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JP2024120458A - コネクタ - Google Patents

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JP2024120458A JP2023027269A JP2023027269A JP2024120458A JP 2024120458 A JP2024120458 A JP 2024120458A JP 2023027269 A JP2023027269 A JP 2023027269A JP 2023027269 A JP2023027269 A JP 2023027269A JP 2024120458 A JP2024120458 A JP 2024120458A
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Abstract

【課題】CPA部材無しでの使用時における嵌合ロックアームの撓みを抑制することができるコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ1のコネクタ本体11におけるハウジング11aが、CPA移動面112aへと撓み変形可能で、相手方コネクタとの嵌合時には、当該相手方コネクタの一部が、中途部分に設けられたロック部に、この中途部分を撓ませつつ係止する嵌合ロックアーム112dと、この嵌合ロックアーム112dの中途部分から、CPA移動面112aに向かって、嵌合時における嵌合ロックアーム112dの撓み変形を妨げない突出量で突出し、嵌合時の撓み変形を超える過大撓みが発生しそうなときにはCPA移動面112aに先端部112f-1が当接して過大撓みを規制する規制突起112fと、を備えていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

コネクタ本体に相手方コネクタとの嵌合保証のためのCPA(Connector Position Assurance)部材が取り付け可能なコネクタに関するものとなっている。
従来、コネクタ本体に相手方コネクタとの嵌合保証のためのCPA部材が取り付け可能なコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のCPA部材は、ハウジングに仮係止状態で取り付けられ、嵌合前は嵌合方向に沿った移動が禁止されている。そして、CPA部材は、コネクタ本体と相手方コネクタとの嵌合によって禁止が解除されて移動が可能となる。嵌合完了時には、作業者が、移動可能となったCPA部材を移動させることで本係止状態へと移行させる。このコネクタでは、CPA部材が本係止状態となっていること以て、相手方コネクタとの嵌合が保証されることとなる。
ここで、上記のコネクタには、相手方コネクタとの嵌合時のロックのための嵌合ロックアームが備えられている。嵌合時には、相手方コネクタの一部が、嵌合ロックアームの中途部分に設けられたロック部に、この中途部分を撓ませつつ係止する。上記のコネクタでは、CPA部材を受け入れて取り付けるためのCPA受入れ空間が、嵌合ロックアームと、これに対面するCPA移動面との間に区画されている。
特開2020-072013号公報
ところで、上記のようなコネクタは、CPA部材を取り付けずに用いることも可能である。このCPA部材無しでの使用時、コネクタでは、CPA受入れ空間が空の状態となる。このような状態で、嵌合ロックアームをCPA受入れ空間の内側へと撓めるような外力が嵌合ロックアームに加わった場合、CPA部材が無い分、撓み量が大きくなりがちである。嵌合ロックアームにおけるこのような撓みが嵌合ロックアームの弾性を超えて大きくなり過ぎると、嵌合ロックアームの不可逆な変形等を招く恐れがあり望ましいものではない。
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、CPA部材無しでの使用時における嵌合ロックアームの撓みを抑制することができるコネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、コネクタは、ハウジングのキャビティにコネクタ端子が収容されたコネクタ本体と、前記ハウジングに仮係止状態で取り付け可能で、取付け時において、相手方コネクタに対する前記コネクタ本体の嵌合前は嵌合方向に沿った移動方向の移動が禁止され、嵌合によって禁止が解除されると前記移動方向の移動によって本係止状態に移行することで前記嵌合を保証するCPA部材と、を備え、前記ハウジングが、前記キャビティが設けられるハウジング本体と、前記ハウジング本体の外周面のうち、前記CPA部材がその面上を移動するCPA移動面を底面として前記CPA部材を受け入れるCPA受入れ空間を区画するとともに、前記仮係止状態で前記CPA部材が仮係止するCPA受入れ部と、前記CPA移動面に対し、前記CPA受入れ空間を間に開けて対面配置されて前記嵌合方向に延在するアーム部位であり、その延在方向の中途部分が前記CPA移動面へと撓み変形可能で、前記相手方コネクタとの嵌合時には、当該相手方コネクタの一部が、前記中途部分に設けられたロック部に、前記中途部分を撓ませつつ係止するとともに、前記CPA部材が本係止する嵌合ロックアームと、前記嵌合ロックアームの前記中途部分から、前記CPA移動面に向かって、前記嵌合時における前記嵌合ロックアームの撓み変形を妨げない突出量で突出し、前記嵌合時の撓み変形を超える過大撓みが発生しそうなときには前記CPA移動面に先端部が当接して前記過大撓みを規制する規制突起と、を備えていることを特徴とする。
上記のコネクタによれば、CPA部材無しでの使用時における嵌合ロックアームの撓みを抑制することができる。
一実施形態に係るコネクタを、相手方コネクタとともに示す分解斜視図である。 図1に示されているハウジングについて、嵌合ロックアームの撓みを抑制するための構成を通る断面が見えるようにカットしたカット斜視図である。 図2示されているハウジングにおいて嵌合ロックアームの撓みが抑制される様子を、図2のカット図で現れている断面で示す断面図である。 図1に示されているコネクタにおいて、CPA部材無しの状態で相手方コネクタが嵌合する様子を、嵌合時における相手方コネクタの係止箇所を通る断面で示す図である。 図1に示されているCPA部材を、表裏両面の側から見た斜視図である。 図1に示されているコネクタに相手方コネクタが嵌合し、その後にCPA部材が本係止状態するまでの各部の動きを、CPAアームを通る断面で示した図である。 コネクタにおいてCPA部材が本係止状態となったときに、嵌合ロックアームに設けられた規制突起が、CPA部材における誤操作規制部に当接可能となる様子を、規制突起及び誤操作規制部が見えるカット斜視図で示した図である。 規制突起が誤操作規制部に当接可能となることで、ロック解除操作受け部が誤操作を受けたときの嵌合ロックアームの撓みが規制される様子を、嵌合ロックアームを通る断面で示した図である。 コネクタにおいて、CPA部材が仮係止状態に戻されることで嵌合ロックアームが撓み変形可能となった様子を、嵌合ロックアームを通る断面で示した図である。
以下、コネクタの一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係るコネクタを、相手方コネクタとともに示す分解斜視図である。
本実施形態におけるコネクタ1は、一例として、車両等に搭載されるワイヤーハーネスの端部コネクタとして利用される。相手方コネクタ2は、このワイヤーハーネスが接続される相手方機器や相手方ワイヤーハーネスに取り付けられている。また、本実施形態では、コネクタ1は、矩形ブロック状の外観を有するメス型コネクタであり、相手方コネクタ2は、このコネクタ1が接続可能な矩形ブロック状のオス型コネクタとなっている。
コネクタ1は、コネクタ本体11及びCPA部材12を備えている。コネクタ本体11は、ハウジング11aのキャビティ111aにコネクタ端子11bが収容されたものである。ハウジング11aは、矩形ブロック状の外観を有し、内部に角筒状のキャビティ111aが複数形成された絶縁樹脂製の部材である。コネクタ端子11bは、電線W1の端部に圧着接続され、板金加工によって角筒状に形成された導電金属製のメス型端子である。コネクタ端子11bはハウジング11aのキャビティ111aに1つずつ収容される。
また、コネクタ本体11は、スペーサ11cを備えている。スペーサ11cは、矩形ブロック状のハウジング本体111の一面に開けられたスリットから差し入れられる絶縁樹脂製の部材である。このスペーサ11cがハウジング本体111に差し入れられると、各キャビティ111a内のコネクタ端子11bが差入れ方向に押圧されて、各コネクタ端子11bが各キャビティ111aから抜け出さないように固定される。
CPA部材12は、ハウジング本体111に仮係止状態で取り付けられ、相手方コネクタ2に対するコネクタ本体11の嵌合後に本係止状態に移行することで嵌合を保証する樹脂部材である。CPA部材12は、相手方コネクタ2に対するコネクタ本体11の嵌合前は嵌合方向D11に沿った移動方向D12の移動が禁止され、嵌合によってこの禁止が解除される。作業者は、相手方コネクタ2に対するコネクタ本体11の嵌合が完了すると、CPA部材12を移動方向D12に押し込むようにして本係止状態へと移行させることで、嵌合を確認する。
コネクタ本体11におけるハウジング11aは、キャビティ111aが設けられるハウジング本体111と、CPA部材12を受け入れるCPA受入れ部112と、を備えている。CPA受入れ部112は、ハウジング本体111の外周面のうち、CPA部材12がその面上を移動するCPA移動面112aを底面としてCPA部材12を受け入れるCPA受入れ空間112bを区画する。このCPA受入れ部112は、CPA移動面112aにおける移動方向D12に沿った一対の側縁に立設された一対の側壁リブ112cを備えており、その相互間に、CPA移動面112aと対面するように渡されて嵌合ロックアーム112dが設けられている。
嵌合ロックアーム112dは、CPA移動面112aに対し、CPA受入れ空間112bを間に開けて対面配置されて嵌合方向D11、つまりはCPA部材12の移動方法D12に延在するアーム部位である。嵌合ロックアーム112dは、移動方向D12の後方側が一対の側壁リブ112cに連結され、前方側がCPA移動面112aに連結されるとともに、中央部が撓み変形可能に構成されている。この嵌合ロックアーム112dは、各々が側壁リブ112cに沿って延在し、移動方向D12の後方側で側壁リブ112cに連結されて前方側でCPA移動面112aの側壁リブ112c寄りに連結された一対のアーム部分112d-1を備えている。そして、これら一対のアーム部分112d-1の中央部に、ロックブリッジ112d-2(ロック部)が渡されている。相手方コネクタ2との嵌合時には、このロックブリッジ112d-2における移動方向D12の後方側の端面であるロック端面112d-2aに相手方コネクタ2が係止して嵌合状態の安定が図られる。
更に、ロックブリッジ112d-2の後方側、即ち、ロックブリッジ112d-2から見て嵌合側とは反対側には、ロック解除操作受け部112d-3が、一対のアーム部分112d-1の相互間にブリッジ状に渡されている。このロック解除操作受け部112d-3は、嵌合解除時に、嵌合ロックアーム112dを撓ませてロック端面112d-2aを相手方コネクタ2から外すロック解除操作を作業者から受ける。ロック解除操作受け部112d-3は、この作業者からのロック解除操作を受け易いように、CPA移動面112aからの高さがロックブリッジ112d-2よりも高くなるように形成されている。
CPA部材12は、概ね矩形板状の外観を有する部材であり、CPA受入れ部112におけるCPA移動面112aと嵌合ロックアーム112dとの間に差し入れられるようにしてCPA受入れ空間112bへと挿入される。そして、相手方コネクタ2との嵌合前では、このCPA受入れ空間112bにおいて次のような仮係止状態となる。
まず、CPA部材12は、矩形枠状に形成され、嵌合方向D11に沿った移動方向D12の後方側に本係止状態への移行操作を受ける本係止操作受け部121aが設けられたCPA本体121を備えている。このCPA本体121における移動方向D12に沿った一対の側枠部121bそれぞれの外面に、ハウジングに仮係止するためのCPA側仮係止突起121cが設けられている。そして、ハウジング11aにおけるCPA受入れ部112では、一対の側壁リブ112cそれぞれの内面に、CPA側仮係止突起121cが係止するハウジング側仮係止突起112eが設けられている。一対のCPA側仮係止突起121cが一対のハウジング側仮係止突起112eに係止することで、CPA本体121、つまりはCPA部材12がハウジング11aに仮係止する。
また、CPA部材12は、矩形枠状のCPA本体121の内側を移動方向D12へと延在するカンチレバー状のCPAアーム122を備えている。CPAアーム122では、移動方向D12の後方側が固定端で前方側が自由端となっている。このCPAアーム122における自由端側の端部には、CPA移動面112aとは反対側に突出する端部突起122aが形成されている。嵌合前はこの端部突起122aにおける移動方向D12の前方側の端面である移動禁止端面122a-1が、ハウジング11aの嵌合ロックアーム112dにおけるロック端面112d-2aに当接する。この移動禁止端面122a-1のロック端面112d-2aへの当接により、CPAアーム122は、嵌合前の仮係止状態におけるCPA部材12の、移動方向D12への移動を禁止する。
相手方コネクタ2が嵌合すると、この相手方コネクタ2が端部突起122aをCPA移動面112aに向かって押し込むことで、移動禁止端面122a-1がロック端面112d-2aから外されて、仮係止状態における移動禁止が解除される。そして、作業者が、本係止操作受け部121aに指を掛けてCPA部材12を移動方向D12に押し込むと、CPAアーム122の端部突起122aが嵌合ロックアーム112dにおけるロックブリッジ112d-2を移動方向D12の前方側に潜り抜ける。潜り抜けた先でCPAアーム122が復位すると、端部突起122aにおける移動方向D12の後方側の端面である本係止端面122a-2が、ロックブリッジ112d-2における移動方向D12の前方側の端部である本係止受け部112d-2bに係止する。ハウジング11aに対するCPA部材12の本係止状態とは、CPAアーム122における本係止端面122a-2が、嵌合ロックアーム112dにおける本係止受け部112d-2bに係止した状態のことである。このように、CPAアーム122は、相手方コネクタ2の嵌合によって移動禁止が解除されるとハウジング11aに本係止する。
また、CPAアーム122には、CPA移動面112aとは反対側の外面における、固定端側と自由端側との中間位置に本係止解除受け部122bが突出形成されている。本係止解除受け部122bは、本係止状態のときに本係止端面122a-2の本係止を解除するためにCPAアーム122を撓ませる本係止解除操作を作業者から受ける部位である。本係止解除操作では、作業者が本係止解除受け部122bをCPA移動面112aに向かって押し込むことで、本係止端面122a-2が本係止受け部112d-2bから外されて、本係止が解除される。
ここで、以上に説明したコネクタ1では、CPA部材12をCPA受入れ部112に取り付けることなくCPA部材12無しでの使用が可能となっている。この場合、例えばコネクタ1の輸送中のロック解除操作受け部112d-3等に、嵌合ロックアーム112dを空の状態のCPA受入れ空間112bの内側へと撓めるような外力が掛かる可能性がある。本実施形態では、このような外力が掛かった場合に嵌合ロックアーム112dの撓みを抑制するために、次のような構成がハウジング11aに設けられている。
図2は、図1に示されているハウジングについて、嵌合ロックアームの撓みを抑制するための構成を通る断面が見えるようにカットしたカット斜視図である。図3は、図2示されているハウジングにおいて嵌合ロックアームの撓みが抑制される様子を、図2のカット図で現れている断面で示す断面図である。また、図4は、図1に示されているコネクタにおいて、CPA部材無しの状態で相手方コネクタが嵌合する様子を、嵌合時における相手方コネクタの係止箇所を通る断面で示す図である。
本実施形態におけるハウジング11aでは、嵌合ロックアーム112dに、撓みを抑制するための規制突起112fが設けられている。規制突起112fは、嵌合ロックアーム112dの延在方向(即ち、移動方向D12)の中途部分からCPA移動面112aに向かって突出した部位である。このとき、規制突起112fの突出量は、嵌合時における嵌合ロックアーム112dの撓み変形を妨げない突出量となっている。そして、この嵌合時の撓み変形を超える過大撓みが発生しそうなときにはCPA移動面112aに先端部112f-1が当接して過大撓みを規制する。
また、本実施形態では、このような規制突起112fが、嵌合ロックアーム112dにおける一対のアーム部分112d-1それぞれに1つずつ、合計で一対設けられている。各規制突起112fは、各アーム部分112d-1における移動方向D12の略中央におけるロック解除操作受け部112d-2の近傍で、CPA移動面112a側の端縁からCPA移動面112aに向かって突出している。また、各規制突起112fにおける移動方向D12の前方側には、移動方向D12に進むにつれて嵌合ロックアーム112dから離れるハウジング側傾斜面112f-2が形成されている。各規制突起112fは、このハウジング側傾斜面112f-2が嵌合ロックアーム112dとともにフック形状を構成している。
図3の例では、嵌合ロックアーム112dをCPA移動面112aに向かって撓ませる外力F11が、嵌合ロックアーム112dの他の部位よりも外側に向かって突出したロック解除操作受け部112d-2に掛かっている。この外力F11によって嵌合ロックアーム112dがCPA移動面112aへと撓むが、規制突起112fの先端部112f-1がCPA移動面112aに当接することで、撓み量が過大とならないように規制される。
他方で、図4の例のようにコネクタ1が相手方コネクタ2と嵌合する際には、規制突起112fは、相手方コネクタ2の一部である相手方係止部21がロック端面112d-2aに係止するときの嵌合ロックアーム112dの撓みを妨げることがない。図4の第1ステップS11では、相手方係止部21がロックブリッジ112d-2における本係止受け部112d-2bに当接した状態にある。この状態では、嵌合ロックアーム112dは未だ撓んでいない。
コネクタ1に対する相手方コネクタ2の嵌合が若干進んだ第2ステップS12では、相手方係止部21が嵌合ロックアーム112dをCPA移動面112aへと撓めながらロックブリッジ112d-2の上に乗り上げている。この第2ステップS12の段階で嵌合時における嵌合ロックアーム112dの撓み量が最大となる。規制突起112fの突出量は、この第2ステップS12の段階で先端部112f-1がCPA移動面112aに当接しない程度の突出量となっている。このような突出量で規制突起112fが形成されていることで、嵌合時における嵌合ロックアーム112dの撓み変形が妨げられることがない。
コネクタ1に対する相手方コネクタ2の嵌合が完了した第3ステップS13では、相手方係止部21がロックブリッジ112d-2を乗り越えてロック端面112d-2aに係止している。嵌合ロックアーム112dの撓みは解消している。
このようなコネクタ1に取付け可能なCPA部材12は、ハウジング11a側の規制突起112fを利用する次のような構成を備えている。
図5は、図1に示されているCPA部材を、表裏両面の側から見た斜視図である。図5(A)にはCPA部材の表面側の斜視図が示されており、図5(B)にはCPA部材の裏面側の斜視図が示されている。本実施形態では、CPA部材12が、図1を参照して説明した構成に加えて、CPA側規制突起123と、誤操作規制部124と、を備えている。
CPA側規制突起123は、CPAアーム122における、固定端側と自由端側との中間位置からCPAアーム122の幅方向D13に突出した部位である。このCPAアーム122は、後で図示するように、本係止状態で、ハウジング11a側の規制突起112fにおける移動方向D12の前方側に係止し、この移動方向D12と逆向きの戻り移動を規制する。ここで、本実施形態では、ハウジング11aにおける規制突起112fが、幅方向D13についてCPAアーム122を相互間に挟むように一対設けられている。これに対応して、CPA側規制突起123が、CPAアーム122の一対の側縁それぞれにおける中間位置から幅方向D13に突出するように一対設けられ、本係止状態では、一対の規制突起112fと一対一に係止する。
誤操作規制部124は、CPA部材12の本係止状態では規制突起112fが当接可能で、仮係止状態では規制突起112fから外れる位置に形成された棚状の部位である。仮係止状態では、誤操作規制部124が規制突起112fから外れることで、相手方コネクタ2の相手方係止部21とロックブリッジ112d-2のロック端面112d-2aとの係止のための嵌合ロックアーム112dの撓みが妨げられることがない。他方、本係止状態では、誤操作規制部124は、CPA部材12が仮係止状態に移行する前にロック解除操作受け部112d-3が誤操作を受けたときに規制突起112fが当接することで嵌合ロックアーム112dの撓みを規制する。上記のように、規制突起112fが一対設けられていることに対応して、誤操作規制部124も一対設けられている。
具体的には、誤操作規制部124は、CPA部材12における一対の側枠部121bそれぞれに設けられている。一対の側枠部121bは、CPA部材12の本係止状態のときに、CPA移動面112aに対する平面視で嵌合ロックアーム112dを相互間に挟むように配置される。嵌合ロックアーム112dにおける一対のアーム部分112d-1に設けられ規制突起112fは、CPAアーム122と一対の側枠部121bそれぞれとの間隙に入り込むように配置される。誤操作規制部124は、一対の側枠部121bそれぞれから上記の間隙の内側に張り出して、本係止状態において一対の規制突起112fが当接可能となるように一対設けられている。
このようなCPA部材12では、仮係止状態から、コネクタ1と相手方コネクタ2との嵌合を経て本係止状態に至るまでに、次のような変形動作が行われる。
図6は、図1に示されているコネクタに相手方コネクタが嵌合し、その後にCPA部材が本係止状態するまでの各部の動きを、CPAアームを通る断面で示した図である。
図6における第1ステップS21では、コネクタ1におけるコネクタ本体11にCPA部材12が仮係止状態で取り付けられている。そして、このコネクタ1に対する相手方コネクタ2の嵌合が開始されている。第1ステップS21では、相手方コネクタ2における相手方係止部21がロックブリッジ112d-2におけるロック端面112d-2aの反対側である本係止受け部112d-2bに当接した状態にある。
コネクタ1に対する相手方コネクタ2の嵌合が若干進んだ第2ステップS22では、相手方係止部21が嵌合ロックアーム112dをCPA移動面112aへと撓めながらロックブリッジ112d-2の上に乗り上げている。このとき、ロックブリッジ112d-2によって先端部が押されてCPA部材12がCPA移動面112aに向かって傾いている。
コネクタ1に対する相手方コネクタ2の嵌合が完了した第3ステップS23では、相手方係止部21がロックブリッジ112d-2を乗り越えてロック端面112d-2aに係止している。そして、相手方係止部21は、CPA部材12において仮係止状態でロック端面112d-2aに移動禁止端面122a-1が当接していた端部突起122aを、CPAアーム122を撓めながらCPA移動面112aに向かって押し込んでいる。この押込みによって移動禁止端面122a-1がロック端面112d-2aから外れて、CPA部材12の移動禁止が解除されている。
コネクタ1に対する相手方コネクタ2の嵌合完了後の第4ステップS24では、移動禁止が解除されたCPA部材12が移動方向D12に押し込まれて本係止状態に移行する。本係止状態では、CPAアーム122の端部突起122aがロックブリッジ112d-2を潜り抜けて、移動方向D12の後方側の本係止端面122a-2がロックブリッジ112d-2における本係止受け部112d-2bに係止する。そして、この本係止状態では、嵌合ロックアーム112dに設けられた規制突起112fが、CPA部材12における誤操作規制部124に当接可能となる。そして、規制突起112fが誤操作規制部124に当接可能となることで、ロック解除操作受け部112d-2が誤操作を受けたときの嵌合ロックアーム112dの撓みが規制される。
図7は、コネクタにおいてCPA部材が本係止状態となったときに、嵌合ロックアームに設けられた規制突起が、CPA部材における誤操作規制部に当接可能となる様子を、規制突起及び誤操作規制部が見えるカット斜視図で示した図である。また、図8は、規制突起が誤操作規制部に当接可能となることで、ロック解除操作受け部が誤操作を受けたときの嵌合ロックアームの撓みが規制される様子を、嵌合ロックアームを通る断面で示した図である。
図7に示されているように、コネクタ1においてCPA部材12が本係止状態となると、嵌合ロックアーム112dに設けられた規制突起112fの直下に、CPA部材12における誤操作規制部124が位置付けられる。このように位置付けられた段階では、規制突起112fの先端部112f-1と誤操作規制部124との間には間隙が開いている。
このような本係止状態において、図8に示されているように、ロック解除操作受け部112d―2が誤操作を受けるとする。この図8の例における誤操作は、他の部位よりも外側に突出して形成されているロック解除操作受け部112d-2に、押し込むような外力F12が掛かるというものである。この場合、規制突起112fの先端部112f-1と誤操作規制部124との間に開いている僅かな間隙の分だけ嵌合ロックアーム112dが撓む。その後、規制突起112fの先端部112f-1が直ぐに誤操作規制部124に当接することとなり、それ以上の撓みが規制されることとなる。
ここで、上述したように、本係止状態では、CPA部材12におけるCPA側規制突起123がハウジング11a側の規制突起112fにおける移動方向D12の前方側に係止し、この移動方向D12と逆向きの戻り移動を規制する。このとき、本実施形態では、規制突起112fにおける移動方向D12の前方側にはハウジング側傾斜面112f-2が形成されており、このハウジング側傾斜面112f-2が嵌合ロックアーム112dとともにフック形状を構成している。
他方、CPA側規制突起123では、図7に示されているように、移動方向D12の後方側に、移動方向D12に進むにつれて嵌合ロックアーム112dから離れるCPA側傾斜面123aが形成されている。CPA側規制突起123は、戻り移動の規制時には、このCPA側傾斜面123aがハウジング側傾斜面112f-2に面着するように移動方向D12の後方側が上記のフック形状の内側に入り込んで係止する。
ここで、コネクタ1と相手方コネクタ2との嵌合が解除される際には、コネクタ同士の嵌合解除に先だって、まず、本係止状態のCPA部材12が仮係止状態に戻される。この仮係止状態への戻しは、上述したように、本係止解除受け部122bの操作によって本係止が解除された後、CPA部材12が移動方向D12と逆向きに戻されることで行われる。このときの戻しは、本係止解除受け部122bの操作でCPAアーム122が撓められてCPA側規制突起123が規制突起112fから外された状態で行われる。CPA部材12が仮係止状態に戻されると、次のように嵌合ロックアーム112dが撓み変形可能となる。
図9は、コネクタにおいて、CPA部材が仮係止状態に戻されることで嵌合ロックアームが撓み変形可能となった様子を、嵌合ロックアームを通る断面で示した図である。
この図9に示されているように、コネクタ1においてCPA部材12が仮係止状態に戻されると、規制突起112fの直下から誤操作規制部124が外される。このときには、CPA側規制突起123は、規制突起112fの直下を潜り抜けて移動方向D12の後方側に位置付けられる。規制突起112fの直下から誤操作規制部124が外されることで、規制突起112fによる撓み規制が解除されて、嵌合ロックアーム112dが撓み変形可能となる。この状態で、ロック解除操作受け部112d-3が押込み操作を受けると、嵌合ロックアーム112dが撓み、相手方コネクタ2における相手方係止部21がロックブリッジ112d-2におけるロック端面112d-2aから外れて嵌合解除が可能となる。
以上に説明した実施形態のコネクタ1によれば、CPA部材12無しでの使用時、嵌合時における嵌合ロックアーム112dの撓み変形を超える過大撓みが発生しそうなときには、そのような過大撓みが次のように規制される。即ち、CPA部材12無しでの使用時には、嵌合ロックアーム112dに設けられた規制突起112fの先端部112fー1がCPA移動面112aに当接することで過大撓みが規制される。この規制突起112fの働きにより、CPA部材12無しでの使用時における嵌合ロックアーム112dの撓みを抑制することができる。
ここで、本実施形態では、CPA部材12のCPAアーム122からCPA側規制突起123が幅方向D13に突出し、本係止状態で、規制突起112fにおける移動方向D12の前方側に係止して移動方向D12と逆向きの戻り移動を規制する。この構成によれば、CPA部材12有りでの使用時、相手方コネクタ2との嵌合後の本係止状態では、CPA側規制突起123がハウジング11a側の規制突起112fに係止することで、移動方向D12と逆向きの戻り移動が規制される。本係止状態におけるこの戻り移動の規制により、CPA部材12が意図せずに仮係止状態に移行してしまい、相手方コネクタ2との嵌合不良が生じる等といった事態の発生を効果的に抑えることができる。
また、本実施形態では、ハウジング11aにおける規制突起112fが、幅方向D13についてCPAアーム122を相互間に挟むように一対設けられている。そして、CPA側規制突起123が、CPAアーム122の一対の側縁それぞれから幅方向D13に突出するように一対設けられている。本係止状態では、これら一対のCPA側規制突起123が一対の規制突起112fと一対一に係止する。この構成によれば、幅方向D13に一対設けられた規制突起112fに、同じく幅方向D13に一対設けられたCPA側規制突起123が一対一に係止することで、CPA部材12の戻り移動を、幅方向D13への傾きを抑えてバランスよく規制することができる。
また、本実施形態では、規制突起112fにおける移動方向D12の前方側にはハウジング側傾斜面112f-2が形成され、当該ハウジング側傾斜面112f-2が嵌合ロックアーム112dとともにフック形状を構成している。他方、CPA側規制突起123における移動方向D12の後方側にはCPA側傾斜面123aが形成されている。上記の戻り移動の規制時には、CPA側規制突起123は、CPA側傾斜面123aがハウジング側傾斜面112f-2に面着するように移動方向D12の後方側が上記のフック形状の内側に入り込んで係止する。この構成によれば、CPA側規制突起123における移動方向D12の後方側を、嵌合ロックアーム112dと規制突起112fとで構成されるフック形状の内側に入り込ませた状態で係止させることで、係止強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、嵌合ロックアーム112dにはロック解除操作受け部112d-3が形成されており、CPA部材12が誤操作規制部124を備えている。誤操作規制部124は、本係止状態では規制突起112fが当接可能で、仮係止状態では規制突起112fから外れる位置に形成されている。この誤操作規制部124は、仮係止状態では相手方係止部21とロックブリッジ112d-2との係止のための嵌合ロックアーム112dの撓みを妨げない。また、本係止状態では、誤操作規制部124が、ロック解除操作受け部112d-3が誤操作を受けたときの嵌合ロックアーム112dの撓みを規制する。この構成によれば、本係止状態においてロック解除操作受け部112d-3が誤操作を受けたときの嵌合ロックアーム112dの撓みを、規制突起112fと、CPA部材12における誤操作規制部124との当接によって効果的に規制することができる。そして、この誤操作を受けたときの嵌合ロックアーム112dの撓みが規制されることで、嵌合時における相手方コネクタ2とのロックが意図せずに解除される等といった事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、規制突起112fが嵌合ロックアーム112dに一対設けられており、誤操作規制部124は、CPA部材12における一対の側枠部121bそれぞれから内側に張り出すように一対設けられている。本係止状態では、一対の規制突起112fが一対の誤操作規制部124に当接可能となる。この構成によれば、幅方向D13に一対設けられた誤操作規制部124に、同じく幅方向D13に一対設けられた規制突起112fが一対一に当接することで、CPA部材12の軸回りの傾きを抑えてバランスよく規制することができる。
尚、以上に説明した実施形態はコネクタの代表的な形態を示したに過ぎない。コネクタは、これに限定されるものではなく種々変形して実施することができる。
例えば、上述した実施形態では、コネクタの一例として、車両等に搭載されるワイヤーハーネスの端部コネクタとして利用されるコネクタ1が例示されている。しかしながら、コネクタは、これに限るものではなく、その具体的な適用対象を問うものではない。
また、上述した実施形態では、ハウジングの一例として、矩形ブロック状の外観を有するハウジング11aが例示されている。しかしながら、ハウジングは、これに限るものではなく、その具体的な外観形状等は任意の形状を採用し得るものである。
また、上述した実施形態では、コネクタの一例として、CPAアーム122から突出したCPA側規制突起123が、本係止状態で規制突起112fに係止してCPA部材12の戻り移動を規制するコネクタ1が例示されている。しかしながら、コネクタは、これに限るものではなく、CPA部材にはCPA側規制突起が設けられておらず、規制突起が、CPA部材無しでのコネクタの使用時にのみ、その役割を発揮することとしてもよい。ただし、CPA側規制突起123が本係止状態で規制突起112fに係止することで、相手方コネクタ2との嵌合不良が生じる等といった事態の発生を効果的に抑えることができる点は上述した通りである。
また、上述した実施形態では、コネクタの一例として、一対のCPA側規制突起123が一対の規制突起112fと一対一に係止するコネクタ1が例示されている。しかしながら、コネクタはこれに限るものではなく、CPA側規制突起を設ける場合でも、その設置数や規制突起との係止態様については任意に設定し得るものである。ただし、一対のCPA側規制突起123を一対の規制突起112fと一対一に係止させることで、CPA部材12の戻り移動を、幅方向D13への傾きを抑えてバランスよく規制することができる点は上述した通りである。
また、上述した実施形態では、コネクタの一例として、規制突起112fにハウジング側傾斜面112f-2が形成され、CPA側規制突起123にCPA側傾斜面123aが形成されたコネクタ1が例示されている。CPA部材12の戻り移動の規制時には、規制突起112fのハウジング側傾斜面112f-2と嵌合ロックアーム112dとで構成されるフック形状の内側に、CPA側規制突起123におけるCPA側傾斜面123a側の端部が入り込む。しかしながら、コネクタはこれに限るものではなく、規制突起やCPA側規制突起の具体的な形状や、戻り移動の規制時における具体的な係止態様については任意の形状や態様を採用し得るものである。ただし、ハウジング側傾斜面112f-2と嵌合ロックアーム112dとで構成されるフック形状の内側にCPA側規制突起123におけるCPA側傾斜面123a側の端部を入り込ませることで、係止強度を向上させることができる点は上述した通りである。
また、上述した実施形態では、コネクタの一例として、嵌合ロックアーム112dのロック解除操作受け部112d-3が誤操作を受けたときの嵌合ロックアーム112dの撓みをCPA部材12の誤操作規制部124で規制するコネクタ1が例示されている。しかしながら、コネクタは、これに限るものではなく、CPA部材に誤操作規制部を設けないこととしてもよい。ただし、誤操作を受けたときの嵌合ロックアーム112dの撓みをCPA部材12の誤操作規制部124で規制することで、嵌合時における相手方コネクタ2とのロックが意図せずに解除される等といった事態の発生を抑制することができる点は上述した通りである。
また、上述した実施形態では、コネクタの一例として、本係止状態では、一対の規制突起112fが一対の誤操作規制部124に当接可能となるコネクタ1が例示されている。しかしながら、コネクタは、これに限るものではなく、誤操作規制部を設ける場合でも、その設置数や規制突起との当接態様については任意に設定し得るものである。ただし、一対の規制突起112fを一対の誤操作規制部124に当接可能とすることで、CPA部材12の軸回りの傾きを抑えてバランスよく規制することができる点は上述した通りである。
1 コネクタ
2 相手方コネクタ
11 コネクタ本体
11a ハウジング
11b コネクタ端子
11c スペーサ
12 CPA部材
21 相手方係止部
111 ハウジング
111a キャビティ
112 CPA受入れ部
112a CPA移動面
112b CPA受入れ空間
112c 側壁リブ
112d 嵌合ロックアーム
112d-1 アーム部分
112d-2 ロックブリッジ(ロック部)
112d-2a ロック端面
112d-2b 本係止受け部
112d-3 ロック解除操作受け部
112e ハウジング側仮係止突起
112f 規制突起
112f-1 先端部
112f-2 ハウジング側傾斜面
121 CPA本体
121a 本係止操作受け部
121b 側枠部
121c CPA側仮係止突起
122 CPAアーム
122a 端部突起
122a-1 移動禁止端面
122a-2 本係止端面
122b 本係止解除受け部
123 CPA側規制突起
123a CPA側傾斜面
124 誤操作規制部
D11 嵌合方向
D12 移動方向
D13 幅方向
F11,F12 外力
W1 電線

Claims (6)

  1. ハウジングのキャビティにコネクタ端子が収容されたコネクタ本体と、
    前記ハウジングに仮係止状態で取り付け可能で、取付け時において、相手方コネクタに対する前記コネクタ本体の嵌合前は嵌合方向に沿った移動方向の移動が禁止され、嵌合によって禁止が解除されると前記移動方向の移動によって本係止状態に移行することで前記嵌合を保証するCPA部材と、を備え、
    前記ハウジングが、
    前記キャビティが設けられるハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の外周面のうち、前記CPA部材がその面上を移動するCPA移動面を底面として前記CPA部材を受け入れるCPA受入れ空間を区画するとともに、前記仮係止状態で前記CPA部材が仮係止するCPA受入れ部と、
    前記CPA移動面に対し、前記CPA受入れ空間を間に開けて対面配置されて前記嵌合方向に延在するアーム部位であり、その延在方向の中途部分が前記CPA移動面へと撓み変形可能で、前記相手方コネクタとの嵌合時には、当該相手方コネクタの一部が、前記中途部分に設けられたロック部に、前記中途部分を撓ませつつ係止するとともに、前記CPA部材が本係止する嵌合ロックアームと、
    前記嵌合ロックアームの前記中途部分から、前記CPA移動面に向かって、前記嵌合時における前記嵌合ロックアームの撓み変形を妨げない突出量で突出し、前記嵌合時の撓み変形を超える過大撓みが発生しそうなときには前記CPA移動面に先端部が当接して前記過大撓みを規制する規制突起と、を備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記CPA部材が、
    前記CPA受入れ部に仮係止するとともに、前記移動方向の後方側で前記本係止状態への移行操作を受けるCPA本体と、
    前記CPA本体から、前記移動方向へと延在するカンチレバーであって、前記嵌合前は自由端側の端部で前記ロック部に当接して前記移動を禁止し、前記嵌合によって禁止が解除されて前記端部で前記ロック部に本係止するCPAアームと、
    前記CPAアームにおける、前記固定端側と前記自由端側との中間位置から前記CPAアームの幅方向に突出し、前記本係止状態で、前記規制突起における前記移動方向の前方側に係止して前記移動方向と逆向きの戻り移動を規制するCPA側規制突起と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングにおける前記規制突起が、前記幅方向について前記CPAアームを相互間に挟むように一対設けられており、
    前記CPA側規制突起が、前記CPAアームの一対の側縁それぞれにおける前記中間位置から前記幅方向に突出するように一対設けられ、前記本係止状態で、一対の前記規制突起と一対一に係止することを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記規制突起における前記移動方向の前方側には、前記移動方向に進むにつれて前記嵌合ロックアームから離れるハウジング側傾斜面が形成され、当該ハウジング側傾斜面が前記嵌合ロックアームとともにフック形状を構成しており、
    前記CPA側規制突起における前記移動方向の後方側には、前記移動方向に進むにつれて前記嵌合ロックアームから離れるCPA側傾斜面が形成され、前記戻り移動の規制時には、前記CPA側規制突起は、前記CPA側傾斜面が前記ハウジング側傾斜面に面着するように前記移動方向の後方側が前記フック形状の内側に入り込んで係止することを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  5. 前記嵌合ロックアームには、前記ロック部から見て嵌合側とは反対側に、前記嵌合時に前記相手方コネクタの一部と前記ロック部との係止を解除するために前記中途部分を前記CPA移動面に向かって撓ませるロック解除操作を受けるロック解除操作受け部が形成されており、
    前記CPA部材が、前記本係止状態では前記規制突起が当接可能で、前記仮係止状態では前記規制突起から外れる位置に形成され、前記仮係止状態では前記相手方コネクタの一部と前記ロック部との係止のための前記嵌合ロックアームの撓みを妨げず、前記本係止状態では、前記CPA部材が前記仮係止状態に移行する前に前記ロック解除操作受け部が誤操作を受けたときの前記嵌合ロックアームの撓みを規制する誤操作規制部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  6. 前記規制突起が、前記嵌合ロックアームにおいて前記移動方向に沿って延在する一対の側縁それぞれ寄りに位置するように一対設けられており、
    前記CPA部材は、前記本係止状態において、前記CPA移動面に対する平面視で前記嵌合ロックアームを相互間に挟むように配置される一対の側枠部を備えており、
    前記誤操作規制部が、前記一対の側枠部それぞれから内側に張り出して、前記本係止状態において一対の前記規制突起が当接可能となるように一対設けられていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
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