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JP2022130197A - 電力変換装置、モータモジュール及び車両 - Google Patents

電力変換装置、モータモジュール及び車両 Download PDF

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JP2022130197A JP2021029240A JP2021029240A JP2022130197A JP 2022130197 A JP2022130197 A JP 2022130197A JP 2021029240 A JP2021029240 A JP 2021029240A JP 2021029240 A JP2021029240 A JP 2021029240A JP 2022130197 A JP2022130197 A JP 2022130197A
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Abstract

【課題】導体モジュールの端子とコンデンサモジュールの端子とを接続する場合のESLの低減が可能な電力変換装置、モータモジュール及び車両を提供する。【解決手段】電力変換装置100Aは、正極の第1の端子250及び負極の第2の端子260を有する半導体モジュール202、正極の第3の端子350及び負極の第4の端子360を有するコンデンサモジュール300、半導体モジュールの第1の端子とコンデンサモジュールの第3の端子を接続する第1のバスバー400及び半導体モジュールの第2の端子とコンデンサモジュールの第4の端子を接続する第2のバスバー500を備える。第1のバスバーは、第1の接続片410と第2の接続片420を連結する第1の連結部430とを有する。第2のバスバーは、第3の接続片510と第4の接続片520を連結する第2の連結部530とを有する。第1の面430aと第2の面530aは互いに対向して設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、電力変換装置、モータモジュール及び車両に関する。
従来から、電源から供給される直流電力をスイッチング素子のスイッチング制御により交流電力に変換するインバータ等の電力変換装置が利用されている。電力変換装置は、スイッチング素子を有する半導体モジュールと、電源から供給される直流電圧を平滑化するコンデンサモジュールとを備える。
電力変換装置において、半導体モジュールの端子とコンデンサモジュールの端子とは、バスバー(電極板)を介して接続される。例えば、特許文献1には、パワーモジュールの直流正極端子とコンデンサの直流正極端子とを正極バスバーを介して接続し、パワーモジュールの直流負極端子とコンデンサの直流負極端子とを負極バスバーを介して接続した電力変換装置が開示されている。
特許第4452952号公報
しかしながら、従来における特許文献1等に開示される電力変換装置では、パワーモジュールの正極端子とコンデンサの正極端子とを接続する正極バスバーと、パワーモジュールの負極端子とコンデンサの負極端子とを接続する負極バスバーとが平行に並んで配置される。この場合、各バスバーのインダクタンスにより等価直列インダクタンス(Equivalent Series Inductance:以下、ESLという)が増加し、モータの効率が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、半導体モジュールの端子とコンデンサモジュールの端子とを接続する場合のESLの低減を図ることが可能な電力変換装置、モータモジュール及び車両を提供する。
本発明に係る電力変換装置の一つの態様は、正極の第1の端子及び負極の第2の端子を有し、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する半導体モジュールと、前記第1の端子に対向する正極の第3の端子及び前記第2の端子に対向する負極の第4の端子を有し、前記直流電源から供給される直流電圧を平滑化するコンデンサモジュールと、前記半導体モジュールの前記第1の端子と前記コンデンサモジュールの前記第3の端子とを接続する第1のバスバーと、前記半導体モジュールの前記第2の端子と前記コンデンサモジュールの前記第4の端子とを接続する第2のバスバーと、を備え、前記第1のバスバーは、前記第1の端子に接続される第1の接続片と、前記第3の端子に接続される第2の接続片と、前記第1の接続片と前記第2の接続片とを連結する第1の連結部と、を有し、前記第2のバスバーは、前記第2の端子に接続される第3の接続片と、前記第4の端子に接続される第4の接続片と、前記第3の接続片と前記第4の接続片とを連結する第2の連結部と、を有し、前記第1の連結部の第1の面と、前記第2の連結部の第2の面とは互いに対向して設けられる。
本発明によれば、互いに逆方向の電流が流れる第1のバスバーの第1の面及び第2のバスバーの第2の面を互いに対向して設けるので、第1のバスバーと第2のバスバーとの間の相互インダクタンスが増加し、第1のバスバー及び第2のバスバーにおける自己インダクタンスを低減させることができる。これにより、第1のバスバー及び第2のバスバーの実効インダクタンスを低減することができ、ESLの増加を抑制することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る車両及びモータモジュールの構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態に係る電力変換装置の斜視図である。 図3は、第1の実施の形態に係る電力変換装置の分解斜視図である。 図4は、第1の実施の形態に係る電力変換装置の半導体モジュールの端子とコンデンサモジュールの端子との接続構造を示す図である。 図5は、第1の実施の形態に係る半導体モジュールの平面図である。 図6は、第1の実施の形態に係るコンデンサモジュールの平面図である。 図7Aは、第1の実施の形態に係るP極用バスバーの斜視図である。 図7Aは、第1の実施の形態に係るP極用バスバーの斜視図である。 図8は、第2の実施の形態に係る電力変換装置の斜視図である。 図9は、第2の実施の形態に係る電力変換装置の分解斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
[車両1及びモータモジュール10の構成]
図1は、第1の実施の形態に係る車両1及びモータモジュール10の構成を模式的に示すブロック図である。
車両1は、例えばハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド自動車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)又は電気自動車(EV:Electric Vehicle)等であり、モータモジュール10と直流電源30等を主として備える。直流電源30は、例えばバッテリーで構成され、電力変換装置100Aに所定の電力を供給する。
モータモジュール10は、モータ20と、電力変換装置100Aとを備える。モータ20は、例えばU相、V相及びW相の3相の巻線を有し、電力変換装置100Aに接続される。電力変換装置100Aは、制御回路110と、駆動回路120と、インバータ130とを備える。
制御回路110は、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)等のプロセッサを含む。制御回路110は、ベクトル制御を用いてモータ20を制御し、出力電圧ベクトルを表す信号(以下、出力電圧ベクトル信号という)を駆動回路120に出力する。
駆動回路120は、ゲートドライバであり、制御回路110からの出力電圧ベクトル信号に基づいてインバータ130を構成するスイッチ素子のオン及びオフを制御する制御信号を生成してインバータ130に供給する。
インバータ130は、例えば、直流電源30から供給される直流電力を3相の交流電力に変換し、変換した交流電力をモータ20に供給することでモータ20を駆動する。なお、インバータ130は、後述する半導体モジュール202の一部を構成する。
[電力変換装置100Aの構成]
図2は、第1の実施の形態に係る電力変換装置100Aの斜視図である。図3は、第1の実施の形態に係る電力変換装置100Aの分解斜視図である。図4は、第1の実施の形態に係る電力変換装置100Aの半導体モジュール202の入力側端子部270とコンデンサモジュール300の出力側端子部370との接続構造を示す図である。図5は、第1の実施の形態に係る半導体モジュール202の平面図である。図6は、第1の実施の形態に係るコンデンサモジュール300の平面図である。
電力変換装置100Aは、図2~図4等に示すように、上述のインバータ130を含む半導体モジュール202と、コンデンサモジュール300と、P(Positive)極用バスバー400と、N(Negative)極用バスバー500とを備える。半導体モジュール202は、コンデンサモジュール300の上方に、コンデンサモジュール300との絶縁距離を確保するための空間をあけて積層される。なお、半導体モジュール202とコンデンサモジュール300との間の空間には、半導体モジュール202等を冷却するための冷却水路を設けることもできる。半導体モジュール202に設けられる入力側端子部270とコンデンサモジュール300に設けられる出力側端子部370とは、導電性のP極用バスバー400及びN極用バスバー500を介して接続される。これにより、半導体モジュール202とコンデンサモジュール300とが電気的に接続される。
(半導体モジュール202の構成)
半導体モジュール202は、図2~図4に示すように、U相、V相、W相の3相分のスイッチング素子等を有し、直流電源30(図1参照)から供給される直流電力をスイッチング制御により3相の交流電力に変換してモータ20(図1参照)に供給する。スイッチング素子には、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等が用いられる。また、半導体モジュール202は、平面視で長方形状のベースプレート200と接するように実装される。ベースプレート200の上面には、多数のフィン206が形成される。半導体モジュール202の下方には基板204が設けられている。半導体モジュール202の基板204に対向する面に設けられた複数のピン(不図示)により、半導体モジュール202が基板204に接続される。
また、半導体モジュール202は、出力側端子部240と、入力側端子部270とを備える。出力側端子部240は、半導体モジュール202の長辺を含む側面202aに半導体モジュール202の外側に露出して設けられ、車両1(図1参照)のギヤ等を駆動させるモータ20に接続される。入力側端子部270は、半導体モジュール202の出力側端子部240とは反対側の側面202bに半導体モジュール202の外側に露出して設けられ、コンデンサモジュール300の出力側端子部370に接続される。
出力側端子部240は、図2及び図5等に示すように、U相用端子210と、V相用端子220と、W相用端子230とを有する。U相用端子210は、モータ20のU相の配線部に接続される。V相用端子220は、モータ20のV相の配線部に接続される。W相用端子230は、モータ20のW相の配線部に接続される。U相用端子210、V相用端子220及びW相用端子230は、半導体モジュール202の側面202aの長手方向の3箇所に所定の間隔をあけて設けられる。
入力側端子部270は、図2及び図5等に示すように、正極のP極端子(第1の端子)250と、負極のN極端子(第2の端子)260とを有する。P極端子250は、コンデンサモジュール300の後述するP極端子350に接続される。N極端子260は、コンデンサモジュール300の後述するN極端子360に接続される。一対のP極端子250及びN極端子260は、半導体モジュール202のスイッチング素子のU相、V相、W相の相毎に設けられ、半導体モジュール202の側面202bの6箇所に設けられる。これらのP極端子250及びN極端子260は、側面202bの長手方向に沿って、極性が交互でかつ所定の間隔をあけて設けられる。
(コンデンサモジュール300の構成)
コンデンサモジュール300は、図2~図4に示すように、例えばフィルムコンデンサを有し、直流電源から供給される直流電圧を平滑化して半導体モジュール202に供給する。フィルムコンデンサは、例えば単体又は複数個で構成され、平面視で長方形状のコンデンサモジュールケース302内に収容される。
コンデンサモジュール300は、図2及び図6に示すように、入力側端子部340と、出力側端子部370とを有する。入力側端子部340は、コンデンサモジュールケース302の短辺を含む側面302aにコンデンサモジュールケース302の外側に露出して設けられ、車両1に搭載される直流電源30に接続される。出力側端子部370は、コンデンサモジュールケース302の長辺を含む側面302bにコンデンサモジュールケース302の外側に露出して設けられ、半導体モジュール202の直流側の入力側端子部270に接続される。
入力側端子部340は、電源用P極端子320と、電源用N極端子330とを有する。電源用P極端子320は、直流電源30の正極に接続される。電源用N極端子330は、直流電源30の負極に接続される。
出力側端子部370は、正極のP極端子(第3の端子)350と、負極のN極端子(第4の端子)360とを有する。P極端子350は、半導体モジュール202のP極端子250に接続される。N極端子360は、半導体モジュール202のN極端子260に接続される。P極端子350及びN極端子360は、半導体モジュール202のP極端子250及びN極端子260に対向する位置に設けられ、コンデンサモジュールケース302の側面302bの6箇所に設けられる。これらのP極端子350及びN極端子360は、コンデンサモジュールケース302の側面302bの長手方向に沿って、極性が交互でかつ所定の間隔をあけて取り付けられる。
(P極用バスバー400及びN極用バスバー500の構成)
図7A及び図7Bは、第1の実施の形態に係るP極用バスバー400の斜視図である。なおP極用バスバー400とN極用バスバー500とは、構成が、本実施の形態において共通し、同一のものが用いられる。そのため、P極用バスバー400とN極用バスバー500との図面を共通化し、N極用バスバー500の各構成要素を示す符号を図7A及び図7Bにおいてカッコ書きで示す。
P極用バスバー400は、図7A及び図7Bに示すように、第1の接続片410と、第2の接続片420と、第1の接続片410と第2の接続片420とを連結する連結部(第1の連結部)430とを有する。P極用バスバー400は、例えば平板を側面視でコ字状(略U字状)に折り曲げ加工して形成される。この場合、第1の接続片410及び第2の接続片420は互いに平行(第1の方向)に延びる水平部を構成し、連結部430は第1の接続片410及び第2の接続片420に対して直交する直交方向(第2の方向)に延びる垂直部を構成する。
第1の接続片410は、図4及び図7A等に示すように、ナット600及び図示しないボルトにより半導体モジュール202のP極端子250の下面に締結される。第2の接続片420は、ナット600及び図示しないボルトによりコンデンサモジュール300のP極端子350の上面に接続される。これにより、半導体モジュール202のP極端子250とコンデンサモジュール300のP極端子350とがP極用バスバー400を介して電気的に接続される。なお、上述した例では、P極用バスバー400を1枚の平板で形成した例について説明したが、複数枚の平板を溶接又は締結部材等により接続して形成することもできる。
N極用バスバー500は、図7A及び図7Bに示すように、第1の接続片(第3の接続片)510と、第2の接続片(第4の接続片)520と、第1の接続片510と第2の接続片520とを連結する連結部(第2の連結部)530とを有する。N極用バスバー500は、例えば平板を側面視でコ字状(略U字状)に折り曲げ加工して形成される。この場合、第1の接続片510及び第2の接続片520は互いに平行に延びる水平部を構成し、連結部530は第1の接続片510及び第2の接続片520に対して直交する方向に延びる垂直部を構成する。
第1の接続片510は、図4及び図7Aに示すように、ナット600及び図示しないボルトにより半導体モジュール202のN極端子260の下面に締結される。第2の接続片520は、ナット600及び図示しないボルトによりコンデンサモジュール300のN極端子360の上面に接続される。これにより、半導体モジュール202のN極端子260とコンデンサモジュール300のN極端子360とがN極用バスバー500を介して電気的に接続される。なお、本実施の形態では、N極用バスバー500を1枚の平板で形成した例について説明したが、複数枚の平板を溶接又は締結部材等により接続して形成することもできる。
側面視でコ字状をなすP極用バスバー400及びN極用バスバー500は、図4及び図7A等に示すように、P極用バスバー400の開口側とN極用バスバー500の開口側とが互いに反対方向を向いて配置される。また、P極用バスバー400の連結部430の外面(第1の面)430aと、隣接するN極用バスバー500の連結部530の外面(第2の面)530aとは、互いに向かい合って(対向して)配置される。
また、P極用バスバー400及びN極用バスバー500において、P極用バスバー400の連結部430の外面430aと、N極用バスバー500の連結部530の外面530aとは、所定の隙間をあけて平行に設けられる。P極用バスバー400の外面430aとN極用バスバー500の外面530aとの間の隙間には、P極用バスバー400とN極用バスバー500との短絡を確実に防止する絶縁部材700が設けられる。絶縁部材700は、例えば、板状、シート状、又はフィルム状により構成される。絶縁部材700の材料としては、樹脂材料等の公知の材料を用いることができる。なお、P極用バスバー400とN極用バスバー500との一定の間隔が確保されている場合には、絶縁部材700を設けない構成とすることもできる。
また、P極用バスバー400の連結部430の長手方向の長さL1と、N極用バスバー500の連結部530の長手方向の長さL2とは、図4に示すように、同一又は略同一に設定される。これにより、P極用バスバー400を流れる電流の電路長と、P極用バスバー400とは逆方向に電流が流れるN極用バスバー500の電路長とを同一の長さとすることができ、P極用バスバー400及びN極用バスバー500の実効インダクタンスを低減できる。
以上説明したように、第1の実施の形態では、互いに逆方向の電流が流れるP極用バスバー400の外面430a及びN極用バスバー500の外面530aを接近した位置でかつ互いに対向する位置に設ける。これにより、P極用バスバー400とN極用バスバー500との間の相互インダクタンスが増加し、P極用バスバー400及びN極用バスバー500における自己インダクタンスを打ち消すように作用させることができる。その結果、P極用バスバー400及びN極用バスバー500の実効インダクタンスを低減することができ、ESLの増加を抑制できる。
また、第1の実施の形態によれば、P極用バスバー400及びN極用バスバー500を側面視でコ字状に形成すると共に、P極用バスバー400とN極用バスバー500とを所定の間隔を空けて平行に配置することで、半導体モジュール202の入力側端子部270とコンデンサモジュール300の出力側端子部370との電気的な接続を図りつつ、P極用バスバー400とN極用バスバー500とを接近した位置に配置することができる。これにより、P極用バスバー400及びN極用バスバー500における自己インダクタンスを効果的に低減させることができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、電力変換装置100Aにおいて、コンデンサモジュール300の上側に半導体モジュール202を配置した例について説明した。これに対し、第2の実施の形態では、電力変換装置100Bにおいて、コンデンサモジュール300の下側に半導体モジュール202を配置する。なお、第2の実施の形態に係る電力変換装置100Bにおいて、第1の実施の形態に係る電力変換装置100Aと実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図8は、第2の実施の形態に係る電力変換装置100Bの斜視図である。図9は、第2の実施の形態に係る電力変換装置100Bの分解斜視図である。なお、P極用バスバー400及びN極用バスバー500については、第1の実施の形態と同一のものを使用するため、図7A及び図7Bを参照して説明する。また、図8及び図9では、便宜上、絶縁部材700を省略して図示している。
電力変換装置100Bは、図7A、図8及び図9等に示すように、半導体モジュール202と、コンデンサモジュール300と、P極用バスバー(第1のバスバー)400と、N極用バスバー(第2のバスバー)500とを備える。第2の実施の形態では、コンデンサモジュール300は、半導体モジュール202の上方に、半導体モジュール202との絶縁距離を確保するための空間をあけて積層される。なお、半導体モジュール202とコンデンサモジュール300との間の空間には、半導体モジュール202等を冷却するための冷却水路を設けることもできる。半導体モジュール202に設けられる入力側端子部270とコンデンサモジュール300に設けられる出力側端子部370とは、P極用バスバー400及びN極用バスバー500を介して接続される。
半導体モジュール202は、入力側端子部270を備える。入力側端子部270は、正極のP極端子250と、負極のN極端子260とを有する。
コンデンサモジュール300は、入力側端子部340と、出力側端子部370とを有する。入力側端子部340は、電源用P極端子320と、電源用N極端子330とを有する。出力側端子部370は、P極端子350と、N極端子360とを有する。
半導体モジュール202のP極端子250と、コンデンサモジュール300のP極端子350とはP極用バスバー400を介して接続される。また、半導体モジュール202のN極端子260と、コンデンサモジュール300のN極端子360とはN極用バスバー500を介して接続される。これにより、半導体モジュール202とコンデンサモジュール300とが電気的に接続される。
図7A及び図8に示すように、側面視でコ字状をなすP極用バスバー400及びN極用バスバー500は、P極用バスバー400の開口側とN極用バスバー500の開口側とが互いに反対方向を向いて配置される。また、P極用バスバー400の連結部430の外面430aと、隣接するN極用バスバー500の連結部530の外面530aとは、互いに向かい合って配置される。
また、P極用バスバー400及びN極用バスバー500において、P極用バスバー400の外面430aと、N極用バスバー500の外面530aとは、所定の隙間あけて平行に設けられる。P極用バスバー400の外面430aとN極用バスバー500の外面530aとの間の隙間には、P極用バスバー400とN極用バスバー500と短絡を防止する絶縁部材700を設けることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。例えば、互いに逆方向の電流が流れるP極用バスバー400の外面430a及びN極用バスバー500の外面530aを接近した位置でかつ互いに対向する位置に設けることで、P極用バスバー400とN極用バスバー500との間の相互インダクタンスが増加し、P極用バスバー400及びN極用バスバー500における自己インダクタンスを打ち消すように作用させることができる。その結果、P極用バスバー400及びN極用バスバー500の実効インダクタンスを低減することができ、ESLの増加を抑制できる。
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
例えば、上述した実施の形態では、P極用バスバー400、N極用バスバー500及び絶縁部材700を別々に半導体モジュール202及びコンデンサモジュール300に組み付ける例について説明したが、これに限定されることはない。例えば、P極用バスバー400、N極用バスバー500及び絶縁部材700を一組として3相分用意し、これらをケース内の所定の位置に予め収容、固定することで単一のユニットとして構成することもできる。これによれば、P極用バスバー400、N極用バスバー500及び絶縁部材700を一括で最適な位置に配置できる。その結果、半導体モジュール202の入力側端子部270及びコンデンサモジュール300の出力側端子部370の接続作業を簡易に行うことができ、作業負担の軽減を図ることができる。
1…車両、10…モータモジュール、100A,100B…電力変換装置、202…半導体モジュール、250…P極端子(第1の端子)、260…N極端子(第2の端子)、270…入力側端子部、300…コンデンサモジュール、350…P極端子(第3の端子)、360…N極端子(第4の端子)、370…出力側端子部、400…P極用バスバー(第1のバスバー)、410…第1の接続片、420…第2の接続片、430…連結部(第1の連結部)、430a…外面(第1の面)、500…N極用バスバー(第2のバスバー)、510…第1の接続片(第3の接続片)、520…第2の接続片(第4の接続片)、530…連結部(第2の連結部)、530a…外面(第2の面)

Claims (7)

  1. 正極の第1の端子及び負極の第2の端子を有し、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する半導体モジュールと、
    前記第1の端子に対向する正極の第3の端子及び前記第2の端子に対向する負極の第4の端子を有し、前記直流電源から供給される直流電圧を平滑化するコンデンサモジュールと、
    前記半導体モジュールの前記第1の端子と前記コンデンサモジュールの前記第3の端子とを接続する第1のバスバーと、
    前記半導体モジュールの前記第2の端子と前記コンデンサモジュールの前記第4の端子とを接続する第2のバスバーと、を備え、
    前記第1のバスバーは、
    前記第1の端子に接続される第1の接続片と、前記第3の端子に接続される第2の接続片と、前記第1の接続片と前記第2の接続片とを連結する第1の連結部と、を有し、
    前記第2のバスバーは、
    前記第2の端子に接続される第3の接続片と、前記第4の端子に接続される第4の接続片と、前記第3の接続片と前記第4の接続片とを連結する第2の連結部と、を有し、
    前記第1の連結部の第1の面と、前記第2の連結部の第2の面とは互いに対向して設けられる、
    電力変換装置。
  2. 前記第1のバスバーは、平板からなり、
    前記第1の接続片と前記第2の接続片とは、第1の方向に互いに平行に設けられ、
    前記第1の連結部は、前記第1の方向とは直交する第2の方向に延びて設けられ、
    前記第2のバスバーは、平板からなり、
    前記第3の接続片と前記第4の接続片とは、前記第1の方向に互いに平行に設けられ、
    前記第2の連結部は、前記第2の方向に延びて設けられる、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1の連結部の前記第1の面と前記第2の連結部の前記第2の面とは、所定の間隔をあけて平行に設けられる、
    請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1の連結部の前記第1の面と前記第2の連結部の前記第2の面との間には、絶縁部材が設けられる、
    請求項1~3の何れか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記第1の連結部の前記第2の方向の長さと、前記第2の連結部の前記第2の方向の長さは同一である、
    請求項2~4の何れか一項に記載の電力変換装置。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載の電力変換装置を備える、
    モータモジュール。
  7. 請求項6に記載のモータモジュールを備える、
    車両。
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