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JP2024083168A - 開口部装置 - Google Patents

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JP2024083168A
JP2024083168A JP2022197535A JP2022197535A JP2024083168A JP 2024083168 A JP2024083168 A JP 2024083168A JP 2022197535 A JP2022197535 A JP 2022197535A JP 2022197535 A JP2022197535 A JP 2022197535A JP 2024083168 A JP2024083168 A JP 2024083168A
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文博 朝内
Fumihiro Asauchi
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Sankyo Tateyama Inc
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Abstract

【課題】建物の開口部に配置される開口部装置に対して、施工性を向上させる。【解決手段】 枠材と、枠材を建物の開口部に固定するブラケットを備え、ブラケットは、枠材の外周側の見込方向一方側に予めねじ止めされる先付部材と、枠材の外周側の見込方向他方側と先付部材の間に枠材の長手方向からスライド係合する後付部材を有している。【選択図】 図5

Description

本発明は、建物の開口部に配置される開口部装置に関する。
従来、建物の開口部に配置される開口部装置が知られている。
特開平11-223073号公報
建物の開口部に配置される開口部装置に対して、施工性を向上させることが求められている。
本発明は、建物の開口部に配置される開口部装置に対して、施工性を向上させることを目的とする。
一実施形態は、枠材と、枠材を建物の開口部に固定するブラケットを備え、ブラケットは、枠材の外周側の見込方向一方側に予めねじ止めされる先付部材と、枠材の外周側の見込方向他方側と先付部材の間に枠材の長手方向からスライド係合する後付部材を有している開口部装置である。
本実施形態によれば、建物の開口部に配置される開口部装置に対して、施工性を向上させることができる。
実施形態の開口部装置の縦断面図である。 実施形態の開口部装置の横断面図である。 実施形態の開口部装置の上枠部分の図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は屋内側から見た一部拡大図である。 実施形態の開口部装置の上枠部分の部品図であり、(a)はファスナーの分解図であり、(b)はブラケットの分解図であり、(c)は上枠の断面図である。 実施形態の開口部装置の施工を説明するための図であり、(a)(b)は上枠にブラケットを取り付ける工程を説明する縦断面図である。 実施形態の開口部装置の施工を説明するための図であり、(a),(b)は建物の開口部にファスナーを取り付ける工程を説明する縦断面図であり、(c)は屋内側から見た一部拡大図である。 実施形態の開口部装置の施工を説明するための図であり、(a),(b)は建物の開口部に枠体を取り付ける工程を説明する縦断面図である。 実施形態の開口部装置の施工を説明するための図であり、(a),(b)は建物の開口部に枠体を取り付ける工程を説明する縦断面図である。 実施形態の開口部装置を屋内側から見た模式図である。 他の実施形態の開口部装置の上枠部分の図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は屋内側から見た一部拡大図である。 実施形態の開口部装置の下枠部分の図である。
実施形態の開口部装置として、建物の開口部に固定された枠体10の内周に内、外障子20,30が引き違い自在に配置されている引違い窓の例を用いて、図面を参考にして説明する。
本実施形態の引違い窓は、図1,図2に示すように、建物の開口部の内周面Aに固定されたファスナー6に枠体10を構成する枠材(上枠11,下枠12及び左右の縦枠13,13)の外周側に固定されたブラケット5を係合することによって、建物の開口部に固定されている。
各枠材を固定するブラケット5およびファスナー6は、下枠12を固定するブラケット5およびファスナー6が下枠12の外周側の形状および開口部の形状に合わせて異なっているものの、基本的には同様の構造を有しているので、以下の説明においては、ブラケット5およびファスナー6による枠材の固定構造について、主に、上枠11の固定構造を参考にして説明する。
枠体10を構成する上枠11は、アルミ合金等の金属材料からなり、図4(c)に示すように、上枠11の内周面を形成する見込壁部11aと、見込壁部11aの屋内側に連続する屋内側壁部11bと、見込壁部11aの屋外側に連続する屋外側壁部11cを有している。
上枠11は、屋内側壁部11bの上端に屋外側に屈曲する係合片11dが設けられており、屋外側壁部11cの屋内側面で屋内側壁部11bの係合片11dと同じ高さ位置に屋内側に突出する係合片11eが設けられている。
上枠11は、屋外側壁部11cが係合片11eよりも上方に延びており、屋内側に向かって屈曲した後に上方に向かって屈曲して上端に取付部11fが設けられている。
-ブラケット-
本実施形態のブラケット5は、図3,図4(b)に示すように、上枠11の屋外側(見込方向一方側)上方(外周側)に配置される先付部材51と、上枠11の屋内側(見込方向他方側)上方(外周側)に配置される後付部材52を有しており、先付部材51と後付部材52をビス(固定手段)b2によって連結することで、上方に嵌込溝5aを有するブラケット5が形成される。
ブラケット5の先付部材51は、アルミ合金等の金属材料からなり、上枠11の長手方向に沿って所定の長さ寸法を有する部材であり、見込壁部51aと、見込壁部51aの屋外側から立ち上がる断面中空形状の立上壁部51bと、見込壁部51aの屋内側から立ち上がる取付壁部51cを有している。
先付部材51は、立上壁部51bの屋外側面に屋外側に開口する係合溝51dが設けられており、立上壁部51bの屋内側外周端に屋内側に突出する突部51hが設けられている。
先付部材51は、取付壁部51cの屋内側面から屋内側に突出した後に下方に屈曲してなる係合鉤部51eが設けられるとともに、取付壁部51cの上端が屋外側に屈曲してなる係合爪51fが設けられている。
ブラケット5の後付部材52は、アルミ合金等の金属材料からなり、先付部材51と同じ長さ寸法を有する部材であり、見込壁部52aと、見込壁部52aの屋内側端から上方に延びた後に屋外側に屈曲してなる立上壁部52bと、立上壁部52bの屋外側から上方に延びる見付壁部52cを有している。
後付部材52は、立上壁部52bの屋内側面に屋内側に開口する係合溝52dが設けられており、見付壁部52cの外周端に屋外側に突出する突部52hが設けられている。
また、後付部材52は、必要に応じて、立上壁部52bの外周面にボルトの頭部やナット等を収容することのできる溝部52gが設けられている。
後付部材52は、見込壁部52aの屋外側端が外周方向(上方)に屈曲してなる係合爪52eが設けられるとともに、見付壁部52cの内周端(下端)が立上壁部52bよりも内周方向(下方)に延びたのちに屋内側に屈曲してなる係合鉤部52fが設けられている。
-上枠(枠材)に対するブラケットの取付-
ブラケット5は、例えば図9に示すように、上枠11の長手方向(見付方向)の複数位置において、上枠11の外周に取付けられる。
上枠11に対してブラケット5を取り付けるに際しては、先ず、上枠11に対してブラケット5の先付部材51が取付けられる。
先付部材51は、図5(a)に示すように、上枠11の屋外側壁部11cに設けられた係合片11eに先付部材51の係合溝51dが係合されるように、上枠11の屋外側の上方位置に配置される。
上枠11の屋外側の上方位置に配置された先付部材51は、立上壁部51bの屋外側面が上枠11の取付部11fの屋内側に当接され、取付部11fの屋外側からねじ(固定手段)b1止めされることで、上枠11の屋外側上方に取付けられる。
後付部材52は、上枠11の長手方向で先付部材51が取り付けられていない位置において、立上壁部52bの屋内側面に設けられた係合溝52dが上枠11の屋内側壁部11bに設けられた係合片11dに係合するように上枠11の屋内側の上方位置に配置される。
上枠11の屋内側の上方位置に配置された後付部材52は、上枠11の係合片11dに係合溝52dを係合させた状態で上枠11の長手方向にスライドさせることで、図5(b)に示すように、上枠11の屋内側壁部11b(見込方向他方側)と先付部材51の間にスライド係合する。
上枠11の見込方向他方側と先付部材51の間にスライドした後付部材52は、上枠11の係合片11dが係合溝52dに係合した状態を維持しながら、見込壁部52aの屋外側端に設けられた係合爪52eが先付部材51の係合鉤部51eに係合するとともに、見付壁部52cの内周側端(下端)に設けられた係合鉤部52fに先付部材51の係合爪51fが係合している。
後付部材52は、上枠11の屋内側壁部11bと先付部材51との間にスライドして係合された状態では、先付部材51との係合および上枠11との係合によって保持されており、外周方向に向かって外れることがない。
なお、先付部材51、後付部材52および上枠11の係合のための構成は、後付部材52が上枠11の見込方向他方側と先付部材51の間にスライド係合した後に、内外周方向に外れることのない断面形状を有していれば、その構成は限定されるものではない。
上枠11の屋内側壁部11bと先付部材51との間にスライド係合された後付部材52は、立上壁部52bと先付部材51の取付壁部51cが屋内側からねじ(固定手段)b2止めされて先付部材51に連結され、上枠11の外周に嵌込溝5aを有するブラケット5が取付けられる。
-ファスナー-
本実施形態のファスナー6は、図3,図4(a)に示すように、基部材61と、取付部材62を有しており、基部材61と取付部材62をビス(固定手段)b3により連結することで、内周側に嵌込部6aを有するファスナー6が形成される。
ファスナー6の基部材61は、アルミ合金等の金属材料からなり、上枠11の長手方向に沿って所定の長さ寸法を有する部材であり、見込方向に幅を有する平板状の基盤部61aと、基盤部61aの屋外側(見込方向一方側)端から内周方向に延びる見付壁部61bを有しており、開口部の内周面Aに固定される。
基部材61は、基盤部61aの屋外側縁に沿って内周側(下方)に開口する係合溝61cが設けられているとともに見付壁部61bの内周端に屋内側(見込方向他方側)に向かう係合部61dが設けられ、係合溝61cと係合部61dによって連結部61eが形成されている。
ファスナー6の取付部材62は、アルミ合金等の金属材料からなり、基部材61と同じ長さ寸法を有する部材であり、内外周方向に長い矩形中空断面を有する取付腕部62aと、取付腕部62aの屋内側が外周方向に延びてなる見付壁部62bを有している。
取付部材62は、取付腕部62aの外周面に外周側(上方)に開口する係合溝62cが設けられているとともに、見付壁部62bの外周端に屋外側に向かう係合部62dが設けられ、係合溝62cと係合部62dによって連結部62eが形成されている。
-開口部に対するファスナー6の取付-
ファスナー6は、例えば図9に示すように、ブラケット5の上枠11に対する取付位置と同じ長手方向(見付方向)の複数位置において、開口部の内周面Aに取付けられる。
開口部に対してファスナー6を取り付けるに際しては、先ず、開口部の内周面Aにファスナー6の基部材61が取付けられる。
基部材61は、図6(a)に示すように、基盤部61aが開口部の内周面Aに当接され、内周面Aに対して直角となる内周側の方向から、座金部材63を挟んで、コンクリート用ネジ9が打ち込まれることで、開口部の内周面Aに固定される。
取付部材62は、開口部の内周面Aに固定された基部材61の見付方向で側方位置に配置され、基部材61に向かって長手方向にスライドされることで、基部材61の連結部61eに対して取付部材62の連結部62eが側方から係合される。
取付部材62をスライドさせて基部材61の連結部61eに対して取付部材62の連結部62eが係合した状態では、図6(b)に示すように、取付部材62の見付壁部62bと基部材61の見付壁部61bが重合し、基部材61の係合溝61cと取付部材62の係合部62dとの係合、および基部材61の係合部61dと取付部材62の係合溝62cとの係合によって、取付部材62は、基部材61によって保持されて内周方向に向かって外れることがない。
なお、基部材61および取付部材62の係合溝および係合部は、取付部材62が基部材61に対してスライド係合した後に、内外周方向に外れることのない断面形状を有していれば、その構成は限定されるものではない。
取付部材62は、屋内側から見込方向のねじ(固定手段)b3によって取付部材62の見付壁部62bと基部材61の見付壁部61bが固定されることで、取付部材62のスライド移動が規制され、開口部の内周面Aにファスナー6が取付られる。
なお、開口部の内周面Aに対するファスナー6の固定が完了した後に、図3に示すように、基部材61を固定する際にコンクリート用ネジ9の頭部9aと基盤部61aとの間に配置された座金部材63に、コンクリート用ネジ9の頭部9aを押さえつけるボルト抑え部材64をビス(固定手段)b5等によって固定してしてもよい。
ボルト抑え部材64によってコンクリート用ネジ9を基部材61と一体化させることで、ガタつきによるコンクリート用ネジ9のゆるみの発生を抑制することができる。
-開口部に対する窓枠の取付-
以下に、枠体10をブラケット5およびファスナー6を用いて建物の開口部に取り付ける工程について説明する。
(工程1)開口部にファスナー6の基部材61を取り付ける。
ファスナー6の基部材61を開口部の内周面Aの見付(長手)方向の複数位置に固定する。
なお、詳細については、開口部に対するファスナー6の取付の説明において、図6(a)に示すとともに説明したので、ここでは説明を省略する。
(工程2)開口部の内周に枠体を配置する。
ファスナー6の基部材61が固定された開口部の内周に、各枠材の外周にブラケット5が固定された枠体10を配置する。
開口部の内周面Aに固定された基部材61の見付方向の取付位置は、枠体10に固定されたブラケット5の見付方向の取付位置と一致しているので、枠体10を開口部の内周に配置することで、ブラケット5の見付方向の位置とファスナー6の基部材61の見付方向の位置は一致する。
枠体10は、図7(a)に示すように、ブラケット5の嵌込溝5aの見込方向の位置と基部材61の連結部61e(すなわち、後に取付けられる取付部材62の嵌込部6a)の見込方向の位置が一致するように配置する。
なお、開口部の内周に枠体を配置する際には、図1に示すように、下枠12の長手方向中央位置に固定されたブラケット5に高さ調節可能な自重受けボルト80を配置して、枠体の高さ位置を調節しながら支持される。
(工程3)ファスナー6の取付部材62を基部材61にスライド係合するとともに、ブラケット5の嵌込溝5aに係合させる。
開口部の内周面Aに固定された基部材61に対して、取付部材62を上枠11の長手方向からスライドさせることで、図7(b)に示すように、取付部材62の連結部62eを基部材61の連結部61eに係合するとともに、取付部材62の取付腕部62aをブラケット5の嵌込溝5aの内側に係合させる。
ブラケット5は、嵌込溝5aの開口端部にお互い近接するように突出する突部51h,52hが設けられ、突部51h,52h間の寸法は、ファスナー6の取付腕部62aの見込寸法と略同程度に形成されており、ファスナー6の取付部材62は、ブラケット5に対して、見付方向の移動は許容されるクリアランスを有しながら、見込方向で係合される。
ファスナー6は、図3(b)に示すように、ブラケット5の見付け幅寸法よりも大きい見付け幅寸法を有しており、ブラケット5の見付幅全領域に亘ってファスナー6を嵌め込むことができる。
(工程4)ファスナー6の基部材61と取付部材62を連結する。
取付部材62の見付壁部62bの屋内側からビス(固定手段)b3を螺合して取付部材62の連結部62eと基部材61の連結部61eをネジ止めすることで、図8(a)に示すように、基部材61と取付部材62を連結する。
以上の工程1ないし工程4は、上枠11と同様に、下枠12および左右の縦枠13,13においても行われる。
(工程5)ブラケット5とファスナー6を連結する。
上枠11および下枠12において、複数のブラケット5およびファスナー6のうち、中央に配置されているブラケット5およびファスナー6について、図8(b)に示すように、ブラケット5の見付壁部52cの屋内側からビス(固定手段)b4を螺合することでブラケット5とファスナー6を連結し、開口部に対して枠体10を固定する。
以上、建物の開口部に対する枠体10の取付工程について説明した。
-下枠部分の構成-
開口部の下方の内周面Aは、図11に示すように、水切りのために屋外側に傾斜していることがあるが、開口部装置のファスナー6は、下方の内周面Aに対しても直角となる内周側の方向から、コンクリート用ネジ9が打ち込まれることで、開口部の内周面Aに固定される。
開口部の内周面Aに固定されたファスナー6の取付部材62は、内周面から傾斜して突出することとなるが、下枠12に固定されるブラケット5の嵌込溝5aは、開口部分に先付部材51および後付部材52の突部51h,52hが設けられてるので取付部材62を傾斜した状態でがたつきなく見込方向で係合させることができる。
また、ファスナー6の取付部材62は、取付腕部62aの屋外側面に内外周方向に並ぶ複数の溝(ギザ)62fが形成されていてもよい。
下枠12のブラケット5は、先付部材51の突部51hの先端を鋭利に形成して、突部51hを複数の溝(ギザ)62fに対して近接もしくは接触するように配置されることで、強風等の外力がかかった時にブラケットの突部51hがギザに係合し、下枠12の屋外側への転びを防止することができる。
-本実施形態の開口部装置の効果-
本実施形態の開口部装置は、ブラケット5が先付部材51と後付部材52の複数の部材から形成されており、先付部材51が固定された上枠11に対して、後付部材52を長手方向からスライド係合することで、上枠11の外周面にブラケット5を構成することができる。そのため、施工前に枠材の長手方向端部からブラケットを挿入して取り付ける必要は無く、また、枠材にブラケット5を取り付けるための特別な加工をする必要もなく、施工性が向上する。
本実施形態の開口部装置は、ファスナー6の内周に枠体を配置する際に嵌込部6aが存在せずに、枠体の配置後に嵌込部6aを固定することでファスナー6に枠体を支持することができるので、枠体をファスナー6に対してケンドン等によって嵌め込む必要がなく、また、ファスナー6の固定を枠体の配置前に行うことができるので、開口部と枠の隙間を小さくすることができるとともに、開口部の内周面Aにファスナー6を固定する際に、コンクリート用ネジ9を内周面Aに対して直角に打ち込むことができ、コンクリート用ネジ9の打ち込み時にずれが生じ難く、ファスナー6の取付け施工を確実、且つ容易に行うことができる。
本実施形態の開口部装置は、ファスナー6の嵌込部6aが中空形状を有しており、見込方向に所定の幅を有しているので、ブラケット5の嵌込溝5aとの嵌め込みが安定し、ネジ止めによる連結が行いやすい。
また、本実施形態の開口部装置は、ファスナー6の基部材61と取付部材62との連結やファスナー6とブラケット5との連結を屋内側からの作業によって安全に行うことができるので、施工性が良い。
本実施形態の開口部装置は、図9に示すように、上枠11および下枠12の中央に配置されたブラケット5およびファスナー6以外のブラケット5およびファスナー6は、見付方向のずれが許容されるので、枠体10の伸びや変形によってブラケット5およびファスナー6等に力が加わることがなく、開口部装置の破損を抑制することができる。
-他の実施形態-
図10に示すように、開口部装置は、枠材が屋内方向に転ぶことを防止する転び防止部材8をブラケット5に設けてもよい。なお、図10(a)においては、コンクリート用ネジ9を省略している。
本実施形態の転び防止部材8は、ボルト81およびナット82によって構成されており、ブラケット5の後付部材52の溝部52g内に配置されたナット82に対して、頭部81aをファスナー6の基部材61に当接させたボルト81が螺合されて形成されている。
転び防止部材8は、ボルト81を回動することにより、基部材61に対する当接を調節することができる。なお、ブラケット5の溝部52gの底部には、ボルト81の先端を逃がす孔が形成されている。
本実施形態の開口部装置は、強風等の外力によりパネル体を屋内側に押す大きな力が働いた場合であっても、転び防止部材8のボルト81の頭部81aがファスナー6の基部材61に当接して突っ張ることで、枠材が屋内側に転ぶことを防止することができる。
本実施形態の開口部装置は、上枠11と下枠12の上枠11および下枠12の中央に配置されたブラケット5およびファスナー6のみがビス(固定手段)b4によって連結されているが、上枠11と下枠12の見付方向で中央に配置されたブラケット5とファスナー6以外の位置においても固定するようにしてもよい。
ブラケット5を構成する先付部材51は、見込方向の屋内側と屋外側のいずれの側に設けられてもよく、先付部材51が屋内側と屋外側の内の一方側に設けられ、後付部材52が屋内側と屋外側の内の他方側に設けられればよい。
ファスナー6を構成する取付部材62は、基部材61の屋内側と屋外側のいずれの側に設けられてもよい。
以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることはいうまでもない。
11 :上枠
5 :ブラケット
5a :嵌込溝
51 :先付部材
52 :後付部材
6 :ファスナー
6a :嵌込部
61 :基部材
61a :基盤部
61e :連結部
62 :取付部材
62a :取付腕部
62e :連結部
A :内周面


Claims (1)

  1. 枠材と、枠材を建物の開口部に固定するブラケットを備え、
    ブラケットは、枠材の外周側の見込方向一方側に予めねじ止めされる先付部材と、枠材の外周側の見込方向他方側と先付部材の間に枠材の長手方向からスライド係合する後付部材を有している開口部装置。


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