その2輪駆動状態時の遊動車輪を
フリーホイール装置によってそのアクスル軸等動力伝達
系からフリーな状態にさせて、上記トランスファー装置
の2/4切換機構吹からフリーホイール装置までの間の動
力伝達系の回転を止め、これにより2輪駆動時の燃費を
向上させることも周知になっている。
ところで、上記のようなトランスファー装置とフリー
ホイール装置とを備えた4輪駆動車においては、その駆
動状態を2輪駆動状態から4輪駆動/センタデフフリー
状態に切換える際に、その切換手順に制約が生じる。
ホイール装置とを備えた4輪駆動車においては、その駆
動状態を2輪駆動状態から4輪駆動/センタデフフリー
状態に切換える際に、その切換手順に制約が生じる。
即ち、2輪駆動状態時において回転が停止されている
2/4切換機構部からフリーホイール装置までの間の動力
伝達系をエンジン側と遊動車輪側とにつなげて、エンジ
ン動力をその遊動車輪に伝達させるには、先ずトランス
ファー装置の2/4切換機構を4輪駆動/センタデフロッ
ク状態にした後フリーホイール装置をロック状態にし、
その後に2/4切換機構を4輪駆動/センタデフフリー状
態にする必要がある。
2/4切換機構部からフリーホイール装置までの間の動力
伝達系をエンジン側と遊動車輪側とにつなげて、エンジ
ン動力をその遊動車輪に伝達させるには、先ずトランス
ファー装置の2/4切換機構を4輪駆動/センタデフロッ
ク状態にした後フリーホイール装置をロック状態にし、
その後に2/4切換機構を4輪駆動/センタデフフリー状
態にする必要がある。
つまり、フリーホイール装置をロック状態にする前に
2/4切換機構を4輪駆動/センタデフフリー状態にする
と、センタデフはその一方の出力軸の負荷が、常時動力
を伝えている他方の出力軸の負荷に比べて極めて軽くな
るので、その動力の略全てが負荷の軽い一方の出力軸側
に配分されてしまうようになる。すると、他方の出力軸
側の駆動車輪にはほとんど動力が伝えられなくなり、車
両は走行状態を維持することができなくなる。また、こ
のような状況下では、フリーホイール装置をロック状態
にすることもそのフリーホイール装置の同期機構部の強
度上不可能になる。
2/4切換機構を4輪駆動/センタデフフリー状態にする
と、センタデフはその一方の出力軸の負荷が、常時動力
を伝えている他方の出力軸の負荷に比べて極めて軽くな
るので、その動力の略全てが負荷の軽い一方の出力軸側
に配分されてしまうようになる。すると、他方の出力軸
側の駆動車輪にはほとんど動力が伝えられなくなり、車
両は走行状態を維持することができなくなる。また、こ
のような状況下では、フリーホイール装置をロック状態
にすることもそのフリーホイール装置の同期機構部の強
度上不可能になる。
一方、2/4切換機構を4輪駆動/センタデフロック状
態にするに先だってフリーホイール装置をロック状態に
すると、車両が一定速度で直進している場合等前車輪と
後車輪とが同速で回転しているときには良いが、コーナ
リングや加減速を伴なっている場合等前車輪と後車輪と
の回転速度に差があるときには、2/4切換機構を作動さ
せたときにその同期機構部に加わる負荷が大きくなるの
で、その切換作動が強度上の面から不可能になる。
態にするに先だってフリーホイール装置をロック状態に
すると、車両が一定速度で直進している場合等前車輪と
後車輪とが同速で回転しているときには良いが、コーナ
リングや加減速を伴なっている場合等前車輪と後車輪と
の回転速度に差があるときには、2/4切換機構を作動さ
せたときにその同期機構部に加わる負荷が大きくなるの
で、その切換作動が強度上の面から不可能になる。
従って、これらの切換操作を電気的に作動制御するよ
うに構成した場合、通常、そのセンタデフのロック状態
とフリー状態との切換、及び2輪駆動状態と4輪駆動状
態との切換はそれぞれ対応する切換スイッチの切換操作
により行うようにするのが一般的である。それらの切換
スイッチがともに操作されて2輪駆動状態から4輪駆動
/センタデフフリー状態に切換え操作されたときには、
上記の手順に従って、先ず2/4切換機構を2輪駆動状態
から4輪駆動/センタデフロック状態にし、次にフリー
ホイール装置をロック状態にした後に2/4切換機構を4
輪駆動/センタデフフリー状態に移行させるようにして
いる。
うに構成した場合、通常、そのセンタデフのロック状態
とフリー状態との切換、及び2輪駆動状態と4輪駆動状
態との切換はそれぞれ対応する切換スイッチの切換操作
により行うようにするのが一般的である。それらの切換
スイッチがともに操作されて2輪駆動状態から4輪駆動
/センタデフフリー状態に切換え操作されたときには、
上記の手順に従って、先ず2/4切換機構を2輪駆動状態
から4輪駆動/センタデフロック状態にし、次にフリー
ホイール装置をロック状態にした後に2/4切換機構を4
輪駆動/センタデフフリー状態に移行させるようにして
いる。
また逆に、4輪駆動/センタデフフリー状態から2輪
駆動状態に切換操作されたときには、駆動力の伝達を遮
断する場合には同期機構部の強度上の問題は生じないの
で、先ず2/4切換機構を、4輪駆動/センタデフフリー
状態から4輪駆動/センタデフロック状態を通過させて
2輪駆動状態にまで移行させた後、フリーホイール装置
をフリー状態に切換えるようにして、なるべく早く2輪
駆動状態にしてエンジンへの負荷を減らし、その燃費の
向上を計るようにしている。
駆動状態に切換操作されたときには、駆動力の伝達を遮
断する場合には同期機構部の強度上の問題は生じないの
で、先ず2/4切換機構を、4輪駆動/センタデフフリー
状態から4輪駆動/センタデフロック状態を通過させて
2輪駆動状態にまで移行させた後、フリーホイール装置
をフリー状態に切換えるようにして、なるべく早く2輪
駆動状態にしてエンジンへの負荷を減らし、その燃費の
向上を計るようにしている。
《発明が解決しようとする問題点》 ところで、上記従来の4輪駆動車の駆動モード切換制
御装置では、4輪駆動/センタデフフリー状態から2輪
駆動状態に切換作動されている最中に操作スイッチが再
び操作されて、4輪駆動/センタデフフリー状態に復帰
させる命令が発っせられてもその命令を受付けず、一旦
2輪駆動状態に完全に移行させた後に、再び上述の手順
に従って2輪駆動状態から4輪駆動/センタデフフリー
状態に切換えていた。
御装置では、4輪駆動/センタデフフリー状態から2輪
駆動状態に切換作動されている最中に操作スイッチが再
び操作されて、4輪駆動/センタデフフリー状態に復帰
させる命令が発っせられてもその命令を受付けず、一旦
2輪駆動状態に完全に移行させた後に、再び上述の手順
に従って2輪駆動状態から4輪駆動/センタデフフリー
状態に切換えていた。
これは2/4切換機構が4輪駆動/センタデフロック状
態の位置を通過した後に上記復帰命令が発っせられた場
合、その命令により直ちに復帰動作に切換えると、2/4
切換機構の同期機構部を破損させる虞れがあるからであ
る。
態の位置を通過した後に上記復帰命令が発っせられた場
合、その命令により直ちに復帰動作に切換えると、2/4
切換機構の同期機構部を破損させる虞れがあるからであ
る。
しかしながら、このように一旦完全に2輪駆動状態に
してから再び4輪駆動/センタデフフリー状態4HFに復
帰させるのでは時間がかかりすぎるという問題があっ
た。
してから再び4輪駆動/センタデフフリー状態4HFに復
帰させるのでは時間がかかりすぎるという問題があっ
た。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、4輪駆動/センタデフフリー状態から2輪駆
動状態への切換作動中に、4輪駆動/センタデフフリー
状態への復帰命令が発っせられた場合に、2/4切換機構
の同期機構部に破損を生じさせることなく可及的に早く
4輪駆動/センタデフフリー状態に復帰させることがで
きる4輪駆動車の駆動モード切換制御装置を提供するこ
とにある。
の目的は、4輪駆動/センタデフフリー状態から2輪駆
動状態への切換作動中に、4輪駆動/センタデフフリー
状態への復帰命令が発っせられた場合に、2/4切換機構
の同期機構部に破損を生じさせることなく可及的に早く
4輪駆動/センタデフフリー状態に復帰させることがで
きる4輪駆動車の駆動モード切換制御装置を提供するこ
とにある。
《問題点を解決するための手段》 本発明は上記の目的を達成するために、センタデフを
有するトランスファー装置の駆動状態を2輪駆動,4輪駆
動/センタデフロック,4輪駆動/センタデフフリーの各
状態に切換えるとともに、2輪駆動状態と4輪駆動/セ
ンタデフフリー状態との間の切換時には上記4輪駆動/
センタデフロック状態を通過する駆動モード切換機構
と、 2輪駆動状態時における遊動輪側を上記トランスファ
ー装置からの動力伝達系に対してフリー状態とロック状
態とに切換え、かつ4輪駆動状態ではロック状態にされ
るフリーホイール装置と、 上記駆動モード切換機構が4輪駆動/センタデフフリ
ー状態から2輪駆動状態に切換え作動されている最中に
4輪駆動/センタデフフリー状態への復帰信号が入力さ
れた場合に、該駆動モード切換機構の切換移動位置が上
記4輪駆動/センタデフロック位置を通過する以前であ
れば、該駆動モード切換機構を直ちに4輪駆動/センタ
デフフリー位置に戻して4輪駆動/センタデフフリー状
態に復帰させ、該駆動モード切換機構の切換移動位置が
上記4輪駆動/センタデフロック位置を通過した後であ
れば、該駆動モード切換機構を2輪駆動位置まで移動さ
せた後にフリーホイール装置をフリー状態にして完全に
2輪駆動状態にさせ、その後該駆動モード切換機構を4
輪駆動/センタデフロック位置まで移動させた後フリー
ホイール装置をロック状態にし、爾後該駆動モード切換
機構を4輪駆動/センタデフフリー位置まで移動させて
4輪駆動/センタデフフリー状態に復帰させる制御手段
と、 を備えたものである。
有するトランスファー装置の駆動状態を2輪駆動,4輪駆
動/センタデフロック,4輪駆動/センタデフフリーの各
状態に切換えるとともに、2輪駆動状態と4輪駆動/セ
ンタデフフリー状態との間の切換時には上記4輪駆動/
センタデフロック状態を通過する駆動モード切換機構
と、 2輪駆動状態時における遊動輪側を上記トランスファ
ー装置からの動力伝達系に対してフリー状態とロック状
態とに切換え、かつ4輪駆動状態ではロック状態にされ
るフリーホイール装置と、 上記駆動モード切換機構が4輪駆動/センタデフフリ
ー状態から2輪駆動状態に切換え作動されている最中に
4輪駆動/センタデフフリー状態への復帰信号が入力さ
れた場合に、該駆動モード切換機構の切換移動位置が上
記4輪駆動/センタデフロック位置を通過する以前であ
れば、該駆動モード切換機構を直ちに4輪駆動/センタ
デフフリー位置に戻して4輪駆動/センタデフフリー状
態に復帰させ、該駆動モード切換機構の切換移動位置が
上記4輪駆動/センタデフロック位置を通過した後であ
れば、該駆動モード切換機構を2輪駆動位置まで移動さ
せた後にフリーホイール装置をフリー状態にして完全に
2輪駆動状態にさせ、その後該駆動モード切換機構を4
輪駆動/センタデフロック位置まで移動させた後フリー
ホイール装置をロック状態にし、爾後該駆動モード切換
機構を4輪駆動/センタデフフリー位置まで移動させて
4輪駆動/センタデフフリー状態に復帰させる制御手段
と、 を備えたものである。
《作 用》 上記構成による本発明によれば、駆動モード切換機構
がセンタデフフリーの4輪駆動状態から2輪駆動状態に
切換作動されている最中に、センタデフフリーの4輪駆
動状態への復帰信号が入力されると、その時点における
駆動モード切換機構の実際の切換移動位置がセンタデフ
ロックの4輪駆動位置を通過していなければその駆動モ
ード切換機構は直ちにセンタデフフリーの4輪駆動位置
に戻されて速やかにその復帰切換が完了される。一方、
駆動モード切換機構の実際の切換駆動位置がセンタデフ
ロックの4輪駆動位置を既に通過した後ならば、その駆
動モード切換機構は2輪駆動位置まで移動され、その後
フリーホイール装置がフリー状態にされて、車両の駆動
状態は一旦完全に2輪駆動状態にされる。そしてその
後、2輪駆動状態からセンタデフフリーの4輪駆動状態
への正規の切換手段に従って駆動モード切換機構とフリ
ーホイール装置との切換作動が行なわれて、車両の駆動
状態がセンタデフフリーの4輪駆動状態に復帰される。
これにより、駆動モード切換機構の同期機構部の破損等
の損傷を防止しつつその復帰切換作動の可及的な迅速化
が計られる。
がセンタデフフリーの4輪駆動状態から2輪駆動状態に
切換作動されている最中に、センタデフフリーの4輪駆
動状態への復帰信号が入力されると、その時点における
駆動モード切換機構の実際の切換移動位置がセンタデフ
ロックの4輪駆動位置を通過していなければその駆動モ
ード切換機構は直ちにセンタデフフリーの4輪駆動位置
に戻されて速やかにその復帰切換が完了される。一方、
駆動モード切換機構の実際の切換駆動位置がセンタデフ
ロックの4輪駆動位置を既に通過した後ならば、その駆
動モード切換機構は2輪駆動位置まで移動され、その後
フリーホイール装置がフリー状態にされて、車両の駆動
状態は一旦完全に2輪駆動状態にされる。そしてその
後、2輪駆動状態からセンタデフフリーの4輪駆動状態
への正規の切換手段に従って駆動モード切換機構とフリ
ーホイール装置との切換作動が行なわれて、車両の駆動
状態がセンタデフフリーの4輪駆動状態に復帰される。
これにより、駆動モード切換機構の同期機構部の破損等
の損傷を防止しつつその復帰切換作動の可及的な迅速化
が計られる。
《実 施 例》 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係るパートタイム式4輪駆
動車を示し、1はその車体、2は該車体1の前端部にい
わゆる縦置状態に搭載されたエンジン、3は該エンジン
2の出力回転を変速する手動変速機であって、この変速
機3の後方にはトランスファー装置9が配設され、この
トランスファー装置9は、2輪駆動モード時に遊動車輪
となる前輪7,7及び後輪8,8にそれぞれベベルギヤ機構か
らなるフロント及びリヤのデファレンシャル機構5,6を
介して駆動連結されている。
動車を示し、1はその車体、2は該車体1の前端部にい
わゆる縦置状態に搭載されたエンジン、3は該エンジン
2の出力回転を変速する手動変速機であって、この変速
機3の後方にはトランスファー装置9が配設され、この
トランスファー装置9は、2輪駆動モード時に遊動車輪
となる前輪7,7及び後輪8,8にそれぞれベベルギヤ機構か
らなるフロント及びリヤのデファレンシャル機構5,6を
介して駆動連結されている。
上記トランスファー装置9は、第4図に拡大詳示する
ように、変速機3のケース3aに連設されたトランスファ
ーケース10を有し、該トランスファーケース10内には変
速機3の出力軸3bと同一軸線上に配置された入力軸11
と、該入力軸11の側方に平行に配置された前輪側出力軸
12と、入力側11の後方(図で右方)に同一軸線上に配置
された後輪側出力軸13とがそれぞれ回転自在に支持され
ている。上記入力軸11の前端部つまり変速機3側の端部
には、エンジン2から車輪7,8に伝達される回転を減速
する減速機構14が配設されている。この減速機構14は、
入力軸11上に回転自在に支承されたサンギヤ15と、該サ
ンギヤ15の後方の入力軸11に回転一体にスプライン結合
され、上記サンギヤ15に噛合する複数のピニオン16,16
…を担持するピニオンキャリア17と、上記各ピニオン16
に噛合するリングギヤ18とを有する遊星歯車機構で構成
され、上記リングギヤ18はその外周面に形成した歯部18
aがトランスファーケース10内面に形成した歯部10aに噛
合されていて、回転不能にトランスファーケース10に固
定されている。一方、上記サンギヤ15の前端部外周には
サンギヤ用スプライン歯部15aが、ピニオンキャリア17
の前端部内周にはピニオンキャリア用スプライン歯部17
aがそれぞれ形成されている。また、入力軸11の前端部
回りには前端が変速機3の出力軸3bに回転一体にスプラ
イン結合された円筒部材19が配置され、該円筒部材19の
後端部外周面には上記サンギヤ用スプライン歯部15aと
同径のスプライン歯部19aが形成され、該スプライン歯
部19aには、後端部でサンギヤ用スプライン歯部15aに噛
合可能な内周スプライン歯部20aを有するスリーブ20が
摺動自在にかつ回転一体にスプライン結合され、該スリ
ーブ20の後端外周面には上記ピニオンキャリア用スプラ
イン歯部17aに噛合可能なスプライン歯部20bが形成され
ている。そして、このスリーブ20を円筒部材19上で摺動
させて、その外周スプライン歯部20bをピニオンキャリ
ア用スプライン歯部17aに、または内周スプライン歯部2
0aをサンギヤ用スプライン歯部15aにそれぞれ選択的に
噛合させることにより、上記減速機構14を作動制御して
車輪7,8への動力の伝達比を高速状態または低速状態に
切り換え、スリーブ20を図で実線にて示すように前側の
高速位置PHに位置付けて、その外周スプライン歯部20b
をピニオンキャリア用の歯部17aに噛合させたときに
は、変速機3の出力軸3bをピニオンキャリア17を介して
トランスファー入力軸11に回転一体に直結して、出力軸
3bの回転を減速せずにそのまま入力軸11に伝達すること
により、動力伝達比を高速状態とする一方、スリーブ20
を仮想線にて示すように後側に低速位置PLに位置付け
て、その内周スプライン歯部20aをサンギヤ用の歯部15a
に噛合させたときには、変速機出力軸3bをサンギヤ15、
各ピニオン16及びピニオンキャリア17を介してトランス
ファー入力軸11に伝達して、その回転を減速することに
より、動力伝達比を低速状態とするようにしたH/L切換
機構21が構成されている。
ように、変速機3のケース3aに連設されたトランスファ
ーケース10を有し、該トランスファーケース10内には変
速機3の出力軸3bと同一軸線上に配置された入力軸11
と、該入力軸11の側方に平行に配置された前輪側出力軸
12と、入力側11の後方(図で右方)に同一軸線上に配置
された後輪側出力軸13とがそれぞれ回転自在に支持され
ている。上記入力軸11の前端部つまり変速機3側の端部
には、エンジン2から車輪7,8に伝達される回転を減速
する減速機構14が配設されている。この減速機構14は、
入力軸11上に回転自在に支承されたサンギヤ15と、該サ
ンギヤ15の後方の入力軸11に回転一体にスプライン結合
され、上記サンギヤ15に噛合する複数のピニオン16,16
…を担持するピニオンキャリア17と、上記各ピニオン16
に噛合するリングギヤ18とを有する遊星歯車機構で構成
され、上記リングギヤ18はその外周面に形成した歯部18
aがトランスファーケース10内面に形成した歯部10aに噛
合されていて、回転不能にトランスファーケース10に固
定されている。一方、上記サンギヤ15の前端部外周には
サンギヤ用スプライン歯部15aが、ピニオンキャリア17
の前端部内周にはピニオンキャリア用スプライン歯部17
aがそれぞれ形成されている。また、入力軸11の前端部
回りには前端が変速機3の出力軸3bに回転一体にスプラ
イン結合された円筒部材19が配置され、該円筒部材19の
後端部外周面には上記サンギヤ用スプライン歯部15aと
同径のスプライン歯部19aが形成され、該スプライン歯
部19aには、後端部でサンギヤ用スプライン歯部15aに噛
合可能な内周スプライン歯部20aを有するスリーブ20が
摺動自在にかつ回転一体にスプライン結合され、該スリ
ーブ20の後端外周面には上記ピニオンキャリア用スプラ
イン歯部17aに噛合可能なスプライン歯部20bが形成され
ている。そして、このスリーブ20を円筒部材19上で摺動
させて、その外周スプライン歯部20bをピニオンキャリ
ア用スプライン歯部17aに、または内周スプライン歯部2
0aをサンギヤ用スプライン歯部15aにそれぞれ選択的に
噛合させることにより、上記減速機構14を作動制御して
車輪7,8への動力の伝達比を高速状態または低速状態に
切り換え、スリーブ20を図で実線にて示すように前側の
高速位置PHに位置付けて、その外周スプライン歯部20b
をピニオンキャリア用の歯部17aに噛合させたときに
は、変速機3の出力軸3bをピニオンキャリア17を介して
トランスファー入力軸11に回転一体に直結して、出力軸
3bの回転を減速せずにそのまま入力軸11に伝達すること
により、動力伝達比を高速状態とする一方、スリーブ20
を仮想線にて示すように後側に低速位置PLに位置付け
て、その内周スプライン歯部20aをサンギヤ用の歯部15a
に噛合させたときには、変速機出力軸3bをサンギヤ15、
各ピニオン16及びピニオンキャリア17を介してトランス
ファー入力軸11に伝達して、その回転を減速することに
より、動力伝達比を低速状態とするようにしたH/L切換
機構21が構成されている。
一方、上記トランスファー入力軸11上の後端部には遊
星歯車式のセンタデフ22が配置されている。このセンタ
デフ22のサンギヤ23は入力軸11上に回転自在に支承さ
れ、各ピニオン24を担持するピニオンキャリア25はサン
ギヤ23の後側の入力軸11に回転一体にスプライン結合さ
れ、リングギヤ26は上記後輪側出力軸13に回転一体に結
合されている。
星歯車式のセンタデフ22が配置されている。このセンタ
デフ22のサンギヤ23は入力軸11上に回転自在に支承さ
れ、各ピニオン24を担持するピニオンキャリア25はサン
ギヤ23の後側の入力軸11に回転一体にスプライン結合さ
れ、リングギヤ26は上記後輪側出力軸13に回転一体に結
合されている。
また、上記センタデフ22よりも前側の入力軸11上には
駆動スプロケット27が回転自在に支承され、該スプロケ
ット27と、上記前輪側出力軸12上に回転一体に結合した
従動スプロケット28との間にはチェーン29が巻き掛けら
れており、このチェーン29により入力軸11側の回転を前
輪側出力軸12に伝達するようになされている。
駆動スプロケット27が回転自在に支承され、該スプロケ
ット27と、上記前輪側出力軸12上に回転一体に結合した
従動スプロケット28との間にはチェーン29が巻き掛けら
れており、このチェーン29により入力軸11側の回転を前
輪側出力軸12に伝達するようになされている。
さらに、上記センタデフ22のサンギヤ23及びリングギ
ヤ26はそれぞれ前方に延長され、サンギヤ23の延長部前
端には外周面にスプライン歯部30aを有するクラッチハ
ブ30が回転一体に結合されている。一方、リングギヤ26
の延長部は上記サンギヤ23の延長部外周上に相対回転自
在に支持され、この延長部の外周には上記クラッチハブ
30外周のスプライン歯部30aと同径のスプライン歯部26a
が形成されている。また、上記駆動スプロケット27は後
側に延長され、その延長部の外周には上記クラッチハブ
30外周のスプライン歯部30aと同径のスプライン歯部27a
が形成されている。さらに、上記クラッチハブ30、セン
タデフ22のリングギヤ26及び駆動スプロケット27におけ
る各スプライン歯部30a,26a,27aにはスリーブ31がその
内周スプライン31aにて摺動自在にスプライン結合され
ている。そして、上記スリーブ31を前後方向に摺動させ
て、センタデフ22をフリー状態またはロック状態に、駆
動状態を2輪駆動状態または4輪駆動状態にそれぞれ切
り換え、スリーブ31を図で仮想線で示すように前端の4
輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに位置付けたときに
は、クラッチハブ30と駆動スプロケット27とを回転一体
に連結して4輪駆動状態とするとともに、センタデフ22
のリングギヤ26とサンギヤ23との非連結によって該セン
タデフ22をフリー状態とする。また、前後中間の4輪駆
動/センタデフロック位置P4Lに位置付けたときには、
上記と同様に、クラッチハブ30と駆動スプロケット27と
を回転一体に連結して4輪駆動状態とするとともに、セ
ンタデフ22のリングギヤ26とサンギヤ23とを連結して該
センタデフ22をロック状態とする。さらに、スリーブ31
を図で実線にて示すように後端の2輪駆動位置P2に位置
付けたときには、センタデフ22のリングギヤ26とサンギ
ヤ23とを連結して該センタデフ22をロック状態としなが
ら、クラッチハブ30と駆動スプロケット27との連結を解
除して2輪駆動状態に切り換えるようにした駆動モード
切換機構32が構成されている。よって、本実施例では、
この駆動モード切換機構32により、第1の切換機構及び
第2の切換機構が構成される。
ヤ26はそれぞれ前方に延長され、サンギヤ23の延長部前
端には外周面にスプライン歯部30aを有するクラッチハ
ブ30が回転一体に結合されている。一方、リングギヤ26
の延長部は上記サンギヤ23の延長部外周上に相対回転自
在に支持され、この延長部の外周には上記クラッチハブ
30外周のスプライン歯部30aと同径のスプライン歯部26a
が形成されている。また、上記駆動スプロケット27は後
側に延長され、その延長部の外周には上記クラッチハブ
30外周のスプライン歯部30aと同径のスプライン歯部27a
が形成されている。さらに、上記クラッチハブ30、セン
タデフ22のリングギヤ26及び駆動スプロケット27におけ
る各スプライン歯部30a,26a,27aにはスリーブ31がその
内周スプライン31aにて摺動自在にスプライン結合され
ている。そして、上記スリーブ31を前後方向に摺動させ
て、センタデフ22をフリー状態またはロック状態に、駆
動状態を2輪駆動状態または4輪駆動状態にそれぞれ切
り換え、スリーブ31を図で仮想線で示すように前端の4
輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに位置付けたときに
は、クラッチハブ30と駆動スプロケット27とを回転一体
に連結して4輪駆動状態とするとともに、センタデフ22
のリングギヤ26とサンギヤ23との非連結によって該セン
タデフ22をフリー状態とする。また、前後中間の4輪駆
動/センタデフロック位置P4Lに位置付けたときには、
上記と同様に、クラッチハブ30と駆動スプロケット27と
を回転一体に連結して4輪駆動状態とするとともに、セ
ンタデフ22のリングギヤ26とサンギヤ23とを連結して該
センタデフ22をロック状態とする。さらに、スリーブ31
を図で実線にて示すように後端の2輪駆動位置P2に位置
付けたときには、センタデフ22のリングギヤ26とサンギ
ヤ23とを連結して該センタデフ22をロック状態としなが
ら、クラッチハブ30と駆動スプロケット27との連結を解
除して2輪駆動状態に切り換えるようにした駆動モード
切換機構32が構成されている。よって、本実施例では、
この駆動モード切換機構32により、第1の切換機構及び
第2の切換機構が構成される。
さらに、上記トランスファーケース10には、第2図に
も示すように、上記駆動モード切換機構32を切換制御す
るためのシフトロッド33が摺動自在に支持され、このシ
フトロッド33上には駆動モード切換機構32のスリーブ31
に係合して該スリーブ31を摺動させるシフトフォーク34
が固定されている。また、上記シフトロッド33の側方の
トランスファーケース10にはシフトロッド33にカム結合
されて回転により同ロッド33を駆動するカム軸35が回転
自在に支持され、このカム軸35はケース10外に取り付け
た電動モータ36に駆動連結されており、このモータ36の
作動により駆動モード切換機構32を作動制御し、モータ
36の一方向(CCW方向)の回転によりスリーブ31を前方
(図で左方)に、他方向(CW方向)の回転によりスリー
ブ31を後方(図で右方)にそれぞれ摺動させて、センタ
デフ22のフリー状態、そのロック状態、駆動状態の2輪
駆動状態または4輪駆動状態を切り換えるように構成さ
れている。
も示すように、上記駆動モード切換機構32を切換制御す
るためのシフトロッド33が摺動自在に支持され、このシ
フトロッド33上には駆動モード切換機構32のスリーブ31
に係合して該スリーブ31を摺動させるシフトフォーク34
が固定されている。また、上記シフトロッド33の側方の
トランスファーケース10にはシフトロッド33にカム結合
されて回転により同ロッド33を駆動するカム軸35が回転
自在に支持され、このカム軸35はケース10外に取り付け
た電動モータ36に駆動連結されており、このモータ36の
作動により駆動モード切換機構32を作動制御し、モータ
36の一方向(CCW方向)の回転によりスリーブ31を前方
(図で左方)に、他方向(CW方向)の回転によりスリー
ブ31を後方(図で右方)にそれぞれ摺動させて、センタ
デフ22のフリー状態、そのロック状態、駆動状態の2輪
駆動状態または4輪駆動状態を切り換えるように構成さ
れている。
尚、第2図中、37は上記シフトロッド33の移動位置に
基づいて駆動モード切換機構32の切換位置を検出するモ
ード検出スイッチである。
基づいて駆動モード切換機構32の切換位置を検出するモ
ード検出スイッチである。
上記トランスファー入力軸11の側方には上記H/L切換
機構21を切換制御するためのH/Lシフトロッド38が入力
軸11と同方向に摺動自在に支持されている。該H/Lシフ
トロッド38は、第5図に拡大詳示するように、その軸方
向への摺動により前側から順に、後述するトランスファ
ー切換操作装置61における切換レバー62の3つの切換モ
ード位置、つまり2輪駆動/高速モード位置2H(4輪駆
動/高速/センタデフフリーモード位置4HF)、4輪駆
動/高速/センタデフロックモード位置4HL及び4輪駆
動/低速/センタデフロックモード位置4LLにそれぞれ
対応する3位置を採り得るように設けられている。この
H/Lシフトロッド38上には上記H/L切換機構21のスリーブ
20に係合して該スリーブ20を摺動させるフォーク39がそ
のボス部39aにて摺動自在に支障され、該フォーク39の
ボス部39aにはそのトランスファーケース10内面に対向
する部分に摺接面39bが形成されている。また、このフ
ォーク39のボス部39aには上記摺接面39bから半径方向内
方に軸線と直角方向に延びるピン挿通孔40が貫通形成さ
れ、該ピン挿通孔40内には係止ピン41が摺動自在に挿通
され、該係止ピン41の先端部はH/Lシフトロッド38の外
周面にその摺動方向に延びるように形成した所定長さの
係合溝38aに係合可能に設けられている。また、トラン
スファーケース10の内面には上記フォーク39のボス部39
a外周の摺接面39bに摺接する摺接板42がボルト43,43に
より固定され、この摺接板42ないしその外側のケース10
には所定位置にスプリング収容孔44が形成され、該スプ
リング収容孔44内には上記係止ピン41の背面を押圧可能
なボール45と、該ボール45をフォーク39側に付勢するス
プリング46とが嵌装されており、このスプリング46によ
り、フォーク39の移動に伴ってそのボス部39aのピン挿
通孔40がスプリング収容孔44に合致した際に、該ピン挿
通孔40内の係止ピン41をその先端部がシフトロッド38の
係合溝38aに係合するようにボール45を介して押圧付勢
するようになされている。
機構21を切換制御するためのH/Lシフトロッド38が入力
軸11と同方向に摺動自在に支持されている。該H/Lシフ
トロッド38は、第5図に拡大詳示するように、その軸方
向への摺動により前側から順に、後述するトランスファ
ー切換操作装置61における切換レバー62の3つの切換モ
ード位置、つまり2輪駆動/高速モード位置2H(4輪駆
動/高速/センタデフフリーモード位置4HF)、4輪駆
動/高速/センタデフロックモード位置4HL及び4輪駆
動/低速/センタデフロックモード位置4LLにそれぞれ
対応する3位置を採り得るように設けられている。この
H/Lシフトロッド38上には上記H/L切換機構21のスリーブ
20に係合して該スリーブ20を摺動させるフォーク39がそ
のボス部39aにて摺動自在に支障され、該フォーク39の
ボス部39aにはそのトランスファーケース10内面に対向
する部分に摺接面39bが形成されている。また、このフ
ォーク39のボス部39aには上記摺接面39bから半径方向内
方に軸線と直角方向に延びるピン挿通孔40が貫通形成さ
れ、該ピン挿通孔40内には係止ピン41が摺動自在に挿通
され、該係止ピン41の先端部はH/Lシフトロッド38の外
周面にその摺動方向に延びるように形成した所定長さの
係合溝38aに係合可能に設けられている。また、トラン
スファーケース10の内面には上記フォーク39のボス部39
a外周の摺接面39bに摺接する摺接板42がボルト43,43に
より固定され、この摺接板42ないしその外側のケース10
には所定位置にスプリング収容孔44が形成され、該スプ
リング収容孔44内には上記係止ピン41の背面を押圧可能
なボール45と、該ボール45をフォーク39側に付勢するス
プリング46とが嵌装されており、このスプリング46によ
り、フォーク39の移動に伴ってそのボス部39aのピン挿
通孔40がスプリング収容孔44に合致した際に、該ピン挿
通孔40内の係止ピン41をその先端部がシフトロッド38の
係合溝38aに係合するようにボール45を介して押圧付勢
するようになされている。
さらに、上記シフトロッド38の外周には上記フォーク
39のボス部39aよりも前側(第5図では左側)の所定部
位に該ボス部39aを軸方向に押圧可能なリング状の連結
部材47がピン48により移動一体に結合されている。ま
た、フォーク39の前進端位置は摺接板42から突出する規
制部材49により規制されており、H/Lシフトロッド38が
前側の2つの位置つまり2輪駆動/高速モード位置2H及
び4輪駆動/高速/センタデフロックモード位置4HLの
各々間で移動するときには、係止ピン41をスプリング46
の付勢力に抗してシフトロッド38の係合溝38aから押し
出してピン挿通孔40内に没入させ、シフトロッド38が摺
動してもフォーク39は移動停止させて、H/L切換機構21
の切換作動を禁止させる一方、これら2モード位置2H,4
HLから後端の4輪駆動/低速/センタデフロックモード
位置4LLにH/Lシフトロッド38を摺動させたときには、該
シフトロッド38と一体の連結部材47により、スプリング
46により付勢された係止ピン41をシフトロッド38の係合
溝38a内で摺動自在とし、フォーク39をシフトロッド38
と一体的に移動させて、H/L切換機構21を低速位置PLに
切換作動させるようにした空振り機構50が構成されてい
る。尚、第5図において、51はスプリング52にて付勢さ
れたボール53をフォーク39のボス部39a外周の係合凹部3
9c,39dに係合させて該フォーク39の停止位置を位置決め
する位置決め機構である。
39のボス部39aよりも前側(第5図では左側)の所定部
位に該ボス部39aを軸方向に押圧可能なリング状の連結
部材47がピン48により移動一体に結合されている。ま
た、フォーク39の前進端位置は摺接板42から突出する規
制部材49により規制されており、H/Lシフトロッド38が
前側の2つの位置つまり2輪駆動/高速モード位置2H及
び4輪駆動/高速/センタデフロックモード位置4HLの
各々間で移動するときには、係止ピン41をスプリング46
の付勢力に抗してシフトロッド38の係合溝38aから押し
出してピン挿通孔40内に没入させ、シフトロッド38が摺
動してもフォーク39は移動停止させて、H/L切換機構21
の切換作動を禁止させる一方、これら2モード位置2H,4
HLから後端の4輪駆動/低速/センタデフロックモード
位置4LLにH/Lシフトロッド38を摺動させたときには、該
シフトロッド38と一体の連結部材47により、スプリング
46により付勢された係止ピン41をシフトロッド38の係合
溝38a内で摺動自在とし、フォーク39をシフトロッド38
と一体的に移動させて、H/L切換機構21を低速位置PLに
切換作動させるようにした空振り機構50が構成されてい
る。尚、第5図において、51はスプリング52にて付勢さ
れたボール53をフォーク39のボス部39a外周の係合凹部3
9c,39dに係合させて該フォーク39の停止位置を位置決め
する位置決め機構である。
さらに、上記H/Lシフトロッド38に一体的に結合され
た連結部材47には、第6図に示すように、係合孔部47b
を有する連結部47aが一体的に形成されている。この連
結部47aの係合孔部47bには連結アーム54の先端ボール状
の係止部54aが嵌挿されて係合され、この連結アーム54
は、上記H/Lシフトロッド38側方のトランスファーケー
ス10に平行に支持したコントロールロッド55に移動一体
に固定されている。このコントロールロッド55の後端部
(図で右端部)外周の一側には3つの係合凹部55a〜55c
が軸方向に等間隔でもって形成されている一方、このコ
ントロールロッド55の各係合凹部55a〜55cに対向するト
ランスファーケース10にはスプリング収容孔56が形成さ
れ、該スプリング収容孔56には上記各係合凹部55a〜55c
に係合するボール57と、該ボール57を係合方向に付勢す
るスプリング58とが嵌装されており、このボール57の各
係合凹部55a〜55cへの係合により、コントロールロッド
55を上記3つの駆動モードに対応する2輪駆動/高速モ
ード位置2H、4輪駆動/高速/センタデフロックモード
位置4HL及び4輪駆動/低速/センタデフロックモード
位置4LLの3位置に位置決めするようにした位置決め機
構59が構成されている。
た連結部材47には、第6図に示すように、係合孔部47b
を有する連結部47aが一体的に形成されている。この連
結部47aの係合孔部47bには連結アーム54の先端ボール状
の係止部54aが嵌挿されて係合され、この連結アーム54
は、上記H/Lシフトロッド38側方のトランスファーケー
ス10に平行に支持したコントロールロッド55に移動一体
に固定されている。このコントロールロッド55の後端部
(図で右端部)外周の一側には3つの係合凹部55a〜55c
が軸方向に等間隔でもって形成されている一方、このコ
ントロールロッド55の各係合凹部55a〜55cに対向するト
ランスファーケース10にはスプリング収容孔56が形成さ
れ、該スプリング収容孔56には上記各係合凹部55a〜55c
に係合するボール57と、該ボール57を係合方向に付勢す
るスプリング58とが嵌装されており、このボール57の各
係合凹部55a〜55cへの係合により、コントロールロッド
55を上記3つの駆動モードに対応する2輪駆動/高速モ
ード位置2H、4輪駆動/高速/センタデフロックモード
位置4HL及び4輪駆動/低速/センタデフロックモード
位置4LLの3位置に位置決めするようにした位置決め機
構59が構成されている。
また、上記コントロールロッド55の前端部にはプッシ
ュプル式コントロールケーブル60の一端部が連繋されて
いる。このケーブル60の他端部は、第1図に示すように
上記H/L切換機構21及び駆動モード切換機構32を作動制
御するためのトランスファー切換操作装置61に機械的に
連繋されている。該トランスファー切換操作装置61は、
第7図にも示すようにコラム操作式のモード切換レバー
62を有し、この切換レバー62は、ステアリングホイール
64支持用のステアリングシャフト65と略平行に回動可能
に配置支持した支持軸63の上端部に固定され、例えば、
この支持軸63に回転一体に固定したアーム部材(図示せ
ず)の先端部に上記ケーブル60の他端部が連繋されてお
り、切換レバー62の切換操作に伴う支持軸63の回動によ
りケーブル60を移動させるようになされている。そし
て、上記切換レバー62は、その支持軸63を中心として回
動操作することにより上側から順に2輪駆動/高速モー
ド位置2H(4輪駆動/高速/センタデフフリーモード位
置4HF)、4輪駆動/高速/センタデフロックモード位
置4HL及び4輪駆動/低速/センタデフロックモード位
置4LLの3つの切換位置に位置付けられる。
ュプル式コントロールケーブル60の一端部が連繋されて
いる。このケーブル60の他端部は、第1図に示すように
上記H/L切換機構21及び駆動モード切換機構32を作動制
御するためのトランスファー切換操作装置61に機械的に
連繋されている。該トランスファー切換操作装置61は、
第7図にも示すようにコラム操作式のモード切換レバー
62を有し、この切換レバー62は、ステアリングホイール
64支持用のステアリングシャフト65と略平行に回動可能
に配置支持した支持軸63の上端部に固定され、例えば、
この支持軸63に回転一体に固定したアーム部材(図示せ
ず)の先端部に上記ケーブル60の他端部が連繋されてお
り、切換レバー62の切換操作に伴う支持軸63の回動によ
りケーブル60を移動させるようになされている。そし
て、上記切換レバー62は、その支持軸63を中心として回
動操作することにより上側から順に2輪駆動/高速モー
ド位置2H(4輪駆動/高速/センタデフフリーモード位
置4HF)、4輪駆動/高速/センタデフロックモード位
置4HL及び4輪駆動/低速/センタデフロックモード位
置4LLの3つの切換位置に位置付けられる。
また、上記切換レバー62の支持軸63の上端寄りには、
同切換レバー62が低速位置としての4輪駆動/低速/セ
ンタデフロックモード位置4LL及び高速位置としての4
輪駆動/高速/センタデフロックモード位置4HL以外の
切換位置、つまり2輪駆動/高速モード位置2Hに切換操
作されたときにその操作に応じて切換作動する第1のス
イッチ手段としてのセンタデフ切換スイッチ66が配設さ
れている。すなわち、このセンタデフ切換スイッチ66
は、第9図及び第10図に示すように、上記支持軸63に近
接配置されたスイッチ本体66aと、該スイッチ本体66aに
支持軸63側に突出するように付勢支持された作動ピン66
bとを有するリミットスイッチからなり、上記作動ピン6
6bの先端部は上記支持軸63に回動一体に取り付けた略円
柱状のカム67の外周カム面に摺接するように配置されて
いる。そして、上記カム67は大径部67aと、該大径部67a
に円周方向に連続する小径部67bとで2段構造に形成さ
れ、切換レバー62が2輪駆動/高速モード位置2Hにある
ときには、カム67の大径部67aによりセンタデフ切換ス
イッチ66の作動ピン66bを本体66a内に押し込んで、該ス
イッチ66をOFF状態に保つ一方、上記2輪駆動/高速モ
ード位置2H以外のモード位置4HL,4LLにあるときには、
小径部67bにより切換スイッチ66の作動ピン66bを本体66
a内から突出させて、該スイッチ66をON作動させるよう
に構成されている。
同切換レバー62が低速位置としての4輪駆動/低速/セ
ンタデフロックモード位置4LL及び高速位置としての4
輪駆動/高速/センタデフロックモード位置4HL以外の
切換位置、つまり2輪駆動/高速モード位置2Hに切換操
作されたときにその操作に応じて切換作動する第1のス
イッチ手段としてのセンタデフ切換スイッチ66が配設さ
れている。すなわち、このセンタデフ切換スイッチ66
は、第9図及び第10図に示すように、上記支持軸63に近
接配置されたスイッチ本体66aと、該スイッチ本体66aに
支持軸63側に突出するように付勢支持された作動ピン66
bとを有するリミットスイッチからなり、上記作動ピン6
6bの先端部は上記支持軸63に回動一体に取り付けた略円
柱状のカム67の外周カム面に摺接するように配置されて
いる。そして、上記カム67は大径部67aと、該大径部67a
に円周方向に連続する小径部67bとで2段構造に形成さ
れ、切換レバー62が2輪駆動/高速モード位置2Hにある
ときには、カム67の大径部67aによりセンタデフ切換ス
イッチ66の作動ピン66bを本体66a内に押し込んで、該ス
イッチ66をOFF状態に保つ一方、上記2輪駆動/高速モ
ード位置2H以外のモード位置4HL,4LLにあるときには、
小径部67bにより切換スイッチ66の作動ピン66bを本体66
a内から突出させて、該スイッチ66をON作動させるよう
に構成されている。
さらに、第7図に示すように、上記モード切換レバー
62には、運転者によって直接操作される第2のスイッチ
手段としての2/4切換スイッチ68が取り付けられてい
る。この2/4切換スイッチ68は、第8図に拡大詳示する
ように、モーメンタリ式のプッシュスイッチでなり、1
回目のプッシュ操作によって2輪駆動状態から4輪駆動
状態に切り換える指令信号を出力し、その後の2回目の
プッシュ操作により上記切換えを解除する指令信号(4
輪駆動状態から2輪駆動状態に戻す信号)を出力するよ
うになされている。
62には、運転者によって直接操作される第2のスイッチ
手段としての2/4切換スイッチ68が取り付けられてい
る。この2/4切換スイッチ68は、第8図に拡大詳示する
ように、モーメンタリ式のプッシュスイッチでなり、1
回目のプッシュ操作によって2輪駆動状態から4輪駆動
状態に切り換える指令信号を出力し、その後の2回目の
プッシュ操作により上記切換えを解除する指令信号(4
輪駆動状態から2輪駆動状態に戻す信号)を出力するよ
うになされている。
そして、上記切換レバー62の回動操作及び2/4切換ス
イッチ68のプッシュ操作により、駆動モードを2輪駆動
/高速モード2H、4輪駆動/高速/センタデフフリーモ
ード4HF、4輪駆動/高速/センタデフロックモード4HL
及び4輪駆動/低速/センタデフロックモード4LLの各
駆動モードに切り換え、切換レバー62を中央の4輪駆動
/高速/センタデフロックモード位置4HLに位置付けた
ときには、駆動モードを4輪駆動/高速/センタデフロ
ックモードに切換え、下側の4輪駆動/低速/センタデ
フロックモード位置4LLに位置付けたときには4輪駆動
/低速/センタデフロックモードにそれぞれ切り換え、
一方、切換レバー62を上側の2輪駆動/高速モード2H
(4輪駆動/高速/センタデフフリーモード位置4HF)
に位置付けたときには、2/4切換スイッチ68の切換操作
に応じて2輪駆動/高速モードまたは4輪駆動/高速/
センタデフフリーモードに切り換えるように構成されて
いる。
イッチ68のプッシュ操作により、駆動モードを2輪駆動
/高速モード2H、4輪駆動/高速/センタデフフリーモ
ード4HF、4輪駆動/高速/センタデフロックモード4HL
及び4輪駆動/低速/センタデフロックモード4LLの各
駆動モードに切り換え、切換レバー62を中央の4輪駆動
/高速/センタデフロックモード位置4HLに位置付けた
ときには、駆動モードを4輪駆動/高速/センタデフロ
ックモードに切換え、下側の4輪駆動/低速/センタデ
フロックモード位置4LLに位置付けたときには4輪駆動
/低速/センタデフロックモードにそれぞれ切り換え、
一方、切換レバー62を上側の2輪駆動/高速モード2H
(4輪駆動/高速/センタデフフリーモード位置4HF)
に位置付けたときには、2/4切換スイッチ68の切換操作
に応じて2輪駆動/高速モードまたは4輪駆動/高速/
センタデフフリーモードに切り換えるように構成されて
いる。
上記トランスファー装置9の前輪側及び後輪側出力軸
12,13はそれぞれプロペラ軸(図示せず)を介して上記
フロント及びリヤのデファレンシャル機構5,6に連結さ
れている。上記フロントデファレンシャル機構5は、第
3図に拡大詳示するように、ハウジング69と、該ハウジ
ング69に支持され、上記トランスファー装置9の前輪側
出力軸12に連結された入力軸70と、左右の前輪7,7にそ
れぞれ連結された出力軸としてのアクスル軸71,71とを
有し、例えば上記右側(図で上側)のアクスル軸71の外
側延長線上には該アクスル軸71と右側の前輪7とを連結
するジョイント軸72が同心状に配置されている。このジ
ョイント軸72のアクスル軸71との対向部分には他の部分
よりも小径の小径部72aが形成されている一方、アクス
ル軸71の外端部(右端部)には他の部分よりも大径の大
径部71aが形成され、該大径部71aの端面にはジョイント
軸72の小径部72a先端を相対回転自在に嵌合せしめる嵌
合凹部71bが設けられている。また、上記アクスル軸71
の大径部71a外周にはスプライン歯部71cが形成されてい
る一方、ジョイント軸72の小径部72a外周には、上記ア
クスル軸71のスプライン歯部71cに対応するスプライン
歯部73aを外周に有するスプライン部材73が回転一体に
固定されている。さらに、このスプライン部材73の外周
スプライン歯部73a及びアクスル軸71のスプライン歯部7
1bにはスリーブ74が両スプライン部71b,73a間を摺動可
能にスプライン結合されており、このスリーブ74の摺動
によってスプライン部材73及びアクスル軸71のスプライ
ン歯部73a,71bを噛合状態または非噛合状態に切り換え
ることにより、デファレンシャル機構5と前輪7,7とを
動力伝達可能に連結しまたはその動力伝達を遮断するよ
うになされている。
12,13はそれぞれプロペラ軸(図示せず)を介して上記
フロント及びリヤのデファレンシャル機構5,6に連結さ
れている。上記フロントデファレンシャル機構5は、第
3図に拡大詳示するように、ハウジング69と、該ハウジ
ング69に支持され、上記トランスファー装置9の前輪側
出力軸12に連結された入力軸70と、左右の前輪7,7にそ
れぞれ連結された出力軸としてのアクスル軸71,71とを
有し、例えば上記右側(図で上側)のアクスル軸71の外
側延長線上には該アクスル軸71と右側の前輪7とを連結
するジョイント軸72が同心状に配置されている。このジ
ョイント軸72のアクスル軸71との対向部分には他の部分
よりも小径の小径部72aが形成されている一方、アクス
ル軸71の外端部(右端部)には他の部分よりも大径の大
径部71aが形成され、該大径部71aの端面にはジョイント
軸72の小径部72a先端を相対回転自在に嵌合せしめる嵌
合凹部71bが設けられている。また、上記アクスル軸71
の大径部71a外周にはスプライン歯部71cが形成されてい
る一方、ジョイント軸72の小径部72a外周には、上記ア
クスル軸71のスプライン歯部71cに対応するスプライン
歯部73aを外周に有するスプライン部材73が回転一体に
固定されている。さらに、このスプライン部材73の外周
スプライン歯部73a及びアクスル軸71のスプライン歯部7
1bにはスリーブ74が両スプライン部71b,73a間を摺動可
能にスプライン結合されており、このスリーブ74の摺動
によってスプライン部材73及びアクスル軸71のスプライ
ン歯部73a,71bを噛合状態または非噛合状態に切り換え
ることにより、デファレンシャル機構5と前輪7,7とを
動力伝達可能に連結しまたはその動力伝達を遮断するよ
うになされている。
そして、上記スリーブ74にはフォーク75が移動一体に
係止され、該フォーク75はスリーブ74の摺動方向と同方
向(左右方向)に摺動可能なシフトロッド76の一端(左
端)に固定され、該シフトロッド76の他端(右端)はア
クチュエータとしてのダイアフラム装置77に連結されて
いる。このダイアフラム装置77は、上記シフトロッド76
に連結されたダイアフラム78と、該ダイアフラム78によ
って区画形成された第1及び第2の2つの負圧室79,80
とを備えてなり、第2図に示すように、上記各負圧室7
9,80はそれぞれ負圧通路81,82を介してエンジン2の吸
気管(図示せず)に連通されていて、その吸気負圧が導
入されるようになされている。また、上記負圧通路81,8
2にはそれぞれ常時閉のフリーソレノイドバルブ83及び
ロックソレノイドバルブ84が配設されており、これらソ
レノイドバルブ83,84の開閉制御によって上記アクスル
軸71とジョイント軸72との連結及びその遮断を制御し、
フリーソレノイドバルブ83を開弁させたときには、フロ
ントデファレンシャル機構5に連結されている右側のア
クスル軸71と、右側の前輪7に連結されているジョイン
ト軸72との連結を遮断し、前輪7,7(遊動車輪)が回転
する際にデファレンシャル機構5の各サイドギヤ及びピ
ニオン(いずれも図示せず)のみを回転せしめることに
より、その前輪7,7の回転が上記トランスファ装置9に
伝達されるのを阻止してフリー状態(アンロック状態)
とする一方、逆に、ロックソレノイドバルブ84を開いた
ときには、上記アクスル軸71とジョイント軸72とを回転
一体に連結してロック状態とするようにしたフリーホイ
ール装置85が構成される。
係止され、該フォーク75はスリーブ74の摺動方向と同方
向(左右方向)に摺動可能なシフトロッド76の一端(左
端)に固定され、該シフトロッド76の他端(右端)はア
クチュエータとしてのダイアフラム装置77に連結されて
いる。このダイアフラム装置77は、上記シフトロッド76
に連結されたダイアフラム78と、該ダイアフラム78によ
って区画形成された第1及び第2の2つの負圧室79,80
とを備えてなり、第2図に示すように、上記各負圧室7
9,80はそれぞれ負圧通路81,82を介してエンジン2の吸
気管(図示せず)に連通されていて、その吸気負圧が導
入されるようになされている。また、上記負圧通路81,8
2にはそれぞれ常時閉のフリーソレノイドバルブ83及び
ロックソレノイドバルブ84が配設されており、これらソ
レノイドバルブ83,84の開閉制御によって上記アクスル
軸71とジョイント軸72との連結及びその遮断を制御し、
フリーソレノイドバルブ83を開弁させたときには、フロ
ントデファレンシャル機構5に連結されている右側のア
クスル軸71と、右側の前輪7に連結されているジョイン
ト軸72との連結を遮断し、前輪7,7(遊動車輪)が回転
する際にデファレンシャル機構5の各サイドギヤ及びピ
ニオン(いずれも図示せず)のみを回転せしめることに
より、その前輪7,7の回転が上記トランスファ装置9に
伝達されるのを阻止してフリー状態(アンロック状態)
とする一方、逆に、ロックソレノイドバルブ84を開いた
ときには、上記アクスル軸71とジョイント軸72とを回転
一体に連結してロック状態とするようにしたフリーホイ
ール装置85が構成される。
尚、第3図中、86は上記フリーホイール装置85がロッ
ク状態にあることを上記シフトロッド76の移動位置を基
に検出するフリーホイールロック検出スイッチ、87は同
様にして同フリーホイール装置85がフリー状態(アンロ
ック状態)になったことを検出するフリーホイールフリ
ー検出スイッチである。
ク状態にあることを上記シフトロッド76の移動位置を基
に検出するフリーホイールロック検出スイッチ、87は同
様にして同フリーホイール装置85がフリー状態(アンロ
ック状態)になったことを検出するフリーホイールフリ
ー検出スイッチである。
上記駆動モード切換機構32制御用の電動モータ36及び
フリーホイール装置85制御用の両ソレノイドバルブ83,8
4は第2図に示すようにCPUを内蔵したコントローラ88に
よって作動制御される。このコントローラ88には、上記
3つの検出スイッチ37,86,87と、上記トランスファー切
換操作装置61のセンタデフ切換スイッチ66及び2/4切換
スイッチ68との各出力信号が入力されている。
フリーホイール装置85制御用の両ソレノイドバルブ83,8
4は第2図に示すようにCPUを内蔵したコントローラ88に
よって作動制御される。このコントローラ88には、上記
3つの検出スイッチ37,86,87と、上記トランスファー切
換操作装置61のセンタデフ切換スイッチ66及び2/4切換
スイッチ68との各出力信号が入力されている。
また、上記コントローラ88には、駆動モードの切換え
を吹鳴により運転者に報知するブザー装置89と、ランプ
の点灯によって表示する点灯表示装置90とが接続されて
いる。上記点灯表示装置90は、例えばインストルメント
パネル上に配設された4輪駆動表示ランプ91(4WDラン
プ),センタデフ表示ランプ92(C/Dランプ),減速機
構14の高低速表示ランプ93(H/Lランプ)を有し、上記
4輪駆動表示ランプ91は4輪駆動モードで点灯し、2輪
駆動モードでは消灯するように、また、センタデフ表示
ランプ92はセンタデフロックモードで点灯し、そのフリ
ーモードで消灯するように、また高低速表示ランプ93は
低速モードで点灯し、その高速モードで消灯するように
それぞれ設定されている。
を吹鳴により運転者に報知するブザー装置89と、ランプ
の点灯によって表示する点灯表示装置90とが接続されて
いる。上記点灯表示装置90は、例えばインストルメント
パネル上に配設された4輪駆動表示ランプ91(4WDラン
プ),センタデフ表示ランプ92(C/Dランプ),減速機
構14の高低速表示ランプ93(H/Lランプ)を有し、上記
4輪駆動表示ランプ91は4輪駆動モードで点灯し、2輪
駆動モードでは消灯するように、また、センタデフ表示
ランプ92はセンタデフロックモードで点灯し、そのフリ
ーモードで消灯するように、また高低速表示ランプ93は
低速モードで点灯し、その高速モードで消灯するように
それぞれ設定されている。
上記コントローラ88は本発明でいう制御手段を構成す
るものであり、以下、そのモータ36、ソレノイドバルブ
83,84、ブザー装置89及び点灯表示装置90に対する作動
制御手順について第11図〜第19図のフローチャートによ
り説明する。
るものであり、以下、そのモータ36、ソレノイドバルブ
83,84、ブザー装置89及び点灯表示装置90に対する作動
制御手順について第11図〜第19図のフローチャートによ
り説明する。
第11図はメインルーチンを示し、スタート後のステッ
プS1でイニシャルセットを行った後、ステップS2で上記
モード検出スイッチ37の出力信号を読み出し、ステップ
S3で上記フリーホイール装置85の状態を検出するフリー
ホイールロックスイッチ86及びフリーホイールアンロッ
クスイッチ87の出力信号をそれぞれ読み出す。次いで、
上記モード検出スイッチ37の出力信号に基づき、ステッ
プS4において駆動モードが2輪駆動モード2Hと4輪駆動
/高速/センタデフロックモード4HLとの間の切換状態
を示すαモード、または上記4輪駆動/高速/センタデ
フロックモード4HLと4輪駆動/高速/センタデフフリ
ーモード4HFとの間の切換状態を示すβモードかどう
か、つまり駆動モードが高/低速の切換え以外の駆動モ
ードに切り換えられたかどうかを判定する。ここで、判
定がYESとされたときには、ステップS46〜S50のモード
修正サブルーチンに移行した後、上記ステップS2に戻る
一方、NOとされたときには、ステップS5に移行する。
プS1でイニシャルセットを行った後、ステップS2で上記
モード検出スイッチ37の出力信号を読み出し、ステップ
S3で上記フリーホイール装置85の状態を検出するフリー
ホイールロックスイッチ86及びフリーホイールアンロッ
クスイッチ87の出力信号をそれぞれ読み出す。次いで、
上記モード検出スイッチ37の出力信号に基づき、ステッ
プS4において駆動モードが2輪駆動モード2Hと4輪駆動
/高速/センタデフロックモード4HLとの間の切換状態
を示すαモード、または上記4輪駆動/高速/センタデ
フロックモード4HLと4輪駆動/高速/センタデフフリ
ーモード4HFとの間の切換状態を示すβモードかどう
か、つまり駆動モードが高/低速の切換え以外の駆動モ
ードに切り換えられたかどうかを判定する。ここで、判
定がYESとされたときには、ステップS46〜S50のモード
修正サブルーチンに移行した後、上記ステップS2に戻る
一方、NOとされたときには、ステップS5に移行する。
上記ステップS5では、上記駆動モードがフリーホイー
ル装置85の作動状態に一致しているか否かを判定する。
ここで、一致していないときには、ステップS51〜53の
フリーホイール修正サブルーチンに移行した後、一致し
たときには、そのままそれぞれステップS6に移行する。
このステップS6では、上記点灯表示装置90の4輪駆動表
示ランプ91(4WDランプ),センタデフ表示ランプ92(C
/Dランプ)及び高低表示ランプ93(H/Lランプ)をそれ
ぞれ下記の表1に示すように点灯させて、現在の駆動モ
ードを運転者に表示する。
ル装置85の作動状態に一致しているか否かを判定する。
ここで、一致していないときには、ステップS51〜53の
フリーホイール修正サブルーチンに移行した後、一致し
たときには、そのままそれぞれステップS6に移行する。
このステップS6では、上記点灯表示装置90の4輪駆動表
示ランプ91(4WDランプ),センタデフ表示ランプ92(C
/Dランプ)及び高低表示ランプ93(H/Lランプ)をそれ
ぞれ下記の表1に示すように点灯させて、現在の駆動モ
ードを運転者に表示する。
上記ステップS6の後、ステップS7において、上記セン
タデフ切換スイッチ66及び2/4切換スイッチ68の各出力
信号を読み出し、次いで、ステップS8において上記両ス
イッチ66,68の作動状態が正しいかどうかを下記の表2
に基づいて判定する。この表2は、現在の駆動モードに
対して、各スイッチ66,68のON/OFF切換えに伴う変更先
の駆動モードとの関係を示すものである。
タデフ切換スイッチ66及び2/4切換スイッチ68の各出力
信号を読み出し、次いで、ステップS8において上記両ス
イッチ66,68の作動状態が正しいかどうかを下記の表2
に基づいて判定する。この表2は、現在の駆動モードに
対して、各スイッチ66,68のON/OFF切換えに伴う変更先
の駆動モードとの関係を示すものである。
そして、上記ステップS8の判定がNOのときには、上記
ステップS2に戻る。一方、判定がYESのときには、ステ
ップS9〜S45に示す各切換サブルーチンに移行する。
ステップS2に戻る。一方、判定がYESのときには、ステ
ップS9〜S45に示す各切換サブルーチンに移行する。
上記各サブルーチンについて説明する。第12図は2輪
駆動モード2Hからセンタデフフリーの4輪駆動/高速モ
ード4HFに切り換えるときの切換サブルーチンのフロー
を示す。このフローでは、先ず、最初のステップS9にお
いて、上記ブザー装置89を例えば100m秒間だけ吹鳴さ
せ、次のステップS10では、上記点灯表示装置90におけ
る4輪駆動表示ランプ91を点滅させる。この点滅は例え
ば点灯時間の比率が消灯時間よりも大きい点滅形態で行
い、この点滅形態により、2輪駆動モードから4輪駆動
モードーへの切換途中であることを運転者に表示する。
この後、ステップS11に進んで、上記モータ36にCCW方向
(駆動モード切換機構32のスリーブ31が前方に移動する
方向)に回転するように通電して、駆動モード切換機構
32を後側の2輪駆動位置P2から前後中間の4輪駆動/セ
ンタデフロック位置P4Lに切り換え、センタデフ22をロ
ック状態にする。この後、ステップS12で、上記モード
検出スイッチ37の出力信号を基に駆動モード切換機構32
が実際に上記4輪駆動センタデフロック位置P4Lに切り
換えられて、駆動モードが4輪駆動/高速/センタデフ
ロックモードになったかどうかを判定し、この判定がYE
SになるまでステップS11,S12を繰り返す。判定がYESに
なると、ステップS13において、ロックソレノイドバル
ブ84にON信号を出力して、フリーホイール装置85をロッ
ク状態にする。この後、ステップS14において、上記フ
リーホイールロック検出スイッチ86の出力信号を基に、
フリーホイール装置85が実際にロック状態になったか否
かを判定し、この判定がYESになるまでステップS13,S14
を繰り返す。そして、判定がYESになるとステップS15
で、上記モータ36に対し再度、CCW方向に回転するよう
に通電して、駆動モード切換機構32を上記4輪駆動/セ
ンタデフロック位置P4Lから前側の4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fに切り換え、センタデフ22をフリー状
態にする。この後、ステップS16で、上記モード検出ス
イッチ37の出力信号を基に駆動モード切換機構32が実際
に上記4輪駆動センタデフフリー位置P4Fに切り換えら
れて、駆動モードが4輪駆動/高速/センタデフフリー
モードになったかどうかを判定し、この判定がYESにな
るまでステップS15,S16を繰り返し、判定がYESになると
終了する。
駆動モード2Hからセンタデフフリーの4輪駆動/高速モ
ード4HFに切り換えるときの切換サブルーチンのフロー
を示す。このフローでは、先ず、最初のステップS9にお
いて、上記ブザー装置89を例えば100m秒間だけ吹鳴さ
せ、次のステップS10では、上記点灯表示装置90におけ
る4輪駆動表示ランプ91を点滅させる。この点滅は例え
ば点灯時間の比率が消灯時間よりも大きい点滅形態で行
い、この点滅形態により、2輪駆動モードから4輪駆動
モードーへの切換途中であることを運転者に表示する。
この後、ステップS11に進んで、上記モータ36にCCW方向
(駆動モード切換機構32のスリーブ31が前方に移動する
方向)に回転するように通電して、駆動モード切換機構
32を後側の2輪駆動位置P2から前後中間の4輪駆動/セ
ンタデフロック位置P4Lに切り換え、センタデフ22をロ
ック状態にする。この後、ステップS12で、上記モード
検出スイッチ37の出力信号を基に駆動モード切換機構32
が実際に上記4輪駆動センタデフロック位置P4Lに切り
換えられて、駆動モードが4輪駆動/高速/センタデフ
ロックモードになったかどうかを判定し、この判定がYE
SになるまでステップS11,S12を繰り返す。判定がYESに
なると、ステップS13において、ロックソレノイドバル
ブ84にON信号を出力して、フリーホイール装置85をロッ
ク状態にする。この後、ステップS14において、上記フ
リーホイールロック検出スイッチ86の出力信号を基に、
フリーホイール装置85が実際にロック状態になったか否
かを判定し、この判定がYESになるまでステップS13,S14
を繰り返す。そして、判定がYESになるとステップS15
で、上記モータ36に対し再度、CCW方向に回転するよう
に通電して、駆動モード切換機構32を上記4輪駆動/セ
ンタデフロック位置P4Lから前側の4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fに切り換え、センタデフ22をフリー状
態にする。この後、ステップS16で、上記モード検出ス
イッチ37の出力信号を基に駆動モード切換機構32が実際
に上記4輪駆動センタデフフリー位置P4Fに切り換えら
れて、駆動モードが4輪駆動/高速/センタデフフリー
モードになったかどうかを判定し、この判定がYESにな
るまでステップS15,S16を繰り返し、判定がYESになると
終了する。
第13図は2輪駆動モード2Hからセンタデフロックの4
輪駆動モード4HLに切り換えるときの切換サブルーチン
のフローを示す。このフローでは、先ず、最初のステッ
プS17において、上記点灯表示装置90における4輪駆動
表示ランプ91およびセンタデフ表示ランプ92を上記と同
様に点滅させ、この後、上記したサブルーチンにおける
ステップS11〜S14と同様のステップS18〜S21を実行す
る。すなわち、ステップS18に進んで、上記モータ36にC
CW方向に回転するように通電して、センタデフ22をロッ
ク状態にし、次いで、ステップS19で、モード検出スイ
ッチ37の出力信号を基に、駆動モードが4輪駆動/高速
/センタデフロックモードになったかどうかを判定し、
この判定がYESになるまでステップS18,S19を繰り返す。
判定がYESになると、ステップS20において、ロックソレ
ノイドバルブ84にON信号を出力して、フリーホイール装
置85をロック状態にした後、ステップS21において、上
記フリーホイールロック検出スイッチ86の出力信号を基
に、フリーホイール装置85が実際にロック状態になった
か否かを判定し、この判定がYESになるまでステップS2
0,S21を繰り返す一方、判定がYESになると制御を終了す
る。
輪駆動モード4HLに切り換えるときの切換サブルーチン
のフローを示す。このフローでは、先ず、最初のステッ
プS17において、上記点灯表示装置90における4輪駆動
表示ランプ91およびセンタデフ表示ランプ92を上記と同
様に点滅させ、この後、上記したサブルーチンにおける
ステップS11〜S14と同様のステップS18〜S21を実行す
る。すなわち、ステップS18に進んで、上記モータ36にC
CW方向に回転するように通電して、センタデフ22をロッ
ク状態にし、次いで、ステップS19で、モード検出スイ
ッチ37の出力信号を基に、駆動モードが4輪駆動/高速
/センタデフロックモードになったかどうかを判定し、
この判定がYESになるまでステップS18,S19を繰り返す。
判定がYESになると、ステップS20において、ロックソレ
ノイドバルブ84にON信号を出力して、フリーホイール装
置85をロック状態にした後、ステップS21において、上
記フリーホイールロック検出スイッチ86の出力信号を基
に、フリーホイール装置85が実際にロック状態になった
か否かを判定し、この判定がYESになるまでステップS2
0,S21を繰り返す一方、判定がYESになると制御を終了す
る。
また、第14図はセンタデフロックの4輪駆動モード4H
Lからセンタデフフリーの4輪駆動モード4HFに切り換え
るときの切換サブルーチンのフローを示す。このフロー
では、先ず、最初のステップS22において、上記センタ
デフ表示ランプ92を点滅させ、この後、ステップS23に
進んで、上記モータ36に上記CCW方向に回転するように
通電し、駆動モード切換機構32を4輪駆動/センタデフ
ロック位置P4Lからその前側の4輪駆動/センタデフフ
リー位置P4Fに切り換えて、センタデフ22をフリー状態
にする。そして、ステップS24で、上記駆動モードが4
輪駆動/高速センタデフフリーモードになったかどうか
を判定し、この判定がYESになるまでステップS23,S24を
繰り返し、判定がYESになると終了する。
Lからセンタデフフリーの4輪駆動モード4HFに切り換え
るときの切換サブルーチンのフローを示す。このフロー
では、先ず、最初のステップS22において、上記センタ
デフ表示ランプ92を点滅させ、この後、ステップS23に
進んで、上記モータ36に上記CCW方向に回転するように
通電し、駆動モード切換機構32を4輪駆動/センタデフ
ロック位置P4Lからその前側の4輪駆動/センタデフフ
リー位置P4Fに切り換えて、センタデフ22をフリー状態
にする。そして、ステップS24で、上記駆動モードが4
輪駆動/高速センタデフフリーモードになったかどうか
を判定し、この判定がYESになるまでステップS23,S24を
繰り返し、判定がYESになると終了する。
さらに、第15図は上記とは逆に、センタデフフリーの
4輪駆動モード4HFからセンタデフロックの4輪駆動モ
ードト4HLに切り換えるときの切換サブルーチンのフロ
ーを示す。このフローでは、最初のステップS25におい
て、上記センタデフ表示ランプ92を点滅させ、次のステ
ップS26では、上記モータ36にCW方向(駆動モード切換
機構32のスリーブ31が後方に移動する方向)に回転する
ように通電して、駆動モード切換機構32を4輪駆動/セ
ンタデフフリー位置P4Fからその後側の4輪駆動/セン
タデフロック位置P4Lに切り換え、センタデフ22をロッ
ク状態にする。そして、ステップS27で、上記駆動モー
ドが4輪駆動/高速/センタデフロックモードになった
かどうかを判定し、この判定がYESになるまでステップS
26,S27を繰り返し、判定がYESになると終了する。
4輪駆動モード4HFからセンタデフロックの4輪駆動モ
ードト4HLに切り換えるときの切換サブルーチンのフロ
ーを示す。このフローでは、最初のステップS25におい
て、上記センタデフ表示ランプ92を点滅させ、次のステ
ップS26では、上記モータ36にCW方向(駆動モード切換
機構32のスリーブ31が後方に移動する方向)に回転する
ように通電して、駆動モード切換機構32を4輪駆動/セ
ンタデフフリー位置P4Fからその後側の4輪駆動/セン
タデフロック位置P4Lに切り換え、センタデフ22をロッ
ク状態にする。そして、ステップS27で、上記駆動モー
ドが4輪駆動/高速/センタデフロックモードになった
かどうかを判定し、この判定がYESになるまでステップS
26,S27を繰り返し、判定がYESになると終了する。
また、第16図はセンタデフフリーの4輪駆動モード4H
Fから2輪駆動モード2Hに切り換えるときの切換サブル
ーチンのフローを示す。このフローでは、最初のステッ
プS28において、上記ブザー装置89を例えば100m秒間だ
け吹鳴させた後、次のステップS29で、上記点灯表示位
置90における4輪駆動表示ランプ91を点滅させる。この
点滅は上記2輪駆動モードから4輪駆動モードとは逆
に、例えば消灯時間の比率が点灯時間よりも大きい点滅
形態で行い、この点滅状態により、4輪駆動モードから
2輪駆動モードへの切換途中であることを運転者に表示
する。この後、ステップS30で、上記モータ36にCW方向
に回転するように通電して、駆動モード切換機構32を前
端の4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fから中間の4
輪駆動センタデフロック位置P4Lを経て後端の2輪駆動
位置P2に向けて移動させる。
Fから2輪駆動モード2Hに切り換えるときの切換サブル
ーチンのフローを示す。このフローでは、最初のステッ
プS28において、上記ブザー装置89を例えば100m秒間だ
け吹鳴させた後、次のステップS29で、上記点灯表示位
置90における4輪駆動表示ランプ91を点滅させる。この
点滅は上記2輪駆動モードから4輪駆動モードとは逆
に、例えば消灯時間の比率が点灯時間よりも大きい点滅
形態で行い、この点滅状態により、4輪駆動モードから
2輪駆動モードへの切換途中であることを運転者に表示
する。この後、ステップS30で、上記モータ36にCW方向
に回転するように通電して、駆動モード切換機構32を前
端の4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fから中間の4
輪駆動センタデフロック位置P4Lを経て後端の2輪駆動
位置P2に向けて移動させる。
そして、ステップS31でその切換作動中に、再び4輪
駆動/センタデフフリー状態4HFに戻す復帰命令が発っ
せられたかどうかを判定し、この判定がYESであると、
次のステップS32でその現行サブルーチンを停止させる
とともに、ステップS33で4輪駆動/センタデフフリー
状態4HFから2輪駆動状態2Hへの切換をキャンセルし、
次にステップS34〜S42およびステップS9〜S16で示され
る4輪駆動/センタデフフリー状態4HFへの復帰切換サ
ブルーチンに移行される。
駆動/センタデフフリー状態4HFに戻す復帰命令が発っ
せられたかどうかを判定し、この判定がYESであると、
次のステップS32でその現行サブルーチンを停止させる
とともに、ステップS33で4輪駆動/センタデフフリー
状態4HFから2輪駆動状態2Hへの切換をキャンセルし、
次にステップS34〜S42およびステップS9〜S16で示され
る4輪駆動/センタデフフリー状態4HFへの復帰切換サ
ブルーチンに移行される。
また、上記ステップS31での判定がNOであると、ステ
ップ43で上記モード検出スイッチ37の出力信号を基に駆
動モード切換32が実際に上記2輪駆動位置P2に切り変え
られて、駆動モードが2輪駆動/高速モード2Hになった
かどうかを判定し、この判定がYESになるまで上記ステ
ップステップS30〜S43を繰り返す。そして、判定がYES
になると、ステップS44においてフリーソレノイドバル8
3にON信号を出力してフリーホイール装置85をフリー状
態にする。この後ステップS45において、上記フリーホ
イールロック検出スイッチ86の出力信号を基に、フリー
ホイール装置85が実際にフリー状態になったか否かを判
定し、この判定がYESになるまでステップS44,S45を繰り
返す。そしてこの判定がYESになると制御を終了する。
ップ43で上記モード検出スイッチ37の出力信号を基に駆
動モード切換32が実際に上記2輪駆動位置P2に切り変え
られて、駆動モードが2輪駆動/高速モード2Hになった
かどうかを判定し、この判定がYESになるまで上記ステ
ップステップS30〜S43を繰り返す。そして、判定がYES
になると、ステップS44においてフリーソレノイドバル8
3にON信号を出力してフリーホイール装置85をフリー状
態にする。この後ステップS45において、上記フリーホ
イールロック検出スイッチ86の出力信号を基に、フリー
ホイール装置85が実際にフリー状態になったか否かを判
定し、この判定がYESになるまでステップS44,S45を繰り
返す。そしてこの判定がYESになると制御を終了する。
また、上記4HF復帰切換サブルーチンは、第17図に示
すように、最初のステップS34で上記ブザー装置89を例
えば100m秒間だけ吹鳴させた後、次のステップS35で上
記4輪駆動表示ランプ91を点滅させる。
すように、最初のステップS34で上記ブザー装置89を例
えば100m秒間だけ吹鳴させた後、次のステップS35で上
記4輪駆動表示ランプ91を点滅させる。
次にステップS36でモード検出スイッチ37の出力信号
に基づき、モードが4HFかあるいは4HLになっているかど
うかを判定する。この判定がYESであると、次にステッ
プS37で上記モータ36にCCW方向に回転するように通電す
る。そして、この通電に伴い、ステップS38で上記駆動
モードが4輪駆動/センタデフフリーモード4HFになっ
たかどうかを判定し、これがYESになるまでステップS3
7,S38を繰り返してこのサブルーチンの制御を終了す
る。
に基づき、モードが4HFかあるいは4HLになっているかど
うかを判定する。この判定がYESであると、次にステッ
プS37で上記モータ36にCCW方向に回転するように通電す
る。そして、この通電に伴い、ステップS38で上記駆動
モードが4輪駆動/センタデフフリーモード4HFになっ
たかどうかを判定し、これがYESになるまでステップS3
7,S38を繰り返してこのサブルーチンの制御を終了す
る。
一方、ステップS36での判定がNOであると、ステップS
39で上記モータ36をCWの方向に回転するように通電す
る。そして、この通電に伴い、ステップS40で上記駆動
モードが2輪駆動モード2Hになったかどうかを判定し、
これがYESになるまでステップS39,S40を繰り返す。この
判定がYESになると次にステップS41でフリーソレノイド
バル83にON信号を出力してフリーホイール装置85をフリ
ー状態にする。この後ステップS42で上記フリーホイー
ルロック検出スイッチ86の出力信号を基に、フリーホイ
ール装置85が実際にフリー状態になったか否かを判定
し、この判定がYESになるまでステップS41,S42を繰り返
す。そしてこの判定がYESになると、前述した2H→4HF切
換サブルーチン(第11図に示すステップS9〜S16)に移
行してこれを実行した後、制御を終了する。
39で上記モータ36をCWの方向に回転するように通電す
る。そして、この通電に伴い、ステップS40で上記駆動
モードが2輪駆動モード2Hになったかどうかを判定し、
これがYESになるまでステップS39,S40を繰り返す。この
判定がYESになると次にステップS41でフリーソレノイド
バル83にON信号を出力してフリーホイール装置85をフリ
ー状態にする。この後ステップS42で上記フリーホイー
ルロック検出スイッチ86の出力信号を基に、フリーホイ
ール装置85が実際にフリー状態になったか否かを判定
し、この判定がYESになるまでステップS41,S42を繰り返
す。そしてこの判定がYESになると、前述した2H→4HF切
換サブルーチン(第11図に示すステップS9〜S16)に移
行してこれを実行した後、制御を終了する。
上記モード修正サブルーチンは、第18図に示すよう
に、最初のステップS46で上記駆動モードがαモードか
否かを判定し、判定がYESのときには、ステップS47に進
んで上記モータ36にCW方向に回転するように通電する。
そして、この通電に伴い、ステップS48で上記駆動モー
ドが2輪駆動モード2Hになったかどうかを判定し、その
2輪駆動モード2HになるまでステップS47,S48を繰り返
し、判定がYESになると、メインルーチンに戻る。一
方、上記ステップS46でNOと判定されると、ステップS49
に進んで、上記フリーホイール装置85がロック状態にあ
るか否かを判定し、この判定がNOのときには、上記ステ
ップS47,S48に移行し、YESのときにはステップS50に進
む。このステップS50では、上記センタデフ切換スイッ
チ66がON状態、つまりトランスファー装置9のセンタデ
フ22をロック状態にすべき状態か否かを判定し、この判
定がYESのときには、上記センタデフフリーの4輪駆動
モードから同センタデフロックモードへの切換サブルー
チン(第15図に示すステップS25〜S27)へ、NOのときに
は、上記センタデフロックの4輪駆動モードから同セン
タデフフリーモードへの切換サブルーチン(第14図に示
すステップS22〜S24)をそれぞれ実行した後、メインル
ーチンに復帰する。
に、最初のステップS46で上記駆動モードがαモードか
否かを判定し、判定がYESのときには、ステップS47に進
んで上記モータ36にCW方向に回転するように通電する。
そして、この通電に伴い、ステップS48で上記駆動モー
ドが2輪駆動モード2Hになったかどうかを判定し、その
2輪駆動モード2HになるまでステップS47,S48を繰り返
し、判定がYESになると、メインルーチンに戻る。一
方、上記ステップS46でNOと判定されると、ステップS49
に進んで、上記フリーホイール装置85がロック状態にあ
るか否かを判定し、この判定がNOのときには、上記ステ
ップS47,S48に移行し、YESのときにはステップS50に進
む。このステップS50では、上記センタデフ切換スイッ
チ66がON状態、つまりトランスファー装置9のセンタデ
フ22をロック状態にすべき状態か否かを判定し、この判
定がYESのときには、上記センタデフフリーの4輪駆動
モードから同センタデフロックモードへの切換サブルー
チン(第15図に示すステップS25〜S27)へ、NOのときに
は、上記センタデフロックの4輪駆動モードから同セン
タデフフリーモードへの切換サブルーチン(第14図に示
すステップS22〜S24)をそれぞれ実行した後、メインル
ーチンに復帰する。
また、上記フリーホイール修正サブルーチンにおいて
は、第19図に示すように、先ず、ステップS51で、上記
駆動モードが2輪駆動モード2Hかどうかを判定し、これ
がYESと判定されると、ステップS52に移行し、フリーソ
レノイドバル83にON信号を出力して、フリーホイール装
置85をフリー状態(アンロック状態)にする。一方、NO
と判定されると、ステップS53に移行し、ロックソレノ
イドバル84にON信号を出力して、フリーホイール装置85
をロック状態にする。上記ステップS52,S53の後は終了
する。
は、第19図に示すように、先ず、ステップS51で、上記
駆動モードが2輪駆動モード2Hかどうかを判定し、これ
がYESと判定されると、ステップS52に移行し、フリーソ
レノイドバル83にON信号を出力して、フリーホイール装
置85をフリー状態(アンロック状態)にする。一方、NO
と判定されると、ステップS53に移行し、ロックソレノ
イドバル84にON信号を出力して、フリーホイール装置85
をロック状態にする。上記ステップS52,S53の後は終了
する。
よって、このコントローラ88により、上記トランスフ
ァー装置9の駆動モード切換機構32とフリーホイール装
置85とが上記センタデフ切換スイッチ66および2/4切換
スイッチ68の出力信号に基づいてそれぞれ作動制御され
るように構成されている。
ァー装置9の駆動モード切換機構32とフリーホイール装
置85とが上記センタデフ切換スイッチ66および2/4切換
スイッチ68の出力信号に基づいてそれぞれ作動制御され
るように構成されている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
(1)駆動モードを2輪駆動モード2Hから4輪駆動/高
速/センタデフフリーモード4HFに切換えるときには、
トランスファー切換操作装置61のモード切換レバー62を
上側の2輪駆動モード位置2Hに位置付ける。この切換レ
バー62の2輪駆動モード位置2Hでは、トランスファー装
置9の空振り機構50が作動して、上記トランスファー切
換操作装置61の切換レバー62とトランスファー装置9の
H/L切換機構21とは機械的に駆動連結されない。この状
態で上記切換レバー62上の2/4切換スイッチ68をプッシ
ュ操作すると、このプッシュ操作に伴い、先ず、トラン
スファー装置9における駆動モード切換機構32が2輪駆
動位置P2から4輪駆動/センタデフロック位置P4Lに位
置付けられて、トランスファー装置9がセンタデフロッ
クの4輪駆動状態に切り換えられる。次いで、このトラ
ンスファー装置9が実際にセンタデフロックの4輪駆動
状態へ切り換えられたことがモード検出スイッチ37の出
力信号に基づいて確認されると、ロックソレノイドバル
ブ84がON作動されて、フリーホイール装置85がロック状
態に切り換えられる。さらに、このフリーホイール装置
85のロック状態への切り換えが確認された後、上記トラ
ンスファー装置9における駆動モード切換機構32が今度
は上記4輪駆動/センタデフロック位置P4Lから最終目
標たる4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに位置付け
られて、トランスファー装置9がセンタデフフリーの4
輪駆動状態に切り換えられる。
速/センタデフフリーモード4HFに切換えるときには、
トランスファー切換操作装置61のモード切換レバー62を
上側の2輪駆動モード位置2Hに位置付ける。この切換レ
バー62の2輪駆動モード位置2Hでは、トランスファー装
置9の空振り機構50が作動して、上記トランスファー切
換操作装置61の切換レバー62とトランスファー装置9の
H/L切換機構21とは機械的に駆動連結されない。この状
態で上記切換レバー62上の2/4切換スイッチ68をプッシ
ュ操作すると、このプッシュ操作に伴い、先ず、トラン
スファー装置9における駆動モード切換機構32が2輪駆
動位置P2から4輪駆動/センタデフロック位置P4Lに位
置付けられて、トランスファー装置9がセンタデフロッ
クの4輪駆動状態に切り換えられる。次いで、このトラ
ンスファー装置9が実際にセンタデフロックの4輪駆動
状態へ切り換えられたことがモード検出スイッチ37の出
力信号に基づいて確認されると、ロックソレノイドバル
ブ84がON作動されて、フリーホイール装置85がロック状
態に切り換えられる。さらに、このフリーホイール装置
85のロック状態への切り換えが確認された後、上記トラ
ンスファー装置9における駆動モード切換機構32が今度
は上記4輪駆動/センタデフロック位置P4Lから最終目
標たる4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに位置付け
られて、トランスファー装置9がセンタデフフリーの4
輪駆動状態に切り換えられる。
(2)また、この4輪駆動/高速/センタデフフリーモ
ード4HFから2輪駆動モード2Hに戻すときには、上記2/4
切換スイッチ68を再度プッシュ操作する。このスイッチ
68の2回目のプッシュ操作に伴い、トランスファー装置
9における駆動モード切換機構32が4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fから2輪駆動位置P2に位置付けられ
て、トランスファー装置9が2輪駆動状態に切り換えら
れ、この切換えの確認後、フリーソレノイドバルブ83が
ON作動されて、フリーホイール装置85がフリー状態(ア
ンロック状態)に切り換えられる。以上によって2輪駆
動モード2Hに戻される。
ード4HFから2輪駆動モード2Hに戻すときには、上記2/4
切換スイッチ68を再度プッシュ操作する。このスイッチ
68の2回目のプッシュ操作に伴い、トランスファー装置
9における駆動モード切換機構32が4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fから2輪駆動位置P2に位置付けられ
て、トランスファー装置9が2輪駆動状態に切り換えら
れ、この切換えの確認後、フリーソレノイドバルブ83が
ON作動されて、フリーホイール装置85がフリー状態(ア
ンロック状態)に切り換えられる。以上によって2輪駆
動モード2Hに戻される。
(3)一方、駆動モードを上記2輪駆動モード2Hまたは
4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFから4輪
駆動/高速/センタデフロックモード4HLに切り換える
ときには、上記トランスファー切換操作装置61の切換レ
バー62を上下中央の4輪駆動/高速/センタデフロック
モード位置4HLに切換操作する。この切換レバー62の切
換位置では、上記トランスファー装置9の空振り機構50
が作動して、上記の如く切換レバー62とトランスファー
装置9のH/L切換機構21とは機械的に駆動連結されない
ままに保たれる。また、この切換レバー62の切換操作に
伴い、該切換レバー62の支持軸63に固定されているカム
67が回動して、センタデフ切換スイッチ66がON作動し、
この検出スイッチ66のON信号を受けたコントローラ88に
より、先ず、トランスファー装置9における駆動モード
切換機構32が2輪駆動位置P2から4輪駆動/センタデフ
ロック位置P4Lに位置付けられて、トランスファー装置
9がセンタデフロックの4輪駆動状態に切り換えられ
る。次いで、このセンタデフロックの4輪駆動状態への
切換えがモード検出スイッチ37の出力信号に基づいて確
認されると、ロックソレノイドバルブ84がON作動され
て、フリーホイール装置85がロック状態に切り換えら
れ、トランスファー装置9がセンタデフロックの4輪駆
動状態に切り換えられる。
4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFから4輪
駆動/高速/センタデフロックモード4HLに切り換える
ときには、上記トランスファー切換操作装置61の切換レ
バー62を上下中央の4輪駆動/高速/センタデフロック
モード位置4HLに切換操作する。この切換レバー62の切
換位置では、上記トランスファー装置9の空振り機構50
が作動して、上記の如く切換レバー62とトランスファー
装置9のH/L切換機構21とは機械的に駆動連結されない
ままに保たれる。また、この切換レバー62の切換操作に
伴い、該切換レバー62の支持軸63に固定されているカム
67が回動して、センタデフ切換スイッチ66がON作動し、
この検出スイッチ66のON信号を受けたコントローラ88に
より、先ず、トランスファー装置9における駆動モード
切換機構32が2輪駆動位置P2から4輪駆動/センタデフ
ロック位置P4Lに位置付けられて、トランスファー装置
9がセンタデフロックの4輪駆動状態に切り換えられ
る。次いで、このセンタデフロックの4輪駆動状態への
切換えがモード検出スイッチ37の出力信号に基づいて確
認されると、ロックソレノイドバルブ84がON作動され
て、フリーホイール装置85がロック状態に切り換えら
れ、トランスファー装置9がセンタデフロックの4輪駆
動状態に切り換えられる。
(4)さらに、駆動モードを上記4輪駆動/高速/セン
タデフロックモード4HLから4輪駆動/低速/センタデ
フロックモード4LLに切り換えるときには、上記トラン
スファー切換操作装置61の切換レバー62を上記4輪駆動
/高速/センタデフロックモード位置4HLから下側の4
輪駆動/低速/センタデフロックモード位置4LLに切換
操作する。この切換操作に伴い、上記センタデフ切換ス
イッチ66が依然としてON信号を出力するとともに、上記
トランスファー装置9の空振り機構50が非作動状態にな
り、切換レバー62がトランスファー装置9のH/L切換機
構21に対して機械的に駆動連結されて、該H/L切換機構2
1が低速側に切り換えられ、このことによって駆動モー
ドが4輪駆動/低速/センタデフロックモードに切り換
えられる。
タデフロックモード4HLから4輪駆動/低速/センタデ
フロックモード4LLに切り換えるときには、上記トラン
スファー切換操作装置61の切換レバー62を上記4輪駆動
/高速/センタデフロックモード位置4HLから下側の4
輪駆動/低速/センタデフロックモード位置4LLに切換
操作する。この切換操作に伴い、上記センタデフ切換ス
イッチ66が依然としてON信号を出力するとともに、上記
トランスファー装置9の空振り機構50が非作動状態にな
り、切換レバー62がトランスファー装置9のH/L切換機
構21に対して機械的に駆動連結されて、該H/L切換機構2
1が低速側に切り換えられ、このことによって駆動モー
ドが4輪駆動/低速/センタデフロックモードに切り換
えられる。
(5)またささらに、上記(2)における4輪駆動/高
速センタデフフリーモード4HFから2輪駆動モード2Hへ
の切換作動中に、2/4切換スイッチ68が再度操作されて
4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFへの復帰
命令が発っせられたときには、その4輪駆動/高速/セ
ンタデフフリーモード4HFから2輪駆動モード2Hへの切
換作動が直ちに中止される。そして、その中止時点での
駆動モード切換機構32の実際の切換移動位置が検出さ
れ、その位置が4輪駆動/センタデフロック位置P4Lを
通過していなければ、駆動モード切換機構32はモータ36
が逆転されることによって速やかに4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fまで戻されて、4輪駆動/高速/セン
タデフフリーモード4HFに復帰される。一方、上記中止
時点での駆動モード切換機構32の位置が4輪駆動/セン
タデフロック位置P4Lを既に通過していると、駆動モー
ド切換機構32はモータ36がそのまま回転されて2輪駆動
位置P2まで移動された後、フリーホイール装置85がフリ
ー状態にされて一旦完全に2輪駆動状態にされる。そし
て、その後再び上記(1)の2輪駆動状態2Hから4輪駆
動/高速/センタデフフリー状態4HFへの切換手順に従
って駆動モード切換機構32とフリーホイール装置85とが
切換作動され、4輪駆動/センタデフフリー状態4HFに
復帰される。
速センタデフフリーモード4HFから2輪駆動モード2Hへ
の切換作動中に、2/4切換スイッチ68が再度操作されて
4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFへの復帰
命令が発っせられたときには、その4輪駆動/高速/セ
ンタデフフリーモード4HFから2輪駆動モード2Hへの切
換作動が直ちに中止される。そして、その中止時点での
駆動モード切換機構32の実際の切換移動位置が検出さ
れ、その位置が4輪駆動/センタデフロック位置P4Lを
通過していなければ、駆動モード切換機構32はモータ36
が逆転されることによって速やかに4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fまで戻されて、4輪駆動/高速/セン
タデフフリーモード4HFに復帰される。一方、上記中止
時点での駆動モード切換機構32の位置が4輪駆動/セン
タデフロック位置P4Lを既に通過していると、駆動モー
ド切換機構32はモータ36がそのまま回転されて2輪駆動
位置P2まで移動された後、フリーホイール装置85がフリ
ー状態にされて一旦完全に2輪駆動状態にされる。そし
て、その後再び上記(1)の2輪駆動状態2Hから4輪駆
動/高速/センタデフフリー状態4HFへの切換手順に従
って駆動モード切換機構32とフリーホイール装置85とが
切換作動され、4輪駆動/センタデフフリー状態4HFに
復帰される。
従って、以上の説明から明らかなように、本実施例で
は、4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFから
2輪駆動モード2Hに切換作動されている最中に運転者が
2/4切換スイッチ68を再度操作して4輪駆動/高速/セ
ンタデフフリーモード4HFへの復帰信号が入力された場
合、駆動モード切換機構32の切換移動位置がまだ4輪駆
動/センタデフロック位置P4Lを通過していなければ、
その駆動モード切換機構32を直ちに4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fに戻して車両の駆動状態を可及的に速
やかに4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFに
復帰させる。
は、4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFから
2輪駆動モード2Hに切換作動されている最中に運転者が
2/4切換スイッチ68を再度操作して4輪駆動/高速/セ
ンタデフフリーモード4HFへの復帰信号が入力された場
合、駆動モード切換機構32の切換移動位置がまだ4輪駆
動/センタデフロック位置P4Lを通過していなければ、
その駆動モード切換機構32を直ちに4輪駆動/センタデ
フフリー位置P4Fに戻して車両の駆動状態を可及的に速
やかに4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFに
復帰させる。
つまり、駆動モード切換機構32がまだ4輪駆動/セン
タデフフリー位置P4Fを通過してしなければ車両は確実
に4輪駆動状態にあり、駆動モード切換機構32を直ちに
4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに移動させてもそ
の駆動モード切換機構32の同期機構部には破損等の損傷
を生じる虞れがない。
タデフフリー位置P4Fを通過してしなければ車両は確実
に4輪駆動状態にあり、駆動モード切換機構32を直ちに
4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに移動させてもそ
の駆動モード切換機構32の同期機構部には破損等の損傷
を生じる虞れがない。
一方、復帰信号が入力された時点において、既に駆動
モード切換機構32が4輪駆動/センタデフロック位置P
4Lを通過していると、車両の駆動状態は2輪駆動状態に
切換わっている可能性が高く、かつフリーホイール装置
85は未だロック状態になっている。このため4輪駆動/
センタデフロック位置P4Lを通過した駆動モード切換機
構32を直ちに4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに移
動させようとすると、その駆動モード切換機構32の同期
機構部に無理な力が加わってこれを破損させてしまう虞
れが高くなる。ゆえにこの場合には、車両の駆動状態を
一旦完全に2輪駆動状態まで戻してそのフリーホイール
装置85をフリー状態にし、その後2輪駆動モード2Hから
4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFへの正規
の切換手順に従って駆動モード切換機構32およびフリー
ホイール装置85の切換作動を行なわせ、車両の駆動状態
を4輪駆動/高速/センタデフフリー状態4HFに復帰さ
せる。
モード切換機構32が4輪駆動/センタデフロック位置P
4Lを通過していると、車両の駆動状態は2輪駆動状態に
切換わっている可能性が高く、かつフリーホイール装置
85は未だロック状態になっている。このため4輪駆動/
センタデフロック位置P4Lを通過した駆動モード切換機
構32を直ちに4輪駆動/センタデフフリー位置P4Fに移
動させようとすると、その駆動モード切換機構32の同期
機構部に無理な力が加わってこれを破損させてしまう虞
れが高くなる。ゆえにこの場合には、車両の駆動状態を
一旦完全に2輪駆動状態まで戻してそのフリーホイール
装置85をフリー状態にし、その後2輪駆動モード2Hから
4輪駆動/高速/センタデフフリーモード4HFへの正規
の切換手順に従って駆動モード切換機構32およびフリー
ホイール装置85の切換作動を行なわせ、車両の駆動状態
を4輪駆動/高速/センタデフフリー状態4HFに復帰さ
せる。
《効 果》 以上要するに本発明によれば、センタデフフリーの4
輪駆動状態から2輪駆動状態に切換作動されている最中
に、センタデフフリーの4輪駆動状態への復帰信号が入
力された場合に、駆動モード切換機構の切換移動位置が
センタデフロックの4輪駆動位置を通過していなければ
その駆動モード切換機構を直ちにセンタデフフリーの4
輪駆動位置に移動させて速やかにその復帰切換を完了さ
せ、駆動モード切換機構がセンタデフロックの4輪駆動
位置を通過した後ならば駆動モード切換機構を2輪駆動
位置まで移動させてからフリーホイール装置がフリー状
態にして車両の駆動状態を一旦完全に2輪駆動状態にさ
せ、爾後2輪駆動状態からセンタデフフリーの4輪駆動
状態への正規の切換手段に従って駆動モード切換機構と
フリーホイール装置との切換作動を行なわせて車両の駆
動状態をセンタデフフリーの4輪駆動状態に復帰される
ようにしたので、駆動モード切換機構の同期機構部の破
損等の損傷を防止しつつその復帰切換作動の可及的な迅
速化を計ることができる。
輪駆動状態から2輪駆動状態に切換作動されている最中
に、センタデフフリーの4輪駆動状態への復帰信号が入
力された場合に、駆動モード切換機構の切換移動位置が
センタデフロックの4輪駆動位置を通過していなければ
その駆動モード切換機構を直ちにセンタデフフリーの4
輪駆動位置に移動させて速やかにその復帰切換を完了さ
せ、駆動モード切換機構がセンタデフロックの4輪駆動
位置を通過した後ならば駆動モード切換機構を2輪駆動
位置まで移動させてからフリーホイール装置がフリー状
態にして車両の駆動状態を一旦完全に2輪駆動状態にさ
せ、爾後2輪駆動状態からセンタデフフリーの4輪駆動
状態への正規の切換手段に従って駆動モード切換機構と
フリーホイール装置との切換作動を行なわせて車両の駆
動状態をセンタデフフリーの4輪駆動状態に復帰される
ようにしたので、駆動モード切換機構の同期機構部の破
損等の損傷を防止しつつその復帰切換作動の可及的な迅
速化を計ることができる。
第1図〜第19図は本発明の実施例を示すもので第1図は
4輪駆動車の模式側面図、第2図は制御装置の全体構成
を示す概略図、第3図はフリーホイール装置を示す断面
図、第4図はトランスファー装置の断面図、第5図は空
振り機構の断面図、第6図はコントロールロッドの位置
決め機構を示す断面図、第7図はトランスファー切換操
作系の配置状態を示す正面図、第8図は2/4切換スイッ
チ取付部分の拡大図、第9図はセンタデフ切換検出装置
の断面図、第10図は第9図のX−X線断面図、第11図は
コントローラのメインルーチンを示すフローチャート
図、第12図は2輪駆動モードからセンタデフフリーの4
輪駆動モードへの切換サブルーチンを示すフローチャー
ト図、第13図は2輪駆動モードからセンタデフロックの
4輪駆動モードへの切換サブルーチンを示すフローチャ
ート図、第14図はセンタデフロックの4輪駆動モードか
ら同センタデフフリーモードへの切換サブルーチンを示
すフローチャート図、第15図はセンタデフフリーの4輪
駆動モードから同センタデフロックモードへの切換サブ
ルーチンを示すフローチャート図、第16図はセンタデフ
フリーの4輪駆動モードから2輪駆動モードへの切換サ
ブルーチンを示すフローチャート図、第17図はセンタデ
フフリーの4輪駆動モードへの復帰切換サブルーチンを
示すフローチャート図、第18図はモード修正サブルーチ
ンを示すフローチャート図、第19図はフリーホイール修
正サブルーチンを示すフローチャート図、第20図は従来
のトランスファー装置を示す図である。 2……エンジン 7……遊動輪側となる前輪 8……後輪 9……トランスファー装置 22……センタデフ 32……駆動モード切換機構 36……モータ 61……トランスファー切換操作装置 62……切換レバー 66……センタデフ切換スイッチ 68……2/4切換スイッチ 77……ダイアフラム装置 83,84……ソレノイドバルブ 85……フリーホイール装置 88……制御手段たるコントローラ
4輪駆動車の模式側面図、第2図は制御装置の全体構成
を示す概略図、第3図はフリーホイール装置を示す断面
図、第4図はトランスファー装置の断面図、第5図は空
振り機構の断面図、第6図はコントロールロッドの位置
決め機構を示す断面図、第7図はトランスファー切換操
作系の配置状態を示す正面図、第8図は2/4切換スイッ
チ取付部分の拡大図、第9図はセンタデフ切換検出装置
の断面図、第10図は第9図のX−X線断面図、第11図は
コントローラのメインルーチンを示すフローチャート
図、第12図は2輪駆動モードからセンタデフフリーの4
輪駆動モードへの切換サブルーチンを示すフローチャー
ト図、第13図は2輪駆動モードからセンタデフロックの
4輪駆動モードへの切換サブルーチンを示すフローチャ
ート図、第14図はセンタデフロックの4輪駆動モードか
ら同センタデフフリーモードへの切換サブルーチンを示
すフローチャート図、第15図はセンタデフフリーの4輪
駆動モードから同センタデフロックモードへの切換サブ
ルーチンを示すフローチャート図、第16図はセンタデフ
フリーの4輪駆動モードから2輪駆動モードへの切換サ
ブルーチンを示すフローチャート図、第17図はセンタデ
フフリーの4輪駆動モードへの復帰切換サブルーチンを
示すフローチャート図、第18図はモード修正サブルーチ
ンを示すフローチャート図、第19図はフリーホイール修
正サブルーチンを示すフローチャート図、第20図は従来
のトランスファー装置を示す図である。 2……エンジン 7……遊動輪側となる前輪 8……後輪 9……トランスファー装置 22……センタデフ 32……駆動モード切換機構 36……モータ 61……トランスファー切換操作装置 62……切換レバー 66……センタデフ切換スイッチ 68……2/4切換スイッチ 77……ダイアフラム装置 83,84……ソレノイドバルブ 85……フリーホイール装置 88……制御手段たるコントローラ
Claims (1)
- 【請求項1】センタデフを有するトランスファー装置の
駆動状態を2輪駆動,4輪駆動/センタデフロック,4輪駆
動/センタデフフリーの各状態に切換えるとともに、2
輪駆動状態と4輪駆動/センタデフフリー状態との間の
切換時には上記4輪駆動/センタデフロック状態を通過
する駆動モード切換機構と、 2輪駆動状態時における遊動輪側を上記トランスファー
装置からの動力伝達系に対してフリー状態とロック状態
とに切換え、かつ4輪駆動状態ではロック状態にされる
フリーホイール装置と、 上記駆動モード切換機構が4輪駆動/センタデフフリー
状態から2輪駆動状態に切換え作動されている最中に4
輪駆動/センタデフフリー状態への復帰信号が入力され
た場合に、該駆動モード切換機構の切換移動位置が上記
4輪駆動/センタデフロック位置を通過する以前であれ
ば、該駆動モード切換機構を直ちに4輪駆動/センタデ
フフリー位置に戻して4輪駆動/センタデフフリー状態
に復帰させ、該駆動モード切換機構の切換移動位置が上
記4輪駆動/センタデフロック位置を通過した後であれ
ば、該駆動モード切換機構を2輪駆動位置まで移動させ
た後にフリーホイール装置をフリー状態にして完全に2
輪駆動状態にさせ、その後該駆動モード切換機構を4輪
駆動/センタデフロック位置まで移動させた後フリーホ
イール装置をロック状態にし、爾後該駆動モード切換機
構を4輪駆動/センタデフフリー位置まで移動させて4
輪駆動/センタデフフリー状態に復帰させる制御手段
と、 を備えたことを特徴とする4輪駆動車の駆動モード切換
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27169987A JP2561935B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 4輪駆動車の駆動モード切換制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27169987A JP2561935B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 4輪駆動車の駆動モード切換制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01114530A JPH01114530A (ja) | 1989-05-08 |
JP2561935B2 true JP2561935B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=17503611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27169987A Expired - Lifetime JP2561935B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 4輪駆動車の駆動モード切換制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2561935B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102017223158A1 (de) * | 2017-12-19 | 2019-06-19 | Zf Friedrichshafen Ag | Elektrische Antriebsanordnung für Arbeitsmaschine |
-
1987
- 1987-10-29 JP JP27169987A patent/JP2561935B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01114530A (ja) | 1989-05-08 |
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