JP2022139044A - カップ付き衣類用アンダーウェア - Google Patents
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Abstract
Description
また、若年層の弾力のある肌に対してはあまり問題がなかった、特許文献1に例示されるカップの下縁に設けられた金属製や樹脂製のワイヤーも、特に年齢を重ねるとともに弱くなる肌に対しては、違和感や痛みが発生し、さらにはワイヤーが食い込むことに起因して肌に着色や変色が見られることもあり、着用自体を諦めざるを得ないという課題もあった。
さらに、バストのトップ位置が下側に、及び/又は、外側に移動した状況にあっても、カップ付き衣類の着用時にカップの中心付近にニップルが位置しやすいように、また、垂れた胸肉がカップの下からはみ出さないように、前段階として予備的にバスト及びニップルを持ち上げるためのアンダーウェアを提供することを課題とする。
また、本発明のカップ付き衣類用アンダーウェアによれば、バストのトップ位置が下側に、及び/又は、外側に移動した状況にあっても、カップ付き衣類の着用時にカップの中心付近にニップルが位置しやすいように、また、垂れた胸肉がカップの下からはみ出さないように、前段階として予備的にバスト及びニップルを持ち上げることができる。このアンダーウェアにより、本来カップ付き衣類を着用する目的である、バストを安定させて保形させ、バストラインを整え、バストを美しく着飾ることができる。
なお、完全な位置ではないものの、バスト及びニップルを持ち上げることができるため、就寝時等、カップ付き衣類用アンダーウェア(1)のみ着用することも可能である。
ニップル下サポート部(2)の下縁は、バージスラインに沿うように形成される。また、ニップル下サポート部(2)の上下方向の幅L2は、バストのサイズに依存するが、4cm~10cm程度が例示される。
ニップル下サポート部(2)の素材は、前段階として予備的にバスト及びニップルを持ち上げることができるように、保形性の高い素材であることが好ましい。さらに、クッション性や形状安定性等を有するように、ポリウレタン、ナイロン(登録商標)、ポリエステル等や、これらの素材を重ねて、あるいはモールド加工して構成されることが好ましい。
図3(a)に示すように、カップ下補助帯部(3)は、カップ付き衣類(B)がブラジャーであった場合、ブラジャーより下、すなわち、アンダーバストの下側に配置されるように形成される。このため、カップ付き衣類(B)のカップの下縁に沿ってワイヤーが設けられていても、着衣者の肌に直接触れないため、違和感や痛み、肌への着色や変色を低減することができる。
カップ下補助帯部(3)は、ニップル下サポート部(2)の素材と同じであってもよいし、異なってもよいが、クッション性や伸縮性を有する素材がより好ましい。
カップ下補助帯部(3)の上下方向の幅L3は、カップ付き衣類(B)のカップの下縁が当接できる範囲内にあればよく、3cm~12cm程度が例示される。
ニップル下サポート部(2)によって、下側、及び/又は、外側に移動したバストのトップ及びニップルを持ち上げることが必要なため、ジョイント部(4)はニップル下サポート部(2)の左右を引っ張るように接合される。ジョイント部(4)の形状や構造は、かかる目的を達成可能であれば限定されないが、素材としては、樹脂製の部材や複数の樹脂の重ね合わせた部材、金属製の部材等が例示される。また、ジョイント部(4)は着衣者の肌に直接触れる範囲をできる限り小さくした構成が好ましい。
図1の概略図の例では、ジョイント部(4)を正面から見たものであり、ジョイント部(4)は、左右一対のニップル下サポート部(2)、及び、カップ下補助帯部(3)の上縁中心付近に設けられていることが分かる。ここで左右のニップル下サポート部(2)の前中心はバストの谷間となり、また、ニップル下サポート部(2)はバストに沿って膨らみがあるため、そこに取り付けられるジョイント部(4)も、前中心線Mを対称にしてバストの谷間のように折れ曲がっていてもよい。
また、左右のバック部(5)は、着用者の後中心においてホック等の係脱具で連結される。あるいは、左右のバック部(5)は一体的に形成することも可能である。
ニップル下サポート部(2)は、下側、及び/又は、外側に移動したバスト及びニップルを持ち上げることが必要なため、バック部(5)はニップル下サポート部(2)を引っ張るように縫合される。バック部(5)の形状や素材は、かかる目的を達成可能であれば限定されないが、素材としては、伸縮性の高い素材が好ましく、ポリエステル、ナイロン(登録商標)、ポリウレタン等のニット(ダブルニット、シングルニット)生地が例示される。
ストラップ部(6)は、カップ付き衣類用アンダーウェア(1)を体にフィットさせるように設けられるため、伸縮性を有する素材が好ましく、ポリエステル、ナイロン(登録商標)、ポリウレタン等のニット(ダブルニット、シングルニット)生地や、伸縮性のあるテープ状の生地等が例示される。また、ストラップ部(6)は、図3(b)のようにカップ付き衣類(B)のストラップを重ねることができるよう、ストラップ部(6)の幅L6は、カップ付き衣類(B)のストラップの幅より大きいことが好ましい。大きい幅L6を有するカップ付き衣類用アンダーウェア(1)の上に、ストラップを有するカップ付き衣類(B)を着用した場合、カップ付き衣類(B)のストラップが肩に食い込むのを抑えることができ、より違和感や痛みが少ない着心地を実現できる。
かかる着用方法においては、カップ付き衣類(B)のカップの下縁にワイヤーや硬い部材が設けられても、カップ下補助帯部(3)が配置されることにより該ワイヤーや硬い部材が直接肌に押し付けられることがなく、違和感や痛み、肌への着色や変色を低減できる。また、カップ付き衣類用アンダーウェア(1)の幅L6のストラップ部(6)が配置されることにより、カップ付き衣類(B)のストラップが直接肌に食い込むことがなく、違和感や痛みを低減できる。
しかしながら、カップ付き衣類の下に着用するアンダーウェアにより課題を解決するといった本発明の技術的思想はこれまでにないものである。かかる技術的思想により、現在の市場に多く出回っている、金属製ワイヤーや樹脂製ワイヤー等の硬い部材がカップ下縁部に備えられた、カップ付き衣類の着心地を大幅に改善することが可能となった。さらに、今までバストラインの補正効果が十分に得られなかった体形の着衣者にも、また、今まで違和感や痛みを我慢してバストラインを補正してきた着衣者にも、本発明のカップ付き衣類用アンダーウェアは待ち望まれていたものであり、今後一層の応用が期待される。
2 ニップル下サポート部
3 カップ下補助帯部
4 ジョイント部
5 バック部
6 ストラップ部
B カップ付き衣類
M 前中心線
N ニップル
Claims (4)
- カップ付き衣類用アンダーウェア(1)であって、
左右一対のニップル下サポート部(2)と、
カップ下補助帯部(3)と、
ジョイント部(4)と、
を備え、
前記ニップル下サポート部(2)の下縁と前記カップ下補助帯部(3)の上縁は縫合され、又は、一体的に形成され、
前記ニップル下サポート部(2)の左右は、前記ジョイント部(4)により接合される、カップ付き衣類用アンダーウェア。 - 左右一対のバック部(5)と、
左右一対のストラップ部(6)をさらに備え、
左右の前記バック部(5)はそれぞれ、前記ニップル下サポート部(2)及び前記カップ下補助帯部(3)の左右の脇側端部に縫合され、
左右の前記ストラップ部(6)はそれぞれ、左右の前記ニップル下サポート部(2)の上縁脇側周辺と、左右の前記バック部(5)の上縁に連結される、請求項1に記載のカップ付き衣類用アンダーウェア。 - 前記ジョイント部(4)は、樹脂製又は金属製である、請求項1又は2に記載のカップ付き衣類用アンダーウェア。
- 請求項2又は3に記載のカップ付き衣類用アンダーウェア(1)の着用方法であって、
前記左右一対のバック部(5)と、前記左右一対のストラップ部(6)の間に左右の腕をそれぞれ通し、
前記左右一対のニップル下サポート部(2)を、左右のバストのニップルの下方を包み込むように配置し、前記左右一対のニップル下サポート部(2)の下縁をバストのバージスラインに沿わせ、
前記左右一対のバック部(5)を連結し、
その上からカップ付き衣類(B)を着用し、
前記カップ付き衣類(B)のカップ下縁を前記左右一対のニップル下サポート部(2)の下縁に沿わせ、前記カップ付き衣類(B)のストラップを、前記ストラップ部(6)の上に重ねることを特徴とする、カップ付き衣類用アンダーウェアの着用方法。
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