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JP2023095172A - 作業車両及び作業車両のためのファンの制御方法 - Google Patents

作業車両及び作業車両のためのファンの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン始動時における省電力性を向上させる。【解決手段】作業車両のためのファンの制御方法は、エンジンの始動時に、エンジンによって駆動される油圧ポンプから作動油が出力される油路に設けられた可変リリーフ弁のソレノイドに第1の大きさの電流を流すことによって、油路に作動油を第1流量だけ流して、油路に接続される油圧モータを回転させることによって油圧モータに接続されたファンを回転させる。当該制御方法は、エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きくなったとき、ソレノイドに第1の大きさよりも大きい第2の大きさの電流を流すことによって、油路に作動油を第1流量よりも小さい第2流量だけ流すことによって、ファンの回転速度を低下させる。当該制御方法は、エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きい第2回転速度閾値よりも大きくなったとき、作業車両内を流れる液体の温度に応じた電流をソレノイドに流して、ファンの回転速度を変化させる。【選択図】図3

Description

本発明は、作業車両及び作業車両のためのファンの制御方法に関する。
特許文献1は、エンジン始動時にエンジン冷却用ファンを回転させるための油圧モータを、エンジンの始動が確認されるまでの間、所定以下の速度にモータ回転速度を固定するように制御する作業車両を開示している。これによって、油圧モータによるエンジンの影響を低減している。
特許第4312681号
特許文献1の作業車両は、エンジンが始動されるための間、モータ回転速度を制限するために当該ファンを回転させるための油圧モータと油圧ポンプとの間の油路を制御するための制御弁と閉じる、もしくは、ドレインする必要がある。一般には、作業車両は稼動時の時間のほうがエンジン始動時の時間よりも圧倒的に長いため、消費電力を低減するために、制御弁と閉じる、もしくは、ドレインする際には、ソレノイドに電流を流すように設計されている。このため、特許文献1の作業用車両では、エンジン始動が確認される間、制御弁のソレノイドに相当量の電流を流す必要がある。
本願に開示される技術の課題は、エンジン始動時にソレノイドに流す電流を低減させ、エンジン始動時における省電力性を向上させる作業車両及び作業車両のためのファンの制御方法を提供することにある。
本開示の第1態様に係る作業車両のためのファンの制御方法は、エンジンの始動時に、エンジンによって駆動される油圧ポンプから作動油が出力される油路に設けられた可変リリーフ弁のソレノイドに第1の大きさの電流を流すことによって、油路に作動油を第1流量だけ流して、油路に接続される油圧モータを回転させることによって油圧モータに接続されたファンを回転させる。当該制御方法は、エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きくなったとき、ソレノイドに第1の大きさよりも大きい第2の大きさの電流を流すことによって、油路に作動油を第1流量よりも小さい第2流量だけ流すことによって、ファンの回転速度を低下させる。当該制御方法は、エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きい第2回転速度閾値よりも大きくなったとき、作業車両内を流れる液体の温度に応じた電流をソレノイドに流して、ファンの回転速度を変化させる。
本開示の第2態様に係る作業車両は、エンジンと、エンジンによって駆動される油圧ポンプと、油圧ポンプによって接続される油路と、油路に設けられ、油圧ポンプによって供給される作動油によって回転するように構成された油圧モータと、油圧モータに接続され、油圧モータとともに回転するように設けられるファンと、油路に設けられて、ソレノイドを有し、ソレノイドに流される電流に応じて油路に流れる作動油の流量を制御するように構成される可変リリーフ弁と、ソレノイドに流す電流の大きさを制御し、ファンの回転速度を制御する電子回路と、を備える。電子回路は、エンジンの始動時にソレノイドに第1の大きさの電流を流すことによって、油路に作動油を第1流量だけ流して、油路に接続されるファンを回転させ、エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きくなったとき、ソレノイドに第1の大きさよりも大きい第2の大きさの電流を流すことによって、油路に作動油を第1流量よりも小さい第2流量だけ流すことによって、ファンの回転速度を低下させ、エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きい第2回転速度閾値よりも大きくなったとき、作業車両内を流れる液体の温度に応じた電流をソレノイドに流して、ファンの回転速度を変化させるように構成される。
本願に開示される技術によれば、エンジンの始動から始動が確認されるまでの間における省電力性を向上させる作業車両及び作業車両のためのファンの制御方法を提供することにある。例えば、エンジンの始動を確認されるまでの間の一部でソレノイドに流す電流を低減させることにより、エンジン始動時における省電力性を向上させる作業車両及び作業車両のためのファンの制御方法を提供することができる。
図1は、作業車両の全体的な側面図である。 図2は、作業車両の油圧回路を示す概略構成図である。 図3は、エンジンの回転速度と、ソレノイドに流す電流と、第1部分油路に流す作動油の流量との関係を表す図である。 図4は、作業車両のファンの制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。類似の符号は、各図中において対応、または同一の構成を示している。
図1を参照すると、作業車両1、たとえばコンパクトトラックローダは、車体フレーム2と、走行装置3と、作業装置4と、キャビン5とを備えている。車体フレーム2は、走行装置3、作業装置4、及び、キャビン5を支持する。図示の実施形態では、走行装置3は、履帯式の走行装置である。このため、走行装置3は、それぞれ、駆動輪31、従動輪32、33、及び、転輪34を含む。ただし、走行装置3は、履帯式走行装置に限定されない。走行装置3は、例えば、前輪/後輪走行装置であってもよいし、前輪と後部クローラとを有する走行装置であってもよい。図2に示されるように、走行装置3は、車体フレーム2に設けられる。作業装置4は、作業装置4の末端(distal end)に器具(work equipment)(バケット)41を含む。作業装置4の基端(proximal end)は、車体フレーム2の後部に取り付けられている。作業装置4は、バケットピボット軸43を介してバケット41を回転可能に支持するための一対のアーム42を含む。一対のアーム42のそれぞれは、リフトリンク44とブーム45を含む。
リフトリンク44は、支点軸(fulcrum shaft)46の周りで車体フレーム2に対して回転可能である。ブーム45は、ジョイント軸(joint shaft)47の周りでリフトリンク44に対して回転可能である。作業装置4は、複数のブームシリンダ48と少なくとも1つの器具シリンダ(equipment cylinder)49とをさらに含む。複数のブームシリンダ48のそれぞれは、車体フレーム2およびブーム45に回転可能に接続され、リフトリンク44およびブーム45を移動させて、バケット41を昇降させる。少なくとも1つの器具シリンダ49は、バケット41を傾けるように構成される。キャビン5は、車体フレーム2の前部に取り付けられている。作業車両1は、キャビン5の前方にフロントドア51を備え、キャビン5内に運転席52および操作装置(後述)を備えている。キャビン5の内部空間は、キャブフレーム53によって規定される。
図1を参照すると、作業車両1は、車体フレーム2の後部に設けられたエンジン6および熱交換器7をさらに備える。エンジン6は、走行装置3並びに作業装置4に駆動力を提供するように構成されている。熱交換器7は、エンジン6の冷媒を冷却するラジエータを備えている。さらに、好ましくは、熱交換器7は、作業車両1の油圧システム(例えば、ブームシリンダ48および少なくとも1つの器具シリンダ49)で使用される作動油を冷却するように構成されたオイルクーラを含む。作業車両1は、熱交換器7を空冷するためのファン71を含む。ファン71は、熱交換器7よりも下方に設けられる。エンジン6および熱交換器7は、一対のアーム42の間に設けられている。作業車両1は、車体フレーム2の後端に設けられているボンネットカバー9をさらに備える。ボンネットカバー9は、開閉可能であり、保守員がエンジン6などの保守作業を行うことができる。作業車両1は、熱交換器7及びエンジン6を覆うカバー8をさらに備える。カバー8には、カバー8内部にファン71によって生成される冷却風を取り込むための空気吸引口8aが設けられている。
図2は、作業車両1の油圧回路10を示す概略構成図である。図2を参照すると、油圧回路10は、エンジン6と、油圧ポンプ11と、油路20と、油圧モータ12と、ファン71と、可変リリーフ弁13と、アンロード弁14と、回転方向切替弁15と、作動油タンク16と、コントローラ17とを備える。油圧ポンプ11は、エンジン6によって駆動される。つまり、油圧ポンプ11の回転要素は、エンジン6の駆動力によって回転され、作動油を吐出するように構成される。したがって、エンジン6の始動時には、油圧ポンプ11の回転要素も回転され、作動油が吐出される。
油路20は、油圧モータ12を経由して、油圧ポンプ11と作動油タンク16とを接続する。油圧回路10は、分岐点J1において油路20と分岐し、合流点J2において油路20と合流する第1バイパス油路23と第2バイパス油路24とが設けられている。なお、説明の便宜上、分岐点J1と油圧モータ12との間の油路20を第1部分油路21と呼ぶ。つまり、第1バイパス油路23と第2バイパス油路24とは、油路20(第1部分油路21)に並列に接続される。なお、第1バイパス油路23と第2バイパス油路24とは、合流点J3で合流し、合流点J3から合流点J2までは、第1バイパス油路23と第2バイパス油路24とは1つの油路にて構成されているが、この構成に限られない。第1バイパス油路23と第2バイパス油路24とは、油路20に合流するまで合流されなくてもよく、油路20と第1バイパス油路23との分岐点と油路20と第2バイパス油路24との分岐点とが共通の分岐点J1でなくてもよい。なお、油路20と第1バイパス油路23との分岐点と油路20と第2バイパス油路24との分岐点とが共通の分岐点J1でないとき、第1部分油路21の起点は、油路20と第1バイパス油路23との分岐点と油路20と第2バイパス油路24との分岐点のうち油圧モータ12に近い分岐点とする。油路20と第1バイパス油路23との合流点と油路20と第2バイパス油路24との合流点とが共通の合流点J3でないとき、第1部分油路21の終点は、油路20と第1バイパス油路23との合流点と油路20と第2バイパス油路24との合流点のうち油圧モータ12に近い合流点とする。第2バイパス油路24は追加油路と呼称してもよい。
油圧モータ12は、油路20に設けられ、油圧ポンプ11によって供給される作動油によって回転するように構成される。ファン71は、油圧モータ12に接続され、油圧モータ12の回転軸とともに回転するように設けられる。可変リリーフ弁13は、油路20と接続される。より詳細には、可変リリーフ弁13は、第1バイパス油路23に設けられる。可変リリーフ弁13は、ソレノイド13sを有し、ソレノイド13sに流される電流に応じて油路20(第1部分油路21)に流れる作動油の流量を制御するように構成される。別の言い方をすれば、可変リリーフ弁13は、ソレノイド13sに流される電流に応じて油圧モータ12に流れる作動油の流量を制御するように構成される。ソレノイド13sに流す電流が大きくすればするほど、可変リリーフ弁13は、第1バイパス油路23を通す作動油の流量を大きくするように構成される。したがって、ソレノイド13sに流す電流が大きくすればするほど、可変リリーフ弁13は、第1部分油路21を流れる作動油の流量を小さくするように構成される。
アンロード弁14は、第2バイパス油路24上に可変リリーフ弁13に並列に設けられる。アンロード弁14は、追加ソレノイド14sを有し、追加ソレノイド14sに流される電流に応じて第2バイパス油路24に流れる作動油の流量を制御するように構成される。具体的には、アンロード弁14は、第1位置14Aと第2位置14Bとに切り換えできるようになっている。アンロード弁14は、追加ソレノイド14sにアンロード電流Sを超える電流を加えることによって第1位置14Aに切り換えられているとき、可変リリーフ弁13に比べて大容量の作動油を流すように構成される。このとき、アンロード弁14は、油圧ポンプ11からの作動油の全てを、第2バイパス油路24を介して合流点J2に流すことによって、油圧モータ12にかかる作動油の負荷を無くすことができる。追加ソレノイド14sにアンロード電流閾値を超えない電流が加えられているとき、アンロード弁14は、第2位置14Bに切り換えられ、第2バイパス油路24上において分岐点J1から合流点J3に向けて作動油を流さないように構成される。
回転方向切替弁15は、切換弁ソレノイド15sの操作により、正転位置15Aと逆転位置15Bとに切り換えできるようになっている。そして、回転方向切替弁15が、図2中に示す正転位置15Aに切り換えられているとき、油圧ポンプ11から吐出された作動油は油圧モータ12内を正方向に流れ、該油圧モータ12が正方向に回転する。反対に、逆転位置15Bに切り換えられると、作動油は油圧モータ12内を逆方向に流れ、油圧モータ12が負方向に回転する。
コントローラ17は、エンジン6の回転速度を検出するための回転速度センサ6sと接続し、回転速度センサ6sからエンジン6の回転速度を取得するように構成される。回転速度センサ6sは、例えば、エンジン6の回転要素(クランクシャフト等)もしくは、当該回転要素に接続される減速機の回転要素に接続されたエンコーダ、ポテンショメータ等のハードウェアである。コントローラ17は、油路20の作動油の油温を検出する温度センサ20sと接続し、油路20の作動油の油温を取得するように構成される。コントローラ17は、エンジン6を冷却する冷却水の温度を検出する温度センサ7sと接続し、冷却水の温度を取得するように構成される。なお、図2では、温度センサ7sは、冷却水を冷却する熱交換器7に設けられているが、別の場所に設けられてもよい。
コントローラ17は、ソレノイド13sに流す電流の大きさを制御し、ファン71の回転速度を制御する電子回路である。この電子回路は、ハードウエアプロセッサ18とメモリ19とを含み、ハードウエアプロセッサ18がメモリ19に記憶されたプログラムを実行することによって本実施形態に記載される制御が実現されてもよい。このプログラムは、CD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコントローラ17にインストールされてもよい。あるいは、電子回路は、本実施形態に記載される制御を実行するASIC(特定用途向け集積回路)であってもよい。
具体的には、図3を参照すると、コントローラ17は、エンジン6の始動時にソレノイド13sに第1の大きさi1の電流を流すことによって、油路20(第1部分油路21)に作動油を第1流量FR1だけ流して、油路20(第1部分油路21)に接続されるファン71を回転させるように構成される。第1の大きさi1の電流とは好ましくはゼロである。一方で、コントローラ17は、エンジン6の始動時からエンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1以上の第3回転速度閾値RS3を超えるまで、アンロード弁14の追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流すことによって、アンロード弁14によって第2バイパス油路24(追加油路)を遮断するように構成される。第3大きさi3の電流は好ましくはゼロである。図3では、第3大きさi3の電流が第1の大きさi1の電流よりも大きく図示されているが、第3大きさi3の電流は第1の大きさi1の電流とは無関係に定められる。第2バイパス油路24は遮断されているため、第1流量FR1は、油圧ポンプ11の吐出量から可変リリーフ弁13を介して第1バイパス油路23に流れる作動油の流量を引いた値である。油圧ポンプ11の吐出量は、エンジン6の回転速度に応じて増加するため、第1流量FR1は、エンジン6の回転速度に応じて増加する。図3では、第1流量FR1は、エンジン6の回転速度に比例するかのように変化しているが、あくまで模式的に示したものであって、非直線的に変化してもよい。流量ゼロの場合を除き、他の流量の変化も同様である。
コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1よりも大きくなったとき、ソレノイド13sに第1の大きさi1よりも大きい第2の大きさi2の電流を流すことによって、油路20(第1部分油路21)に作動油を第1流量FR1よりも小さい第2流量FR2だけ流すことによって、ファン71の回転速度を低下させるように構成される。一方で、コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第3回転速度閾値RS3を超えると、追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流より大きい第4の大きさi4の電流を流すことによって、アンロード弁14を開いて、第2バイパス油路24(追加油路)を介して油圧ポンプ11からの作動油を第2バイパス油路24(追加油路)に流すように構成される。アンロード弁14が開かれると、油圧ポンプ11から吐出される作動油が第2バイパス油路24(追加油路)を介して作動油タンク16に排出されるため、油路20(第1部分油路21)に流れる作動油の流量が概ねゼロとなる。好ましくは、第1回転速度閾値RS1と第3回転速度閾値RS3とは等しいため、第2流量FR2は概ねゼロとなる。
コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第3回転速度閾値RS3以上の第4回転速度閾値RS4を超えると、作業車両1の内部を流れる液体の温度に応じた電流を追加ソレノイド14sに流して、第2バイパス油路24(追加油路)に流す作動油の流量を変化させるように構成される。具体的には、コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4より大きく、且つ、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えたとき、アンロード弁14の追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流してアンロード弁14を閉じるように構成される。あるいは、コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4より大きく、且つ、冷却水の温度が第2閾値温度T2を超えたとき、アンロード弁14の追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流してアンロード弁14を閉じるように構成されてもよい。好ましくは、第3回転速度閾値RS3は、第4回転速度閾値RS4と等しい。
図3は、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4よりも大きく第2回転速度閾値RS2よりも小さい回転速度RS4aにおいて、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えた場合の追加ソレノイド14sの電流及び(第1部分油路21)に流れる作動油の流量を実線で表している。図3は、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2よりも大きい回転速度RS4bにおいて、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えた場合の追加ソレノイド14sの電流及び(第1部分油路21)に流れる作動油の流量を二点鎖線で表している。なお、エンジン6の回転速度が回転速度RS4aとなるまでは、いずれの変化も同じであるため、二点鎖線の表示は、エンジン6の回転速度が回転速度RS4a以上の範囲に限定して表示している。好ましくは、第2回転速度閾値RS2は、エンジン6のローアイドルの目標回転速度とほぼ等しい第3回転速度閾値RS4を第2回転速度閾値RS2よりも小さくすることによってエンジン6のローアイドルの目標回転速度に到達しやすくしている。
コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4以上の第2回転速度閾値RS2よりも大きくなったとき、作業車両1の内部を流れる液体の温度に応じた電流をソレノイド13sに流して、ファン71の回転速度を変化させるように構成される。具体的には、コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2より大きく、且つ、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えたとき、可変リリーフ弁13のソレノイド13sに第1の大きさi1以下の第5の大きさi5の電流を流して可変リリーフ弁13を閉じるように構成される。あるいは、コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2より大きく、且つ、冷却水の温度が第2閾値温度T2を超えたとき、可変リリーフ弁13のソレノイド13sに第5の大きさi5の電流を流して可変リリーフ弁13を閉じるように構成されてもよい。
図3は、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4よりも大きく第2回転速度閾値RS2よりも小さい回転速度RS4aにおいて、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えた場合のソレノイド13sの電流を実線で表している。図3は、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2よりも大きい回転速度RS4bにおいて、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えた場合のソレノイド13sの電流を一点鎖線で表している。なお、エンジン6の回転速度が回転速度RS4aとなるまでは、いずれの変化も同じであるため、一点鎖線の表示は、エンジン6の回転速度が回転速度RS4a以上の範囲に限定して表示している。
なお、上述する第1回転速度閾値RS1~第4回転速度閾値RS4は、エンジン6のアイドリング回転速度RSiよりも小さい。このアイドリング回転速度RSiは、エンジン6の回転速度を設定するためのアクセルで設定可能なエンジン6の回転数の最低回転数である。以上の制御により、エンジン回転速度が第1回転速度閾値RS1を超えると、作動油の温度が所定温度を超えるような作動油の粘性が低下したとみなせる状態となるまで大きな流量の作動油を油圧モータ12に送ることがないため、油圧モータ12の耐久性を向上させることができる。
さらに、コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1を超えると、再度第1回転速度閾値RS1を下回っても第1回転速度閾値RS1よりも小さい第5回転速度閾値RS5を下回るまで、ソレノイド13sに第2の大きさi2の電流を流すように構成される。この第5回転速度閾値RS5を下回るときは、例えば、エンジンストールとみなされるときである。したがって、この第5回転速度閾値RS5はエンジンストールか否か判定する閾値と同一であってもよい。図3では、第1回転速度閾値RS1を超えた後、再度第1回転速度閾値RS1を下回ったときの電流値と油路20(第1部分油路21)に流れる作動油の流量を点線で示している。なお、この場合、追加ソレノイド14sに流す電流値を第4の大きさi4に維持して、油路20(第1部分油路21)に流れる作動油の流量をゼロとしてもよい。これによって、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1を超えたときにエンジン負荷が一時的に増大した場合であってもエンジンストールを抑止することができる。なお、コントローラ17は、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1を超えた後、RS5を下回ると、ソレノイド13sに第1の大きさi1の電流を流すように構成される。
図4は、本実施形態に係る作業車両1のファン71の制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、エンジン6のイグニッションキーが回されるか、エンジン6のスタートボタンが押されるなどして、エンジン6が始動された状態をトリガーにスタートする。当該制御方法では、ステップS1において、エンジン6の始動時に、コントローラ17がアンロード弁14の追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流すことによって、アンロード弁14によって第2バイパス油路24(追加油路)を遮断する。ステップS2において、エンジン6の始動時に、コントローラ17が可変リリーフ弁13のソレノイド13sに第1の大きさi1の電流を流すことによって、油路20(第1部分油路21)に作動油を第1流量FR1だけ流して、油圧モータ12を回転させることによってファン71を回転させる。
ステップS3において、コントローラ17は、回転速度センサ6sから取得したエンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1よりも大きくなったか否かを判定する。エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1よりも大きくなっていない場合(ステップS3でNO)、コントローラ17は、ステップS3の処理を繰り返す。エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1よりも大きくなると(ステップS3でYES)、ステップS4において、コントローラ17は、ソレノイド13sに第1の大きさi1よりも大きい第2の大きさi2の電流を流すことによって、油路20(第1部分油路21)に作動油を第1流量FR1よりも小さい第2流量FR2だけ流すことによって、ファン71の回転速度を低下させる。
ステップS5において、コントローラ17は、回転速度センサ6sから取得したエンジン6の回転速度が第5回転速度閾値RS5を下回るか否かを判定する。エンジン6の回転速度が第5回転速度閾値RS5を下回っていなければ(ステップS3でNO)、ステップS4の処理が継続され、ステップS6へ進む。エンジン6の回転速度が第5回転速度閾値RS5を下回ると(ステップS3でYES)、コントローラ17は、ステップS2の処理を実行する。ステップS2以降の処理はフローチャートに示した通りである。
ステップS6において、コントローラ17は、回転速度センサ6sから取得したエンジン6の回転速度が第3回転速度閾値RS3を超えるか否かを判定する。エンジン6の回転速度が第3回転速度閾値RS3を超えると(ステップS6でYES)、コントローラ17は、ステップS7において追加ソレノイド14sに第3の大きさi3より大きい第4の大きさi4の電流を流すことによってアンロード弁14を開いて、第2バイパス油路24(追加油路)を介して油圧ポンプ11からの作動油を第2バイパス油路24(追加油路)に流す。エンジン6の回転速度が第3回転速度閾値RS3を超えていない場合(ステップS6でYES)、処理はステップS5に戻って、コントローラ17はステップS5の処理を改めて実行する。
ステップS8において、コントローラ17は、回転速度センサ6sから取得したエンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4を超えるか否かを判定する。エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4を超えているとき、液体(作動油、冷却水)の温度に応じた電流を追加ソレノイド14sに流して、第2バイパス油路24(追加油路)に流す作動油の流量を変化させる。具体的には、ステップS8において、コントローラ17は、さらに、温度センサ20sから油路20の作動油の油温を、あるいは、温度センサ7sから冷却水の温度を取得し、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えるか否かを判定する。そして、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えており、且つ、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4を超えているとき(ステップS8でYES)、コントローラ17は、ステップS9において、アンロード弁14の追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流してアンロード弁14を閉じる。エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4を超えていないか、ステップS8で判定した温度のいずれもが閾値を超えていないとき(ステップS8でNO)、コントローラ17はステップS8の処理を繰り返す。
ステップS10において、コントローラ17は、回転速度センサ6sから取得したエンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2を超えるか否かを判定する。エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2を超えているとき、液体(作動油、冷却水)の温度に応じた電流をソレノイド13sに流して、ファン71の回転速度を変化させる。具体的には、ステップS8において、コントローラ17は、さらに、温度センサ20sから油路20の作動油の油温をを取得し、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えるか否かを判定する。そして、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えており、且つ、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2を超えているとき(ステップS10でYES)、コントローラ17は、ステップS11において、可変リリーフ弁13のソレノイド13sに第1の大きさi3以下の第5の大きさi5の電流を流して可変リリーフ弁13を閉じる。エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4を超えていないか、ステップS10で判定した温度のいずれもが閾値を超えていないとき(ステップS10でNO)、コントローラ17はステップS10の処理を繰り返す。
<本実施形態の効果>
本実施形態に係る作業車両1、作業車両1のファン71の制御方法、作業車両1のコントローラ17、及び、コントローラ17に内蔵されるプログラムは、エンジン6の始動時に可変リリーフ弁13のソレノイド13sに第1の大きさi1の電流を流し、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1よりも大きくなったとき、ソレノイド13sに第1の大きさi1よりも大きい第2の大きさi2の電流を流す。エンジン6の始動時は、回転速度が小さいため、油圧ポンプ11からの作動油の吐出量も小さい。このため、可変リリーフ弁13から第1バイパス油路23に排出される作動油の流量が小さくても、粘性の低い作動油が油圧モータ12に大量に送られることはない。一方で、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1よりも大きくなったとき、可変リリーフ弁13から第1バイパス油路23に排出される作動油の流量を大きくするため、油圧ポンプ11からの作動油の吐出量が増えても粘性の低い作動油が油圧モータ12に大量に送られることはない。このため、粘性の低い作動油が油圧モータ12を損傷させる危険性を低減しつつ、ソレノイド13sに供給する電流を少なくすることによって、省電力性を向上させることができる。
さらに、作業車両1のファン71の制御方法、作業車両1のコントローラ17、及び、コントローラ17に内蔵されるプログラムは、エンジン6の始動時にアンロード弁14の追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流すことによって、アンロード弁14によって第2バイパス油路24を遮断し、エンジン6の回転速度が第3回転速度閾値RS3を超えると、追加ソレノイド14sに第3の大きさi3より大きい第4の大きさi4の電流を流すことによって、アンロード弁14を開く。エンジン6の始動時は、回転速度が小さいため、油圧ポンプ11からの作動油の吐出量も小さい。このため、アンロード弁14から第2バイパス油路24に作動油が排出されなくても、粘性の低い作動油が油圧モータ12に大量に送られることはない。一方で、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2よりも大きくなったとき、アンロード弁14から第2バイパス油路24に作動油を排出するため、油圧ポンプ11からの作動油の吐出量が増えても粘性の低い作動油が油圧モータ12に送られない。このため、粘性の低い作動油が油圧モータ12を損傷させる危険性を低減しつつ、追加ソレノイド14sに供給する電流を少なくすることによって、省電力性を向上させることができる。
さらに、作業車両1のファン71の制御方法、作業車両1のコントローラ17、及び、コントローラ17に内蔵されるプログラムは、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4を超えると、液体(作動油、冷却水)の温度に応じた電流を追加ソレノイド14sに流して、第2バイパス油路24に流す作動油の流量を変化させる。具体的には、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4より大きく、且つ、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えたとき、追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流してアンロード弁14を閉じる。アンロード弁14を閉じると、油路20(第1部分油路21)を流れる作動油の流量は増大するが、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えているため、作動油の粘性は低下している。このため、油圧モータ12を損傷させる危険性を低減することができる。さらには、エンジン6の回転速度が第4回転速度閾値RS4より大きく、且つ、冷却水の温度が第2閾値温度T2を超えたとき、追加ソレノイド14sに第3の大きさi3の電流を流してアンロード弁14を閉じてもよい。
さらに、作業車両1のファン71の制御方法、作業車両1のコントローラ17、及び、コントローラ17に内蔵されるプログラムは、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2を超えると、液体(作動油、冷却水)の温度に応じた電流をソレノイド13sに流して、ファン71の回転速度を変化させる。具体的には、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2より大きく、且つ、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えたとき、可変リリーフ弁13のソレノイド13sに第1の大きさi1以下の第5の大きさi5の電流を流して可変リリーフ弁13を閉じる。可変リリーフ弁13を閉じると、油路20(第1部分油路21)を流れる作動油の流量は増大するが、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えているため、作動油の粘性は低下している。このため、油圧モータ12を損傷させる危険性を低減することができる。さらには、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2より大きく、且つ、冷却水の温度が第2閾値温度T2を超えたとき、可変リリーフ弁13のソレノイド13sに第1の大きさi3以下の第5の大きさi5の電流を流して可変リリーフ弁13を閉じてもよい。
さらに、作業車両1のファン71の制御方法、作業車両1のコントローラ17、及び、コントローラ17に内蔵されるプログラムは、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1を超えると、第1回転速度閾値RS1よりも小さい前記第5回転速度閾値RS5を下回るまで、ソレノイド13sに第2の大きさi2の電流を流し、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1を超えた後、第5回転速度閾値RS5を下回ると、ソレノイド13sに第1の大きさi2の電流を流す。これにより、エンジン6の回転速度が第1回転速度閾値RS1を超えた後に、エンジン6の回転速度が一時的に減速した場合であっても、可変リリーフ弁13の開度を維持することによって、エンジン6への負荷の増大を抑止する。これによって、エンジンストールを抑止することができる。また、エンジン6の回転速度が第5回転速度閾値RS5を下回ると、実質的にエンジンストールに至っている状態である。したがって、このような場合においてソレノイド13sに流す電流を減らすことによって省電力を実現することができる。
<実施形態の変形例>
上述の実施形態において、アンロード弁14と、回転方向切替弁15とは省略されてもよい。温度センサ7sと温度センサ20sとのうちの一方が省略されてもよい。アンロード弁14が省略されたとき、エンジン8の回転速度が第1回転速度閾値RS1から回転速度RS4aとなるまでの油路20(第1部分油路21)に流れる作動油の流量は、図3の一点鎖線で示されたように変化する。エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2よりも小さい回転速度において、作動油の温度が第1閾値温度T1を超えている場合、エンジン6の回転速度が第2回転速度閾値RS2において直線で示された変化を行う。
また、上述の変化及びそれ以外の変化においても、図3では油路20(第1部分油路21)に流れる作動油の流量は直線的に変化する概略的な例を示しているが、非直線的に変化するものであってもよい。
図4のステップS4の処理は、ステップS6とステップS7との間で実行されてもよい。その場合、ステップS4でNOの場合、処理はステップS1まで戻る。
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
「~部材」、「~部」、「~要素」、「~体」、および「~構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在することを暗に意味するわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在することを暗に意味するわけではない。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、実施形態に特段の説明がない限りにおいて、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
本願において「A及びBの少なくとも一方」という文言は、Aだけ、Bだけ、及びAとBの両方を含むように解釈されるべきである。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。

Claims (14)

  1. エンジンの始動時に、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプから作動油が出力される油路に接続された可変リリーフ弁のソレノイドに第1の大きさの電流を流すことによって、前記油路に作動油を第1流量だけ流して、前記油路に接続される油圧モータを回転させることによって前記油圧モータに接続されたファンを回転させ、
    前記エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きくなったとき、前記ソレノイドに前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさの電流を流すことによって、前記油路に作動油を前記第1流量よりも小さい第2流量だけ流すことによって、前記ファンの回転速度を低下させ、
    前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値よりも大きい第2回転速度閾値よりも大きくなったとき、作業車両内を流れる液体の温度に応じた電流を前記ソレノイドに流して、前記ファンの回転速度を変化させる、
    作業車両のためのファンの制御方法。
  2. 前記エンジンの始動時から前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値以上の第3回転速度閾値を超えるまで、前記油路に並列に接続された追加油路に前記可変リリーフ弁に並列に設けられたアンロード弁の追加ソレノイドに第3の大きさの電流を流すことによって、前記アンロード弁によって前記追加油路を遮断し、
    前記エンジンの回転速度が前記第3回転速度閾値を超えると、前記追加ソレノイドに前記第3の大きさより大きい第4の大きさの電流を流すことによって、前記アンロード弁を開いて、前記油圧ポンプからの作動油を前記追加油路に流し、
    前記エンジンの回転速度が前記第3回転速度閾値以上で、且つ、前記第2回転速度閾値以下の第4回転速度閾値を超えると、前記液体の温度に応じた電流を前記追加ソレノイドに流して、前記追加油路に流す作動油の流量を変化させる、
    請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記液体は、前記油圧ポンプと前記油圧モータとの間を流れる作動油であって、
    前記エンジンの回転速度が前記第4回転速度閾値より大きく、且つ、前記作動油の温度が第1閾値温度を超えたとき、前記追加ソレノイドに前記第3の大きさの電流を流して前記アンロード弁を閉じる、請求項2に記載の制御方法。
  4. 前記エンジンの回転速度が前記第2回転速度閾値より大きく、且つ、前記作動油の温度が前記第1閾値温度を超えたとき、前記可変リリーフ弁の前記ソレノイドに前記第1の大きさ以下の第5の大きさの電流を流して前記可変リリーフ弁を閉じる、請求項3に記載の制御方法。
  5. 前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値を超えると、前記第1回転速度閾値よりも小さい前記第5回転速度閾値を下回るまで、前記ソレノイドに前記第2の大きさの電流を流す、請求項1から4のいずれかに記載の制御方法。
  6. 前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値を超えた後、前記第1回転速度閾値よりも小さい前記第5回転速度閾値を下回ると、前記ソレノイドに前記第1の大きさの電流を流す、請求項5に記載の制御方法。
  7. 前記第2回転速度閾値は、前記エンジンのアイドリング回転速度よりも小さい、
    請求項1から6のいずれかに記載の制御方法。
  8. エンジンと、
    前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプによって接続される油路と、
    前記油路に設けられ、前記油圧ポンプによって供給される作動油によって回転するように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータに接続され、前記油圧モータとともに回転するように設けられるファンと、
    前記油路に接続され、ソレノイドを有し、前記ソレノイドに流される電流に応じて前記油路に流れる作動油の流量を制御するように構成される可変リリーフ弁と、
    前記ソレノイドに流す電流の大きさを制御し、前記ファンの回転速度を制御する電子回路とを備え、
    前記電子回路は、
    前記エンジンの始動時に前記ソレノイドに第1の大きさの電流を流すことによって、前記油路に前記作動油を第1流量だけ流して、前記油路に接続されるファンを回転させ、
    前記エンジンの回転速度が第1回転速度閾値よりも大きくなったとき、前記ソレノイドに前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさの電流を流すことによって、前記油路に前記作動油を前記第1流量よりも小さい第2流量だけ流すことによって、前記ファンの回転速度を低下させ、
    前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値よりも大きい第2回転速度閾値よりも大きくなったとき、作業車両内を流れる液体の温度に応じた電流を前記ソレノイドに流して、前記ファンの回転速度を変化させるように構成される、
    作業車両。
  9. 前記油路に並列に接続された追加油路と、
    前記追加油路に前記可変リリーフ弁に並列に設けられ、追加ソレノイドを有し、前記追加ソレノイドに流される電流に応じて前記追加油路に流れる作動油の流量を制御するように構成されるアンロード弁と、
    をさらに備え、
    前記制御回路は、
    前記エンジンの始動時から前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値以上の第3回転速度閾値を超えるまで、前記アンロード弁の前記追加ソレノイドに第3の大きさの電流を流すことによって、前記アンロード弁によって前記追加油路を遮断し、
    前記エンジンの回転速度が前記第3回転速度閾値を超えると、前記追加ソレノイドに前記第3の大きさより大きい第4の大きさの電流を流すことによって、前記アンロード弁を開いて、前記油圧ポンプからの作動油を前記追加油路に流し、
    前記エンジンの回転速度が前記第3回転速度閾値以上で、且つ、前記第2回転速度閾値以下の第4回転速度閾値を超えると、前記液体の温度に応じた電流を前記追加ソレノイドに流して、前記追加油路に流す作動油の流量を変化させるように構成される、
    請求項8に記載の作業車両。
  10. 前記液体は、前記油圧ポンプと前記油圧モータとの間を流れる作動油であって、
    前記制御回路は、前記エンジンの回転速度が前記第4回転速度閾値より大きく、且つ、前記作動油の温度が第1閾値温度を超えたとき、前記追加ソレノイドに前記第3の大きさの電流を流して前記アンロード弁を閉じるように構成される、
    請求項9に記載の作業車両。
  11. 前記制御回路は、前記エンジンの回転速度が前記第2回転速度閾値より大きく、且つ、前記作動油の温度が前記第1閾値温度を超えたとき、前記可変リリーフ弁の前記ソレノイドに前記第1の大きさ以下の第5の大きさの電流を流して前記可変リリーフ弁を閉じるように構成される、
    請求項10に記載の作業車両。
  12. 前記制御回路は、前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値を超えると、前記第1回転速度閾値よりも小さい前記第5回転速度閾値を下回るまで、前記ソレノイドに前記第2の大きさの電流を流すように構成される、
    請求項8から11のいずれかに記載の作業車両。
  13. 前記制御回路は、前記エンジンの回転速度が前記第1回転速度閾値を超えた後、前記第1回転速度閾値よりも小さい前記第5回転速度閾値を下回ると、前記ソレノイドに前記第1の大きさの電流を流すように構成される、
    請求項12に記載の作業車両。
  14. 前記第2回転速度閾値は、前記エンジンのアイドリング回転速度よりも小さい、
    請求項8から13のいずれかに記載の作業車両。

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