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JP2022517396A - Egfr阻害剤の塩、結晶形及びその製造方法 - Google Patents

Egfr阻害剤の塩、結晶形及びその製造方法 Download PDF

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JP2022517396A
JP2022517396A JP2021541176A JP2021541176A JP2022517396A JP 2022517396 A JP2022517396 A JP 2022517396A JP 2021541176 A JP2021541176 A JP 2021541176A JP 2021541176 A JP2021541176 A JP 2021541176A JP 2022517396 A JP2022517396 A JP 2022517396A
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Abstract

本願は、EGFR阻害剤の塩、その結晶形、製造方法、及び非小細胞肺がんの治療薬物を製造するための前記塩及び結晶形の用途を提供し、前記塩は式(II)に示す構造を有する。【化1】TIFF2022517396000023.tif72157【選択図】図1

Description

[関連出願の相互参照]
本願は、2019年1月18日に中国国家知識産権局に提出された中国発明特許出願第CN201910049843.3号の優先権、及び2019年7月11日に中国国家知識産権局に提出された中国発明特許出願第CN201910625009.4号の優先権を主張し、その全ての内容が引用されて本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
本願は、EGFR阻害剤の塩、結晶形及びその製造方法に関し、さらに、非小細胞肺がんの治療薬物を製造するための前記塩及び結晶形の用途に関する。
肺がんは最もよくみられる悪性腫瘍の1つであり、全世界で毎年の肺がん新規症例数は約160万例であり、肺がんで死亡した患者は毎年140万である。そのうち、非小細胞肺がん(NSCLC)は肺がん患者数全体の約80~85%を占めている(第10回肺がんサミットフォーラム)。
EGFR(上皮成長因子受容体、epidermal growth factor receptor)-TKI(チロシンキナーゼ阻害剤、tyrosine kinase inhibitor)は1種の低分子阻害剤であり、内因性リガンドによってEGFRと競合的に結合して、チロシンキナーゼの活性化を阻害することで、EGFRシグナル伝達経路を遮断し、最終的に腫瘍細胞の増殖、転移を阻害し腫瘍細胞のアポトーシスを促すなど一連の生物学的効果を果たすもので、肺がんの治療で主な標的の1つとされている。
Osimertinib(オシメルチニブ、AZD9291)は第3世代EGFR-TKI標的薬であり、T790M変異に起因する薬剤耐性に高い応答率を有するが、患者に薬剤耐性が確認されている(Clin Cancer Res;21(17),2015)。「Nature Medicine,21,560-562,2015」では、初めて15例の患者のAZD9291薬剤耐性分析が報告され、第3種の変異が確認されている。EGFR C797S変異はOsimertinib(オシメルチニブ)への薬剤耐性を引き起こす主なメカニズムの1つで、約40%を占めることが判明した。また、肺がん関連の各種学術会議でAZD9291の薬剤耐性も報告されている。2015年世界肺がん学会議(WCLC)で、オックスナード ジーアール(Oxnard GR)氏が67例の患者の薬剤耐性分析を報告し、C797S関連は22%を占めている。2017年米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、ピオトロフスカ(Piotrowska)氏が23例を報告し、C797S関連は約22%を占めている。2017年米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、周彩存氏らが99例の患者の薬剤耐性メカニズム分析を報告し、C797S関連は22%を占めている。したがって、C797S変異が引き起こすAZD9291薬剤耐性を克服することは、患者により安全で効果的な第4世代EGFR C797S/T790M阻害剤を提供するために大きな学術的意義がある。
「Nature,534,129-132,2016」では、C797Sによる化合物Osimertinib(オシメルチニブ)への薬剤耐性を克服できる化合物EAI045が報告されている。EAI045は1種のアロステリック阻害剤であり、セツキシマブなどのEGFRモノクローナル抗体薬と併用される場合に、L858R/T790M/C797S変異に関するマウスインビボ薬力学モデルで良好な腫瘍阻害効果が得られるが、
当該化合物の臨床研究は開始していない。「Nature Communications,8:14768,2017」では、Brigatinib(ブリガチニブ、AP26113)とEGFRモノクローナル抗体薬(例えば、セツキシマブ)を併用する場合に、C797S変異が引き起こす第3世代標的薬Osimertinib(オシメルチニブ)への薬剤耐性を克服することができ、PC9(EGFR-C797S/T790M/del19)マウス薬力学モデルでは、Brigatinib(ブリガチニブ)とパニツムマブ又はセツキシマブの併用がいずれも良好な抗腫瘍効果を示している。
Clin Cancer Res;21(17),2015. Nature Medicine,21,560-562,2015. Nature,534,129-132,2016. Nature Communications,8:14768,2017.
本願は、式(II)化合物を提供し、
Figure 2022517396000002
式中、xは3.0~5.0から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態では、前記xは3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、前記任意の値からなる範囲から選ばれる。いくつかの特定の実施形態では、前記xは3.2~4.8から選ばれ、好ましくは3.5~4.5であり、より好ましくは3.8~4.2であり、さらに好ましくは4.0である。
本願は、式(II)化合物の固体形態を提供する。
本願のいくつかの実施形態では、前記式(II)化合物の固体形態は非晶質、結晶から選ばれる。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形AのX線粉末回折パターンで、2θ=5.95°、9.51°、19.04°に回折ピークがあり、典型的に2θ=5.95°、9
.51°、14.91°、19.04°、24.95°、25.39°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=5.95°、9.51°、14.91°、16.48°、19.04°、23.76°、24.95°、25.39°、27.08°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=5.95°、9.51°、9.65°、14.91°、16.48°、19.04°、19.36°、23.76°、24.95°、25.39°、27.08°に回折ピークがあり、一層典型的に2θ=5.95°、9.51°、9.65°、13.61°、14.91°、16.48°、19.04°、19.36°、23.76°、24.95°、25.39°、27.08°、31.88°に回折ピークがある。
Figure 2022517396000003
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形AのXRPDパターンは図13に示すとおりである。
本願は、式(II)化合物の結晶形Aの製造方法として、式(II)化合物を溶媒に溶解して攪拌し、分離して結晶形Aを得るステップであって、前記溶媒はエタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、n-ヘプタン、酢酸エチル、アセトン、任意の2種以上の溶媒の混合物から選ばれるステップを含む前記方法を提供する。いくつかの実施形態では、前記溶媒はエタノールである。
本願は、式(II)化合物の結晶形Aの製造方法として、
(a)式(I)化合物を溶媒に加え、温度を70~80℃に上げるステップと、
(b)塩酸を溶媒に溶解し、ゆっくりとステップ(a)の溶液を加えて、70~80℃下で1~2時間攪拌するステップと、
(c)温度を20~30℃に下げて、引き続き12時間攪拌し、N保護下で減圧下吸
引濾過して、乾燥するステップとを含む前記方法をさらに提供し、
前記溶媒はエタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、n-ヘプタン、酢酸エチル、アセトン、又は任意の2種以上の溶媒の混合物である。
本願は、X線粉末回折パターンで、2θ=6.39°、12.39°、14.18°に回折ピークがあり、典型的に2θ=6.39°、12.39°、13.03°±0.2°、14.18°、19.03°、26.76°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=6.39°±0.2°、12.39°±0.2°、13.03°±0.2°、14.18°±0.2°、18.52°±0.2°、19.03°±0.2°、26.09°±0.2°、26.76°±0.2°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=6.39°、7.05°、12.39°、13.03°、14.18°、16.64°、18.52°、19.03°、26.09°、26.76°に回折ピークがあることを特徴とする式(II)化合物の結晶形Bをさらに提供する。
本願は、X線粉末回折パターンで、2θ=6.39°、12.39°、14.18°に回折ピークがあり、典型的に2θ=6.39°、12.39°、13.03°、14.18°、19.03°、26.76°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=6.39°、12.39°、13.03°、14.18°、18.52°、19.03°、26.09°、26.76°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=6.39°、7.05°、12.39°、13.03°、14.18°、16.64°、18.52°、19.03°、26.09°、26.76°に回折ピークがあることを特徴とする式(II)化合物の結晶形Bをさらに提供する。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形BのXRPDパターンに、表2に示す回折ピークがある。
Figure 2022517396000004
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形BのXRPDパターンは図4に示すとおりである。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Bの示差走査熱量測定曲線で、32.91℃、85.84℃、156.46℃、198.71℃及び261.12℃に吸熱ピークの開始点がある。本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Bの示差走査熱量測定曲線で、283.64℃に放熱ピークの開始点がある。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形BのDSC曲線は図5に示すとおりである。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Bの熱重量分析曲線で、96.84℃で5.446%の重量損失があり、152.18℃で11.14%の重量損失があり、199.66℃で13.49%の重量損失があり、257.33℃で17.29%の重量損失がある。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形BのTGA曲線は図6に示すとおりである。
本願のいくつかの実施形態では、式(II)化合物の結晶形Bの製造方法は、前記式(II)化合物とメタノールとを混合し、分離して結晶形Bを得るステップを含む。
本願は、式(II)化合物の結晶形Bの製造方法として、
(a)式(II)化合物を溶媒に加えて懸濁液を得るステップと、
(b)35~45℃下で懸濁液を24時間攪拌するステップと、
(c)遠心分離して30~40℃で8~16時間乾燥するステップとを含む前記方法をさらに提供し、
前記溶媒はメタノールである。
本願のいくつかの実施形態では、式(II)化合物の結晶形Bの製造方法は、前記結晶形Aとメタノールとを混合し、分離して結晶形Bを得るステップを含む。
本願は、X線粉末回折パターンで、2θ=6.78°、10.33°、14.04°に回折ピークがあり、典型的に2θ=6.78°、10.33°、14.04°、18.66°、20.37°、25.66°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=6.78°、10.33°、14.04°、18.66°、20.37°、25.09°、25.66°、26.62°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=6.78°、10.33°、13.65°、14.04°、18.66°、20.37°、21.04°、25.09°、25.66°、26.62°に回折ピークがあることを特徴とする式(II)化合物の結晶形Cをさらに提供する。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形CのXRPDパターンに、表3に示す回折ピークがある。
Figure 2022517396000005
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形CのXRPDパターンは図7に示すとおりである。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Cの示差走査熱量測定曲線で、57.40℃、155.80℃及び267.95℃に吸熱ピークの開始点がある。本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Cの示差走査熱量測定曲線で、289.95℃に放熱ピークがある。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形CのDSC曲線は図8に示すとおりである。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Cの熱重量分析曲線で、88.39℃で5.839%の重量損失があり、156.66℃で9.810%の重量損失があり、263.66℃で13.35%の重量損失がある。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形CのTGA曲線は図9に示すとおりである。
本願は、式(II)化合物の結晶形Cの製造方法として、式(II)化合物と溶媒とを混合し、分離して式(II)化合物の結晶形Cを得るステップであって、前記溶媒はメタノール、エタノール、イソプロパノールと水の混合溶媒から選ばれるステップを含む前記方法を提供する。
本願は、式(II)化合物の結晶形Cの製造方法として、式(II)化合物の結晶形Aと溶媒とを混合し、分離して式(II)化合物の結晶形Cを得るステップであって、前記溶媒はメタノール、エタノール、イソプロパノールと水の混合溶媒から選ばれるステップを含む前記方法を提供する。
本願は、式(II)化合物の結晶形Cの製造方法として、
(a)式(II)化合物を溶媒に加えて懸濁液を得るステップと、
(b)70~80℃下で懸濁液を1~2時間攪拌し、攪拌するうちに懸濁液が清澄化するステップと、
(b)20~30℃に冷却して12時間攪拌し、冷却するうちに固体が析出するステップと、
(c)遠心分離して固体を30~40℃で8~16時間乾燥するステップとを含む前記方法をさらに提供し、
前記溶媒はアルコールと水の混合溶媒から選ばれ、混合溶媒でアルコールと水の体積比は10:1~1:1であり、エタノール:水=5:1(V/V)を含まない。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Cの製造方法で使用するアルコールはメタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノールから選ばれる。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Cの製造方法で使用するアルコールと水の体積比は10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、又は前記任意の値からなる範囲である。
本願は、X線粉末回折パターンで、2θ=7.08°、10.53°、12.10°に回折ピークがあり、典型的に2θ=7.08°、9.11°、10.53°、12.10°、13.78°、17.51°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=7.08°、9.11°、10.53°、12.10°、13.78°、17.51°、20.21°、24.18°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=7.08°、7.92°、9.11°、10.53°、12.10°、13.78°、16.15°、17.51°、20.21°、24.18°、26.11°に回折ピークがあることを特徴とする式(II)化合物の結晶形Dをさらに提供する。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形DのXRPDパターンに、表4に示す回折ピークがある。

Figure 2022517396000006
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形DのXRPDパターンは図10に示すとおりである。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Dの示差走査熱量測定曲線で、52.15℃、100.92℃、161.19℃及び265.11℃に吸熱ピークの開始点がある。本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Dの示差走査熱量測定曲線で、287.78℃に放熱ピークがある。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形DのDSC曲線は図11に示すとおりである。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形Dの熱重量分析曲線で、68.30℃で5.602%の重量損失があり、108.97℃で9.599%の重量損失があり、199.99℃で13.61%の重量損失があり、264.87℃で17.55%の重量損失がある。
本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形DのTGA曲線は図12に示すとおりである。
本願は、式(II)化合物の結晶形Dの製造方法として、式(II)化合物と溶媒とを混合し、分離して結晶形Dを得るステップであって、前記溶媒はエタノールと水、アセトンと水の混合溶媒から選ばれ、混合溶媒でエタノール又はアセトンと水の体積比は5:1であるステップを含む前記方法をさらに提供する。
前記式(II)化合物の結晶形Dの製造方法は、式(II)化合物の結晶形Aと溶媒とを混合し、分離して結晶形Dを得るステップであって、前記溶媒はエタノールと水、アセトンと水の混合溶媒から選ばれ、混合溶媒でエタノール又はアセトンと水の体積比は5:1であるステップを含む。
本願は、式(II)化合物の結晶形Dの製造方法として、
(a)式(II)化合物を溶媒に加えて懸濁液を得るステップと、
(b)70~80℃下で懸濁液を1~2時間攪拌し、攪拌するうちに懸濁液が清澄化するステップと、
(b)20~30℃に冷却して12時間攪拌し、冷却するうちに固体が析出するステップと、
(c)遠心分離して固体を30~40℃で8~16時間乾燥するステップとを含む前記方法をさらに提供し、
前記溶媒はエタノールと水、アセトンと水の混合溶媒から選ばれ、混合溶媒でエタノール又はアセトンと水の体積比は5:1である。
本願のいくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンにおける、前記結晶形A、結晶形B、結晶形C、又は結晶形Dの2θ角に対応する特徴的な回折ピークには、±0.2°の誤差範囲がある。
本願のいくつかの実施形態では、示差走査熱量測定曲線における、前記結晶形A、結晶形B、結晶形C、又は結晶形Dの吸熱ピークの開始点には、±2℃の誤差範囲があることが好ましい。
本願のいくつかの実施形態では、熱重量分析曲線における前記重量損失温度には、±2℃の誤差範囲がある。
本願は、前記結晶形A、結晶形B、結晶形C、又は結晶形Dの結晶形組成物をさらに提供する。本願のいくつかの実施形態では、前記結晶形A、結晶形B、結晶形C、又は結晶形Dはそれぞれ結晶形組成物の重量の50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上を占める。
本願は、前記式(II)化合物の医薬組成物をさらに提供し、当該医薬組成物は治療有効量の式(II)化合物を含み、さらに、当該医薬組成物は薬学的に許容される担体、賦形剤及び/又は媒体を含んでもよいし含まなくてもよい。
本願は、前記式(II)化合物の医薬組成物をさらに提供し、当該医薬組成物は治療有効量の前記式(II)化合物、その固体形態、その結晶形、又はその結晶形組成物を含み、さらに、当該医薬組成物は薬学的に許容される担体、賦形剤及び/又は媒体を含んでもよいし含まなくてもよい。
本願は、EGFR関連疾患を治療するための式(II)化合物をさらに提供する。
本願は、EGFR関連疾患の治療薬物を製造するための式(II)化合物の用途をさら
に提供する。
本願は、EGFR関連疾患を治療するための式(II)化合物の用途をさらに提供する。
本願は、治療有効量の式(II)化合物を、これを必要とする患者に投与するステップを含むEGFR関連疾患の治療方法をさらに提供する。
本願は、EGFR関連疾患を治療するための前記式(II)化合物、式(II)化合物の固体形態、式(II)化合物の結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物をさらに提供する。
本願は、EGFR関連疾患の治療薬物を製造するための前記式(II)化合物、式(II)化合物の固体形態、式(II)化合物の結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物の用途をさらに提供する。
本願は、EGFR関連疾患を治療するための前記式(II)化合物、式(II)化合物の固体形態、式(II)化合物の結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物の用途をさらに提供する。
本願は、治療有効量の前記式(II)化合物、式(II)化合物の固体形態、式(II)化合物の結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物を、これを必要する患者に投与するステップを含むEGFR関連疾患の治療方法をさらに提供する。
本願のいくつかの実施形態では、前記EGFR関連疾患は肺がんから選ばれる。
本願に係る結晶形は、光照射下、高温下又は高湿度下において優れた安定性を有し、優れた薬学的特性を有するため、薬物を製造するために使用することができる。
「関連の用語及び定義」
特段の説明がなければ、本明細書で使用される下記の用語及び表現は以下記載の意味を有する。特定の表現又は用語は、特に定義がなければ、確定しない又は不明瞭なものとしてではなく、通常の意味で理解される。本明細書で製品名が記載される場合に、対応する製品又はその有効成分を指す。
用語「含む(comprise)」、及びcomprises又はcomprisingなどの類似する表現は「…を含み、ただしそれらに限定されない」のように、開放的で、非排他的な意味で理解される。
用語「薬学的に許容される」とは、毒性、刺激、アレルギー反応、他の問題又は合併症がなく、ヒト又は動物の組織に接触して使用することに適し、リスク対メリット比が合理的であると医学的に判断される化合物、材料、組成物及び/又は剤形に対して使用される。
用語「薬学的に許容される塩」に関して、薬学的に許容される塩の例としては、金属塩、アンモニウム塩、有機塩基と形成した塩、無機酸と形成した塩、有機酸と形成した塩、塩基性又は酸性のアミノ酸と形成した塩などが挙げられる。
用語「薬学的に許容される賦形剤」とは有効成分と一緒に投与され、有効成分を投与し
やすくする不活性物質であり、中国国家食品薬品監督管理局がヒト又は動物(例えば家畜)への使用を認める任意の流動促進剤、甘味料、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、矯味剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、崩壊剤、懸濁剤、安定剤、等張剤、溶媒又は乳化剤を含み、ただしそれらに限定されない。前記賦形剤の非限定的な例は炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、糖類、デンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油、ポリエチレングリコールを含む。
用語「医薬組成物」とは1種以上の本願の化合物又はその塩と薬学的に許容される賦形剤からなる混合物である。医薬組成物は本願の化合物を生体に投与しやすいように製造されたものである。
本願の医薬組成物は本願の化合物と薬学的に許容される適切な賦形剤を組み合わせて製造されてもよく、例えば、固体、半固体、液体又は気体の製剤として製造されてもよく、例えば、錠剤、丸薬、カプセル、パウダー、顆粒、軟膏、エマルジョン、懸濁剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、ミクロスフェア、エアロゾルなどとして製造される。
本願に記載の結晶形又はその医薬組成物の典型的な投与経路は、経口、経直腸、局所、吸入、非経口、舌下、膣内、鼻腔内、眼内、腹腔内、筋肉内、皮下、静脈内を含み、ただしこれらに限定されない。
本願の医薬組成物は、本技術分野で周知される手法、例えば、混合、溶解、造粒、糖衣錠法、粉砕、乳化、凍結乾燥などの通常の方法で製造されてもよい。
いくつかの実施形態では、医薬組成物は経口投与用である。経口投与用の場合は、活性化合物と本技術分野で周知される薬学的に許容される賦形剤を混合して、当該医薬組成物を製造できる。当該賦形剤によって本願の化合物は、患者に経口投与する錠剤、丸薬、糖衣コーティング剤、カプセル、液体剤、ゲル剤、シロップ、懸濁剤などとして製剤化される。
本願の化合物の治療用量は、治療の目的、化合物の投与経路、患者の健康状態、処方を下す医師の判断などで決定される。本願の化合物の医薬組成物における割合又は濃度は必ずしも変わらないと限らず、用量、化学的性質(例えば疎水性)、投与経路など様々な要因によって決定される。用語「治療」とは、疾患又は前記疾患に関連する1つ又は複数の症状を改善又は解消するために、本願に記載の化合物又は製剤を投与することであり、下記の事項を含む。
(i)疾患又は病的状態を抑制し、即ちその進行を阻害する。
(ii)疾患又は病的状態を緩和し、即ち当該疾患又は病的状態を軽減させる。
用語「予防」とは本願に記載の化合物又は製剤を投与して疾患又は前記疾患に関連する1つ又は複数の症状を予防することであり、哺乳類における疾患又は病的状態の出現を予防すること、とりわけ当該哺乳類が当該病的状態になりやすいが、当該病的状態と診断されない時の予防を含む。
用語「治療有効量」とは、毒性を持たず所望の効果を得られる薬物又はその製剤の十分な用量を指す。当該有効量は、投与対象の年齢、一般状況で決定され、有効物質の種類によって異なる。実際の投与では、当業者が通常の試験を行って有効量を適切に决定することができる。
本願に記載の結晶形の治療有効量は約0.0001から20mg/kg体重/日であり、例えば、0.001から10mg/kg体重/日である。
本願に記載の結晶形の用量と投与頻度は、患者の状態によって決定される。例えば、1日に1回もしくは2回、又は1日にそれ以上の複数回である。投与は間欠的に行われてもよい。例えば、一定の日数において患者に結晶形の1日用量を投与し、それから同日数又はより長い期間において、患者に結晶形の1日用量を投与しない。
本願の中間体化合物は、下記の具体的な実施形態、その他の化学的合成方法と組み合わせた実施形態及び当業者が熟知する代替的な入れ替え形態を含み、好ましい実施形態は本願の実施例を含み、ただしそれらに限定されない、当業者が熟知する様々な合成方法で、を製造することができる。
本願の各実施形態に記載の化学反応は適切な溶媒において行われ、前記溶媒は本願に係る化学的変化及び使用する試薬と原料に適する。本願の化合物を得るために、場合によって当業者が既存の実施形態を踏まえて合成手順又は反応プロセスについて選択又は変更を行う必要がある。
次に、実施例を用いて本願の詳細な説明を行う。実施例は本願に何らかの限定を加えるためのものではない。
本願で使用される溶媒はいずれも市販品で、精製しなくてもそのまま使用できる。市販化合物の名称は業者の提供するカタログに準拠する。
本願で使用される略語及びその意味は次のとおりである。DIEAはN,N-ジイソプロピルエチルアミンであり、HPLCは高速液体クロマトグラフィーであり、TLCは薄層クロマトグラフィーである。
なお、粉末X線回折パターンでは、ピークの位置又はその相対強度が測定装置、測定方法/条件などによって異なる可能性がある。確定した結晶形においては、ピークの位置に誤差がある可能性があり、例えば、2θ値の測定誤差は±0.2°である。そのため、各種の結晶形を決定する際は、誤差を考慮に含めるべきであり、誤差内にあるものは本願の範囲に含まれる。
なお、同一の結晶形においては、DSCにおける吸熱ピークの出現位置が測定装置、測定方法/条件などによって異なる可能性がある。確定した結晶形においては、吸熱ピークの位置に誤差がある可能性があり、例えば、誤差は±2℃である。そのため、各種の結晶形を決定する際は、誤差を考慮に含めるべきであり、誤差内にあるものは本発明の範囲に含まれる。
なお、同一の結晶形においては、TGAにおける重量損失温度の出現位置が測定装置、測定方法/条件などによって異なる可能性がある。確定した結晶形においては、重量損失温度の位置に誤差がある可能性があり、例えば、誤差は±2℃である。そのため、各種の結晶形を決定する際は、誤差を考慮に含めるべきであり、誤差内にあるものは本願の範囲に含まれる。
なお、薬物の結晶形を製造する際は、薬物分子が溶媒分子と接触する過程で、溶媒分子と化合物分子が共晶を形成して固体物質の中に残留して溶媒和物を形成することは避けにくい。具体的には、定比溶媒和物及び不定比溶媒和物を含む。当該溶媒和物も本発明の範囲に含まれる。
1.装置及び分析方法
1.1.粉末X線回折(X-ray powder diffractometer、XRPD)
装置型番:Bruker D8 advance X線回折装置
測定条件:XRPDパラメータは以下のとおりである。X線発生器:Cukα(λ=1.54056Å)、管電圧:40kV、管電流:40mA、発散スリット:0.60mm、検出器スリット:10.50mm、発散制限スリット:7.10mm、走査範囲:3~40°、スキャンステップ:0.02°、時間:0.12秒、試料トレイ回転数:15rpm。
1.2.示差走査熱量測定(Differential Scanning Calorimeter、DSC)
装置型番:TA Q2000示差走査熱量計
測定条件及び方法:0.5~1mgのサンプルをDSC用アルミパン内に置いて、室温~250℃下で、10℃/分の加熱速度で測定を行う。
1.3.熱重量分析(Thermal Gravimetric Analyzer、TGA)
装置型番:TA Q5000IR熱重量分析計
測定条件及び方法:2~5mgのサンプルをTGA用白金製ポット内に置いて、室温~300℃下で、10℃/分の加熱速度で測定を行う。
1.4.塩化物イオンクロマトグラフィー
装置型番:島津LC-20AD sp
測定条件:
Figure 2022517396000007
図1は実施例2Aの式(IIA)化合物の結晶形AのXRPDパターンである。 図2は実施例2Aの式(IIA)化合物の結晶形AのDSC曲線である。 図3は実施例2Aの式(IIA)化合物の結晶形AのTGA曲線である。 図4は式(IIA)化合物の結晶形BのXRPDパターンである。 図5は式(IIA)化合物の結晶形BのDSC曲線である。 図6は式(IIA)化合物の結晶形BのTGA曲線である。 図7は式(IIA)化合物の結晶形CのXRPDパターンである。 図8は式(IIA)化合物の結晶形CのDSC曲線である。 図9は式(IIA)化合物の結晶形CのTGA曲線である。 図10は式(IIA)化合物の結晶形DのXRPDパターンである。 図11は式(IIA)化合物の結晶形DのDSC曲線である。 図12は式(IIA)化合物の結晶形DのTGA曲線である。 図13は実施例2Bの式(IIA)化合物の結晶形AのXRPDパターンである。
次に、本願の内容の一層の理解のために、具体的な実施例を用いて更なる説明を行う。これらの具体的な実施形態は本願の内容に対する限定ではない。
実施例1:式(I)化合物の合成
Figure 2022517396000008
ステップ1:
化合物1(500g、3.62mol、1.0eq)をテトラヒドロフラン(3.75L)に溶解し、次にメチルマグネシウムブロミド(10.86mol、3.62L、3.0eq)を前記溶液に滴加して、温度を約10℃保持した。滴加が完了した後、25℃で
12時間攪拌した。TLCで完全に反応したことを確認したら、反応液を(1.48kgの炭酸カリウムが1.8Lの水に溶解した)炭酸カリウムの飽和水溶液に加え、続いてエタノールでパルプ化し、濾過して濾液を収集し、濾液を濃縮して化合物2を得た。粗生成物をそのまま次のステップの反応に用いることができる。
H NMR(400MHz,重水素化ジメチルスルホキシド)δ=7.57-7.54(m,0.5H),6.48-6.40(m,0.5H),1.51(d,J=4.0Hz,3H),1.48(d,J=4.0Hz,3H)。
ステップ2:
化合物3(534g、3.49mol、1.0eq)を3.4Lのエタノールに加え、次に70~80℃下でグリオキサール(607.12g、4.18mol、1.2eq、濃度40%)の水溶液を滴加し、続いて75℃で3時間反応させた。HPLCで反応が完了したことを確認し、大量の固体が析出した。固体を濾過し、ケーキを収集し、乾燥して化合物4を得た。
H NMR(400MHz,重水素化ジメチルスルホキシド)δ=9.18(s,2H),8.93(d,J=2.4Hz,1H),8.58(dd,J=2.6,9.2Hz,1H),8.36(d,J=9.0Hz,1H)。
ステップ3:
化合物4(200g、1.14mol、1.0eq)をメタノール(2L)に加え、窒素保護下で、ゆっくりとPd/C湿潤品(15g)を加えた。反応液に対し真空排気を行って窒素を吹き込んで1回置換した後、真空排気を行って、水素を吹き込んで2MPaの圧力で3回繰り返し置換した。温度を20~30℃に維持して12時間反応させ、TLCで反応が完了したことを確認した。反応が完了し、珪藻土を入れて濾過し、メタノール(1L)でケーキを洗浄して、濾液を合わせ、40~50℃で濾液を回転蒸発して濃縮すると大量の褐色固体が析出し、減圧下で吸引濾過して、真空乾燥器において40℃でケーキの重量が一定になるまで乾燥して、化合物5を得た。
H NMR(400MHz,重水素化ジメチルスルホキシド)δ=8.60(d,J=2.0Hz,1H),8.45(d,J=2.0Hz,1H),7.73(d,J=9.0Hz,1H),7.24(dd,J=2.4,9.0Hz,1H),6.92(d,J=2.4Hz,1H),6.07(s,2H)。
ステップ4:
化合物5(441g、3.04mol、1.0eq)をジクロロメタン(5L)とメタノール(0.5L)に溶解し、窒素保護下で、炭酸水素ナトリウム(331.78g、3.95mol、1.3eq)を加え、次にゆっくりと一塩化ヨウ素(517.90g、3.19mol、1.05eq)を反応液に滴加し、反応温度を約10℃に保持した。HPLCで反応が完了したことを確認したら、濾過し、減圧下で濾液を濃縮して化合物6を得た。
H NMR(400MHz,重水素化ジメチルスルホキシド)δ=8.72(d,J=2.0Hz,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),7.77(d,J=9.0Hz,1H),7.41(d,J=9.0Hz,1H)。
ステップ5:
化合物6(760g、2.80mol、1.0eq)、化合物2(525g、3.36mol、1.2eq)を1,4-ジオキサン(7.6L)に溶解し、次に酢酸パラジウム(31.47g、0.14mol、0.05eq)、キサントホス(Xantphos、81.12g、0.14mol、0.05eq)、リン酸カリウム(892.74g、4.21mol、1.5eq)を加えた。続いて100℃に上げて、窒素保護下で12時間攪拌し、HPLCで完全に反応したことを確認した。ジクロロメタン(3.8L)で反応
液を希釈した後、濾過した。濾液を収集し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。酢酸エチルで粗生成物をパルプ化して化合物7を得た。
H NMR(400MHz,重水素化ジメチルスルホキシド)δ=8.63(d,J=2.0Hz,1H),8.49(d,J=2.2Hz,1H),7.82(d,J=9.3Hz,1H),7.23(dd,J=4.2,9.3Hz,1H),1.88(d,J=13.9Hz,6H)。
ステップ6:
保護下で、室温下で化合物7(500g、2.23mol、1.0eq)をN-メチルピロリドン(2.5L)に溶解し、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジン(1016g、4.46mol、2.0eq)、DIEA(466mL、2.68mol、1.2eq)を加え、95℃に上げて16時間攪拌し、HPLCで完全に反応したことを確認したら、反応液を室温に冷却した。反応液を水に注いで大量の固体が析出すると、濾過し、エタノール(1L)でケーキをパルプ化し、酢酸エチル(0.5L)で洗浄し、真空乾燥器において50℃で重量が一定になるまで乾燥して、化合物8を得た。
H NMR(400MHz,重水素化ジメチルスルホキシド)δ=13.26(s,1H),8.94(s,2H),8.84-8.81(m,1H),8.64(s,1H),8.29(d,J=9.2Hz,1H),2.09(s,3H),2.06(s,3H)。
ステップ7:
化合物9(150g、0.75mol、1.0eq)、1-メチルピペラジン(100g、0.99mol、1.33eq)をメタノール(1L)に加え、次に窒素保護下でパラジウム炭素(15g)を加え、60℃に上げて(50Paの)水素圧力下で48時間攪拌した。HPLCで完全に反応したことを確認したら、反応液を20~30℃に冷却して濾過し、濾液を濃縮して粗生成物を得た。石油エーテルで粗生成物を再結晶して化合物10を得た。
H NMR(400MHz,重水素化クロロホルム)δ=4.13(s,2H),2.70-2.33(m,10H),2.28(s,3H),1.83-1.79(m,2H),1.45(s,3H),1.42-1.39(m,3H)。
ステップ8:
室温下で化合物10(860g、3.03mol、1.0eq)をメタノール(2L)に溶解し、次に塩酸-メタノール溶液(4mol、7.59L、10eq)を加え、引き続き室温下で48時間攪拌した。TLCでスポッティングして反応が完了したことを確認し、反応液を減圧下で濃縮して化合物11を得た。
H NMR(400MHz,重水素化水)δ=3.59-3.50(m,11H),3.04(t,J=13.2Hz,2H),2.94(s,3H),2.36(d,J=13.6Hz,2H),1.92-1.83(m,2H)。
ステップ9:
室温下で化合物11(1.01kg、3.47mol、1.0eq)をジクロロメタン(5L)とメタノール(0.5L)の混合溶液に加え、N保護下で水酸化ナトリウム(429.86g、10.75mol、3.1eq)を加え、反応液を20~30℃に加熱して12時間攪拌した。反応液を濾過して濾液を収集し、濃縮して化合物12を得た。
H NMR(400MHz,重水素化クロロホルム)δ=3.12(d,J=12.4Hz,2H),2.59-2.35(m,12H),2.47(s,3H),1.82(d,J=12Hz,2H),1.39-1.33(m,2H)。
ステップ10:
20℃下で1-クロロ5-フルオロ-4メチル-2ニトロベンゼン(1.68kg、8.86mol、1.0eq)、化合物12(1.79kg、9.75mol、1.1eq)をジメチルスルホキシド(9L)に溶解してDIEA(1.26kg、9.75mol、1.1eq)を加え、その後、60℃下で20時間攪拌し、サンプルを採取してHPLCで反応が完了したことを検出したら、反応液を水(18L)に注ぎ、溶液から大量の黄色固体が析出した。濾過し、3.6Lのエタノールでケーキをパルプ化して濾過し、40℃下でケーキの重量が一定になるまで真空乾燥して、化合物13を得た。
H NMR(400MHz,重水素化クロロホルム)δ=7.75(s,1H),6.91(s,1H),3.25-3.22(m,2H),2.67-2.42(m,11H),2.44(s,3H),2.42(s,3H),1.92(d,J=12Hz,2H),1.65-1.61(m,2H)。
ステップ11:
化合物13(980.13g、2.78mol、1.0eq)、N-メチルピロリドン5Lをこの順に反応釜に加え、反応釜の温度を15~20℃に調整した。ナトリウムメトキシド(328.15g、6.07mol、2.2eq)を数回に分けてゆっくりと反応釜に加え、温度を15~25℃に保持した。HPLCで反応が完了したことを確認したら、反応液を20Lの蒸留水に加え、温度を10~20℃に保持し、加えるうちに大量の固体が析出した。固体を濾過し、ケーキを収集してエタノールでパルプ化し、濾過してケーキを収集し、真空乾燥器において前記ケーキの重量が一定になるまで乾燥して、化合物14を得た。
H NMR(400MHz,重水素化メタノール)δ=7.77(s,1H),6.73(s,1H),3.94(s,3H),3.04(m,2H),2.80-2.72(m,11H),2.32(s,3H),2.27(s,3H),2.00-2.01(m,2H),1.63-1.62(m,2H)。
ステップ12:
化合物14(638.01g、1.83mol、1.0eq)、メタノール(6L)をこの順に高圧反応釜に加え、アルゴン保護下でパラジウム/炭素湿潤品(64.01g)を加えた。アルゴンで1回置換し、水素で3回置換した後、水素圧力を2MPaに、温度を20~40℃に保持した。HPLCで反応が完了したことを確認したら、固体を濾過し、濾液を収集した。次に50L反応釜に転移してチオ尿素樹脂(240.10g)を加え、25℃かつ窒素保護下で12時間攪拌した。濾過し、濾液を収集した。ロータリーエバポレータにおいて濾液を減圧下で濃縮して固体を得た。固体を収集して、真空乾燥器において重量が一定になるまで乾燥して、化合物15を得た。
H NMR(400MHz,重水素化メタノール)δ=6.49(s,1H),6.48(s,1H),3.74(s,3H),3.08-2.98(m,2H),2.58-2.42(m,11H),2.24(s,3H),2.09(s,3H),1.85-1.82(m,2H),1.63-1.62(m,2H)。
ステップ13:
化合物15(910.34g、2.91mol、1.2eq)、化合物8(1000.06g、2.42mol、1.0eq)及びN-メチルピロリドン(5L)をこの順に反応釜に加えた。攪拌を開始し、温度を20~40℃に限定してメタンスルホン酸(722.14g、7.51mol、3.1eq)を滴加し、温度を40℃以下に保持した。85~90℃に上げた。HPLCで反応が完了したことを確認したら、1molの水酸化ナトリウム溶液(15L)を反応液に加えて大量の固体が析出した。固体を濾過して、ケーキを収集した。ケーキを10Lのエタノールに溶解し、加熱して還流状態にし、還流状態において20Lの蒸留水を加えて大量の固体が析出した。反応液を濾過して、ケーキを収集した。収集したケーキを反応釜に加え、15Lのエタノール、そして(2Lの濃塩酸が4
Lのエタノールに溶解した6Lの)塩酸-エタノール溶液を加え、引き続き2時間加熱した。続いて室温に自然冷却して、大量の固体が析出した。濾過して固体を収集し、固体を10Lの蒸留水に溶解し、1molの水酸化ナトリウム溶液(10L)を加えて大量の固体が析出し、引き続き1時間攪拌した。固体を濾過し、ケーキを収集して真空乾燥器において重量が一定になるまで乾燥して、式(I)化合物を得た。
H NMR(400MHz,重水素化メタノール)δ=8.94(d,J=4Hz,1H),8.92(1H,br),8.91(s,1H),8.19(s,1H),7.95(d,J=9.6Hz,1H),7.59(s,1H),6.72(s,1H),3.84(s,3H),3.16-3.13(m,2H),2.70-2.37(m,11H),2.31(s,3H),2.16(s,3H),2.12(s,3H),2.06(s,3H),2.02-1.99(m,2H),1.71-1.68(m,2H)。
実施例2A:式(IIA)化合物の結晶形Aの製造
Figure 2022517396000009
式(I)化合物(96g、131.16mmol、1eq)を500mLのエタノールに加え、78℃に加熱して懸濁液になった。500mLのエタノールで濃塩酸(1.31mol、125.03mL、濃度37.5%、10eq)を希釈して、還流状態で反応釜に滴加し、約半分を滴加した時、反応液が清澄化し、滴加がほぼ完了した時は大量の固体が析出した。温度を75~80℃に保持して2時間攪拌し、次に20~30℃に自然冷却して、大量の灰白色固体が析出し、引き続き12時間攪拌した。固体を濾過し、エタノールでケーキを2回洗浄した。ケーキを収集し、40℃下で真空乾燥器において重量が一定になるまで乾燥した。
乾燥後の前記化合物を500mg秤量して、5mLのエタノールに加え、温度を40~50に制限して24時間攪拌した。反応液を濾過し、ケーキを収集して40℃下で真空乾燥器において重量が一定になるまで乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た(結晶形AのXRPDパターンは図1、DSC曲線は図2、TGA曲線は図3である)。
H NMR(400MHz,重水素化メタノール)δ=9.45(br s,1H),9.04-8.89(m,2H),8.76(br s,1H),8.46(s,1H),8.00(br d,J=9.0Hz,1H),7.38(s,1H),6.87(br s,1H),4.02-3.41(m,13H),3.29(br d,J=8.3Hz,2H),3.02-2.67(m,5H),2.27(br d,J=9.0Hz,2H),2.13(s,3H),2.06(d,J=14.4Hz,8H)。
Figure 2022517396000010
当該実施例の結晶形Aの示差走査熱量測定曲線で、175.48℃、232.92℃及び269.88℃に吸熱ピークの開始点がある。
当該実施例の結晶形AのTGA曲線で、86.3℃で3.439%の重量損失があり、160.34℃で8.051%の重量損失があり、219.18℃で12.47%の重量損失があり、258.50℃で16.33%の重量損失がある。
実施例2B:式(IIA)化合物の結晶形Aの製造
Figure 2022517396000011
50L反応釜に12Lのテトラヒドロフラン、0.8Lの精製水を加え、50~60℃に加熱した。900gの式(I)化合物を加え、攪拌して清澄化すると、80gの活性炭を加えて10分間攪拌した。加圧濾過して清潔な領域に移し、濾液を30~40℃に冷却して1時間攪拌し、10~20℃に冷却して6時間攪拌して、濾過し、45~55℃下でケーキを8時間減圧下で乾燥して、800gの固体を得た。
12Lの無水エタノール、前記手順で得た固体をこの順に50L反応釜に加えて、75~78℃に加熱した。4Lの無水エタノールで480mLの濃塩酸(36~38%)を希釈して、反応釜に滴加した。温度を75~78℃に保持して2時間攪拌し、20~30℃で6時間攪拌して、大量の固体が析出した。固体を濾過し、ケーキに5Lのエタノールを加えて20~30℃で30分間攪拌した。ケーキを収集し、45~55℃において減圧下で10時間乾燥して、670gの式(IIA)化合物の結晶形Aを得た(XRPDパターンは図13である)。
Figure 2022517396000012
2θ角(°)で分析すると、本願の実施例2A及び実施例2Bに係る結晶形のXRPDパターンには同じ又は類似する特徴ピークがあるため、実施例2Aと実施例2Bの結晶形は同一の結晶形である。
実施例3:式(IIA)化合物の結晶形Aの製造
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量のエタノールを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量のイソプロパノールを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量のテトラヒドロフランを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量のアセトニトリルを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量のn-ヘプタンを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量の酢酸エチルを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量のアセトンを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Aを得た。
実施例4:式(IIA)化合物の結晶形Bの製造
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して20mLガラスバイアルに加え、適量のメタノールを加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて40℃かつ遮光で試験を行い、40℃下で1日間攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて30℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Bを得た。
実施例5:式(IIA)化合物の結晶形Cの製造
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して100mLガラスバイアルに加え、メタノール:水=10:1(V/V)の混合溶媒を適量加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて70~80℃かつ遮光下で試験を行い、2時間攪拌し、20~30℃に冷却して一晩攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて40℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Cを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して100mLガラスバイアルに加え、エタノール:水=2:1(V/V)の混合溶媒を適量加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて70~80℃かつ遮光下で試験を行い、2時間攪拌し、20~30℃に冷却して一晩攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて40℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Cを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して100mLガラスバイアルに加え、イソプロパノール:HO=5:1(V/V)の混合溶媒を適量加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて70~80℃かつ遮光下で試験を行い、2時間攪拌し、20~30℃に冷却して一晩攪
拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて40℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Cを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して100mLガラスバイアルに加え、イソプロパノール:水=3:1(V/V)の混合溶媒を適量加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて70~80℃かつ遮光下で試験を行い、2時間攪拌し、20~30℃に冷却して一晩攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて40℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Cを得た。
実施例6:式(IIA)化合物の結晶形Dの製造
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して100mLガラスバイアルに加え、エタノール:水=5:1(V/V)の混合溶媒を適量加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて70~80℃かつ遮光下で試験を行い、2時間攪拌し、20~30℃に冷却して一晩攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて40℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Dを得た。
500mgの式(IIA)化合物の結晶形Aを秤量して100mLガラスバイアルに加え、アセトン:水=5:1(V/V)の混合溶媒を適量加えて懸濁液を得た。マグネチック撹拌子を加えて、前記懸濁液のサンプルをマグネチックスターラーに置いて70~80℃かつ遮光下で試験を行い、2時間攪拌し、20~30℃に冷却して一晩攪拌した後、遠心分離し、残留した固体のサンプルを真空乾燥器に置いて40℃下で一晩(10~16時間)乾燥して、式(IIA)化合物の結晶形Dを得た。
実施例7:塩化物イオンクロマトグラフィーによる測定
式(IIA)化合物の結晶形Aの2つのサンプルとして各約20mgを正確に秤量して20mLメスフラスコに入れ、溶媒を加えて溶解及び希釈して所定の刻度線に定容した。次に前記溶液からそれぞれ正確に1mLを取り分けて20mLメスフラスコに移し、溶媒を加えて溶解及び希釈して所定の刻度線に定容し、それぞれマークをつけた。さらに塩化物イオンクロマトグラフで塩化物イオンの含有量を測定し、測定結果を表7に示す。
Figure 2022517396000013
結論:塩化物イオン測定装置で塩化物イオンの含有量を測定した後、換算式から式(IIA)化合物の結晶形Aに約4つの塩素原子があることが分かった。
試験例1:式(I)化合物のインビボ薬力学研究(1)
実験方法:
Ba/F(Δ19del/T790M/C797S)皮下移植による異種移植(CDX)BALB/cヌードマウスにおいてインビボ薬力学実験を行った。BALB/cヌードマウスは雌の6~8週齢で、体重が約18~22gである。SPF環境でマウスを飼育し、ケージでは個別に送風及び排気を行った(1ケージ当たりマウス5匹)。全ての動物
は関連基準を満たした実験動物用飼料を制限なく摂取することができる。北京維通利華から研究用のマウスを48匹購入した。各マウスは右脇腹に皮下細胞移植を行い、腫瘍の増殖を観察する。平均腫瘍体積が約80~120mmになると実験を開始した。毎日に被験化合物を経口投与し、式(I)化合物を各5mg/kg、15mg/kg、45mg/kgで投与し、投与が13日間継続し、データを表5に示す。週に2回でノギスを用いて腫瘍体積を測定し、単位はmmである。算式はV=0.5a×bで、aは腫瘍の長径で、bは短径である。抗腫瘍効果は化合物で処置した動物における平均腫瘍増加体積を未処置動物における平均腫瘍増加体積で除算して決定した。TGI(the tumor inhibition value、腫瘍体積抑制率)でインビボにおける被験薬物の腫瘍増殖抑制効果を評価し、式(I)化合物(各15mg/kg投与)群のTGIは74.9%で、式(I)化合物(各45mg/kg投与)群のTGIは101.69%であった。
薬力学実験としての群別投与後の14日目に、最終回の投与前及び2時間後に、マウスの顎下からそれぞれ採血して血漿を収集し、投与後1時間、4時間、8時間及び24時間にそれぞれマウスの血漿を収集した。1回は約100μLを採血し、抗凝固剤入り採血管に入れて8000rpmで7分間遠心分離して血漿を収集し、-80℃で保存した。投与から2時間後にマウスの肺及び腫瘍から組織を収集し、-80℃で保存した。腫瘍を2つに分けて(PD分析用腫瘍の重量は100mg以下)、検出及びデータ分析を行った。
実験結果:表8及び表9に示す。
Figure 2022517396000014
Figure 2022517396000015
試験例2:式(I)化合物のインビボ薬力学研究(2)
実験方法:
1.細胞培養:肺がんPC-9細胞をインビトロで単層培養し、具体的には、RPMI-1640(細胞培養液)に10%ウシ胎児血清、100U/mLのペニシリン及び100μg/mLのストレプトマイシンを加え、37℃で5%COのインキュベーターにおいて培養した。週に2回でパンクレリパーゼ-EDTAを使用して通常の消化処理を行って継代させた。飽和密度が80~90%で、所定の数量になると、細胞を回収して計数した。密度は5×10個の細胞であった。
2.細胞接種:0.2mL(5×10個の細胞を含む)のPC-9細胞懸濁液(PBS:Matrigel(マトリゲル)=1:1)を各マウスの右背部に皮下接種し、接種を受けたマウスは合計で64匹であった。接種後の7日目に、腫瘍平均体積を測定して169mmになると、腫瘍体積と動物の体重に基づいて層別ランダム化による群別投与を行った。PBSはリン酸塩緩衝液で、Matrigelとはマトリゲルである。
3.投与:用量は0~9日に50mg/kgで、10~21日に25mg/kgである。1日1回×3週の頻度で経口投与した。
腫瘍測定及び実験指標:
週に2回でノギスを用いて腫瘍直径を測定した。腫瘍体積の計算式はV=0.5a×bであり、aは腫瘍の長径で、bは短径である。
化合物の抗腫瘍効果はTGI(%)で評価した。
腫瘍測定結果から相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を算出し、算式はRTV=Vt/であり、Vは群別投与(即ちD)時に測定した腫瘍体積であり、Vは対象回においてマウスから測定した腫瘍体積であり、TRTVとCRTVは同日のデータを用いた。
TGI(%)は腫瘍増殖阻害率を示す。TGI(%)=[(1-(対象処置群の投与終了時の平均腫瘍体積-当該処置群の投与開始時の平均腫瘍体積))/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積-溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。
実験が終了した後、腫瘍重量を測定してTGI(%)を計算した。
実験結果:表10に示す。23日目の式(I)化合物によるTGIは100%であった。
Figure 2022517396000016
試験例3:実施例2Aの式(II)化合物の結晶形Aの安定性試験
試験装置:
型番SHH-100GD-2の光照射試験装置を使用し、条件は5000±500lux(可視光)及び90mw/cm(紫外線)であった。
型番GZX-9140MBEの電気加熱送風乾燥装置を使用し、条件は60℃であった。
型番SHH-250SDのインキュベーターを使用し、条件は25℃/75%RHであった。
型番LDS-800Yのインキュベーターを使用し、条件は40℃/75%RH、25℃/60%RHであった。
試験方法:
影響要因試験条件(高温60℃、高湿度75%RH、光照射):適量の式(IIA)化合物の結晶形Aを乾燥した清潔な開放秤量瓶に加えて、異なる条件に設定したデシケーターに入れ、対応するインキュベーターに入れて観察した。5日間、10日間、30日間静置した後、取り出して対象物質及びその含有量を測定した。
加速試験及び長期試験条件(40℃/75%RH、25℃/60%RH):適量の式(IIA)化合物の結晶形Aのサンプルをそれぞれ二重のLDPE製ポリ袋に入れ、各LDPE製ポリ袋をバックルで密封してアルミ箔袋に入れてヒートシールした後、対応するインキュベーターに入れて加速安定性及び長期安定性を観察した。
試験結果:
光照射、高温及び高湿度における式(IIA)化合物の結晶形Aの含有量の変化は表11に示すとおりである。
Figure 2022517396000017
加速条件及び長期条件における式(IIA)化合物の結晶形Aの含有量の変化は表12、表13に示すとおりである。
Figure 2022517396000018
Figure 2022517396000019
試験例4:実施例2Bの式(II)化合物の結晶形Aの安定性試験
原料安定性試験の条件及び方法は主に「中国薬局方2015年版4部通則9001原薬及び製剤安定性試験ガイドライン」及び国家食品薬品監督管理総局が2015年2月に発表した「化学薬物(原薬及び製剤)安定性研究技術ガイドライン(改訂)」などの関連基準に従い実行し、詳細は表14に示すとおりである。
Figure 2022517396000020
試験結果:表15に示す。
Figure 2022517396000021

Claims (17)

  1. 式(II);
    Figure 2022517396000022
    の化合物であって、
    [式中、xは3.0~5.0から選ばれ、好ましくは3.2~4.8であり、より好ましくは3.5~4.5であり、さらに好ましくは3.8~4.2であり、一層好ましくは4.0である]前記式(II)の化合物。
  2. 非晶質又は結晶形から任意選択で選ばれる固体形態であることを特徴とする請求項1に記載の式(II)化合物。
  3. X線粉末回折パターンで、2θ=5.95°、9.51°、19.04°に回折ピークがあり、典型的に2θ=5.95°、9.51°、14.91°、19.04°、24.95°、25.39°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=5.95°、9.51°、14.91°、16.48°、19.04°、23.76°、24.95°、25.39°、27.08°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=5.95°、9.51°、9.65°、14.91°、16.48°、19.04°、19.36°、23.76°、24.95°、25.39°、27.08°に回折ピークがあり、一層典型的に2θ=5.95°、9.51°、9.65°、13.61°、14.91°、16.48°、19.04°、19.36°、23.76°、24.95°、25.39°、27.08°、31.88°に回折ピークがあることを特徴とする請求項1又は2に記載の式(II)化合物の結晶形A。
  4. X線粉末回折パターンが図13に示すとおりである請求項3に記載の結晶形A。
  5. (a)式(I)化合物を溶媒に加え、温度を70~80℃に上げるステップと、
    (b)塩酸を溶媒に溶解し、ゆっくりとステップ(a)で得られた溶液を加えて、70~80℃下で1~2時間攪拌するステップと、
    (c)温度を20~30℃に下げて、引き続き12時間攪拌し、N保護下で減圧下吸引濾過して、乾燥するステップとを含み、
    前記溶媒はエタノールである請求項3又は4に記載の式(II)化合物の結晶形Aの製造方法。
  6. X線粉末回折パターンで、2θ=6.39°、12.39°、14.18°に特徴的な回折ピークがあり、典型的に2θ=6.39°、12.39°、13.03°、14.1
    8°、19.03°、26.76°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=6.39°、12.39°、13.03°、14.18°、18.52°、19.03°、26.09°、26.76°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=6.39°、7.05°、12.39°、13.03°、14.18°、16.64°、18.52°、19.03°、26.09°、26.76°に回折ピークがあることを特徴とする請求項1又は2に記載の式(II)化合物の結晶形B。
  7. X線粉末回折パターンが図4に示すとおりである請求項6に記載の結晶形B。
  8. (a)式(II)化合物を溶媒に加えて懸濁液を得るステップと、
    (b)35~45℃下で懸濁液を24時間攪拌するステップと、
    (c)遠心分離して30~40℃で8~16時間乾燥するステップとを含み、
    前記溶媒はメタノールである請求項6又は7に記載の式(II)化合物の結晶形Bの製造方法。
  9. X線粉末回折パターンで、2θ=6.78°、10.33°、14.04°に特徴的な回折ピークがあり、典型的に2θ=6.78°、10.33°、14.04°、18.66°、20.37°、25.66°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=6.78°、10.33°、14.04°、18.66°、20.37°、25.09°、25.66°、26.62°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=6.78°、10.33°、13.65°、14.04°、18.66°、20.37°、21.04°、25.09°、25.66°、26.62°に回折ピークがあることを特徴とする請求項1又は2に記載の式(II)化合物の結晶形C。
  10. X線粉末回折パターンが図7に示すとおりである請求項9に記載の結晶形C。
  11. (a)式(II)化合物を溶媒に加えて懸濁液を得るステップと、
    (b)70~80℃下で懸濁液を1~2時間攪拌し、攪拌するうちに懸濁液が清澄化するステップと、
    (b)20~30℃に冷却して12時間攪拌し、冷却するうちに固体が析出するステップと、
    (c)遠心分離して固体を30~40℃で8~16時間乾燥するステップとを含み、
    前記溶媒はメタノールと水の混合溶媒であり、混合溶媒でメタノールと水の体積比は10:1である請求項9又は10に記載の式(II)化合物の結晶形Cの製造方法。
  12. X線粉末回折パターンで、2θ=7.08°、10.53°、12.10°に特徴的な回折ピークがあり、典型的に2θ=7.08°、9.11°、10.53°、12.10°、13.78°、17.51°に回折ピークがあり、より典型的に2θ=7.08°、9.11°、10.53°、12.10°、13.78°、17.51°、20.21°、24.18°に回折ピークがあり、さらに典型的に2θ=7.08°、7.92°、9.11°、10.53°、12.10°、13.78°、16.15°、17.51°、20.21°、24.18°、26.11°に回折ピークがあることを特徴とする請求項1又は2に記載の式(II)化合物の結晶形D。
  13. X線粉末回折パターンが図10に示すとおりである請求項12に記載の結晶形D。
  14. (a)式(II)化合物を溶媒に加えて懸濁液を得るステップと、
    (b)70~80℃下で懸濁液を1~2時間攪拌し、攪拌するうちに懸濁液が清澄化するステップと、
    (b)20~30℃に冷却して12時間攪拌し、冷却するうちに固体が析出するステッ
    プと、
    (c)遠心分離して固体を30~40℃で8~16時間乾燥するステップとを含み、
    前記溶媒はエタノールと水の混合溶媒であり、混合溶媒でエタノールと水の体積比は5:1である請求項12又は13に記載の式(II)化合物の結晶形Dの製造方法。
  15. 請求項3もしくは4に記載の結晶形A、請求項6もしくは7に記載の結晶形B、請求項9もしくは10に記載の結晶形C、又は請求項12もしくは13に記載の結晶形Dを含み、前記結晶形はそれぞれ結晶形組成物の重量の50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上を占める結晶形組成物。
  16. 治療有効量の請求項1もしくは2に記載の式(II)化合物、請求項3もしくは4に記載の結晶形A、請求項6もしくは7に記載の結晶形B、請求項9もしくは10に記載の結晶形C、請求項12もしくは13に記載の結晶形D、又は請求項15に記載の結晶形組成物を含み、任意選択で薬学的に許容される担体、賦形剤及び/又は媒体を含む医薬組成物。
  17. EGFR関連疾患の治療薬物を製造するための請求項1もしくは2に記載の式(II)化合物、請求項3もしくは4に記載の結晶形A、請求項6もしくは7に記載の結晶形B、請求項9もしくは10に記載の結晶形C、請求項12もしくは13に記載の結晶形D、請求項15に記載の結晶形組成物、又は請求項16に記載の医薬組成物の用途。
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