JP2024043247A - 車両用モータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ室の油密性および絶縁性を確保しつつ、装置の構造の簡素化を実現することが可能な車両用モータ駆動装置を提供する。
【解決手段】この車両用モータ駆動装置100は、モータ1と、モータ1に電力を供給するインバータ2と、モータ1とインバータ2とを接続するためのモータ側配線3と、モータ室51を含み、モータ室51に収容されたモータ1から延びるモータ側配線3が貫通する貫通孔54が形成されたハウジング5と、モータ1から延びるモータ側配線3が挿入される配線挿入孔63を含み、貫通孔63とモータ側配線3との間をシールするように貫通孔54に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材6とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】この車両用モータ駆動装置100は、モータ1と、モータ1に電力を供給するインバータ2と、モータ1とインバータ2とを接続するためのモータ側配線3と、モータ室51を含み、モータ室51に収容されたモータ1から延びるモータ側配線3が貫通する貫通孔54が形成されたハウジング5と、モータ1から延びるモータ側配線3が挿入される配線挿入孔63を含み、貫通孔63とモータ側配線3との間をシールするように貫通孔54に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材6とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用モータ駆動装置に関し、特に、モータを備える車両用モータ駆動装置に関する。
従来、モータを備える車両用モータ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、モータを備えるモータ装置(車両用モータ駆動装置)が開示されている。このモータ装置は、インバータと、絶縁端子台と、モータハウジングとを備えている。インバータは、直流電力を交流電力に変換して、モータに交流電力を供給するように構成されている。絶縁端子台は、インバータからの交流電力をモータに供給するために、インバータに接続された通電ケーブルとモータに接続されたモータバスバーとを電気的に接続している。モータハウジングは、モータが収容されるとともに、モータの冷却に用いられるオイルが貯留されるモータ室を含んでいる。モータハウジングは、モータ室の油密性および絶縁性を確保するために、絶縁端子台が収容される端子台室と、端子台室とモータ室とを仕切る仕切壁とを含んでいる。
しかしながら、上記特許文献1のモータ装置では、モータ室の油密性および絶縁性を確保するために、仕切壁により仕切られた端子台室に収容された絶縁端子台を用いて、モータとインバータとを電気的に接続している。このため、上記特許文献1のモータ装置では、端子台室および絶縁端子台を設けたことに起因してモータ装置(装置)の構造が複雑化しているという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、モータ室の油密性および絶縁性を確保しつつ、装置の構造の簡素化を実現することが可能な車両用モータ駆動装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における車両用モータ駆動装置は、車両に用いられるモータと、モータに電力を供給するインバータと、一端部がモータに接続され、モータとインバータとを接続するためのモータ側配線と、内部にモータを収容するとともに、収容したモータを冷却する冷却液が貯留されるモータ室を含み、モータ室に収容されたモータから延びるモータ側配線が貫通する貫通孔が形成されたハウジングと、モータから延びるモータ側配線が挿入される配線挿入孔を含み、貫通孔とモータ側配線との間をシールするように貫通孔に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材とを備える。
この発明の一の局面における車両用モータ駆動装置では、上記のように、モータ室に収容されたモータから延びるモータ側配線が挿入される配線挿入孔を含み、貫通孔とモータ側配線との間をシールするように貫通孔に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材を設ける。これにより、ハウジングに端子台室および絶縁端子台を設けることなく、ハウジングの貫通孔に取り付けられた筒状弾性部材によりモータ室の油密性および絶縁性を確保することができるので、モータ室の油密性および絶縁性を確保しつつ、装置の構造の簡素化を実現することができる。
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、好ましくは、ハウジングは、インバータを内部に収容するインバータ室と、モータ室とインバータ室とを隔てるとともに、貫通孔が形成された隔壁とをさらに含み、筒状弾性部材は、隔壁に形成された貫通孔に取り付けられている。
このように構成すれば、インバータ室およびモータ室とは別個にハウジングに端子台室および絶縁端子台を設けることなく、隔壁に形成された貫通孔に筒状弾性部材を取り付けることにより、モータ室の油密性および絶縁性を確保することができるので、モータとインバータとをユニット化した車両用モータ駆動装置において装置の構造の簡素化を実現することができる。
この場合、好ましくは、一端部がインバータに接続され、インバータ室内に配置されたインバータ側配線をさらに備え、モータ側配線の他端部と、インバータ側配線の他端部とは、インバータ室において接続されている。
このように構成すれば、冷却液が貯留されていないインバータ室においてモータ側配線の他端部とインバータ側配線の他端部とが接続されているので、モータ側配線の他端部とインバータ側配線の他端部との接続部分に冷却液が付着しないようにすることができる。その結果、冷却液の付着に起因する導電性の低下を抑制することができる。
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、好ましくは、筒状弾性部材は、モータ側配線の直径よりも小さい直径を有する配線挿入孔の内周面から突出した、円周状の内側突出部を含む。
このように構成すれば、内側突出部とモータ側配線とが接触することにより、配線挿入孔の内周面の全面とモータ側配線の外周面の全面との接触を抑制することができるので、モータ側配線を配線挿入孔に挿入する際の配線挿入孔の内周面とモータ側配線との間の摺動抵抗を低減することができる。その結果、配線挿入孔とモータ側配線との間をシール性を確保しつつ、モータ側配線を配線挿入孔に挿入しやすくすることができる。
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、好ましくは、筒状弾性部材は、ハウジングの貫通孔の内周面に対向する外周面の部分から突出した円周状の外側突出部を含む。
このように構成すれば、筒状弾性部材の外周面とハウジングの貫通孔の内周面との間で外側突出部を弾性変形させることができるので、ハウジングの貫通孔の内周面と筒状弾性部材の外周面との間のシール性を向上させることができる。
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、好ましくは、モータ側配線は、モータとインバータとを接続するために、複数設けられており、筒状弾性部材は、複数のモータ側配線のそれぞれに対応して複数設けられており、ハウジングには、複数のモータ側配線の各々が別個に挿入された複数の筒状弾性部材のそれぞれに対応して貫通孔が複数形成されている。
ここで、複数のモータ側配線のそれぞれに対応して複数の配線挿入孔が設けられた1つの筒状弾性部材の場合、車両の振動により複数のモータ側配線が動いた際、隣り合うモータ側配線の一方側の配線の動きに合わせて、一方側の配線が挿入された配線挿入孔付近の弾性部材が引っ張られてしまうと、他方側の配線が挿入された配線挿入孔と他方側の配線との間に隙間が発生してしまう場合がある。この場合、他方側の配線が挿入された配線挿入孔と他方側の配線との間に発生した隙間から冷却液がモータ室外に漏れてしまう(シール性が低下する)という不都合が生じる。このため、複数のモータ側配線の各々が別個に挿入された複数の筒状弾性部材のそれぞれに対応して貫通孔が複数ハウジングに形成されることにより、車両の振動に起因するモータ側配線と配線挿入孔と他の間の隙間の発生を抑制することができるので、配線挿入孔とモータ側配線との間のシール性の低下を抑制することができる。
なお、上記一の局面における車両用モータ駆動装置において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、筒状弾性部材は、モータ室側とは逆側の端部から突出し、貫通孔のモータ室側とは逆側の縁に係合する円周状の端部側突出部を含む。
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、筒状弾性部材は、モータ室側とは逆側の端部から突出し、貫通孔のモータ室側とは逆側の縁に係合する円周状の端部側突出部を含む。
このように構成すれば、貫通孔から筒状弾性部材が抜けないようにすることができる。
(付記項2)
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、筒状弾性部材は、耐熱性および耐油性を有している。
上記一の局面による車両用モータ駆動装置において、筒状弾性部材は、耐熱性および耐油性を有している。
このように構成すれば、車両の比較的高温になりやすい箇所に車両用モータ駆動装置を設けた場合でも、筒状弾性部材の劣化を抑えることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図3を参照して、一実施形態による車両用モータ駆動装置100の構成について説明する。
図1に示すように、車両用モータ駆動装置100は、電気自動車などの車両に搭載される駆動用のモータユニットである。車両用モータ駆動装置100は、モータ1と、インバータ2と、モータ側配線3と、インバータ側配線4と、ハウジング5と、筒状弾性部材6とを備えている。
モータ1は、車両に用いられる三相交流モータである。モータ1は、駆動輪を動かすための駆動力を発生させるように構成されている。インバータ2は、モータ1に電力を供給するように構成されている。すなわち、インバータ2は、図示しないリチウムイオンバッテリから供給された直流電力を交流電力に変換するように構成されている。これにより、モータ1にU相、V相およびW相の交流電力が供給される。
モータ側配線3は、モータ1とインバータ2とを接続する、金属線(銅線など)を絶縁体で被膜した絶縁電線である。モータ側配線3の一端部は、モータ1に接続されている。モータ側配線3の他端部は、接続端子7を介してインバータ側配線4に接続されている。モータ側配線3は、U相、V相およびW相の三相の交流電力をモータ1に供給するため、U相、V相およびW相の三相の交流電力に合わせて複数(3本)設けられている。
インバータ側配線4は、モータ1とインバータ2とを接続する、金属線(銅線など)を絶縁体で被膜した絶縁電線である。インバータ側配線4の一端部は、インバータ2に接続されている。インバータ側配線4の他端部は、接続端子7を介してモータ側配線3に接続されている。インバータ側配線4は、U相、V相およびW相の三相の交流電力をモータ1に供給するため、U相、V相およびW相の三相の交流電力に合わせて複数(3本)設けられている。
モータ側配線3の他端部と、インバータ側配線4の他端部とは、後述するモータ室51内ではなく、後述するインバータ室52において接続されている。すなわち、モータ側配線3の他端部と、インバータ側配線4の他端部とは、オイルAb(特許請求の範囲の「冷却液」の一例)が貯留されていないインバータ室52において接続端子7を介して接続されている。ここで、接続端子7は、たとえば、モータ側配線3の他端部に取り付けられた丸形端子と、インバータ側配線4の他端部に取り付けられた丸形端子と、モータ側配線3の丸形端子とインバータ側配線4の丸形端子とを連結するボルトおよびナットにより構成されている。
ハウジング5は、モータ1およびインバータ2などを収容する金属製の筐体である。ハウジング5は、モータ室51と、インバータ室52と、隔壁53と、貫通孔54とを含んでいる。
モータ室51は、ハウジング5内に設けられた空間である。モータ室51の内部には、モータ1が収容されている。モータ室51の内部には、収容したモータ1の発熱部位を冷却するオイルAbが貯留されている。インバータ室52は、ハウジング5内に設けられた空間である。インバータ室52は、モータ室51の上側に隣り合っている。インバータ室52の内部には、インバータ2が収容されている。インバータ室52の内部には、オイルAbが貯留されていない。隔壁53は、モータ室51とインバータ室52とを隔てる壁である。隔壁53は、水平方向に沿って延びている。
貫通孔54は、上下方向に沿って隔壁53を貫通して形成されている。貫通孔54には、モータ室51に収容されたモータ1から延びるモータ側配線3が貫通している。貫通孔54は、複数のモータ側配線3の各々が別個に挿入された複数の筒状弾性部材6のそれぞれに対応して、隔壁53(ハウジング5)に複数(3つ)形成されている。
(筒状弾性部材)
図1に示すように、本実施形態の車両用モータ駆動装置100には、インバータ2からの交流電力をモータ1に供給しつつ、モータ室51の油密性および絶縁性を確保するために、貫通孔54に筒状弾性部材6が嵌め込まれている。
図1に示すように、本実施形態の車両用モータ駆動装置100には、インバータ2からの交流電力をモータ1に供給しつつ、モータ室51の油密性および絶縁性を確保するために、貫通孔54に筒状弾性部材6が嵌め込まれている。
図2および図3に示すように、筒状弾性部材6は、貫通孔54とモータ側配線3との間をシールするように、隔壁53に形成された貫通孔54に取り付けられた弾性変形可能な部材である。筒状弾性部材6は、グロメットである。筒状弾性部材6は、比較的高温になる箇所に用いられるため耐熱性を有している。筒状弾性部材6は、モータ室51内のオイルAbに対して油密性を確保するため耐油性を有している。筒状弾性部材6は、アクリルゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、または、ウレタンゴムなどのゴム材料により形成されている。
筒状弾性部材6は、本体部61と、フランジ部62と、配線挿入孔63と、内側突出部64と、外側突出部65と、端部側突出部66とを含んでいる。
本体部61は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向に沿って延びる筒状の部分である。本体部61には、配線挿入孔63が形成されている。フランジ部62は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向において、モータ室51側の端部に設けられている。フランジ部62は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向に直交する方向において、本体部61のモータ室51側の端部から突出した円周状の部分である。配線挿入孔63は、モータ1から延びるモータ側配線3が挿入される孔である。配線挿入孔63は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向に本体部61を貫通している。配線挿入孔63は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向に直交する方向において、モータ側配線3の直径よりも小さい直径Diを有している。配線挿入孔63は、モータ室51側から見て、本体部61の中央部分に配置されている。
内側突出部64は、配線挿入孔63の内周面63aとモータ側配線3との接触面積を抑制するために、配線挿入孔63の内周面63aに設けられている。内側突出部64は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向に直交する方向において、配線挿入孔63の内周面63aから突出した円周状の部分である。内側突出部64は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向において、複数(2つ)並んで配置されている。なお、内側突出部64は、1つ、または、3つ以上配置されてもよい。
外側突出部65は、ハウジング5の貫通孔54の内周面との間で弾性変形させるために、本体部61の外周面61aに設けられている。外側突出部65は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向に直交する方向において、本体部61の外周面61aから突出した円周状の部分である。外側突出部65は、本体部61の外周面61aのうちのハウジング5の貫通孔54の内周面に対向する部分に設けられている。外側突出部65は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向において、複数(2つ)並んで配置されている。なお、外側突出部65は、1つ、または、3つ以上配置されてもよい。
端部側突出部66は、貫通孔54からの抜け防止のために、インバータ室52側の端部に設けられている。端部側突出部66は、モータ室51とインバータ室52とが並ぶ方向に直交する方向において、本体部61のインバータ室52側(モータ室51側とは逆側)の端部から突出した円周状の部分である。端部側突出部66は、貫通孔54のインバータ室52側(モータ室51側とは逆側)の縁に係合している。
上記したような筒状弾性部材6は、複数(3つ)のモータ側配線3のそれぞれに対応して複数(3つ)設けられている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、車両用モータ駆動装置100は、モータ室51に収容されたモータ1から延びるモータ側配線3が挿入される配線挿入孔63を含み、貫通孔54とモータ側配線3との間をシールするように貫通孔54に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材6を備えている。これにより、ハウジング5に端子台室および絶縁端子台を設けることなく、ハウジング5の貫通孔54に取り付けられた筒状弾性部材6によりモータ室51の油密性および絶縁性を確保することができるので、モータ室51の油密性および絶縁性を確保しつつ、装置の構造の簡素化を実現することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ハウジング5は、インバータ2を内部に収容するインバータ室52と、モータ室51とインバータ室52とを隔てるとともに、貫通孔54が形成された隔壁53とを含んでいる。筒状弾性部材6は、隔壁53に形成された貫通孔54に取り付けられている。これにより、インバータ室52およびモータ室51とは別個にハウジング5に端子台室および絶縁端子台を設けることなく、隔壁53に形成された貫通孔54に筒状弾性部材6を取り付けることにより、モータ室51の油密性および絶縁性を確保することができるので、モータ1とインバータ2とをユニット化した車両用モータ駆動装置100において装置の構造の簡素化を実現することができる。
また、本実施形態では、上記のように、車両用モータ駆動装置100は、一端部がインバータ2に接続され、インバータ室52内に配置されたインバータ側配線4を備えている。モータ側配線3の他端部と、インバータ側配線4の他端部とは、インバータ室52において接続されている。これにより、オイルAbが貯留されていないインバータ室52においてモータ側配線3の他端部とインバータ側配線の他端部とが接続されているので、モータ側配線3の他端部とインバータ側配線4の他端部との接続部分にオイルAbが付着しないようにすることができる。この結果、オイルAbの付着に起因する導電性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、筒状弾性部材6は、モータ側配線3の直径よりも小さい直径Diを有する配線挿入孔63の内周面63aから突出した、円周状の内側突出部64を含んでいる。これにより、内側突出部64とモータ側配線3とが接触することにより、配線挿入孔63の内周面63aの全面とモータ側配線3の外周面の全面との接触を抑制することができるので、モータ側配線3を配線挿入孔63に挿入する際の配線挿入孔63の内周面63aとモータ側配線3との間の摺動抵抗を低減することができる。この結果、配線挿入孔63とモータ側配線3との間をシール性を確保しつつ、モータ側配線3を配線挿入孔63に挿入しやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、筒状弾性部材6は、ハウジング5の貫通孔54の内周面に対向する外周面61aの部分から突出した円周状の外側突出部65を含んでいる。これにより、筒状弾性部材6の外周面61aとハウジング5の貫通孔54の内周面との間で外側突出部65を弾性変形させることができるので、ハウジング5の貫通孔54の内周面と筒状弾性部材6の外周面61aとの間のシール性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、モータ側配線3は、モータ1とインバータ2とを接続するために、複数設けられている。筒状弾性部材6は、複数のモータ側配線3のそれぞれに対応して複数設けられている。ハウジング5には、複数のモータ側配線3の各々が別個に挿入された複数の筒状弾性部材6のそれぞれに対応して貫通孔54が複数形成されている。ここで、複数のモータ側配線3のそれぞれに対応して複数の配線挿入孔63が設けられた1つの筒状弾性部材6の場合、車両の振動により複数のモータ側配線3が動いた際、隣り合うモータ側配線3の一方側の配線の動きに合わせて、一方側の配線が挿入された配線挿入孔63付近の弾性部材が引っ張られてしまうと、他方側の配線が挿入された配線挿入孔63と他方側の配線との間に隙間が発生してしまう場合がある。この場合、他方側の配線が挿入された配線挿入孔63と他方側の配線との間に発生した隙間からモータ室51外にオイルAbが漏れてしまう(シール性が低下する)という不都合が生じる。このため、複数のモータ側配線3の各々が別個に挿入された複数の筒状弾性部材6のそれぞれに対応して貫通孔54が複数ハウジング5に形成されることにより、車両の振動に起因するモータ側配線3と配線挿入孔63と他の間の隙間の発生を抑制することができるので、配線挿入孔63とモータ側配線3との間のシール性の低下を抑制することができる。
[変形例]
今回開示された上記実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
今回開示された上記実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、筒状弾性部材6は、複数(3つ)のモータ側配線3のそれぞれに対応して複数(3つ)設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図4に示す第1変形例のように、複数(3つ)のモータ側配線3のそれぞれに対応した複数(3つ)の配線挿入孔263を設けた筒状弾性部材206が貫通孔54に取り付けられてもよい。
また、上記実施形態では、筒状弾性部材6は、本体部61と、フランジ部62と、配線挿入孔63と、内側突出部64と、外側突出部65と、端部側突出部66とを含んでいる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図5に示す第2変形例のように、筒状弾性部材306は、配線挿入孔363を含んでいるだけでもよい。
また、上記実施形態では、ハウジング5は、モータ室51と、インバータ室52とを含んでいる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ハウジングには、インバータ室が設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態では、モータ室51の内部には、収容したモータ1の発熱部位を冷却するオイルAbが貯留されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、モータ室の内部には、水が貯留されてもよい。
また、上記実施形態では、モータ側配線3の他端部と、インバータ側配線4の他端部とは、インバータ室52において接続されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、モータ側配線の他端部と、インバータ側配線の他端部とは、モータ室内において接続されていてもよい。
また、上記実施形態では、車両用モータ駆動装置100は、電気自動車などの車両に搭載される駆動用のモータユニットである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、車両用モータ駆動装置は、電気自動車などの車両に搭載されるトランスファ用のモータユニットであってもよい。
1 モータ
2 インバータ
3 モータ側配線
4 インバータ側配線
5 ハウジング
6、206、306 筒状弾性部材
51 モータ室
52 インバータ室
53 隔壁
54 貫通孔
61a 外周面
63、263、363 配線挿入孔
63a 内周面
64 内側突出部
65 外側突出部
100 車両用モータ駆動装置
Ab オイル(冷却液)
2 インバータ
3 モータ側配線
4 インバータ側配線
5 ハウジング
6、206、306 筒状弾性部材
51 モータ室
52 インバータ室
53 隔壁
54 貫通孔
61a 外周面
63、263、363 配線挿入孔
63a 内周面
64 内側突出部
65 外側突出部
100 車両用モータ駆動装置
Ab オイル(冷却液)
Claims (6)
- 車両に用いられるモータと、
前記モータに電力を供給するインバータと、
一端部が前記モータに接続され、前記モータと前記インバータとを接続するためのモータ側配線と、
内部に前記モータを収容するとともに、収容した前記モータを冷却する冷却液が貯留されるモータ室を含み、前記モータ室に収容された前記モータから延びる前記モータ側配線が貫通する貫通孔が形成されたハウジングと、
前記モータから延びる前記モータ側配線が挿入される配線挿入孔を含み、前記貫通孔と前記モータ側配線との間をシールするように前記貫通孔に取り付けられた弾性変形可能な筒状弾性部材とを備える、車両用モータ駆動装置。 - 前記ハウジングは、
前記インバータを内部に収容するインバータ室と、
前記モータ室と前記インバータ室とを隔てるとともに、前記貫通孔が形成された隔壁とをさらに含み、
前記筒状弾性部材は、前記隔壁に形成された前記貫通孔に取り付けられている、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。 - 一端部が前記インバータに接続され、前記インバータ室内に配置されたインバータ側配線をさらに備え、
前記モータ側配線の他端部と、前記インバータ側配線の他端部とは、前記インバータ室において接続されている、請求項2に記載の車両用モータ駆動装置。 - 前記筒状弾性部材は、前記モータ側配線の直径よりも小さい直径を有する前記配線挿入孔の内周面から突出した、円周状の内側突出部を含む、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
- 前記筒状弾性部材は、前記ハウジングの前記貫通孔の内周面に対向する外周面の部分から突出した円周状の外側突出部を含む、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
- 前記モータ側配線は、前記モータと前記インバータとを接続するために、複数設けられており、
前記筒状弾性部材は、前記複数のモータ側配線のそれぞれに対応して複数設けられており、
前記ハウジングには、前記複数のモータ側配線の各々が別個に挿入された前記複数の筒状弾性部材のそれぞれに対応して前記貫通孔が複数形成されている、請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
Priority Applications (2)
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JP2022148327A JP2024043247A (ja) | 2022-09-16 | 2022-09-16 | 車両用モータ駆動装置 |
PCT/JP2023/026764 WO2024057720A1 (ja) | 2022-09-16 | 2023-07-21 | 車両用モータ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022148327A JP2024043247A (ja) | 2022-09-16 | 2022-09-16 | 車両用モータ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024043247A true JP2024043247A (ja) | 2024-03-29 |
Family
ID=90274634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022148327A Pending JP2024043247A (ja) | 2022-09-16 | 2022-09-16 | 車両用モータ駆動装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024043247A (ja) |
WO (1) | WO2024057720A1 (ja) |
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JP2008211945A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-11 | Hitachi Ltd | 車両駆動装置 |
JP2011185294A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Yazaki Corp | シール部材及びシール構造 |
JP2014093880A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Denso Corp | 回転電機 |
JP2020162390A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 株式会社日立産機システム | インバータ一体型回転電機 |
JP6806197B2 (ja) * | 2019-08-08 | 2021-01-06 | 株式会社デンソー | 回転電機及びその製造方法 |
JP7512861B2 (ja) * | 2020-11-19 | 2024-07-09 | ニデック株式会社 | 駆動装置 |
-
2022
- 2022-09-16 JP JP2022148327A patent/JP2024043247A/ja active Pending
-
2023
- 2023-07-21 WO PCT/JP2023/026764 patent/WO2024057720A1/ja unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2024057720A1 (ja) | 2024-03-21 |
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