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JP2553762Y2 - スライス装置用原木ガイド装置 - Google Patents

スライス装置用原木ガイド装置

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Publication number
JP2553762Y2
JP2553762Y2 JP5241092U JP5241092U JP2553762Y2 JP 2553762 Y2 JP2553762 Y2 JP 2553762Y2 JP 5241092 U JP5241092 U JP 5241092U JP 5241092 U JP5241092 U JP 5241092U JP 2553762 Y2 JP2553762 Y2 JP 2553762Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
cutting blade
holding member
raw wood
orifice
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP5241092U
Other languages
English (en)
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JPH065895U (ja
Inventor
孝二 静野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omori Machinery Co Ltd
Original Assignee
Omori Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omori Machinery Co Ltd filed Critical Omori Machinery Co Ltd
Priority to JP5241092U priority Critical patent/JP2553762Y2/ja
Publication of JPH065895U publication Critical patent/JPH065895U/ja
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Publication of JP2553762Y2 publication Critical patent/JP2553762Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スライス装置用原木ガ
イド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にスライスハムやスライスベーコン
等を製造する場合には、ハムスライサーと称されるスラ
イス装置を用い、長尺のハム、ベーコン等の原木を回転
する切断刃に対して移送し供給することにより所定の厚
さに切断するようになっている。そして、このハムスラ
イサーとしては、従来、例えば実公昭62−43748
号や実開昭64−20293号等、種々の構成のものが
提案されている。そして、係る原木を切断刃に供給する
ための供給装置は、その原木を両側より挟む少なくとも
一組のエンドレスベルトを切断刃に直交する方向に配置
した構成を有し、そのエンドレスベルトが間欠或いは連
続的に回転移動することにより、原木を所定量ずつ切断
刃に送り、その送り量に略等しい厚さで切断されるよう
になっている。そして、そのエンドレスベルト間に順次
原木を供給することにより、連続的にスライスハム等の
製造が行えるようになっている。
【0003】しかしながら、単に原木をエンドレスベル
ト等により挟持して移送すると、原木が切断刃に当接し
た場合に、切断刃から原木に進行(回転)方向への付勢
力が加わり、原木の先端部が進行方向(横方向)にずれ
てしまう。その結果、原木が正しい状態で切断刃に供給
されず、原木を正確に所定厚さ毎に切断することが困難
である。
【0004】そこで、通常供給手段たるエンドレスベル
トの先端部と切断刃との間に、横方向への移動を抑制す
るガイド装置たるオリフィスを配設している。このオリ
フィスの構成としては種々のものが提案されているが、
原木に対する挟持圧力が原木の大きさに関係なくほぼ一
定に保つことのできるものとして、可動抑え部材をシリ
ンダを用いて原木に当接させるようにしたオリフィスが
ある(実開昭62−1008976号)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のスライス装置における原木ガイド装置では、以
下に示す問題を有していた。すなわち、可動抑え部材が
上方所定位置を中心として揺動する板部材で形成されて
いるため、その可動抑え部材と原木との接触は、可動抑
え部材の先端、すなわち略線接触となり、原木の一部に
強い挟持圧力が集中し、原木を損傷したりスムーズな移
動供給が確保できなくなるおそれがある。
【0006】さらに原木の肉厚(断面積)はかならずし
も一定ではなく、特に、近年の手作り食品のブームによ
り、手作りハム用の原木の断面は、その場所により大き
く異なっており、しかもその表面には凹凸がある。した
がって、可動抑え部材の揺動角度は大きくなり、比較的
急な角度で原木に当接することになる。よって、たとえ
シリンダから発生する圧力をほぼ一定にできたとしても
実際に接触している部位の圧力が変動し、均一にするこ
とができない。また、急角度になることにより、原木の
凹凸部位に引っ掛かり、所定以上の抵抗が原木に加わ
り、所定量だけ前進移動できないおそれもある。このよ
うに、従来のガイド装置では、原木を所定量だけ移動す
ることができず、切断厚さが設定値と異なるおそれがあ
る。そして、揺動式にしているため、結局原木の形状変
化に追従できる範囲は小さくなってしまう。
【0007】本考案は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、たとえ原木の断面積
が変化したとしても、原木に対する挟持圧力をほぼ一定
に保ち、所望距離だけ原木を送り切断することのできる
スライス装置用原木ガイド装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、切断刃と、その切断刃に対しハム,ベーコン等
の原木を供給する供給手段とを備えたスライス装置の前
記切断刃と前記供給手段との間に配置され、前記原木を
挿通させ横方向の移動を抑制する中央透孔を有する製品
抑え部材を備えた基板を有する本考案に係るスライス装
置用原木ガイド装置では、まず、製品抑え部材を、前記
中央透孔内における前記切断刃が最初に前記原木に当接
する領域側付近に設けられた可動抑え部材と、前記切断
刃の切断圧を受けた前記原木からの押圧力を受ける領域
に設けられた固定抑え部材とから構成した。そしてさら
に、前記可動抑え部材を、前記基板に取り付けられたシ
リンダのシリンダロッドに直接または間接的に連結さ
れ、そのシリンダロッドの伸縮(直線移動)に伴い平行
移動するようにした。
【0009】
【作用】原木の先端をガイド装置の基板に設けた中央透
孔内に挿入する。すると、原木の側面の一部は固定抑え
部材に接触し、原木の側面の他部はシリンダにより平行
移動する可動抑え部材が接触する。そして、可動抑え部
材は平行移動するため、原木の形状(大きさ)がどの様
に変動したとしても、常時各抑え部材は原木に対して面
接触するとともに一定の挟持圧力を発揮する。よって、
所望距離だけ原木を移動させ、切断することが可能とな
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案に係るスライス装置用原木ガイ
ド装置の好適な実施例について、添付図面を参照にして
詳述する。まず、図1,図2を用いて、本考案が適用さ
れるスライス装置について説明する。同図に示すよう
に、本例では、垂直或いは所定角度に傾斜した平面内で
回転する切断刃に対して、原木を供給するもので、その
原木は略水平方向に移動するようになっている。
【0011】具体的には、まず、基台1の上面一側辺近
傍に、軸受け2を介して切断刃収容ケーシング3が揺動
可能に起立形成されており、この切断刃収容ケーシング
3の一側面3aには、その略中央位置を回転中心とする
回転板4が軸着され、その回転板4に偏心させた位置に
回転可能に円板状の切断刃5を軸着させている。そし
て、それら回転板4並びに切断刃5は、それぞれ図示省
略の動力伝達機構を介して駆動モータ6,7に連繋され
て、回転駆動するようになっている。これにより、切断
刃5は、回転板4の回転軸を中心に公転(図2中矢印
(A)方向)移動しながら自転(回転方向は公転方向と
逆(図2中矢印(B)方向))するようになっており、
さらに両者(公転と自転)の速度比は任意に設定できる
ようになっている。
【0012】また、切断刃収容ケーシング3の一側面3
aの下方所定位置には、本考案に係るガイド装置として
のオリフィス8(具体的な構成は後述する)が配設され
ており、このオリフィス8の中央透孔8a内にハムの原
木9の先端が挿入されて位置決めされるとともに、オリ
フィス8から突出した先端が回転する切断刃5により切
断されるようになっている。そして、切断されたスライ
スハムが、間欠駆動する多数の丸ベルトからなる排出コ
ンベア10上に移載されるようになっている。これによ
り、コンベア停止時に所定回数原木9の切断処理がなさ
れることにより、原木9から切断されて形成されたスラ
イスハムが所定枚数積層され、その後回転移動して積層
状態のスライスハムが排出されるようになっている。す
なわち、その中央透孔8aの内形状は、原木9の外形状
に略一致させている。
【0013】一方、オリフィス8を挟んで切断刃5の反
対側には、上記原木5をオリフィス8を介して切断刃5
に供給するための原木供給装置12が配置されている。
すなわち、この原木供給装置12は、本例では上下に対
向配置された上側コンベア13と下側コンベア装置14
とから構成され、それら両コンベア装置13,14は略
ロ字状の機枠15等を介して切断刃収容ケーシング3の
一側面3a側に、直交状態で連繋されており、切断刃収
容ケーシング3の揺動にともない揺動し、常時略直交状
態を維持するようになっている。そして、それら両コン
ベア装置13,14の進行方向前端は、ガイドオリフィ
ス8の中央透孔8a周縁に近接配置している。
【0014】なお、上側コンベア装置13は、前後に配
置された第1コンベア13aと第2コンベア13bとか
ら構成し、それら第1,第2コンベア13a,13b
は、それぞれ機枠15の上面に起立配置されたシリンダ
17a,17bに連繋され、シリンダロッドの伸縮にと
もない独立して上下移動するようになっている。
【0015】さらに、本例では、それら両コンベア装置
13a,13bは略同一構成となっており、挟持する原
木9からの反力を受けて、進行方向後側が上昇するよう
に揺動可能となっている。これにより、原木9の肉厚に
ばらつきがあったとしても、その変動に応じて各コンベ
ア装置13a,13bが、相互に独立して上下移動、揺
動移動することにより確実にそのベルト面を原木9の表
面に当接させ、搬送力を付与することがてきるようにな
っている。
【0016】また、上記各コンベア装置13a,13
b,14は、駆動モータ18の出力を歯車19,ユニバ
ーサルジョイント20並びに回転軸21等の動力伝達機
構を介して受けることにより同期して回転駆動するよう
になっている。さらに、その駆動モータ18は、制御手
段22により回転・停止が制御され、これにより原木9
の移送量を調整し切断する肉厚を制御するようになって
いる。
【0017】そして、この制御手段22は、排出コンベ
ア10の上方所定位置に配置された工業用ビデオカメラ
23やイメージセンサその他の撮像装置により、切断さ
れた時のスライスハム(原木9の前端面)を撮像した画
像データを受け、所定の画像処理を行うことによりスラ
イスハムの面積を計測し、面積が小さい時には次の切断
処理における送り量を多くし、面積が大きい時には送り
量を少なくするように制御するようになっている。
【0018】すなわち、スライスハムの厚さは送り量に
より決められ、また、その比重もわかっているため、上
記算出した面積から切断されたスライスハムの重量を求
めることができる。この重量に基づいて次に切断する厚
さを算出するのである。これにより、積層した一塊のス
ライスハムを同一枚数にするとともに総重量も略一定に
することができるようになっている。なお、工業用ビデ
オカメラ23の焦点距離は、オリフィス8の先端位置に
合わせている。
【0019】ここで本考案に係る原木ガイド装置である
オリフィスの具体的な構成について説明する。図3,図
4に示すように、本例におけるオリフィス8は、角柱状
のベーコン原木用のもので、矩形状の基板30の中央に
上記中央透孔8aが形成されており、さらに基板30の
表面側の中央透孔8aの周縁には、前方に向けて突出す
る製品抑え部材が形成されている。
【0020】すなわち、中央透孔8aの1つの長辺(図
中下側)並びに短辺(図中右側)の内壁面には、固定抑
え部材たる平面略L字状の第1の抑え部材31が移動不
能に取り付けられている。そしてこの第1の抑え部材3
1の突出量は比較的大きくしている。またこの第1の抑
え部材31を設けた側が、このオリフィス8をスライス
装置に装着した際に切断刃5側に位置するようになって
おり、しかも、第1の抑え部材31が設けられた長辺と
短辺との交点は、オリフィス8を装着した状態で切断刃
5の進行(公転)方向(図4中矢印A方向)前側の所定
区間に位置されるようになる。すなわち、この領域(所
定区間)が、切断刃5による原木9の切断処理時に原木
9が切断刃5から受ける力により横方向へ移動しようと
して、押圧力が加わる領域となる。従ってこのように第
1の抑え部材31を移動不能とすることにより、原木9
の横方向の移動を確定して抑制する。尚、第1の抑え部
材31の外周面は傾斜面状に形成され、先端先細り状と
されており、その先端部31aは細幅となっている。
【0021】一方、他の長辺並びに短辺の内壁面(切断
刃5が原木9に最初に当接する側)には、それぞれ可動
抑え部材たる第2,第3の抑え部材32,33が移動可
能に設けられている。そして、それら両抑え部材32,
33は、基板30の外周壁面に取り付けられたシリンダ
34,35のシリンダロッド34a,35aに連結され
ており、そのシリンダロッド34a,35の伸長,収縮
に追動してそれぞれ平行移動するようになっている。な
お、図3には、シリンダロッド34a,35aが最も伸
長した状態を示しており、この状態からシリンダロッド
34a,35aが収縮すると、各抑え部材32,33も
後退移動して、両者は離反する(隣接する端部同士が離
れる)。さらに、各抑え部材32,33は、シリンダロ
ッド34a,35aの直線運動をそのまま受けているた
め、上記の移動に際し、各抑え部材32,33の姿勢は
変化せずそれぞれ平行移動するようになっている。
【0022】さらにまた、本例では、第2,第3の抑え
部材32,33の外周面も上記第1の抑え部材31と同
様に傾斜面状に形成され、先端先細り状とされており、
その先端部32a,33aは細幅となっている。但し、
その突出量は図4からも明らかなように、上記第1の抑
え部材31のそれに比べ、少なくしている。
【0023】また、基板30の長手方向両側縁部には、
外面に凹溝36aが形成されたガイドレール板36が取
り付けられ、このガイドレール板36を介してスライド
移動させることにより、本オリフィス8をスライス装置
の所定位置に取り付けるようになっている。なお、この
スライド移動は、シリンダ35の外周囲に設けたU字状
の取っ手37を把持することにより行う。
【0024】さらにまた、本例では、基板30の表面に
は、スライス装置に装着した状態で上下方向に延びる多
数の溝部38を併設している。この溝部38は、断面略
三角形状となっており、本例では所定間隔(2mm)で配
置している。すなわち、工業用ビデオカメラ23で撮像
するために、原木9に向けて光を照射するが、その光が
基板30に照射されて反射されて得られる戻り光の量を
抑制(溝部38により反射方向が変えられ、工業用ビデ
オカメラ23側に戻らない)し、原木9の部分を確実に
撮像することができるようになっている。さらに本例で
は第2,第3の抑え部材32,33の平面状の表面部位
にも溝部39を形成し、上記効果により向上させてい
る。
【0025】次に、上記した実施例の作用について説明
する。まず、図1に示すようにシリンダ17a,17b
が作動せずに上側コンベア装置13が上方所定位置にあ
る状態では、下側コンベア装置14との間隔が比較的大
きく原木9をスムーズに両コンベア装置13,14間に
配置させることができる。この状態でシリンダ17a,
17bにエアーを送りシリンダロッドを伸長させると、
上側コンベア装置13を構成する第1,第2コンベア1
3a,13bも下降移動し、原木9に当接する。これに
より、上下のコンベア装置13,14で原木を上下から
挟持することになる。
【0026】さらに、原木9の先端はオリフィス8の中
央透孔8a内に挿入配置されている。すると、シリンダ
34,35の作用によりシリンダロッド34a,35a
が伸縮して第2,第3の抑え部材32,33が適宜平行
移動し、原木9の外周面に面接触する。また、原木9の
外周面は、当然のことながら第1の抑え部材31にも面
接触している。これにより、比較的広幅な面部位で確実
に把持される。
【0027】この状態で切断刃5を回転(公転,自転)
させるとともに駆動モータ18を始動させると、両コン
ベア装置13,14が同期して回転して原木9を所定量
だけ前進させた後原木9の移動を一時停止させ、この状
態で切断刃5が原木9に当接し切断される。これにより
切断刃5の公転1回につき所望の厚さのスライスハムが
一枚切断され、製造される。切断後再び原木9を所定量
だけ前進移動させ、次の切断に備える。
【0028】この切断の際に、原木9は切断刃5から進
行(公転)方向への押圧力を受け、横方向に移動しよう
とする。しかしその切断刃5の進行方向前側にはオリフ
ィス8の第1抑え部材31が位置しており、原木9に対
し比較的長い距離(面積)で接触し、その横方向への移
動を抑えるようになっているため、原木9は現位置を維
持しながら切断刃5に供給されて切断される。
【0029】ところで、原木9の断面積が途中で変動す
ることが多々ある。特に、手作りハム用の原木の場合に
は、その変動量は非常に大きくなる。しかし、たとえ形
状が変化したとしてもシリンダ34,35の作用によ
り、第2,第3の抑え部材32,33は常時一定の圧力
で原木9に接触する。よって、原木9は、第1〜第3の
抑え部材31〜33により確実に挟持される。しかも、
第2,第3の抑え部材32,33は、平行移動するため
常に原木9に対して各抑え部材31〜33が面接触す
る。したがって、仮に手作りハム用の原木9のように形
状の変化が大きく、しかも表面の凹凸が激しいものであ
っても各抑え部材31〜33が前記凹凸部位に引っ掛か
ったり、或いは原木9に対する挟持圧力の過不足を生じ
ることがなく、確実に所望距離だけ原木9を前進移送す
ることができる。
【0030】なお、上記の切断時に工業用ビデオカメラ
23は、オリフィス8の先端、すなわち、第1の抑え部
材31の先端部31aに焦点を合わせて撮像し、先端部
31aと同一平面上にある原木9の端面が取り込まれそ
の面積が求められ、制御手段22にて、次の送り量が制
御される。
【0031】また本例では、各抑え部材31〜33を、
上記した実施例のような形状・構成としたため、以下の
ような効果を生じる。すなわち、原木9の切断の際に切
り屑が発生し、その切り屑がオリフィス8の中央透孔8
aの外周縁の外側部位に付着しようとする。しかし、本
例では、各抑え部材31〜33の先端部31a,32
a,33aの幅を非常に細くしているとともに、外周面
が傾斜しているためその切り屑の多くはその傾斜にそっ
て流れ、仮に付着したとしても先端部31a〜33aの
幅は狭いため発生した切り屑の量に比し、ごく僅かとな
る。しかも、上記したごとく工業用ビデオカメラ23の
焦点位置が第1の抑え部材31の先端部31aに合わせ
られているため、たとえ第1〜第3の抑え部材31〜3
3の外周傾斜面や、先端部32a,33aに切り屑が付
着していたとしても、画像データとして取り込まれな
い。したがって、切り屑に起因して発生する読取り誤差
は、第1の抑え部材31の先端部32aに付着したごく
僅かであり、この面積は、原木9の断面積に比し十分に
小さいため、面積測定に悪影響を与えることがない。
【0032】しかも、切断刃5の自転方向が公転方向と
逆向きとなっているため、発生する切り屑の多くは、第
2,第3の抑え部材32,33側に向けて発生、飛散す
るので、さらに誤差要因となる第1の抑え部材31の先
端部31aに付着する切り屑は極めて少なく(ほとんど
なくなる)なり、上記効果がより顕著にあらわれる。よ
って、正確に切断面積を測定することができ、原木9の
送り量の制御が正確に行われ、所望の重量を確実に得る
ことができる。
【0033】図5は本考案の変形例を示し、ガイドする
原木の形状が円柱状のものに使用するオリフィス8′を
示している。この変形例では、ガイドする原木の形状が
円柱状になったのに伴ない、中央透孔8′aも円形に形
成される。また、固定抑え部材たる第1の抑え部材3
1′は、平面半円弧状で、下方側に配置している。ま
た、中央透孔8′aの上方側の半円弧部位には、平面小
円弧状の移動抑え部材たる第2の抑え部材32′が平行
移動自在に配置されている。そして、この第2の抑え部
材32′は、基板30′の外周面に取り付けられた1つ
のシリンダ34′により、その移動が制御されている。
そして、本例でも基板の表面並びに第2の抑え部材3
2′の表面所定位置に溝部38′,39′を形成してい
る。なお、その他の構造並びに作用は上記実施例と同様
であるので、その説明を省略する。
【0034】なお、上記実施例では、スライス装置に設
けられる回転する切断刃は、略真円状のものを用い、そ
の切断刃を自転させながら公転させる構造の装置を用い
たが、本考案は、例えばインボリュ―ト状の切断刃を自
転のみさせる構造のもの、並びに、その他種々の構造の
ものに用いることができる。
【0035】また、上記した実施例では、原木9を水平
或いは傾斜方向に移動させる構成のスライス装置に適用
した例について説明したが、本考案はこれに限ることな
く、原木を垂直方向に移動する構成のスライス装置に適
用するようにしてもよく、さらには、各抑え部材の形状
は上記したものに限られないのはもちろんである。
【0036】さらにまた、上記した実施例では、固定抑
え部材である第1の抑え部材31,31′を基板と別体
に形成し、それを固着した例について説明したが、一体
成形等により基板の内周面所定位置に形成するようにし
てもよい。
【0037】なおまた、上記した実施例では、シリンダ
ロッドの先端を直接的に第2,第3の抑え部材に連結し
たが、本考案はこれに限ることなく、両部材間に適宜連
結部材を介在させてもよい。
【0038】
【考案の効果】以上のように、本考案に係るスライス装
置用原木ガイド装置では、シリンダに可動抑え部材を連
結し、そのシリンダのシリンダロッドの伸縮という直線
運動をそのまま可動抑え部材に伝え平行移動するように
したため、原木の断面形状が変形したとしてもその変動
に追従してシリンダロッドが伸縮し両抑え部材間で原木
を確実に挟持することができる。しかも、その原木の形
状の変化に追従できる範囲はシリンダロッドの伸縮でき
る範囲であるため、非常に大きくなり、その係る範囲内
であれば常に両抑え部材は原木に対して面接触し比較的
広い接触面積となるため、常時挟持圧力を一定(過不足
のない)に保つことができる。その結果、原木をスムー
ズに前進移送することができ、所定量だけ確実に前進さ
せ切断厚さを所望のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る原木ガイド装置が適用されるスラ
イス装置の一例を示す正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】本考案に係るスライス装置用原木ガイド装置の
好適な一実施例を示す平面図である。
【図4】その側面図である。
【図5】本考案に係るガイド装置の変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
5 切断刃 8 オリフィス 8a 中央透孔 12 原木供給装置 30 基板 31,31′ 第1の抑え部材(固定抑え部材) 32,32′ 第2の抑え部材(可動抑え部材) 33 第3の抑え部材(可動抑え部材) 34,34′35 シリンダ 34a,35a シリンダロッド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断刃と、その切断刃に対しハム,ベー
    コン等の原木を供給する供給手段とを備えたスライス装
    置の前記切断刃と前記供給手段との間に配置され、前記
    原木を挿通させ横方向の移動を抑制する中央透孔を有す
    る製品抑え部材を備えた基板を有するスライス装置用原
    木ガイド装置であって、 前記製品抑え部材が、前記中央透孔内における前記切断
    刃が最初に前記原木に当接する領域側付近に設けられた
    可動抑え部材と、前記切断刃の切断圧を受けた前記原木
    からの押圧力を受ける領域に設けられた固定抑え部材と
    からなり、 前記可動抑え部材が、前記基板に取り付けられたシリン
    ダのシリンダロッドに直接または間接的に連結され、平
    行移動可能とされてなるスライス装置用原木ガイド装
    置。
JP5241092U 1992-07-03 1992-07-03 スライス装置用原木ガイド装置 Expired - Lifetime JP2553762Y2 (ja)

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