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JP2023531709A - セレブロン結合化合物、その組成物及びそれによる治療方法 - Google Patents

セレブロン結合化合物、その組成物及びそれによる治療方法 Download PDF

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JP2023531709A JP2022579835A JP2022579835A JP2023531709A JP 2023531709 A JP2023531709 A JP 2023531709A JP 2022579835 A JP2022579835 A JP 2022579835A JP 2022579835 A JP2022579835 A JP 2022579835A JP 2023531709 A JP2023531709 A JP 2023531709A
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Abstract

本明細書では、以下の構造:TIFF2023531709000083.tif36161(式中、R1、R2、R3、R4、L、V、X、a及びmは、本明細書に定義されるとおりである)を有するピペリジンジオン化合物、有効量のピペリジンジオン化合物を含む組成物及びアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法が提供される。

Description

関連出願
本願は、2020年6月24日に出願された米国仮特許出願第63/043,612号明細書の利益を主張するものであり、その開示は、全体として参照により本明細書に援用される。
本明細書では、化合物、有効量のかかる化合物を含む組成物及びアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、有効量のかかる化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法が提供される。また、本明細書では、これらの方法において用いるための化合物及び組成物も提供される。
アンドロゲン受容体シグナル伝達は、前立腺癌の発病において決定的な役割を果たすことが公知であり、他のアンドロゲン受容体陽性癌の発症にも関与している(非特許文献1;非特許文献2;非特許文献3;非特許文献4)。アンドロゲン受容体に拮抗する抗アンドロゲン薬によるアンドロゲン受容体シグナル伝達の阻害が、前立腺癌の治療に使用又は提案されている。
アンドロゲン受容体は、通常は、細胞質内にHSP90などのシャペロンに結合した状態で存在する(非特許文献5)。ジヒドロテストステロン(DHT)が結合すると、アンドロゲン受容体はそのコンホメーションを変えて核へと移動し、そこで、KLK3(別名、前立腺特異抗原PSA)、TMPRSS2及びKLK2など、カノニカルな標的の転写をドライブするアンドロゲン応答エレメント(ARE)と結合する(非特許文献6;非特許文献7)。
前立腺癌(PCa)は、米国の男性に極めて高頻度に診断される非皮膚癌の一つであり、癌死亡の原因として2番目に多く見られ、米国では毎年200,000例を超える新規症例及び30,000例を超える死亡例がある。
アンドロゲン遮断療法(ADT)は、進行性PCaに対する標準治療である。進行性PCa患者は、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)作動薬、LHRH拮抗薬又は両側精巣摘除術のいずれかによるADTを受ける。当初はADTに応答するものの、疾患の進行は避けられず、癌は去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)となって現れる。放射線照射又は外科手術による一次治療を受けた前立腺癌患者の最大30%が、一次治療から10年以内に転移性疾患を発症することになる。1年に約50,000例の患者が、転移性CRPC(mCRPC)と呼ばれる転移性疾患を発症することになる。
Chen Y et al.,Lancet Oncol,2009,10:981-91 Mills I G,Nat Rev Cancer,2014,14:187-98 Taplin M E,Nat Clin Pract Oncol,2007,4:236-44 Wirth M P et al.,Eur Urol,2007,51(2):306-13 Brinkmann A O et al.,J Steroid Biochem Mol Biol,1999,69:307-13 Tran C et al.,Science,2009,324:787-90 Murtha P et al.,Biochemistry(Mosc.),1993,32:6459-64
AR媒介性疾患、特に外科手術、放射線療法、化学療法及びホルモン療法などの標準治療に不応性のAR媒介性疾患を、従来療法に関連する毒性及び/又は副作用を低減し又は回避しつつ、治療、予防及び管理する、安全で有効な方法が依然として大いに必要とされている。
本願の本節にある任意の参考文献の引用又は特定は、その参考文献が本願の先行技術であることを認めるものと解釈されてはならない。
本明細書には、以下の式I:
Figure 2023531709000002
(式中、R、R、R、R、L、V、X、a及びmは、本明細書に定義されるとおりである)
を有する化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体が提供される。
式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体は、対象のアンドロゲン受容体媒介性疾患の治療又は予防に有用である。
一態様において、本明細書には、例えば表1にあるものなど、本開示に記載されるとおりの化合物が提供される。
一態様において、本明細書には、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物と、薬学的に許容可能な担体、賦形剤又は媒体とを含む医薬組成物が提供される。一態様において、本明細書には、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物と、薬学的に許容可能な担体、賦形剤又は媒体とを含む医薬組成物が提供される。一部の実施形態において、医薬組成物は、経口、非経口、粘膜、経皮又は局所投与に好適である。
一態様において、本明細書には、対象のアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物;及び薬学的に許容可能な担体、賦形剤又は媒体を投与することを含む方法が提供される。一態様において、本明細書には、対象のアンドロゲン受容体媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物;及び薬学的に許容可能な担体、賦形剤又は媒体を投与することを含む方法が提供される。別の態様において、本明細書には、アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療方法において用いるための化合物が提供される。別の態様において、本明細書には、アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療方法において用いるための化合物が提供される。
別の態様において、本明細書には、本明細書に記載されるとおりの化合物を調製する方法が提供される。別の態様において、本明細書には、本明細書に記載されるとおりの化合物を調製する方法が提供される。
本実施形態は、非限定的な実施形態を例示することを意図する詳細な説明及び例を参照することにより、より詳細に理解することができる。
定義
本明細書で使用されるとき、用語「含む」及び「包含する」は、同義的に使用することができる。用語「含む」及び「包含する」は、言及されるとおりの記載される特徴又は成分の存在を指定しているが、1つ以上の特徴若しくは成分又はその群の存在又は追加を除外しないと解釈されるべきである。加えて、用語「含む」及び「包含する」には、用語「からなる」に包含される例が含まれることが意図される。結果的に、用語「からなる」は、本発明のより具体的な実施形態を提供するために、用語「含む」及び「包含する」の代わりに用いることができる。
用語「からなる」は、主題が、それからなるものである記載される特徴又は成分の少なくとも90%、95%、97%、98%又は99%を有することを意味する。別の実施形態において、用語「からなる」は、続く任意の記載の範囲から、技術的効果を実現するのに不可欠でないものを除いては、いかなる他の特徴又は成分も除外する。
本明細書で使用されるとき、用語「又は」は、いずれか1つ又はいずれかの組み合わせを意味する包含的「又は」と解釈されるべきである。従って、「A、B又はC」は、「A;B;C;A及びB;A及びC;B及びC;A、B及びC」のいずれかを意味する。要素、機能、ステップ又は行為の組み合わせが何らかの形で本質的に相互排他的であるときに限り、この定義の例外が発生することになる。
「アルキル」基は、1~10個の炭素原子、典型的には1~8個の炭素又は一部の実施形態では1~6個、1~4個若しくは2~6個の炭素原子を有する飽和、部分飽和又は不飽和直鎖又は分枝非環状炭化水素である。一部の実施形態において、アルキル基は飽和アルキル基である。代表的な飽和アルキル基には、-メチル、-エチル、-n-プロピル、-n-ブチル、-n-ペンチル及び-n-ヘキシルが含まれ;一方、飽和分枝アルキル類には、-イソプロピル、-sec-ブチル、-イソブチル、-tert-ブチル、-イソペンチル、-ネオペンチル、tert-ペンチル、-2-メチルペンチル、-3-メチルペンチル、-4-メチルペンチル、-2,3-ジメチルブチルなどが含まれる。一部の実施形態において、アルキル基は、アルケニル基又はアルキニル基とも称される不飽和アルキル基である。「アルケニル」基は、1つ以上の炭素-炭素二重結合を有するアルキル基である。「アルキニル」基は、1つ以上の炭素-炭素三重結合を有するアルキル基である。不飽和アルキル基の例としては、限定はされないが、とりわけ、ビニル、アリル、-CH=CH(CH)、-CH=C(CH、-C(CH)=CH、-C(CH)=CH(CH)、-C(CHCH)=CH、-C≡CH、-C≡C(CH)、-C≡C(CHCH)、-CHC≡CH、-CHC≡C(CH)及び-CHC≡C(CHCH)が挙げられる。アルキル基は、置換又は非置換であり得る。本明細書に記載されるアルキル基が「置換されている」と言われるとき、そうしたアルキル基は、本明細書に開示される例示的化合物及び実施形態に見られるもののようないずれか1つ又は複数の置換基並びにハロゲン;ヒドロキシ;アルコキシ;シクロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキルオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロシクリルアルキルオキシ、ヘテロアリールアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルアルキルオキシ;オキソ(=O);アミノ、アルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロシクリルアルキルアミノ、ヘテロアラルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアルキルアミノ;イミノ;イミド;アミジノ;グアニジノ;エナミノ;アシルアミノ;スルホニルアミノ;尿素、ニトロ尿素;オキシム;ヒドロキシルアミノ;アルコキシアミノ;アラルコキシアミノ;ヒドラジノ;ヒドラジド;ヒドラゾノ;アジド;ニトロ;チオ(-SH)、アルキルチオ;=S;スルフィニル;スルホニル;アミノスルホニル;ホスホネート;ホスフィニル;アシル;ホルミル;カルボキシ;エステル;カルバメート;アミド;シアノ;イソシアナト;イソチオシアナト;シアナト;チオシアナト;又は-B(OH)で置換され得る。特定の実施形態において、本明細書に記載されるアルキル基が「置換されている」と言われるとき、そうしたアルキル基は、本明細書に開示される例示的化合物及び実施形態に見られるもののようないずれか1つ又は複数の置換基並びにハロゲン(クロロ、ヨード、ブロモ又はフルオロ);アルキル;ヒドロキシル;アルコキシ;アルコキシアルキル;アミノ;アルキルアミノ;カルボキシ;ニトロ;シアノ;チオール;チオエーテル;イミン;イミド;アミジン;グアニジン;エナミン;アミノカルボニル;アシルアミノ;ホスホネート;ホスフィン;チオカルボニル;スルフィニル;スルホン;スルホンアミド;ケトン;アルデヒド;エステル;尿素;ウレタン;オキシム;ヒドロキシルアミン;アルコキシアミン;アラルコキシアミン;N-オキシド;ヒドラジン;ヒドラジド;ヒドラゾン;アジド;イソシアネート;イソチオシアネート;シアネート;チオシアネート;B(OH)又はO(アルキル)アミノカルボニルで置換され得る。
「シクロアルキル」基は、任意選択で置換され得る単一の環状の環又は複数の縮合した若しくは架橋されている環を有する3~10個の炭素原子の飽和又は部分飽和環状アルキル基である。一部の実施形態において、シクロアルキル基は3~8環員を有し、一方、他の実施形態において、環炭素原子の数は3~5、3~6又は3~7の範囲である。一部の実施形態において、シクロアルキル基は、飽和シクロアルキル基である。かかる飽和シクロアルキル基には、例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、1-メチルシクロプロピル、2-メチルシクロペンチル、2-メチルシクロオクチルなどの単一の環構造又は1-ビシクロ[1.1.1]ペンチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、アダマンチルなど、複数の若しくは架橋されている環構造が含まれる。他の実施形態において、シクロアルキル基は不飽和シクロアルキル基である。不飽和シクロアルキル基の例としては、とりわけ、シクロヘキセニル、シクロペンテニル、シクロヘキサジエニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニルが挙げられる。シクロアルキル基は、置換又は非置換であり得る。かかる置換シクロアルキル基には、例として、シクロヘキサノールなどが含まれる。
「アリール」基は、単一の環(例えば、フェニル)又は複数の縮合環(例えば、ナフチル又はアントリル)を有する6~14個の炭素原子の芳香族炭素環式基である。一部の実施形態において、アリール基は、基の環部分に6~14個の炭素を有し、他の形態では6~12個又は更に6~10個の炭素原子を有する。詳細なアリール類には、フェニル、ビフェニル、ナフチルなどが含まれる。アリール基は、置換又は非置換であり得る。語句「アリール基」には、縮合芳香族-脂肪族環系など(例えば、インダニル、テトラヒドロナフチルなど)、縮合環を有する基も含まれる。
「ヘテロアリール」基は、ヘテロ芳香環系に1~4個のヘテロ原子を環原子として有する芳香環系であり、ここで残りの原子は炭素原子である。一部の実施形態において、ヘテロアリール基は、基の環部分に3~6個の環原子を有し、他の形態では、6~9個又は更に6~10個の原子を有する。好適なヘテロ原子としては、酸素、硫黄及び窒素が挙げられる。特定の実施形態において、ヘテロアリール環系は、単環式又は二環式である。非限定的な例としては、限定はされないが、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンズイソオキサゾリル基(例えば、ベンゾ[d]イソオキサゾリル)、チアゾリル基、ピロリル基、ピリダジニル基、ピリミジル基、ピラジニル基、チオフェニル基、ベンゾチオフェニル基、フラニル基、ベンゾフラニル基、インドリル基(例えば、インドリル-2-オンイル又はイソインドリン-1-オンイル)、アザインドリル基(ピロロピリジル又は1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル)、インダゾリル基、ベンズイミダゾリル基(例えば、1H-ベンゾ[d]イミダゾリル)、イミダゾピリジル基(例えば、アザベンズイミダゾリル又は1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジル)、ピラゾロピリジル基、トリアゾロピリジル基、ベンゾトリアゾリル基(例えば、1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル)、ベンズオキサゾリル基(例えば、ベンゾ[d]オキサゾリル)、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチアジアゾリル基、イソオキサゾロピリジル基、チアナフタレニル基、プリニル基、キサンチニル基、アデニニル基、グアニニル基、キノリニル基、イソキノリニル基(例えば、3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オンイル)、テトラヒドロキノリニル基、キノキサリニル基及びキナゾリニル基などの基が挙げられる。ヘテロアリール基は、置換又は非置換であり得る。
「ヘテロシクリル」は、環炭素原子のうちの1~4個が、独立に、O、S及びNからなる群からのヘテロ原子で置き換えられている芳香族(ヘテロアリールとも称される)又は非芳香族シクロアルキルである。一部の実施形態において、ヘテロシクリル基は3~10環員を含み、一方、他のかかる基は、3~5、3~6又は3~8環員を有する。ヘテロシクリルは、任意の環原子で(即ちヘテロ環式環の任意の炭素原子又はヘテロ原子で)他の基にも結合し得る。ヘテロシクロアルキル基は、置換又は非置換であり得る。ヘテロシクリル基は、例えば、イミダゾリル基、イミダゾリニル基及びイミダゾリジニル基(例えば、イミダゾリジン-4-オン又はイミダゾリジン-2,4-ジオンイル)など、不飽和、部分飽和及び飽和環系を包含する。語句ヘテロシクリルには、縮合芳香族基及び非芳香族基を含むもの、例えば、1-及び2-アミノテトラリン、ベンゾトリアゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル)、ベンズイミダゾリル(例えば、1H-ベンゾ[d]イミダゾリル)、2,3-ジヒドロベンゾ[l,4]ジオキシニル及びベンゾ[l,3]ジオキソリルなどを含め、縮合環種が含まれる。この語句には、限定はされないが、キヌクリジルなど、ヘテロ原子を有する架橋多環式環系も含まれる。ヘテロシクリル基の代表的な例としては、限定はされないが、アジリジニル基、アゼチジニル基、アゼパニル基、オキセタニル基、ピロリジル基、イミダゾリジニル基(例えば、イミダゾリジン-4-オンイル又はイミダゾリジン-2,4-ジオンイル)、ピラゾリジニル基、チアゾリジニル基、テトラヒドロチオフェニル基、テトラヒドロフラニル基、ジオキソリル基、フラニル基、チオフェニル基、ピロリル基、ピロリニル基、イミダゾリル基、イミダゾリニル基、ピラゾリル基、ピラゾリニル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンズイソオキサゾリル基(例えば、ベンゾ[d]イソオキサゾリル)、チアゾリル基、チアゾリニル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、オキサジアゾリル基、ピペリジル基、ピペラジニル基(例えば、ピペラジン-2-オンイル)、モルホリニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基(例えば、テトラヒドロ-2H-ピラニル)、テトラヒドロチオピラニル基、オキサチアニル基、ジオキシル基、ジチアニル基、ピラニル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基、ジヒドロピリジル基、ジヒドロジチイニル基、ジヒドロジチオニル基、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカニル基、ホモピペラジニル基、キヌクリジル基、インドリル基(例えば、インドリル-2-オンイル又はイソインドリン-1-オンイル)、インドリニル基、イソインドリル基、イソインドリニル基、アザインドリル基(ピロロピリジル又は1H-ピロロ[2,3-b]ピリジル)、インダゾリル基、インドリジニル基、ベンゾトリアゾリル基(例えば1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル)、ベンズイミダゾリル基(例えば、1H-ベンゾ[d]イミダゾリル又は1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2(3H)-オンイル)、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンズオキサジアゾリル基、ベンズオキサジニル基、ベンゾジチイニル基、ベンゾキサチイニル基、ベンゾチアジニル基、ベンズオキサゾリル基(即ちベンゾ[d]オキサゾリル)、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチアジアゾリル基、ベンゾ[l,3]ジオキソリル基、ピラゾロピリジル基(例えば、1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジル、1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジル)、イミダゾピリジル基(例えば、アザベンズイミダゾリル又は1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジル)、トリアゾロピリジル基、イソオキサゾロピリジル基、プリニル基、キサンチニル基、アデニニル基、グアニニル基、キノリニル基、イソキノリニル基(例えば、3,4-ジヒドロイソキノリン-1(2H)-オンイル)、キノリジニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、プテリジニル基、チアナフタレニル基、ジヒドロベンゾチアジニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ジヒドロインドリル基、ジヒドロベンゾジオキシニル基、テトラヒドロインドリル基、テトラヒドロインダゾリル基、テトラヒドロベンズイミダゾリル基、テトラヒドロベンゾトリアゾリル基、テトラヒドロピロロピリジル基、テトラヒドロピラゾロピリジル基、テトラヒドロイミダゾピリジル基、テトラヒドロトリアゾロピリジル基、テトラヒドロピリミジン-2(1H)-オン基及びテトラヒドロキノリニル基が挙げられる。代表的な非芳香族ヘテロシクリル基には、縮合芳香族基を含む縮合環種は含まれない。非芳香族ヘテロシクリル基の例としては、アジリジニル、アゼチジニル、アゼパニル、ピロリジル、イミダゾリジニル(例えば、イミダゾリジン-4-オンイル又はイミダゾリジン-2,4-ジオンイル)、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジル、ピペラジニル(例えば、ピペラジン-2-オンイル)、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル(例えば、テトラヒドロ-2H-ピラニル)、テトラヒドロチオピラニル、オキサチアニル、ジチアニル、1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカニル、ホモピペラジニル、キヌクリジル又はテトラヒドロピリミジン-2(1H)-オンが挙げられる。代表的な置換ヘテロシクリル基は、一置換されているか、又は限定はされないが、2置換、3置換、4置換、5置換若しくは6置換されているピリジル基又はモルホリニル基など、2回以上置換され得るか、又は以下に挙げるものなどの様々な置換基で二置換されている。
本明細書で使用される場合及び特に指定されない限り、「シクロアルキルアルキル」基は、式:-アルキル-シクロアルキル(式中、アルキル及びシクロアルキルは上記に定義される)の基である。置換シクロアルキルアルキル基は、この基のアルキル、シクロアルキル又はアルキル及びシクロアルキルの両方の部分で置換され得る。代表的なシクロアルキルアルキル基には、限定はされないが、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルエチル、シクロペンチルプロピル、シクロヘキシルプロピルなどが含まれる。
本明細書で使用される場合及び特に指定されない限り、「アラルキル」基は、式:-アルキル-アリール(式中、アルキル及びアリールは上記に定義される)の基である。置換アラルキル基は、この基のアルキル、アリール又はアルキル及びアリールの両方の部分で置換され得る。代表的なアラルキル基としては、限定はされないが、ベンジル基及びフェネチル基並びにインダン-4-イルエチルなど、アリール基がシクロアルキル基と縮合しているアラルキル基が挙げられる。
本明細書で使用される場合及び特に指定されない限り、「ヘテロシクリルアルキル」基は、式:-アルキル-ヘテロシクリル(式中、アルキル及びヘテロシクリルは上記に定義される)の基である。「ヘテロアリールアルキル」基は、式:-アルキル-ヘテロアリール(式中、アルキル及びヘテロアリールは上記に定義される)の基である。「ヘテロシクロアルキルアルキル」基は、式:-アルキル-ヘテロシクロアルキル(式中、アルキル及びヘテロシクロアルキルは上記に定義される)の基である。置換ヘテロシクリルアルキル基は、この基のアルキル、ヘテロシクリル又はアルキル及びヘテロシクリルの両方の部分で置換され得る。代表的なヘテロシクリルアルキル基としては、限定はされないが、モルホリン-4-イルエチル、モルホリン-4-イルプロピル、フラン-2-イルメチル、フラン-3-イルメチル、ピリジン-3-イルメチル、テトラヒドロフラン-2-イルエチル及びインドール-2-イルプロピルが挙げられる。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
「ヒドロキシアルキル」基は、1つ以上のヒドロキシ基で置換されている上記に記載されるとおりのアルキル基である。
「アルコキシ」基は、-O-(アルキル)(式中、アルキルは上記に定義される)である。
「アルコキシアルキル」基は、-(アルキル)-O-(アルキル)(式中、アルキルは上記に定義される)である。
「アミノ」基は、式:-NH、-NH(R)又は-N(R(式中、各Rは、独立に、上記に定義されるアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヘテロシクリル基(例えば、ヘテロアリール基又はヘテロシクロアルキル基)又はヘテロシクリルアルキル基(例えば、ヘテロアリールアルキル基又はヘテロシクロアルキルアルキル基)である(これらの各々は、独立に、置換されているか又は非置換である)の基である。
一実施形態において、「アミノ」基は、式:-NH-アルキル又は-N(アルキル)(式中、各アルキルは、独立に、上記に定義される)の基である「アルキルアミノ」基である。用語「シクロアルキルアミノ」、「アリールアミノ」、「ヘテロシクリルアミノ」、「ヘテロアリールアミノ」、「ヘテロシクロアルキルアミノ」などは、用語「アルキル」を、それぞれ、「シクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロアリール」、「ヘテロシクロアルキル」などで置き換えた場合の上記の「アルキルアミノ」についての説明を反映する。
「カルボキシ」基は、式:-C(O)OHの基である。
本明細書で使用される場合及び特に指定されない限り、「アシル」基は、式:-C(O)(R)又は-C(O)H(式中、Rは上記に定義される)の基である。「ホルミル」基は、式:-C(O)Hの基である。
本明細書で使用される場合及び特に指定されない限り、「アミド」基は、式:-C(O)-NH、-C(O)-NH(R)、-C(O)-N(R、-NH-C(O)H、-NH-C(O)-(R)、-N(R)-C(O)H又は-N(R)-C(O)-(R)(式中、各Rは、独立に、上記に定義される)の基である。
一実施形態において、「アミド」基は、式:-C(O)-NH、-C(O)-NH(R)、-C(O)-N(R(式中、各Rは、独立に、上記に定義される)の基である「アミノカルボニル」基である。
一実施形態において、「アミド」基は、式:-NH-C(O)H、-NH-C(O)-(R)、-N(R)-C(O)H又は-N(R)-C(O)-(R)(式中、各Rは、独立に、上記に定義される)の基である「アシルアミノ」基である。
「スルホニルアミノ」基は、式:-NHSO(R)又は-N(アルキル)SO(R)(式中、各アルキル及びRは上記に定義される)の基である。
「尿素」基は、式:-N(アルキル)C(O)N(R、-N(アルキル)C(O)NH(R)、-N(アルキル)C(O)NH、-NHC(O)N(R、-NHC(O)NH(R)又は-NH(CO)NH(式中、各アルキル及びRは、独立に、上記に定義されるとおりである)の基である。
アルキル基を除き、本明細書に記載される基が「置換されている」と言われるとき、そうした基は、いずれか1つ又は複数の適切な置換基で置換され得る。置換基の具体例となる例は、本明細書に開示される例示的化合物及び実施形態に見られるもの並びにハロゲン(クロロ、ヨード、ブロモ又はフルオロ);アルキル;ヒドロキシル;アルコキシ;アルコキシアルキル;アミノ;アルキルアミノ;カルボキシ;ニトロ;シアノ;チオール;チオエーテル;イミン;イミド;アミジン;グアニジン;エナミン;アミノカルボニル;アシルアミノ;ホスホネート;ホスフィン;チオカルボニル;スルフィニル;スルホン;スルホンアミド;ケトン;アルデヒド;エステル;尿素;ウレタン;オキシム;ヒドロキシルアミン;アルコキシアミン;アラルコキシアミン;N-オキシド;ヒドラジン;ヒドラジド;ヒドラゾン;アジド;イソシアネート;イソチオシアネート;シアネート;チオシアネート;酸素(=O);B(OH)、O(アルキル)アミノカルボニル;シクロアルキル(これは単環式又は縮合若しくは非縮合多環式であり得る(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル))又はヘテロシクリル(これは単環式又は縮合若しくは非縮合多環式であり得る(例えば、ピロリジル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル又はチアジニル));単環式又は縮合若しくは非縮合多環式アリール又はヘテロアリール(例えば、フェニル、ナフチル、ピロリル、インドリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、アクリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチオフェニル又はベンゾフラニル)アリールオキシ;アラルキルオキシ;ヘテロシクリルオキシ;及びヘテロシクリルアルコキシである。
本明細書で使用されるとき、用語「1つ又は複数の薬学的に許容可能な塩」とは、無機酸及び塩基並びに有機酸及び塩基を含め、薬学的に許容可能な非毒性の酸又は塩基から調製される塩を指す。式Iの化合物の好適な薬学的に許容可能な塩基付加塩としては、限定はされないが、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛でできている金属塩又はリジン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N-メチル-グルカミン)及びプロカインでできている有機塩が挙げられる。好適な非毒性酸としては、限定はされないが、酢酸、アルギン酸、アントラニル酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、フロ酸、ガラクツロン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グリコール酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、硫酸、酒石酸及びp-トルエンスルホン酸などの無機酸及び有機酸が挙げられる。具体的な非毒性酸としては、塩酸、臭化水素酸、マレイン酸、リン酸、硫酸及びメタンスルホン酸が挙げられる。従って、具体的な塩の例としては、塩酸塩、ギ酸塩及びメシル酸塩が挙げられる。当技術分野で他にも周知であり、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciences,18th eds.,Mack Publishing,Easton PA(1990)又はRemington:The Science and Practice of Pharmacy,19th eds.,Mack Publishing,Easton PA(1995)を参照されたい。
本明細書で使用される場合及び特に指示されない限り、用語「立体異性体」又は「立体異性体的に純粋」は、本明細書に提供される化合物の1つの立体異性体であって、その化合物の他の立体異性体を実質的に含まないものを意味する。例えば、1つのキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物であれば、その化合物の逆のエナンチオマーを実質的に含まないことになる。2つのキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物であれば、その化合物の他のジアステレオマーを実質的に含まないことになる。典型的な立体異性体的に純粋な化合物は、化合物の1つの立体異性体が約80重量%超を占め、且つ化合物の他の立体異性体が約20重量%未満を占めるか、化合物の1つの立体異性体が約90重量%超を占め、且つ化合物の他の立体異性体が約10重量%未満を占めるか、化合物の1つの立体異性体が約95重量%超を占め、且つ化合物の他の立体異性体が約5重量%未満を占めるか、又は化合物の1つの立体異性体が約97重量%超を占め、且つ化合物の他の立体異性体が約3重量%未満を占める。化合物はキラル中心を有することができ、ラセミ化合物、個別のエナンチオマー又はジアステレオマー及びそれらの混合物として存在することができる。かかる異性体形態は全て、それらの混合物を含め、本明細書に開示される実施形態の範囲内に含まれる。
立体異性体的に純粋な形態のかかる化合物の使用並びにこれらの形態の混合物の使用は、本明細書に開示される実施形態に包含される。例えば、本明細書に開示される方法及び組成物では、特定の化合物のエナンチオマーを等しい又は等しくない量で含む混合物が使用され得る。これらの異性体は、キラルカラム又はキラル分割剤など、標準的な技法を用いて不斉合成されるか又は分割され得る。例えば、Jacques,J.,et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley Interscience,New York,1981);Wilen,S.H.,et al.,Tetrahedron 33:2725(1977);Eliel,E.L.,Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw Hill,NY,1962);Wilen,S.H.,Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN,1972);Todd,M.,Separation Of Enantiomers:Synthetic Methods(Wiley-VCH Verlag GmbH&Co.KGaA,Weinheim,Germany,2014);Toda,F.,Enantiomer Separation:Fundamentals and Practical Methods(Springer Science&Business Media,2007);Subramanian,G.Chiral Separation Techniques:A Practical Approach(John Wiley&Sons,2008);Ahuja,S.,Chiral Separation Methods for Pharmaceutical and Biotechnological Products(John Wiley&Sons,2011)を参照のこと。
また、化合物には、E及びZ異性体又はこれらの混合物並びにシス及びトランス異性体又はこれらの混合物が含まれ得ることにも留意しなければならない。特定の実施形態において、化合物は、E異性体又はZ異性体のいずれかとして単離される。他の実施形態において、化合物は、E及びZ異性体の混合物である。
「互変異性体」は、互いに平衡状態にある化合物の異性体形態を指す。異性体形態の濃度は、その化合物が見出される環境に依存することになり、例えば、化合物が固体か、それとも有機溶液又は水溶液中にあるかに応じて異なり得る。例えば、水溶液中では、ピラゾールは、互いの互変異性体と称される以下の異性体形態を呈し得る。
Figure 2023531709000003
当業者は容易に理解するとおり、幅広い種類の官能基及び他の構造が互変異性を呈することができ、式Iの化合物のあらゆる互変異性体が本発明の範囲内にある。
また、本明細書に提供される化合物は、原子の1つ以上に、自然にない比率の原子同位体を含有し得ることにも留意しなければならない。例えば、化合物は、例えば、トリチウム(H)、ヨウ素125(125I)、硫黄35(35S)又は炭素14(14C)などの放射性同位体で放射性標識され得るか、又は重水素(H)、炭素13(13C)又は窒素15(15N)などの同位体が濃縮され得る。本明細書で使用されるとき、「アイソトポログ」は、同位体が濃縮された化合物である。用語「同位体が濃縮された」は、その原子の天然の同位体組成以外の同位体組成を有する原子を指す。「同位体が濃縮された」は、その原子の天然の同位体組成以外の同位体組成を有する原子を少なくとも1つ有する化合物も指し得る。用語「同位体組成」は、所与の原子について存在する各同位体の量を指す。放射性標識され、且つ同位体が濃縮された化合物は、治療用薬剤、例えば癌治療用薬剤、研究試薬、例えば結合アッセイ試薬及び診断用薬剤、例えば生体内撮像用造影剤として有用である。本明細書に記載されるとおりの化合物の全ての同位体変化は、放射性か否かにかかわらず、本明細書に提供される実施形態の範囲内に包含されることが意図される。一部の実施形態において、化合物のアイソトポログが提供され、例えば、アイソトポログは、重水素、炭素13及び/又は窒素15が濃縮された化合物である。本明細書で使用されるとき、「重水素化された」は、少なくとも1つの水素(H)が重水素によって置き換えられている化合物を意味し(D又はHで指示される)、即ち、この化合物は、少なくとも1つの位置で重水素が濃縮されている。
立体異性体組成又は同位体組成とは無関係に、本明細書において言及される各化合物は、本明細書で考察される薬学的に許容可能な塩のいずれかの形態で提供され得ることが理解される。同様に、同位体組成は、本明細書において言及される各化合物の立体異性体組成とは無関係に様々であり得ることが理解される。更に、同位体組成は、それぞれの化合物又はその塩に存在する元素に限定されるものの、本来、それぞれの化合物の薬学的に許容可能な塩の選択とは無関係に様々であり得る。
描かれている構造とその構造の名前との間に矛盾がある場合、描かれている構造の方に重みが付与されるべきであることに留意しなければならない。
「治療」は、本明細書で使用されるとき、障害、疾患又は病態又は障害、疾患若しくは病態に関連する症状の1つ以上の全体的又は部分的な軽減又はそうした症状の更なる進行又は悪化を遅らせること又は止めること或いは障害、疾患又は病態自体の1つ又は複数の原因を軽減すること又は根絶することを意味する。一実施形態において、障害は、本明細書に記載されるとおりのアンドロゲン受容体媒介性疾患又はその症状である。
「予防」は、本明細書で使用されるとき、障害、疾患又は病態の発生、再発又は広がりを全体的又は部分的に遅らせる及び/又は防ぐ方法;対象が障害、疾患又は病態を獲得するのを妨げる方法;又は対象が障害、疾患又は病態を獲得するリスクを低減する方法を意味する。一実施形態において、障害は、本明細書に記載されるとおりのアンドロゲン受容体媒介性疾患又はその症状である。
化合物に関連して用語「有効量」は、本明細書に開示される障害、疾患又は病態又はその症状の治療又は予防が可能な量を意味する。
用語「対象」及び「患者」には、本明細書で使用されるとき、限定はされないが、ウシ、サル、ウマ、ヒツジ、ブタ、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギ又はモルモットなどの動物を含めた動物、一実施形態では哺乳類、別の実施形態ではヒトが含まれる。一実施形態において、対象は、アンドロゲン受容体媒介性疾患又はその症状を有するか又はそれを有するリスクがあるヒトである。
用語「アンドロゲン受容体」又は「AR」又は「NR3C4」は、本明細書で使用されるとき、テストステロン又はジヒドロテストステロンを含め、男性ホルモンの結合によって活性化する核ホルモン受容体を指す。用語「アンドロゲン受容体」は、ヒトアンドロゲン受容体のヌクレオチド配列又はタンパク質配列(例えば、Entrez 367、Uniprot P10275、RefSeq NM_000044又はRefSeq NP_000035)を指し得る。
用語「AR完全長」(AR-FL)は、本明細書で使用されるとき、N末端トランス活性化ドメイン(NTD、エクソン1)、DNA結合ドメイン(DBD、エクソン2~3)、ヒンジドメイン(エクソン4)及びC末端リガンド結合ドメイン(LBD、エクソン4~8)を含む4つの機能ドメイン全てを有するARタンパク質を指す。
用語「去勢抵抗性前立腺癌」(CRPC)は、患者がアンドロゲン遮断療法又はテストステロンを減少させる他の療法を受け続けている間にも悪化するか、又は進行する進行性前立腺癌又はホルモン不応性、ホルモンナイーブ、アンドロゲン非依存性又は化学療法若しくは外科的去勢抵抗性と考えられる前立腺癌を指す。去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)は、進行中のADT及び/又は外科的去勢にもかかわらず発達する進行性前立腺癌である。去勢抵抗性前立腺癌とは、前立腺特異抗原(PSA)の増加又はその血清高値、転移、骨転移、疼痛、リンパ節病変、腫瘍成長のサイズ又は血清マーカーの増加、予後診断マーカーの悪化又は患者の状態から明らかなとおり、外科的去勢歴、ゴナドトロピン放出ホルモン作動薬(例えば、ロイプロリド)又は拮抗薬(例えば、デガレリクス又はアバレリックス)、抗アンドロゲン薬(例えば、ビカルタミド、フルタミド、エンザルタミド、ケトコナゾール、アミノグルテチミド)、化学療法剤(例えば、ドセタキセル、パクリタキセル、カバジタキセル、アドリアマイシン、ミトキサントロン、エストラムスチン、シクロホスファミド)、キナーゼ阻害薬(イマチニブ(Gleevec(登録商標))又はゲフィチニブ(Iressa(登録商標))、カボザンチニブ(Cometriq(登録商標)、別名XL184))又は他の前立腺癌療法(例えば、ワクチン(シプロイセル-T(Provenge(登録商標))、GVAX等)、薬草(PC-SPES)及びリアーゼ阻害薬(アビラテロン))による継続的な治療にもかかわらず進行若しくは悪化し続けるか、又は患者の健康に影響を及ぼし続ける前立腺癌として定義される。
特定の実施形態では、式I
Figure 2023531709000004
(式中、
は、C1~3アルキルであり;
aは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立に、H及びC1~3アルキルから選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成し;
mは、0~8であり;
各Rは、独立に、置換又は非置換C1~3アルキルであるか、又は2つのR基は、それらが結合されている同じ炭素原子又は隣接する炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成するか、又は2つのR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と一緒になって、置換又は非置換4~7員ヘテロシクリルを形成し;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換-O(C1~6アルキル)-、-(C1~6アルキル)O-、-O(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
Vは、
Figure 2023531709000005
であり、式中、
Bは、N、CH又はCRであり;
各Rは、独立に、ハロゲン及び置換又は非置換C1~6アルキルから選択され;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;
及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
bは、0~2である)
の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体が本明細書に提供される。
特定の実施形態では、式I
Figure 2023531709000006
(式中、
は、C1~3アルキルであり;
aは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立に、H及びC1~3アルキルから選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成し;
mは、0~8であり;
各Rは、独立に、置換又は非置換C1~3アルキルであるか、又は2つのR基は、それらが結合されている同じ炭素原子又は隣接する炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成するか、又は2つのR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と一緒になって、置換又は非置換4~7員ヘテロシクリルを形成し;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換-O(C1~6アルキル)-、-(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
Vは、
Figure 2023531709000007
であり、式中、
Bは、N、CH又はCRであり;
各Rは、独立に、ハロゲン及び置換又は非置換C1~6アルキルから選択され;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;
及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
bは、0~2である)
の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体が本明細書に提供される。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、メチルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、aは、1であり、且つR及びRは、両方ともHである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、各Rは、置換又は非置換メチルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、各Rは、独立に、メチル及びCFから選択される。
式Iの化合物の一部の実施形態において、mは、0、1、2、3又は4である。式Iの化合物の一部の実施形態において、mは1又は2である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、XはNである。式Iの化合物の一部の実施形態において、XはCRであり;及びRは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)である。式Iの化合物の一部の実施形態において、XはCHである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Lは、置換又は非置換-O(CH-、-O(CHO-又は-(CH-であり、及びpは、1~4である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、Lは、置換又は非置換-O(CH-又は-(CH-であり、及びpは1~4である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、Lは、置換又は非置換-O(CH-であり、及びpは2又は3である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、Lは、置換又は非置換-O(CHO-であり、及びpは2又は3である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、Lは、置換又は非置換-(CH-であり、及びpは1、2、3又は4である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Lは、置換又は非置換-(CH-であり、及びpは、3又は4である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)O-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Lは、-O(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)-である。
式Iの化合物の一部の実施形態において、BはCHである。式Iの化合物の一部の実施形態において、BはNである。
式Iの化合物の一部の実施形態において、bは0である。式Iの化合物の一部の実施形態において、Rは、CF、Cl又はSFである。式Iの化合物の一部の実施形態において、RはCFである。式Iの化合物の一部の実施形態において、R及びRはメチルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、化合物は、
Figure 2023531709000008
又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、化合物は、
Figure 2023531709000009
(式中、
各R4mは、独立に、水素又は置換若しくは非置換メチルであり;
置換基は、存在する場合、1~5個のハロから選択され;
Lは、置換又は非置換-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
は、メチルであり;
Vは、
Figure 2023531709000010
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、化合物は、
Figure 2023531709000011
(式中、
Lは、置換又は非置換-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
は、メチルであり;
Vは、
Figure 2023531709000012
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、化合物は、
Figure 2023531709000013
(式中、
Lは、置換又は非置換-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
は、メチルであり;
Vは、
Figure 2023531709000014
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体である。
式(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)の化合物のいくつかの実施形態では、Rはメチルであり;nは、0であり;Xは、N又はCRであり;Rは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;Lは、置換又は非置換-O(CH-又は-(CH-であり、pは、1~4であり;Bは、CH又はNであり;bは、0であり;Rは、CF、Cl又はSFであり;Rは、CFであり;R及びRは、メチルである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)の化合物のいくつかの実施形態では、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)O-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。
式(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)の化合物のいくつかの実施形態では、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)O-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。
式(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)の化合物のいくつかの実施形態では、Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である。
本明細書に提供される更なる実施形態には、上記に示す詳細な実施形態のうちの1つ以上の任意の組み合わせが含まれる。
式(I)の化合物の一部の実施形態において、化合物は、表1の化合物である。
表1に示される化合物は、本明細書に記載されるAR介在アッセイで試験されており、そこで活性があることが分かった。一実施形態において、本明細書に記載される化合物は、1μMの濃度で、ARタンパク質の少なくとも約50%以上の分解につながる。
ピペリジンジオン化合物の作製方法
本明細書に記載される化合物は、従来の有機合成及び市販の出発材料を用いるか、又は本明細書に提供される方法を用いて作製することができる。例として且つ限定ではなく、式(I)の化合物(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、L、V、X、m、a及びbは、本明細書に定義されるとおりである)は、以下に示すスキーム並びに本明細書に示される例に概説するとおり調製することができる。当業者であれば、所望の生成物を得るために、具体例となるスキーム及び例に示される手順をどのように変更し得るかを分かっているであろうことに留意しなければならない。
Figure 2023531709000015
スキーム1に示されるとおり、式(I)の化合物(式中、XはN又はCRであり、及びLは、-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-である)の調製は、高温(例えば、約40℃~約100℃)で溶媒中、塩基の存在下に(例えば、DMF中N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中KCO)、ピペリジン誘導体aをエステル中間体b(式中、LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基であり、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)と反応させて中間体cを提供することから出発し得る。場合により、ヨウ化物塩を使用すると、この転換が容易になる(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。中間体cからエステル保護基を除去すると(例えば、alk=Me、Et又は他のアルキルのとき、溶媒中の水酸化物塩基、例えばTHF及び水中のLiOHで処理することによるか、又はalk=tert-ブチルのとき、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸又は1,4-ジオキサン中の塩酸など、溶媒中の酸で処理することによる)、中間体dが提供される。0℃~約70℃の温度で溶媒中、例えば、DCM、DMF、NMP又はこれらの混合物中)、カップリング剤(例えば、HATU、HBTU又はEDC又はTCFH、任意選択でHOBtと組み合わせる)及び塩基(例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はN-メチルイミダゾール)の存在下に中間体dをピペリジンジオン中間体eとカップリングすると、式(I)の化合物(式中、XはN又はCRであり、及びLは、-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-である)が提供される。代わりに、式中、XがNであり、及びLが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である中間体cの調製は、高温(例えば、約40℃~約80℃)で、溶媒中、塩基の存在下に(例えば、DMF中N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中KCO)、誘導体V-L-LG(LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの適切な脱離基である)を適切に誘導体化したピペリジルエステル誘導体f(例えば、式中、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)と反応させて中間体cを提供することから出発し得る。
Figure 2023531709000016
式(I)の化合物(式中、XがNであり、及びLが-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である)は、スキーム2に示される代替的順序に従い、高温(例えば、約40℃~約100℃)で溶媒中、塩基の存在下に(例えば、DMF中N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中KCO)、誘導体V-L-LG(LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの適切な脱離基である)を適切に誘導したピペリジル誘導体gと反応させることによっても調製され得る。場合により、ヨウ化物塩を使用すると、この転換が容易になる(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。代わりに、式(I)の化合物(式中、XはN又はCRであり、Lは、-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-である)の調製は、0℃~約60℃の温度で溶媒中、塩基の存在下に(例えば、DCM中N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はピリジン中トリエチルアミン)、化合物eを適切に官能化したカルボニル中間体h(式中、LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基である)と反応させて中間体iを提供することから出発し得る。高温(例えば、約40℃~約80℃)で、溶媒中、塩基の存在下に(例えば、DMF中N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中KCO)、i(式中、LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基である)をアミン中間体aと反応させると、式(I)の化合物(式中、XはN又はCRであり、及びLは、-O(C1~3アルキル)-、-(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-である)が提供される。
Figure 2023531709000017
アミンgなどの中間体は、スキーム3に従い調製することができる。高温(例えば、約40℃~約100℃)で溶媒中、塩基の存在下に(例えば、DMF中N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中KCO)、適切に官能化したピペラジンjをエステル中間体b(式中、LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基であり、及びalkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)と反応させて中間体kを提供することから出発する。場合により、ヨウ化物塩を使用すると、この転換が容易になる(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。中間体kからエステル保護基を除去すると(例えば、alk=Me、Et又は他のアルキルのとき、溶媒中の水酸化物塩基、例えばTHF及び水中のLiOHで処理することによるか、又はalk=tert-ブチルのとき、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸又は1,4-ジオキサン中の塩酸など、溶媒中の酸で処理することによる)、中間体lが提供される。0℃~約70℃の温度で溶媒中、例えば、DCM、DMF、NMP又はこれらの混合物中)、カップリング剤(例えば、HATU、HBTU又はEDC又はTCFH、任意選択でHOBtと組み合わせる)及び塩基(例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又はN-メチルイミダゾール)の存在下に、中間体lをピペリジンジオン中間体eとカップリングするとアミン中間体gが提供される。アミンfなどの中間体の調製は、中間体kからのN-保護基Pの除去によることができる(例えば、PがBocであるとき、溶媒中の酸、例えば、室温で、ジオキサン若しくはEtOAc中のHCl、又は室温で、DCM中のTFAで処理することによるか、又はPがBn若しくはCbzであるとき、メタノール中のパラジウム炭素など、溶媒中の金属触媒で水素化することによる)。
Figure 2023531709000018
aなどの中間体(式中、XはNであり、及びLは-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である)は、スキーム4に従い調製することができる。高温(例えば、約40℃~約100℃)で溶媒中、塩基の存在下に(例えば、DMF中N,N-ジイソプロピルエチルアミン又はアセトニトリル中KCO)、V-L-LG(式中、Lは-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-であり、LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基である)をアミンnで処理すると、中間体oが提供される。場合により、ヨウ化物塩を使用すると、この転換が容易になる(ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムなど)。中間体oからN-保護基Pを除去すると(例えば、PがBocであるとき、溶媒中の酸、例えば、室温で、ジオキサン若しくはEtOAc中のHCl、又は室温で、DCM中のTFAで処理することによるか、又はPがBn若しくはCbzであるとき、メタノール中のパラジウム炭素など、溶媒中の金属触媒で水素化することによる)、中間体a(式中、XはNであり、及びLは-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である)が提供される。
Figure 2023531709000019
高温、例えば約70℃~約90℃で、EtOAcなどの溶媒中、トリエチルアミンなどの塩基の存在下に、適切に誘導体化した4-イソチオシアナトベンゾニトリル又は5-イソチオシアナトピコリノニトリルqでエステル中間体p(式中、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基である)を処理すると、中間体rが提供される。uなどの中間体(式中、LGは脱離基(Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなど)であり、及びLは-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である)は、中間体s(式中、Pは、THP、TBS、酢酸塩又はベンジルなどのアルコール保護基である)から調製することができる。sの保護基Pを除去すると(例えば、PがTHPであるとき、溶媒中の触媒酸、例えばジオキサン中のHClで処理することによる)、アルコール中間体tが提供される。tのアルコール官能基を脱離基へと活性化すると(例えば、LGがBrであるとき、tをジクロロメタン中の臭化チオニルで処理することによる)、中間体u(式中、LGは脱離基(Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなど)であり、及びLは-O(C1~3アルキル)-又は-(C1~4アルキル)-である)が提供され、これを更に反応させると、式(I)の化合物を提供することができる。
Figure 2023531709000020
中間体p(式中、Lは-O(C1~3アルキル)-であり、Rは、保護されているアルコールOP(例えばTHPエーテル又はTBSエーテル)である)、例えばaaは、スキーム6に従い調製することができる。アルコール中間体v(式中、Pは、Bn又はBocなどのアミン保護基である)から出発して、高温、例えば70℃~130℃で溶媒中、任意選択で触媒と併せた塩基の存在下に(例えばキシレン中KOH及び臭化テトラブチルアンモニウム)、求電子剤w(式中、LGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基であり、及びPは、THP又はTBSなどの酸素保護基である)と反応させると、中間体xが提供される。Xの保護基Pを除去すると(例えば、PがBnであるとき、メタノール中のパラジウム炭素で水素化することによるか、又はPがBocであるとき、ジオキサン中のHCLで処理することによる)、アミン中間体yが提供される。高温(例えば約70℃~130℃)で、溶媒中、場合によりヨウ化物塩と併せた塩基の存在下に(例えば、アセトニトリル中の炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)、アミンyをエステルz(式中、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、及びLGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基である)と反応させると、中間体aaが提供され、これを更に反応させると、式(I)の化合物(式中、L=-O(C1~3アルキル)-である)を提供することができる。
Figure 2023531709000021
中間体p(式中、Lは-(C1~3アルキル)-であり、Rは、アルコール又は保護されているアルコール(例えばTHPエーテル又はTBSエーテル)である)、例えばhhは、スキーム6に従い調製することができる。アルデヒド中間体bb(式中、Pは、Bn又はBocなどのアミン保護基である)から出発して、0℃~60℃の温度で溶媒中、塩基の存在下に(例えば、THF中2-(ジエトキシホスホリル)酢酸エチル及び水素化ナトリウム)、オレフィン化試薬と反応させると、オレフィン中間体ccが提供される。高圧(例えば10~100psi)で、溶媒中、触媒の存在下に(例えば、水素雰囲気下のメタノール中パラジウム炭素)、ccを水素化によって還元すると、中間体ddが提供される。エステル官能基の還元は、-78℃~25℃の温度で溶媒中、還元剤(例えば、DCM中水素化ジイソブチルアルミニウム)で処理して中間体ee(式中、RはHである)を提供することによって達成し得る。代わりに、中間体eeは、-78℃~25℃の温度で溶媒中の還元剤(例えば、DCM中水素化ジイソブチルアルミニウム)で中間体ccを処理して中間体ffを提供することによって調製され得る。高圧(例えば10~100psi)で、溶媒中、触媒の存在下に(例えば、パラジウム炭素、メタノール中、水素雰囲気下)、ffを水素化すると、中間体eeが提供される。eeの保護基Pを除去すると(例えば、PがBnであるとき、メタノール中のパラジウム炭素で水素化することによるか、又はPがBocであるとき、ジオキサン中のHCLで処理することによる)、アミン中間体ggが提供される。高温(例えば約70℃~130℃)で、溶媒中、任意選択でヨウ化物塩と併せた塩基の存在下に(例えば、アセトニトリル中炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)、アミンggをエステルz(式中、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、及びLGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基である)と反応させると、中間体hh(式中、RはH又はアルコール保護基(例えばTHP、TBS又はTr)である)が提供され、これを更に反応させると、式(I)の化合物(式中、Lは-(C1~3アルキル)-である)を提供することができる。
Figure 2023531709000022
中間体p(式中、Lは-(C1~3アルキル)O-であり、及びRはヘテロ環又はシクロアルキル基である)、例えばmmは、スキーム8に従い調製することができる。中間体ii(式中、PN’はアミン保護基、例えばBn又はBocである)、及びLGは脱離基、例えば、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルである)から出発して、高温(例えば70℃~130℃)で溶媒中、任意選択で触媒と併せた塩基の存在下に(例えばキシレン中KOH及び臭化テトラブチルアンモニウム)、アルコールjj(式中、Pはアミン保護基、例えばBn又はBocである)と反応させると、エーテル中間体kkが提供される。kkの保護基PN’を除去すると(例えば、PN’がBnであるとき、メタノール中のパラジウム炭素で水素化することによるか、又はPがBocであるとき、ジオキサン中のHCLで処理することによる)、アミン中間体llが提供される。
高温(例えば約70℃~130℃)で、溶媒中、任意選択でヨウ化物塩と併せた塩基の存在下に(例えば、アセトニトリル中炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)、アミンllをエステルz(式中、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、及びLGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基である)と反応させると、中間体mmが提供され、これを更に反応させると、式(I)の化合物(式中、Lは-(C1~3アルキル)O-である)を提供することができる。
Figure 2023531709000023
特定の中間体p(式中、Lは-O(C1~3アルキル)-であり、Rは、保護されているヘテロ環又はシクロアルキル基である)、例えばqqについては、スキーム9に示される改変した順序を用いることができる。アルコールv(式中、Pは、Bn又はBocなどのアミン保護基である)から出発して、高温(例えば70℃~130℃)で溶媒中、任意選択で触媒と併せた塩基の存在下に(例えばキシレン中KOH及び臭化テトラブチルアンモニウム)、求電子剤中間体nn(式中、LGは脱離基、例えば、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルであり、及びPN’は、Bn又はBocなどのアミン保護基である)と反応させると、エーテル中間体ooが提供される。ooの保護基Pを除去すると(例えば、PN’がBnであるとき、メタノール中のパラジウム炭素で水素化することによるか、又はPがBocであるとき、ジオキサン中のHCLで処理することによる)、アミン中間体ppが提供される。高温(例えば約70℃~130℃)で、溶媒中、任意選択でヨウ化物塩と併せた塩基の存在下に(例えば、アセトニトリル中炭酸カリウム及びヨウ化カリウム)、アミンppをエステル(式中、alkは、Me、Et、Bn又はtert-Buなどのアルキル基であり、及びLGは、Cl、Br、I、トリフレート又はスルホン酸アルキルなどの脱離基である)と反応させると、中間体qqが提供され、これを更に反応させると、式(I)の化合物(式中、Lは-O(C1~3アルキル)-である)を提供することができる。
Figure 2023531709000024
中間体nn(式中、XはCRである)の特定の例、例えばvvは、スキーム10に従い調製した。ケトン中間体rr(式中、Pは、アミン保護基(例えばBn、Boc又はCbz)である)を0℃~60℃の温度でオレフィン化試薬及び溶媒中、塩基(例えば、THF中2-(ジエトキシホスホリル)酢酸エチル及び水素化ナトリウム)によってオレフィン化すると、オレフィン中間体ssが提供される。高圧(例えば10~100psi)で、溶媒中、触媒の存在下に(例えば、水素雰囲気下のメタノール中パラジウム炭素)、ssを水素化すると、中間体ttが提供される。ttのエステル官能基の還元は、-78℃~25℃の温度で溶媒中、還元剤(例えば、DCM中水素化ジイソブチルアルミニウム)で処理することによって達成され、中間体uuが提供される。アルコールuuを脱離基LGに活性化させると(例えば、LGがBrである場合、ジクロロメタン及びDMF中の臭化チオニルで処理することによるか、又はLGがトリフレートである場合、ジクロロメタン中のトリフリン酸無水物で処理することによる)、中間体vvが提供され、これを更に反応させると、式(I)の化合物(式中、Lは-O(C1~3アルキル)-であり、XはCRである)を提供することができる。
Figure 2023531709000025
適切に誘導されたピペリジンジオンeは、インダゾール誘導体wwから調製することができ、Halは、ヨウ素化条件下(例えば、-40℃~40℃の温度でDMF中のヨウ素及び水酸化カリウム)での処理によってヨウ化物中間体xxを生成するハロゲン(例えば、Cl又はBr)である。中間体eでは、Rは、アルキル基(例えば、Me、Et、Pr)であり、中間体xxを、適切なR-Halでアルキル化することができ、Halは、溶媒(例えば、DMF中のヨウ化メチル及びカリウムtert-ブトキシド)中、塩基の存在下で中間体yyを生成するハロゲン化物(例えば、Cl、Br、I)である。yyとボロン酸誘導体zzのカップリングでは、Rは、Hであるか、又は溶媒中のパラジウム触媒及び塩基(例えば、ジオキサン及び水中のPd(PPh及び炭酸カリウム又はTHF及び水中のXPhos Pd G3及び炭酸セシウム)の存在下で、中間体aaaを生成するアルキル基(例えば、Me又はピナコール)である。高温(例えば、40℃~150℃)の溶媒中の触媒及び塩基(例えば、ジオキサン中のPd(dba)・BINAP及び炭酸セシウム)の存在下での、適切に保護されたアンモニア等価物(例えば、BnNH、BocNH又はPhCNH)とaaaとの反応は、中間体bbbを生成し、Pは、アミン保護基(例えば、Boc、Bn又はベンゾフェノンイミンなど)である。中間体bbbを、高圧の水素(例えば、5~100psi)下、溶媒(例えば、メタノール中の活性炭上のパラジウム)中、触媒を用いた水素化条件にさらすと、中間体eが得られ、これを更に反応させて、式(I)の化合物を得ることができる。
使用方法
一実施形態において、本明細書に記載される化合物には、動物又はヒトの病態を治療、予防又は改善する医薬品としての有用性がある。本明細書に記載される化合物には、動物又はヒトの病態を治療、予防又は改善する医薬品としての有用性がある。従って、本明細書には、以下に記載する疾患の治療又は予防を含め、化合物の多数の使用が提供される。一実施形態において、本明細書に提供される方法は、有効量の化合物の、それを必要とする対象への投与を含む。
本明細書に提供される方法は、有効量の1つ又は複数の化合物の、それを必要とする対象への投与を含む。
本明細書には、対象のアンドロゲン受容体(AR)媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物を投与することを含む方法が提供される。
本明細書には、対象のAR媒介性疾患を治療又は予防する方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物を投与することを含む方法が提供される。
別の態様において、本明細書には、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物を投与することを含む、対象のAR媒介性疾患の治療又は予防において用いるための化合物が提供される。一部の実施形態において、本明細書には、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物を投与することを含む、対象のAR媒介性疾患の治療において用いるための化合物が提供される。一部の実施形態において、本明細書には、それを必要とする対象に、有効量の、本明細書に記載されるとおりの化合物を投与することを含む、対象のAR媒介性疾患の予防において用いるための化合物が提供される。
一部の実施形態において、本明細書の方法において使用される化合物は、本明細書に記載されるとおりの化合物である。一部の実施形態において、化合物は、式(I)の化合物である。一部の実施形態において、化合物は、式(II)の化合物である。一部の実施形態において、化合物は、式(III)の化合物である。一部の実施形態において、化合物は、式(IV)の化合物である。一部の実施形態において、化合物は、表1の化合物である。
一部の実施形態において、AR媒介性疾患は、AR野生型媒介性疾患である。他の実施形態において、AR媒介性疾患は、AR増幅の結果である。
特定の実施形態において、AR媒介性疾患は、前立腺癌である。一部のかかる実施形態において、前立腺癌は、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)である。一部のかかる実施形態において、前立腺癌は、転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)である。なおも別の実施形態において、前立腺癌は、非転移性CRPC(nmCRPC)である。一部の実施形態において、前立腺癌は、ホルモン不応性である。一部の実施形態において、前立腺癌は、AR拮抗薬による治療に抵抗性である。例えば、前立腺癌は、エンザルタミド、ビカルタミド、アビラテロン、ARN-509、ODM-201、EPI-001、EPI-506、AZD-3514、ガレテロン、ASC-J9、フルタミド、ヒドロキシフルタミド、ニルタミド、酢酸シプロテロン、ケトコナゾール又はスピロノラクトンによる治療に抵抗性である。
本明細書には、ARレベルを低下させる方法であって、対象に有効量の化合物を投与することを含む方法が提供される。また、本明細書には、細胞を有効量の化合物と接触させることを含む、細胞のARレベルをインビボ、エキソビボ又はインビトロで低下させる方法における使用のための化合物も提供される。一実施形態において、細胞は、患者の細胞である。一実施形態において、細胞は、患者の細胞ではない。一実施形態において、本明細書には、腫瘍中の野生型ARのレベルを低下させる方法であって、治療有効量の化合物を投与することを含む、それによって腫瘍中の野生型ARのレベルを低下させる方法が提供される。一実施形態において、本明細書には、腫瘍中のAR完全長(AR-FL)のレベルを低下させる方法であって、治療有効量の化合物を投与することを含む、それによって腫瘍中のAR完全長(AR-FL)のレベルを低下させる方法が提供される。一部の実施形態において、ARレベルは、化合物投与前のARレベルと比較して低下する。一部の実施形態において、ARレベルは、化合物投与前のARレベルと比較して20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%低下する。
また、本明細書には、それを必要とする患者におけるARのタンパク質活性を調節する方法であって、ある量の化合物を前記患者に投与することを含む方法も提供される。一部のかかる実施形態において、本明細書には、それを必要とする患者におけるARのタンパク質活性を減少させる方法であって、ある量の化合物を前記患者に投与することを含む方法が提供される。一部の実施形態において、ARのタンパク質活性は、化合物投与前のARのタンパク質活性と比較して低下する。一部の実施形態において、ARのタンパク質活性は、化合物投与前のARのタンパク質活性と比較して20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又は99%低下する。
本明細書に記載される方法の一部の実施形態において、本方法は、加えて、AR拮抗薬(酢酸シプロテロン、スピロノラクトン、ビカルタミド及びエンザルタミドなど)、5α-レダクターゼ阻害薬(フィナステリド及びデュタステリドなど)、CYP17A1阻害薬(酢酸アビラテロンなど)、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)類似体(リュープロレリン及びセトロレリクスなど)及び抗ゴナドトロピン(酢酸メゲストロール及び酢酸メドロキシプロゲステロンなど)から選択される1つ以上の第2の薬剤を投与することを含む。
一部の実施形態において、本明細書に提供される化合物は、上述の方法のいずれにおいても用いられ得る。
一部の実施形態において、本明細書に提供される化合物は、上述の方法のいずれにおいても用いられ得る。
医薬組成物及び投与経路
本明細書に提供される化合物は、対象に、カプセル、マイクロカプセル、錠剤、顆粒、散剤、トローチ、丸薬、坐剤、注射、懸濁液、シロップ、パッチ、クリーム、ローション、軟膏、ゲル、スプレー、溶液及びエマルションなど、従来の製剤形態で経口的、局所的又は非経口的に投与することができる。
本化合物は、対象に、カプセル、マイクロカプセル、錠剤、顆粒、散剤、トローチ、丸薬、坐剤、注射、懸濁液、シロップ、パッチ、クリーム、ローション、軟膏、ゲル、スプレー、溶液及びエマルションなど、従来の製剤形態で経口的、局所的又は非経口的に投与することができる。好適な製剤は、賦形剤(例えば、スクロース、デンプン、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、グルコース、セルロース、タルク、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウム)、結合剤(例えば、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリプロピルピロリドン、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、スクロース又はデンプン)、崩壊薬(例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、重炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又はクエン酸カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、タルク又はラウリル硫酸ナトリウム)、香味剤(例えば、クエン酸、メントール、グリシン又はオレンジ粉末)、保存剤(例えば、安息香酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メチルパラベン又はプロピルパラベン)、安定剤(例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム又は酢酸)、懸濁剤(例えば、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン又はステアリン酸アルミニウム)、分散剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、希釈剤(例えば、水)及び基剤ワックス(例えば、ココアバター、白色ワセリン又はポリエチレングリコール)など、従来の有機又は無機添加剤を使用した一般的に用いられる方法によって調製することができる。医薬組成物中の化合物の有効量は、所望の効果を発揮するであろうレベル;例えば、経口投与用及び非経口投与用の両方とも、約0.005mg/kg対象の体重~約10mg/kg対象の体重の単位投薬量であり得る。
対象に投与される化合物の用量は、かなり幅広いばらつきがあり、医療従事者の判断に供され得る。一般に、化合物は、約0.001mg/kg対象の体重~約10mg/kg対象の体重の用量で1日1回~4回投与することができ、しかし、上記の投薬量は、対象の年齢、体重及び医学的病態並びに投与タイプに応じて適宜変更され得る。一実施形態において、用量は、約0.001mg/kg対象の体重~約5mg/kg対象の体重、約0.01mg/kg対象の体重~約5mg/kg対象の体重、約0.05mg/kg対象の体重~約1mg/kg対象の体重、約0.1mg/kg対象の体重~約0.75mg/kg対象の体重又は約0.25mg/kg対象の体重~約0.5mg/kg対象の体重である。一実施形態において、1用量が1日に与えられる。いずれかの所与の場合、投与される化合物の量は、活性成分の溶解度、使用される製剤及び投与経路などの要因に依存することになる。
別の実施形態において、本明細書には、疾患又は障害の治療又は予防方法であって、それを必要とする対象への約0.01mg/日~約750mg/日、約0.1mg/日~約375mg/日、約0.1mg/日~約150mg/日、約0.1mg/日~約75mg/日、約0.1mg/日~約50mg/日、約0.1mg/日~約25mg/日又は約0.1mg/日~約10mg/日の化合物の投与を含む方法が提供される。
別の実施形態において、本明細書には、約0.1mg~500mg、約1mg~250mg、約1mg~約100mg、約1mg~約50mg、約1mg~約25mg又は約1mg~約10mgの化合物を含む単位投薬量製剤が提供される。
詳細な実施形態において、本明細書には、約0.1mg又は100mgの化合物を含む単位投薬量製剤が提供される。
別の実施形態において、本明細書には、0.5mg、1mg、5mg、10mg、15mg、20mg、30mg、35mg、50mg、70mg、100mg、125mg、140mg、175mg、200mg、250mg、280mg、350mg、500mg、560mg、700mg、750mg、1000mg又は1400mgの化合物を含む単位投薬量製剤が提供される。
化合物は、1日に1回、2回、3回、4回又はそれ以上の回数投与することができる。詳細な実施形態において、100mg以下の用量が1日1回用量として投与され、100mgを超える用量は、総1日用量の半分に等しい量で1日2回投与される。
化合物は、利便性の理由で経口的に投与することができる。一実施形態において、経口的に投与されるとき、化合物は食事及び水と共に投与される。別の実施形態において、化合物は、水若しくはジュース(例えば、リンゴジュース又はオレンジジュース)又は任意の他の液体中に分散され、溶液又は懸濁液として経口的に投与される。
化合物は、耳、鼻、眼又は皮膚へと、皮内に、筋肉内に、腹腔内に、経皮的に(percutaneously)、静脈内に、皮下に、鼻腔内に、硬膜外に、舌下に、脳内に、膣内に、経皮的に(transdermally)、経直腸的に、粘膜に、吸入により又は局所的に投与することもできる。投与様式は、医療従事者の裁量に委ねられ、一部には医学的病態の部位に依存し得る。
一実施形態において、本明細書には、化合物を含有するが、追加の担体、賦形剤又は媒体を含まないカプセルが提供される。
別の実施形態において、本明細書には、有効量の化合物と薬学的に許容可能な担体又は媒体とを含む組成物が提供され、ここで薬学的に許容可能な担体又は媒体は、賦形剤、希釈剤又はこれらの混合物を含み得る。一実施形態において、組成物は医薬組成物である。
組成物は、錠剤、咀嚼錠、カプセル、溶液、非経口溶液、トローチ、坐剤及び懸濁液などの形態であり得る。組成物は、単一の錠剤若しくはカプセル又は好都合な容積の液体であり得る投薬量単位中に1日用量又は1日用量の好都合な分割量を含有するように製剤化することができる。一実施形態において、溶液は、塩酸塩などの水溶性塩から調製される。一般に、いずれの組成物も、薬化学における公知の方法に従い調製される。カプセルは、化合物を好適な担体又は希釈剤と混合し、適正量の混合物をカプセルに充填することによって調製され得る。通常の担体及び希釈剤としては、限定はされないが、多くの異なる種類のデンプンなど、不活性な粉末状物質、粉末セルロース、特に結晶性及び微結晶性セルロース、フルクトース、マンニトール及びスクロースなどの糖類、穀粉及び類似の食用粉末が挙げられる。
錠剤は、直接圧縮、湿式造粒又は乾式造粒によって調製することができる。こうした製剤は、通常、希釈剤、結合剤、滑沢剤及び崩壊剤を化合物とともに配合する。典型的な希釈剤としては、例えば、各種のデンプン、ラクトース、マンニトール、カオリン、リン酸又は硫酸カルシウム、塩化ナトリウムなどの無機塩類及び粉末糖が挙げられる。粉末状セルロース誘導体も有用である。典型的な錠剤結合剤は、デンプン、ゼラチン及び糖類、例えばラクトース、フルクトース、グルコースなどの物質である。天然及び合成ゴムも、アカシア、アルギン酸、メチルセルロース、ポリビニルピロリジンなどを含め、好都合である。ポリエチレングリコール、エチルセルロース及びワックスも結合剤としての役割を果たし得る。
錠剤製剤には、錠剤及び打錠杵が臼金型に付着するのを防ぐため、滑沢剤が必要となる可能性がある。滑沢剤は、タルク、ステアリン酸マグネシウム及びカルシウム、ステアリン酸及び硬化植物油のような滑り易い固体から選択することができる。錠剤崩壊剤は、濡れると膨潤して錠剤を細かく崩れさせ、化合物を放出させる物質である。これには、デンプン、粘土、セルロース、アルギン及びガムが含まれる。より詳細には、例えば、トウモロコシ及びジャガイモデンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、木材セルロース、天然海綿粉末、陽イオン交換樹脂、アルギン酸、グアーガム、柑橘パルプ及びカルボキシメチルセルロースを、ラウリル硫酸ナトリウムと同様に使用することができる。錠剤は、香味剤及び封止剤としての糖又は錠剤の溶解特性を改変する皮膜形成保護剤でコーティングすることができる。組成物は、例えば、製剤中にマンニトールなどの物質を使用することにより、咀嚼錠として製剤化することもできる。
化合物を坐剤として投与することが望ましいとき、典型的な基剤を使用することができる。ココアバターは従来の坐剤基剤であり、これは、ワックスを添加してその融点を僅かに上昇させることにより改変することができる。水混和性坐剤基剤、特に、様々な分子量のポリエチレングリコールを含むものが、広く使用されている。
化合物の効果は、適切な製剤化によって遅延させるか又は延長することができる。例えば、化合物のゆっくりと溶解するペレットを調製し、錠剤若しくはカプセルに又は徐放性の植込み型装置として取り込むことができる。この技法には、幾つかの異なる溶解速度のペレットを作製すること及びそれらのペレットの混合物をカプセルに充填することも含まれる。錠剤又はカプセルは、予測可能な持続期間にわたって溶解に耐えるフィルムでコーティングすることができる。非経口製剤であっても、化合物が血清中でゆっくりと分散することを可能にする油性又はエマルション状媒体に化合物を溶解又は懸濁することにより、長時間作用型にすることができる。
列挙される実施形態
本発明は、以下の列挙された例示的な実施形態を参照することによって定義することができる。
1.式I
Figure 2023531709000026
(式中、
は、C1~3アルキルであり;
aは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立に、H及びC1~3アルキルから選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成し;
mは、0~8であり;
各Rは、独立に、置換又は非置換C1~3アルキルであるか、又は2つのR基は、それらが結合されている同じ炭素原子又は隣接する炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成するか、又は2つのR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と一緒になって、置換又は非置換4~7員ヘテロシクリルを形成し;
Xは、N又はCRであり;
は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
Lは、置換又は非置換-O(C1~6アルキル)-、-(C1~6アルキル)O-、-O(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
Vは、
Figure 2023531709000027
であり、式中、
Bは、N、CH又はCRであり;
各Rは、独立に、ハロゲン及び置換又は非置換C1~6アルキルから選択され;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;
及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
bは、0~2である)
の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
2.Rは、メチルである、実施形態1の化合物。
3.aは、1であり、且つR及びRは、両方ともHである、実施形態1又は2の化合物。
4.各Rは、置換又は非置換メチルである、実施形態1~3のいずれか1つの化合物。
5.各Rは、独立に、メチル及びCFから選択される、実施形態1~4のいずれか1つの化合物。
6.mは、0、1、2、3又は4である、実施形態1~5のいずれか1つの化合物。
7.mは、1又は2である、実施形態1~5のいずれか1つの化合物。
8.Xは、Nである、実施形態1~7のいずれか1つの化合物。
9.Xは、CRであり、Rは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)である、実施形態1~7のいずれか1つの化合物。
10.Lは、置換又は非置換-O(CH-、-O(CHO-又は-(CH-であり、及びpは、1~4である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
11.Lは、置換又は非置換-O(CH-であり、及びpは、2又は3である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
12.Lは、置換又は非置換-O(CHO-であり、及びpは、2又は3である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
13.Lは、置換又は非置換-(CH-であり、及びpは、3又は4である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
14.Lは、-O(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)(CH)-、-O(CH)(CH)O-、-(CH)(CH)-、-(CH)(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)(CH)-である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
15.Lは、-O(CH)(CH)-又は-(CH)(CH)(CH)-である、実施形態1~9のいずれか1つの化合物。
16.Bは、CHである、実施形態1~15のいずれか1つの化合物。
17.Bは、Nである、実施形態1~15のいずれか1つの化合物。
18.bは、0である、実施形態1~17のいずれか1つの化合物。
19.Rは、CF、Cl又はSFである、実施形態1~18のいずれか1つの化合物。
20.Rは、CFである、実施形態1~19のいずれか1つの化合物。
21.R及びRは、メチルである、実施形態1~20のいずれか1つの化合物。
22.式II
Figure 2023531709000028
を有する、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
23.式III
Figure 2023531709000029
(式中、
各R4mは、独立に、水素又は置換若しくは非置換メチルであり;
置換基は、存在する場合、1~5個のハロから選択され;
Lは、置換又は非置換-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
は、メチルであり;
Vは、
Figure 2023531709000030
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
を有する、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
24.式IV
Figure 2023531709000031
(式中、
Lは、置換又は非置換-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
は、メチルであり;
Vは、
Figure 2023531709000032
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
を有する、実施形態1の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
25.式V
Figure 2023531709000033
(式中、
Lは、置換又は非置換-O(C1~3アルキル)-、-O(C1~3アルキル)O-又は-(C1~4アルキル)-であり;
は、メチルであり;
Vは、
Figure 2023531709000034
であり、
Bは、N又はCHであり;
は、ハロゲン、CF又はSFであり;及び
及びRは、C1~3アルキルである)
を有する実施形態1の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
26.表1から選択される、実施形態1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
27.有効量の、実施形態1~26のいずれか1つに記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体と、薬学的に許容可能な担体、賦形剤又は媒体とを含む医薬組成物。
28.アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、実施形態1~26のいずれか1つに記載の化合物を投与することを含む方法。
29.アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、実施形態27の医薬組成物を投与することを含む方法。
30.アンドロゲン媒介性疾患は、前立腺癌である、実施形態28又は29に記載の方法。
31.前立腺癌は、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)である、実施形態30に記載の方法。
以下の実施例は、限定ではなく、例示として提示される。化合物名は、ChemBiodraw Ultra(Cambridgesoft)に提供される自動命名ツールを使用して付与され、このツールは、カーン・インゴルド・プレローグの立体化学則を支持して体系的な化学構造名を生成するものである。当業者は、所望の生成物が得られるように、具体例となる例に示される手順を改変することができる。
本明細書に記載される化合物の塩は、クロマトグラフィー精製時に移動相に酸(例えば、TFA、ギ酸又はHCl)を含めること又はクロマトグラフィー精製後に生成物を酸の溶液(例えば、HCl水溶液)と共に撹拌することなど、標準方法により調製することができる。
Figure 2023531709000035
Figure 2023531709000036
実施例1:2-((2S,6R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000037
trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール。アセトニトリル(900mL)中のtrans-4-アミノシクロヘキサン-1-オール(40g、347mmol、1.0当量)及び炭酸セシウム(339g、1.04mol、3当量)の混合物に臭化ベンジル(119g、698mmol、2.01当量)を加え、この反応液を室温で撹拌した。48時間後、反応混合物をろ過し、濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(300mL)で希釈し、水(100mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール(77g、261mmol、75%収率)が淡紅色の固体として提供される。この粗生成物を更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 116.3[M+1]H NMR400MHz DMSO-dδ7.27-7.34(m,8H),7.19-7.21(m,2H),4.42(d,J=4.8Hz,1H),3.55(s,4H),2.33-2.36(m,1H),1.74-1.84(m,4H),1.40(dd,J=12.4Hz,2.0Hz,2H),0.98(d,J=13.2Hz,2H).
trans-N,N-ジベンジル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン。THF(400mL)及び水(200mL)中のtrans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール(60g、203mmol、1.0当量)及びテトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(13.8g、40.6mmol、0.2当量)の混合物に、0℃で2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(84.9g、406mmol、61.5mL、2.0当量)及び水酸化ナトリウム(200g、5.00mol、24.6当量)を加えた。この反応液を65℃に加熱した。12時間後、反応液を氷水(1.0L)に注入し、水相を酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。得られた粗材料をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中2~50%酢酸エチル)によって精製することにより、trans-N,N-ジベンジル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(60g、142mmol、70%収率)を無色の油として得た。H NMR 400MHz CDClδ 7.37-7.39(m,4H),.7.28-7.32(m,4H),7.22(m,2H),4.63-4.67(m,1H),3.57-3.89(m,9H),3.23-3.25(m,1H),2.55(m,1H),2.08-2.11(m,2H),1.92-1.95(m,5H),1.58-1.64(m,6H),1.54-1.56(m,2H),1.20-1.39(m,2H).
trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン。MeOH(500mL)中のtrans-N,N-ジベンジル-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(65g、153mmol、1.0当量)の混合物に、N下にて10%パラジウム炭素(6.5g)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、水素ガスで3回パージした。この反応液を室温で水素ガス雰囲気下(15psi)にて撹拌した。1時間後、反応液をろ過し、ろ液を濃縮することにより、trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(46g)をオフホワイト色の油として得た。この粗材料を更なる精製なしに次に回した。H NMR400MHz CDClδ 7.34-7.36(m,1H),.4.63-4.65(m,1H),3.82-3.91(m,3H),3.52-3.66(m,5H),3.28(m,1H),2.70-2.71(m,1H),2.01-2.04(m,2H),1.85-1.89(m,3H),1.58-1.59(m,1H),1.45-1.56(m,8H),1.29-1.32(m,2H),1.11-1.14(m,2H).
2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル。アセトニトリル(175mL)中のtrans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキサン-1-アミン(25g、103mmol、1.0当量)の混合物に、2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル(37.2g、205mmol、26.6mL、2.0当量)、炭酸カリウム(28.4g、205mmol、2.0当量)及びヨウ化カリウム(1.71g、10.3mmol、0.1当量)を加えた。この反応液を110℃に加熱した。16時間後、反応液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。得られた粗材料をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル中0~50%酢酸エチル)によって精製することにより、2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル(18.6g、54mmol、53%収率)を黄色の油として得た。MS(ESI)m/z 344.4[M+1]H NMR 400MHz CDCl δ 4.63(t,J=3.2Hz,1H),.3.82-3.87(m,2H),3.70(s,3H),3.61-3.63(m,4H),3.51-3.60(m,2H),3.22-3.24(m,1H),2.36(m,1H),1.99(m,2H),1.83-1.86(m,3H),1.62(m,1H),1.53-1.60(m,6H),1.30(m,6H),1.12-1.14(m,2H).
4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。酢酸エチル(130mL)中の2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル(18.6g、54.2mmol、1.0当量)の溶液に、4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(24.7g、108mmol、2.0当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(14.0g、108mmol、2.0当量)を加えた。この反応液を撹拌しながら90℃に加熱した。12時間後、反応液を濃縮し、得られた粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0~50%酢酸エチル)によって精製することにより、4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(25g、46.3mmol、86%収率)を黄色の油として得た。
4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(300mL)中の4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(42.5g、78.8mmol、1.0当量)の溶液に、HCl/ジオキサン(4M、400mL)を滴下して加えた。この反応液を室温で撹拌した。1時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1~20%THF)によって精製することにより、4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(21g、46.1mmol、59%収率)を黄色のガラス状の油として得た。MS(ESI)m/z 456.4[M+1]H NMR 400MHz CDCl δ 7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.85(m,1H),7.72(dd,J=10.0Hz,1.6Hz,1H),3.73-3.77(m,4H),3.60-3.62(m,2H),3.37-3.39(m,1H),2.88-2.91(m,2H),2.21-2.24(m,2H),1.97(m,1H),1.83-1.88(m,3H),1.61(s,6H),1.33-1.41(m,2H).
4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(80mL)中の4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(3.500g、7.72mmol、1.0当量)の混合物に、0℃でN,N-ジメチルホルムアミド(8mL)及び臭化チオニル(3.201g、15.43mmol、2.0当量)を加えた。12時間後、この反応液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に注入し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。この粗材料をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中9~20%酢酸エチル)によって精製することにより、4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(4.200g、8.13mmol、粗製)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z 518.1[M+1]
(3R,5S)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル。THF(100mL、0.23M)中の(3S,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(5g、23.33mmol、1当量)、ブロモ酢酸メチル(3.57g、23.33mmol、1当量)及びトリエチルアミン(10.2mL、70mmol、3当量)の溶液を50℃で撹拌した。18時間後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。得られた粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10~100%酢酸エチル)によって精製することにより、(3R,5S)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.2g、21.6mmol、92%収率)を黄色の油として得た。MS(ESI)m/z 287.2[M+1]
メチル2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸塩
ジクロロメタン(3mL)中のtert-ブチル(3R,5S)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(1g、3.49mmol、1当量)の溶液に、1,4-ジオキサン中の4M HCl(8.7mL、34.9mmol、10当量)を添加し、反応溶液を室温で撹拌した。2時間後、反応溶液を濃縮して重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル(5×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮してメチル2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸塩(510mg、2.72mmol、収率78%)を黄色の油として得た。MS(ESI)m/z187.5[M+1]
メチル2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセテート
4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(208mg、0.400mmol、1当量)、メチル2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセテート塩酸塩(116mg、0.520mmol、1.3当量)及びヨウ化ナトリウム(79mg、0.5200mmol、1.3当量)の溶液に、N,N-ジメチルホルムアミド(3.2mL、0.13M)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.960mmol、2.4当量)を添加した。反応物を60℃で撹拌した。48時間後、反応溶液を濃縮し、粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)により精製して、メチル2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセテート(250mg、0.40mmol、収率97%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z624.0[M+1]
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸
3:1水/THF(5mL)中のメチル2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)アセテート(250mg、0.400mmol、1当量)の溶液に、水酸化リチウム(100mg、4.17mmol、10当量)を添加し、反応溶液を室温で撹拌した。1時間後、反応溶液を水で希釈し、1M塩酸の添加によりpHを約4に調整した。溶液を酢酸エチル(4×50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(218mg、0.358mmol、収率90%)を淡いオレンジ色の固体として得た。MS(ESI)m/z610.0[M+1]
2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-ブロモピリジン
アセトニトリル(1L)中のベンジルアルコール(167g、1.55mol、3当量)及び3-ブロモ-2,6-ジフルオロ-ピリジン(100g、515mmol)の溶液に、炭酸セシウム(369g、1.13mol、2.2当量)を添加した。混合物を100℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を20℃に冷却し、ろ過し、濃縮した。残渣に石油エーテル(2L×3)を添加し、0℃で2時間攪拌した。沈殿物が形成され、混合物をろ過し、フィルターケーキを真空乾燥させて、2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-ブロモピリジン(300g、405mmol、収率78%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.42-7.32(m,10H),6.44(d,J=8.4Hz,1H),5.37(d,J=34.0Hz,4H).
2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン
DMSO(900mL、0.27M)中の2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-ブロモピリジン(90g、243mmol)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビス(1,3,2-ジオキサボロラン)(185g、729mmol、3当量)の溶液に、N下、酢酸カリウム(71.6g、729mmol、3当量)を添加した後、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(17.8g、24.3mmol、0.1当量)を添加した。反応溶液を、N下、100℃で撹拌した。16時間後、反応溶液をろ過し、濃縮した。得られた粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の5~100%酢酸エチル)により精製して、2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(80g、192mmol、収率79%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 7.85(d,J=7.6Hz,1H),7.54-7.52(m,2H),7.43-7.29(m,8H),6.42(d,J=8.0Hz,1H),5.38(d,J=6.0Hz,4H),1.28(s,12H).
7-ブロモ-3-ヨード-1H-インダゾール
2つのバッチを並行して実施した:N,N-ジメチルホルムアミド(1.2L、0.3M)中の7-ブロモ-1H-インダゾール(75.0g、380mmol)及びI(145g、571mmol、1.5当量)の溶液に、水酸化カリウム(32.0g、571mmol、1.5当量)を0℃で添加し、反応溶液を15℃で攪拌した。16時間後、バッチを合わせ、水(15L)でクエンチし、続いて飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(1.5L)でクエンチした。反応混合物をろ過し、フィルターケーキを酢酸エチル(4L)に溶解した。有機溶液をブライン(1L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、7-ブロモ-3-ヨード-1H-インダゾール(233g、361mmol、収率94%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 13.95(s,1H),7.69(d,J=7.2Hz,1H),7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.15(t,J=8.0Hz,1H).
7-ブロモ-3-ヨード-1-メチル-1H-インダゾール
2つのバッチを並行して実施した:THF(2.4L、0.15M)中の7-ブロモ-3-ヨード-1H-インダゾール(116g、359mmol)の溶液に、1時間攪拌しながら0℃でカリウムtert-ブトキシド(80.6g、718mmol、2当量)を滴加した。THF(400mL)中のヨウ化メチル(91.8g、646mmol、1.8当量)の溶液を0℃で滴加した。添加後、反応混合物を15℃で14時間撹拌した。反応溶液をろ過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中の2~10%酢酸エチル)で精製して、7-ブロモ-3-ヨード-1-メチル-1H-インダゾール(138g、205mmol、収率57%)を白い固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 7.69(d,J=7.2Hz,1H),7.43(d,J=8.0Hz,1H),7.10(t,J=8.0Hz,1H),4.32(s,3H).
3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-7-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール
2つのバッチを並行して実施した:1,4-ジオキサン(1.35L、0.08M)中の2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(75g、180mmol、1.7当量)の溶液に、N下、リン酸三カリウム(2M、449mL、898mmol、8.3当量)、7-ブロモ-3-ヨード-1-メチル-1H-インダゾール(36.3g、108mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2.08g、1.80mmol、0.1当量)を添加し、反応混合物を85℃で16時間撹拌した。2つのバッチを合わせ、有機層を除去し、水層を酢酸エチル(500mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中1~10%酢酸エチル)により精製して、3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-7-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール(100g、200mmol、粗製)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 7.86(d,J=8.0Hz,1H),7.59-7.49(m,2H),7.47-7.27(m,10H),6.93(t,J=8.0Hz,1H),6.60(d,J=8.0Hz,1H),5.43(d,J=0.8Hz,4H),4.35(s,3H).
N-ベンジル-3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-アミン
1,4-ジオキサン(500mL、0.24M)中の3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-7-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール(60g、120mmol、1当量)及びベンジルアミン(25.7g、240mmol、2当量)の溶液に、BINAP(11.2g、18.0mmol、0.15当量)、炭酸セシウム(78.1g、240mmol、2当量)及びパラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)(6.89g、12.0mmol、0.1当量)を添加した。反応溶液を、N下、110℃で16時間撹拌した。溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中の5~20%酢酸エチル)により精製して、N-ベンジル-3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-アミン(35g、66.5mmol、収率55%)をオレンジ色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.46-7.26(m,15H),6.88(d,J=8.0Hz,1H),6.73(t,J=8.0Hz 1H),6.56(d,J=8.0Hz,1H),6.30(d,J=7.6z,1H),6.08(t,J=4.0Hz 1H),5.40(s,4H),4.40(s,5H).
3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
2つのバッチを並行して実施した:エタノール(100mL、0.07M)及びTHF(100mL、0.07M)中のN-ベンジル-3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-アミン(7.5g、14.2mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(4g)及び酢酸(855mg、14.2mmol、1当量)を添加した。反応混合物を、H(50psi)下、45℃で96時間撹拌した。2つのバッチを合わせ、溶液をろ過し、濃縮した。得られた残渣を(エタノール:THF=1:1、30mL×2)で30分間トリチュレートし、混合物をろ過し、フィルターケーキを乾燥させて、3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(6.58g、12.7mmol、収率89%)を灰色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.84(s,1H),6.91(d,J=7.2Hz,1H),6.79(t,J=8.0Hz,1H),6.54(d,J=7.2Hz,1H),5.18(s,2H),4.26-4.22(m,4H),2.61-2.58(m,2H),2.49-2.26(m,1H),2.16-2.14(m,1H).
2-((2S,6R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
2-((2S,6R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(96mg、0.15mmol)を、3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(92mg、0.36mmol、2.4当量)、1-メチルイミダゾール(0.06mL、0.76mmol、5.1当量)、N-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(91mg、0.33mmol、2.2当量)と合わせ、アセトニトリル(1.9mL、0.05M)及びN,N-ジメチルホルムアミド(1mL、0.05M)に溶解した。反応物を室温で一晩撹拌した。反応を水及び酢酸エチルでクエンチし、水層を酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮し、標準的な方法で精製した。乾燥させた画分をジクロロメタン/アセトニトリル中に取り込み、10滴の6N水性塩酸で処理し、濃縮し、ヘキサン及びジクロロメタンでトリチュレートして2-((2S,6R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(16mg、0.02mmol、収率12.2%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI)m/z850.0[M+1]+;1H NMR(アセトニトリル-d3,400MHz)δ 9.50(br s,1H),8.84(s,1H),8.08(d,1H,J=8.3Hz),7.97(d,1H,J=1.6Hz),7.82(dd,1H,J=1.8,8.3Hz),7.64(d,1H,J=8.1Hz),7.31(d,1H,J=7.1Hz),7.14(t,1H,J=7.7Hz),4.51(br s,2H),4.30(br dd,1H,J=5.1,9.9Hz),4.24(br s,1H),4.14(s,3H),3.92(br s,2H),3.80(s,1H),3.59(br s,4H),3.41(tt,2H,J=4.0,10.1Hz),3.23(br s,2H),2.89(q,2H,J=13.7Hz),2.7-2.8(m,3H),2.46(dtd,1H,J=5.0,9.5,13.0Hz),2.10(quin,1H,J=2.6Hz),1.81(br s,2H),1.7-1.8(m,1H),1.55(s,6H),1.47(br s,6H),1.4-1.4(m,2H).
実施例2:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000038
(trans-4-ホルミルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル。アセトニトリル(1.60L)中の(trans-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(240g、1.05mol、1当量)の混合物に、15℃でIBX(352g、1.26mol、1.2当量)を加えた。この反応物を65℃で1時間撹拌した。2つのバッチをワークアップ及び精製用に合わせた。この反応混合物をろ過し、ろ液を真空濃縮することにより、(trans-4-ホルミルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(470g、粗製)を白色の固体として得た。この粗製物を更なる精製なしに次のステップに直接使用した。1H NMR(400MHz CDCl3)δ 9.62(s,1H),4.43(s,1H),4.41(s,1H),2.10-2.14(m,3H),2.01-2.05(m,2H),1.45(s,9H),1.38-1.41(m,2H),1.14-1.18(m,2H).
(E)-3-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アクリル酸エチル。0℃でTHF(900mL)中の水素化ナトリウム(49.6g、1.24mol、60%純度、1.2当量)の混合物に2-(ジエトキシホスホリル)酢酸エチル(255g、1.14mol、1.1当量)を滴下して加えた。この反応物を0℃で1時間撹拌した。THF(500mL)中の(trans-4-ホルミルシクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(235g、1.03mol、1当量)の溶液を0℃で滴下して加えた。この反応物を25℃で2時間撹拌した。反応液を氷水(3.0L)に注入し、20分間撹拌した。水相を酢酸エチル(800mL、500mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、(E)-3-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アクリル酸エチル(560g、粗製)を淡黄色の固体として得た。この材料を更なる精製なしに更なる精製なしに次に回した。H NMR(400MHz CDCl)δ 6.88(dd,J=15.6Hz,6.8Hz 1H),5.75-5.79(m,1H),4.40(s,1H),4.12-4.23(m,3H),3.39(s,1H),2.04-2.08(m,3H),1.81-1.85(m,2H),1.44(s,9H),1.33-1.35(m,1H),1.26-1.30(m,6H),1.10-1.16(m,3H).
((trans-4-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル。並行した2反応としての反応セットアップ。アルゴン雰囲気下にて-78℃でジクロロメタン(1.12L)中の化合物(E)-3-(trans-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)アクリル酸エチル(280g、942mmol、1当量)の溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム(1M、1.88L、2当量)を加えた。この反応物を-78℃で1時間撹拌した。反応を-60℃でMeOH(280mL)によってクエンチした。2つの反応混合物を合わせ、10℃未満の飽和クエン酸(4.0L HO中1.0kgクエン酸)に注入した。混合物を酢酸エチル(2.0L、1.5L)で抽出した。合わせた有機層を重炭酸ナトリウム水溶液(2.0L)、ブライン(2.0L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。この粗材料をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1→0/1)によって精製することにより、((trans-4-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(420g、1.645mol、87%収率)を淡黄色の固体として提供した。H NMR(400MHz CDCl)δ 5.58-5.60(m,2H),4.39(s,1H),4.06-4.07(m,2H),3.35(s,1H),1.80-2.00(m,3H),1.74-1.78(m,2H),1.42(s,9H),1.08-1.20(m,4H).
((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル。この反応の4つのバッチを並行して実行した。MeOH(600mL)中の((trans-4-((E)-3-ヒドロキシプロパ-1-エン-1-イル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(105g、411mmol、1当量)及びパラジウム炭素(10.5g、10%純度)の混合物を脱気し、H2で3回パージし、次に混合物をH2(15psi)下にて25℃で12時間撹拌した。これらの4つのバッチをワークアップ及び精製用に合わせた。反応液をろ過し、減圧下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル/酢酸エチル=20/1→0/1)によって精製した。(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(82g、19%収率)及び(trans-4-(3-オキソプロピル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(200g、48%収率)、白色の固体として。H NMR(400MHz CDCl)δ 4.38(s,1H),3.63(t,J=6.4Hz,2H),3.37(s,1H),1.98-2.01(m,2H),1.60-1.79(m,2H),1.55-1.59(m,2H),1.44(s,9H),1.22-1.28(m,3H),0.95-1.05(m,4H).
3-(trans-4-アミノシクロヘキシル)プロパン-1-オール塩酸塩。2つの反応を並行して行った。MeOH(200mL)中の(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(115g、447mmol、1当量)の溶液にHCl/MeOH(4M、500mL)を加えた。この反応物を15℃で6時間撹拌した。2つのバッチをワークアップ及び精製用に合わせた。この反応液をろ過し、濃縮することにより、3-(trans-4-アミノシクロヘキシル)プロパン-1-オール塩酸塩(160g、92%収率)を淡黄色の固体として得た。この材料を更なる精製なしに次に回した。1H NMR(400MHz DMSO-d6)δ 8.09(s,4H),4.62(s,2H),3.35(t,J=6.8Hz,2H),2.87(d,J=4.4Hz,1H),1.93(d,J=10.8Hz,2H),1.73(d,J=12.8Hz,2H),1.38-1.42(m,2H),1.29-1.31(m,3H),1.13-1.17(m,3H),0.89-0.92(m,2H).
2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパン酸メチル。アセトニトリル(750mL)中の3-(trans-4-アミノシクロヘキシル)プロパン-1-オール塩酸塩(120g、619mmol、1当量)の混合物に、炭酸カリウム(428g、3.10mol、5当量)及び2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル(449g、2.48mol、4当量)を加えた。この混合物を110℃で12時間撹拌した。反応液をろ過し、濃縮した。この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5~100%酢酸エチル)によって精製することにより、2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパン酸メチル(54g、210mmol、34%収率)を黄色の油として得た。MS(ESI)m/z 258.2[M+1]
4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。酢酸エチル(350mL)中の2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパン酸メチル(54g、210mmol、1当量)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(62.2g、273mmol、1.3当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(54.2g、420mmol、2当量)を加えた。この混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=15/1→0/1)によって精製することにより、4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(63g、139mmol、66%収率)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz CDCl3)δ7.94-7.96(m,1H),7.85(m,1H),7.72-7.75(m,1H),3.64-3.67(m,2H),2.69(s,2H),1.95(d,J=12.8Hz,2H),1.84(d,J=11.2Hz,2H),1.61(s,7H),1.29-1.37(m,5H),1.05-1.08(m,2H).
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。N,N-ジメチルホルムアミド(0.800mL)及びジクロロメタン(8mL)中の4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.820g、1.81mmol、1当量)の溶液に、臭化チオニル(0.752g、3.620mmol、2当量)を0℃でゆっくりと加えた。0℃で2時間撹拌した後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15~25%酢酸エチル)によって精製することにより、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.650g、1.259mmol、70%収率)を褐色の固体として得た。MS(ESI)m/z 516.1[M+1]
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル。N,N-ジメチルホルムアミド(4.8mL、0.2M)中の4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(500mg、0.968mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル(270mg、1.45mmol、1.5当量)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.46mL、4.84mmol、5当量)を加え、反応液を50℃で撹拌した。18時間後、反応液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1~10%メタノール)によって精製することにより、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル(487mg、0.784mmol、81%収率)を淡黄色の油として得た。MS(ESI)m/z 622.3[M+1]
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸。5:1のTHF/水(4mL、0.2M)中の2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル(500mg、0.82mmol、1当量)の溶液に、LiOH(59mg、2.46mmol、3当量)を加えた。この反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を水(10mL)で希釈し、2M HClを加えることによってpH5に調整し、酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(364mg、0.599mmol、73%収率)をオフホワイト色の固体として得た。MS(ESI)m/z 608.4[M+1]H NMR(400MHz CDCl)δ 8.33(d,J=8.0Hz,1H),8.19(s,1H),7.97(d,J=8.4Hz,1H),3.83(s,1H),3.37(s,2H),3.14(s,2H),2.89(s,2H),2.73(s,2H),2.40(s,2H),2.00(s,2H),1.81(d,J=12.0Hz,2H),1.72(d,J=10.4Hz,2H),1.44-1.54(m,8H),1.15-1.19(m,3H),1.05-1.08(m,2H),1.01(d,J=6.4Hz,6H).
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(100mg、0.16mmol、1当量)及び3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(51mg、0.20mmol、1.25当量)を含むフラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL、0.16M)、1-メチルイミダゾール(54mg、0.66mmol)及びN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(92mg、0.33mmol)を添加した。反応混合物を25℃で撹拌した。20分後、反応溶液をDMSO(1mL)で希釈し、標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(108mg、0.119mmol、収率73%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z848.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),8.34(d,J=8.31Hz,1H),8.20(d,J=1.59Hz,1H),7.97(dd,J=1.65,8.25Hz,1H),7.64(d,J=8.07Hz,1H),7.20(d,J=7.21Hz,1H),7.06-7.15(m,1H),4.39(br dd,J=5.07,10.21Hz,1H),4.18-4.32(m,4H),4.10(s,4H),3.77-3.87(m,2H),3.48-3.60(m,2H),3.01(br s,2H),2.55-2.84(m,5H),2.30-2.43(m,1H),2.17(qd,J=5.25,13.34Hz,1H),1.84(br d,J=11.74Hz,2H),1.74(br d,J=9.41Hz,4H),1.55(s,6H),1.00-1.36(m,11H).
実施例3:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000039
2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル。酢酸エチル(1.3234mL)中の2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル(2g、5.82mmol、1当量)の溶液に、2-クロロ-4-イソチオシアナト-ベンゾニトリル(2.27g、11.65mmol、2当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.03mL、11.65mmol、2当量)を加えた。この反応液を撹拌しながら90℃に加熱した。18時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~50%酢酸エチル)によって精製することにより、2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(2g、3.9521mmol、68%収率)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z 506.2[M+1]
2-クロロ-4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル。クロロホルム(5.7mL)中の2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(4.0g、7.9mmol、1当量)の溶液にジオキサン中4M HCl(39.52mL、158.08mmol、20当量)を加え、反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~40%酢酸エチル)によって精製することにより、2-クロロ-4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.5g、2.883mmol、36%収率)をオフホワイト色の固体として得た。MS(ESI)m/z 422.2[M+1]
4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル。ジクロロメタン(38mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3.8mL)中の2-クロロ-4-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.51g、3.06mmol)の溶液に臭化チオニル(0.59mL、7.64mmol、2.5当量)を加え、反応液を室温で撹拌した。1時間後、反応液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~80%酢酸エチル)によって精製することにより、4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(1.171g、2.42mmol、79%収率)を淡黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z 484.0[M+1]+。
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル。N,N-ジメチルホルムアミド中の4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(400mg、0.825mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル塩酸塩(239mg、1.073mmol、1.3当量)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.03mL、5.94mmol、7当量)を加え、反応液を60℃で撹拌した。18時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中1~10%メタノール)によって精製することにより、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル(311mg、0.528mmol、64%収率)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z 590.0[M+1]
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸。4:1の1,4-ジオキサンの水中溶液(1mL)中の2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸メチル(311mg、0.528mmol、1当量)の溶液に水酸化リチウム(38mg、1.58mmol、3当量)を加え、反応液を室温で撹拌した。7時間後、反応液を水(10mL)で希釈し、2M HClを加えることによってpH約7に調整した。溶液を酢酸エチル(4×50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮することにより、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(219mg、0.380mmol、72%収率)を淡黄色の固体として得た。この材料を更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 576.0[M+1]+。
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(150mg、0.240mmol、1当量)及び3-(7-アミノ-1-メチル-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(152mg、0.590mmol、2.5当量)の溶液に、N,N-ジメチルホルムアミド(1.2mL、0.2M)を添加し、続いて1-メチルイミダゾール(0.1mL、1.25mmol、5当量)を添加した。反応溶液を、全ての固体が溶解するまで室温で撹拌した。N-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(151mg、0.540mmol、2当量)を添加し、反応物を室温で撹拌した。2時間後、反応溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(62.5mg、0.071mmol、収率29%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI)m/z816.0[M+1]+;1H NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 10.91(s,1H),9.9-10.6(m,1H),8.13(d,1H,J=8.3Hz),7.92(d,1H,J=1.8Hz),7.63(d,1H,J=8.3Hz),7.60(dd,1H,J=1.8,8.3Hz),7.20(d,1H,J=7.2Hz),7.11(t,1H,J=7.8Hz),4.39(dd,1H,J=5.0,10.1Hz),4.09(s,3H),3.82(br t,2H,J=4.8Hz),3.8-3.8(m,2H,J=4.3Hz),3.6-3.7(m,2H),3.47(br d,3H,J=7.3Hz),3.37(tdd,2H,J=3.6,7.3,14.5Hz),3.24(br s,2H),2.8-3.0(m,3H),2.7-2.7(m,1H),2.61(td,1H,J=4.9,17.4Hz),2.36(dddd,1H,J=4.8,10.3,13.8,15.0Hz),2.17(qd,1H,J=5.5,13.3Hz),2.10(br d,2H,J=10.3Hz),1.72(br d,2H,J=10.5Hz),1.53(s,6H),1.36(q,2H,J=11.3Hz),1.23(br d,6H,J=4.2Hz).
実施例4:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000040
5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル(6.70g、19.51mmol、1当量)、5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(8.94g、39.0mmol、2当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.8mL、39.0mmol、2当量)を酢酸エチル(56mL、0.35M)中に合わせ、封管内で90℃に16時間加熱した。この反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%~100%酢酸エチル)によって精製することにより、5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.5g、6.4743mmol、33%収率)を褐色の固体として得た。MS(ESI)m/z 457.0[M-テトラヒドロピラン保護基+1]
5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(30mL)中の5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.50g、6.47mmol、1当量)の溶液に4M塩酸(16.2mL、64.7mmol、10当量)を加え、反応液を室温で撹拌した。3時間後、反応液を濃縮することにより、5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.20g、6.4mmol、99%収率)を赤みがかった油として提供した。この粗材料を更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 457.0[M+1]
5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(30mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(3.20g、6.49mmol)の溶液を臭化チオニル(1.26mL、16.2mmol、2.5当量)と加え合わせ、反応液を室温で撹拌した。2時間後、反応液を濃縮し、この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%~80%酢酸エチル)によって精製することにより、5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(2.00g、3.85mmol、59%収率)を赤みがかった褐色の油として得た。MS(ESI)m/z 519.8[M+1]
tert-ブチル(3S,5R)-4-(2-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
2-((2R,6S)-4-(tert-ブトキシカルボニル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)酢酸(0.2g、0.7mmol、1当量)及びN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.5g、1.6mmol、2.2当量)を含む20mlバイアルに、アセトニトリル(2mL)を添加し、続いて1-メチルイミダゾール(0.30mL、3.7mmol、5当量)を添加した。反応溶液を室温で10分間攪拌した。次いで、アセトニトリル(1mL)中の3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.2g、0.88mmol、1.2当量)の溶液を添加し、反応溶液を室温で撹拌した。16時間後、反応溶液を酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)で希釈した。有機層を除去し、100mlのブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して黄色の油を得た。粗物質をカラムクロマトグラフィー(50gカラム、ジクロロメタン中1~10%メタノール)で精製して、tert-ブチル(3S,5R)-4-(2-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.16g、0.31mmol、収率42%)を得た。MS(ESI)m/z513.3[M+1]
2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
tert-ブチル(3S,5R)-4-(2-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.16g、0.29mmol)を含む20mlバイアルに、2mlのジクロロメタンを添加し、続いてジオキサン中の4M塩酸(1.35mL、5.41mmol、20当量)を添加した。反応混合物を室温で撹拌した。20時間後、反応溶液を濃縮して、2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.1g、0.26mmol、収率83%)を黄色の固体として得、これを更に精製することなく次に進めた。MS(ESI)m/z413.2[M+1]
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.1g、0.18mmol、1当量)、2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.1g、0.23mmol、1.3当量)及びヨウ化ナトリウム(2.7mg、0.02mmol、0.1当量)を含む1ドラムバイアルに、アセトニトリル(2mL)を添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL、1.08mmol、6当量)を添加した。反応バイアルを撹拌しながら60℃に加熱した。16時間後、ジメチルスルホキシドで3ml、標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.06g、0.07mmol、収率38%)を得た。MS(ESI)m/z851.0[M+1]H NMR(DMSO-d,500MHz)δ 10.7-11.0(m,1H),9.0-9.3(m,1H),8.5-8.9(m,1H),7.5-7.8(m,1H),7.0-7.3(m,3H),6.6-6.8(m,1H),4.3-4.5(m,1H),4.0-4.2(m,4H),3.8-3.9(m,3H),3.6-3.8(m,3H),3.4-3.5(m,2H),3.3-3.4(m,1H),3.2-3.3(m,2H),2.8-2.9(m,2H),2.6-2.8(m,2H),2.3-2.4(m,1H),2.1-2.2(m,3H),1.7-1.8(m,4H),1.5-1.7(m,6H),1.3-1.5(m,7H).
実施例5:2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000041
trans-N,N-ジベンジル-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン
キシレン(450mL、0.45M)中のtrans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサノール(60.00g、203.1mmol、1当量)の溶液に、2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(113.28g、507.75mmol、2.5当量)、臭化テトラ-N-ブチルアンモニウム(13.09g、40.62mmol、0.2当量)及び水酸化カリウム(52.42g、934.26mmol、4.6当量)を添加し、反応溶液を室温で攪拌した。24時間後、反応溶液を酢酸エチル(500mL)で希釈し、水(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%石油エーテル)で精製して、trans-N,N-ジベンジル-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(40.0g、91.4mmol、収率45%)を淡黄色の油として得た。MS(ESI)m/z438.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.38-7.32(m,4H),7.31-7.28(m,4H),7.24-7.22(m,2H),4.61-4.57(m,1H),3.88-3.84(m,2H),3.63(s,4H),3.55-3.52(m,4H),3.51-3.16(m,1H),2.54-2.09(m,1H),2.08-2.07(m,2H),1.92-1.90(m,2H),1.61-1.60(m,2H),1.59-1.57(m,6H),1.55-1.53(m,2H),1.38-1.16(m,2H)
trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン
メタノール(100mL)中のtrans-N,N-ジベンジル-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(20.0g、45.7mmol、1当量)の溶液に、10%パラジウム炭素(10.0g、9.39mmol)を添加した。反応フラスコを排気し、水素ガスで3回パージし、次いで水素雰囲気(15psi)下、室温で攪拌した。12時間後、反応溶液をろ過し、ろ液を濃縮して、trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(11.00g、42.74mmol、収率94%)を淡黄色の油として得た。この物質を更に精製することなく次に進めた。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.52(m,1H),3.79-3.61(m,2H),3.50-3.30(m,4H),3.18-3.05(m,1H),1.94-1.83(m,2H),1.77-1.65(m,6H),1.64-1.55(m,1H),1.53-1.38(m,4H),1.20-0.91(m,4H).
メチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸
アセトニトリル(10mL)中のtrans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキサン-1-アミン(7.00g、27.2mmol、1当量)及びメチル2-ブロモ-2-メチル-プロパン酸(12.5mL、108.79mmol、4当量)の溶液に、ヨウ化カリウム(0.451g、2.72mmol、0.1当量)及び炭酸カリウム(7.518g、54.4mmol、2当量)を添加した。反応容器を密閉し、撹拌しながら110℃に加熱した。12時間後、反応溶液をろ過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10~80%酢酸エチル)により精製して、メチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸(8.00g、22.4mmol、収率82%)を淡黄色の油として得た。MS(ESI)m/z358.4[M+1]
2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル
酢酸エチル(100mL、0.28M)中のメチル2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸(10.0g、28.0mmol、1当量)の溶液に、2-クロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(10.9g、56.0mmol、2当量)及びトリエチルアミン(7.8mL、56.0mmol、2当量)を添加し、反応溶液を80℃で撹拌した。8時間後、反応溶液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中9~20%酢酸エチル)により精製して、2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(8.50g、16.3mmol、収率58%)を赤い油として得た。MS(ESI)m/z542.2[M+23]
4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
メタノール(50mL)中の2-クロロ-4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(6.80g、13.1mmol)の溶液に、1M 塩酸(5mL、13.07mmol)を添加し、反応溶液を25℃で攪拌した。2時間後、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の20~70%酢酸エチル)により精製して、4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.60g、12.8mmol、収率98%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.12(d,J=8.4Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.61(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),3.89-3.76(m,1H),3.48-3.42(m,4H),3.24-3.16(m,1H),2.79(d,J=11.2Hz,2H),2.04(d,J=10.8Hz,2H),1.70(d,J=10.8Hz,2H),1.65-1.59(m,2H),1.53(s,6H),1.34-1.25(m,2H).
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル
ジクロロメタン(50mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.8g、13.3mmol)の溶液に、臭化チオニル(2.1mL、26.6mmol、2当量)を0℃で添加した。8時間後、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0~35%酢酸エチル)により精製して、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(4.8g、9.6mmol、収率72%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.14-8.11(m,1H),7.93(d,J=1.6Hz,1H),7.61(dd,J=1.6,8.0Hz,1H),3.84(s,1H),3.58-3.51(m,4H),3.27-3.21(m,1H),2.81(d,J=11.6Hz,2H),2.06(m,2H),1.71(d,J=11.6Hz,2H),1.53(s,6H),1.33(d,J=13.2Hz,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
N,N-ジメチルホルムアミド(1mL、0.2M)中の4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(0.100g、0.200mmol、1当量)の混合物に、2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.148g、0.300mmol、1.5当量)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、1.000mmol、5当量)を添加した。反応溶液を50℃で攪拌した。14時間後、反応溶液をろ過し、標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.082g、0.097mmol、収率49%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z830.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),8.13(d,J=8.4Hz,1H),7.93(d,J=1.6Hz,1H),7.67-7.59(m,2H),7.22(d,J=7.2Hz,1H),7.16-7.09(t,J=7.6Hz,1H),4.40(dd,J=4.8,10.0Hz,1H),4.11(s,3H),3.87-3.80(m,2H),3.68-3.58(m,2H),3.52(t,J=5.6Hz,2H),3.33-3.18(m,2H),3.10(s,4H),2.82(m,2H),2.76-2.56(m,6H),2.46-2.31(m,2H),2.07(d,J=10.0Hz,2H),2.01-1.94(m,2H),1.71(d,J=11.2Hz,2H),1.54(s,6H),1.32(s,6H).
実施例6:2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000042
3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル。トルエン(20mL)中の5-アミノ-3-クロロ-ピリジン-2-カルボニトリル(10.00g、65.12mmol、1当量)の溶液に、チオホスゲン(5.96mL、78.14mmol、1.2当量)を加えた。この混合物を110℃で撹拌した。16時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中20~50%酢酸エチル)によって精製することにより、3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル(8.000g、40.89mmol、63%収率)を赤色の固体として得た。
3-クロロ-5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル。酢酸エチル(100mL、0.2M)中のメチル3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル(4.000g、20.45mmol、1当量)及び2-メチル-2-((trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル(7.720g、22.49mmol、1.1当量)の混合物をトリエチルアミン(5.7mL、40.89mmol、2当量)と加え合わせ、反応液を90℃で撹拌した。6時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中10~50%酢酸エチル)によって精製することにより、3-クロロ-5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(4.000g、7.89mmol、39%収率)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z=507.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.92-8.72(m,1H),8.62-8.31(m,1H),4.68-4.50(m,1H),3.91-3.63(m,4H),3.62-3.52(m,3H),3.50-3.39(m,3H),2.91-2.73(m,3H),2.10-2.03(m,2H),1.75-1.68(m,3H),1.55(s,6H),1.50-1.43(m,4H).
3-クロロ-5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル。メタノール(30mL、0.27M)中の3-クロロ-5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(4.000g、7.89mmol、1当量)の溶液に、2M塩酸(3mL、15.78mmol、2当量)を加えた。この反応液を25℃で撹拌した。2時間後、飽和炭酸ナトリウムを加えることによって混合物のpHを8に調整した。水相を酢酸エチル(250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中33~100%酢酸エチル)によって精製することにより、3-クロロ-5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.400g、0.01mmol、69%収率)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z 423.3[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.59(s,1H),7.43-7.33(m,2H),7.15(br d,J=7.0Hz,1H),6.57(br s,1H),4.40(t,J=6.7Hz,2H),2.98(s,3H),2.70-2.55(m,2H),1.53(s,5H),1.54-1.51(m,1H),1.54-1.51(m,1H),1.54-1.51(m,1H),1.54-1.51(m,1H).
5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル。ジクロロメタン(5mL、1M)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.50mL)中の3-クロロ-5-(3-(trans-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.150g、5.08mmol、1当量)の溶液に、臭化チオニル(0.65mL、10.17mmol、2当量)を0℃で加えた。この混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物のpHを飽和炭酸ナトリウムによって8に調整した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中50~100%酢酸エチル)によって精製することにより、5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(2.3g、4.73mmol、93%収率)を赤色の固体として得た。MS(ESI)m/z 485.1[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.90-8.72(m,1H),8.60-8.44(m,1H),3.93-3.81(m,1H),3.79-3.72(m,2H),3.61-3.53(m,2H),3.34(br s,1H),2.90-2.74(m,2H),2.12-2.02(m,2H),1.76-1.67(m,2H),1.59-1.52(m,6H),1.44-1.28(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
N,N-ジメチルホルムアミド(1.5mL、0.14M)中の5-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(0.100g、0.206mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.122g、0.250mmol、1.2当量)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.820mmol、4当量)及びヨウ化ナトリウム(0.031mg、0.210mmol、1当量)を添加した。反応溶液を50℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、1分間撹拌した。水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.054g、0.066mmol、収率32%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z817.2[M+1]1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=10.92(s,1H),10.55-9.56(m,1H),8.82(d,J=2.0Hz,1H),8.53(d,J=2.0Hz,1H),7.63(d,J=7.6Hz,1H),7.24-7.16(m,1H),7.14-7.08(m,1H),4.43-4.36(m,1H),4.09(s,3H),3.86-3.79(m,3H),3.61-3.54(m,2H),3.30-3.18(m,3H),2.98-2.77(m,4H),2.76-2.68(m,1H),2.65-2.55(m,2H),2.54-2.52(m,4H),2.34-2.32(m,1H),2.20-2.08(m,3H),1.76-1.68(m,2H),1.56(s,6H),1.43-1.34(m,2H),1.25-1.17(m,6H).
実施例7:2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000043
5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。酢酸エチル(50mL、0.28M)中の2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル(5.00g、14.0mmol、1当量)及び5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボニトリル(6.41g、28.0mmol、2当量)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.62mL、28.0mmol、2当量)を加え、反応液を90℃で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10~50%酢酸エチル)によって精製することにより、5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(7.00g、12.6mmol、90%収率)を褐色の油として得た。H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.95(s,1H),8.23(s,1H),4.55-4.51(m,1H),3.81-3.78(m,2H),3.70-3.68(m,1H),3.57-3.54(m,2H),3.48-3.45(m,2H),3.29-2.87(m,1H),2.85(d,J=10.8Hz,2H),1.85-1.80(m,8H),1.60(s,6H),1.56-1.52(m,4H),1.32-1.29(m,2H).
5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。メタノール(50mL)中の5-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(7.00g、12.6mmol、1当量)の溶液に1M塩化水素(5.0mL、5mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。2時間後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(5.00g、10.6mmol、84%収率)を褐色の油として得た。MS(ESI)m/z 471.2[M+1]
5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(50mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(5.00g、10.6mmol、1当量)の溶液に、0℃で臭化チオニル(1.7mL、21.3mmol、2当量)を加えた。12時間撹拌した後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。得られた粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10~20%酢酸エチル)によって精製することにより、5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリルを淡黄色の固体として得た。(ESI)m/z 535.1[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.98(d,J=2.0Hz,1H),8.24(d,J=2.0Hz,1H),3.76-3.65(m,1H),3.62(t,J=5.6Hz,2H),3.53(t,J=6.4Hz,2H),3.40-3.29(m,1H),2.89(s,2H),2.30-2.18(m,2H),2.16-2.05(m,2H),1.83(d,J=12.4Hz,2H),1.63(s,6H),1.45-1.24(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
N,N-ジメチルホルムアミド(1mL、0.28M)中の5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.150g、0.28mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.208g、0.42mmol、1.5当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.49mL、2.81mmol、0.1M)を添加し、混合物を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液をろ過し、ろ液を標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(145.57mg、0.17mmol、収率60%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z865.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.91(s,1H),10.29-10.08(m,1H),9.14(d,J=1.2Hz,1H),8.74(d,J=1.6Hz,1H),7.64(d,J=7.6Hz,1H),7.20(d,J=7.2Hz,1H),7.13-7.09(m,1H),4.41-4.40(m,1H),4.09(s,3H),3.82-3.79(m,2H),3.51(m,3H),3.32-3.21(m,2H),3.08(d,J=3.6Hz,2H),2.97-2.76(m,4H),2.75-2.65(m,2H),2.62(d,J=5.2Hz,1H),2.42-2.34(m,1H),2.23-2.14(m,1H),2.12-2.04(m,2H),2.01-1.90(m,2H),1.72(d,J=10.0Hz,2H),1.57(s,6H),1.34-1.25(m,8H).
実施例8:2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000044
4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。酢酸エチル(50mL)中の2-メチル-2-((trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)アミノ)プロパン酸メチル(5.0g、14.0mmol、1当量)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(6.4g、28.0mmol、2当量)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.6mL、28.0mmol、2当量)を加え、反応液を90℃で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10~50%酢酸エチル)によって精製することにより、4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(6.5g、11.7mmol、84%収率)を褐色の油として得た。MS(ESI)m/z 554.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.74-7.71(m,1H),4.60-4.58(m,1H),3.84-3.82(m,2H),3.71-3.61(m,1H),3.60-3.52(m,2H),3.50-3.49(m,2H),3.47-3.32(m,1H),2.22-2.20(m,2H),2.19(d,J=12.0Hz,2H),1.88-1.87(m,6H),1.85-1.84(m,2H),1.60(s,6H),1.56-1.55(m,2H),1.54-1.35(m,2H).
4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。メタノール(50mL)中の4-(4,4-ジメチル-5-オキソ-3-(trans-4-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロポキシ)シクロヘキシル)-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(6.5g、11.7mmol)の溶液に1M塩化水素(5.0mL、5mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。2時間後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.0g、10.7mmol、91%収率)を褐色の油として得た。MS(ESI)m/z 470.2[M+1]
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(50mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.0g、10.7mmol、1当量)の溶液に、0℃で臭化チオニル(1.7mL、21.3mmol、4当量)を加え、反応液を室温になるまで徐々に加温させた。12時間後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。得られた粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(5.0g、9.4mmol、88%収率)を淡黄色の油として得た。MS(ESI)m/z 534.1[M+1]H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.74-7.71(m,1H),3.71-3.61(m,1H),3.60-3.53(m,2H),3.52(t,J=6.4Hz,2H),3.35-3.32(m,1H),2.21(d,J=12.0Hz,2H),2.19-2.05(m,2H),1.83(d,J=12.0Hz,2H),1.65(s,2H),1.60(s,6H),1.35-1.32(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(1mL、0.28M)中の4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.150g、0.28mmol、1当量)及び2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.208g、0.42mmol、1.5当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.49mL、2.81mmol、10当量)を添加した。反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液をろ過し、標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(3-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(103mg、0.12mmol、収率43%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z864.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),10.48-9.92(m,1H),8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.98-7.95(m,1H),7.63(d,J=8.0Hz,1H),7.20(d,J=7.6Hz,1H),7.18-7.09(m,1H),4.41-4.37(m,1H),4.09(s,3H),3.94-3.78(m,2H),3.51(t,J=5.6Hz,4H),3.33-3.21(m,2H),3.08(d,J=2.0Hz,2H),2.92-2.78(m,3H),2.75-2.57(m,3H),2.43-2.34(m,1H),2.23-2.13(m,1H),2.11-2.03(m,2H),2.00-1.91(m,2H),1.73-1.70(m,2H),1.55(s,6H),1.34-1.25(m,8H).
実施例9:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000045
5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。酢酸エチル(15mL、0.38M)中の2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパン酸メチル(1.47g、5.71mmol、1当量)及び5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.44g、6.28mmol、1.1当量)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.21g、17.13mmol、3当量)を加え、反応液を80℃で撹拌した。16時間後、反応液を減圧下で濃縮し、この粗材料を標準方法によって精製することにより、5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.80g、3.96mmol、69%収率)を褐色の固体として得た。MS(ESI)m/z 455.0[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.99-8.98(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d,J=2.0Hz,1H),3.80-3.72(m,1H),3.67-3.64(t,J=6.4Hz,2H),2.72-2.70(m,2H),1.97-1.94(m,2H),1.85-1.82(m,2H),1.63(s,6H),1.58-1.54(m,1H),1.42-1.29(m,4H),1.12-1.02(m,2H).
5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(18mL、0.22M)及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.8mL)中の5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.80g、3.96mmol、1当量)の溶液に、臭化チオニル(1.650g、7.92mmol、2当量)を0℃でゆっくりと加えた。この反応液を0℃で撹拌した。12時間後、反応液を水(30mL)で希釈し、ジクロロメタン(25mL×2)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。この粗残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5~80%酢酸エチル)によって精製することにより、5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.75g、3.38mmol、85%収率)を褐色の固体として得た。MS(ESI)m/z 516.9[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.99-8.98(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d,J=2.0Hz,1H),3.80-3.71(m,1H),3.43-3.40(t,J=6.8Hz,2H),2.74-2.72(m,2H),1.96-1.79(m,6H),1.63(s,6H),1.40-1.33(m,3H),1.13-1.04(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(2mL、0.1M)中の5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.100g、0.190mmol)及び2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.143g、0.290mmol、1.5当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.970mmol、5当量)を添加し、反応溶液を50℃で攪拌した。12時間後、反応溶液をDMSO(1mL)で希釈し、標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.062g、0.073mmol、収率38%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z849.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),10.24(s,1H),9.15(s,1H),8.75(s,1H),7.65-7.63(d,J=8.0Hz,1H),7.21-7.19(d,J=6.8Hz,1H),7.13-7.09(m,1H),4.41-4.38(m,1H),4.10(s,3H),3.84(s,2H),3.01-2.89(m,5H),2.73-2.63(m,6H),2.38-2.33(m,4H),2.19-2.15(m,2H),1.86-1.74(m,5H),1.57(s,6H),1.27-1.09(m,10H).
実施例10:2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000046
3-クロロ-5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル
酢酸エチル(100mL)中のメチル3-クロロ-5-イソチオシアナト-ピリジン-2-カルボニトリル(1.600g、8.18mmol、1当量)及びメチル2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-プロパン酸メチル(2.320g、9mmol、1.1当量)の混合物に、トリエチルアミン(2.28mL、16.36mmol、2当量)を添加し、反応溶液を90℃で撹拌した。6時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の10~100%酢酸エチル)により精製して、3-クロロ-5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.000g、4.75mmol、収率58%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z421.2[M+1]H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.67-8.50(m,1H),7.98-7.83(m,1H),3.80-3.48(m,4H),2.75-2.52(m,2H),1.93-1.60(m,6H),1.51-1.28(m,3H),1.27-1.15(m,5H),1.06-0.89(m,3H).
5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル
ジクロロメタン(5mL、0.1M)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.50mL)中の3-クロロ-5-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ピコリノニトリル(2.000g、4.75mmol、1当量)の溶液に、臭化チオニル(0.61mL、9.5mmol、2当量)を0℃で添加した。反応溶液を25℃で撹拌した。16時間後、飽和炭酸ナトリウムを添加して反応溶液のpHを8に調整した。水相を酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50~100%酢酸エチル)で精製して、5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(1.600g、3.31mmol、収率70%)を赤色の固体として得た。MS(ESI)m/z483.1[M+1]H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.73-8.50(m,1H),7.98-7.82(m,1H),3.78-3.65(m,1H),3.37-3.29(m,2H),2.77-2.49(m,2H),1.93-1.80(m,4H),1.57-1.52(m,6H),1.30(br t,J=5.6Hz,3H),1.08-0.97(m,2H).
2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(2mL、1.6M)中の5-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-クロロピコリノニトリル(0.150g、0.319mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.280mmol、4当量)の混合物に、2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.198mg、0.480mmol、1.5当量)を添加した。混合物を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(20mL)に注ぎ、1分間撹拌し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,6S)-4-(3-(trans-4-(3-(5-クロロ-6-シアノピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(95mg、0.12mmol、収率37%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z815.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.90(s,1H),9.80(s,1H),8.82(d,J=2.0Hz,1H),8.52(d,J=2.0Hz,1H),8.15(d,J=1.2Hz,1H),7.63-7.50(m,1H),7.39-7.26(m,1H),7.08(t,J=8.0Hz,1H),4.38(dd,J=4.8,10.0Hz,1H),4.12(s,3H),3.87-3.79(m,1H),2.82-2.59(m,9H),2.44-2.31(m,2H),2.26-2.12(m,3H),1.81(br d,J=10.8Hz,4H),1.71(br d,J=11.6Hz,2H),1.55(s,6H),1.49-1.39(m,2H),1.29-1.15(m,3H),1.08(br d,J=6.0Hz,6H).
実施例11:2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000047
2-クロロ-4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル。酢酸エチル(25mL)中の2-((trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)アミノ)-2-メチルプロパン酸メチル(1.31g、5.1mmol、1当量)及び2-クロロ-4-イソチオシアナトベンゾニトリル(1.08g、5.57mmol、1.1当量)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.51mL、15.18mmol、3当量)を加え、反応混合物を80℃で撹拌した。18時間後、反応液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15~50%酢酸エチル)によって精製することにより、2-クロロ-4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.26g、3.01mmol、59%収率)を褐色の油として得た。MS(ESI)m/z 420.1[M+1]
4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル。N,N-ジメチルホルムアミド(0.30mL)及びジクロロメタン(3mL)中の2-クロロ-4-(3-(trans-4-(3-ヒドロキシプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)ベンゾニトリル(1.26g、3.01mmol)の溶液に、臭化チオニル(1.88g、9.03mmol、3当量)を0℃でゆっくりと加えた。12時間後、反応液を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15~30%酢酸エチル)によって精製することにより、4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(1.21g、2.50mmol、83%収率)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.79(d,J=8.4Hz,1H),7.58(d,J=2.0Hz,1H),7.42(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),3.87(m,1H),3.43(t,J=6.8Hz,2H),2.70(s,2H),1.94-1.82(m,6H),1.59(s,6H),1.39-1.36(m,3H),1.12-1.03(m,2H).
2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(2mL、0.1M)中の2-((2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.128g、0.310mmol、1.5当量)及び4-(3-(trans-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-クロロベンゾニトリル(0.100g、0.207mmol、1当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.830mmol、4当量)を添加し、混合物を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(30mL)に注ぎ、1分間攪拌し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2S,6R)-4-(3-(trans-4-(3-(3-クロロ-4-シアノフェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(75.4mg、0.093mmol、収率45%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z814.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.91(s,1H),10.62-9.71(m,1H),8.13(d,J=8.4Hz,1H),7.92(d,J=1.6Hz,1H),7.67-7.59(m,2H),7.20(br d,J=7.2Hz,1H),7.14-7.08(m,1H),4.39(dd,J=5.2,10.4Hz,1H),4.10(s,3H),3.64-3.45(m,3H),3.00(br s,2H),2.85-2.58(m,8H),2.46-2.27(m,2H),2.17(td,J=5.2,13.2Hz,1H),1.87-1.71(m,6H),1.53(s,6H),1.36-1.02(m,12H).
実施例12:2-((2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000048
(2S,6R)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-オン。水(200mL)中の3-オキソペンタン二酸(100.0g、684.5mmol、1当量)の溶液に、20℃でアセトアルデヒド(150.8g、1368.9mmol、2当量)を加えた。この反応物を20℃で20分間撹拌し、次に0℃に冷却し、フェニルメタンアミン(74.61mL、684.5mmol、1当量)を滴下して加えた。この反応液を室温になるまで加温させておき、48時間撹拌した。この反応液を酢酸エチル3000mL(1000mL×3)で抽出し、合わせた有機層をブライン500mLで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、(2S,6R)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-オン(27.70g、127.5mmol、19%収率)を黄色の油として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.42(d,J=7.2Hz,2H),7.37-7.29(m,2H),7.27-7.20(m,1H),3.86(s,2H),3.17-3.09(qd,J=6.4,13.2Hz,2H),2.42-2.28(m,4H),1.16(d,J=6.4Hz,6H).
2-((2R,6S)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-イリデン)酢酸エチル。THF(50mL)中の水素化ナトリウム(8.283g、207.1mmol、1.5当量)の溶液に、THF(100mL)中の2-(ジエトキシホスホリル)酢酸エチル(40.23g、179.5mmol、1.3当量)を0℃で滴下して加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した。上記の溶液にTHF(200mL)中の(2S,6R)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-オン(30.00g、138.1mmol、1当量)を滴下して加え、反応液を室温になるまで加温した。12時間後、塩化アンモニウム飽和溶液を加えることによって反応液を中和し、氷水(200mL)に注入した。水相を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。この粗材料をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中2.0%酢酸エチル)(石油エーテル:酢酸エチル=3:1、Rf:0.65)によって精製し、次にセミ分取逆相HPLC(水中55~85%アセトニトリル+0.05%水酸化アンモニウム、20分間)によって再び精製した。収集した画分を濃縮し、水相を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮することにより、2-((2R,6S)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-イリデン)酢酸エチル(11.7g、40.7mmol、30%収率)を黄色の油として得た。MS(ESI)m/z 288.2[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.45-7.35(m,2H),7.30(t,J=7.6Hz,2H),7.26-7.16(m,1H),5.63(s,1H),4.15(q,J=7.2Hz,2H),3.82(s,2H),3.57(dd,J=2.8,14.0Hz,1H),2.84-2.62(m,2H),2.29-2.08(m,3H),1.33-1.23(m,3H),1.14(dd,J=6.4,16.4Hz,6H).
(2S,6R)-4-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。THF(80mL、0.23M)中の2-((2R,6S)-1-ベンジル-2,6-ジメチルピペリジン-4-イリデン)酢酸エチル(5.300g、18.44mmol、1当量)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(6.037g、27.66mmol、1.5当量)の溶液に、窒素下で10%パラジウム炭素(1.500g、1.84mmol、10mol%)を加えた。反応混合物を水素(50psi)下にて室温で12時間撹拌した。反応混合物をろ過し、濃縮して残渣を得て、これをフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中1%酢酸エチル、石油エーテル:酢酸エチル=5:1)によって精製することにより、(2S,6R)-4-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.630g、8.784mmol、48%収率)を黄色の油として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.26(s,1H),4.21(m,1H),4.17-4.10(m,2H),2.26-2.18(m,2H),2.13-2.05(m,1H),1.99-1.84(m,1H),1.66-1.55(m,1H),1.47(s,9H),1.36-1.29(m,1H),1.29-1.25(m,3H),1.24-1.19(m,6H),1.15-1.02(m,2H).
(2S,6R)-4-(2-ヒドロキシエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。THF(10mL)中の水素化アルミニウムリチウム(0.500g、13.18mmol、1.5当量)の溶液に、0℃でTHF(40mL)中の(2S,6R)-4-(2-エトキシ-2-オキソエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.630g、8.780mmol、1当量)の溶液を加えた。この反応液を室温になるまで1時間かけてゆっくりと加温した。この反応液を、水0.5mL、15%水酸化ナトリウム溶液(1mL)及び水1.5mLを加えることによってクエンチした。スラリーを0.5時間撹拌し、ろ過し、真空中で濃縮した。この粗材料を水100mLで希釈し、酢酸エチル100mL×3で抽出した。合わせた有機層をブライン100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中20%酢酸エチル)によって精製することにより、(2S,6R)-4-(2-ヒドロキシエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.180g、8.470mmol、96%収率)を黄色の固体として提供した。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.40-4.25(m,1H),4.24-4.07(m,1H),3.77-3.65(m,2H),2.12-2.03(m,1H),1.68-1.56(m,2H),1.55-1.49(m,2H),1.49-1.42(m,9H),1.33-1.26(m,1H),1.25-1.17(m,6H),1.05(m,1H).
(2S,6R)-4-(2-ブロモエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。ジクロロメタン(40mL、0.21M)中の(2S,6R)-4-(2-ヒドロキシエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.180g、8.470mmol、1当量)及びトリフェニルホスフィン(3.332g、12.71mmol、1.5当量)の溶液に対するものである。この反応液に、0℃で四臭化炭素(4.214g、12.71mmol、1.5当量)を加えた。反応混合物を室温になるまでゆっくりと加温させておいた。2時間後、反応液を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)に注入し、水相をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。この粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中1%酢酸エチル)によって精製することにより、(2S,6R)-4-(2-ブロモエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.160g、6.744mmol、80%収率)を澄明な無色の油として提供した。H NMR(400MHz,CDCl)δ 4.45-4.27(m,1H),4.26-4.06(m,1H),3.51-3.29(m,2H),2.18-1.96(m,2H),1.89-1.75(m,2H),1.73-1.53(m,2H),1.48-1.39(m,9H),1.33-1.25(m,1H),1.24-1.19(m,6H),1.13-0.97(m,1H).
(2R,6S)-4-(2-((trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。キシレン(120mL、0.17M)中のtrans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサノール(12.18g、41.22mmol、2当量)及び(2S,6R)-4-(2-ブロモエチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(6.600g、20.61mmol、1当量)の溶液に、水酸化カリウム(5.318g、94.80mmol、4.6当量)及び臭化テトラブチルアンモニウム(1.328g、4.120mmol、0.2当量)を加えた。この反応物を30℃で撹拌した。24時間後、反応液を水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。この粗材料をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中2.5~3%酢酸エチル)によって精製することにより、(2R,6S)-4-(2-((trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.800g、5.236mmol、25%収率)を黄色の油として提供した。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.42-7.33(m,4H),7.33-7.27(m,4H),7.24-7.17(m,2H),4.36-4.23(m,2H),4.22-4.15(m,1H),3.62(s,4H),3.48(t,J=6.4Hz,1H),3.45-3.37(m,1H),3.19-3.06(m,1H),2.53(m,1H),2.09-2.04(m,3H),2.01-1.86(m,3H),1.63-1.59(m,1H),1.57-1.51(m,2H),1.47-1.46(m,9H),1.43-1.33(m,2H),1.28-1.24(m,2H),1.21(s,2H),1.17(d,J=7.0Hz,6H),1.14-1.08(m,1H),1.07-0.92(m,1H).
(2R,6S)-4-(2-((trans-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。メタノール(60mL)中の(2R,6S)-4-(2-((trans-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.800g、5.240mmol、1当量)の溶液に、窒素下にてパラジウム炭素(2.000g)を加えた。この反応物を水素(15psi)下にて室温で12時間撹拌した。反応混合物をろ過し、濃縮することにより、(2R,6S)-4-(2-((trans-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.837g、5.180mmol、98%収率)黄色の油を得て、これを更なる精製なしに次に回した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.23-4.08(m,2H),4.08-3.93(m,1H),3.50-3.40(m,2H),3.40-3.33(m,1H),3.18-3.04(m,1H),2.55-2.51(m,2H),2.49(br s,1H),2.05-1.83(m,4H),1.82-1.68(m,2H),1.67-1.47(m,2H),1.46-1.32(m,16H),1.29-1.15(m,2H),1.15-1.07(m,9H),1.07-0.87(m,3H).
(2S,6R)-4-(2-((trans-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。アセトニトリル(10mL、0.5M)中の(2R,6S)-4-(2-((trans-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.837g、5.180mmol、1当量)の溶液に、ヨウ化カリウム(0.086g、0.520mmol、10mol%)、炭酸カリウム(2.148g、15.54mmol、3当量)及び2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル(3.75mL、25.91mmol、5当量)を加えた。この反応物を110℃で撹拌した。48時間後、反応液をろ過し、濃縮することにより、(2S,6R)-4-(2-((trans-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.400g、5.279mmol、粗製)を黄色の油として得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 455.5[M+1]
(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル及び(2R,4r,6S)-4-(2-(((1r,4R)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。酢酸エチル(10mL、0.47M)中の(2S,6R)-4-(2-((trans-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.160g、4.750mmol、1当量)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(1.084g、4.750mmol、1当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.660mL、9.500mmol、2当量)を加えた。この反応物を90℃で撹拌した。12時間後、反応液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮した。この粗材料をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製してジアステレオマーの混合物を得て、これをSFC(DAICEL CHIRAL PAK IG:250mm×30mm.10um、20%メタノール+0.1%NH3.H2O)によって分離することにより、(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.060g、1.629mmol、34%収率)及び(2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.360g、0.553mmol、12%収率)を得た。(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル:H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),4.38-4.22(m,2H),3.72-3.59(m,1H),3.54(t,J=6.4Hz,2H),3.37-3.24(m,1H),3.03-2.75(m,2H),2.21(br d,J=12.4Hz,2H),2.03-1.90(m,1H),1.89-1.77(m,2H),1.61(s,6H),1.58(m,2H),1.54-1.48(m,2H),1.47(s,9H),1.40-1.26(m,4H),1.19(d,J=7.2Hz,6H).(2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル:H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),4.28-4.10(m,2H),3.76-3.58(m,1H),3.49(t,J=6.0Hz,2H),3.30(m,1H),3.03-2.76(m,2H),2.19(br d,J=12.0Hz,2H),2.12-1.98(m,2H),1.89-1.76(m,2H),1.61(s,6H),1.52(br t,J=6.4Hz,2H),1.47(s,9H),1.40-1.25(m,3H),1.22(d,J=6.8Hz,6H),1.03(m,2H).
4-(3-(trans-4-(2-((2R,4s,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(5mL)中の(2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.060g、1.630mmol、1当量)の溶液に1,4-ジオキサン中4M塩酸(20mL、80.00mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。2時間後、反応液を濃縮した。得られた黄色の固体を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)中に取り込み、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、4-(3-(trans-4-(2-((2R,4s,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.920g、1.67mmol、99%収率)を黄色の固体として提供し、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 551.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),3.74-3.59(m,1H),3.51(t,J=6.8Hz,2H),3.31(m,1H),2.92(m,4H),2.20(br d,J=12.0Hz,2H),2.02-1.92(m,1H),1.82(br d,J=12.0Hz,2H),1.70(q,J=6.8Hz,2H),1.64-1.56(s,6H),1.51(br d,J=12.8Hz,2H),1.40-1.27(m,4H),1.09(br d,J=6.0Hz,6H).
2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
ジクロロメタン(20mL、0.2M)中の3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(1.000g、3.870mmol、1当量)の溶液に、トリエチルアミン(1.62mL、11.62mmol、3当量)及び2-クロロアセチルクロリド(0.46mL、5.810mmol、1.5当量)を、窒素下、0℃で一度に添加した。2時間後、反応溶液を水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(4×40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗物質をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~100%酢酸エチル)により精製して、2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.750g、2.240mmol、収率58%)を灰色の固体として得た。MS(ESI)m/z335.1[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),10.27(s,1H),7.65(d,J=7.6Hz,1H),7.18-7.08(m,2H),4.39(s,2H),4.21(m,1H),4.06(s,3H),2.71-2.61(m,2H),2.43-2.32(m,1H),2.21-2.14(m,1H).
2-((2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
N,N-ジメチルホルムアミド(2mL、0.09M)中の4-(3-(trans-4-(2-((2R,4s,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.100g、0.180mmol、1当量)及び2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.079g、0.240mmol、1.3当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.730mmol、4当量)及びヨウ化ナトリウム(0.027g、0.180mmol、1当量)を添加した。反応溶液を80℃で攪拌した。22時間後、反応溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,4s,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.068g、0.080mmol、収率44%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z849.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.14-10.67(m,1H),10.24-9.68(m,1H),9.10(br s,1H),8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.19(s,1H),7.97(br d,J=8.4Hz,1H),7.67(m,1H),7.22(t,J=7.6Hz,1H),7.13(m,1H),4.47-4.28(m,3H),4.12(s,3H),3.99-3.74(m,6H),3.53-3.38(m,2H),3.30-3.16(m,1H),2.92-2.71(m,2H),2.68-2.60(m,1H),2.44-2.33(m,1H),2.23-2.11(m,1H),2.11-1.85(m,4H),1.82-1.61(m,6H),1.54(d,J=4.4Hz,6H),1.39(br d,J=6.4Hz,3H),1.32(m,1H),1.29-1.18(m,3H).
実施例13:2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000049
4-(3-(trans-4-(2-((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(3mL、0.12M)中の(2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.360g、0.550mmol、1当量)の溶液に1,4-ジオキサン中4M塩酸(12mL、48mmol)を加え、反応液を15℃で撹拌した。14時間後、反応液を濃縮した。得られた固体を飽和重炭酸塩溶液(20mL)でpH8~9に希釈し、この水溶液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、4-(3-(trans-4-(2-((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.330g、0.56mmol)を黄色の固体として得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 551.4[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.95(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.72(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),3.73-3.59(m,1H),3.52(t,J=6.4Hz,2H),3.30(m,1H),3.03-2.80(m,2H),2.74(m,2H),2.20(br d,J=12.4Hz,2H),1.82(br d,J=11.6Hz,2H),1.68(br d,J=13.2Hz,2H),1.61(s,6H),1.54-1.48(m,2H),1.41-1.27(m,3H),1.14(br d,J=6.4Hz,6H),0.92-0.76(m,2H).
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
N,N-ジメチルホルムアミド(1mL、0.1M)中の4-(3-(trans-4-(2-((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.060g、0.110mmol、1当量)及び2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.055g、0.160mmol、1.5当量)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL、0.540mmol、5当量)及びヨウ化ナトリウム(0.016g、0.110mmol、1当量)を添加した。反応溶液を80℃で攪拌した。24時間後、反応溶液を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.030g、0.035mmol、収率32%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z849.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.99(s,1H),10.92(s,1H),10.87-10.72(m,1H),9.99-9.76(m,1H),9.12(br s,1H),8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.19(s,1H),7.97(d,J=8.4Hz,1H),7.67(m,1H),7.30-7.19(m,1H),7.18-7.06(m,1H),4.45-4.35(m,2H),4.28(br d,J=3.2Hz,1H),4.12(s,3H),3.93-3.76(m,1H),3.72-3.59(m,1H),3.57-3.53(m,1H),3.47-3.40(m,2H),3.29-3.16(m,1H),2.92-2.74(m,2H),2.59(br s,2H),2.40-2.30(m,1H),2.23-2.12(m,1H),2.11-1.99(m,2H),1.91-1.66(m,5H),1.59-1.53(m,6H),1.52-1.44(m,2H),1.41(br d,J=6.4Hz,3H),1.37-1.28(m,2H),1.26(br d,J=6.4Hz,3H),1.25-1.14(m,2H).
実施例14:2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
Figure 2023531709000050
(R)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル。40mlバイアルに、(R)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.5g、1.97mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.69mL、3.93mmol、2当量)、ブロモ酢酸メチル(1.09mL、11.8mmol、6当量)及びTHF(20mL、0.1M)を加えた。この反応液を室温で撹拌した。18後、溶液を100ml酢酸エチル及び100ml水で希釈した。有機層を取り出し、水層を2×50ml酢酸エチルで抽出した。次に合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中1~50%酢酸エチル)によって精製することにより、(R)-4-(2-メトキシ-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.557g、1.71mmol、88%収率)を黄色の油として提供した。MS(ESI)m/z 227[M-99]
(R)-2-(2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸メチル。(R)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(250mg、0.7mmol)及びトリフルオロ酢酸(0.58mL、7.6mmol、10当量)をジクロロメタン(7.6mL、1M)中に合わせ、スクリューキャップ付きシンチレーションバイアル内で室温にて撹拌した。1時間後、溶液を濃縮し、黄色の油としての(R)-2-(2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸メチル(255mg、0.75mmol、98%収率)とし、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 227[M+1]
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸メチル。4-(3-(trans-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.5g、0.96mmol、1当量)、(R)-2-(2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸メチル(0.33g、0.96mmol、1当量)及びヨウ化ナトリウム(2.7mg、0.02mmol、0.1当量)が入った1ドラムバイアルに、アセトニトリル(5mL)、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.8mL、4.82mmol、5当量)を加えた。反応バイアルを撹拌しながら60℃に加熱した。16時間後、反応液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。この粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%酢酸エチル)によって精製することにより、2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸メチル(0.6g、0.89mmol、91%収率)を得た。MS(ESI)m/z 664.2[M+1]+。
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸。テトラヒドロフラン/メタノール/水(3:1:1、5mL)の混合物中の2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸メチル(0.6g、0.9mmol、1当量)の冷却溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.58g、1.3mmol、1.5当量)を0℃で一度に全量加えた。得られた溶液を室温で撹拌した。3時間後、反応液を水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン中10%メタノール(4×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、ろ過し、濃縮することにより、2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.33g、0.46mmol、51%収率)を得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 650.2[M+1]+。
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.12g、0.19mmol、1当量)及び3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.06g、0.22mmol、1.2当量)を含む2ドラムバイアルに、アセトニトリル(1.5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.5mL)を添加した。全ての固体が溶解するまで、反応溶液を撹拌した。1-メチルイミダゾール(0.07mL、0.84mmol、5当量)を添加し、続いてN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(0.12g、0.41mmol、2.2当量)を添加し、反応溶液を室温で撹拌した。1時間後、反応溶液をジメチルスルホキシドで希釈して、総量を3mlにし、ろ過し、標準的な方法で精製して、2-((R)-4-(2-((trans-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.13g、0.14mmol、収率78%)を得た。MS(ESI)m/z890.2[M+1]+;1H NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 10.8-10.9(m,1H),9.9-10.1(m,1H),8.2-8.3(m,1H),8.0-8.2(m,1H),7.8-8.0(m,1H),7.5-7.6(m,1H),7.0-7.1(m,2H),4.3-4.4(m,2H),4.0-4.0(m,3H),3.6-3.9(m,11H),3.4-3.5(m,1H),3.1-3.2(m,2H),2.7-2.9(m,2H),2.5-2.7(m,2H),2.2-2.4(m,1H),2.1-2.2(m,1H),2.0-2.1(m,2H),1.6-1.7(m,2H),1.4-1.5(m,6H),1.2-1.4(m,2H).
実施例15:2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000051
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)中の5-(3-((trans)-4-(2-((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.090g、0.16mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.042g、0.33mmol)の混合物に、2-クロロ-N-[3-(2,6-ジオキソ-3-ピペリジル)-1-メチル-インダゾール-7-イル]アセトアミド(0.109g、0.33mmol))及びヨウ化ナトリウム(0.002g、0.02mmol)を添加し、反応溶液を80℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を水で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.042g、0.05mmol、収率30%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:850.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.92(d,J=4.4Hz,1H),10.79(s,1H),9.19-9.11(m,1H),8.75(s,1H),7.68(dd,J=4.8,8.0Hz,1H),7.32-7.06(m,2H),4.47-4.35(m,2H),4.26(br d,J=3.2Hz,1H),4.12(s,3H),3.96-3.77(m,1H),3.49(br dd,J=6.0,11.6Hz,3H),3.34-3.16(m,1H),2.84(br d,J=10.4Hz,2H),2.75-2.56(m,3H),2.42-2.32(m,1H),2.23-2.14(m,1H),2.08(br s,2H),1.94-1.66(m,5H),1.57(d,J=4.0Hz,6H),1.53-1.31(m,7H),1.30-1.20(m,5H).
実施例16:2-((2R,4s,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000052
2-((2R,4s,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)中の5-(3-((trans)-4-(2-((2R,4s,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.120g、0.22mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.056g、0.44mmol)の混合物に、2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.146g、0.44mmol))及びヨウ化ナトリウム(0.002g、0.02mmol)を添加し、反応溶液を80℃で撹拌した。16時間後、反応溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,4s,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.080g、0.09mmol、収率43%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:850.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:11.14-10.82(m,2H),9.19-9.07(m,1H),8.75(d,J=2.0Hz,1H),7.68(dd,J=4.4,8.0Hz,1H),7.34-7.04(m,2H),4.48-4.29(m,3H),4.13(s,3H),3.84(br s,2H),3.62(br dd,J=2.0,5.2Hz,1H),3.54-3.48(m,2H),3.27-3.19(m,1H),2.89-2.80(m,2H),2.72-2.62(m,3H),2.41-2.33(m,1H),2.18(br dd,J=5.6,12.4Hz,1H),2.13-1.86(m,5H),1.75-1.65(m,5H),1.57(d,J=4.4Hz,6H),1.43-1.24(m,8H).
実施例17:2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000053
(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート
ピリジン(5mL)中の(R)-2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)酢酸(0.460g、1.470mmol)の溶液に、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.04mL、2.95mmol)を添加し、続いて3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.400g、1.550mmol)を添加し、反応混合物を60℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、標準的な方法で精製して、(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.650g、1.176mmol、収率80%)を褐色の固体として得た。MS(ESI)m/z497.1[M-55]
N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩
ジクロロメタン(6mL)中の(3R)-tert-ブチル4-(2-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(0.650g、1.18mmol)の溶液に、酢酸(2.0mL、1.180mmol)中の33%臭化水素酸を添加し、反応混合物を15℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.750g、粗製)を褐色の固体として得、これを更に精製することなく次に進めた。MS(ESI)m/z453.2[M+1]
2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
DMF(1mL)中の5-(3-((trans)-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.100g、0.190mmol)の溶液に、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.1mL、0.580mmol)及びN-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.144g、0.270mmol)を添加し、反応混合物を50℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、標準的な方法で精製して、2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.083g、0.092mmol、収率48%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z889.1[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.07(s,1H),10.91(s,1H),10.05-9.98(m,1H),9.16-9.15(d,J=2.0Hz,1H),8.76-8.75(d,J=2.0Hz,1H),7.64-7.62(d,J=8.0Hz,1H),7.19-7.08(m,2H),4.41-4.35(m,2H),4.07(s,3H),3.90-3.77(m,2H),3.71-3.65(m,2H),3.55-3.52(m,2H),3.24-3.11(m,5H),2.78-2.59(m,4H),2.38-2.34(m,1H),2.20-2.15(m,1H),1.86-1.72(m,6H),1.57(s,6H),1.27-1.06(m,5H).
実施例18:2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000054
2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
DMF(1mL)中の4-(3-((trans)-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.093g、0.180mmol)及びN-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.115g、0.220mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.300mmol)を添加し、反応溶液を50℃で撹拌した。8時間後、反応溶液を濃縮し、標準的な方法で精製して、2-((R)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.093g、0.104mmol、収率58%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:888.5[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),10.70-10.51(m,1H),10.04-9.83(m,1H),8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.19(s,1H),7.99-7.93(m,1H),7.62(d,J=7.6Hz,1H),7.20-7.07(m,2H),4.39(dd,J=5.2,10.4Hz,1H),4.31(dd,J=2.8,6.4Hz,1H),4.06(s,3H),3.87-3.64(m,4H),3.56-3.51(m,1H),3.22-3.07(m,4H),2.83-2.58(m,5H),2.43-2.33(m,1H),2.22-2.11(m,1H),1.83(d,J=10.8Hz,2H),1.79-1.67(m,4H),1.54(s,6H),1.38-0.98(m,6H).
実施例19:2-((2S,6R)-4-(4-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)ブチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000055
2-((2S,6R)-4-(4-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)ブチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
DMF(0.5mL)中の4-(3-((trans)-4-(4-ブロモブチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.233g、0.570mmol)の溶液に、2-((2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.150g、0.280mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.3mL、1.890mmol)を添加し、反応溶液を50℃で攪拌した。12時間後、反応溶液をDMSOで希釈し、ろ過し、標準的な方法で精製して、2-((2S,6R)-4-(4-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)ブチル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.118g、0.134mmol、収率47%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:862.2[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 10.91(s,1H),10.57-9.72(m,1H)8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.20(d,J=1.24Hz,1H),7.97(dd,J=8.19,1.6Hz,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.23-7.09(m,2H),4.40(dd,J=10.15,4.8Hz,1H),4.10(s,3H),4.01- 3.88(m,2H),3.69-3.60(m,2H),3.57-3.46(m,2H),3.36-3.22(m,1H),3.01(br d,J=7.6Hz,2H),2.80-2.69(m,3H),2.68-2.59(m,2H),2.44-2.34(m,1H),2.22-2.14(m,1H),1.86-1.78(m,2H),1.73(br d,J=12Hz,4H),1.55(s,6H),1.44-1.14(m,12H),1.13-1.02(m,2H).
実施例20:2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000056
2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中の5-(3-((trans)-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.100g、0.19mmol)及びN-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド臭化水素酸塩(0.100g、0.19mmol)の混合物に、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.073g、0.56mmol)を添加し、反応溶液を50℃で攪拌した。16時間後、反応溶液を水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.049g、0.05mmol、収率28%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:905.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.91(s,1H),10.54-10.22(m,1H),10.10-9.78(m,1H),9.14(d,J=1.6Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),7.63(br d,J=7.6Hz,1H),7.26-6.99(m,2H),4.47-4.26(m,2H),4.06(s,3H),3.88-3.72(m,3H),3.50(br s,3H),3.30-3.25(m,2H),2.83(br d,J=12.4Hz,3H),2.75-2.58(m,6H),2.42-2.29(m,2H),2.24-2.14(m,1H),2.07(br d,J=7.2Hz,2H),1.94(br d,J=6.8Hz,2H),1.78-1.67(m,2H),1.57(s,6H),1.33(q,J=11.2Hz,2H).
実施例21:2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000057
2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
DMF(2mL)中の4-(3-((trans)-4-(3-ブロモプロポキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.080g、0.150mmol)の溶液に、N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.082g、0.180mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.097g、0.750mmol)を添加し、反応溶液を50℃で攪拌した。12時間後、反応溶液をDMSOで希釈し、標準的な方法で精製して、2-((R)-4-(3-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)プロピル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.048g、0.049mmol、収率33%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:904.1[M+1]HNMR(400MHz,DMSO-d)δ10.91(s,1H),10.10-9.20(m,1H),8.35 d,J=8.26Hz,1H),8.20(d,J=1.25Hz,1H),7.97(dd,J=8.4Hz,1H),7.63(d,J=7.50Hz,1H),7.26-7.06(m,2H),4.42-4.27(m,2H),4.07(s,3H),3.32-3.10(m,6H),2.93-2.74(m,3H),2.71-2.61(m,3H),2.41-2.30(m,1H),2.24-2.13(m,1H),2.07(d,J=9.2Hz,2H),1.97(s,2H),1.78-1.66(m,2H),1.55(s,6H),1.40-1.24(m,2H).
実施例22:2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000058
2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
DMF(1mL)中の5-(3-((trans)-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.097g、0.19mmol)及びN-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)-2-((R)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)アセトアミド(0.100g、0.19mmol)の溶液に、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.23mL、1.29mmol)を添加し、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、ギ酸を添加して反応溶液をpH7に調整し、標準的な方法で精製して、2-((R)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-2-(トリフルオロメチル)ピペラジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(73.67mg、0.0816mmol、収率44%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI)m/z:891.0[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.91(s,2H),10.08-9.94(m,1H),9.14(d,J=1.6Hz,1H),8.74(d,J=1.6Hz,1H),7.62(d,J=7.6Hz,1H),7.15(d,J=6.8Hz,1H),7.12-7.07(m,1H),4.42-4.32(m,2H),4.06(s,3H),3.95-3.79(m,4H),3.77-3.69(m,2H),3.40-3.32(m,4H),3.27-3.12(m,3H),2.96-2.79(m,2H),2.75-2.56(m,3H),2.41-2.29(m,1H),2.23-2.14(m,1H),2.13-2.05(m,2H),1.79-1.67(m,2H),1.57(s,6H),1.45-1.28(m,2H).
実施例23:2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000059
4-(3-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。キシレン(45mL)中の4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2S,4r,6R)-tert-ブチル(3.000g、13.08mmol)及び(trans)-N,N-ジベンジル-4-(3-ブロモプロピル)シクロヘキサンアミン(6.290g、15.70mmol)の溶液に臭化テトラブチルアンモニウム(0.840g、2.620mmol)及び水酸化カリウム(3.5mL、65.41mmol)を加え、反応液を30℃で撹拌した。12時間後、反応液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。得られた粗材料を標準方法によって精製することにより、4-(3-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(5.300g、9.657mmol、74%収率)を白色の固体として提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.34-7.26(m,8H),7.21-7.16(m,2H),4.15-4.02(m,2H),3.57-3.52(m,5H),2.39-2.31(m,1H),1.81(d,J=11.6Hz,2H),1.76-1.68(m,6H),1.53-1.26(m,15H),1.23(d,J=7.2Hz,6H),1.16-1.11(m,3H),0.77-0.66(m,2H).
4-(3-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。メタノール(100mL)及び水酸化アンモニウム(2mL)中の4-(3-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(5.300g、9.657mmol)の溶液に、窒素雰囲気下にて10%活性炭担持パラジウム(3.000g、28.19mmol)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、水素で3回パージした。この混合物を水素(15Psi)下にて25℃で12時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、ろ液を真空濃縮することにより、粗4-(3-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(3.000g、8.140mmol、84%収率)を得て、これを更なる精製なしに次に回した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.17-4.03(m,2H),3.56(q,J=4.0Hz,1H),3.35(s,2H),2.47-2.39(m,1H),1.77-1.60(m,8H),1.52-1.44(m,2H),1.39(s,9H),1.27-1.12(m,9H),1.01-0.79(m,4H).
4-(3-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。アセトニトリル(5mL)中の4-(3-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(1.500g、4.070mmol)及び2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル(3.680g、20.35mmol)の溶液に、ヨウ化ナトリウム(0.060g、0.410mmol)及び炭酸カリウム(1.690g、12.21mmol)を加えた。混合物を110℃で撹拌した。12時間後、反応液をろ過し、濃縮することにより、粗4-(3-((1r,4R)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸2R,4r,6S)-tert-ブチル(1.900g、4.054mmol、99.6%収率)を提供し、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z469.4[M+1]
4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。酢酸エチル(10mL)中の4-(3-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(1.900g、4.050mmol)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.930g、4.050mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.11mL、12.16mmol)を加え、反応液を90℃で撹拌した。12時間後、反応液をろ過し、濃縮し、標準方法によって精製することにより、4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(2.400g、3.610mmol、89%収率)を黄色の油として提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.33(d,J=8.0Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),4.14-4.06(m,2H),3.90-3.74(m,1H),3.59-3.54(m,1H),3.40-3.37(m,2H),2.80-2.63(m,2H),1.80(d,J=12.0Hz,2H),1.75-1.70(m,6H),1.56-1.47(m,8H),1.39(s,9H),1.27-1.23(m,9H),1.18-1.16(m,2H).
4-(3-((trans)-4-(3-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)プロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル臭化水素酸塩。ジクロロメタン(20mL)中の4-(3-((trasn)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(2.400g、3.610mmol)の溶液に酢酸中33%臭化水素(20mL、3.610mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮することにより、粗4-(3-((trans)-4-(3-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)プロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル臭化水素酸塩(2.000g、3.542mmol、98%収率)を提供して、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z565.3[M+1]
2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸ベンジル。アセトニトリル(20mL)中の4-(3-((trans)-4-(3-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)プロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル及び2-ブロモ酢酸ベンジル(1.220g、5.310mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.080mL、17.71mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、標準方法によって精製することにより、2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸ベンジル(0.800g、1.122mmol、32%収率)を黄色の油として提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.20(d,J=2.0Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),7.38-7.32(m,5H),5.09(s,2H),3.83(s,1H),3.53(s,2H),3.23-3.15(m,1H),2.79-2.66(m,4H),1.88-1.77(m,4H),1.71(d,J=10.4Hz,2H),1.54(s,6H),1.50-1.42(m,3H),1.23-1.15(m,4H),1.06-0.95(m,10H).
2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸。THF(3mL)、メタノール(3mL)、水(3mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸ベンジル(0.800g、1.120mmol)の溶液に水酸化リチウム(0.135g、5.610mmol)を加え、混合物を室温で撹拌した。12時間後、HCl水溶液を加えることによって反応液をpH=7に調整し、濃縮して、粗2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(1.000g、1.606mmol)を黄色の油として提供し、これを更なる精製なしに次に回した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.34(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),3.83(s,1H),3.36(s,3H),3.18(s,4H),2.67(d,J=2.0Hz,2H),1.88(d,J=12.4Hz,2H),1.81-1.78(m,2H),1.70(d,J=11.6Hz,2H),1.54(s,6H),1.48(d,J=7.2Hz,2H),1.18(s,3H),1.09(d,J=6.4Hz,10H).
2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
ピリジン(3mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.250g、0.400mmol)及び3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.124g、0.480mmol)の溶液に、N-((エチルイミノ)メチレン)-N,N-ジメチルプロパン-1,3-ジアミン塩酸塩(0.153g、0.800mmol)を添加し、反応溶液を50℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、DMSO中に取り込み、標準的な方法で精製して、2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(48.81mg、0.054mmol、収率14%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z863.5[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 11.11-10.88(m,2H),10.28-9.18(m,1H),8.35-8.33(d,J=8.0Hz,1H),8.20-8.19(d,J=8.0Hz,1H),7.99-7.96(dd,J=8.4,1.6Hz,1H),7.69-7.66(m,1H),7.24-7.21(m,1H),7.16-7.11(m,1H),4.43-4.37(m,3H),4.13(s,3H),3.85-3.81(m,1H),3.60-3.53(m,2H),3.45-3.39(m,2H),2.75-2.60(m,4H),2.43-2.33(m,1H),2.19-2.10(m,3H),1.83-1.80(m,2H),1.74-1.66(m,3H),1.55-1.51(m,8H),1.45-1.35(m,4H),1.29-1.21(m,7H),1.09-1.06(m,2H).
実施例24:2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000060
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
酢酸エチル(10mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(3-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(1.900g、4.054mmol)及び5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.929g、4.054mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.11mL、12.16mmol)を添加し、反応溶液を90℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.500g、3.755mmol、収率92%)を黄色の油として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.14(d,J=2.0Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),4.15-4.06(m,2H),3.83(s,1H),3.60-3.55(m,1H),3.40-3.37(m,2H),2.84-2.63(m,2H),1.80(d,J=13.2Hz,2H),1.76-1.65(m,6H),1.57-1.45(m,8H),1.39(s,9H),1.26(d,J=7.2Hz,9H),1.11-1.02(m,2H).
5-(3-((trans)-4-(3-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)プロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル
ジクロロメタン(20mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.500g、3.755mmol)の溶液に、酢酸(20mL、3.755mmol)中の33%臭化水素を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液の添加により、反応混合物のpHを7に調整した。混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、5-(3-((trans)-4-(3-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)プロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.550g、0.972mmol、収率26%)を淡黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.15(d,J=2.0Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),8.34(s,1H),3.84(s,1H),3.41-3.34(m,3H),2.87(dd,J=6.0,10.0Hz,2H),2.72(d,J=10.4Hz,2H),1.99(d,J=11.6Hz,2H),1.81(d,J=12.0Hz,2H),1.71(d,J=10.4Hz,2H),1.56(s,6H),1.52-1.45(m,2H),1.21(d,J=7.2Hz,3H),1.12(d,J=6.4Hz,6H),1.07-0.97(m,4H).
2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中の5-(3-((trans)-4-(3-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)プロピル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.100g、0.180mmol)及び2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.118g、0.35mmol)の混合物に、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.114g、0.88mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.053g、0.35mmol)を添加し、反応溶液を80℃で攪拌した。16時間後、反応溶液を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,4r,6S)-4-(3-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)プロポキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.053g、0.06mmol、収率33%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:864.3[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.99-10.74(m,2H),10.21-9.06(m,2H),8.76(d,J=2.0Hz,1H),7.77-7.61(m,1H),7.28-7.08(m,2H),4.45-4.30(m,3H),4.12(s,3H),3.92-3.55(m,6H),2.81-2.64(m,5H),2.43-2.31(m,2H),2.23-2.09(m,3H),1.86-1.70(m,5H),1.63-1.51(m,8H),1.43(br d,J=6.4Hz,4H),1.28(br d,J=6.4Hz,5H),1.16-1.06(m,2H).
実施例25:2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000061
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
o-キシレン(60mL)中の(trans)-N,N-ジベンジル-4-(2-ブロモエチル)シクロヘキサンアミン(5.660g、14.65mmol)及び(2S,4r,6R)-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.800g、12.21mmol)の溶液に、水酸化カリウム(3.080g、54.95mmol)及び臭化テトラ-n-ブチルアンモニウム(0.790g、2.440mmol)を添加し、反応混合物を15℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、標準的な方法で精製して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(3.500g、6.545mmol、収率53.6%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.43-7.36(m,5H),7.30-7.26(m,4H),7.22-7.18(m,1H),4.28-4.20(m,2H),3.63(s,3H),3.56-3.52(m,1H),3.42-3.39(m,2H),2.50-2.44(m,1H),1.97-1.87(m,4H),1.80-1.77(m,2H),1.72-1.66(m,2H),1.62-1.55(m,2H),1.47(s,9H),1.44-1.38(m,4H),1.32-1.30(m,6H),0.90-0.82(m,2H).
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
メタノール(40mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(3.500g、6.540mmol)の溶液に、水酸化アンモニウム(0.23g、6.54mmol)及び活性炭上のパラジウム(0.350g、0.330mmol)を添加し、反応混合物を分子状水素雰囲気(15Psi)下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物をメタノール(50mL)に注ぎ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.000g、5.640mmol、収率86%)を無色の油として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.12-4.08(m,2H),3.57-3.55(m,1H),3.41-3.38(m,5H),2.45-2.39(m,1H),1.73-1.65(m,8H),1.39-1.35(m,11H),1.25(d,J=6.8Hz,6H),0.98-0.84(m,4H).
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
アセトニトリル(6mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(1.900g、5.360mmol)及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパン酸(3.880g、21.44mmol)の溶液に、炭酸カリウム(2.220g、16.08mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.080g、0.540mmol)を添加し、反応溶液を110℃で撹拌した。15時間後、反応溶液を酢酸エチル(15mL)で希釈し、ろ過し、濃縮して粗(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(4.8g)を得、これを更に精製することなく次に進めた。
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
酢酸エチル(15mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.400g、2.64mmol、50%)及び5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.730g、3.170mmol)の溶液に、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(1.38mL、7.920mmol)及び反応混合物を80℃で撹拌した。3時間後、反応溶液を濃縮し、標準的な方法で精製して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(1.200g、1.841mmol、収率70%)を茶色の油として得た。MS(ESI)m/z552.2[M-99]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.98(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d,J=2.0Hz,1H),4.29-4.21(m,2H),3.82(m,1H),3.59-3.54(m,1H),3.48-3.45(t,J=6.4Hz,2H),2.68-2.59(m,2H),1.97-1.89(m,4H),1.85-1.82(m,2H),1.73-1.67(m,2H),1.63(s,6H),1.54-1.49(m,3H),1.47(s,9H),1.34-1.32(d,J=7.2Hz,6H),1.14-1.05(m,2H).
5-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル
ジクロロメタン(15mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(1.200g、1.840mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を添加し、反応混合物を15℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して残渣を得た。水(30mL)を添加し、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液によりpHを7~8に調整し、酢酸エチル(50mL×4)で抽出し、有機層を減圧下で濃縮して、5-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(1.010g、1.831mmol、収率99%)を茶色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.98(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d,J=2.0Hz,1H),3.85(m,1H),3.51-3.49(m,2H),3.36-3.28(m,1H),2.78-2.59(m,4H),2.03-1.92(m,5H),1.86(m,2H),1.63(s,6H),1.54-1.50(m,3H),1.17-1.16(d,J=6.4Hz,6H),1.10-1.00(m,4H).
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
DMF(5mL)中の5-(3-((trans4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.120g、0.220mmol)及び2-クロロ-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.109g、0.330mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.650mmol)を窒素下で一度に添加し、反応溶液を80℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(0.055g、0.062mmol、収率28%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z850.5[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.93-10.75(m,2H),10.10-9.09(m,2H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),7.70-7.65(m,1H),7.24-7.20(m,1H),7.16-7.10(m,1H),4.45-4.34(m,2H),4.32(br s,1H),4.11(s,3H),3.84(br s,1H),3.68(br s,1H),3.52-3.47(m,2H),2.90-2.56(m,5H),2.43-2.34(m,1H),2.22-2.09(m,3H),1.81(br s,2H),1.76-1.66(m,3H),1.57(d,J=1.9Hz,6H),1.45-1.33(m,7H),1.27(d,J=6.4Hz,4H),1.13(br d,J=11.2Hz,2H).
実施例26:2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000062
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
o-キシレン(60mL)中の(trans)-N,N-ジベンジル-4-(2-ブロモエチル)シクロヘキサンアミン(5.660g、14.65mmol)及び(2S,4r,6R)-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.800g、12.21mmol)の溶液に、水酸化カリウム(3.080g、54.95mmol)及び臭化テトラ-n-ブチルアンモニウム(0.790g、2.440mmol)を添加し、反応混合物を15℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、標準的な方法で精製して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(3.500g、6.545mmol、収率53.6%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.43-7.36(m,5H),7.30-7.26(m,4H),7.22-7.18(m,1H),4.28-4.20(m,2H),3.63(s,3H),3.56-3.52(m,1H),3.42-3.39(m,2H),2.50-2.44(m,1H),1.97-1.87(m,4H),1.80-1.77(m,2H),1.72-1.66(m,2H),1.62-1.55(m,2H),1.47(s,9H),1.44-1.38(m,4H),1.32-1.30(m,6H),0.90-0.82(m,2H).
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
メタノール(40mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(3.500g、6.540mmol)の溶液に、水酸化アンモニウム(0.23g、6.54mmol)及び活性炭上のパラジウム(0.350g、0.330mmol)を添加し、反応混合物を、分子状水素雰囲気(15Psi)下、20℃で12時間撹拌した。反応混合物をメタノール(50mL)に注ぎ、ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.000g、5.640mmol、収率86%)を無色の油として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.12-4.08(m,2H),3.57-3.55(m,1H),3.41-3.38(m,5H),2.45-2.39(m,1H),1.73-1.65(m,8H),1.39-1.35(m,11H),1.25(d,J=6.8Hz,6H),0.98-0.84(m,4H).
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
アセトニトリル(6mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-アミノシクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(1.900g、5.360mmol)及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパン酸(3.880g、21.44mmol)の溶液に、炭酸カリウム(2.220g、16.08mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.080g、0.540mmol)を添加し、反応溶液を110℃で撹拌した。15時間後、反応溶液を酢酸エチル(15mL)で希釈し、ろ過し、濃縮して、粗(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(4.8g)を得、これを更に精製することなく次に進めた。
4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。酢酸エチル(1mL)中の4-(2-((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(2.400g、2.640mmol)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(1.200g、5.280mmol)の溶液にN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(1.38mL、7.920mmol)を加え、反応混合物を80℃で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、標準方法によって精製することにより、4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(1.150g、1.767mmol、67%収率)を褐色の油として提供した。MS(ESI)m/z551.2[M+1]H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.97-7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.87(d,J=1.6Hz,1H),7.76-7.73(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),4.29-4.25(m,2H),3.87(s,1H),3.61-3.56(m,1H),3.49-3.46(t,J=6.0Hz,2H),2.69(s,2H),1.98-1.91(m,4H),1.88-1.85(m,2H),1.75-1.69(m,2H),1.63(s,6H),1.54-1.51(m,3H),1.49(s.9H),1.35-1.34(d,J=6.8Hz,6H),1.18-1.07(m,2H).
4-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル。ジクロロメタン(15mL)中の4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(1.150g、1.770mmol)の溶液に2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL、65.34mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、反応液を濃縮し、得られた材料を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に取り込み、酢酸エチル(4×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、4-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.870g、1.580mmol、90%収率)を白色の固体として提供した。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.96-7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.86(d,J=1.6Hz,1H),7.75-7.72(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),3.86(s,1H),3.52-3.49(m,2H),3.35-3.27(m,1H),2.75-2.59(m,4H),2.02-1.92(m,4H),1.86-1.83(m,2H),1.61(s,6H),1.52-1.49(m,3H),1.16-1.14(d,J=6.4Hz,6H),1.10-0.96(m,4H).
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸ベンジル。アセトニトリル(9mL)中の4-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エチル)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.870g、1.580mmol)の溶液に2-ブロモ酢酸ベンジル(0.723g、3.160mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.83mL、4.740mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、標準方法によって精製することにより、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸ベンジル(1.100g、1.574mmol)を褐色の固体として提供した。MS(ESI)m/z699.3[M+1]
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸。THF(12mL)及び水(1.5mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸ベンジル(1.100g、1.570mmol)の溶液に水酸化リチウム(0.189g、7.870mmol)を加え、反応液を50℃で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、10:1のDCM/メタノール(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮することにより、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.900g、1.478mmol、93%収率)を褐色の固体として提供して、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z609.3[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.34-8.32(d,J=8.0Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.98-7.96(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),3.79(s,2H),3.16(s,2H),2.72-2.67(m,2H),2.03-2.00(m,2H),1.81-1.70(m,4H),1.54(s,6H),1.45-1.38(m,5H),1.27-1.19(m,7H),1.15-1.01(m,3H),0.87-0.80(m,2H).
2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
ピリジン(5mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.140g、0.230mmol)及び3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.059g、0.230mmol)の溶液に、窒素下でN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.071g、0.460mmol)を一度に添加し、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で洗浄した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、2-((2R,4r,6S)-4-(2-((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.127g、0.138mmol、収率60%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:849.5[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.90(s,1H),9.88(s,1H),8.33(d,J=8.0Hz,1H),8.19(s,1H),7.98-7.94(m,1H),7.57(d,J=8.4Hz,1H),7.30(d,J=7.2Hz,1H),7.08(t,J=7.6Hz,1H),4.37(dd,J=5.2,10.4Hz,1H),4.40-4.34(m,1H),4.10(s,3H),3.93-3.74(m,1H),3.45(br t,J=6.0Hz,2H),3.26(s,2H),2.78-2.56(m,7H),2.39-2.31(m,1H),2.16(br dd,J=5.2,13.2Hz,1H),1.88(br d,J=13.2Hz,2H),1.81(br d,J=13.2Hz,2H),1.71(br d,J=11.6Hz,2H),1.54(s,6H),1.40(br d,J=5.6Hz,3H),1.23(s,1H),1.20(br s,1H),1.16(d,J=6.0Hz,6H),1.12-1.03(m,2H).
実施例27:2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000063
4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。キシレン(30mL)中の4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(1.400g、6.110mmol)及び(trans)-N,N-ジベンジル-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキサンアミン(3.680g、9.157mmol)の溶液に臭化テトラブチルアンモニウム(0.394g、1.221mmol)及び水酸化カリウム(1.713g、30.53mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。得られた粗材料を標準方法によって精製することにより、4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(2.600g、4.721mmol、77%収率)を白色の固体として提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.41-7.24(m,8H),7.23-7.13(m,2H),4.18-4.01(m,2H),3.63-3.52(m,5H),3.47(dd,J=2.8,9.2Hz,4H),3.19(t,J=10.8Hz,1H),2.39(t,J=11.6Hz,1H),1.98(d,J=10.2Hz,2H),1.85-1.66(m,6H),1.39(s,11H),1.24(d,J=7.2Hz,6H),1.01-0.88(m,2H).
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
メタノール(5mL)及びTHF(5mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.600g、1.089mmol)の溶液に、活性炭上の10%パラジウム(0.115g、1.089mmol)を窒素雰囲気下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、水素で3回パージした。混合物を水素下(15Psi)、25℃で12時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドでろ過し、ろ液を真空で濃縮して、粗(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.400g、1.080mmol)を無色の油として得、これを更に精製することなく次に進めた。MS(ESI)m/z371.3[M+1]
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
アセトニトリル(1mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.400g、1.080mmol)及びメチル2-ブロモ-2-メチルプロパン酸(0.977g、5.400mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.448g、3.239mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.016g、0.108mmol)を添加し、反応溶液を110℃で撹拌した。12時間後、反応溶液をろ過し、濃縮して、粗(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.500g、1.062mmol)を得、これを更に精製することなく次に進めた。MS(ESI)m/z471.4[M+1]
(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
酢酸エチル(5mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.500g、1.062mmol)及び4-イソチオシアナト-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.242g、1.062mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.55mL、3.19mmol)を添加し、反応溶液を90℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.470g、0.705mmol、収率66%)を黄色の油として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.33(d,J=8.0Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.0Hz,1H),3.82(s,1H),3.62-3.60(m,2H),3.57-3.54(m,2H),3.31-3.25(m,1H),2.81(d,J=12.8Hz,2H),2.04(d,J=10.8Hz,2H),1.89(d,J=11.2Hz,2H),1.75-1.72(m,5H),1.54(s,6H),1.39(s,9H),1.26(s,6H),1.20-1.15(m,4H).
4-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
ジクロロメタン(5mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(0.470g、0.705mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.0mL、25.78mmol)を添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、粗4-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.400g、0.706mmol)を得、これを更に精製することなく次に進めた。
tert-ブチル2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)アセテート
アセトニトリル(5mL)中の4-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(0.400g、0.706mmol)及びtert-ブチル2-ブロモアセテート(0.206g、1.059mmol)の溶液に、N,N-ジメチルホルムアミド(0.61mL、3.530mmol)を添加し、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮し、標準的な方法で精製して、tert-ブチル2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)アセテート(0.150g、0.220mmol、収率31%)を黄色の油として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),3.83(s,1H),3.49(s,4H),3.29-3.22(m,2H),2.83-2.71(m,4H),2.04(d,J=10.8Hz,2H),1.88(dd,J=4.0,11.6Hz,2H),1.70(d,J=10.4Hz,2H),1.54(s,6H),1.40(s,9H),1.36-1.25(m,2H),1.06-0.92(m,10H).
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸
ジクロロメタン(5mlL)中のtert-ブチル2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.150g、0.220mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL、12.89mmol)を添加し、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を濃縮して、粗2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.150g、0.240mmol)を得、これを更に精製することなく次に進めた。
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
ピリジン(4mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.080g、0.128mmol)及び3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.050g、0.190mmol)の溶液に、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.122g、0.640mmol)を窒素下で一度に添加した。そして、反応溶液を50℃で攪拌した。12時間後、反応溶液を水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(4-シアノ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.047g、0.052mmol、収率41%)を黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z865.5[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.90(s,1H),9.87(s,1H),8.33(d,J=8.4Hz,1H),8.19(d,J=1.6Hz,1H),7.97(dd,J=1.6,8.4Hz,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H),7.31(d,J=7.2Hz,1H),7.08(t,J=7.6Hz,1H),4.38(dd,J=5.2,10.0Hz,1H),4.11(s,3H),3.83(br s,1H),3.52(s,4H),3.27(s,3H),2.81(br d,J=11.6Hz,2H),2.70-2.60(m,4H),2.43-2.35(m,1H),2.16(br dd,J=5.2,13.5Hz,1H),2.05(br d,J=14.4Hz,2H),1.89(br d,J=10.4Hz,2H),1.71(br d,J=10.4Hz,2H),1.54(s,6H),1.32(br d,J=14.4Hz,2H),1.28-1.21(m,2H),1.20(br s,1H),1.16(d,J=6.4Hz,6H).
実施例28:2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000064
2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート
キシレン(30mL)中の(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-ヒドロキシ-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(1.400g、6.110mmol)及び(trans)-N,N-ジベンジル-4-(2-ブロモエトキシ)シクロヘキサンアミン(3.680g、9.157mmol)の溶液に、臭化テトラブチルアンモニウム(0.394g、1.221mmol)及び水酸化カリウム(1.713g、30.53mmol)を添加し、反応溶液を室温で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。得られた粗物質を標準的な方法で精製して、(2R,4r,6S)-tert-ブチル4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボキシレート(2.600g、4.721mmol、収率77%)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.41-7.24(m,8H),7.23-7.13(m,2H),4.18-4.01(m,2H),3.63-3.52(m,5H),3.47(dd,J=2.8,9.2Hz,4H),3.19(t,J=10.8Hz,1H),2.39(t,J=11.6Hz,1H),1.98(d,J=10.2Hz,2H),1.85-1.66(m,6H),1.39(s,11H),1.24(d,J=7.2Hz,6H),1.01-0.88(m,2H).
4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。メタノール(5mL)及びTHF(5mL)中の4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(0.600g、1.089mmol)の溶液に、窒素雰囲気下にて10%活性炭担持パラジウム(0.115g、1.089mmol)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、水素で3回パージした。混合物を水素(15Psi)下にて25℃で12時間撹拌した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、ろ液を真空濃縮することにより、粗4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(0.400g、1.080mmol)を無色の油として得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z371.3[M+1]
4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。アセトニトリル(1mL)中の4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(0.400g、1.080mmol)及び2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル(0.977g、5.400mmol)の溶液に炭酸カリウム(0.448g、3.239mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.016g、0.108mmol)を加え、反応液を110℃で撹拌した。12時間後、反応液をろ過し、濃縮することにより、粗4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(0.500g、1.062mmol)を提供し、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z471.4[M+1]
4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル。酢酸エチル(5mL)中の4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(0.300g、0.637mmol)及び5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.146g、0.637mmol)の溶液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL、1.910mmol)を加えた。この混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮して粗生成物を得た。残渣をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中0~27%酢酸エチル)によって精製することにより、4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(0.340g、0.509mmol、80%収率)を黄色の油として提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.14(d,J=2.0Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),3.83(s,1H),3.63(t,J=4.0Hz,1H),3.57-3.53(m,3H),3.32-3.25(m,1H),2.82(d,J=11.2Hz,2H),2.04(d,J=10.8Hz,2H),1.76-1.66(m,7H),1.55(s,6H),1.39(s,9H),1.34-1.23(m,10H).
5-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル。ジクロロメタン(5mL)中の4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-カルボン酸(2R,4r,6S)-tert-ブチル(0.340g、0.509mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(2.0mL、25.78mmol)を加えた。この混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮することにより、粗5-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.290g、0.511mmol)を得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z568.3[M+1]
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸tert-ブチル。アセトニトリル(5mL)中の5-(3-((trans)-4-(2-(((2R,4r,6S)-2,6-ジメチルピペリジン-4-イル)オキシ)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.290g、0.511mmol)及び2-ブロモ酢酸tert-ブチル(0.149g、0.766mmol)の溶液にN,N-ジメチルホルムアミド(0.44mL、2.55mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸tert-ブチル(0.270g、0.396mmol、78%収率)を黄色の油として提供した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.14(d,J=2.0Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),3.84(s,1H),3.49(s,4H),3.34(s,2H),3.29-3.23(m,2H),2.88-2.70(m,4H),2.04(d,J=10.4Hz,2H),1.88(d,J=12.0Hz,2H),1.70(d,J=11.2Hz,2H),1.56(s,6H),1.40(s,9H),1.32(d,J=12.8Hz,2H),1.08-0.91(m,8H).
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸。ジクロロメタン(5mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸tert-ブチル(0.270g、0.396mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(1.0mL、12.89mmol)を加え、反応液を室温で撹拌した。12時間後、反応液を濃縮することにより、粗2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.250g、0.400mmol)を提供し、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z626.3[M+1]
2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
ピリジン(5mL)中の2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)酢酸(0.130g、0.208mmol)及び3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(0.064g、0.250mmol)の溶液に、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.198g、1.040mmol)を窒素下で一度に添加し、反応溶液を50℃で撹拌した。12時間後、反応溶液を水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(4×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、2-((2R,4r,6S)-4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エトキシ)-2,6-ジメチルピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド(0.060g、0.066mmol、収率32%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI)m/z866.4[M+1]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.90(s,1H),9.87(s,1H),9.14(d,J=2.0Hz,1H),8.74(d,J=2.0Hz,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H),7.31(d,J=7.2Hz,1H),7.08(t,J=8.0Hz,1H),4.38(dd,J=5.2,10.3Hz,1H),4.11(s,3H),3.92-3.75(m,1H),3.52(s,4H),3.27(s,3H),2.82(br d,J=12.8Hz,2H),2.70-2.61(m,3H),2.41-2.31(m,1H),2.20-2.13(m,1H),2.06(br d,J=12.0Hz,2H),1.89(br d,J=12.0Hz,2H),1.71(br d,J=10.4Hz,2H),1.56(s,6H),1.37-1.27(m,3H),1.23(s,1H),1.21-1.12(m,8H).
実施例29:2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド
Figure 2023531709000065
4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。キシレン(30mL)中の3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.81g、5.27mmol)の溶液に、(1r,4r)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキサン-1-オール(3.11g、10.54mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(0.340g、1.054mmol)及び水酸化カリウム(1.479g、26.4mmol)を加えた。反応混合物を30℃に24時間加熱した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間に分配した。有機層を取り出し、水層を酢酸エチルで更に2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過した。ろ液を取り、揮発性有機物を減圧下で除去することにより、淡黄色の固体を得た。固体を酢酸エチルに取り込み、シリカゲルカラムでヘキサン中0~75%酢酸エチルを使用して2000mLにわたって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、揮発性有機物を減圧下で除去することにより、4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.79g、3.30mmol、63%収率)を無色の油として得た。MS(ESI)m/z 543.2[M+1]
4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。メタノール(50ml)中の4-(2-(((trans)-4-(ジベンジルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.65g、4.88mmol)の溶液にパラジウム炭素(500mg、4.70mmol)を加えた。フラスコ内の空気を排気し、水素置換した(3×、15psi、バルーン)。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応物をセライトでろ過した。ろ過ケーキを更なるメタノールで洗浄した。ろ液を取り、揮発性有機物を減圧下で除去することにより、4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.72g、4.75mmol、97%収率)を淡黄色の油として得た。MS(ESI)m/z 363.2[M+1]
3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。アセトニトリル(20ml)中の4-(2-(((trans)-4-アミノシクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.72g、4.75mmol)の溶液に、2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル(1.718g、9.49mmol)、ヨウ化カリウム(0.079g、0.475mmol)及び炭酸カリウム(1.312g、9.49mmol)を加えた。この反応混合物を110℃で20時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間に分配した。有機層を取り出し、水層を酢酸エチルで更に2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過した。ろ液を取り、揮発性有機物を減圧下で除去することにより、3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.20g、4.76mmol)を黄色の油として得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 463.2[M+1]
4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル。酢酸エチル(14mL)中の3,3-ジフルオロ-4-(2-(((trans)-4-((1-メトキシ-2-メチル-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.47g、3.18mmol)の溶液に、5-イソチオシアナト-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル(0.728g、3.18mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.665mL、9.53mmol)を加えた。反応バイアルを密封し、90℃で18時間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルとの間に分配した。数mLのブラインを加えてエマルションを減少させた。有機層を取り出し、水層を酢酸エチルで更に2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過した。ろ液を取り、揮発性有機物を減圧下で除去することにより、泡状の濃いオレンジ色の半固体を得た。固体を酢酸エチルに取り込み、シリカゲルカラムでヘキサン中0~100%酢酸エチルを使用して1800mLにわたって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、揮発性有機物を減圧下で除去することにより、4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.10g、1.667mmol、52%収率)を泡状の淡いオレンジ色の半固体として得た。MS(ESI)m/z 560.2[M-99]
5-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル塩酸塩。1,4-ジオキサン(5.0ml)中の4-(2-(((1r,4r)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.10g、1.667mmol)の溶液に、HCl(5.0ml、20.00mmol)(ジオキサン中4.0M)を加えた。この反応物を周囲温度で90分間撹拌した。揮発性有機物を減圧下で除去することにより、5-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル塩酸塩(1.08g、1.812mmol)を泡状のオレンジ色の半固体として得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 560.2[M+1]
2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸塩。アセトニトリル(15mL)中の5-(3-((trans)-4-(2-(3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)エトキシ)シクロヘキシル)-4,4-ジメチル-5-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリノニトリル、HCl(1.08g、1.812mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.758mL、5.44mmol)及び2-ブロモ酢酸tert-ブチル(1.338mL、9.06mmol)を加えた。反応槽を密封し、70℃で18時間撹拌した。揮発性有機物を減圧下で除去することにより、オレンジ色の固体を得た。固体をジクロロメタン中に取り込み、シリカゲルカラムでヘキサン中0~100%酢酸エチルを使用して2200mLにわたって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、揮発性有機物を減圧下で除去することにより、2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸tert-ブチル(0.997g、1.480mmol、82%収率)を泡状のオレンジ色の半固体として得た。MS(ESI)m/z 674.2[M+1]
2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸塩酸塩。2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸tert-ブチル(1.0g、1.484mmol)が入ったフラスコに、HCl(10.0ml、40.0mmol)(ジオキサン中4.0M)を加えた。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。揮発性有機物を減圧下で除去することにより、2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸塩酸塩(1.14g、1.743mmol)を淡褐色の固体として得て、これを更なる精製なしに次に回した。MS(ESI)m/z 618.2[M+1]
2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩
アセトニトリル(1.0mL)中の2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)酢酸塩酸塩(100mg、0.153mmol)の溶液に、3-(7-アミノ-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(47.4mg、0.183mmol)、1-メチル-1H-イミダゾール(0.049mL、0.612mmol)及びN-(クロロ(ジメチルアミノ)メチレン)-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(86mg、0.306mmol)及び1mLのDMFを添加し、反応溶液を室温で撹拌した。18時間後、反応溶液をDMSO(1mL)で希釈し、標準的な方法で精製して、2-(4-(2-(((trans)-4-(3-(6-シアノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-5,5-ジメチル-4-オキソ-2-チオキソイミダゾリジン-1-イル)シクロヘキシル)オキシ)エチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)-N-(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)アセトアミド塩酸塩(27mg、0.030mmol、収率20%)を白色の固体として得た。MS(ESI)m/z858.2[M+1]H NMR(DMSO-d6,400MHz)δ 10.91(s,1H),9.14(d,1H,J=1.8Hz),8.74(d,1H,J=2.0Hz),7.63(d,1H,J=8.2Hz),7.27(d,1H,J=7.3Hz),7.11(t,1H,J=7.8Hz),4.39(dd,2H,J=5.1,10.2Hz),4.10(s,4H),3.8-3.9(m,2H),3.5-3.6(m,3H),3.2-3.3(m,2H),2.8-2.9(m,3H),2.6-2.7(m,3H),2.3-2.4(m,1H),2.1-2.2(m,1H),2.0-2.1(m,4H),1.8-2.0(m,1H),1.7-1.8(m,2H),1.5-1.6(m,7H),1.3-1.5(m,3H).
細胞ベースのアッセイ
VCAP AR分解アッセイ。試験化合物は、音響式ディスペンサーを用いてCorning CellBind 96ウェル透明底プレート(カタログ番号3300)へと予め分注することにより、各化合物について1:3希釈で10ポイントの濃度系列を作製した。各化合物の最終的な最高濃度は5μMであった。0.1%の最終濃度のDMSOを対照として使用した。8%ウシ胎仔血清(FBS)含有DMEM中で培養したVCaP細胞を、化合物プレートに200μL容積中ウェル当たり50K細胞で播種し、COインキュベーターにおいて37℃で24時間インキュベートした。細胞から培地を慎重に除去し、プレートを氷上に置いた。細胞の各ウェルにCell Signaling Technologiesの100μLの氷冷1×細胞溶解緩衝液(カタログ番号9803)を加え、プレートを振盪機上にて4℃で1時間インキュベートした。PathScan Total Sandwich AR ELISAキット(Cell Signaling Technology、カタログ番号12580)を使用したAR ELISA検出に15μLの細胞ライセートを使用した。化合物処理したウェルのARレベルをDMSO対照で正規化し、対照に対する割合(PoC)(y)として表した。4パラメータロジスティックモデル(シグモイド用量反応モデル)を用いることにより、化合物のDC50及びEC50を以下の式を用いて決定した。
y=(A+((B-A)/(1+((C/x)^D))))
A=YMin(曲線の当てはめによって決定したときの、化合物処理に応答したDMSO対照で正規化後のARレベル最低値)
B=YMax(曲線の当てはめによって決定したときのARレベル最大値)
C=EC50
D=Hillの傾き
x=化合物濃度
EC50=y=(YMax-YMin)/2のときの化合物の濃度
DC50=y=DMSO対照の50%(50%AR分解)のときの化合物の濃度
y=DMSO対照で正規化後のARタンパク質レベル
Y値と称される、化合物処理に応答したDMSO対照で正規化後の測定された最も低いARレベルを使用して、化合物媒介性AR分解効率を特徴付けた。
表1の化合物の各々は、VCAP AR分解アッセイで試験されており、そこで活性があることが分かった。表1の化合物は全て、DC50<1μM及びY<DMSO対照の50%を有することが示された。
前立腺癌細胞増殖アッセイ。DMEM+8%FBS培地を使用して、96ウェルCellBind(Costar)プレートにVCAP又はENZR細胞をウェル当たり10K細胞で播いた。細胞を37℃で一晩インキュベートし、試験化合物を段階希釈してウェルに加えた。7日間のインキュベーション後、反転させることによってアッセイ培地を取り除き、プレートを-80℃で一晩凍結した。プレートを室温で解凍し、各ウェルに100μL脱イオン水(ddHO)を加えた。プレートを非COインキュベーターにおいて37℃で1時間インキュベートし、次に-80℃で一晩凍結した。プレートを室温に解凍し、各ウェルに100μL TNE緩衝液(NaCl、トリス、EDTA)+ヘキスト色素(1.0mg/ml、1:400)を加えた。蛍光シグナルを460nmで測定した。データは全て、DMSO対照に対する割合として正規化した。4パラメータロジスティックモデル(シグモイド用量反応モデル)を用いることにより、化合物のGI50値を以下の式を用いて決定した。
y=(A+((B-A)/(1+((C/x)^D))))
A=YMin(曲線の当てはめによって決定した化合物処理に応答したDMSO対照で正規化後の発光単位での細胞生存度最低値)
B=YMax(曲線の当てはめによって決定したときのDMSO対照で正規化後の発光単位として測定される細胞生存度最大値)
C=EC50
D=Hillの傾き
GI50=Y=(YMax+Yt)/2のときの化合物の濃度
EC50=y=(YMax-YMin)/2のときの化合物の濃度
IC50=Y=DMSO対照の50%のときの化合物の濃度
y=発光単位として測定される、DMSO対照の割合として正規化した細胞生存度
=化合物を加えた時点
Yt=tにおけるyの値
本明細書に提供される化合物は前立腺癌細胞増殖アッセイで試験されているか又は試験されることになり、そこで活性があることが示されているか又は示されることになる。
インビボアッセイ
AR分解アッセイ。VCaP前立腺癌異種移植片腫瘍を担持するNSGマウスでインビボAR分解アッセイを実施した。雄NSGマウスの右脚上方の側腹部領域にVCaP細胞を接種した。動物の接種後、腫瘍を約500mmになるまで成長させた後、無作為化した。無作為化した動物に、20%のLabrasol、80%の25mMクエン酸塩緩衝液pH3に製剤化した試験化合物を投与した。化合物は、1日1回、3日間経口投与した。最終回用量の化合物の投与後、血漿及び腫瘍を採取し、AR分解アッセイ用に処理した。ウエスタンブロット分析を用いて腫瘍内ARレベルを測定した。統計的分析は、一元配置分散分析(ANOVA)を用いて実施した。
本明細書に提供される化合物は、インビボAR分解アッセイで試験されているか又は試験されることになり、そこで活性があることが示されているか又は示されることになる。
VCaP前立腺癌異種移植モデル。VCaP前立腺癌異種移植片腫瘍を担持する雄NSGマウスで異種移植研究を行った。雄NSGマウスの右後肢上方の側腹部領域にVCaP細胞を皮下接種した。動物の接種後、腫瘍を約200mmになるまで成長させた後、無作為化した。無作為化に際しては、75~250mmの範囲のVCaP腫瘍を担持するマウスを一緒にプールし、様々な治療群に無作為化した。20%のLabrasol、80%の25mMクエン酸塩緩衝液pH3に製剤化した試験化合物を5mL/kgの用量容積で投与した。研究期間中、化合物は1日1回経口投与した。ノギスを使用して腫瘍を週2回測定し、式W×L/2を用いて腫瘍容積を計算した。統計的分析は、一元配置又は二元配置分散分析(ANOVA)を用いて実施した。
本明細書に提供される化合物は、VCAP前立腺癌異種移植モデルで試験されているか又は試験されることになり、このモデルにおいて前立腺癌の治療として有効であることが示されているか又は示されることになる。
活性の表
表1の化合物の各々は、上記に示すAR分解アッセイの1つ以上、例えば、VCAP AR分解アッセイで試験されており、そこで活性があることが分かった。
表1の全ての化合物は、DMSO対照のDC50<0.1μM及びY<50%を有することが示され、いくつかの化合物は、DC50値D:DC50≦0.002μMを有し、いくつかの化合物は、DC50値C:0.002μM<DC50≦0.005μMを有し、いくつかの化合物は、DC50値B:0.005μM<DC50≦0.020μMを有し、いくつかの化合物は、DC50値A:0.020μM<DC50≦0.1μMを有していた。
加えて、化合物は、DMSO対照のAR分解効率Y値<50%を有することが示され、いくつかの化合物は、0<Y≦25%(として示される)を有し、いくつかの化合物は、25%<Y≦30%(**として示されている)、その他は、30%<Y<50%(***として示されている)を有していた。
Figure 2023531709000066
Figure 2023531709000067
Figure 2023531709000068
Figure 2023531709000069
Figure 2023531709000070
Figure 2023531709000071
Figure 2023531709000072
Figure 2023531709000073
Figure 2023531709000074
Figure 2023531709000075
Figure 2023531709000076
Figure 2023531709000077
Figure 2023531709000078
Figure 2023531709000079
幾つもの参考文献が引用されており、それらの開示は、全体として参照により本明細書に援用される。

Claims (15)

  1. 式I
    Figure 2023531709000080
    (式中、
    は、C1~3アルキルであり;
    aは、1又は2であり;
    及びRは、それぞれ独立に、H及びC1~3アルキルから選択されるか、又はR及びR並びにそれらが結合されている炭素は、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成し;
    mは、0~8であり;
    各Rは、独立に、置換又は非置換C1~3アルキルであるか、又は2つのR基は、それらが結合されている同じ炭素原子又は隣接する炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキルを形成するか、又は2つのR基は、それらが結合されている隣接していない炭素原子と一緒になって、置換又は非置換4~7員ヘテロシクリルを形成し;
    Xは、N又はCRであり;
    は、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)であり;
    Lは、置換又は非置換-O(C1~6アルキル)-、-(C1~6アルキル)O-、-O(C1~6アルキル)O-又は-(C1~9アルキル)-であり;
    Vは、
    Figure 2023531709000081
    であり、式中、
    Bは、N、CH又はCRであり;
    各Rは、独立に、ハロゲン及び置換又は非置換C1~6アルキルから選択され;
    は、ハロゲン、CF又はSFであり;
    及びRは、C1~3アルキルであるか、又はR及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、置換又は非置換C3~6シクロアルキル又は3~6員ヘテロシクリルを形成し;及び
    bは、0~2である)
    の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
  2. は、メチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. aは、1であり、且つR及びRは、両方ともHである、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 各Rは、独立に、メチル及びCFから選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Xは、N又はCRであり;及びRは、水素、ハロゲン、-O(C1~6アルキル)又は-(C1~9アルキル)である、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. Lは、置換又は非置換-O(CH-、-O(CHO-又は-(CH-であり、及びpは、1~4である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Bは、CH又はNである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. は、CF、Cl又はSFである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 及びRは、メチルである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 式II
    Figure 2023531709000082
    を有する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
  11. 表1から選択される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体。
  12. 有効量の、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容可能な塩、互変異性体、アイソトポログ若しくは立体異性体と、薬学的に許容可能な担体、賦形剤又は媒体とを含む医薬組成物。
  13. アンドロゲン受容体媒介性疾患の治療方法であって、それを必要とする対象に、有効量の、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物又は請求項12に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  14. 前記アンドロゲン媒介性疾患は、前立腺癌である、請求項13に記載の方法。
  15. 前記前立腺癌は、去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)である、請求項14に記載の方法。
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