JP2023128375A - 発光装置、プロジェクター、およびディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】直線偏光を出射させることができ、かつ、露出される発光層の側面を低減することができる発光装置を提供する。【解決手段】各々が第1柱状部および第2柱状部を有する複数の柱状部集合体と、を有し、前記第1柱状部および前記第2柱状部の各々は、第1導電型を有する第1半導体層と、前記第1半導体層の基板と反対側に設けられた発光層と、前記発光層の前記基板と反対側に設けられ、前記第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層と、前記第1半導体層と前記発光層との積層方向からみて、互いに離隔して配置され、前記第1半導体層で構成される第1部分と、前記積層方向からみて、互いに接して配置され、前記発光層で構成される第2部分と、を有し、前記複数の柱状部集合体は、格子状に配列され、格子状に配列された前記複数の柱状部集合体の単位格子において、前記第1部分の形状は、回転対称ではない、発光装置。【選択図】図1
Description
本発明は、発光装置、プロジェクター、およびディスプレイに関する。
半導体レーザーは、高輝度の次世代光源として期待されている。特に、ナノコラムを適用した半導体レーザーは、ナノコラムによるフォトニック結晶の効果によって、狭放射角で高出力の発光が実現できると期待されている。
上記のような半導体レーザーは、例えば、プロジェクターの光源として適用される。液晶ライトバルブを用いるプロジェクターでは、光源から出射される光は、直線偏光であることが望まれている。
例えば特許文献1には、基板に形成された複数の柱状結晶が規則的に配列してなる集合体を複数含む光デバイスが記載されている。特許文献1には、平面視において、複数の柱状結晶の形状は、回転対称ではないことが記載されている。さらに、1つの集合体において、柱状結晶は、基板から離れるほど太くなっており、複数の柱状部は、頂部において互いに繋がっていることが記載されている。
上記のように、複数の柱状結晶の形状が回転対称でなければ、光デバイスから出射される光は、直線偏光となる。しかしながら、特許文献1に記載された光デバイスでは、複数の柱状結晶の活性層は、互いに離隔している。そのため、活性層の側面が露出する。活性層の側面が露出すると、ダングリングボンドが発生する可能性が高くなり、発光効率が悪くなる。
本発明に係る発光装置の一態様は、
基板と、
各々が第1柱状部および第2柱状部を有する複数の柱状部集合体と、
を有し、
前記第1柱状部および前記第2柱状部の各々は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記基板と反対側に設けられた発光層と、
前記発光層の前記基板と反対側に設けられ、前記第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向からみて、互いに離隔して配置され、前記第1半導体層で構成される第1部分と、
前記積層方向からみて、互いに接して配置され、前記発光層で構成される第2部分と、を有し、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、格子状に配列され、
前記積層方向からみて、格子状に配列された前記複数の柱状部集合体の単位格子において、前記第1部分の形状は、回転対称ではない。
基板と、
各々が第1柱状部および第2柱状部を有する複数の柱状部集合体と、
を有し、
前記第1柱状部および前記第2柱状部の各々は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記基板と反対側に設けられた発光層と、
前記発光層の前記基板と反対側に設けられ、前記第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向からみて、互いに離隔して配置され、前記第1半導体層で構成される第1部分と、
前記積層方向からみて、互いに接して配置され、前記発光層で構成される第2部分と、を有し、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、格子状に配列され、
前記積層方向からみて、格子状に配列された前記複数の柱状部集合体の単位格子において、前記第1部分の形状は、回転対称ではない。
本発明に係るプロジェクターの一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
前記発光装置の一態様を有する。
本発明に係るディスプレイの一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
前記発光装置の一態様を有する。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 発光装置
1.1. 全体の構成
まず、本実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図2のI-I線断面図である。また、図1および図2では、互いに直交するX軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
1.1. 全体の構成
まず、本実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る発光装置100を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図2のI-I線断面図である。また、図1および図2では、互いに直交するX軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
発光装置100は、図1に示すように、例えば、基板10と、積層体20と、第1電極40と、第2電極42と、を有している。発光装置100は、例えば、半導体レーザーである。
基板10は、例えば、支持基板12と、バッファー層14と、を有している。支持基板12は、例えば、Si基板、GaN基板、サファイア基板、SiC基板などである。バッファー層14は、支持基板12上に設けられている。バッファー層14は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。
積層体20は、図1に示すように、基板10に設けられている。図示の例では、積層体20は、基板10上に設けられている。積層体20は、例えば、マスク層22と、複数の柱状部30と、を有している。なお、便宜上、図2では、柱状部30以外の部材の図示を省略している。
本明細書では、積層体20の積層方向(以下、単に「積層方向」ともいう)において、柱状部30の発光層34を基準とした場合、発光層34から柱状部30の第2半導体層36に向かう方向を「上」とし、発光層34から柱状部30の第1半導体層32に向かう方向を「下」として説明する。また、積層方向と直交する方向を「面内方向」ともいう。「積層体20の積層方向」とは、第1半導体層32と発光層34との積層方向のことである。図示の例では、積層方向は、Z軸方向である。
マスク層22は、基板10上に設けられている。マスク層22は、例えば、チタン層、酸化シリコン層、酸化チタン層、酸化アルミニウム層などである。マスク層22には、複数の開口部24が設けられている。開口部24には、柱状部30が設けられている。マスク層22は、柱状部30を成長させるためのマスクとして機能する。
柱状部30は、基板10上に設けられている。柱状部30は、基板10から上方に突出した柱状の形状を有している。柱状部30は、例えば、ナノコラム、ナノワイヤー、ナノロッド、ナノピラーとも呼ばれる。柱状部30の平面形状は、例えば、六角形などの多角形、円である。
柱状部30は、図1に示すように、第1半導体層32と、発光層34と、第2半導体層36と、を有している。
第1半導体層32は、バッファー層14上に設けられている。第1半導体層32は、基板10と発光層34との間に設けられている。第1半導体層32は、第1導電型の半導体層である。第1半導体層32は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。
発光層34は、第1半導体層32上に設けられている。発光層34は、第1半導体層32の基板10とは反対側に設けられている。発光層34は、第1半導体層32と第2半導体層36との間に設けられている。発光層34は、電流が注入されることで光を発生させる。発光層34は、例えば、ウェル層と、バリア層と、を有している。ウェル層およびバリア層は、不純物が意図的にドープされていないi型の半導体層である。ウェル層は、例えば、InGaN層である。バリア層は、例えば、GaN層である。発光層34は、ウェル層とバリア層とから構成されたMQW(Multiple Quantum Well)構造を有している。
なお、発光層34を構成するウェル層およびバリア層の数は、特に限定されない。例えば、ウェル層は、1層だけ設けられていてもよく、この場合、発光層34は、SQW(Single Quantum Well)構造を有している。
第2半導体層36は、発光層34上に設けられている。第2半導体層36は、発光層34の基板10とは反対側に設けられている。第2半導体層36は、発光層34と第2電極42との間に設けられている。第2半導体層36は、第1導電型と異なる第2導電型の半導体層である。第2半導体層36は、例えば、Mgがドープされたp型のGaN層である。第1半導体層32および第2半導体層36は、発光層34に光を閉じ込める機能を有するクラッド層である。
なお、図示はしないが、第1半導体層32と発光層34との間、および発光層34と第2半導体層36との間の少なくとも一方に、i型のInGaN層およびGaN層からなるOCL(Optical Confinement Layer)が設けられていてもよい。また、第2半導体層36は、p型のAlGaN層からなるEBL(Electron Blocking Layer)を有してもよい。
発光装置100では、p型の第2半導体層36、不純物が意図的にドープされていないi型の発光層34、およびn型の第1半導体層32により、pinダイオードが構成される。発光装置100では、第1電極40と第2電極42との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、発光層34に電流が注入されて発光層34において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。発光層34で発生した光は、面内方向に伝搬し、複数の柱状部30によるフォトニック結晶の効果により定在波を形成して、発光層34で利得を受けてレーザー発振する。そして、発光装置100は、+1次回
折光および-1次回折光をレーザー光として、積層方向に出射する。
折光および-1次回折光をレーザー光として、積層方向に出射する。
なお、図示はしないが、支持基板12とバッファー層14との間、または支持基板12の下に反射層が設けられていてもよい。該反射層は、例えば、DBR(Distributed Bragg Reflector)層である。該反射層によって、発光層34において発生した光を反射させることができ、発光装置100は、第2電極42側からのみ光を出射することができる。
第1電極40は、バッファー層14上に設けられている。バッファー層14は、第1電極40とオーミックコンタクトしていてもよい。第1電極40は、第1半導体層32と電気的に接続されている。図示の例では、第1電極40は、バッファー層14を介して、第1半導体層32と電気的に接続されている。第1電極40としては、例えば、バッファー層14側から、Cr層、Ni層、Au層の順序で積層されたものなどを用いる。第1電極40は、発光層34に電流を注入するための一方の電極である。
第2電極42は、第2半導体層36上に設けられている。第2半導体層36は、第2電極42とオーミックコンタクトしていてもよい。第2電極42としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やZnO等の透明電極、バッファー層14側から、Pd層、Pt層、Ni層、Au層の順序で積層された金属電極、金属電極に透明電極が積層されたものなどを用いる。第2半導体層36と透明電極との間に金属電極を設けることで、第2電極42と第2半導体層36とのコンタクト抵抗を低くすることができる。この場合、金属電極の厚さは、透明電極の厚さよりも小さい。第2電極42は、発光層34に電流を注入するための他方の電極である。
なお、上記では、InGaN系の発光層34について説明したが、発光層34としては、出射される光の波長に応じて、電流が注入されることで発光可能な様々な材料系を用いることができる。例えば、AlGaN系、AlGaAs系、InGaAs系、InGaAsP系、InP系、GaP系、AlGaP系などの半導体材料を用いることができる。
また、発光装置100は、レーザーに限らず、LED(Light Emitting Diode)であってもよい。
1.2. 柱状部の形状等
複数の柱状部30は、柱状部集合体31を構成している。発光装置100は、基板10に設けられた柱状部集合体31を有している。柱状部集合体31は、複数の柱状部30で構成されている。図示の例では、1つの柱状部集合体31は、複数の柱状部30として、第1柱状部30aと、第2柱状部30bと、第3柱状部30cと、で構成されている。柱状部集合体31は、第1柱状部30aと、第2柱状部30bと、第3柱状部30cと、を有している。
複数の柱状部30は、柱状部集合体31を構成している。発光装置100は、基板10に設けられた柱状部集合体31を有している。柱状部集合体31は、複数の柱状部30で構成されている。図示の例では、1つの柱状部集合体31は、複数の柱状部30として、第1柱状部30aと、第2柱状部30bと、第3柱状部30cと、で構成されている。柱状部集合体31は、第1柱状部30aと、第2柱状部30bと、第3柱状部30cと、を有している。
複数の柱状部30の各々は、第1部分50と、第2部分60と、を有している。複数の柱状部30の各々の第1部分50は、積層方向からみて、互いに離隔している。複数の柱状部30の各々の第1部分50は、互いに離れている。複数の柱状部30の各々の第2部分60は、互いに接続されている。図示の例では、第1柱状部30a、第2柱状部30b、および第3柱状部30cは、第1部分50と、第2部分60と、を有している。
第1部分50は、バッファー層14上に設けられている。第1部分50は、基板10と第2部分60との間に設けられている。図示の例では、第1柱状部30aの第1部分50、第2柱状部30bの第1部分50、および第3柱状部30cの第1部分50は、互いに離隔している。第1半導体層32は、第1部分50を構成している。図示の例では、第1部分50は、第1半導体層32のみで構成されている。第1部分50は、第2部分60か
ら基板10に向けて延在した延在部である。隣り合う第1部分50の間は、例えば、空隙である。
ら基板10に向けて延在した延在部である。隣り合う第1部分50の間は、例えば、空隙である。
第1部分50は、基板10と接触している接触面52を有している。図2に示す例では、接触面52の平面形状は、円である。接触面52の平面形状は、マスク層22に設けられた開口部24の径と同じである。積層方向からみて、第1柱状部30aの接触面52の形状、第2柱状部30bの接触面52の形状、および第3柱状部30cの接触面52の形状は、互いに等しい。積層方向からみて、第1柱状部30aの接触面52の大きさ、第2柱状部30bの接触面52の大きさ、および第3柱状部30cの接触面52の大きさは、互いに等しい。
第1部分50の接触面52の径は、例えば、50nm以上500nm以下である。接触面52の径を500nm以下とすることによって、高品質な結晶の発光層34を得ることができ、かつ、発光層34に内在する歪を低減することができる。これにより、発光層34で発生する光を高い効率で増幅することができる。
なお、「接触面52の径」とは、接触面52の平面形状が円の場合は、直径であり、接触面52の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の直径である。例えば、接触面52の径は、接触面52の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の直径であり、接触面52の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の直径である。このことは、後述する「径一定部54の径」、「径変化部56の径」「発光層接続部64の径」、および「第2半導体層接続部66の径」について同様である。
積層方向からみて、第1中心C1と第2中心C2とを結ぶ第1線分S1、第2中心C2と第3中心C3とを結ぶ第2線分S2、および第3中心C3と第1中心C1とを結ぶ第3線分S3で形成される図形Fは、三角形である。図示の例では、図形Fは、正三角形である。第1中心C1は、第1柱状部30aの接触面52の中心である。第2中心C2は、第2柱状部30bの接触面52の中心である。第3中心C3は、第3柱状部30cの接触面52の中心である。
なお、「接触面52の中心」とは、接触面52の平面形状が円の場合は、該円の中心であり、接触面52の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の中心である。例えば、接触面52の中心は、接触面52の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の中心であり、接触面52の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の中心である。このことは、後述する「柱状部集合体31の中心」において、同様である。
第1部分50は、図1に示すように、例えば、径一定部54と、径変化部56と、を有している。
第1部分50の径一定部54は、バッファー層14上に設けられている。径一定部54は、マスク層22に設けられた開口部24に位置している。径一定部54の径は、積層方向において一定である。径一定部54は、接触面52を有している。隣り合う径一定部54の間隔は、例えば、1nm以上500nm以下である。
第1部分50の径変化部56は、径一定部54上に設けられている。径変化部56は、径一定部54と第2部分60との間に設けられている。径変化部56は、径一定部54および第2部分60に接続されている。径変化部56は、開口部24に位置していない。径変化部56は、発光層34に近づくにつれて径が大きくなる。径変化部56の径は、基板10から発光層34に向かうにつれて漸増している。
第2部分60は、第1部分50上に設けられている。第2部分60は、第1部分50と第2電極42との間に設けられている。発光層34は、第2部分60を構成している。図示の例では、第2部分60は、第1半導体層32、発光層34、および第2半導体層36で構成されている。第2部分60は、複数の柱状部30が接続されて構成される接続部である。第1柱状部30a、第2柱状部30b、および第3柱状部30cは、積層方向からみて、第2部分60において、互いに接して配置されている。第2部分60は、例えば、第1半導体層接続部62と、発光層接続部64と、第2半導体層接続部66と、を有している。
第1半導体層接続部62は、第1部分50上に設けられている。第1半導体層接続部62は、第1部分50と発光層接続部64との間に設けられている。積層体20の第1半導体層接続部62が設けられた部分の面内方向における平均屈折率は、積層体20の第1部分50が設けられた部分の面内方向における平均屈折率よりも高い。そのため、第1半導体層接続部62を有することにより、第1半導体層接続部を有していない場合に比べて、平均屈折率が低くなる第1部分50を発光層34から離すことができる。これにより、発光層34における光閉じ込め係数を大きくすることができる。
第1半導体層接続部62の径は、発光層接続部64に近づくにつれて径が大きくなる。第1半導体層接続部62の径は、基板10から発光層接続部64に向かうにつれて漸増している。第1半導体層接続部62は、第1半導体層32で構成されている。図示の例では、第1半導体層32は、第1部分50と、第1半導体層接続部62を構成している部分と、を有している。
発光層接続部64は、第1半導体層接続部62上に設けられている。発光層接続部64は、第1半導体層接続部62と第2半導体層接続部66との間に設けられている。積層方向からみて、発光層接続部64の中心を通る仮想直線を引いた場合、発光層接続部64の外線は、当該仮想直線と2点で交わる。
発光層接続部64は、発光層34で構成されている。発光層接続部64の径は、例えば、積層方向において、一定である。なお、図示しないが、発光層接続部64の径は、第1半導体層接続部62から第2半導体層接続部66に向かうにつれて大きくなってもよい。発光層34は、側面35を有している。側面35は、例えば、m面で構成されている。
第2半導体層接続部66は、発光層接続部64上に設けられている。第2半導体層接続部66は、発光層接続部64と第2電極42との間に設けられている。第2半導体層接続部66は、第2半導体層36で構成されている。第2半導体層接続部66の径は、発光層接続部64から遠ざかるにつれて大きくなる。第2半導体層接続部66の径は、発光層接続部64から第2電極42に向かうにつれて漸増している。複数の柱状部30の各々は、発光層34および第2半導体層36において、互いに接続されている。
柱状部集合体31は、図2に示すように、複数設けられている。柱状部30は、複数設けられている。複数の柱状部30は、互いに離隔している。隣り合う柱状部30の間隔は、例えば、10nm以上500nm以下である。複数の柱状部30は、積層方向からみて、所定の方向に所定のピッチで配列されている。複数の柱状部30は、フォトニック結晶の効果を発現することができる。なお、「柱状部集合体31のピッチ」とは、所定の方向に隣り合う柱状部集合体31の中心間の距離である。柱状部集合体31の平面形状は、例えば、六角形などの多角形、円である。図2に示す例では、柱状部集合体31の平面形状は、円である。隣り合う柱状部集合体31の間は、例えば、空隙である。
複数の柱状部集合体31は、積層方向からみて、格子状に配列されている。図示の例では、複数の柱状部集合体31は、積層方向からみて、正方格子状に配列されている。すなわち、積層方向からみて、格子状に配列された複数の柱状部集合体31の単位格子Uは、正方形である。単位格子Uを構成する互いに平行な一対の辺は、X軸と平行である。単位格子Uを構成する互いに平行な他の一対の辺は、Y軸と平行である。第1柱状部30aの第1部分50および第2柱状部30bの第1部分50は、Y軸方向に並んでいる。
積層方向からみて、単位格子Uにおいて、複数の柱状部30の第1部分50の形状は、回転対称ではない。積層方向からみて、単位格子Uを構成する複数の柱状部30の第1部分50の形状は、回転対称ではない。
図示の例では、複数の柱状部集合体31のうちの第1柱状部集合体31a、第2柱状部集合体31b、第3柱状部集合体31c、および第4柱状部集合体31dで単位格子Uを構成している。第1柱状部集合体31aを構成する複数の柱状部30の第1部分50と、第2柱状部集合体31bを構成する複数の柱状部30の第1部分50と、第3柱状部集合体31cを構成する複数の柱状部30の第1部分50と、第4柱状部集合体31dを構成する複数の柱状部30の第1部分50と、で形成される図形は、回転対称ではない。第1柱状部集合体31aおよび第2柱状部集合体31bは、Y軸方向において、互いに隣り合っている。第2柱状部集合体31bおよび第3柱状部集合体31cは、X軸方向において、互いに隣り合っている。第3柱状部集合体31cおよび第4柱状部集合体31dは、Y軸方向において、互いに隣り合っている。第4柱状部集合体31dおよび第1柱状部集合体31aは、X軸方向において、互いに隣り合っている。
積層方向からみて、第1柱状部集合体31aと、第2柱状部集合体31bと、第3柱状部集合体31cと、第4柱状部集合体31dと、を完全に重ねた場合、第1柱状部集合体31aの複数の第1部分50と、第2柱状部集合体31bの複数の第1部分50と、第3柱状部集合体31cの複数の第1部分50と、第4柱状部集合体31dの複数の第1部分50とは、完全に重なる。
積層方向からみて、第1柱状部集合体31aの第2部分60と、第2柱状部集合体31bの第2部分60と、第3柱状部集合体31cの第2部分60と、第4柱状部集合体31dの第2部分60と、で形成される図形は、回転対称である。図示の例では、当該図形は、4回対称である。
1.3. 作用効果
発光装置100では、基板10と、各々が第1柱状部30aおよび第2柱状部30bを有する複数の柱状部集合体31と、を有する。第1柱状部30aおよび第2柱状部30bの各々は、第1導電型を有する第1半導体層32と、第1半導体層32の基板10と反対側に設けられた発光層34と、発光層34の基板10と反対側に設けられ、第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層36と、積層方向からみて、互いに離隔して配置され、第1半導体層32で構成される第1部分50と、積層方向からみて、互いに接して配置され、発光層34で構成される第2部分60と、を有する。積層方向からみて、複数の柱状部集合体31は、格子状に配列され、積層方向からみて、格子状に配列された複数の柱状部集合体31の単位格子Uにおいて、第1部分50の形状は、回転対称ではない。
発光装置100では、基板10と、各々が第1柱状部30aおよび第2柱状部30bを有する複数の柱状部集合体31と、を有する。第1柱状部30aおよび第2柱状部30bの各々は、第1導電型を有する第1半導体層32と、第1半導体層32の基板10と反対側に設けられた発光層34と、発光層34の基板10と反対側に設けられ、第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層36と、積層方向からみて、互いに離隔して配置され、第1半導体層32で構成される第1部分50と、積層方向からみて、互いに接して配置され、発光層34で構成される第2部分60と、を有する。積層方向からみて、複数の柱状部集合体31は、格子状に配列され、積層方向からみて、格子状に配列された複数の柱状部集合体31の単位格子Uにおいて、第1部分50の形状は、回転対称ではない。
上記のように、発光装置100では、積層方向からみて、単位格子Uにおいて、第1部分50の形状は、回転対称ではないため、発光装置100から出射される光は、直線偏光である。単位格子Uにおける第1部分50の形状が回転対称でないため、例えば、図2に示すように、複数の柱状部集合体31に対して、+X軸方向に向かうにつれて、屈折率が
高い高屈折率位置Hと、高屈折率位置Hよりも屈折率が低い低屈折率位置Lと、が周期的に現れる。そのため、発光層34で発生する光の電界に勾配を与えることができる。これによって、単峰性の直線偏光発振を得ることができる。複数の柱状部集合体31は、並進対称性を有している。
高い高屈折率位置Hと、高屈折率位置Hよりも屈折率が低い低屈折率位置Lと、が周期的に現れる。そのため、発光層34で発生する光の電界に勾配を与えることができる。これによって、単峰性の直線偏光発振を得ることができる。複数の柱状部集合体31は、並進対称性を有している。
さらに、発光装置100では、第1柱状部30aの発光層34および第2柱状部30bの発光層34は、第2部分60において、互いに接続されている。そのため、第1柱状部の発光層および第2柱状部の発光層が互いに離隔している場合に比べて、露出される発光層34の側面を低減することができる。これにより、ダングリングボンドが発生する可能性を低くすることができ、発光効率を向上させることができる。
以上のように、発光装置100では、直線偏光を出射させることができ、かつ、露出される発光層34の側面を低減することができる。
発光装置100では、複数の柱状部集合体31の各々は、第1柱状部30a、第2柱状部30b、および第3柱状部30cで構成されている。積層方向からみて、第1柱状部30aの第1部分50の基板10との接触面52の第1中心C1と第2柱状部30bの第1部分50の基板10との接触面52の第2中心C2とを結ぶ第1線分S1、第2中心C2と第3柱状部30cの第1部分50の基板10との接触面52の第3中心C3とを結ぶ第2線分S2、および第3中心C3と第1中心C1とを結ぶ第3線分S3で形成される図形Fは、三角形である。積層方向からみて、複数の柱状部集合体31は、正方格子状に配列されている。
そのため、発光装置100では、積層方向からみて、第1柱状部30aの接触面52の形状、第2柱状部30bの接触面52の形状、および第3柱状部30cの接触面52の形状が、互いに同じであり、かつ、第1柱状部30aの接触面52の大きさ、第2柱状部30bの接触面52の大きさ、および第3柱状部30cの接触面52の大きさが、互いに同じであったとしても、単位格子Uにおいて、第1部分50の形状を回転対称ではないようにすることができる。
発光装置100では、第1部分50は、発光層34に近づくにつれて径が大きくなる径変化部56を有する。
そのため、発光装置100では、積層体20の径変化部56が設けられた部分の面内方向における平均屈折率を、発光層34に近づくにつれて高くすることができる。これにより、基板10側への1次回折を抑えることができ、基板10とは反対側へ1次時回折し易くすることができる。その結果、光利用効率を向上させることができる。
2. 発光装置の製造方法
次に、本実施形態に係る発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図である。
次に、本実施形態に係る発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、支持基板12上に、バッファー層14をエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などが挙げられる。
次に、バッファー層14上に、マスク層22を形成する。マスク層22は、例えば、電子ビーム蒸着法やスパッタ法などによって形成される。次に、マスク層22をパターニングして、開口部24を形成する。パターニングは、例えば、電子線リソグラフィーおよび
ドライエッチングによって行われる。
ドライエッチングによって行われる。
図1に示すように、マスク層22をマスクとしてバッファー層14上に、第1半導体層32、発光層34、および第2半導体層36を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD法、MBE法などが挙げられる。本工程により、複数の柱状部30で構成される柱状部集合体31を複数形成することができる。
第1半導体層32の径変化部56の成長は、上方に向かうにつれて径が大きくなるように、成長温度および成膜速度を調整して行われる。これにより、複数の柱状部30の各々の第1半導体層32は、成長の途中で互い接続される。第2半導体層36の成長は、上方に向かうにつれて径が大きくなるように、成長温度および成膜速度を調整して行われる。
次に、柱状部集合体31上に第1電極40を形成する。次に、バッファー層14上に第2電極42を形成する。第1電極40および第2電極42は、例えば、スパッタ法、真空蒸着法などによって形成される。なお、第1電極40を形成する工程と、第2電極42を形成する工程と、の順序は、特に限定されない。
以上の工程により、発光装置100を製造することができる。
3. 発光装置の変形例
次に、本実施形態の変形例に係る発光装置200について、図面を参照しながら説明する。図4は、本実施形態の変形例に係る発光装置200を模式的に示す断面図である。以下、本実施形態の変形例に係る発光装置200において、上述した本実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態の変形例に係る発光装置200について、図面を参照しながら説明する。図4は、本実施形態の変形例に係る発光装置200を模式的に示す断面図である。以下、本実施形態の変形例に係る発光装置200において、上述した本実施形態に係る発光装置100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した発光装置100では、図1に示すように、第1半導体層32は、第1半導体層接続部62を構成していた。
これに対し、発光装置200では、図4に示すように、第1半導体層32は、第1半導体層接続部62を構成していない。第1半導体層32は、第1部分50のみを構成している。発光層34は、第1部分50上に設けられている。第1部分50は、発光層34と接している。
発光装置200では、第1部分50は、発光層34と接している。そのため、発光装置200では、第1部分50と発光層34との間に第1半導体層接続部62が設けられている場合に比べて、第1部分50と発光層34との間の距離を小さくすることができる。これにより、発光層34で発生し面内方向に伝搬する光が、上述した高屈折率位置Hの屈折率と低屈折率位置Lの屈折率との影響を受け易くすることができる。その結果、より確実に、直線偏光を出射することができる。
4. プロジェクター
次に、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係るプロジェクター800を模式的に示す図である。
次に、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係るプロジェクター800を模式的に示す図である。
プロジェクター800は、例えば、光源として、発光装置100を有している。
プロジェクター800は、図示しない筐体と、筐体内に備えられている赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ出射する赤色光源100R、緑色光源100G、青色光源100Bと
、を有している。なお、便宜上、図5では、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bを簡略化している。
、を有している。なお、便宜上、図5では、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bを簡略化している。
プロジェクター800は、さらに、筐体内に備えられている、第1光学素子802Rと、第2光学素子802Gと、第3光学素子802Bと、第1光変調装置804Rと、第2光変調装置804Gと、第3光変調装置804Bと、投射装置808と、を有している。第1光変調装置804R、第2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bは、例えば、透過型の液晶ライトバルブである。投射装置808は、例えば、投射レンズである。
赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子802Rに入射する。赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子802Rによって集光される。なお、第1光学素子802Rは、集光以外の機能を有していてもよい。後述する第2光学素子802Gおよび第3光学素子802Bについても同様である。
第1光学素子802Rによって集光された光は、第1光変調装置804Rに入射する。第1光変調装置804Rは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置808は、第1光変調装置804Rによって形成された像を拡大してスクリーン810に投射する。
緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子802Gに入射する。緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子802Gによって集光される。
第2光学素子802Gによって集光された光は、第2光変調装置804Gに入射する。第2光変調装置804Gは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置808は、第2光変調装置804Gによって形成された像を拡大してスクリーン810に投射する。
青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子802Bに入射する。青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子802Bによって集光される。
第3光学素子802Bによって集光された光は、第3光変調装置804Bに入射する。第3光変調装置804Bは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置808は、第3光変調装置804Bによって形成された像を拡大してスクリーン810に投射する。
また、プロジェクター800は、第1光変調装置804R、第2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bから出射された光を合成して投射装置808に導くクロスダイクロイックプリズム806を有することができる。
第1光変調装置804R、第2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム806に入射する。クロスダイクロイックプリズム806は、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は、投射装置808によりスクリーン810上に投射され、拡大された画像が表示される。
なお、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bは、発光装置100を映像の画素として画像情報に応じて制御することで、第1光変調装置804R、第
2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bを用いずに、直接的に映像を形成してもよい。そして、投射装置808は、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bによって形成された映像を、拡大してスクリーン810に投射してもよい。
2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bを用いずに、直接的に映像を形成してもよい。そして、投射装置808は、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bによって形成された映像を、拡大してスクリーン810に投射してもよい。
また、上記の例では、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いてもよいし、反射型のライトバルブを用いてもよい。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micro Mirror Device)が挙げられる。また、投射装置の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
また、光源を、光源からの光をスクリーン上で走査させることにより、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置の光源装置にも適用することが可能である。
5. ディスプレイ
次に、本実施形態に係るディスプレイについて、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係るディスプレイ900を模式的に示す平面図である。図7は、本実施形態に係るディスプレイ900を模式的に示す断面図である。なお、図6では、便宜上、互いに直交する2つの軸として、X軸およびY軸を図示している。
次に、本実施形態に係るディスプレイについて、図面を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係るディスプレイ900を模式的に示す平面図である。図7は、本実施形態に係るディスプレイ900を模式的に示す断面図である。なお、図6では、便宜上、互いに直交する2つの軸として、X軸およびY軸を図示している。
ディスプレイ900は、例えば、光源として、発光装置100を有している。
ディスプレイ900は、画像を表示する表示装置である。画像には、文字情報のみを表示するものが含まれる。ディスプレイ900は、自発光型のディスプレイである。ディスプレイ900は、図6および図7に示すように、回路基板910と、レンズアレイ920と、ヒートシンク930と、を有している。
回路基板910には、発光装置100を駆動させるための駆動回路が搭載されている。駆動回路は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを含む回路である。駆動回路は、例えば、入力された画像情報に基づいて、発光装置100を駆動させる。図示はしないが、回路基板910上には、回路基板910を保護するための透光性の基板が配置されている。
回路基板910は、表示領域912と、データ線駆動回路914と、走査線駆動回路916と、制御回路918と、を有している。
表示領域912は、複数の画素Pで構成されている。画素Pは、図示の例では、X軸およびY軸に沿って配列されている。
図示はしないが、回路基板910には、複数の走査線と複数のデータ線が設けられている。例えば、走査線はX軸に沿って延び、データ線はY軸に沿って延びている。走査線は、走査線駆動回路916に接続されている。データ線は、データ線駆動回路914に接続されている。走査線とデータ線の交点に対応して画素Pが設けられている。
1つの画素Pは、例えば、1つの発光装置100と、1つのレンズ922と、図示しない画素回路と、を有している。画素回路は、画素Pのスイッチとして機能するスイッチング用トランジスターを含み、スイッチング用トランジスターのゲートが走査線に接続され、ソースまたはドレインの一方がデータ線に接続されている。
データ線駆動回路914および走査線駆動回路916は、画素Pを構成する発光装置100の駆動を制御する回路である。制御回路918は、画像の表示を制御する。
制御回路918には、上位回路から画像データが供給される。制御回路918は、当該画像データに基づく各種信号をデータ線駆動回路914および走査線駆動回路916に供給する。
走査線駆動回路916が走査信号をアクティブにすることで走査線が選択されると、選択された画素Pのスイッチング用トランジスターがオンになる。このとき、データ線駆動回路914が、選択された画素Pにデータ線からデータ信号を供給することで、選択された画素Pの発光装置100がデータ信号に応じて発光する。
レンズアレイ920は、複数のレンズ922を有している。レンズ922は、例えば、1つの発光装置100に対して、1つ設けられている。発光装置100から出射された光は、1つのレンズ922に入射する。
ヒートシンク930は、回路基板910に接触している。ヒートシンク930の材質は、例えば、銅、アルミニウムなどの金属である。ヒートシンク930は、発光装置100で発生した熱を、放熱する。
上述した実施形態に係る発光装置は、プロジェクターやディスプレイ以外にも用いることが可能である。プロジェクターやディスプレイ以外の用途には、例えば、屋内外の照明、レーザープリンター、スキャナー、車載用ライト、光を用いるセンシング機器、通信機器等の光源がある。また、上述した実施形態に係る発光装置は、ヘッドマウントディスプレイの表示装置として用いることができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態および変形例から以下の内容が導き出される。
発光装置の一態様は、
基板と、
各々が第1柱状部および第2柱状部を有する複数の柱状部集合体と、
を有し、
前記第1柱状部および前記第2柱状部の各々は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記基板と反対側に設けられた発光層と、
前記発光層の前記基板と反対側に設けられ、前記第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向からみて、互いに離隔して配置され、前記第1半導体層で構成される第1部分と、
前記積層方向からみて、互いに接して配置され、前記発光層で構成される第2部分と、
を有し、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、格子状に配列され、
前記積層方向からみて、格子状に配列された前記複数の柱状部集合体の単位格子において、前記第1部分の形状は、回転対称ではない。
基板と、
各々が第1柱状部および第2柱状部を有する複数の柱状部集合体と、
を有し、
前記第1柱状部および前記第2柱状部の各々は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記基板と反対側に設けられた発光層と、
前記発光層の前記基板と反対側に設けられ、前記第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向からみて、互いに離隔して配置され、前記第1半導体層で構成される第1部分と、
前記積層方向からみて、互いに接して配置され、前記発光層で構成される第2部分と、
を有し、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、格子状に配列され、
前記積層方向からみて、格子状に配列された前記複数の柱状部集合体の単位格子において、前記第1部分の形状は、回転対称ではない。
発光装置によれば、直線偏光を出射させることができ、かつ、露出される発光層の側面を低減することができる。
発光装置の一態様において、
前記複数の柱状部集合体の各々は、前記第1柱状部、前記第2柱状部、および第3柱状部で構成され、
前記積層方向からみて、前記第1柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第1中心と、前記第2柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第2中心と、を結ぶ第1線分、前記第2中心と、前記第3柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第3中心と、を結ぶ第2線分、および前記第3中心と前記第1中心とを結ぶ第3線分で形成される図形は、三角形であり、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、正方格子状に配列されていてもよい。
前記複数の柱状部集合体の各々は、前記第1柱状部、前記第2柱状部、および第3柱状部で構成され、
前記積層方向からみて、前記第1柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第1中心と、前記第2柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第2中心と、を結ぶ第1線分、前記第2中心と、前記第3柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第3中心と、を結ぶ第2線分、および前記第3中心と前記第1中心とを結ぶ第3線分で形成される図形は、三角形であり、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、正方格子状に配列されていてもよい。
この発光装置によれば、単位格子において、複数の柱状部の第1部分の形状を回転対称ではないようにすることができる。
発光装置の一態様において、
前記第1部分は、前記発光層に近づくにつれて径が大きくなる部分を有してもよい。
前記第1部分は、前記発光層に近づくにつれて径が大きくなる部分を有してもよい。
この発光装置によれば、光利用効率を向上させることができる。
プロジェクターの一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
前記発光装置の一態様を有する。
ディスプレイの一態様は、
前記発光装置の一態様を有する。
前記発光装置の一態様を有する。
10…基板、12…支持基板、14…バッファー層、20…積層体、22…マスク層、24…開口部、30…柱状部、30a…第1柱状部、30b…第2柱状部、30c…第3柱状部、31…柱状部集合体、31a…第1柱状部集合体、31b…第2柱状部集合体、31c…第3柱状部集合体、31d…第4柱状部集合体、32…第1半導体層、34…発光層、35…側面、36…第2半導体層、40…第1電極、42…第2電極、50…第1部分、52…接触面、54…径一定部、56…径変化部、60…第2部分、62…第1半導体層接続部、64…発光層接続部、66…第2半導体層接続部、100,200…発光装置、800…プロジェクター、802R…第1光学素子、802G…第2光学素子、802B…第3光学素子、804R…第1光変調装置、804G…第2光変調装置、804B…第3光変調装置、806…クロスダイクロイックプリズム、808…投射装置、810…スクリーン、900…ディスプレイ、910…回路基板、912…表示領域、914…データ線駆動回路、916…走査線駆動回路、918…制御回路、920…レンズアレイ、922…レンズ、930…ヒートシンク
Claims (5)
- 基板と、
各々が第1柱状部および第2柱状部を有する複数の柱状部集合体と、
を有し、
前記第1柱状部および前記第2柱状部の各々は、
第1導電型を有する第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記基板と反対側に設けられた発光層と、
前記発光層の前記基板と反対側に設けられ、前記第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層と、
前記第1半導体層と前記発光層との積層方向からみて、互いに離隔して配置され、前記第1半導体層で構成される第1部分と、
前記積層方向からみて、互いに接して配置され、前記発光層で構成される第2部分と、を有し、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、格子状に配列され、
前記積層方向からみて、格子状に配列された前記複数の柱状部集合体の単位格子において、前記第1部分の形状は、回転対称ではない、発光装置。 - 請求項1において、
前記複数の柱状部集合体の各々は、前記第1柱状部、前記第2柱状部、および第3柱状部で構成され、
前記積層方向からみて、前記第1柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第1中心と、前記第2柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第2中心と、を結ぶ第1線分、前記第2中心と、前記第3柱状部の前記第1部分の前記基板との接触面の第3中心と、を結ぶ第2線分、および前記第3中心と前記第1中心とを結ぶ第3線分で形成される図形は、三角形であり、
前記積層方向からみて、前記複数の柱状部集合体は、正方格子状に配列されている、発光装置。 - 請求項1または2において、
前記第1部分は、前記発光層に近づくにつれて径が大きくなる部分を有する、発光装置。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置を有する、プロジェクター。
- 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発光装置を有する、ディスプレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022032690A JP2023128375A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | 発光装置、プロジェクター、およびディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022032690A JP2023128375A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | 発光装置、プロジェクター、およびディスプレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023128375A true JP2023128375A (ja) | 2023-09-14 |
Family
ID=87973198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022032690A Pending JP2023128375A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | 発光装置、プロジェクター、およびディスプレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023128375A (ja) |
-
2022
- 2022-03-03 JP JP2022032690A patent/JP2023128375A/ja active Pending
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